ドラマ【全開ガールでエロパロ】
0001名無しさん@ピンキー2011/08/25(木) 23:14:17.08ID:ZONQMjDT
なかったので立てました。

若葉×草太に胸キュンですw


需要がないのかも知れませんがよろしくお願いします(゚▽゚)/
0002名無しさん@ピンキー2011/08/26(金) 00:36:49.02ID:6ZuMm35Y
題名の括弧つけるとこ間違えた………


出だしなのに最悪すぎる(ノ_・。)
0003名無しさん@ピンキー2011/08/27(土) 11:23:06.28ID:0gVnPi6F
保守
0004名無しさん@ピンキー2011/08/28(日) 00:15:55.99ID:rQJ7T7IF
ほすほす
0006名無しさん@ピンキー2011/08/29(月) 17:10:44.65ID:Eb6v5Fnu
今日、放送日だ!!!


楽しみすぎる
0008sage2011/08/29(月) 23:35:49.59ID:Eb6v5Fnu

展開とかわかるけど毎週みてしまう


0012名無しさん@ピンキー2011/08/31(水) 02:24:30.18ID:zL7uB5Dg
「ビー太郎のやつ、また出しっぱなしかよ〜」草太は部屋中に散らばった色鉛筆と画用紙を片付けていた。
ふと、部屋の隅に見慣れない色味の何かが落ちているのに気づく。
「これ‥若葉さんの‥」
いつのまに落ちたのか、それは若葉が髪に飾っていたシュシュだった。
艶のあるサテン地のシュシュは、くしゅっと丸まり、女性のショーツを連想させる。
「んあー!何考えてんだ俺は!」
草太はシュシュを掴み立ち上がろうとする。その時、かすかに若葉のシャンプーの香りがした。
暑い部屋の温度が更に上がった気がした。喉がゴクリ、と鳴る。
「若葉さん‥」シュシュを鼻に近づける。紛れもない、若葉の香り。
鼻に押し当て、ゆっくりと息を吸う。
「‥うっ‥」筋肉痛な二の腕がしっとり汗ばむと同時に、汚れた前掛けの下で草太のモノが硬化し始めた。
壁にもたれこみ、ベルトを緩める。トランクスは鈴口から滲んだ液で濡れていた。
続く
0013名無しさん@ピンキー2011/08/31(水) 10:01:06.86ID:zL7uB5Dg
最後に女性を抱いたのはいつだったろう。
いや、欲しくて欲しくてたまらない女性を抱いたことなど今まで無かったかもしれない。
「俺、情けなさすぎじゃね?」
草太は畳に座り込んだ。泣きたくなった。
手の甲を目元に当て、上を向いた。
「若葉さんが欲しいよ‥若葉さんがいいんだ‥」涙がひとすじ流れた。
シュシュを絡めた右手で、いまだ硬さを失わないモノを扱く。
「‥ん‥んぁ‥若葉さん‥俺‥若葉さんに出会って‥」
「私に出会って、何ですか?」
草太の心臓が跳ね上がる!
そこには若葉の姿があった。
若葉は怪訝な顔で「何してるんですか?お腹壊した?」
いつもの不機嫌な眉をした若葉だ。草太の行為は前掛けのおかげでバレていないらしい。
「先生から預かり物です!今度の保護者会のプリントと、それからお遊戯会が‥」
後ろを向きカバンを漁る若葉に気づかれないよう、服を整える。
シュシュはポケットに突っ込んだ。
「聞いてます?」
若葉がジロリと睨みつける。
草太はパッ!と笑顔を作った。気まずい空気が流れる。
「何か隠してません?」
ジリジリと若葉に詰め寄られ、草太は背筋が伸びる。もはや条件反射だ。
そして、意を決した。
「あの、俺‥若葉さんを抱きたい!‥です。」
「はぁ?」見開いた若葉の眼に動揺が見て取れた。
「んで‥俺が泣きそうな時、包んでもらうって言うか、若葉さんに抱き締めてほしいっス‥。や、あの、嫌ならいいん‥」
「バッカじゃないの?」
「若葉さ‥」
「抱き締めて慰めるくらい、とっくにやってあげてますけど?!」
「え、あ、若葉さ‥

ああ、あれは酔いが見せた夢じゃなかったんだ。
カツカツとヒールを鳴らし、足早にル・佐藤を去る若葉を眼で追いながら、草太は自分の想いが更に強くなるのを感じた。
「若葉さん、俺あなたに出会って、本当は自分が子供みたいに守られたかったと気づいたんだ。」

終わり
0015名無しさん@ピンキー2011/08/31(水) 18:34:54.71ID:JqwnYCI+
>>12>>13
GJ 
とっさに冷静に切り返して去ってはみたものの自分の部屋で挙動不審になるくらい
パニくってる若葉がいたりして
「あれってあれってどういう意味?!?」みたいな
0017名無しさん@ピンキー2011/09/01(木) 13:51:01.53ID:OEL2Mf+U
いいねー!!
もっと読みたい!
0018名無しさん@ピンキー2011/09/01(木) 15:58:24.23ID:mwBVxhjq
私の名前はそよ子。桜川先生の秘書。
恋人はいないけど、好きな人はいる。

私と草太さんは時々二人で会うようになった。
短いけれど幸せな時間。

私は自分のことだけ話す。
『なんでも良い方に受け取っちゃうんです。嘘にも皮肉にも気づかないんです。』
『明るい色が好き。元気になりますよね。だから今日も黄色のスカートなんです。』
『爪が少し割れちゃったんです。朝から凹みました。』
若葉さんの話はしない。
「そよ子さん凄いっすね。いつも膝とかツルンツルンだし」
「なんですかそれーw」
どうでもいい話題で、たわいない会話で私たちは笑う。
そして抱き合う。
若葉さんのいない世界で互いの恋心を休ませるために、私たちは抱きしめ合う。


(ちょっとだけ続く)
0019名無しさん@ピンキー2011/09/01(木) 17:31:47.21ID:mwBVxhjq
(続き)

私は草太さんが好き。
草太さんは若葉さんに惹かれてる。
若葉さんは新堂先生と。
そんなこと、私たちは忘れたふりしてキスをする。

草太さんは沢山キスをしてくれる。顔にも胸にも背中にだって。
ふわっとまぶたに唇が触れるキスが一番気持ちいい。
いっぱいいっぱいキスをして、いっぱいいっぱい抱き合って、
そしてまた、いつものそよ子に戻る。
ほどよく鈍感で、いつも笑顔のそよ子に戻る。

私の名前はそよ子。桜川先生の秘書。
恋人はいないけど、好きな人はいます。
0021名無しさん@ピンキー2011/09/02(金) 17:02:02.40ID:pOJB+eFa
GJ!!

若葉と草太が付き合ったら、若葉さんおそらく脱処女ですね。

おそらく、新藤先生とはしてないだろうから…

0022名無しさん@ピンキー2011/09/03(土) 02:01:50.76ID:L98J7xD/
>>21
同意 
初めての朝チュンシーンにすごい恥ずかしがってシーツにもぐりこむ若葉と
それを最高のデレ顔で見つめてる草太・・・職人さんよろ。
0023名無しさん@ピンキー2011/09/03(土) 04:14:54.92ID:f+lgCcaE
「え、いいんす‥か?若葉さん」
「私に二言はありません。いつかは通らなければならない道です。ですから、」
若葉は食べかけの弁当にそっと箸を置き、固まっている草太へ向き直って言った。
「今日、よろしくお願いします。」
三つ指をつき頭を下げる。2つ結びの髪がサラリと頬にかかる。
「いや、なんつーかいきなり今日とか言われても…」
「様々な要素から総合的に判断して、本日決行するのが良いかと思いましたっ。」
顔を上げた若葉は、草太の顔を見ずに何事も無かったように再び弁当に向かう。
草太の作った弁当だ。激務の若葉のために部屋へ差し入れに来てくれたのだった。
「若葉さんがそう言うなら。…わかりました」
筑前煮の人参をつまもうとするがうまくいかない。箸先は胸のバクバクを隠せないようだ。
「そ、それから、人が食べてるの横でじっと見るのやめてください。消化が悪くなります。」
「若葉さんが食べてる姿を見ていたいんです。それ美味しい?若葉さん。」
「…美味しいです…。」

0024名無しさん@ピンキー2011/09/03(土) 04:50:57.51ID:f+lgCcaE
その夜、ビー太郎を寝かしつけた草太がアパートへやってきた。
「若葉さん入りますね。」
灯りの消えた狭苦しい部屋のベッドに若葉が腰掛けていた。
月明かりに照らされたその姿は、2つ結び・メガネ・いつものジャージ。
彼女らしいな…草太は思わず微笑む。
座っている若葉の横に手のひらをついて、上から覗きこむ形で口付けようとする。
びくりと若葉がのけぞる。かなり緊張しているのか、唇がかすかに震えている。
と、意を決したのか、若葉自ら唇を合わせてきた。おずおずと草太の首に手を回す。
唇が離れると、草太は若葉を胸に引き寄せた。
「もう止められないですよ。嫌だと言ってもやりますから。」
だんご虫…草太さんの匂い…体温…男の人なんだ…
ドクン!
若葉は体の奥から心臓とは違う大きな鼓動がするのを感じた。
草太は若葉のメガネをそっと外すと、額から頬、首筋へ唇を軽く押し付けるように移動させていった。
後ろから若葉を包むように抱きしめた草太は、若葉の頭にオデコをコツンと当てる。
「だいじょぶ、信じて。」

ジャージの胸元に手を入れる。Tシャツごしに胸の膨らみに触れる。
「下着つけて無いんですか」
「そ、その方がスムーズではないかとっ」
両手指で下乳からサイドに向けてさすってみる。
「はぁ…」若葉は無意識に息が漏れたことに驚いた。肌が粟立ち、痺れが走る。
恥ずかしい・痺れる・くすぐったい…でも不思議なのが、全ての感覚が“甘い”のだ。
Tシャツの下で乳首が硬く収縮するのが自分でわかった。
0025名無しさん@ピンキー2011/09/03(土) 05:09:37.25ID:f+lgCcaE
草太は色気の欠片も無いジャージの上着を脱がせた。若葉がさっと胸先を腕で庇う。
「俺は後ろにいるから見えないですよ。恥ずかしがらないでください、若葉さん。」
ゆっくり開かれた若葉の両腕。草太は若葉の両手を柔らかく握った。
『安心して…だいじょぶ』そしてまた胸に触れる。
重さを確かめるように手のひらを添えたり、ウェストラインから乳輪までをゆっくりと撫でたり…
若葉の背筋が勝手にピンと伸びる。まるで胸を突き出すように。
『ま、真ん中触って…やだ、凄くせつない…』口に出せるはずも無い。その時
キュッ… 布越しに2つの突起がつままれる。
「あ…」
親指と中指に挟まれた乳首を草太の人差し指がゆっくりとこすり始める。
若葉の内股に力が入り、背筋がより一層反り返る。
「ふぅっ…ふっ…ふっ…」
「若葉さん、どんどん硬くなってる」
草太は爪の先を使い、小さなストロークでカリカリカリカリと突起を引っ掻いた。
草太の膝に置かれた若葉の手に力が入る。
「はぁぁぁ…恥ずかし…んっっ」
0026名無しさん@ピンキー2011/09/03(土) 09:01:44.87ID:aoiX9S8K
GJ。

最高です。いままでなんでなかったんだろ
0027名無しさん@ピンキー2011/09/03(土) 13:23:58.97ID:f+lgCcaE
長レス何度もすみません。続きます。


こんなに小さな突起なのに、苛められると身体が言うことをきかない。
草太は若葉の着衣を器用にスルスルと剥ぎ取ってしまった。
そして着ていたシャツを脱ぎ捨てると、力の抜けた若葉ごとシーツとケットの隙間に滑りこんだ。
「シーツが冷たい…」
「若葉さんが熱いんだよ。」
今度は手のひら全体を使い、広くゆっくり全身を愛撫する。
波に揺られるような浮遊感と包まれる安心感。なのに身体の中心が焦れる感覚に若葉は戸惑った。
『さっきみたいに苛められたい…嫌ぁ…そんなの…』
0029名無しさん@ピンキー2011/09/03(土) 13:43:19.34ID:aoiX9S8K
興奮しすぎてレスとスレ打ち間違ってるしw

