で、ヤツが結婚してから音信不通だったため、彼の方から実家の方に何度もコンタクトを取ろうとしていてくれてたのだが、ワタシがなにぶん忙しい身なので、まあ落ち着いてから突然訪ねていこうと思い、そのまま一年以上。
仕事場を探して行ってみると、全然変わってなかった。相変わらず、デブ。
すごい喜んでくれたヨ。と同時に彼の口から悪かった、と。結婚するときワタシを呼ばなかったコトをすごく気に病んでいて「そのことできっと怒っているから連絡くれないんだと思っていた」のだそうだ。
でもおそらく彼にしてみれば同級生の仲の良かった連中で未婚は彼とワタシだけだったため、気を遣って呼ばなかったんだと思う。ホントに他人にやさしい男だからナ。
「もう一生おまえには逢えないんだとあきらめていた」とか言われて、ああ、悪いコトしたな、と。
接骨院は年寄り相手の、しかも地域に根ざした場所だ。だから患者が増えないイコールあんまり経営も芳しくないとこぼしていた。ワタシは本気で考えた。
グラフィックデザイナーであるワタシが親友のためにできることはなんだろうと。自然に「他人のためになにかしてあげたい」と思ったのは何年ぶりだろう。
なにか、ワタシのネットワークでやってあげたいな、と考えてる。答えは見つかってないけど。