今日も良い調子だぞ、きつみは
豆腐いいな豆腐、この季節だと湯豆腐とか最高だ
鍋もいいがシンプルに豆腐だけってのもおつなものだよ
熱々の豆腐に薬味と醤油かたれであっさりと・・・ううう・・・腹減ってきた!!
よし、今夜は湯豆腐にしようそうしよう!!

>>232
「俺田俺助くん」
落ち着いた男の声が、俺の名を呼ぶ
そのあまり感情を含まない声に俺は背筋に冷たい物が流れるた
「誰だあんたは!!何で俺をこんな・・・」
「君個人の意見は今は必要無い ただこちらの問いにだけ答えればいいのだ」
異論は決して許さないという言い方をされ、俺は口をつぐんだ
「ではもう一度聞こう 俺田俺助くんだね」
「・・・はい」
俺の今の状況では言われた通りにするしかないと思い、素直に答えた
「君は・・・西浦高校の学生かね?」
「はい」
「では・・・西浦高校の野球部の関係者かな?」
「いいえ・・・」
今までの質問の中には俺が拉致されて拘束される理由となるものは無いように思われる
一体どんな理由で俺がこんな理不尽な事をされなければいけないのか
「ならば・・・毎日の様に放課後遅くまで学校に残っているようだが、何か部活動でもしているのかな?」
「・・・いいえ」
確かに俺はいわゆる帰宅部だ
だが部活後の三橋の帰宅を見守る為、図書館で自習やなにやらと理由をつけては遅くまで学校に居座っているのは確かだ
だが何故それをこいつらが知っているのか・・・
「君は夜、部活後のある生徒の後をつけているね?」
やはり知られていた・・・こいつら一体・・・
「どうした俺山くん、返事は?」
「・・・はい」
知られていた・・・俺が三橋にしていたことをこいつらに・・・  つづく