探偵神宮寺三郎のエロパロないですか? 2
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保管庫見て来たが、未完のもあるんだな。
続きがないと思うと無性に読みたくなる。 久しぶりに神宮寺のアーカイブをやって、ネットで調べてたらこんなスレを見つけてびっくりした。
Pixivにあんま神宮寺の小説がないから諦めてたけど、ここで楽しませてもらった。職人さんありがとう。 >>361
うれしいこと言ってくれるじゃないのw
しかしスレがまだあったとは…
久々に思いついたのでおいときます。
・神宮寺×洋子
・白い影の少女、調査中の一幕
・推理をよく間違える洋子と探偵のお勉強(夜の) ――3月15日 夜――
――新宿中央公園 入口――
「………洋子君、しっかりしてくれ」
「すみません……うっかりしてました」
共同調査を始めて数日。
神宮寺は何度目かの溜め息をついていた。
「どうしたんだ? こんな推理を誤るなんて、君らしくもない……体調でも悪いのか?」
「い、いえ。そういう訳では……」
洋子はそう言うと、申し訳なさそうに頭を下げた。
「これからはちゃんと頑張りますから、私に探偵の事、もっと勉強させてください」
「探偵の勉強……か」
そういえば、調査を進める事に集中していて、全く彼女の方を気にかけていなかった。
『ゆうちゃん』の調査が単なる片手間のものではなくなった今、彼女にもこれまで以上に役に立ってもらう必要があるだろう。
神宮寺はそう考えると、洋子に向き直った。
「そうだな……今でも構わないか?」
「えっ……ここで、ですか?」
ためらいうつむく洋子を物陰へ誘い、周囲に人の気配がないのを確認して、神宮寺は答える。
「もちろんだ。調査の基本は推理力、記憶力、親密度……あと一つは?」
「ええと……行動力、でしたっけ」
「そういう事だ」
事もなげに言い、神宮寺は洋子に先を促すように見つめた。
「………………」
洋子は恥じらうように頬を赤らめ、それでも小さく、こくりと頷いた。
* * * * *
「ん……ふ……んんっ」
ちゅぽ、ぶぷ……と、湿った音が女の密やかな声の合間に聞こえる。
熱くて太い肉の塊を、洋子は懸命に頬張りながら口内全体で愛撫していた。
暗がりの中で唾液にまみれて僅かに光るそれを、添えた手で撫でながら舌を這わせる。
夜の公園――木々のささやかなざわめき以外に存在を主張するもののない物影で、淫行に耽る二人の姿は明らかに異質だった。
「そう、もっと深くくわえて……ああ、いいぞ……」
ペニスをしゃぶりながら前後する洋子の頭を抱え、神宮寺は息をついた。
絹糸のようななめらかな髪に指を通して撫でると、男根で塞がれたままの唇の隙間から熱い吐息が漏れる。
喉奥まで届く程に勃起しきったものは刺激にぴくぴくと震え、今にも射精に至りそうだ。
「さあ洋子君……ここからどうしたらいいか、分かるな?」
神宮寺の声が熱に浮かされた頭の中に届き、洋子は口淫を緩やかなものへ変えながら思案する。
______
(∀゚ )Ξピキーン
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
洋子「これからどうしましょうか……?」
・一気に本番にもつれ込む
→・お口でごっくん
・顔射でパック
・胸にかけて!胸に!
