ナイバッチきつみは
今日もあせらずのんびりゆっくりダラダラと過ごそうなパフパフ

>>75
バシャンバシャン!
弾けるような水の音が近づいてくる
きつみはが戻ってきたのかな、と俺は心地よい眠りから目覚めた
浅瀬では潜水できないからか、腹ばいになって手足をバタバタさせながらきつみはが河原に上がってきた
「おい、それじゃ本当にペンギンみたいだぞw」
「うー、だって・・・なんでか知らないけどやっちゃうんだよ」
「それもペンギンスーツの性能なのかな?流石クマベさん特製だ そのうち、きつねからペンギンになっちゃったりしてな」
「泳ぐ時はペンギンのほうがいいよ でも俺はきつねだからペンギンにはならないよ!」
きつねであることに誇りを持っているきつみははちょっと困ったように言った
「まあまあ、泳ぎ疲れただろう?塩分補給にと思って漬物を多めに持ってきたんだ」
「本当?俺、きゅうりと茄子の漬物がいいな 特にきゅうりなんて一本丸かじりすると美味しいよね!」
「おう、ちゃんと切らずに丸ごと持ってきた・・・あれ?」
家を出るときに容器に何本も入れてきたはずのきゅうりの漬物
それがなぜか一本も無くなっている
「あれ?俺くん、もしかして忘れた?」
「いや、そんなことはないぞ ここにきゅうりの緑色をした汁も残っているし・・・変だな?」
きゅうりは無くなっていたが茄子はそのまま残っている
二人で変だな、おかしいな・・・と頭をひねるが無いものはどうしようもない
「茄子の漬物もおいしいよね 小さいのを一口で噛むともうたまんないよ」
「そうか、もっと食っていいぞ」
「うんっ!あ、そうだ・・・俺くんはずっとここで寝ていたよね」
「ああ・・・気持ちよく昼寝していたぞ」
「じゃあ違うか・・・さっきね、あっちの深いところで潜っていたら、俺じゃない誰かが同じように潜っていたみたいなんだ」
「他にも誰か泳ぎにきたんじゃないのか?」
「でもね・・・結構深い所に長い時間潜っているのって普通の人でも大丈夫なのかな?
初めは俺くんかとも思ったんだけど、俺くん泳げないしね」
どこかでまたキラッ!と光が反射した
それが何なのか、俺たちはまだ知らなかった つづく