唯子は「仮面」被り自分の正体を偽る事で解放されていた最初は偽りの言葉を恥ずかしながら辿々しく放っていたのが、最後にはスラスラと喜びながら放っていた。
実は偽りの言葉だと思いながら本心を喋っていた。
その本心を唯子本人だけは頑なに認めていない。
暁年と暁人の前でだけは良妻賢母の仮面を被り生き続けていたい、それは愛と言うよりも暁人と暁年への未練。
卍はそろそろ唯子の仮面を剥ぎ取って引導を渡すのだろう。