・調査に戻る こんなにはりつめて苦しげなものを、彼女の準備が整うまで待たせてから膣内に導くのは彼も辛いだろう。
顔や胸には以前かけられた事があるが、髪や服に付着して後始末に難儀した覚えがある……野外でおこなうべきではない。
それにここまでしておいてやめるのは生殺しというものだ。
それならば……答は一つ。
そう考えると洋子は再びペニスを口に含み、れろりと舌で絡め取る動きを見せた。
同時に頭を激しく前後に振って先から根元まで目一杯口の中に押し込み、肉棒全体をなぞり上げる。
彼女が正解を導き出した事に、神宮寺はふっと笑みを浮かべた。
「いい判断だ……出すぞ」
洋子の愛撫に合わせて腰を振り、欲望の丈を放つ為の動きに専念すると、上り詰めるのに時間はかからなかった。
生温くねっとりとした口内で粘った熱の塊が、びゅ、びゅっと溢れ出てくる。
「んんぅっ……! んぷ、うっ……」
口の中いっぱいに広がるその苦味と臭いに顔をしかめながらも、洋子は男根を口から離さない。
尿道に残った分まで絞り出させるように肉棒に吸い付き、受け止めた。
精の流出が収まると、喉の手前で留めていたそれを少しずつ飲み込んでいく。
「んっ……んっ……」
ごくっ……という鈍い音と共に白い喉がひくつき、どろりとした液体を体内へと運ぶ。
嚥下の度に口内と舌とが動いては、くわえたままのペニスを刺激する……欲を吐ききってうなだれかけていたものが、再び活力を取り戻すのが分かった。
「洋子君」
全てを喉の奥に収めきって唇から男根を放した洋子に、神宮寺がポケットティッシュを何枚か取り出して差し出した。
洋子は呼吸を整えてからそれを受けとる。
______
(∀゚ )Ξピキーン
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
洋子「このティッシュ……何に使いましょうか?」
・とっておく
・口を拭く
・汗を拭く
・鼻をかむ
→・ペニスを拭く
眼前の男性器は唾液と性臭に満ちた白汁にまみれてぬらぬらと光っている。
洋子は無意識にティッシュを握った手を添え、そっと側面を撫でるように拭き始めた。
強く擦りすぎないよう、ゆっくりと。もらった紙を全て使って先端から睾丸まで丹念に清める。
そんな彼女に神宮寺は苦笑めいて口の端を綻ばせ、今度はハンカチを洋子の唇に押し当てた。
――なるほど、ティッシュは元々その為の気遣いだったのだろう。
「ありがとうございます」
洋子は照れを含んだ笑みを浮かべてハンカチを借り、口元のベタつきを拭った。
今度、洗って返そう……洋子がそう思ってハンカチをポケットにしまうと、神宮寺が声をかける。
「このまま、続けられるかい?」
彼女が見上げると、神宮寺と目が合う。 静かながらも熱めいた視線。そして彼の欲を示す陰茎は上を向いたままだ。
「……はい」
洋子ははにかみながら、ストッキングとショーツをずり下げ、前屈みになってスカートの裾をたくし上げる。
そばにそびえる樹に両手を押し付けた姿勢で待つ彼女の背後に立ち、神宮寺は白く張りのある尻の下の秘所に指を這わせた。
狭い膣内を指で擦りながら押し広げ、もう一方の手で胸をわし掴みにして捏ね回し、衣服を乱す。
洋子の唇から艶やかな吐息が零れ、その身がじわじわと流れ込む快感にぞくりと震えた。
「っ……あっ……」
野外でのフェラチオに興奮を抑えきれなかったのか、彼女の中は既にぬめる愛液を湛えていた。
指に絡む蜜を馴染ませるように中をかき混ぜると、堪えきれず肢体をこわばらせ、膣をきゅっと締まらせる。
……十分にほぐれているようだ。
神宮寺はそう判断し、指を引き抜いた。
そして熱をもて余したままの剛直を押しつけると、同じく待ちわびた様子の濡れそぼった女陰へ埋没させていった。
「あぁっ……先生……」
体の中に直接男の熱を感じ、洋子はうっとりと溜め息をつく。
愛液で蕩けた穴はきつくも柔らかく神宮寺を受け入れ、抜き差しを繰り返す度に奥へ奥へと彼自身を招き入れた。
「っ……いい締め付けだ……」
息を乱しつつ、神宮寺は女の膣内の居心地の良さに感じ入る。
ペニスをぐりぐりと円を描くように動かして中をかき分ければ、襞が濡れた音を立てて吸い付いてくる。
布越しに胸の膨らみをまさぐってやれば甘い声を漏らして、肩越しに潤んだ瞳で見つめてきた。
いつだったか、彼女を極上と評した男がいたのを神宮寺は思い出していた。
名前も顔も記憶の端にすら引っ掛からない……その程度の男だったのだろうが、その評価だけは同意してやっても良い。そう彼は思った。
最近は少々とぼけた推理をする事がたまに……否、よくあるような気がするが、きっと気のせいに違いない。
外回りの調査が久々だったから、調子を取り戻せないでいるだけなのだろう。
ちょっとやそっとのミスくらい、大目に見るべきだ。
頭の片隅で、「贔屓だっ! 差別だっ!」とやかましく騒ぐ春菜の顔がよぎったが、気にしないでおこう。
そんな事を考えながらも、神宮寺は腰の動きをだんだんと速めていった。
洋子は息も絶え絶えに律動にまかせて身体を揺らし、声を上擦らせて絶頂の兆しを示す。
そろそろ終わりにしても良い頃合いかもしれない。 「さあ、洋子君。どこに出して欲しい……?」
仕上げの問いかけを熱に浮かされた頭で認識し、彼女はその解を探し求めた。
______
(∀゚ )Ξピキーン
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
洋子「何処に出してもらいましょう……?」
・お口でごっくん
・膣から抜いて外出し
→・膣内で出してもらう
・胸にかけて!胸に!