自分ヤバイな
0030名無しさん@ピンキー2011/09/03(土) 15:59:02.67ID:f+lgCcaE
若葉の両膝に手を置いて開かせる。滑らかな乳白色の腹に力が入るのが分かった。
羞恥に耐える若葉の顔には、隠しきれない期待の色が伺える。
紅潮し汗ばんだ頬に、うなじに、髪が張り付きたまらなく色っぽい。
草太はまず若葉のそこを手のひら全体で覆うように触れてみた。次に、V字にした指で大陰唇をスッと撫で上げる。
「はぁぁぁぁ…なんで…!なんでぇ」
若葉の尻がガクガク震える。知識にある“感じる部分”とは違う場所への刺激なのに…。
何度も撫で上げられる。足裏が痺れるようだ。腰が自然に動いてしまう。
「ふぅっっ…んっっ…んっっ…指…んっっ…」
やがてある一点に意識が集中し始めた。触ってほしくてたまらないのだ。
つぷっ
「あふっっ!んっっ…」
草太の中指の腹が膣口にあてがわれた。そこには重湯のような暖かくこっくりとした感触の液がたっぷりと溜まっていた。
「あったかい…若葉さん」
指の腹を上へ滑らせる。愛液で滑らかになった指先がついにクリトリスを捕らえた。
「ふあぁ!(来たぁぁ…触って…疼いてたの…)」
眼を閉じ、眉を寄せてのけぞる若葉。
「若葉さん…めちゃめちゃキレイっす。見せてください…全部」


0031名無しさん@ピンキー2011/09/03(土) 16:11:06.42ID:ojMBI6yu
神キター!!!GJすぎる!!!
若葉のツンデレ具合も草太の優しい雰囲気もすごい出てる!
10レスでも20レスでも使って出来れば翌朝シーンまでよろ。
0034名無しさん@ピンキー2011/09/03(土) 21:17:29.40ID:Te4kJ5lc
GJ!!!
最高です!!
0035名無しさん@ピンキー2011/09/03(土) 23:09:08.80ID:f+lgCcaE
若葉は胸元でクロスさせた手をキュッと握りしめていた。眼も強く閉じられている。
「あ、やっぱ嫌っすか?俺…」
「想定内です!」
「え?」
「交際中の妙齢の男女が何をどうするかぐらい理解しています。いいんです、平気なんです、気にしないでください!」
早口でまくし立てる若葉の唇が草太によって塞がれる。
「んっ…ふぅっ…」
『唇が柔らかなのに力強くって…んっっ…入ってくる…男の人の舌…が…』
二人の唾液が混じり合い、胸の奥がキュウっとせつなくなる。
しばらくの激しいディープキスののち離れた二人の唇は、銀色に光る糸で繋がっていた。
「はぁっ…はぁっ…ごめん、若葉さん。俺なんつうか気持ちが高まって、すげぇ可愛いいって思って…好きだ、若葉さん。」
あぁ、この人はどこまでも優しくて優しくて、ずっと欲しかった言葉を私にくれる…と若葉が眼をうっすら開けた瞬間
「待って!んんっっ…!」
ググッと押し込む感触がして、頭がずり上がる。脚の間から若葉を見下ろす草太は、いつもの優しい笑顔だ。
ゆっくり若葉の手を取ると
「先っぽ全部入ってますよ。わかりますか?」
広がった陰口あたりを触らせる。
0036名無しさん@ピンキー2011/09/04(日) 01:09:03.00ID:5qXeB4tO
「いっ痛い…痛い…のかな…」
「まかせて、力…抜けますか?」
草太は若葉の片足を持ち上げ肩に担ぐ。
料理人らしく器用な指先で若葉のクリトリスを見つけ出す。突起を守るフードを持ち上げ、敏感過ぎるであろうルビーにそっと触れる。
「んっ…!はぁぁ…大丈夫です…熱い……」
円を描くように緩やかにクルクルと撫でる。キーンとした快感が若葉を貫く。
「それ変になるっ…やめてやめてやめてっ」
なまめかしく蠢く若葉の膣内に、残り僅かな草太の理性が飛んだ。グッと体重をかけ腰を押し付けるる
「んはぁっ!!!!」
「はぁっ…はぁっ…はぁっ…クリトリスがキンキンに尖ってますよ…素直じゃいですね、若葉さん。」
腰を短く早いストロークで出し入れする。狭い、あまり狭い処女地が草太の亀頭を刺激する。
「若葉さんの奥、気持ちいいっす…若葉さんもう俺だけのもんです…」
「あんっあぁんっ…あんっあんっ…やめて…」
「止めないっすよ…止めてほしくないんでしょ?…はぁっ…若葉さんてエッチだったんだ…」
硬くなったクリトリスを包皮ごと揉み込みながら、乳首に指を這わせる。
0037名無しさん@ピンキー2011/09/04(日) 01:47:02.12ID:5qXeB4tO
抜き差しの度にヒリヒリした痛みが若葉を襲う。時折ひっかかるような痛みもある。下半身が溶け、何かがこんこんと溢れ出している。
胸を責める草太の手を思わず握りしめてしまう。
うっすら開けた眼に、顎を上げて若葉を見下ろす草太が映った。
キュッと上がった口角と乱れた呼吸。若葉は淫らな玩具になった気がした。
『私で気持ちよくなってる…?もっとよくなって…苛めて…』
「はぁっ…んっ…ダメだ、出すよ、俺の…」
くびれたウエストを両側から掴み、早いピストンで快感を貪る。奥に当たる…締め付けが強くなる。
「あっ…あっ…好き…好き…好き…ずっと…好き…いっぱいして…好き…気持ちいい…あっ…んっ」
「俺も好…んっ…出る…そんな締めないで…ヤバい…ふぅっっ」
膣内に熱いものが広がった。
二人は2本のスプーンのように重なり合い、荒い吐息のままキスをした。
0038名無しさん@ピンキー2011/09/04(日) 02:07:17.11ID:5qXeB4tO
カーテンの端から漏れる朝日で目が覚めた。
若葉は前髪をかきあげると慌ててメガネを探し出し、かける。
部屋の隅の一口コンロの前に草太の後ろ姿を見つけた。
「あ、起こしました?朝飯作ったんで、よかったら食べてください」
相変わらずの柔らかい笑顔で草太が近づいてくる。
『やばっ!目が見れない!私としたことが!』
若葉はシーツを身体に巻きつけると、素早く後ろを向く。
「卵とクコの実を乗せたお粥。もしや若葉さん、朝飯食べない派っすか?」
「た、食べますとも。できる社会人として体調管理も仕事のうちですから!」
「俺、帰ります。ビー太郎起きちゃうとマズいし。あ、それから」
「え?なんですか?」
照れ隠しの怪訝な表情で振り返る若葉。
「これ、まだ信条にしてます?」
草太の指差した方を、メガネを押し上げてまじまじと見る。
そこには
“恋は賢人の愚行”
の張り紙が。
「こ、これは単なる剥がし忘れですし、私はそもそも…」
喋り終えるより早くキスをされる。
「じゃ、俺行くんで。また苛めてもいいすか?若葉さん、苛めてほしいって顔に書いてありましたよ。」
「!!!」
クッションを抱えて紅い顔で呆然とする若葉。
ボロアパートには甘い余韻がいつまでも漂っていた。


終わり
0039名無しさん@ピンキー2011/09/04(日) 02:09:13.96ID:5qXeB4tO
終わりです。駄長文の連投失礼しました。
励ましありがとうございます。生きる気力にいたします。
0040名無しさん@ピンキー2011/09/04(日) 05:12:44.05ID:MqWNGDDi
超GJでした……!眼福でした!

神の後に続けて投下させて頂きます。草太×若葉で、第8話ラストから続く形になっています。
ようやくスレを立てて頂けた喜びの余り凡そ40レスにも及ぶ長文になってしまいました。
長過ぎるので少しずつ区切って投下させて頂こうと思います。

文頭に――があると視点が変わります。
拙い文ですが、よろしければお付き合い下さい。
00412011/09/04(日) 05:13:45.79ID:MqWNGDDi

「あの……落ち着きましたか?」

若葉の手の中で、草太が淹れてくれた温かいこぶ茶が湯気をくゆらせている。
いつだったか睡眠不足の時にも淹れてくれたどこか安心するその味は、泣き疲れて少しひりつく喉に優しくしみていく。
父親が帰った後の若葉の部屋で、二人は少しの距離を取って座っていた。

「みっともないところを……お見せしました」

先日とは立場がまるで逆だ。若葉は上手く顔を上げられず、波打つ湯呑茶碗の中を見つめていた。
外から聞こえてくる虫の鳴く声以外には、しんとした静寂が満ちている。

気まずい。何だってこんなダンゴ虫に、あんな醜態を……。

「「あの」」

この空気を何とか打破しようと声を上げたものの、よりによってタイミングが被ってしまう。
二人は似ているなんて、いつだったか言われたことを若葉は急に思い出した。
顔が熱いのはきっと泣き過ぎたせいだ、とようやく上げた顔をまた背ける。

「あ……すいません」
「いえ……先にどうぞ」

この間からどうも、変だ。こいつ相手に素直になり過ぎている。若葉はそう思いながら、草太に先に言うよう促した。
00422011/09/04(日) 05:14:27.54ID:MqWNGDDi
「あ、いや俺は、そろそろお暇しようかなって」
「……え?」
「はい?」

つい聞き返してしまった数秒前の自分を若葉は激しく後悔した。
それも、「え?すいません聞こえませんでした」という意味合いでなく「もう帰っちゃうの?」という意味合いにしか聞こえないよう

な声色で。

「あ、いえ、その、違います別に変な意味じゃあ」

慌てて訂正しようと振り返ると、お茶が少しこぼれてジャージにかかった。
もう熱くはなかったものの、反射的に声を上げてしまう。
大丈夫ですかと草太が布巾を持って近付く、それに対してまた反射的に身をかわしてしまい、同じことをまた繰り返してしまった。

「いや、その落ち着いてください」
「私はいつだって落ち着いてます!」

ああもう。何だってこんなやつ相手に。
屈んでジャージを拭ってくれる目の前の肩を見て、先日思わず抱き締めてしまった事を思い出しまた顔が熱くなった。
00432011/09/04(日) 05:15:04.90ID:MqWNGDDi
「若葉さんは」
「は、はい!?」
「いや、あの若葉さんは……何を言おうとしてたんですか」

濡れてしまったジャージを布巾で拭いながら、草太が尋ねる。
若葉はさっきから全く落ち着かない鼓動にどう言い訳をしようと考えていたので、急に声を掛けられて思わず上ずった声で返答をして

しまった。
お茶が冷めていく一方で、二人の間は段々と温度が高くなっていく。

「……ビー太郎くんは、どうしてるんですかって……」
「あぁ、ビー太郎なら、佐間男さん達が見てくれてます、さっき連絡取ったから、大丈夫で、す……」
「……っ」

草太が不意に顔を上げた。近過ぎる。二人とも思わず息を飲んだ。
窓からぬるい風が吹き込んで、二人の空気を一瞬掻き乱した。

慌てて目を逸らした若葉の手に、草太の手が重ねられる。

「……っちょ、な、何ですか「俺から、逃げないで下さい」

心臓が大きく跳ね上がる。掻き乱された空気が、徐々に熱を帯びて再構築されていく。

00442011/09/04(日) 05:15:41.75ID:MqWNGDDi
「若葉さんが俺を迷惑に思っていること、知ってます」
「こんな風に近くに居られて、さぞ、嫌だろうって」
「……だけど、俺は」

