作家が金太郎飴化するのは全然問題ないだろう
読者が飽きたら離れていくだけ、読者離れで売り上げが低迷して、次作の依頼が途絶えたとしても自己責任
逆に金太郎飴を磨き上げて、それを様式美や芸の域に昇華できれば、作家買いの固定ファンをつかむこともできるだろう

問題はフランス書院そのものが金太郎飴化していること
SM誌、官能雑誌からの再録メインだった初期、書き下ろしに移行し始めた中期、いずれもそれぞれの作家にはワンパターンの誹りはあっても月々のラインナップはヴァラエティに富んでいた

それがいつの間にか、誘惑、マルチヒロイン、ハーレムエンドに染まって、どれを選んでも変わり映えしないラインナップ
SM誌や官能小説誌では見たこともない新人作家が続々登場(大賞応募者を含む)
デビューを目的に、またはデビューをちらつかされて書いてるから、編集の好みに忖度したり阿る内容になるのも必然
結果、見事なぐらいブランド全体が金太郎飴化

編集部の色に染まらなかったから一作で消えたのか、自身のリビドーを解放しきって二作目を書けなかったのか、それはわからんけど、結果として一作、二作の寡作で消えた作家には良作が多かったなぁ