「誰がアート・オブ・ノイズを.../ART OF NOISE」 
〜今の音楽にショックはあるか?〜

MTVの洗礼をモロに受けた80's洋楽キッズのワタシにとって、80年代は音楽的衝撃を度々受けていた。
ブロンディーやキム・カーンズのテクノ・ロック調アレンジやPOLICEの「シンクロニシティー」でのスッカスカのスネアの音(80年代はドラムの音も人工的な重量 感ある音が主流だったもんね)、マイケルの一連のプロモビデオにハービー・ハンコックのロック・イット....
そして80年代で最大のショック・ミュージックは何といってもアート・オブ・ノイズの「Beat box」「Close」の二曲だ。
エンジンのスターターの音、何かを叩く音、壊す音、今では当たり前の他の曲からのサンプリング、そして何といってもオーケストラ・ヒット(言うまでもなく90年代大黒摩季の曲に70%の確立で入っていたあの音ね。
A.O.Nのトレバー・ホーンが発案者なのは有名な話)の「ぎゃん!」などなど今までこんな音楽聴いたことない!と当時そのプロモと共にワタシの度肝は抜かれっぱなしでした。

ちょっと音楽知ってるヒトならこの仕掛け人が「ラジオスターの悲劇」で有名なバグルスのトレバー・ホーンだということは周知の事実。
ZTTレーベルの立ち上げやアン・ピガールやフランキーゴーズトゥハリウッドのプロデュースや新生YESの立ち役者と一時時の人だったわけだが、最近はロッド・スチュワートのプロデュースとかわりかしAORよりの仕事してるみたい。
しかしそれにくらべて最近の音楽(主にヒットチャート系)のつまんねー事。どれもこれもどっかで聴いたことあるような既存のフォーマットをなぞったような音楽ばっか...。
90年代から今までって音楽的収穫の少ない時代だったよね〜。聴く人みんなが驚くような、新しい音楽の出現を強く求む。マジで。