草太が真っ直ぐに自分を見つめていることを感じながら、若葉は顔を上げられないでいる。
今視線を合わせたら、きっともうこれ以上自分を偽る事が出来なくなる。

そうだ、私はもう、知っているんだから。
この人のことが好きだって。

「俺は」

草太の匂いがする。暖かくて、懐かしくて、胸が切なくて、苦しくなる、そんな匂いがする。
00452011/09/04(日) 05:16:16.22ID:MqWNGDDi
――

中々泣き止まなかった若葉を宥めながら何とか彼女の自宅まで連れてきた。
周囲の目は勿論だったが、これ以上彼女に触れていたら色々な歯止めが利かなくなりそうだったから。
彼女の都合も何もかも無視して、自分の感情を全てぶつけてしまいそうだったから。

目も顔も真っ赤にしてさっきから妙に落ち着きのない彼女が、ただひたすらに愛おしかった。
今まで執拗に入るのを拒まれていた部屋にすんなりと上げてくれたのは、あの時若葉が冷静でなかったから、分かっているのに。
期待してしまう。ここ最近、少し彼女に触れ過ぎた。

それなのに、今もこうして彼女に触れている。
白くて華奢な、けれど沢山の挫折と苦労を知っているこの世で一番美しいと思える手を握り締めている。

俺は、若葉さんの事が、好きです。

緊張で喉も舌も唇も乾いてしまって、一番伝えたい言葉が上手く出てこない。
迷惑だろう、分かっているのに。伝えたいけれど、でも。


そうして言葉を紡ぎだそうと四苦八苦している内に、唇に一度だけ感じたことのある柔らかな感触が触れた。
気が付いたのは、一瞬遅れてだった。
00462011/09/04(日) 05:16:45.47ID:MqWNGDDi
「……っ!!」

草太の目の前で、若葉がきつく眉根を寄せている。
キスと呼ぶには余りにも幼稚な、けれど、若葉には精一杯の感情の吐露だった。
出会ったばかりの、あのキスの時には余りにも急で気が付かなかった。彼女は、こんなに、幼いキスをする人だったなんて。

「……ぷはっ!」
「……」

数秒間そうしたままで、ようやく若葉が顔を離した。
息をずっと止めていたのか。顔が真っ赤になっている。涙ぐんで、余裕なんてこれっぽっちも無い。
どう見たってその様は、あの一流企業で仕事を容易くこなしていく彼女とは遠くかけ離れていた。

どうして、どうしてあなたはそんなに。

「……分からないんです」
「え……?」

「あなたを見てると、イライラする筈なのに。なのに、どうして、こんな風に」
「あなたに触れたいって、こうしてキスしたいって思ってしまうのか」

「……分からなくて、怖いんです!」

俺の感情を揺さぶるんだろう。
00472011/09/04(日) 05:17:24.72ID:MqWNGDDi
気が付いたら、彼女を押し倒していた。
目を見開いて戸惑った表情を見せる若葉の姿に、草太の本能の部分が猛烈に刺激されていく。
この人を、他の男になんて渡したくない。

「……なに、してるんですか」

何て弱々しい声。普段のあなたはどこに行ってしまったんだ。
この世界の頂点に駆け上がろうと何事にも全力で立ち向かうあなたは。

「け、刑法第176条、十三歳以上の者に強制または暴行を用いてわいせつな行為をした者は――」
「嫌なら、俺を突き飛ばして下さい」
「な……!」
「大声を上げて、俺を犯罪者として訴えて下さい。初めて会った、あの時みたいに」

一度焼け始めた衝動は、もう止められない。

「俺は、若葉さんの色んな顔が見たいんです」
00482011/09/04(日) 05:22:09.46ID:MqWNGDDi
――

「……っ!」

きつく結んだ唇を割って、熱い舌がゆっくりと口の中に侵入してくる。
最後の砦とばかりに閉じていた歯で、思わずその舌を噛んでしまいそうになって慌てて少しだけその力を緩めた。
が、その隙を突かれてあっという間に舌を深く受け入れてしまう事になった。

「ん、ふぅ、う」

自分の声とは思えないような、甘ったるい力のない声が鼻から抜けていく。

こんなの、ただの、皮膚と粘膜の、接触、そう、せっしょくなんだから。

雰囲気に呑まれてなるものかと、必死に理性で抗うものの、体がふしだらに悦んでしまう。
背中から腰にかけてズキズキ、ゾクゾクとした電流が走って、一番敏感な部分に熱が集まるのを感じてしまう。

「ぅん、ふ、うぅ」

逃げ惑う舌を捕らえられて、まだ誰にも侵されたことの無い口の中を蹂躙される。
唾液の混ざりあう音は何て、いやらしいんだろう。
00492011/09/04(日) 05:24:01.40ID:MqWNGDDi
「は、ぁ」

若葉の唇から、二人の混ざりあった唾液がぬるりとこぼれ出した。
初々しい唇をたっぷりと貪り、ようやく離れた草太は、今まで一度も見たことのないような凶暴な目をしていた。
本能に燃やされた、独占欲と、嗜虐欲と、沢山の欲望にぎらついたその目は、男を知らない若葉にとっては怖ろしくも、またこの上な

く蠱惑的にも見えた。

「……どうですか、若葉さん」
「……は、な、なんですか……」

こうした行為に全く慣れていない若葉は、未だ整わない息で、何とかして言葉を紡ぎ出した。
若葉の唾液に濡れた草太の唇が妖しく歪む。
この人が、こんな表情をするなんて。

「これでもまだ、キスは皮膚と皮膚の接触に過ぎませんか」

若葉がどんなに憎まれ口を叩いたって優しく微笑んでいた草太の、見たことのない一面。
その表情に、若葉の胸の奥がぎゅう、ときつく締め付けられた。
0050102011/09/04(日) 05:25:52.89ID:MqWNGDDi
「う、あ、当たり前です!全然、これっぽっちも大したことなんて」
「じゃあ」

「じゃあ、若葉さんがそんな風に思えなくなるまで、気持ちよくしてあげます」

言うや否や、草太は再び若葉の口を塞いだ。さっきよりも一層激しく、口内を責め立てていく。

圧し掛かる身体を押し返す若葉の手には、上手く力が入らない。
そうして戸惑う彼女の耳に、ゆっくりとファスナーを下げる音が届く。

「ん、!」

ジャージの上着を寛げられる。
口が塞がれたままで、どう抵抗したら良いか分からない若葉は驚いて開けられた部分を手で抑えたが、両手をまとめて頭の上で留めら

れてしまった。
そうこうしている間に草太は片手で若葉の両手を、もう片方の手でファスナーを全部下ろしていく。

……この人、こんなに力強かったんだ。

0051112011/09/04(日) 05:27:50.71ID:MqWNGDDi
――

ファスナーを下ろしきったジャージを開いて、中に着ていたキャミソールを捲り上げる。
深く深く口付け過ぎて溶け合うくらいになってしまった唇を離す。
息が苦しいのか、それとも別の何かで頬を紅潮させた若葉がとろんとした目で見上げてくる。
そんな若葉の姿に、下半身に熱が集まるのを感じる。

「っ、うぅ」

白い、無防備な喉に噛み付くと、微かな声と共に細い体がびくんと跳ねた。
唾液で濡らしながら、きつく跡を付けていく。

「ちょ、ちょっと……それは……!」

さすがの若葉でもこの行為の意味は分かるのだろう、抗議の声を上げて身を捩じらせてきた。
今度は真っ赤になっている耳たぶを舐め上げた。今までで一番大きな嬌声を上げて、草太から身体を遠ざけようとする。

「耳、弱いんですね」

可愛いです、と湿っぽく囁くと、若葉が震えたのが分かった。

「俺は、誰にも若葉さんを渡したくないんです」

乱れたしなやかな髪も、潤ませた大きな瞳も、艶めかしく濡れた唇も、全部。
0052122011/09/04(日) 05:29:24.14ID:MqWNGDDi

全部、俺の物にしたい。

「だっ、だめです!」

制止する声を振り切って、水色の可愛らしいブラジャーを上にずらす。
透き通るような白い若葉の胸は、程よい膨らみと見た目にも分かる張りのある美しい乳房だった。
その頂きで羞恥に染まったように震える桜色の小さな突起。は、既にぷっくりと立ち上がっていた。

「綺麗です、若葉さん」
「なっ……、ひゃ!」

桜色を口の中に蕩かすように丹念に舐め上げる。空いた手でもう片方の乳房を柔らかく揉みしだく。
その度に鼻にかかった声を上げながら身体をびくびくと震わせる彼女が、愛おしくて、めちゃくちゃにしてやりたくて。

「あ、だめ、だめで、す、」
「こっちのがきもちいいんですか?」
「う、そゆことじゃ、なくてぇ……!」

彼女のこんな姿を一番最初に見たのは、他の誰でもない、俺なんだ、こんな姿にしているのは俺なんだという事実が、草太の征服欲を

満たしていく。
0053132011/09/04(日) 05:31:13.19ID:MqWNGDDi
乳房への攻めを口で続けながら、草太は下のジャージに手を差し入れた。

「っ!そ、そこは、ほんとうに、だめっ!」

押さえつける草太の手を振りほどこうと暴れる両手を押さえつけて、喚く唇を口付けで塞ぐ。
もう3回目なのに、舌を差し込まれた若葉は未だどうしたらいいか分からずに強張ってしまう。 
その瞬間を見逃さず、一気に下着にまで手を伸ばす。

「!」

若葉の、まだ誰にも触れられたことのないその秘部は、下着越しでも、
いや、もしかしたらジャージ越しにでもはっきりと分かるほどに潤んでいた。
必死に足を閉じて手の侵入を拒もうとするが、身体の間に草太が割り入ってそれをさせない。
熱くどろどろに溶けている部分を指でぐり、と押し込むと、ぐちゅ、と淫猥な音が二人の耳に届く。
より一層顔を赤くした若葉が薄く目を開けて、一筋涙を零す。唇を離してそれを舐め取った。
甘い甘い尖りを失った、若葉の鳴く声が草太を狂わせていく。
0054142011/09/04(日) 05:32:17.41ID:MqWNGDDi
――

「若葉さん……俺もう、だめっす」
「このまま、若葉さんを」

「俺のモノにしたいです」

熱に浮かされたような目で、声で、草太が囁く。
さっきから初めて体験する事ばかりで、全く余裕の無い若葉には、それが草太の最後の確認であることに気付けない。

「……わ、わたしは」

「それを聞いて、どうしたらいいんですか……?」

行き場の分からない幼子のように、草太を見上げる。それが、ますます草太の衝動を加速させていくとも知らずに。

「わたし、わたし新堂せんせいと、こ、婚約してるのに」
「あなたと、こんなことして」
「もう、どうしたらいいのか、わかんないです」

涙が止まらない。どうして?新堂先生に申し訳ないから?こんなことをしていることに対して、罪悪感を感じているから?

