(はあ、助かったのかもったいなかったのか・・・。)
帰りの電車の中、ロングシートの座席に腰かけながらアキラは考えていた。わからないようにしているが、ズボンの中で勃起している。
彼の両サイドには希と美優が座ってスヤスヤと眠っていた。思い切り彼の肩に頭を乗せて夢の中なのであろう。
あのあと、二人は三度フェラチオを始めようとした。アキラが抵抗し、すったもんだしてるうちに外で話し声が聞こえ、他のハイカーがやってきたのだ。
アキラは避難小屋の扉が開く間一髪のところでズボンをはき終え、何とか他人にばれることはなかった。
やってきたのは中高年男女のパーティだったが、まさかつい先ほどまでここで3Pしていたとは思わなかっただろう。
さすがに諦めた二人は避難小屋を後にしてしぶしぶと下山した。
そんなことを思い出していると、ズボンの前の膨らみに美優の手が触れた。偶然かと思ったらその手が動く。サワサワと勃起を確かめている。
さらに希の手がそこに重なる。彼女の手もズボンの上からアキラの勃起を撫で始めた。
アキラは焦った。幸いにも目の前に座ってるサラリーマンは眠りこけているが、誰かが見てるかもしれない。
(ちょっと二人とも!)
アキラは小声で叱る。しかし二人は愛撫をやめようとはしなかった。
(何もしてないのにオッ勃っちゃって何ていやらしいオチンチンなの?あと3回は抜かなきゃね)
(終点に着いたらラブホテルに入りましょう。お姉さんたちがアキラ君の童貞を奪ってあげるわ。)
二人が小声で返す。
童貞を奪ってあげる。その一言にゴクリと喉を鳴らしたアキラであったが、途方に暮れたふりをしてあさってのほうを見た。
部活の帰りなのか?制服姿の、自分と同じくらいの年代の少女と目が合う。
少女は二人の手で愛撫されているアキラの股間の膨らみを見つめニッと笑みを浮かべた。
そして可愛らしい顔立ちにはあまりにも不釣り合いな赤く長い舌を出し、ゆっくりなぞるように唇を舐めた。