紗夜子の檻での檻は、エンディングからするに、快楽の檻に閉じ込められて全てを失う女だとすると、月下の檻は別の解釈であって欲しい。
卍に捨てられ家族に詫びて家に戻るも、よそよそしい家族の目を気にしながら生きる。身体の疼きは治らず、月下香の如く甘い妖艶な香りを放つも、それを解放してくれる人はいない。
家と言う檻の中で悶々とした生活を送る。