【歩×紺】その4 2/4

「あ、お前また勝手に人のパンツ穿いて!」
デニムのスカートを脱ぎかけた姿勢で歩鳥の動きがぎくりと止まる。
「あ、いやその、ちょうどその辺にあったもんで…ちゃんと洗って返しますから」
「いや貸すのは別にいいんだけどさ。なんかお前が穿くとゴム緩くなる気がすんだよなー」
「そりゃどういう意味ですか!?あたしのお尻がデカイと?」
「いや実際でかいじゃんかお前…」
「失礼な!人並みですよ!先輩が細すぎるんですっ!」
「なんだと!」
そう言って双葉がベッドから勢いよく立ち上がると股間のモノも大きく跳ねて下腹を叩いた。
「あ」
二人同時につぶやく。
「まだお元気だったんですね…」
「ああ、お陰さんでな…」
問題が何も解決していない事を思い出し二人はとぼとぼとバスルームへと向かった。

「バスタブにお湯張ればよかったですね」
ユニットバスの中で歩鳥のどこか楽しそうな声が反響する。
「洗い流すだけだからこれでいいだろ」
双葉は茹で玉子の様な歩鳥の肌に優しくボディスポンジを擦り付けながら答えた。
狭いユニットバスでは同時に体を洗うと腕がぶつかり合う。
仕方なく向き合って抱き合う様な格好でお互いの体を洗い合っていた。
歩鳥の方はと言うと両掌に集めたボディーソープの泡を双葉のモノに塗り付けてもにょもにょと弄っている。
洗うというよりは遊んでいるようにしか見えない。
「って何でお前ソコばっか洗ってんだよ、変な気分になっちゃうだろ!」
「いやぁなんだか面白くってへへへ。ここならいくらシャセーしても大丈夫ですよ?」
「そりゃそうだけどぅひっ!」
歩鳥の指が敏感な部分に触れたのか双葉が悲鳴を上げると同時にきゅっと腰を引いた。
狭い浴室内で勢いよく後方に突き出された尻が壁に当たりぺったーんと間抜けな音を立てる。
「あーもー狭いんだから余計な事すんなよなー」
「先輩のおチンチンは敏感でしゅねー?」
「誰でも敏感だろソコは!つかドコに向かって話しかけてんだよ!そして何故赤ちゃん言葉っ!」
「そんな事より、あたし思い付いちゃったんですけど」
双葉の訴えに耳も貸さずソレを弄り続けながら唐突に歩鳥が言った。
「何をだよ?」
「コレの鎮め方」
そう言って歩鳥は窄めた指先でソレの先端を銜え込むようにしてヌルヌルと動かした。
「んっ…し、鎮め方?…ぁんっ」
泡を隔てている所為で感触はソフトになっているが逆に滑りは良くなっていて、
歩鳥の指が動く度に双葉の背筋を甘美な刺激が這い登る。
「はい。鎮め方です」
そう答えながら歩鳥の両手の動きは逃げるウナギを追い掛ける様な仕草に変化し、
ぶりんぶりんと前後左右にソレを弄ぶ。
「ど、どうやるんっ、んんっ、んぁっ…って余計元気にしてんじゃねーか!!!」
すぱーん!と歩鳥の頭に双葉の平手がスポンジごと叩き付けられ、頭が爆発したかと思うほど盛大に泡が散った。
「ぶわーっ!目が泡に!目がっ!目がーっ!」
「逆だ馬鹿!ホラ、泡流すからこっち来い」