月曜からナイスなポジションだぞ、きつみは
今日のぞぬは・・・台風が去ったとはいえ肌寒いからか
それとも冬に向けてなのかは知らぬが、またふくよかボディになったものよ
巻き尻尾もナイスキャップも似合っているぞw
きつみはもそろそろむっちり体型になるんじゃないかな
クマーとかもリアルクマーなら食いだめをして冬眠の準備とか大変だろうな
俺も冬の寒さ対策で体に脂肪が付き始めてきたし、皆でもっちりむっちりな冬を楽しもうそうしよう

目が覚めると三橋廉は猫になっていた
ああ、また夢か・・・でも久しぶりだな
夢の中で猫になることは過去に何度かあったので今回はそれほど驚きもしなかった
たまにこんな夢もいいな、と薄茶色の毛皮を纏った体を起こし、伸びやかに背伸びをした
さて、今日は何をしよう、この夢は自分の思い通りに行動できるから楽しいな
ベッドのそばの窓が少し開いていたのでそこから屋根に下り、外の空気を肺一杯に吸った
どこからか金木犀の匂いが漂ってきて秋だなあ・・・と三橋は感慨にふけった
台風の過ぎた空は青く、澄み切っていて気持ちが良い
外気はあまり温かくはないが毛皮のせいかそう寒いとも感じない
三橋は家の塀の上をゆっくりと歩き、気ままな散歩を始めた
花や草の匂い、通りがかる人間の匂いに自動車のガスの臭い
猫になると嗅覚が鋭くなって色んな匂いを感じ取ってしまう
そして一番気になったのは自分以外の猫の臭い・・・
前に嗅いだ事のあるのは、このあたりの黒いボス猫とその子分たちのそれだが
それらとは明らかに違う臭いを嗅ぎ取って三橋は少しだけ警戒した
どこかの野良猫が近くにやってきているのかな?あまり遠出しないで家の近くを散歩していようかな
前にボス猫から「お前は危機感が足りない」と注意されたこともあって三橋は少しだけ警戒しながら家の方へと戻ろうとした
その時、今までとは違う臭いに気が付いた
何の臭いかは判らない初めて嗅ぐそれは表現がしづらく、それでいて嗅ぎ続けていると体が熱くなっていく
"あれ?なんだろうこの臭い・・・頭が変になる・・・"
体の力が抜け、塀から地面に落ち、そのまま身もだえてしまう
三橋は自分が自分ではないような感じがして怖くなったが、それ以上の何か・・・例えるなら快楽に頭の中が一杯になってしまった
"き、きもちいい・・・もっと・・・"  つづく