・後ろの穴で……
「あんっ、はぁ、な、中に……中にくださいっ……!」
全身を覆う熱病めいた快感に理性が押し負け、飛び出したのはそんな言葉。
その願いに従うかのように、膣壁は彼の暴発寸前のペニスを締め付け、射精をねだる動きを見せた。
「っ……!」
そのまま出してしまおうか。一瞬そう思った神宮寺だったが、すんでのところで彼女の中から抜け出した。
名残惜しげにひくつく花弁のすぐ前で男根の先端が震え、多量の粘液を吐き出す。
それでも彼女の肉体も満たされたらしく、一際高い嬌声を上げて総身をわななかせていた。
* * * * *
お互いが我を取り戻した頃、神宮寺は苦笑しながら洋子をたしなめた。
「……洋子君。流石に中はまずいだろう」
「すみません」
素直に謝りつつも、洋子はでも、と言葉を継ぐ。
「……少しだけ残念です」
「何がだ?」
身辺を整え、事後の名残を表情にも残さぬ洋子の切り替えの速さに感心しながら、神宮寺は訊ねた。
「子供って可愛いじゃないですか」
洋子はそう言って、茶目っ気を含んだ笑みをこぼした。
そういえば託児所の前で子供が欲しいような……と彼女が言っていたのに、神宮寺は思い当たる。
「………まあ、考えておく」
「ふふ」
はぐらかす神宮寺の言葉に微笑みながら、次の"勉強"はいつになるだろう……と、洋子はひそかに期待しているのであった。
* * * * *
熊野「……神宮寺君。それは探偵の能力とはあまり関係ないんじゃないかね?」
春菜「ももももしかして、私がパートナーの時も同じ事するんですか!? やだぁ〜」
神宮寺「大丈夫だ。お前を調査に連れていく事はないからな」 終了です。
白影の推理カットインでふいていたあの頃が懐かしい… 新作だww
しかも笑えるエロとは。また白影やりたくなってきたよ。 久しぶりにDSやってて神宮寺と恵子の過去に嫉妬した洋子、というシチュエーションが浮かんだけど、文才がないので想像だけで終わった。 何年かぶりにきてみたら新作が!かいてくれた人ありがとう!
ピキーンに笑ったW エロい上に神宮寺愛にあふれてていいなあ
このスレの作品はどれもほんとにあらゆる面でレベルが高くてすごいと思う >>372
おだてられると何か書きたくなってしまう、僕の悪い癖です。
神宮寺の誕生日なので、エロじゃないけど小ネタ投下します。
・もしも与那国が謎じけ系キャラだったら
――――――――――――――
――「復讐の輪舞」後、街中にて――
神宮寺&洋子「…………」
与那国&DB「…………」
神宮寺「(……嫌な奴に会ってしまった)洋子君、目を合わせるなよ」ヒソヒソ
洋子「はい、先生」ヒソヒソ
与那国「いやー今回も大活躍でしたねー神宮寺さん」
神宮寺「(声をかけてきやがった)……何だ、その棒読みな労いの言葉は」
与那国「そんなモアイみたいな顔してたら女性に怖がられますよ? ほらほら、僕みたいにもっとこう、スマイルスマイル……
おっと、元々ヤクザみたいな顔していらっしゃいますもんね。笑っても不気味なだけですよね」
DB「社長、地が出てますよ」
与那国「これは失礼」
神宮寺「……で、何の用だ。わざわざ嫌味を言う為に呼び止めた訳でもないだろう」
与那国「いきなり本題に切り込むなんて、随分せっかちでいらっしゃるんですね。即本番だなんて、大抵の女性はドン引きですよ?」
神宮寺「……帰るか、洋子君」
与那国「待ってくださいってば、本当にせっかちですね……もしかして神宮寺さん、早漏?」
DB「『おれはだれよりもはやい』……との事です、社長」
神宮寺「勝手に引用するんじゃない」
洋子「先生、まともに相手をなさらない方がよろしいんじゃ……」
与那国「ああ、お連れの方がいらっしゃったんですねぇそういえば。えぇと……どちら様でしたっけ?」
DB「神宮寺探偵事務所の助手ですよ」
与那国「あぁ、あの。毎度整形疑惑が絶えないあの」
