映画館を出て また町を歩いている時 加奈はずっと黙っているので母は変だと思い 声をかけた
しかし加奈は口を開かず 指を口にさして うーうーと何かをうったえた
母は気付いた
加奈の口のなかに まだゆうきの精子が入ってるんじゃないかと思い それを確かめた
加奈ちゃんまだ飲んでないの?
加奈は大きく頷いた
早く飲んじゃいなさいよ
加奈は顔を横に振り いやいやの動作で伝えた
もう ほんとうにしょうがないわね
加奈は微笑み 嬉しそうにはしゃいだ
皆でご飯にしようと言う事になり 適当なレストランに皆で入った
ここでもまだ 加奈は精子を口に貯めていた
喋れない加奈はメニューから好きな物を指さして 注文してねと母に無言でうったえた
家族全員が注文を終えると しばらくして全員のご飯が運ばれた
加奈は自分の注文したご飯が届くと そのおかずにやっとゆうきの精子をそこに吐き出した