この作品は、もう何度も言っているがワタシの「妄想の産物」なのである。話の内容は実に単純明快。
「山奥で修行をする素っ裸の大男が、血と汗と泥と精液と糞尿にまみれて、敵と命をかけて戦う」
この至って単純なストーリー、これがワタシの妄想の原点であり理想なのだ。
西川大吾という主人公は、どこまでも破天荒で男気が強くて、化け物級の体力の持ち主。
しかもとんでもない性豪で、風呂にも入ったことがない、小便は飲む、糞は喰う、ド変態で不潔な「怪物」だ。
それは全てワタシにはない要素の固まり。
だからこそワタシにはできない事を大吾に体験させ、愛を持って描き続けることができた。
つまり、大吾こそが漫画家・KUMAGOROそのものなのかもしれない。