>>106
朝の見送り、帰りの出迎えの言葉は有るけど。キス、ハグの類は無し。
たまに現れる卍に対しては「お帰りなさい」の言葉と共に濃厚なキス、それも旦那の目の前で。
旦那の事は眼中に無く、卍の上着を外し、シャツ、ズボンを脱がして、ガウンを着せて上げる心の使い様。
卍、聖満と唯子とで食卓を囲み、食事する後は三人で風呂場で戯れる。
後は二階の寝室(調教部屋)に入り、女の喘ぎ声が聞こえて来る。
その間、旦那は台所に置いてある、冷めた弁当を温め、ビールを飲みながら涙する毎日。
卍から、寝る前に飲む様に云われた薬をのむ。
すると酩酊感が高まり、幻聴、幻が見えて、夢なのか何なのかがわからない状態で目が覚める。
目が覚めると、家には唯子さんだけ。
卍はと聞くと、ずいぶん前から来てませんよ、と云われ、頭の中が混乱。
唯子さんから病院行きを進められる様に。
曖昧な中、朝食の卓も無いまま、会社へ。
昔、日課だった朝のキスも無い。
ふと口元を見ると、剥げた口紅とヨダレの筋が。
旦那が会社に行った後、卍が現れ、唯子もそれをにこやかに向かえる。
こういうのを最後にもって来て貰いたかった。