117話「会談」

「ウィルク様、つかぬことお伺いしますが、どういった女性が好みでしょうか?」

「ルークセに似たのか意外と年上が好きなのだ。ナンボナン市では確か……」

 なぜか俺への質問に答えたのは祖父であった。
 いったい誰から聞いたのか、アンナやコハリィの身体的特徴を妙に詳しく雄弁に語る祖父は、孫を自慢したくてしょうがないお爺ちゃんそのものである。

「……年上好きなのですか?」

「いえ、そういうわけではありません。……麗しい女性であれば年下でも全く問題ありません」

 そうですか、と少し含みを持たせた口調で老騎士は頷いた。
 俺としては顔が可愛かったり美しい女性であれば、いつでもチンコびんびんウェルカムである。