グリムは自身の肉体の衰えと武の才能の限界を感じ、思案の末に自分を形作ってくれたソウルへの感謝を込め、
大聖堂に籠って「気を整える」→「拝む」→「祈る」→「遠慮する」→「慰める」という一連の動作を要する「1万回の感謝の叩き捨て」を始める。
最初は一連の動作に5〜6秒を要し、1万回を捨て終えるのに18時間以上かかっていた。
起きては弁当を叩き捨てることに没頭し、叩き終えてはそのまま眠りに就く日々を過ごした。
ところが2年もすると、1万回を終えるのに日暮れを迎える前に終えるようになり、ビルが魔獣になった頃には1万回を終えるのに1時間を切るようになっていた。
ここに来て、グリムの内に眠っていた才能はようやく花開く。
大聖堂に出る頃には、「感謝の叩き捨て」は音を置き去りにする程のスピードと、マップ移動をするたびにに蛇神を幻視させるほどの狂気を放つようになっていた。