「……泣かないでください」

「泣いてなんかないです!ただ、」

「……涙が、と、とまらないんです……!」
0055152011/09/04(日) 05:33:52.18ID:MqWNGDDi


「……若葉さん」

「俺のこと、嫌いでしょう?無理矢理こんなことして」
「若葉さんが嫌だ嫌だって言うのも聞かないで」

最低ですよね、と薄く笑う草太の顔がぼやける。

最低、さいてい。それなら、私だって最低だ。
婚約しているのに、散々、この人にも素直にならずに酷い言葉を、仕打ちを沢山、沢山してきて。

「でも、もう止められないんです」
「このまま、最後まで行くのが嫌なら――」

「……手を」

「え……?」

「手を、離して下さい」

そうだ、私は最低の女なんだ。
こんな優しい人をいっぱい傷付けて、気持ちを踏みにじって。
0056162011/09/04(日) 05:35:10.88ID:MqWNGDDi

両手首にかかっていた力が消えて、ようやく両手が自由になる。

「……」

草太は、先ほどとは別人のように静かな表情で若葉を見つめていた。
まだ燃え足りないような、酷く傷付いているような、そんな表情だった。

そんな表情の目の前で、若葉は静かに左手の薬指に光る指輪を抜き取った。
草太が目を見開く。

「……若葉さ」

草太が何かを言いかける前に、若葉はついこの間のように両腕を彼の背中に回した。
Tシャツの、その下にある皮膚を、筋肉を、骨を、全身を。懸命に慈しむように優しく。

「……最低なのは、私も同じです」

「……」

「だけど、」

「さっきも言ったでしょう、あなたに、触れたいって」

いつものように、出来る限りの平静を装って。
それが若葉に出来る、精一杯の返事だった。
0057名無しさん@ピンキー2011/09/04(日) 05:40:06.79ID:MqWNGDDi
とりあえず切りが良いのでここまで。次の放送までには全部投下出来たらと思います。

ちゃんと投下したのを確認しておかなかったら、所々改行が変になってましたね、すみません……。
今回すっかり忘れていたのですが、次からは何レス目から何レス目まで投下するか前もって申告します。
0058名無しさん@ピンキー2011/09/04(日) 08:03:13.72ID:4eRVxglv
>>MqWNGDDi
これまた神キター!!!GJGJ!
改行も全然気にならないですし40レスでも100レスでも使って下さい。
続きが楽しみ過ぎる!!!もう二次サイトでも作っちゃいなよYOU!的に
すごくステキです!
0059名無しさん@ピンキー2011/09/04(日) 10:44:37.73ID:IgmKXlnV
GJです〜〜!!
こんな展開だったら良いなぁ・・・って妄想してたの、まんまキタ!!
0063名無しさん@ピンキー2011/09/05(月) 20:12:59.83ID:H0RX5nHQ
大遅刻しました……間に合うかな。続きを投下させて頂きます。最後まで一気に!

そしてコメントありがとうございます!嬉しいです!
0064172011/09/05(月) 20:13:47.62ID:H0RX5nHQ
――

「……綺麗です。若葉さん」

「……そんなじろじろ見ないでください!」

ベッドの上で一糸纏わぬ姿になった若葉は、窓ガラスを通り抜けて差し込む月明かりの優しく、神秘的な光に包まれて座っていた。
すらりと長い手足。女性らしいしなやかな曲線。瑞々しく白い、肌理の細やかな滑らかな肌。
スーツ姿の時よりもずっと華奢で、力を込めたら簡単に壊れてしまいそうな。

その姿をただ純粋に、本当に美しいと思った。

「あの、やっぱ電気つけていいっすか……」

「絶っっ対だめ!つけたら、追い出しますから!」

調子がいつもの若葉に戻ったことに、草太は少し安心して笑った。
それから、ゆっくりと優しく、若葉に覆いかぶさる。
間近に草太の昂りを感じてぴくりと反応する彼女は、けれどもう抵抗しようとはしなかった。

目をきゅっと瞑って、身体の反射的な反応に戸惑いながらも草太を受け入れようとしていた。
0065182011/09/05(月) 20:14:31.02ID:H0RX5nHQ

先ほどと同じ箇所を一通り愛撫し終えて、未だ強張らせたように膝を立ててしっかりと閉じている両足を優しく解くように開かせる。
少しむずがった彼女の頭を撫でて落ち着かせる。そのまま軽いキスをしたが、相変わらず唇はしっかりと閉じたままで、それが何だか無性に可愛らしくて、自然と笑みがこぼれた。

「……こんな時にそんなへらへら笑わないでください!」

「いや、これはその、違うんです」

「私はこんなに必死なのに……何だか、私だけ、余裕ないみたいで」

拗ねたような表情の彼女は、いつもよりずっと幼く見えた。まるで、子供のように。
ああ、好きだなぁと、思う。心臓が温かな血液を送り出しているかのような、そんな感覚を覚える。

滑らせるようにして手を、綻びかけた花弁に届かせる。ぬるりとした感触と、火傷しそうなくらいに熱くなったソコに、指を這わせる。
若葉が息を飲んで、一気に顔に緊張が張り詰めた。

「……大丈夫です」

「若葉さんが辛くないよう、ちゃんと優しくしますから」

当然です!と上ずった声が頭の上から飛んできて、また笑ってしまった。
0066192011/09/05(月) 20:16:40.99ID:H0RX5nHQ

時間をかけて、徐々に触れる面積を広げて行く。
一番敏感な、小さな芽に指を沿わせる。つるんと、溢れた大量の蜜で滑る。

「……あ!」

両腕で顔を覆うように隠していた若葉が、一際大きく反応する。
全身を得体の知れない快感に犯されて、逃げ場を失ったように身じろぎする。

「……ここ、気持ちいいですか」
「や、なんか、そこ、」

「気持ちいいんですね」
「いやぁ!……」

重点的にソコを刺激し出すと、恥ずかしいのか声を漏らさないように手で口をしっかりと押さえてしまった。
その手を無理矢理剥ぎ取って、隠さないでください、と告げる。

「若葉さんの表情も、声も、全部俺に……俺だけに見せて、聞かせて」
0067202011/09/05(月) 20:17:09.97ID:H0RX5nHQ
――

わからない。どうしてこんなにきもちがいいの。

草太にその部分を刺激される度に、声が漏れてしまう。身体が動いてしまう。
『女性の身体で一番敏感な部分』であると、勿論知識では知っていたけど、まさか、

「だめ……だめです……」
「どうしてだめなんですか……?」

好きな人に触れられると、こんなになってしまうなんて。

「だめなの……それ、いじょうさわったらぁ……」

だめ、だめ、

「わ、わたし」

おかしくなっちゃう。
0068212011/09/05(月) 20:18:19.71ID:H0RX5nHQ

「……〜っ゙!!!」

昇りつめた快感が一気に崩れて、押し寄せてくる。
今までと比べものにならないほどの大声を出してしまいそうになって、慌てて手の甲で抑える。
シーツを握り締めて、体験したことのないその怖ろしいほどの快感の波にひたすら耐えた。
頭が真っ白に塗り潰される。

「っ、は、はぁっ」

呼吸をようやく取り戻したものの、身体はぐったりとしてまるで身動きが取れない。
じんわりと気持ちよさが全身に広がっていく。

「……若葉さん、イっちゃいました?」

「ふぇ?い、イく?」

ああ、これがいつぞや本で読んだオルガスムスというやつか、と気付いた時には、草太の指が再び秘部に宛がわれていた。
触られる度に、動かされる度に、身体がびくびくと動いてしまうのが、溶けた声を上げてしまうことが、若葉には堪らなく恥ずかしかった。

「ま、まだ、さわらないで」

絶頂を迎えたばかりのそこは、敏感過ぎるから。

「すっげぇ、ぬるぬるです、ここ」
0069222011/09/05(月) 20:19:15.90ID:H0RX5nHQ
余りにも直接的なその物言いに抗議せんと喉から出かけた声が、再び飲みこまれる。
草太の指は、若葉の最奥へと通じるその入り口に触れていたから。

「……キツ」

指が、彼の、草太の指が中に入ってくる。狭い、秘密の道をこじ開けて。
声すら出ない。痛い。助けて。

両腕で必死で草太にしがみ付く。助けを求めるように。許しを乞うように。
自分の身体に他人の身体の一部が入ってくるその恐ろしさと、それが草太である嬉しさと、安心と、不安と、
全てが混ぜこぜになって若葉の脳内を支配していく。

こわい、たすけて、

「……そうた、さん」
0070232011/09/05(月) 20:20:21.88ID:H0RX5nHQ
――

彼女に初めて名前で呼ばれた驚きと、嬉しさで進めていた指を止めた。
そうか、彼女に名前で呼ばれると、こんな感じなのか。

しがみ付いてくる若葉にそっとキスをする。深く深く。繋がれるような。

「ぅん……ふ、ぅ」

歯を舌でなぞって、熱く小さな舌を弄んで。
唇を優しく噛む。唾液を混ぜ合う。
艶めかしい声が漏れる度に、ゾクゾクする。
下半身の昂りは、もう抑えようのないほどになっていた。

力が抜けたことを確認して、指をもう一度進め始める。
外側は十分すぎるほどとろとろに濡れていたが、恐らく"初めて"である若葉の内側は、狭くて、きつくて、溶けてしまいそうなくらい熱かった。
強張らせる身体を包みこんで、出来るだけ安心させる。

「ん……はぁ」

二人の唇を唾液の糸がつないだ時には、指は一番深くにまで辿り着いていた。
0071242011/09/05(月) 20:21:10.25ID:H0RX5nHQ

「ちょっとずつ……動かします。痛かったら言って下さい」

微かに頷いたのを確認して、少しずつ指を動かす。
慎重に、コワレモノを扱うように。傷付けないように。
草太にとってもこんなセックスは初めてだった。

「……ッ!」
「痛いですか……?」

「へ、へいき、です」

涙をぽろぽろとこぼしながら、痛みに耐えるその表情がたまらなかった。
うっすらと汗ばんだ額に、髪の毛が張り付いている。長い睫毛は涙で濡れて、頬は熟れたように真っ赤に、可憐な唇は濡れて。

彼女の痛みを何とか誤魔化せないだろうか。
ふと思い付いた草太は、優しく指を引き抜いてから身体を少し移動させて、彼女の足の間に身体ごと入り込んだ。
0072252011/09/05(月) 20:21:46.94ID:H0RX5nHQ

「な、なにしてる、んです、か」

顔をソコに近付けると、見ないでくださいと思い切り足を閉じられた。
薄闇の中でもはっきりと分かるほどに濡れて光る薔薇色の、これが、彼女の。

「大丈夫ですから、安心して下さい」
「できないです!」

両手で優しく左右に広げる。若葉がひ、と息をのむのが分かった。
先ほど激しく刺激した小さな芽に、口を近付ける。
舌で撫で付ける。溢れ出た沢山の蜜を、自身の唾液を擦り付けるように、何度も何度も。

「!あ、ソコ、ソコはだめだってばぁ……!」

先ほどまでの苦しそうな声と一変して、また鼻にかかった甲高い嬌声が漏れだす。
余りの羞恥と快感で次から次へと溢れ出す彼女の蜜の、その出口にもう一度指を這わせる。
先ほどよりもスムーズに挿入出来た指で、彼女の内側を擦る。

ぬち、くちゅ、

彼女の微かな、熱い吐息の音と、粘った水音が部屋を満たしていく。

二人きりの世界。月明かりが差し込む、深海のような部屋。
0073252011/09/05(月) 20:22:27.48ID:H0RX5nHQ
――

草太が服を脱いでいくその時、横たわったままの若葉は目のやり場に困っていた。
じっと見つめているのも、だけど、つい見てしまう。

が、下着に手を掛けた時には、さすがに目を背けた。
信じられないくらい顔が熱くなっていて、口に持ってきていた手で頬を抑える。

(……ど、どうしよう。何考えてたらいいんだろう。ああ、もう、どうしたら)

「……不安な時、人間は唇を触ると落ち着くんです」

「え?」

急に声を掛けられ、素っ頓狂な声で返してしまう。

「若葉さん、さっきからずっと唇触ってます」

ぎしり、とベッドが軋む。二人で使うには、余りにも狭く、小さなベッド。
だけど、今の二人が現実から逃げ込むには、十分すぎるほど幸せな。

服を脱いだ草太が覆いかぶさってくる。思わず、また口に手をやってしまう。
0074272011/09/05(月) 20:23:40.92ID:H0RX5nHQ
ミス、↑は26レス目です……orz



「子供が泣き止まない時とか、口を触ってあげると落ち着いて、泣き止むんですよ」

「……私は子供じゃありません」

「でも」

キスすると、さっきから若葉さん泣き止んでくれます。
そう言ってから、またキスをする。
知らなかった、キスってこんなに気持ちいいものだったなんて、

「……本には書いてなかったことばっか……」

「何ですか?」

「……何でもないですっ」

そうですか、と笑う草太を見ると、胸が温かく満たされていく。
好き、好きって、こんな感じなんだ。思いが通じあうって、こんな気持ちになるんだ。
これから行う事への不安、嬉しさ、全てが混ぜこぜになって、若葉の胸の中をこそばゆく駆け回る。
怖いけど、どうしたらいいかもよく分かんないけど、でも、とぐるぐるする。

