「主人公は日本軍の元従軍慰安婦で、スニという名のおばあさん。彼女が、1992年の駐韓日本大使館前や自分の家と、45年1月のインドネシアの捕虜収容所との間を行き来します」

 日時や場所の意味などを、もう少し細かく聞くと、

「91年8月、“慰安婦だった”と名乗り出た金学順さんが、翌92年1月、大使館前で水曜デモを始めたのが従軍慰安婦問題のはしりで、スニはこの金さんがモデル。
だからタイトルも『ウエンズデー』です。45年の舞台はインドネシアにあったアンパラ収容所をモチーフにした架空のサトギン島。
スニは時空移動で過去に戻り、当時は知らなかった日本軍の戦争犯罪を暴いていきます。
5回まで時間を遡ることができ、その過程で戦争犯罪に関する手がかりを収集。捕虜収容所や慰安所を巡りながら友だちを救います」