洋子「……先生、殺っちゃっていいですか?」
神宮寺「洋子君、気持ちは分かるが抑えるんだ」
与那国「まあ、冗談はこれぐらいにしておいて…ほら、せっかく満を辞して再登場したイケメンライバルですし。これからもよろしくという事で、ご挨拶に来たんですよ」
神宮寺「……待て。誰が誰のライバルだって?」
与那国「"イケメン"ライバルです。大事な所なんで忘れないで下さい」 神宮寺「洋子君、こいつの言葉を訳せるか?」
洋子「ちょっと何言ってるか分からないですね」
与那国「いやいや、長編シリーズにありがちなマンネリを打破するにはもってこいじゃないですか、イケメンライ(ry」
神宮寺「ライバルと名乗る割には、二度目の登場作のラストにして、尻尾を巻いて逃げ出してただろうが」
与那国「」ピキッ
洋子「もう会いたくないっておっしゃったとうかがったような…」
与那国「」ピキピキッ
神宮寺「お前に関わってる程暇じゃないんだ。じゃあな」
与那国「……ちょっと待ってください」
神宮寺「何だ……まだ何かあるのか」
与那国「こちとら転職までして何ヵ月もかけて丹念に計画立てて頑張った訳ですよ一生懸命……
それをあっという間に捻り潰すとか、一体どういう神経してるんです?」
神宮寺「知るか」
与那国「ていうか拷問でボッコボコにされた上にヤクザと警察の包囲網かいくぐって逆転勝利とか何なの? 神なの?」
DB「神宮寺だけに」
神宮寺(面倒臭いなこいつら…)
与那国「こっちは時間かけて丹誠込めて全力投球で綿密な計画練ってるわけですよ。
それをまあ見事に粉微塵にしてくださっちゃって……しかも二度目ですからねこれ。陰謀めいた何かを感じますよ」
神宮寺「謀っているのはお前の方だろうに」
与那国「こうなったら意地でも打ち負かしてやりたくなるじゃないですか。
敗者の屈辱を乗り越えて返り咲くイケメンライバル……夢がありますよね」
神宮寺「俺はライバルを必要とした事などただの一度もない」
与那国「orz」
神宮寺「そういう訳だ……行こうか、洋子君」
洋子「orz」
神宮寺「何故君まで!?」
洋子「その言い回し……トラウマがよみがえってしまって」つInnocent Blackのパッケージ
神宮寺「そ、それは黒歴史だ、忘れてくれ」アタフタ
DB「Innocent Blackだけに」
神宮寺「やかましい」
与那国「女性を泣かすなんて男の風上にも置けないですよねぇ」
神宮寺「(息を吹き返しやがった)お前らもう帰れ!」
――――――――――――――
とかいうウザキャラになると予想。
もう出てこないだろうけどね!
また何か書けたらスレ埋めにきます。 >>373
与那国ウザすぎワロタww
>>362の人かな?楽しみにしてます おお、またまた新作が!
こういうノリもいいなーw
与那国は謎じけだったらこんなふうにロボ洋子以上の逸材になりそうだ
神宮寺シリーズは復讐でとまっててワークジャムの行方も知れずで寂しい中
良い物を読ませてもらってありがとう。
まだまだ神宮寺シリーズ好きな人がいるっていうのも嬉しいねほんとに 神宮寺スタッフが別会社でスマホゲー出してるけど、版権なんとかしてまた神宮寺作ってくれないものかねぇ そういえば神宮寺の権利っていまどうなってんだろうな
またバーかすみで美人姉妹に相手してほしいぜ シリーズ存続記念カキコ
アークまじありがとう
楽しみだ 新作が出たらここの神が神作品を書いてくれるのを期待してる
時々読み返しにくるけど、ここのはエロも小説としての完成度も高くてほんとにいいもの読ませてもらっているという感謝しかない 新作出たら神が神作投下してくれるって信じてるんだ・・・ 前スレに提案があった着物ネタを書こうと思っています
出来上がったら投下しに来るので、優しくしてください…… >>386
神だー!神が降臨したぞー!