だが、草太の身体を見た瞬間。

さっきから赤くしてばかりいた若葉の顔が、一気に青ざめた。

0075282011/09/05(月) 20:24:14.25ID:H0RX5nHQ
――

「無理無理無理!!!!!絶っっ対無理です!!!!」

そんなおっきいの入るわけありません!と、涙目で喚かれて喜ぶべきなのか、困るべきなのか。
宥めても、「……だって日本人の平均サイズって8センチって……」「……8センチってこのくらいの筈じゃあ……」
と何か一人であたふたと自問自答している。それ、平常時の平均なんじゃあ……。

「……ごめんなさい」

ようやく若葉がこちらを向いてくれた。

「待ってあげたいんですけど、俺、もう限界です」

入口に先を擦り付ける。ぬるぬるして、熱くて、今すぐにでも一番奥まで突き込んでしまいたくなる。
がむしゃらに、自分の欲望を満たせたらどんなに楽だろうと思う。けれど、

「はいらないですよ……絶対……」

「大丈夫です」
「若葉さんが俺のこと受け入れてくれたら、必ず入ります」

大きな目を不安と涙でいっぱいにした彼女と、本当に一つになりたいから。
0076292011/09/05(月) 20:25:04.70ID:H0RX5nHQ
――

「う、ああ。い、た……!」

「息、吐いて、大きく呼吸して、なるべく楽にして下さい」

彼が入ってくる。

「できな……です……っ」
「腕、しっかり背中に回して」

私の中に。

「いたい、いたいよ」
「ごめんね、若葉さん」

草太さんが入ってくる。


暑くて、熱くて、
わたし、どうなっちゃうのかな。

怖いよ、草太さん。
0077302011/09/05(月) 20:25:42.64ID:H0RX5nHQ
――

彼女の中は、想像していたよりもっと狭かった。無理矢理にこじ開けて、押し込めて行く。
泣きながらしがみ付いてくる彼女に口付ける。彼女が安心するように、落ち着くように。

「……ッ、若葉さん、」

内側は吸い付くように纏わりついてくる。
気持ちよくて、それとずっと我慢していたのもあって、今すぐにでも果ててしまいそうになるのを何とか堪える。

「すげ、若葉さんの中、あっつい……!」

もっと激しく揺り動かしたくなる衝動に駆られる。ようやく半分まで沈んだ自身にドクドクと大きく血が通う。
今までにしたどんなセックスよりも、興奮している。と、草太は余裕の無い頭で思った。

「大丈夫、じゃないですよね……」

問いかけると、首を何度も縦に振る。余程痛くて、苦しいのだろう。
出来るだけ、ゆっくりと時間をかけて彼女の中に侵入する。

ふと、若葉が小声で囁く。

「あ、う……ふぁ……おっきい、よぉ……」

……それは、逆効果だ。若葉さん。
0078312011/09/05(月) 20:27:23.59ID:H0RX5nHQ
――

想像以上に、痛い。苦しい。辛い。

「ゔぅ……」

体が引き裂かれるみたいな、きっと今、血が沢山出ている筈だ。
さっき何か切れるような感じが、した、もの。

だけど。

物凄く痛くて、苦しくて、辛い筈なのに。
草太を何とか受け入れることが出来た喜びの方が大きいことが何だか、色々と恥ずかしかった。

そんなにまで思っていた草太と、今一つになっている。
涙は止まらないし、入ってるトコは痛くてたまらないけど、余裕なんて欠片さえ無いけれど。
子孫繁栄の為に、昔々そのまた昔からずっとやってる営みなのに。こんなのただの、ただの生殖行為なのに。

背中に回した腕に力を込める。触れてみると思ってたよりずっと筋肉質で、男の人なんだなぁと思った体。
0079322011/09/05(月) 20:28:13.67ID:H0RX5nHQ
――

「……動かします、よ」

呼吸を整える若葉をたっぷりと待ってから、声を掛ける。小さく頷いたのを見てから、動き出す。
ゆっくり、ゆっくりと、少しずつ。彼女に気持ちを伝えるように。
せまい所にあるせいか、中が熱いせいか、何だか自身が麻痺したようになって。

「若葉さんの、なか、すごい気持ちいいです……」

余裕なく伝えると、答える代りに彼女から口付けてきた。
ぎこちなく、拙いけれど、懸命に。
それに答えながら、彼女が今唯一快感を得られる場所をまた刺激する。
少しでも、彼女が気持ちよくなれますように。

「あ、ぅ、ふ、んぅ」

「声、すごくエロい」

「やだ、きかないで、ぇ、あ!」

「いやです、聞きたいです」

若葉さん、もう、あなたを絶対に誰にも触れさせたくないから。
0080332011/09/05(月) 20:29:21.87ID:H0RX5nHQ

「う……っ……」

「はぁ、ん、あ」

ぎこちなくて、思うようにいかない、本能だけに突き動かされたセックスは、今の二人そのものだった。
快楽と、苦痛に歪んで絡まって、互いの熱で溶けだしてしまうような。
何て余裕のない。二人の精一杯の。

「好きだ、若葉さん、」

「あ、あ」

言葉にならない思いを、引き絞られるような心の叫びを体で伝えあうような。

「……ッ、あなたのことが」

「うぅ……っ、は、」

そうして、

――――最後の時は、また深いキスをしながら迎えた。
0081342011/09/05(月) 20:30:10.95ID:H0RX5nHQ
――――

「……若葉さん……」

慣れないことばかりで疲れてしまったのか、若葉は気を失うように眠ってしまった。
その寝顔は泣き疲れた子供のようにも見えて、思わず目蓋に優しくキスをした。

「……今日一日で、何回俺達、キスしたんでしょうね」

二人きりの深海の世界。朝になったら、また煩わしい現実が朝日と共に流れ込んでくるんだろう。
机の上で忌々しいほどに美しく光る指輪が、この人を遠くに連れて行ってしまうんだろう。

「……」

草太は若葉を起こさないように優しく、それでも力を込めて抱き締めた。

せめて今だけでも。この人は俺だけのものだから。

いや、出来ることならば、この夜だけでなく――――

草太が眠りに就くまで、月明かりは優しく二人を包んでいた。




終わり
0082名無しさん@ピンキー2011/09/05(月) 20:34:13.66ID:H0RX5nHQ
以上です!本当に長々と申し訳ありませんでした……。

本当ならもう少し続きがあってハッピーエンドの予定だったのですが、本編がどうもちらついてしまって急遽変更してしまいました。
何とか二人にはくっ付いてほしいです……
また、ちょくちょく投下させて頂く予定です。よろしければその時もお付き合い頂けると嬉しいです。

それでは本放送に向けてテレビの前に陣取りに行きます!
0083名無しさん@ピンキー2011/09/05(月) 20:39:17.58ID:09IL2s04
きゃーーー!!!待ってましたーーー!!
GJGJGJ!最高です。そして終わりがすごく切ないけど
それがまたドラマそのものって感じです。
これからも投下楽しみにしてます!
今度はハピエンの作品も読みたいです!!
0085名無しさん@ピンキー2011/09/05(月) 22:33:51.30ID:09IL2s04
>>84
同意
予告見る限り来週が楽しみだと思えない展開になりそうだし
ここの作品が癒しだわ、ホント
職人さんさらなる投下待ってます
0087名無しさん@ピンキー2011/09/06(火) 09:26:52.58ID:+6QJp/56
GJでした!9話開始前に急いで読みました〜!

8話の後、ホントにこれくらいのことしてたら、
9話もこんなに欝展開じゃなかっただろうにね〜・・・。
0089名無しさん@ピンキー2011/09/06(火) 23:19:46.76ID:+XVDLNgG
なんでこのスレ無いのか不思議だったんだけど立ってたのかーw
草太さんは冴えないのに何故かモテるというエロパロに最適なキャラクターだと思う
あと新堂先生もイイ

職人さんありがとう
期待してます
0090名無しさん@ピンキー2011/09/07(水) 13:32:34.69ID:jNPwH9zB
何という良スレ

新堂先生と若葉も好きだ
結局若葉が拒否して最後まで
行かなそうだけどw
0093名無しさん@ピンキー2011/09/09(金) 00:58:40.66ID:BZk5pWAD
保守。
鬱展開だけど、その後どうせハッピーエンドだから、結果、鬱展開萌える
0097名無しさん@ピンキー2011/09/12(月) 07:04:33.10ID:P0T6QywX
職人さん作品ありがとうございます!!
ドラマそのものの二人の理想的すぎる展開と文章力に
萌え尽きました‥‥最高です。
ドラマ次回も我慢な展開になりそうですが、
こちらの作品を読み返して萌えを補完させていただきます!
0099名無しさん@ピンキー2011/09/14(水) 06:45:27.12ID:Iki/FpbC
予想してたとはいえ、鬱展開だったな‥‥
職人さん降臨お待ちしてます。
0101名無しさん@ピンキー2011/09/14(水) 17:49:42.80ID:Iki/FpbC
GJすぎる!!!!!
レベル高すぎるなここ‥‥何回読んでも萌える!!!
最終回まで草太×若葉が足りん。

職人様方の投下お待ちしております
0102名無しさん@ピンキー2011/09/14(水) 22:28:51.46ID:8r3nMUIM
保守
0105名無しさん@ピンキー2011/09/19(月) 12:45:06.12ID:+FeFO7Sk
保守
0108名無しさん@ピンキー2011/09/19(月) 23:04:50.16ID:uqchh10/
草太のキスが意外にエロい&若葉が慣れてない感じがよかったな
慣れてない若葉を可愛がりながら攻めまくる草太が想像できる‥
0109名無しさん@ピンキー2011/09/19(月) 23:28:25.09ID:uqchh10/
新堂⇒若葉も妄想してしまったラスト
0110名無しさん@ピンキー2011/09/19(月) 23:58:44.14ID:OT4o6Nbr
9、10話のあまりの鬱展開にまさかの「不機嫌なジーン」的な
結末かと思ったけど無事まとまってよかった
これで二人のその後を書いてくれる職人さん増えるといいな
0112名無しさん@ピンキー2011/09/20(火) 00:43:14.03ID:j4dxTyH/
待望のキスシーンもエロくて良かったが最後のおでこごっつんに禿げ萌えたぁぁーー
職人さん来て下さるといいなぁ
最終回終わってもまだ二人のいちゃこらが足りないよ
0113名無しさん@ピンキー2011/09/20(火) 01:16:30.60ID:kDtbRQ1R
なんか色々物足りなくて消化不良……と思ってたら、このスレ今日発見しましたww
読みたいもんがなかったら自分で書けってばっちゃが言ってた
録画リピして妄想してくる!
0114名無しさん@ピンキー2011/09/20(火) 07:27:11.06ID:j4dxTyH/
>113
待ってます!
0115名無しさん@ピンキー2011/09/21(水) 12:22:01.24ID:Fgv0hMhp
113さんではありませんが。

〜ル・シャトーにて〜
仕事帰りの若葉がル・シャトーを訪れると、すでに客は一人もいなかった(痔爺も)
店内の様子から、盛況だったことがうかがえる。
ホッとした若葉はバッグの肩紐をギュッと握り直し「お疲れ様でした」とぶっきらぼうに頭を下げる。照れくさいのだ。
シェフ姿の草太は、首回りのボタンを外すと、すっと手を差し出し言った
「おいで、若葉さん」

