「うふふ...。今日はまるで夢みたいな事ばかり起きますね」
「本当に嘘じゃないかって、私疑ってるんですよ?」
申し訳なさそうに頭を掻く真九郎は抱きかかえた夕乃を降ろした。
布団の上に寝かされた夕乃は、嬉し涙を流し、真九郎の告白を快諾した。
「真九郎さん。もう一回確認しますよ?」
「はい」
「私が正妻で、ちーちゃんと紫ちゃんは側室さんなんですよね?」
「はい」
「ちーちゃんと紫ちゃん以外の女の子には手を出さないんですよね?」
「で、できる限り...そ、その善処します」
「出したら、その女を半殺しにしますからね?」
「浮気も不倫もしませんっ!」
「よろしい」
「え、えっと...」
「私が一番真九郎さんのちょ、寵愛を受けられるん...ですよね?」
「はい」
思っていたのとは違う展開になってしまったが、真九郎にとっての
一番が自分だということが明確になり、更には真九郎と両想いであることが
分かっただけでも夕乃にとっては大収穫だった。