全裸待機! >>386
あなたが神か
ゲームクリアしたので
こんどはこっちで新作待機 386です。
まだまだ完成していませんが、レスありがとうございます!励みになります!
一応ノーマル神宮寺×洋子でいくつもりです。
他にもリクエストあったらお願いします。企画力もなければ文才もないので。。 かいてくださるのならなんでもありがたいけど
お題があったほうが書きやすいんでしょうか・・・
それならまた今泉×洋子モノが読んでみたいとリクしてみます
前に投下されてたのがしっとり系だったので今度は鬼畜系とか(*´д`*)ハァハァ 筆が遅くてスミマセン……
ちゃんと書いてるよ!という現状報告です。
書いてたら着物関係なくね?となりましたが、
皆様が全裸待機してくれているので、
賢者化できるように頑張ります。
べ、別に焦らしプレイしてるんじゃないからね! すみません、仕事で異動があったのでorz
書いてます、あとはエロだけです(そこが重要なんだろ)!
年内にはあげます!! エロを書いては消し、書いては消ししてたら大晦日になってしま……っ!
年内にあげると言っていたのにごめんなさい!
とりあえず導入部分だけ書いて残りは来年で。。
全裸で年越しさせてすまん。 「今、何と言った?」
いつも通りの日常に舞い込んだ小さな依頼であるペットの捜索を無事解決し、事務所に戻った神宮寺はテーブルに置かれたコーヒーを一瞥すると洋子の言葉に怪訝な反応を示した。
「ええと……すでに先生には話を通してあると……熊野さんが……」
コーヒーを差し出して事務作業に戻ろうとした洋子も神宮寺の予想外な反応に怪訝な返答をする。
「「………………………………」」
事務所内を妙な沈黙が支配した。だがすぐに神宮寺は我に返り、脳内の記憶を洗いざらい呼び覚ます。ところが、どうにもこうにも記憶にないのだ。洋子が口にした、
「先生、来週末の警視庁の感謝状授与の式典についてなのですが……」
この、文章の中の、たったひとつのキーワードも。
こちらを窺うような上目遣いで見ていた洋子も、神宮寺には話が通っていないことを察したようで、神宮寺の視線を受けると記憶を探るように説明し始めた。
熊野警部から電話があったのは、つい30分ほど前のことだ。事務所の電話が鳴ってワンコール、手慣れた様子で洋子は「はい、神宮寺探偵事務所でございます」と受話器を耳に当てた。すると聞こえてきたのは気さくな中年男性の声で、洋子の顔もすぐに綻ぶ。
「あら、熊野さん、あいにく先生は外出中ですが、何かご用でしたか?」
『おぉ、洋子君か。ちょうど良かった、今日は君に電話をしたんだ』
「私に……ですか?」
『あぁ、神宮寺君から話を聞いてないかね?警視庁の方から神宮寺君に感謝状が送られることになってな』
「まぁ……そうなのですか!先生からは特に……」
『まぁ神宮寺君はそういうことをひけらかすタイプでもないからな』
「確かにそうですね」
言いながら洋子は神宮寺の性格を思い出してクスリと笑った。世間的な名誉になんの価値も見出ださない我が所長は、警視庁の感謝状と言われても眉ひとつ動かさないのだろう。
『それで、洋子君。来週末に感謝状を渡す式典があるのだが』
「式典なんて、そんな大それた……」
『ちょうど警視庁内の取り締まり強化週間の式典があってな。一般人の感謝状授与でもして、署員の士気を上げようという魂胆らしい』
「…………なるほど」
一般人の感謝状で警官の士気が上がるものなのか、むしろ神宮寺は一般人なのかと様々な疑問が洋子の中を駆け巡ったが、追求するのはやめておいた。
『それでここからが本題なのだが、神宮寺君のパートナーとして洋子君に式典へ出席してもらいたい』
「えっ?パートナー……ですか?」
『神宮寺君もきちんとした席で女性の一人も連れていないのは寂しいじゃないか。せっかく洋子君というぴったりな人材がいるのに』
受話器の向こうで豪快に笑う熊野の声が聞こえる。
『警視庁内だけのものとはいえ、ホテルのホールを借りきって行う式典だ、洋子君のような美人さんが来てくれると華やかになっていい』
「そ、そんな……あの、ありがとうございます……」
辿々しく礼を言った次の瞬間、洋子は我が耳を疑うこととなった。
