両津「それにしても汚ねぇ船だな……揺れもひでぇし蟹工船そのものじゃないか?」
勇治「オゥ、新入りさん、足元気ぃつけなよ。ここは潮のキツさから「慟哭の海」って呼ばれてるくれぇだからな…この海に入って生き残ったヤツは教える程しかいねえそうだ…なんて昔は言われてたらしいぜ…」
両津「ふーん、そういやここの船長ってどんな野郎なんだ?」
勇治「ハゲヅラの気に食わねえヤツだぜ……なんだい、気になんのかぃ?」
両津「いや別にちょっとな…」
ヤス「…」

ヤス「…船長、ちょいと…」
船長「…何?新入りがサツの手先だぁ?」
ヤス「やっぱりこの前の拷問がまずかったんじゃねえスか?」
船長「フン……海の上に来ちめえばサツだろうがどうだろうが知ったこっちゃあるめえ…ヤス、わかってるな…?」
ヤス「へい…まあせいぜい楽しみやしょうや……」ニヤ

船長「オイ両津ッ!!この資材あっちにやっとけ!!」
両津「へいへい…クソッ毎日毎日コキ使いやがって」
勇治「大丈夫か?後やっとくからちょっと休みなよ」
両津「お、ありがてえ…そうするぜ」