【遂に迎えた智実が娼婦にデビューする日】
土曜の夕方、長沼周兵は、スナック『パレーヌ』へ向かうため、丸の内線に乗った。
今夜は特別な日だった。
すなわち初めて藤平潤子と智実が母娘売春をする日なのだ。
彼女たちを買った客は、藤平聡一の勤務する○×商事の重役二人だ。
かつて聡一が仕えた専務とは犬猿の仲で、社内の出世レースの勝ち残り組である。
ただ好色な客をあてがうのでは面白くない。
潤子たち親娘により深い屈辱を味わわせるため、そうした因縁のある客を探して用意したのだ。
【車内の夕刊で智実の父親の自殺を知る長沼】
(父親が自殺したその夜、残された美貌の母娘は、素っ裸で敵側の重役を相手に腰を振りふり弔合戦か……)
傑作だった。
きっと羽生も大喜びすることだろう。 長沼はさらに妄想を膨らませた。
そうとなれば通夜の席で、喪服姿の潤子と制服の智実を相手に、セックスをするのだ。
刺激的な想像だった。
ムクムクと男根が首をもたげた。(へへへ、よし、そうしよう。絶対に俺は実行するぞ)
あの世へ行った藤平聡一に、いま母娘がどれだけ淫乱な娼婦に堕ちたかを見せつけてやろう。
それが長沼なりの供養のやり方なのだ。
今夜は忙しくなりそうだった−−。(完)
無印陵女の智実の娼婦デビュー日は処女喪失日と違い若干希望的観測が入っておりますが1987年10月3日で大きな矛盾は無いと思います。
土曜日と確定してること、瑠璃子先生が担任になった2学期から1ヶ月は過ぎてるだろうということ。
何より陰湿な長沼なら智実により深い屈辱を与えるため入学式から半年
処女喪失から100日目(正確には99日目ですがそこは長沼ということで)という節目を選ぶだろうというのが根拠となってます。
父親の命日となったその夜
初めて娼婦として素っ裸で敵側の重役2人を相手に腰を振る智実
通夜の式場で自分を陥れた憎き鬼教師相手に制服姿で腰を使う智実
見てみたかった……