以前に某TV番組に出演していた扇情小説の評論家?が、「情事シーンはつまらないので読み飛ばす」ということを言っていて呆れ果てた。
確かに、下らない作品の幼稚で非現実的なセリフとかは読んでも何も興奮しない場合も多々ある。
しかし結城彩雨などの良いところはその情事というか攻めで逝きまくっている最中の悶絶のシーンだと思う。
これでもか!と責め、そして責められて狂っている様が結城彩雨の醍醐味とも思う。
もちろん結城彩雨作品でもバッサリとカットというか、いきなり次章になって事後になっている作品もあるけど、やっぱり悶絶しているのをこれだけ描写できる作家は技量の差だと思う。
結城彩雨の新作は望めないのが現実なのでその次世代とか後継者は濡れ場を濃厚に書いてほしいと望むばかりです。