月曜から幸先がいいぞ、きつみは!
やっぱり笑顔がいいよね!
いつもきつみはのニコニコしている姿がみられるなんて俺はなんて幸せものなんだろな
これからもずっとお前のニコニコ顔を見ていたいよ
あ、でも・・・悪巧みをするときのニコニコ顔はちょっと・・・
どう言ったらいいか判らないが、怖い気が・・・

今日は祝日、体育の日だ
確か体育の日は10月10日だとずっと思っていたんだが
政府の思惑か国民の希望かで連休にする為かで10月の第二月曜日になったという
もっとも俺に休みとかはあまり関係ない気もするのだが・・・
「ほら、俺くん!もっと早く!」
後ろからきつみはの声が聞こえて思わずビクッ!とした
「こ、これ以上早くはちょっと・・・」
「駄目っ!そんなんじゃただの早歩きでしかないよ!」
いや、これでも俺、走っているつもりなんですが・・・
「また遅い!もっともっと早く!」
きつみはの厳しすぎる声を背中に聞いて、俺は足を早めた
今日が体育の日だからといってなんで俺が走らなければならないのか・・・
全ては俺がきつみはのとの勝負、ドンジャラ対決に負けたことにある
初めは勝てば油揚げで満足していたきつみはだが
今回は何故か俺に一日運動することを要求してきた
そして今、俺はきつみはの乗る自転車に押されるように慣れないランニングをしている
もう息があがって・・・肺が苦しい・・・
「もうちょっとしたら神社だからそこで休むよ!もう一息!」
休める・・・この過酷な運動からやっと逃れられるのか・・・
「休んだら次は神社の石段を駆け足登りだよ!十回一セットで五回やるからね!」
思わず悲鳴を上げそうになった俺を知ってかしら知らずか、きつみはは俺を追い立てるように自転車の速度を速めた
この野郎・・・最近までまともに自転車をこげなかったのにもう乗りこなしてやがる・・・
くそう・・・だがこれも俺を思うきつみはの愛と思えば・・・あ、少しだけ快感・・・
「ニヤニヤしないっ!もっと真面目に!」
やっぱり俺、家でゴロゴロしているのが一番です、はい・・・