その頃、中学二年生だった雄一は、毎日のように多佳子の下着に精液を放っていた。
 そして多佳子自身もそんな息子に抱かれたいと思い始めていたころであった。
 二回目の来店の際には、敬一郎に母麻子への欲望を白状させ、
 その若茎から白い樹液をすすりとっている。
 そこからの敬一郎との淫らな日々は、息子に抱かれたいという欲求をうまく解消してくれた。
 なかなか母親へ想いを伝えることができない敬一郎に代わって、
 麻子に対し、手紙で事情を説明し、二人の仲を取り持ったのは、
 そんな敬一郎へのささやかな恩返しのつもりであった。
(麻子さんから敬一郎くんと結ばれたって話を聞いたときは、
 自分のことみたいにうれしかったものね。雄一の合格も約束してくれたし、
 お店のお得意さんも増えたし、こんなにうまくいってもいいのかしら)
 今、麻子と敬一郎は月に一回、『楼蘭』に来店している。
 麻子が着る下着を二人で選ぶためである。
 さすがは有名学園の理事長である。
 海外直輸入の高級ランジェリーをいくつも買っていってくれる。
 一回の買い物で十万円を超えることも珍しくない。
 しかし、それ以上に多佳子にとって嬉しいことは、
 二人が多佳子の前で、様々な淫戯を見せてくれることである。