(理香ちゃんが来るまで、まだ一時間はあるわね)
 多佳子はもう一度時計を見直すと、
 応接スペースに置いてあるハンドバックの中から、
 スマートフォンと、ジップロックを取り出した。
 それから、スカートをたくし上げ、パンティを脱ぎだした。
 ストッキングは、黒のガーターベルトで吊ってあるので、そのままである。
 スカートの特性上、パンティは完全に脱いでしまったほうが、
 急な来客にも対応しやすいのである。
 準備を整えたのち、
 多佳子はスマートフォンを机の上の充電用のスタンドに立てかける。
 画面では動画の再生が始まっていた。
 背景はごく一般的な部屋で、
 置いてある小物やポスターから男の子の部屋だということがわかる。
 画面の中央にベッドがあり、そこにまだあどけない顔の少年が座っていた。
 多佳子の息子の雄一である。
 音はさすがに再生できないが、自分が撮影し、繰り返し見ている動画なので、
 多佳子の頭の中では撮影した時の会話が明瞭によみがえってくる…

『さあ、雄一。ママの前で、おち×ちんを見せてちょうだい』
 画面の雄一は、ジーンズのボタンを外し、いそいそとジーンズを脱ぎだす。
 現れたのは、少年の下着には似つかわしくない紫のレースのパンティであった。
 雄一はまだ母を抱けない代わりに、その下着を身につけることが許されている。
 ぴっちりとした紫の布地は、限界まで勃起した若茎の輪郭を際立たせている。
 雄一はそのパンティもとりさった。パンティの縁に亀頭が引っ掛かっかる。
 そして、そこから外れた瞬間、
 一切贅肉のない下腹部に亀頭がパチンと打ち付けられた。
(ああ、これが若さなのね…)
 多佳子はこの動画を見るたびに、まずここでうっとりしてしまう。
 すでに包皮は完全に剥けている。
 多佳子が風呂場で、一週間ほどの時間をかけてゆっくりと剥いてあげたのである。