月曜から頑張っているなきつみは
急に寒くなったけどのんびりあったか凄そうな
ほら、半纏を着て帽子を被って、外に行くときは手袋とマフラーも忘れるなよ
風邪を引いたら大変だぞ

まだ11月というのに朝晩は冬の様な寒さだ
こんな時は目覚めても布団から出るのが億劫になる
「ううう・・・起きたくない・・・今日は仕事は休もうかな・・・」
布団から手足を出しただけで凍りつくような冷たさにすぐに引っ込ませしまう
これを何度も繰り返して、あきらめてやっと起きるのがいつもだが
今朝は特に往生際が悪い
「おはようございます 朝ですよ」
一人暮らしのはずの部屋に、突然他人の声がした
驚いて辺りを見回すと、枕元に若い男がニカッ、と笑っている
「な、なんだお前・・・」
「モーニングコールサービスの者です おはようございます」
あ・・・そういや昨日、電話とか目覚ましとかで起きない予感がしたんで
ちょっと高くつくが直接起こしてもらえば確実だと思って寝る前に頼んだっけ
もっとも寒さで目覚めてしまっだか・・・
薄い色の癖のついた髪の毛の若い男、学生かもしれないが、は相変わらずニカッ、としている
それを見ていると何故か俺の体の中で熱いものが湧き出してくるのを感じた
「早く起きない遅刻・・・うわっ!」
更に俺を起こそうとするそいつを布団の中に引きずりこんだ
「うっ!うう・・・ふ、布団の中は別料金になります・・・」
オプション?そんなのが確かあったような・・・
強く抱きしめたこの体は思っていた以上に温かくて良い匂いがして・・・湯たんぽがわりには最高だった
しっかりとあったまった俺はすっきりと目覚めることが出来た
今日の目覚まし担当は「三橋」というのか・・・よし、今度から指名しよう
あんなに体温が高いのも珍しいよな・・・あ、勘違いするなよ、変なことはしていないんだからな!