きつみはもふもふふもふもふ クリスマスの一日は静かに過ぎて行く・・・
そろそろ店のケーキも半額になった頃合かな?
昔はよく半額ケーキが山積みになって投売りされていたが今は見かけなくなった
それでもコンビニに行くとある事もあるから今夜は格安ケーキとビーフならぬローストポークでお祝いとしよう
鳥ハムも久々に仕込んだが、まだ出来上がっていないからまた後でな
後はシャンメリーと、それと忘れちゃいけない稲荷寿司!
ちゃんと何種類かを用意してあるから夜まで待て・・・待てないだと?
あ、こらっ!家捜しするな!まだこの家には無いから我慢しろっ!落ち着けきつみはっ!!!

>>129
なんだかそわそわして落ち着かない
「おい、いい加減にしろ 見ているだけでこっちも落ち着かなくなる」
溝俺が俺に言い聞かせる様に声をかける
あの日、書き終えた手紙をすぐに三橋に「いつでもいいから返事をくれ」と懇願しながら渡した
三橋はキョトンとしながらも「う、うん・・・」と受け取ってくれたが返事はまだ来ない・・・
やっぱり気持ち悪いとドン引きされたのかな?それとも返事の手紙をまだ書いている途中なのかな?
ああもうどうしよう・・・これじゃまるで俺、恋する乙女みたいじゃないか・・・
「三橋にはちゃんと渡したんだろ?その後も特に変な反応は無いし、もう少し待ってもいいんじゃないのか?」
「そ、それはそうだけど・・・やっぱり・・・あああああああああどうしようううううううううううううう!!!」
「・・・まあ俺は、赤くなったり青くなったりしているお前を見ているのもそろそろ飽きてきたしな
なんなら三橋に直接聞いてきてやろうか?」
「いや・・・待ってくれ・・・やっぱり三橋からの返事を待つ・・・けど・・・やっぱり心配だあああああああああああああ!!!」
「お前、うるさくてうざい」
床に転んでゴロゴロと転がり悶えまくる俺に溝俺は冷たく言った
「とりあえず、床に転がるのはやめろ 鬱陶しい」
「溝俺・・・俺たち親友だよな・・・」
「ああ、今までそう思っていたが、お前の姿が情けなくて少し考えを改めようかなと・・・冗談だ」
再び頭を抱え、床に転がりジタバタし始めた俺の姿に溝俺は深いため息をついた
その時、俺たちのいる教室の戸が勢いよくあき、薄い茶色の髪の毛がひょっこりと覗き込んだ
「あ、俺くんここにいたんだ これからちょっといいかな?」
三橋が、俺を探しにやってきたのだった つづく