バンザイポーズが輝いているぞ、きつみは!
久々の1位だもんな、嬉しいのは当たり前さ
しかしきつみはのバンザイポーズ、まるで何かを応援しているかのようにも見えるな
スポーツとかの応援団のあの動きを連想させるよ
そうか!きつみはは俺を応援してくれているのか!
よし、今日も頑張ってみようか!
慌てず騒がずのんびりゆっくり頑張ってみるぞ!!

視線を感じる・・・
三橋廉は何かが自分を見ている気がして思わず身構えた
ここ最近、誰かの視線を常に感じていたが、野球部が活躍するによって
自分にも関心を示す人が増えた事は仕方ないとは思っていた
でも部活をしているときはそんなことも気にせずにただ投げること、強くなることに集中できていた
だが、段々と視線が増すことによって部活中にも支障が出始めていた
視線にただ見ているだけじゃない何が別の意図を感じ始めていたのだ
"うう・・・気味が悪い・・・一体誰なんだろう・・・"
三橋の全て舐るかのような視線に戸惑い、気味悪くを感じていた
"誰かに相談しようかな?でも・・・自意識過剰だって笑われるかも・・・"
悶々としながらも三橋は部活の練習に励むのだった

「感度良好」
「音声も鮮明に録れています」
学校内の部活動に与えられているその小さな部屋には数人の人間が精密機械の様なものを前にしていた
「校舎内の装置が見つかった形跡はありません」
点検を終えて戻ってきた部員の報告にその部の部長は大きく頷いた
「よし、記録を続ける」
この部はある文化部を名乗ってはいるが、その実態は三橋廉に関する盗撮盗聴を行い
その記録を部内で共有、または希望する外部者に有料で提供することを主活動としていた
「次は学校外でのデータの収集だな 問題が多いが三橋廉の新たなる姿を拝めると思えば・・・」
「た、たとえば入浴中とか・・・」「寝ているところとか見てみたいです」「三橋たんハァハァ・・・」
密かに「三橋部」と名乗っているこの部活の未来は明るい、と筆者は思いたい
彼らにみはしりさまのご加護があらんことを