【仮面】オペラ座の怪人エロパロ第9幕【仮面】
「ああっ!」
そのアンダーグラウンドな味に、ファントムの魂は地下を駆け抜け、屋上のグリフォン像に
跨り咆哮をしたが、実際に叫んだのはクリスティーヌの方だった。
「マスター!マスター!なんてこと、その桃色は私のお箸です!マスターのはこの紺色だと
言ったではありませんか!」
そして血相を変えて、バンと2本の棒をテーブルに叩きつけたのだった。
「あ……ああ、そうだったか?だがどちらでもいいではないか。洗ってあるのだし……」
「いいえ、そうはいきません。日本では例え家族と言えども、my箸以外を使うのはとてもとても
無作法なこととされているのです。さあ、それを返して下さいな」
ずいっと差し出された恋人の白い手の平に、ファントムは、寿司によってもたらされたショックも忘れ箸を
持ったまま固まってしまった。
聞く所によると日本では、年頃の娘たちによる家庭内親父狩りが日常的に行われているという。
箸ばかりか、風呂、洗濯槽の共用すらも拒否され、棲家で狩られた者達は一体どこへ行くのだろうか。
ふってわいた日本ブームは箸の共有の拒否を手始めとして、日本の少女たちが父親を嫌悪するように、
クリスティーヌにファントムの仮面の下の素顔に眉を顰めさせようとしているのではないか。
今、ファントムは日本と日本料理と、それを垂れ流す3流出版社が憎かった。
最早警告の手紙では生ぬるい。
いっそパンジャブの輪を持って、粛清の嵐を巻き起こしてやろうか。 身体は固まりつつ脳内では出版社襲撃の計画をめまぐるしく練るファントムの手から、
もう!と頬を膨らませクリスティーヌが箸を奪い取る。
それから椅子に座り直し、桃色の箸を不器用に操って、崩れた寿司を桜色の唇へ
運んだのだった。
「んっ……!」
口に入れた途端、クリスティーヌの柳眉が生物としての拒否反応にビリリと震えたのを、
ファントムは見逃さなかった。
ケホケホと咳き込みながら、何とか口のものを嚥下した目元にはうっすらと涙が滲んでいる。
「クリスティーヌ、お前がそんな風になるのは私のものを出さずに飲み込んだ時だけでいい」
「ケホ……マスター?」
小首を傾げるクリスティーヌの涙を拭ってやり、ファントムは決然と言い放つ。
「残りの寿司は、全て私が食そう!」
クリスティーヌは、ファントムから自分の箸を取り返しはしたが、それを洗ったりはしなかったのだ。
my箸という様式美は追求しても、それが生まれた意味などは考えてもいなかったのだろう。
頼まれれば、いや、最近は頼まなくても、箸どころかファントム自身をすら口にしてくれるクリスティーヌ
なのだから。
ファントムは、先程クリスティーヌを疑った自分の愚かさを責めた。
たまらなくなった彼は、目の前の前衛的な料理を全て平らげる事によって報いたいと思ったのだ。
桃色の箸より一回り大きな濃紺の箸を使い、次々と自分の握った寿司を口に運ぶファントムの姿を、
クリスティーヌは惚れ惚れとした顔で見守ったのだった。
最愛の人→大の日本料理贔屓という図式を、頭にしっかりと刻み込みながら。
一週間後、猫杓日本料理パート2が発売されるという報告を、クリスティーヌが嬉々とした
顔でファントムに告げる。
やっと胃の調子が戻って来たばかりのファントムは、ポーカーフェイスを装いながらも
仮面の下で、出版社襲撃計画の練り直しにかかっていた。 終了です。
お粗末様でした〜。
読んでくださる方がいらしたらありがとうございました! >>192 乙
いやなんかもー、規制の巻き添え食らってずっと書き込めなかった。 あんまり関係無いかもしれないけど
オペラ座の怪人の女性向けエロゲームが出るみたいだね
それでこのスレも賑わってくれるといいな え…釣り…?
