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183ロゼとロミリエの最後かな

「しかし、ひとつだけ不安ですね」
「不安?」
「若様はヴォイストラの大盾を僅かな間に割られてしまいました。次に気がついたらシュピアゼイクの頭が潰れているかもしれません」
「いやいや、それはないだろう」
冗談で言っているのがわかる、武官はガハハハハと大きく笑い声を上げた。
もちろん、俺としてもまさかそんなアホなことはするつもりはない。
「頭だけ潰してしまうと残された脚は若様にしつこく絡みつくことになるでしょう。どうか、ご注意を」
俺はそのまま各部隊の長と談笑したりしながら、ナンボナン市への帰路を進んだ。