あんまし抜ける作品ではないし、母親ってテーマが強くなってくるのもだいぶ後になってからなんだけど、読み物としてすごく良いんだよ
何がいいって、多くの母子相姦物(艶々のたと母も)が女か母かの二択に収まってるのに対して、ひるがおは、女でもあるし母でもある、ってのが上手く表現されてる事
個人的に母親物の醍醐味ってそこだと思うんだよ。親だからセックスしちゃいけないとか、セックスの対象だからもう親として見れない/いられないなんて事はないっていう。
家族って概念は本当は曖昧で、絶対にこうじゃないきゃいけない(SEXしちゃいけない)なんて形は無いってのを暴き出すというか。なんか映画の是枝作品みたいだけどね
そういう点でひるがおって作品は、ネタバレだけど血の繋がってる母と繋がってない母の2つの視点から母性愛と性愛を書くことで凄く秀逸に家族の曖昧さの表現、女性と母性を一体化させるのに成功してると思う