『それで洋子君、君は振袖を持っているかね?』
「えっ!?」
振袖……?洋子の頭にはない単語だ。20歳の時にはすでにニューヨークで過ごしていた。もちろん成人式も日本でしていないし、大学卒業も和服は着ていない。振袖なんてものは、毎年成人の日が近付くとテレビの中で見掛ける、ある種フィクションな物だという認識だった。
「えっと……持っていませんが……」
辛うじて質問されたことにのみ答える。すると熊野はその答えを予想していたようだった。
『ふーむ、やはりそうか。では、当日までに借りるよう手配しよう』
「いえ、そんな。熊野さんのお手を煩わせるわけには……」
『いやいや。やはり日本女性は畏まった場での和服、特に若い女性の振袖は華がある。わしも洋子君の振袖姿が見たいしの!』
こうして力一杯推されてしまっては、洋子としても断るわけにいかなかったのである。
「そういうわけで、今週のどこかで熊野さんのご贔屓にされている呉服屋さんへお着物をお願いして来ようと思うのですが……」
「あ、あぁ……そういうことならいつでも構わない。何かあれば携帯の方に連絡するよ」
「ありがとうございます。それでは明日事務処理を終わらせて、明後日に行って参りますね」
「分かった、そうしてくれ」
神宮寺がマルボロに火をつけそう答えた後、また事務所を沈黙が支配した。それは先程とはうってかわって心地よい沈黙ではあったが、神宮寺は自分の記憶にない式典のことで首を捻るばかりだった。 「おぉ!神宮寺君じゃないか!」
翌日、神宮寺は早速新宿淀橋所にやって来た。熊野も機嫌良く出迎えてくれる。
「熊さん、昨日、事務所に電話をしたみたいだな」
「やはりその件か」
訝しむように切り出した神宮寺をよそに、熊野はニコニコと笑顔を崩さない。
「式典の話、俺は聞いていないんだが」
「言っていないからのぉ」
「な……」
すっとぼけた口調で答える熊野に拍子抜けした神宮寺は珍しく言葉に詰まった。
「どういうことだ?」
「警視庁の感謝状の話が持ち上がったのはすでに先月の話でな。君が数々の事件を解決した功績と、わしが推薦したこともあって、来週の式典で感謝状を渡そうということになったのだよ」
「だが俺にはなんの連絡も来ていないのだが……」
「それはわしが連絡を止めていたからだ」
「なに……?」
話が見えてこない。神宮寺の眉間に皺が寄るのを見て、熊野の笑みが殊更いたずらっぽくなる。
「神宮寺君に前もって打診したところで断られるだけだからの」
「…………」
「ギリギリに、そして洋子君の出席も取り付ければ君も断れまい、と思ったのだ」
「悪どいな……」
「そんなこと言いつつ、君も洋子君の振袖姿を見たいだろう?」
袖でちょいちょい、とつついてくる熊野に対して反応に困る神宮寺だったが、その肯定も否定もしない態度で熊野は満足したようだった。
「ともかく、式典で表彰されるのは君だ、当日突然欠席したりはしないでくれよ」
「依頼が来なければな」
クレームを言いに来たつもりが、すっかり丸め込まれてしまっていた。 式典当日。新宿駅すぐの大きなホテルのロビーで神宮寺は待ち人をしていた。洋子とはこのロビーで待ち合わせだ。
事前に呉服屋で洋子が選んだ振袖はホテルに運び込まれ、髪結いとメイク、着付けもセットでやってもらうことになっている。式典は午後。
前日に洋子は「午前、事務所にお伺いしましょうか?」と言ってくれたが断った。幸か不幸か依頼は入っていないし、優秀な助手は事務仕事を溜めることもない。何より、神宮寺の気分として、洋子と午前中に顔を合わせたくなかったのだ。
(何故なのか自分でも不思議だ……)
大理石の床に足をつけ、大きな柱に背を預けていると、自分はとても場違いな存在のような気になってくる。
(やはりギリギリでも断るべきだったか……)
そう後悔し始めたその時だった。
「先生!」
エレベーターから降りて歩きにくそうにやって来た女性に、神宮寺は一瞬思考が停止した。
「……先生?」
艶やかな黒髪は掬い上げて上品にセットされており、ビードロのトンボ玉のかんざしが遠慮がちに煌めいている。メイクは全体的にハッキリとした色使いがされており、濃紅の唇がしっとりとした色香を放つ。
