「えーっと杉原さんの一件で使ったヤクザの組があるんだけどさ...」
「そこの内部でちょっとしたゴタゴタがあったんだ」
「で、そのゴタゴタをなんとかしてくれって俺に直接連絡が来たんだよ」
「アンタ...なに勝手なことを...」
「ああ、銀子が心配してるようなことはしてないよ」
「で、その揉め事を解決して50万貰ったんだ」
今まで真九郎のやろうとすることの真意が分からなかった事はなかった。
誰にも害されることのない強さを得る為に、紅香に弟子入りした。
九鳳院という巨大なシステムに虐げられている紫という少女を守る為、
彼は九鳳院に弓を引き、自分はその助けになるべく手助けした。
だが、今回の一件は全く真九郎の真意が見えない。
確かに真九郎にもそれなりに伝手はあるのだろう。
しかし、それはあくまでも小さなものであって、そんな数十万もの大金を
気前よくポン、と渡すようなパイプや組織とはつながりが....