【本番無】エロパロ板の微エロ!ちょいエロ!スレ
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エロパロ板には沢山のスレがありますが、その中でもこのスレは微エロ、ちょいエロ作品を取り扱うスレです。
エロパロ板の他のスレ用に作品を書いたはいいが、
微エロ、ちょいエロでスレに投下するのをためらった貴方!ぜひこのスレに投下してみませんか?
キスだけ、抱き合うだけ、パンチラだけ等のちょいエロ大歓迎。
元々どこのスレに投下する予定だったのか宣言してもらえると助かります。
【例1】
「弱みを握られ泣く泣く……」のSSスレに投下する予定でしたが
あまりエロくなかったのでここに投下させて下さい。
【例2】
「人間が下着に変身していたずらするスレ」に投稿しようと思ったんだけど
エロがちょっとしか無かったのでここに投下します。
などなど、微エロやちょいエロで他のスレに投稿をためらうような作品をぜひお願いします。 絶体絶命都市3
セントラルアイランド―
いつか過去に行われた、首都機能を丸ごと人工島に移転させ、都市型の
諸問題を一気に解決しようとした試みの再来。
実はその過去の試みは失敗に終わっていたのだが、真実が公になる事無く
時間が経過していたため、人々は素直にその島の、セントラルアイランドの
発展になんら疑問を持たず生活していた。
20XX年 3月31日を過ぎるまでは― 瓦礫の山。
ひび割れた舗装道路。
ひしゃげた車、歪んだ道路標識―
「さながら終戦直下の日本、てところかしら?」
「アンタ何歳よ?!…でも、本当にひどい有り様ね」
普段軽口を言い合って口喧嘩の絶えない仲の私たちでも、目に入る光景が
ずっとこんな調子では、さすがに滅入って弱音が漏れる。
「あの日」から3日が経過していた―
「そういえば、牧村さんなんでこの島に来たんだっけ?」
「バスで」
「…いや、聞きたいのは交通の手段じゃなくて」
「冗談ですよ。大学に行くため、て前に話さなかったっけ?」
「う〜ん、聞いたかもしれないけど、出会い頭があんなんだったから忘れてたかも…」
私、牧村里奈と本条咲(さき)さんとの出会いは最悪だった。
「死に物狂いって状況は容易く人を狂わせるもんじゃないの?」
3日前に車の下敷きになりかけていた咲さんを私が助けた後、森田
(名前は後から知った)と言う男に見捨てられたと憤慨していた咲さんに、
ついその時自分の苛立ちに任せて出た私の言葉にキレた咲さんと口論になり、
その日以降めでたく(?)口喧嘩仲間道中を繰り広げていた。 あと、今回の私の被災地巡り大冒険(?)の旅の道連れは咲さんの他にもう一人、
女子高生の羽月彩水(あやみ)さんもいた。
しかし―
「里奈さん、咲さん!やなぎ住宅街の方へ逃げましょう!」
「わかったわ…」
その彼女は、この島の開発に深く関わった、いやむしろ完全に主導した立場に
あった羽月建設社長の娘さんであったりもして、つい今しがた市役所前の
ドでか〜いモニター画面一杯に映った社長の「島に住んでる奴等が悪い!私が地震被害の事なぞ知るか!」な、
もはや開き直り会見としか言えないものが最悪なタイミングで放映された為に、
島民の怒りが爆発し、何故だか社長の娘だとバレた彩水に向けられ、私たちは
とにかく人目のつかない場所へと一目散に逃げ出していた。
「里奈?!危ないッ―!!」
「きゃ?!―な、何す…」
突然、咲さんに体を突き飛ばされた私は一体何事かと思って抗議の声を
だそうとしてやめた。
(な、なるほど。こりゃ咲さんに感謝だわ…)
突き飛ばされた直後、私と、咲さんと彩水さんとを二分するに十分な大量の土砂が
降り注いだから。
「よくもやったわね咲さん!明日学校の自分の下駄箱に蛙、くらいは覚悟してよね?」
「私、もう社会人よ!ま、その減らず口が叩ける元気「だけ」はあるみたいで感心したわ」
「お、お二人って…」
しかし、軽口を言いながらもお互いにすべき事はもう把握していた。
(咲さん、彩水さんの事、よろしくお願いしますね!)