そして振袖は淡い青紫に白・ピンクの桜、紫の桔梗などが小さく散りばめられた、豪華ながら清楚なものだった。
「……あの、どこかおかしいですか?」
しばらくの間言葉を発さなかった神宮寺を不審に思ったのかその女性は袖を前後に振っておかしいところがないかチェックしている。
「いや……」
神宮寺はその女性に見惚れていたとも言えず、努めて平静を装って言った。
「とても似合っていると思う……では洋子君、会場へ行こうか」
「…………ありがとうございます、そうですね、行きましょう」
いつもと違うメイクだからだろうか、にこりと笑った表情は確かに洋子のものだったが、普段よりも妖艶に見えて、神宮寺はエレベーターのボタンを睨み付けることでしか気を紛らわせなかった。
会場に到着するとすでに集まっていた警視庁の輪の中から熊野警部がやってきていつも神宮寺を出迎えるように挨拶してきた。
「やぁ神宮寺君。来てくれてありがとう。洋子君もいつもより素敵だな」
「ふふ、ありがとうございます」
「もうすぐ式典が始まるぞ。今日わしは推薦人として特別に所轄から呼ばれたんだ、舞台に上がる君を楽しみにしているからな」
「柄にもないことをさせるのは今回で最後にしてくれ」
「ほっほっほ、つれないのぅ」
からからと笑う熊野だが、急に怪しい目付きになった。
「それで洋子君、その素敵な振袖は神宮寺君に好評かい?」
「えっ?その、どうでしょう……?」
「熊さん、変なことを言わないでくれ」
「何を言うか、女性の素晴らしい姿に賛辞を送るのは古今東西問わず男の義務だと思うぞ!」
「いえあの、私は別に」
「この天女のような姿を見て何も言わないほど神宮寺君も唐変木ではあるまい」
いつになく熱の入った追及をしてくる熊野に神宮寺がやや気圧された時だった。
『間もなく、式典を開催します。廊下におられる皆様、ホールへお集まりください』
司会の女性の落ち着いた声が館内放送で響き、廊下にいた出席者がゾロゾロとホールへ入ってくる。その波に押されて、3人は奥のテーブルへと追いやられ、会話もうやむやになってしまった。引き続き仲が良さそうに話す洋子と熊野を横目に、神宮寺はため息をついたのだった。 式典は開会の辞を皮切りに、順次つつがなく進行していた。その中で洋子はなんとなく背中に違和感を感じ、大袈裟にならないようそっと帯に触れてみる。
すると、帯が少し曲がってしまっているようだった。立食形式だったために手に持っていたグラスを一旦テーブルに置き、他の参加者から怪しく映らぬよう自然な動作で壁際まで移動してから帯の傾きを直そうと試みる。
しかし、帯は洋子が触れれば触れるほど型崩れを起こし、焦った洋子はより一層おかしな方向へ手を加えてしまう。内心大慌てでどうしようか思案していた時。
「着物がおかしいのか?」
いつの間にか神宮寺が目の前まで来ていて、心配そうな目で見つめてきた。彼は熊野に付き合って警視庁の方々へ挨拶に行ったはずだった。それなのになぜ。
「壁際で泣きそうなパートナーを放っておけないからな」
それを聞いて洋子は恥ずかしい思いでいっぱいになった。着慣れないものを着ているせいで先生のお手を煩わせてしまった。やっぱりイブニングドレスにするべきだった、と。
しかし神宮寺は呆れるでもなく言葉を続けた。
「着付けをしてくれる人が待機しているのだろう?どこの部屋でやったか教えてくれるかい、一緒に行こう」
「でも、先生はこれから感謝状授与が…………」
「一人でいても意味がないからな」
それに、と付け加えて、神宮寺はどこか安堵したような面持ちで言った。
「堅苦しい場所で息が詰まりそうだ、外に出て休憩したい」
「まあ……」
思わず微笑んでしまう。洋子は可笑しそうに笑って、ではお言葉に甘えます、と囁いた。 導入部分以上です!
思ったより長くなってしまった。。
原作と矛盾があるところは生暖かく見逃してやってもらえるとありがたいです。。
あとはエロだ、エロだけなんだ……!
頑張って書き続けます! 待ってました!
焦る洋子君かわいいなぁ
続き待ってます うおー!神キター!
そしてなんというじらしプレイ!
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