ナイバッチきつみは
今日ものんびりゆっくりだらだらと過ごしていこうな
あ?だらだらなのは俺の身体だけでいいって?これはだらだらじゃなくてダルダル・・・いや、なんでもない
ところでクマーはなんでかしこまっているんだろう?いや、そんなクマーもいいけどな
きつみはは俺が色々教えたからか、結構躾は良いと思うぞ
もっとも俺んとこに来た時から礼儀は良かったけどな
ご近所さんにもいい子だって評判いいんだ、でも何で俺に対しては・・・ううう・・・

夢を見た
俺の家で何故かクマを飼っている
庭に面した廊下とサンルーフがクマの飼育場所だった
夢の中で俺は、今まで猫だと思っていたものが実はクマで
それもでかいのが四頭もいることに驚きと恐怖を感じていた
ただいるだけならまだいい
そいつらは隙を見せるとすぐに脱走をしようとする
廊下と座敷を隔てる引き戸、現実には襖か障子だが、それを板戸にしてある
奴らはその戸を開けたり壊したりして外に出ようとし、俺がそれを必死で止める
これで夢の中で何度も繰り返されるのだ
なんでこんな夢を見たのだろう・・・目覚めて薄れていく夢の内容を何とかつなぎとめ、考える
そしてあることに思い立った
あのクマたちは実はクマーなんじゃないだろうかと
狭い場所に閉じ込められたクマーが、必死になって外に逃げようとしているのではないか、とね