港町の田舎へ帰省した時のこと
昔から世話になってる叔父さんに挨拶しに行こうとしたら
行く途中で幼馴染みの男に会ったんだ(以後豚)
豚は以前は中肉中背ってとこだったんだが驚くほど太ってた…
もしかしてと思いこっちから話かけたんだ
そしたら、予想以上に成りが汚くて驚いたわ
汚れたタンクトップに、ズボンのベルトにのっかった腹…
それでいて極めつけは40代で独身、実家暮らしときたもんだ
まぁこのことについてはしっかりと本人に確認済みだ
俺は一応頭下げてから「○○だよな?」と言ったんだ
そしたら、何て言ったと思う?

そいつはニヤニヤした顔つきでさ
「おい、ズボ釣りやろうぜ! 即始めるぞ!」
第一声がこれ。
そして鼻息が荒い。
何度言ってやろうと思ったことか。
こいつが俺の幼馴染みだったのは、どうやら過去のことになってしまったようだ