「ね、ねーちゃん、今なんて…」
「い〜い、あゆむ?今日の事お母さんに言われたくなかったらまたしてよね!」
「……………え?」
「何回も言わせないでよ!!」
「っ!!」
 振り上げられた手に反射的に顔をかばうと…股間に襲い来る激痛。
「いってえぇぇぇぇぇぇ〜〜〜〜!!!!」
 フェイントで殴られた股間を押さえ、ソファから転がり落ちて床に丸まるあゆ
むを見下ろす果穂。
 スカートの中が丸見えなのだが、下腹部に鈍く響く傷みにそれどころではない。
「だ〜か〜ら〜、また電気あんましなさいってこと!」
「………ね、ねーちゃん…」
 痛みに涙目になりながら言葉を搾り出す。
「……へ、変態…」
「!!!!」
 あゆむの一言に、果穂の顔がみるみる茹蛸のように真っ赤になって…
「ばかあぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜!!!!!」
「ぎゃあぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
 あゆむの股間へ果穂のスマートな足が容赦なく突き刺さり、近所に響くほどの
悲鳴を上げて悶絶するあゆむだった。

 終わ…り…?