きつみはもふもふふもふもふ
キノコ料理・・・ミハシタケはどんな味なのだろう、試して味わいたい

再びふっくらむっちむちになってしまった三橋廉
彼に一体何が起こったのか?
泣きじゃくる三橋をなだめ、俺は三橋の今日一日の行動を尋ねてみた
「えっと・・・朝起きたときはまだこんなで・・・
学校に行かなきゃと思ったら段々と小さくなっていって・・・
そして家に戻ったらまた元に戻ってしまって・・・俺・・・」
べそをかきながらも話してくれる三橋の頭をポンポンと叩いてやる
つまりだ、家にいるときは康状態で、学校に行こうとすると廉になる、というわけか
一体何が違うのだろうか・・・
俺は試したいことがあると三橋を外に連れ出した
初めはこんな姿を見られたくない、と嫌がった三橋だがほんのちょっとだけとなんとかお願いして家の周りを一周歩いた
夜の闇の中を歩く三橋の巨体はまるで・・・ぬりかべにも思えたが
外に出ていた近所の人を見かけると急にまた廉に戻っていた
「あ、あれ?俺、また痩せた・・・なんで?」
そのまままた家に戻ると、ボンッ!と音がしそうな勢いでまた康になってしまった
これはもしや、と俺には思い当たることがあった
三橋は家にいるときはリラックスしている
だが学校や外で他人に接する時はとんでもなく緊張している
楽しそうに見えてもキョドリ性の三橋の中では緊張が続いているのだ
その緊張感が三橋の体に作用し、体がしき締まっているのだろう
そしてその緊張から解放されると康となってしまう・・・
俺の仮説に三橋はなるほど、と感心した表情を浮かべた
「でも俺くんと一緒だとしぼまないけど、なんでだろう?」
フフフ・・・きっとそれは三橋が俺に心を許していて安心できる存在だと思っているということだ
つまり俺と三橋は相思相愛・・・こんな事でそれが証明できるのもなんだが・・・
「お、俺くん、ありがとう・・・これからもよろしくね」
三橋の白い巨体が俺に抱きついてきた
俺は温かい肉襦袢に包まれてこの上ない幸福感と窒息の危機を感じていた 完