セックスで地球を救えというキャッチコピーが帯に書かれているが誇大ではなく正にその通りの展開で、
しかしやっていることは美女とただただセックスしているだけでしかも憧れのアイドルともしちゃうという、
御都合主義極まれりという思いがよぎる展開だが綿密な設定や現代社会の風刺とでそうは思わせないようになっている。
突っ込んだ話になるが物語は現代のリベラル主義に則って作られており、
とある人物は某国大統領の名前をもじったものになっていたり、
新エネルギーの取り扱いの行方などにその兆候が現れている。
原点回帰しようとするSF的展開と現代の世相が合わさっているようでとても興味深い。
セックス描写はこれまでと同様にSF要素が多数取り入れられそのギミックが堪能できるが、
あとがきによれば大変苦労されたようで著者にはお疲れ様でしたと心から労いの言葉をお送りします。
2200年の世界の未来そしてアイドルと主人公の関係と行く末はとても胸に突き刺さる。
宇宙規模のSFファンタジーをエロマンガに落とし込むと言う世界を見ても唯一ここでしか味わえないであろう大作作品。