「えっ!?」
いまにも真九郎がイキそうになる寸前で、急に扱く手を止められた。
快楽の渦にのまれていた真九郎は突然の快感の消失に、唖然する。
どうしてやめてしまうんだろう、もう少しでイケそうだったのに……
「そんな、残念そうな顔しないの……もっと気持ちいいことしてあげるから。」
絶奈は一度真九郎の寝ているベッドから降りると、近くに置いてあったボトルを開け、中に入っていたネバネバした液体を胸に塗りたくった。
「紅くんは、これが気になるみたいね。」
「………」
先ほど、真九郎が吸い付いていた乳房は、唾液と流れ出た母乳、そしてローションでテカテカといやらしく光っている。
そのまま絶奈は大の字に仰向けになっている真九郎の股の間に移動し身体を横にすると、真九郎のモノにふくよかな膨らみをぎゅっと押し付けた。
「君がある条件を呑んでくれたら、このヌルヌルしたムチムチおっぱいで、いくらでも挟んであげてもいいんだけどな〜。」
「………条件って?」
なんでもいい、早く気持ちよくしてもらいたい。気持ちよくしてくれるなら、何でもする。
「そうね〜挟んで欲しいんだったら、こう言ってもらえるかしら。『私こと紅真九郎は、悪宇商会最高顧問である星噛絶奈様に、永遠の忠誠と服従を誓います。』あぁ、ついでに愛も誓ってもらおうかしらね。」
「っ!?………だ、だめだ、それは出来ない……」
絶奈からのとんでもない提案に、どっぷりと快楽に飲まれていた意識が多少引き戻された。
紅真九郎は、どんなに情けなくても、どんなに頼りなくても揉め事処理屋なのだ。そんな提案に乗るわけにはいかない。
「………いいわよ、別に誓ってくれなくても。ただ、こうやってずっと焦らし続けるだけだから。」
絶奈は真九郎の迷いを察知したのか、挑発するように勃起した乳首の先端を、固く反り返った竿の裏筋にスリスリと擦りつけてきた。
押し付けられたコリコリとした乳首の感触が、真九郎の神経を直に刺激する。
「……くっ……うっ……」
それだけのことで、思わず射精しそうになる真九郎だったが、イキそうになると、絶奈は敏感にそれを感じて、イク寸前で止められる。
イキたいのに、イケない。与えられ続ける生き地獄のような快感の連続に、真九郎の決意は揺らいだ。
ちくしょう、もうイキたい。いや、だめだ。自分は揉め事処理屋なのだ。それに皆を裏切るわけにはいかない。でも出したい、出してしまいたい。