(ええ…里奈も、必ず後から合流しに来てね) 「さて、と…」
格好良く(?)二手に別れて後で合流、ってのはいいんだけど―
(私って、この島の地理に疎いんだよねぇ…)
里奈はあらためて一人っきりである不安に戦く。しかし時間は待ってくれない。
とは言え、闇雲に走り回るとした愚は避けた。それは体力がいくらあっても
保たなくなるのは明白だからだ。
幸いというかなんと言うか、被災したこの島には、あちこちに持ち主不明な自動車が
放置されていたおかげで、里奈はその物陰に隠れられる、とした利点にあやかれた。
それがまず最初の油断―
「?!」
暴徒の一人が、車の中に潜んでいたのだ。赤いシャツを着た若い男だった。
そこで里奈は。
咄嗟の判断で、車から出ようとした若い男を逆に押し込むように一緒に
車の中へと潜り込み、即座に車のドアを閉め、あえて二人っきりの状況を作り出した。
「なッ?!…お、お前何を!?」
「(シッ!お願い!静かにして!)」
里奈は怒鳴る男の口を塞ぎつつ、掠れたような声で囁くように相手に沈黙を要求する。
「…っざけンなよ!なんで俺がお前の言う事をきか…え?!」
「もちろんタダで私の言う事を聞け、とは言わないわ…」
里奈は、男の片手を自分の乳房にあてがえ、あえて握らせるように差し出した。
「お願い。私が「多少の事」は…するから、見逃してほしい―」 本来ならば、里奈は暴徒の男に見つかり捕まった時点で詰み、更に
たくさんの暴徒たちに囲まれ、暴虐の限りを尽くされて惨たらしい死を迎えて
一巻の終わり―のハズだった。
それを。
「んッ…あ、む…」
「……う、…」
里奈は一人の若い男の暴徒に、自身の身体を委ねる事で、一時的な身の安寧、安全を手に入れていた。
(とにかく、まずは叫ばれたりしないようにしないと…ね)
服を着たままとはいえ、カーセックスさながらな光景がそこにあり―
そんな中で、里奈は暴徒の男の挙動や動きを冷静に見極めつつ、また自身の色気が
どこまで相手に通じてるのか、な危険な駆け引きに身を委ねていたのだった。
(…「最後まで」されちゃったら、もうそれは仕方ない、かな…)
里奈のその悲壮な覚悟が、どれほど暴徒の男に伝わったかはわからない。
しかし、次第に加熱していく互いの身体のまさぐり合いに、意外にも暴徒の男の方が
徐々に、里奈の身体を弄ぶような事に消極的になり始めていた。
(?―…え?)
里奈は内心、焦った。
要するにこのやりとりの意味は、自身の身体を相手に委ねて、自分は
(犯されてもいい)から、自身の命の保証と、仲間たちへの追走、干渉を諦めてほしい
とした願いの代償行為なのだから― ショートカットの甘栗色の髪、溌剌とした顔に、年相応に整った肢体―
牧村里奈は、それなりに自身の身体は自信をもっていた。いや、世の女性なら
人並みに持ち合わせているプライドの一貫だと言えなくもないかもしれないが。
それゆえに暴徒の男が、服を着たままの自分の身体をまさぐり始めた時、
恐怖はもちろんあったが、それと同時に「ああ、やっぱりそうなるよね」とした安堵に近い感情も湧いていた。
最初は確かめるように暴徒の男は里奈の乳房を力任せに握った。
そして里奈が「あっ!」と、声をもらす。次に暴徒の男がならこれもアリか?とばかりに
股間に手をまわしてきた―
さすがに里奈もこれは性急、いきなり過ぎと感じたが、それでもその手を
強く払い除けたりはせず、相手をいきり立たせたりしないよう、少し間を置いてから
「…雰囲気、つくってよ…」
自分から相手に、暴徒の男に、腕を首の後ろにまわして接吻を迫り、
舌まで出して絡める深い交わり方をした。
(ごめんね、咲さん―私、もう「無事」には再会できないかもしれない…)
「どうして―」
(…?)
「どうしてお前は…そこまで…人を、他人を庇えるんだよ?…」
それは。
暴徒の男が初めて里奈に見せた、人の「恐怖」する顔だった― ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています