きつみはもふもふふもふもふ
迷ったら負け・・・よし、判った
迷わずに、目の前にあんぱんを食うぞ!!
昼飯食ったばかりだが、甘いものが食いたいんだい!!
この!つぶあんが!みんないけないんだいっ!!!
あ、またきつみはが冷たい目で見ている・・・.だけどつぶあんだけは譲れないんだよ、あー美味い!!

>>838
夕暮れ時はいつも寂しくなる
友だちとどんなに遊んでも、やがて一人また一人と帰っていってしまう
今日は一番最後にならなきゃいいな・・・
薄暗くなった園庭でブランコを小さく漕ぎながら、子三橋は寂しさに耐えていた
両親がいつも遅い時間に迎えにくるは働いているからだ
そうは判っていても、まだ小さな子供には待つ時間は辛いものだった
また子供を迎えに誰かがやってきた
でもそれが自分ではないことを知り、子三橋ため息をついた
何組もの親子が園を後にする
子三橋は通園バッグを手にすると、誰にも見られないようにこっそりと園の裏口に向かった
施錠がされているが、子三橋は近くの木に登り、そこから塀の上に乗り園の外へと着地した
迎えが来ないのなら自分が先に帰っていよう、両親には家に戻ってから電話で連絡すればいいよね
そんな軽い気持ちで子三橋は園を後にした
どこからか、笛や太鼓の音が聞こえてきた
今夜は近くで祭りがあり、それを両親と行くのを子三橋は楽しみにしていた
保育園の先生に見つからないようと子三橋は足早に家へと向かった
その姿を物陰から一人の男が見ていたことも知らずに・・・