ついばむような控えめなキスのあと、鼻の頭と頭が触れ合ったままで草太が囁く。
「会いたかった、若葉さん、俺…」
「私もです」
草太の潤んだ瞳と長い睫毛があまりに近過ぎて、若葉は目を合わせることができない。
0117名無しさん@ピンキー2011/09/21(水) 18:07:22.49ID:Fgv0hMhp
草太の指が若葉の顎を持ち上げる。少し身構える若葉。
「どうかしたっすか?」
「食べられるかと…思いました」
「え?」
「あの時私、唇を食べられてしまうんじゃないかって…どきどきして。…結婚式の時」
「…あぁ、あの時」
一瞬の間の後、二人は笑い出していた。
「ほんっと、有り得ないサプライズっすよね。あ、暖かいスープ飲みますか?若葉さん」
真新しい鍋を手にした草太が腕組みした若葉に尋ねる。
ロマンチックな雰囲気は飛び去ってしまった。
「今日だって有り得ません!帰国してお店までなんて、知らなかったし!…嬉しかった…ですけど」
「え?なんすか?」
「なんでもありません!…あ!サプライズなら私もありますけど」
若葉は昼間届いた一通のメールを思い出していた。若葉にとってもサプライズな内容だったメール。
「そよ子さんが」
「はぁ」
「来年には」
「来年には?」
草太はスープをかき混ぜる手を止めない。
「来年には、西野そよ子になります!」
「はぁぁぁ?う、嘘じゃないんすか」
ガチャンガチャン!慌てて草太が厨房から駆け寄る。
「嘘ではありません。この通りメールが来ました。」
「ちょ、そのメールよく見せてくださ…」
「ダメです。個人情報です。…ぷっ」
してやったりな顔で吹き出す若葉。つられて草太も笑い出す。
そしてどちらともなく手をとりあう。
「改めてよろしくお願いします。若葉さん。」
若葉は微笑んだまま目を閉じた。


終わります。
0118名無しさん@ピンキー2011/09/21(水) 18:13:11.79ID:Fgv0hMhp
勝手に西野・そよ子カポーにしてすみません。
ちなみに二人は九条・佐間男カポーの入籍&妊娠騒動の中、距離が縮まった、と言う設定です。
…これまた勝手な設定をお許しください。
0119名無しさん@ピンキー2011/09/21(水) 18:50:20.31ID:QFvdzKg3
>>Fgv0hMhp
GJです!!!あの結婚式での洋画でよくみるような
唇食べあうキスシーンが印象に残ったので初心者若葉には
どきどきだっただろうなと思ってました
最後のおでここっつんのあとの二人のらぶらぶが
もっと欲しかったので職人さんのすてきな作品投下これからも
待ってます
0120名無しさん@ピンキー2011/09/22(木) 01:37:34.54ID:LL/ri4hx
このスレ、どエロSSとエロ無しSSと、どちらが欲されてるんだろう?
0121名無しさん@ピンキー2011/09/22(木) 11:44:47.06ID:KLdjjVHN
どっちもだな。
ドラマではもうちょっとイチャイチャが見たかったし…2人の初夜とかも見たいし。
0122名無しさん@ピンキー2011/09/22(木) 21:33:00.48ID:dFZjDhhP
>>121
同意。エロありでもなしでもどっちでもいい!!!二人のらぶがもっともっと
読みたい!!!本スレではエロパロの存在話題にならないけど、本スレで話題
になればもっと職人さん増えるかなあ?
0123名無しさん@ピンキー2011/09/22(木) 23:40:25.27ID:78+I6VsK
台風情報にテレビ取られて録画リピどころじゃなかった。
本編の展開を無視した所謂「ぼくのかんがえたさいしゅうかい」というやつですが
設定とか色々間違ってるかも。
ちと長いですがお付き合いください。エロはなしです。

◇◇◇

新堂とともにNYへ行き、公私共に彼の支えとなることを決意した若葉だったが、
結婚に関しては新堂の方から「一旦、白紙に戻して欲しい」と言われ、それを承諾した。
表向きには急に海外勤務が決まったからという理由で式や披露宴は延期、というかたちになった。
しかし若葉は昇子の下に残れるよう交渉するという新堂の申し出を断り、
辞令どおりNYの事務所を任される新堂の補佐として渡米することに決めたのだった。
0124名無しさん@ピンキー2011/09/22(木) 23:41:59.44ID:78+I6VsK
一方、草太はそよ子から別れの手紙を受け取り、
それを読んで自分がいかに身勝手に彼女を傷つけたのかを痛感した。
「オレ……そよ子さんに甘えすぎてました」
すぐさまよそ子を探して駆け回り、会うなり誠心誠意謝罪した草太の姿を見てそよ子は、
ほんのわずか捨てきれずにいた期待が氷の欠片のように溶けてなくなったことに安堵した。
ここで草太がそよ子を引きとめようとする男だったら、心底彼のことを嫌いになるところだった。
「私はもっと、違うかたちで草太さんに甘えて欲しかったです」
でも、もういいんです、とそよ子は濡れた目を伏せて微笑んだ。
「このままフランスに行ってしまうんですか? 鮎川先生のことは……」
「予定どおり、フランスには行きます」
若葉のことはどうするのか、と言いかけたそよ子の言葉を遮って、
草太はきっぱりと渡仏の決意を告げた。
「今のオレじゃ、若葉さんを幸せにすることなんて到底無理です。
まずは胸を張って彼女の前に立てる男にならないと」
「でも……」
0125名無しさん@ピンキー2011/09/22(木) 23:43:14.94ID:78+I6VsK
そよ子も草太も、新堂と若葉の結婚が白紙に戻ったことを知らない。
おそらくNYで落ち着いたら式を挙げるのだろうと思っているそよ子は、
想い合っているふたりがこのまま遠く離れ離れになって
別のひとと結ばれようとしてるなんて、と胸が痛んだ。
「若葉さんが幸せならそれでいいんです。
でも、オレが若葉さんの前に堂々と立てるようになったとき彼女が幸せじゃなかったら、
そのときは……」
相手が誰であれ奪い取ってでも幸せにします、
と言い切った草太の頼もしい笑顔を見てそよ子はまた溢れそうになる涙をこらえて笑い返した。
「きっと草太さんなら大丈夫です。私も……私の幸せを探します」
「オレも、どこにいてもそよ子さんの幸せを祈ってます」
「お見送りには行きません。ここでお別れです」
そよ子と最後に握手を交わして、草太は凛と背筋を伸ばして立ち去る彼女の後姿を見送った。
0126名無しさん@ピンキー2011/09/22(木) 23:45:49.30ID:78+I6VsK
若葉が新堂とともにNYへ渡って一年が過ぎた。
はじめての海外での暮らしに戸惑う暇もなく新しい仕事に忙殺され、
慌しくも充実した日々だ。
新堂とはその後、仕事上のパートナとしてはこの上なく良い信頼関係を築いてきたが、
プライベートでは結局、恋愛関係には進展せずなぜか今では
同性の親友同士のような奇妙な関係になってしまっている。
彼を支えたいと思った若葉の気持ちに嘘はかったが、
それは恋とか愛から生まれたものではないということに新堂は最初から気づいていのだ。

「君のおかげで粗悪な類似品が市場に出回るのを防げた、とクライアントも大変喜んでいたよ」
「新堂先生の助言のおかげです。ありがとうございました」
向かい合った席についた新堂と若葉は、シャンパンのグラスを軽く掲げて乾杯をする。
はじめて若葉がメインで任された案件を良い結果でやり遂げたお祝いをしよう、
と新堂にエスコートされたのは以前、東京でも新堂が連れて行ってくれた
フレンチレストランのNY店だった。
あのとき食べた前菜がすごく美味しくて、
新堂がシェフを呼んだらそれが草太だったことを思い出す。
0127名無しさん@ピンキー2011/09/22(木) 23:51:00.61ID:78+I6VsK
若葉がNYに発つ数日前、草太も単身フランスに渡ったとひと伝に聞いた。
そよ子は今も日本で、昇子の秘書をしている。
あのとき、草太の気持ちがまだ若葉にある、と聞かされても
何もかも放り出して彼の手を取ることは自分にはゆるされない、と思った。
全部、若葉が少しも素直になれずにヘンな意地を張り続けたことが原因で
起こった事態なのだから。
現在は新堂との婚約も正式に解消し、新堂の両親にも再び頭を下げて
父の借金は何年かかっても必ず返すと約束をして一応のけじめはつけた。
婚約解消を申し出たのは自分からだから、と慰謝料を受け取ろうとしない新堂には
金銭ではなく信頼に答えることで返していくしかないと思っている。
直接本人に言ったことはないが、いずれ新堂が独立して事務所をかまえるときは
彼について行き、全力で支えるつもりだ。
0128名無しさん@ピンキー2011/09/22(木) 23:52:52.74ID:78+I6VsK
「そういえばクライアントの開発担当がしきりに君のことを美しい、美しいって褒めてたよ」
「ええっ? あの、オーウェンさん、でしたっけ?」
「そうそう。で、恋人はいるのか、まさか僕がそうじゃないかってうるさいものだから、
君には恋人はいないけど心に決めた相手はいるようだ、って本当のことを教えておいた」
「な……! 新堂先生っ」
カーッと顔を赤くした若葉は、思わずフォークを取り落としそうになって新堂をキッと睨んだ。
若葉の心がまだ草太にあることを、新堂は知っている。
祝いだとか言って、この店に若葉を連れて来たのも遠まわしな意地悪なのではないかと
ついそんなことを考えてしまった。
「そっ、それにしてもこのフィレ肉のロッシーニ? でしたっけ。すっごく美味しいですねっ」
慌てて話題をそらそうとした若葉に、新堂はにやりと意味深に笑う。
「こういうときは、シェフを呼んで直接美味しかったと伝えるべきだね」
「え? ええっ??」
このシチュエーションには覚えがある。
慌てる若葉を他所に、新堂は近くにいたギャルソンにシェフを呼ぶように伝えた。
0129名無しさん@ピンキー2011/09/22(木) 23:56:34.46ID:78+I6VsK
そして、ふたりのテーブルにやってきたシェフは――――
「ダ……、そ、草……太さん……」
コックコート姿の草太は、照れたような笑顔で若葉を見おろした。
この一年、忘れたことなどなかったたれ目の優しい笑顔。
今もフランスにいるものだと思っていたので、こうして目の前に現実の草太がいることが、
にわかには信じられない。
「彼、僕と君が結婚したとばかり思ってたらしくて、先月このNY店に転勤が決まったとき、
まず僕に連絡をくれてね」
人妻である若葉に直接連絡を取るのは失礼だという気遣いが、結果は勘違いだが草太らしい。
「聞けば、君は僕と婚約を解消したことも告げてないって言うから。
余計なお世話かもしれないけど、僕からすべて話しておいた」
若葉を巡るライバルだと思っていたときはふにゃふにゃした優男だと思っていたが、
先入観を取り払って話してみてから、新堂は草太の誠実な人柄と料理の腕に
好感を抱くようになっていた。
「じゃあ、僕はデザートは遠慮しておくから」
席を立ち、颯爽と去っていく新堂を草太は丁寧なお辞儀で見送る。
0130名無しさん@ピンキー2011/09/23(金) 00:03:21.63ID:c39kMspq
ひとりテーブルに残されて唖然としている若葉に向き直り、
草太は姿勢を正してシェフの顔で微笑んだ。
「本日はようこそお越しくださいました。只今、デセールをお持ち致します」
草太が自ら運んできたデザートの皿には、
ハート型をした鮮やかなフランボワーズのムースとともにチョコレートで
「Je t'aime(愛してる)」と書かれていた。
文字の意味を理解した若葉の瞳から、涙の粒が押し出されて頬を伝う。
「オレは今でも若葉さんのことが好きです。あなたを……幸せにしたい。
その役目をオレにください」
「わたしを幸せにできるのは、世界中であなただけなんです。
わたしもあなたが……草太さんのことが好きです」
顔をあげた先の、草太のはにかんだ笑顔をもっとちゃんと見たいのに涙で滲んでよく見えない。
草太が差し出したハンカチを若葉が受け取ったとき、
「Congratulations!」という声とともに拍手が起こった。
周囲のテーブルの客たちも、次々と祝いの言葉とともにふたりに拍手を贈る。
0131名無しさん@ピンキー2011/09/23(金) 00:07:23.08ID:c39kMspq
「えっ? あ……」
ここがレストランの客席という公共の場だということを思い出し、
若葉はカーッと茹で上げたように真っ赤になった。
草太も顔を赤くして、周囲の客席に
「I am sorry to have disturbed(お騒がせして申し訳ありません)」と頭を下げる。
「あの、若葉さん。そのデセール、若葉さんのためだけのシュプリーズだから
……食べてくれる?」
本来ならデザートは専門のパティシエが作るところを
このひと皿だけは草太が盛り付けまですべてひとりで仕上げたのだという。
フランボワーズのムースは甘酸っぱくてとても美味しかったのだが、
コーヒーを淹れてもらいデザートを食べ終えるまでの間に席を立つ客が口々に
「I'm very happy for you!」だの「Sweets Are Forever」だの若葉に声をかけていくので、
恥ずかしくてしょうがない。
「もうこのお店には恥ずかしくて来れないよ……」
しかし、後に新堂がこの店を接待でよく使うようになり
そのお供で若葉も頻繁に来店することになるのだった。