あんな糞恥ずかしいものについてわざわざ書くな
検索しちまったじゃねーか うわぁ.....エロゲとかネタにすんなよ...... 数ヶ月前に投下されてたのに気づかないなんて・・・
>>192
くっそ遅いけど乙。
楽しんだ >>192
乙!ほのぼのな二人は本当癒される
最近wowowでやってた25周年記念ロンドン公演見て再燃した
いつ見ても素晴らしい作品だわ 嵌った勢いで初エリック×クリスティーヌを書いたのでこっそりと投下。
超妄想。
本家の演出家か誰か(忘れました)誰かが
「人殺しをしなかったらクリスティーヌははファントムと結婚していた」
とかなんとか言っていたらしい(本当かどうかは不明)というのを聞いて
じゃあエリックが誰も殺さず、おかしくならずに何かのきっかけでクリスティーヌの前に姿を現し、
紆余曲折はあれど、本やミュージカルになるような2人ではなく、
ただの恋人同士に、そして夫婦になっていたら・・・・という超妄想です。
しかも2人の話は初めて書いたのに、ラウル視点です・・・・
最初以外は全部ラウルになります、すみません。
色々な粗も妄想も全て許せるよーという方だけお読みいただけたら嬉しいです
彼は別に何か行動に移そうとしたわけではない、
はた目から見ればあまりにも怪しいが、彼−ラウル−は決してやましい気持ちがあったわけではない、
ただ、心から愛している女性が人妻で、尚且つプリマドンナだった。
そして今日は、その彼女が主役を務める舞台の千秋楽、パトロンである彼は当然観劇していた。
大盛況のうちに舞台は幕をおろし、携わった大勢の人間が祝杯をあげる。
今頃は酒もすすみ誰か1人いなくても気にする人間など誰もいないだろう、
そんな中酔い覚ましに散歩をしていた彼が気付いたのは、たまたまなのか常なのか、彼女の楽屋には鍵がかかってなかった。
という、ほんの些細な事だけなのだ。
ラウルは別に彼女の楽屋を狙っていたわけでも、荒らしたかたわけでもない、
ただ、たまたま主のいない楽屋がたまたま開いていて、たまたま自分がドアに手をかけた。
それだけなのだ。
こんな部屋だったんだなと改めて思う。
幼馴染として幼い恋をしていた彼女は美しく成長し、自分の前に現れた。
その成長した彼女と初めて言葉を交わしたのがこの部屋、
幾度となく彼女を食事に誘ったのも、彼女に贈り物をしたのも、愛の言葉を囁いたのもこの部屋だった。
そして誘った食事をことごとく断られたのも、贈り物をやんわりと返されたのも、
愛の言葉に困惑されたのもこの部屋だった。
彼女が初めて彼女が主役を務めてから与えられているこの場所にそれだけ多く訪れているのに、
改めて見回すと意外に狭い部屋に驚きを隠せない。 すみません、(一応)本編に入ったのですが、一旦中断します。
久しぶりに書いたモノだったので、見直すと粗どころかもう、ひんどい箇所が多すぎて・・・・
直しても直せないとは思いますが、続きを見直してまた出直します。 保守ついでに
こないだ四季verを見に行ってきた。
正直泣いた。そして萌えた
208さんの後に自分も投下しようかなと思っているのでよろしくお願いします
おう、落ち込んでくることもしないうちに・・・すまそ。
>>211気にせず投下してください。お気を遣わせて申し訳ないです。
仕事忙しくてっていうのもあるのですが、天使様サイトに再度お邪魔したらあまりのレベルの違いに書き込めなく・・・・
へたれだなぁ自分、勇気が出たらまたお邪魔させてください・・・・・ はぅ
ひ、久しぶりに書き込んだらあげてしまった・・・・・
まじか、自分。ホント重ね重ね申し訳ない。逝ってきます。 同人ゲーとかでギャルゲーあったらいいのに
ファントムが主人公で
クリスティーヌルート
メグルート
マダム・ジリールート
隠しルートで、
支配人ルート
ラウルルート オペラ座関係ないけど、19世紀末パリに日本人少女が奉公に行くという旨い設定の漫画見つけた
異国迷路のクロワーゼ
でも期待してた時代背景とかオペラ座とか芸術は出てこなかった…残念
妄想も広がる余地なし 古い少女漫画だけど小野弥夢の「DIVA」がオススメ
ヒロインはオペラ歌手で父親のヴァイオリニストは早死する
パートナーのテノール歌手(恋人ではない)が時々ファントムが言っても違和感ない台詞を言う
あとヒロインの髪型が映画版のメグみたい もちろんオペラ座でも歌う 保守。
この間やってたリアル脱出ゲームTVで、狂言回しのバカリズムさんがファントムみたいな仮面をつけてた。
その仮面は真っ白じゃなくて、太陽の塔っぽい模様が書いてあったんだけど。
それを見て、ファントムが寝てる間にクリスやマダムジリーが仮面に落書きする妄想をしたのは私以外にもいるはずだ、と思う。 LOVE NEVER DIES の「Beneath A Moonless Sky」
ってCDとDVDの歌詞変更しているの? 過疎りすぎ
ってわたしも5年ぶりくらいに来たわけだが クリスティーヌはいつ怪人の指輪をはめたのか
気になって見返したら、キスするまさに直前だったんだな
こういう演出良いな………あのまま押し倒せば良かったのに