母が奥様に捕まって話し込んでいる様だったので僕は暇を持て余してしまって
庭に出てみることにした
とても広い庭だった
建物のすぐ隣にある木陰に大人の後ろ姿が見えた
あ!お父さんかな?
近づいていくと
そこが喫煙スペースにでもなっていたのか
男が二人、煙草を吸っていた
父は煙草を吸わないので
声をかけずに、そのまま引き返すことにした
ところが、
その時、気になるフレーズが耳に入ってきた
「あの栞って女、本当に良い女だな。俺、さっきから勃起しまくりだよw」
「お前って奴は・・露骨に見過ぎだったぞw」
「いや、だって、ああいう女、俺の大好物だぜ。あの楚々としたところが堪らないのよ」
「散々、汚してやりたいってかw」
「まあねwあの清楚そうな顔で
 スケベなこと散々させてやりてぇなぁ」
「てか、従業員の妻だろ?なんとかならないのかよ?」
「ばーか、昭和じゃあるまいし、今は平成の世だぞw 
 無理に決まってるだろ」

「ダメかーあああ、残念。やり甲斐ありそうな身体なんだけどなー」
ショックだった・・・
さっきまで、 あんなにも優しそうな笑顔で母と話していたのに
心の中ではそんなことを思っていたなんて
大人達の底意地の悪さに吐き気がした