-fin-


しまった、ちゅーすらしてねぇ。
シュプリーズは「特別料理」の意味合いで使いましたが仏料理用語としては間違ってるかも。
英語は翻訳サイトまかせなので雰囲気の演出ってことでご勘弁願います。
エンドロールで草太の店にリリカとビー太郎がランチに来たり、
若葉と草太がセントラルパークでピクニックデートとかしてたら俺得。
あっ、それからポール・ボキューズにNY店はないですwwwすみません。
0132名無しさん@ピンキー2011/09/23(金) 04:42:16.80ID:zUb0ogez
Hで若葉の良さに理性を失ったそうたがみたい。
「ごめんっ若葉さんっ・・・優しくできないっ・・!」「ゃぁっ激しすぎですっあんっ」→がつがつ突きまくりH みたいな。

夜だけドSなそうたもみたい。立場逆転。

そうたは絶倫であってほしい
0133名無しさん@ピンキー2011/09/23(金) 12:11:36.04ID:nT5jLdNk
>>131 GJ いろんな最終回があるといいな。
0134名無しさん@ピンキー2011/09/23(金) 20:26:19.53ID:H0ukjuAI
>>78+I6VsK
GJGJ!!
そういう最終回も全然ありだね。最終的に若×草でハピエンは鉄則だし、
お互いに夢叶えたって感じで爽やかエンドでいい感じ。
これからもステキな投下待ってます!
0136名無しさん@ピンキー2011/09/25(日) 23:07:04.88ID:3lH0xbCJ
>>131さん GJ!
プラトニックもエロいやつもどちらも良いです。
>>132さんの話もきになる。

個人的にはウェディングドレスでチューの後どうしたのかなぁ。と思ってます。
0137名無しさん@ピンキー2011/09/26(月) 16:40:40.33ID:f1eLABoY
あのキスの感じからすると草太は若葉に理性を止められないね
0143名無しさん@ピンキー2011/10/09(日) 09:25:08.11ID:4aC1edWl
保守
0146名無しさん@ピンキー2011/10/19(水) 01:44:08.00ID:T0ACmBKN
過疎ってるのも寂しいので、投下させていただきます。
最終回後で、結婚したふたりに子どもがいる設定です。

*********

「英次郎はもう寝ちゃった?」
「パジャマ着せてる途中で意識不明です」
「やっぱりなぁ。湯船でも何度か沈みそうになってたもん」
濡れた髪をタオルで拭いていた草太は、若葉と目を合わせるとクスッと笑った。
草太がフランスから帰国し、若葉と結婚してから五年が経つ。
ル・シャトーは下町の気軽なフレンチとして順調に常連客を増やしていたし、
若葉も今は仕事量をセーブしてはいるが弁護士の仕事を続けていた。
ふたりの間には男の子が生まれ、今年で三歳になる。
決して裕福ではないが、家族三人、幸せで充実した日々を送っていた。
「若葉さん、こっちおいで」
「なんですか?」
居間のソファで冷たいお茶を飲んでいた草太が、にこっと人懐こい笑顔を浮かべて若葉を呼ぶ。
首を傾げて呼ばれるままに草太の傍に行くと、不意に腕を引かれて口づけられた。
0147名無しさん@ピンキー2011/10/19(水) 01:45:14.21ID:T0ACmBKN
「……もう、急になにするんですか」
冷たい唇が離れると、若葉は照れ隠しに怒ったフリをする。
「最近キス、してないなぁって思って」
「毎朝してるじゃないですか」
「行って来ますのチューじゃなくて、もっとちゃんとしたやつ……」
草太の膝の上に座った姿勢のまま力強い腕でぐっと抱き寄せられ、請われるままに唇を重ねた。
角度を変えて何度か啄ばんでから、深く重ね合わせてお互いの舌を絡め合う。
唇を離した頃には、草太の冷えた舌と唇はすっかり温まっていた。
「ね、英次郎も寝ちゃったし……ダメ?」
「えっ? こ、ここで?」
熱く濡れた目で草太に見上げられ、若葉は頬をほんのりと赤く染める。
「まさか寝てる英次郎の横で、ってわけにもいかないし」
普段は寝室に布団を並べて敷き、親子三人で川の字になって寝ているので夜の営みをどうするかは夫婦のささやかな悩みのひとつである。
息子を寝かしつけた後、こっそり居間のソファで……というのはもう何度か経験済みだというのに、いつまでも初々しい若葉の反応が草太には可愛らしくて仕方がない。
少し目を細めてニヤリと笑った草太は、わざと意地悪を言ってみる。
「ここがダメなら、後はお風呂くらいしかないけど……」
「おっ、お風呂は絶対にイヤですっ」
予想通り涙目になった若葉が、真っ赤な顔をぶんぶんと左右に振った。
新婚の頃、うっかりお風呂でそういう雰囲気になったのはいいが声が響いて恥ずかしいわ、のぼせてフラフラになるわで散々な目に遭い、それ以来若葉はお風呂でのエッチは断固拒否を貫いているのだ。
0148名無しさん@ピンキー2011/10/19(水) 01:46:11.27ID:T0ACmBKN
お風呂でするのは断固拒否だけど、今からここでしようという草太の誘いには素直に頷けなかっただけで若葉だって草太に触れて欲しいし、触れたいと思っている。
甘えるのが下手で意地っ張りな若葉のことをよくわかってくれている草太は、若葉が折れるタイミングをいつも上手く作ってくれるのだ。
「じゃ、どうしよっか? お泊り保育の日までお預け、なんてのはオレ、我慢できないっすよ……?」
「それはわたしも……我慢できません」
若葉は草太の首に両腕を回して引き寄せると、OKの意味を込めて自分から口づける。
合わせた草太の唇が触れていてそれとわかるように笑みのかたちになり、若葉の体がソファの座面にゆっくりと倒された。
「…………あっ、電気は消してください」
「……ちぇっ」

夫婦の間にふたり目の子どもが出来るのも、そう先のことではないかもしれない。

〜終〜

子どもの名前はギャグです。
草太にとっての長男はB太郎だろうから、A次郎……なんつって。寒!
お粗末様でした。
0149名無しさん@ピンキー2011/10/19(水) 12:58:47.07ID:yW2tUEPh
久しぶりの神キター!!!
GJです!!
英次郎最初吹いたけど若葉草太なら付けなくもない名前だw

本当この2人萌える!
もっと職人さん来ないかなー
0150名無しさん@ピンキー2011/10/19(水) 20:51:43.88ID:zeuyK6PV
きゃーーー!!!久しぶりの投下キターーー!!!待ってました!!
GJGJです!
草太のお誘いにツンデレ返しの若葉、最高!これからも投下楽しみにしてます!
お泊り保育って事は、やはり英次郎も三つ葉の森保育園の園児なんだろうなあ

ホントにもっと職人さん来てくれるといいな
ラストシーンがこれから二人のらぶらぶが始まる!ってところで終わったから
その後を色々想像しやすいと思うんだけど
0151名無しさん2011/10/19(水) 23:43:05.98ID:8qyqQJxp
超絶ウルトラやびゃあwwwww
もっと続きが見たいです★うちの妄想より遥かにキュンとします
0152名無しさん@ピンキー2011/10/22(土) 00:32:16.28ID:Qbw8w8UO
146です。
GJありがとうございました!
その後のふたりのラブラブは色々妄想できて楽しいですよね
エロありにもチャレンジしてみたいと思ってるので、また何か書けたら投下させていただきます
0154名無しさん@ピンキー2011/10/22(土) 20:47:27.79ID:8sJ9JOud
うちも投下まってます!!うちも投下まってます!!
0155名無しさん@ピンキー2011/10/25(火) 05:41:20.10ID:i1RHYZCC
このスレあったの今知った!
一気に読んだけどクオリティたけぇ…萌える…!
草太さん今流行りのロールキャベツ男子っすねw
0156やびゃあ2011/10/27(木) 23:43:11.31ID:+dujZcvJ
忙しいかもしれませんが・・・職人さん投下待ってます!
0157名無しさん@ピンキー2011/11/07(月) 17:24:41.94ID:qaeCj3HM
保守

そして職人さん待ち
0171名無しさん@ピンキー2012/01/07(土) 13:34:28.49ID:yHEyMe5K
2ちゃんに書き込むのは今回が初めての超初心者ですが、つい最近全開ガールの草太×若葉にハマってしまい、文章を書きましたので、投下させて下さい。このスレの職人さん達のレベルの高さにガクブルしてますが…よろしくお願いします。
初心者ですので、何か間違った事があったならご指摘お願いしたいです。

エンディング後から数年後、二人の結婚後のお話です。





「い、いいですかっ!公共の場では私の半径50センチ以上は近付かないで下さい!」

頬を少し赤らめ、そう早口でまくし立てているのは、キッチリとリクルートスーツを着こなし、前分けの黒髪がとても似合う、誰しもがハッと振り返る程の美人。なにやら彼女の抱える重そうなエナメルのバックの中には、大量の書類が鞄に収まり切らずにはみ出していた。

そのエナメルバック重いでしょうから俺に貸して下さいと、物腰柔らかな、まさに今流行りの草食系男子の代表なような男性が、彼女にバックを渡すように説得していた。

「今はなるべく重い物持つの止めてくれって言った筈っすよ!
一番身体大事にしなきゃならない時期なの分かってるんすか!?」

彼女の肩を必死につかみ諭す姿は、余りに真摯で、周りの無関係な通行人達も思わず振り返る者や立ち止まる者もちらほら居る程。

その興味有りげに彼女達のやり取りを見る野次馬達の視線に、彼女は頬を先程よりあからさまに蒸気させながらギッと殺気を含めた視線をふりまき、最終的にその視線は、目の前の男性に全て降り注ぐ形となった。

「だから!公共の場でのスキンシップはあれほど禁止だと…!
それに、このバックには重要な書類が沢山ありますので、幾ら草太さんと言えどもお任せする訳にはいきません!」

「だったら、せめて安定期に入るまででも重い物とか持たないような仕事に切り替える事は出来ないんすか!?」

「…私が一度引き受けた仕事を他の誰かにお任せするとお思いですか?」

「…確かに思えないっす、思えないですけど…」

にっこりと冷たく笑う彼女の剣幕に、草太と呼ばれた男性は、その笑顔にたじろきながしながらも自身の想いを怯まずに彼女にぶつける。
0172名無しさん@ピンキー2012/01/07(土) 13:38:54.23ID:yHEyMe5K

「この前だって仕事で無理しすぎたばっかだし、検診で行った産婦人科で医者にキツく言われたじゃないすか、あまり無理はするなって!

