「夢夫……いけないわ」
夕子ははじらい、蒼白な顔に血の色が差しのぼった。固く目をつむっている年増美女のその貌に、背徳の戦慄がある。攻める夢夫もおののいていた。たがいにふるえおののきつつ禁断の園の妖しい肉の悦楽におぼれていくけはいだ。
あえぎながら尻をゆすり続けるタ子が首をねじって、見物している大石父子のほうへ目をやった。
「ご満足ですか、社長」
「おもしろいショーだ。だが、もっと派手にやれ」
と、大石義久は言い、夕子にドッグスタイルをとるように命じた。
「アナルセックスはいやです」
夕子は言い、大石はそれをみとめた。
タ子は下から夢夫を見上げて、
「社長の命令だわ」
夢夫はうなずき、ふたりは絡み合った体をいったんほどき、夕子は妖艷にドッグスタイルをとった。
「ああ……」
うしろから攻められ、女体の芯に充実感のひろがる夕子は、堪えがたくなって、快美の叫びを洩らしだした。
はじらいながら息子に「いけないわ」と言う夕子。なんとも言えず切なくてゾクゾクしますね。
私はこの場面のように、母親が息子に半ば諦める風で「いけない子」とか「しようのない子」と言う場面が大好きなのですよね。
皆様はいかがでしょうか?
続きます。