…俺、若葉さんとお腹にいる赤ちゃんに何かあったって考えたら…」

そう絞るように呟いた言葉、そして微かに濡れる彼の瞳の真っ直ぐさに当てられた彼女の頬には、ハッキリと羞恥の色が帯びていた。

「だ、だからっ!公共の場では言葉を選べとあれほど…!
あとそれくらいの事で直ぐに涙ぐまないでください!
…私が貴方の涙弱いの知ってるくせに!!」

「…だって仕方ないじゃないすか、俺…若葉さんが心配なんすもん!」

「だってじゃない!!
…嗚呼もう!!これだからだんご虫はっ!!」
なにやら勢いよく叫んだ彼女は、彼の腕をつかみ、人混みから外れた裏小路に引っ張り込んでいく。

「え、ちょ…若葉さん!?」

彼女も自分で気にしてるのか、前ほどよりさほど高くないパンプスのヒールをカツカツ鳴らし、ずんずんと進んで行く後ろ姿と、されるがままの彼の姿。そしてオフィス街の換気口のファンの風が生温い裏小路の奥で、彼女は突如立ち止まり、彼と向き合う。

「此処でならある程度の人目は付きませんので、だんご虫で尚且つ泣き虫な草太さんを慰めてあげれるってもんです。」

さぁ来い!とばかりに腕を広げた彼女に導きかれるように縋りつく彼の姿。

その繊細な心とは逆に、意外にも逞しいのだと、抱き締められる度に思う彼の背中、
顔を見られる事がないこの行為の時だけ、彼女は自分が心から素直な女になれてる気がするのだ。

そんな事を頭に過ぎらせながら、縋りつく彼の背中を、首筋を優しく慰めるように撫で、時にポンポンと落ち着かせれるようにさすって行く…。

「草太さん、少しは落ち着きましたか?…草太さん…?」

もうタイムリミットだと伝えようと覗きこんだ彼の顔は、先程の切なさとは違い、彼が昼間には絶対に見せないであろう欲情を纏って、くすぶらせているかのような表情をしていた。

…え、ちょ…!?なんでっ!?

彼の豹変に思わず動揺した彼女の隙を狙って彼は彼女の肩を壁に押し付け、小さな顎を指先で持ち上げながら、初めは啄むように、そして次は焦らすかのように彼女の唇を舐め、空いた唇の隙間を埋めるかの如く深く口内を貪っていく。
0173名無しさん@ピンキー2012/01/07(土) 13:41:02.28ID:yHEyMe5K
、くすぶらせているかのような表情をしていた。

そんな何時もの夜の営み前に彼と行う深い口付けを、何故か真っ昼間の、しかも屋外で行われている事実が、彼女の思考をますます混乱させた。

「…ん…っ、…何して…!?屋外でのこの行為は…猥褻行為に値して…っ!!」

恥ずかしながら呟くこの言葉から、前に彼女が屋外にて酔った勢いで彼に行った初めての接吻は、彼女の中では既に記憶が無いものとして片付けられてるらしい。

その言葉にほんの少しだけ苦笑いを浮かべては、先程の押しの弱さが嘘みたいなほど意地が悪い笑みを浮かべて彼女の耳元で囁くように呟く彼の姿。

「……でも若葉さん、そんな事言っててもキッチリと応えてくれてますよね…
初めは本当にぎこちなくて、よく鼻当たったり、歯当たったりしてたけど、…いや、本当上手くなったっす、キス。」

「…っ!?、だ、だんご虫な癖して、何上からモノを言っちゃってくれてるんですかっ!?
そんなのは当たり前です!!一応全ての事は事前に予習し、学んだ事は必ず復習するのが私のモットーですから!!」

「…いやでも、それって主に資料とかでですよね?ぶっちゃけこうゆう行為って、経験重ねなきゃって思うし…だから若葉さんがキス上手くなったのは俺とのキスでかなぁって思うと嬉しいというか…」

「っ勝手に自惚れないで下さい!!
…そりゃあ…貴方とのキスは…好きか嫌いかと聞かれたら…、好きですがっ!、だからといって私のキスの進歩が草太さんのお陰と言われたら、それはもの凄く心外です!
それに、感情的にはキスは何らかの影響は有るのかもしれませんが、物理的にはキスそのものの行為に生産性など全くありません!」

「…若葉さんが前に言っていた、キスは粘膜と粘膜の触れ合いでしかないって奴っすね?
でも、その粘膜と粘膜の触れ合いの果てに、こうして若葉さんのお腹に俺と若葉さんの遺伝子を引き継いだ命が生まれてくる…。そう考えたらキスって俺はもの凄く欠かせないモノだって思うし、…それに、好きな人とだと、もの凄く気持ち良くないっすか?」

「それは…っ…」

「少なくとも俺は、若葉さんとのキス、すっげー気持ちいいです…。」

そう呟きながら彼は自身の唇を、彼女の唇に軽く押し付け、ふっと彼女が緩んだ隙にお互いの口内の舌先を絡め取るように口付けを行っていく。
0174名無しさん@ピンキー2012/01/07(土) 13:49:17.66ID:yHEyMe5K


粘膜と粘膜の触れ合いの果て…

そう彼が呟いた言葉が彼女の脳内に焼き付いて離れない。

まるで今行っている行為自体が、男女の肉体の繋がる行為と重なるような…そんな感覚に陥るのを彼女は感じていた。

初めて彼と繋がれた日、余りに痛くてたじろぐ自分の気を紛らわす為にしてくれた甘いキスが忘れられない…

此方ばかりが何時も何時も彼の行為に翻弄されるのが悔しくて、自分から仕掛けたキスは、自身と彼の歯が衝突して頭に響いた苦い記憶…。

そして遂に繋がる事への痛さが無くなり、その行為を悦べる事を発見した喜びと恥ずかしさ…、そんな自分の変化にもの凄く喜んでくれた彼の笑顔…。

今彼としている行為は、只の口付けな筈なのに、結婚してからの彼との夜の甘い生活を否が応でも思い出されてしまう。

「…ん…っ、…そうた…さ…、」

「若葉さん…、今の声すっげー可愛い…、もっと、聞かせて…?」

彼の肩にしがみつくのがやっとの彼女の耳元で彼が呟いたその言葉は、彼女を追い詰めるのは容易な事で、
壁に寄りかかりズルズルとしゃがみ込み吐息を整える彼女の腕からは、先程はどんなに彼が頼んでも頑なに離さなかった大量の書類が入ったエナメルバックを指から不意に離し、ドスンと地面に鈍く落ちる音がビジネス街の騒音に紛れて辺りに響き渡った。
0175名無しさん@ピンキー2012/01/07(土) 13:51:56.69ID:yHEyMe5K

その隙にバックの取っ手をしっかりと掴み「若葉さん、今日はもう帰りましょうか」と呟いた彼の笑顔。

「…へっ!?」

「…ほら、このままこんな場所で事進めるのは…なんつうか、流石にヤバいだろうし、
あ…でも若葉さんがもし続きがお望みなら、家帰ってからって事で…、どうします?」

先程の事の事などまるで忘れたかの様にスッキリとした彼の表情は、彼女の眉間に皺をキッチリと寄せさせるには十分で、

「…この…っ、だんご虫!よくもっ…!」

「ほら、前に言ったじゃないすか、だんご虫だってやる時はやるんだって。」

「…いいからその鞄返して下さい!!」

「若葉さんが今後無理ををしないって約束するなら返します。」

「私は無理なんてしていません!!」

「だったら、そんなムキになる必要ないじゃないすか?」

「ムキになってるのは貴方でしょう!!」

「あ、今日の晩御飯何にします?、和洋中、どれがいいっすかね?」

「和がいいです…、って話をそらすな!!!」

「…歩けます?、なんなら俺、若葉さんを家まで抱えていきますが?」

「結 構 で す!!!」

そう思い切り捨て台詞を吐き捨てて、一人ずんずんと路地を進んで行く彼女の姿。

どんな気分の時で在ろうと、背筋が真っ直ぐな彼女の後ろ姿を愛おしいそうに見つめながら、先程奪う形になった彼女の荷物を抱えて、彼も路地を駆け出していく…


-End-
0176名無しさん@ピンキー2012/01/07(土) 13:54:21.01ID:yHEyMe5K
小説投下した171ですが…
途中文章がだぶってしまい、見づらくなってしまった事申し訳ないです…。
0177名無しさん@ピンキー2012/01/08(日) 19:06:07.10ID:mhrv4HPq
神キターーーーー!!!!
ううう嬉しい!

なんか久しぶりに草太と若葉に会えて感涙(TT)
>>176さんありがとう!
素敵!二人の掛け合いにキュンキュンですわ!

0178名無しさん@ピンキー2012/01/08(日) 22:49:31.36ID:is9ZU1KU
>>176です(^ー^)もうスレを見てる人はいないのかなと思っていたので、見て下さっただけで本当に嬉しいです!>>177さん、こちらこそ、ありがとうでした!
0179名無しさん@ピンキー2012/01/09(月) 02:21:53.35ID:/HvQc+nV
きゃーーー!!!久しぶりの投下キターーーー!!!GJGJ!!!
ほんと職人さんの投下すっかりご無沙汰になっちゃってたから
作品読めて嬉しいです!
しかも若葉のツンデレなのに草太の涙目に弱いとことか
草太のだんご虫なのにしっかり男!な部分とかよく表現されてて
ホントドラマの続きって感じがしていい感じです!
これからも投下期待してます!!
0180名無しさん@ピンキー2012/01/09(月) 21:27:34.13ID:uitAH46N
二人のイメージぴったり!!!
初めてとは思えないクオリティーですね。萌えました…
とにかくSな草太とツンデレな若葉がたまりません。
本当にありがとうございます!
0181名無しさん@ピンキー2012/01/09(月) 23:18:09.79ID:WId8/47M
>>176ですm(_ _)m
沢山のGJ本当にありがとうございます!
若葉のツンデレと、草太の普段はだんご虫キャベツロール男子なのに、えちぃ時はSスイッチONになるっていう私の妄想を萌えて下さって嬉しいです!皆さんお仲間です(=´∀`=)
0200名無しさん@ピンキー2012/03/16(金) 18:18:57.83ID:8QaJiTAd
前に小説を投下させてもらった>>176です。今回は、草太と若葉が結婚した後での若葉とリリカのやり取りでビー太郎くんが登場します。エロパロなのにエロ成分がうっすら過ぎてごめんなさい。

それでは投下させて頂きます。










「草ちゃん!、ちょっと今日若葉さん借りてくね〜!」

私と草太さんが無事籍を入れた何ヶ月か後、草太さんの元妻のリリカさんがビー太郎君を連れてお祝いに駆けつけてくれた。
偶々日本にてミュージカルのバックダンサーの仕事が入ったらしくて、私達のお祝いもそのついでという事らしい。
ビー太郎君は、おとうよく頑張ったなぁと草太さんの頭を撫でてたのが微笑ましい。

「…ってなんで私が貴女に付き合わなきゃならないんですかっ!!」

「いいじゃん、いいじゃん!あたしこっちじゃあんまり女友達とか居ないからさ〜。
若葉さんに聞きたい事とかも沢山あるしね!」

「私は貴女とお話する事はなんにも御座いませんが?
やっとの思いで取ったお休みが、貴女のせいで台無しです!」

「まぁまぁ、たまにはさ?こうやって女同士もいいもんだと思うけどね?
それに、ビー太郎と草ちゃん久しぶりに二人水入らずにさせてあげたかったし…。」

「…そうゆう事なら先に仰って下さい!
その理由の方が私は素直に納得できます!」

「…若葉さんてやっぱ変わってる、うん、あたしがそう思う程だし。」

「行き当たりばったりな生き方してきた貴女に、変わってる呼ばわりされる筋合いはないんですが?
これは草太さんから聞きましたが、
出き婚で振られてバツイチならまだしも、偶々隣人の殿方が良い人だからと我が子を預け、そのまま流れで結婚したかと思えば、我が子より夢が大事と血の繋がりの無い他人に我が子を押し付けて渡米するなんて…
私から言わせれば、貴女も相当な変わり者だと思いますが?」

0201名無しさん@ピンキー2012/03/16(金) 18:24:10.16ID:8QaJiTAd

「…ハッキリ言ってくれるな〜、確かにそうだよね。でも、そうハッキリ私の顔見てその事言ってくれるの、若葉さんくらいだよ。
そんな所ホント変わってるし、あたし、若葉さんのそこんとこ好きだわ。」

「貴女に好かれても全く嬉しくなんかありません!」

そう言いながらリリカさんを睨んでも、相変わらず彼女はその笑顔を私に向ける事に躊躇わなかった。
そして、急にふと苦笑いを浮かべたかと思えば…次はぽつり、ぽつりと語り出すのだ…

「あたしね…、実は今でも草ちゃんの事忘れらんないんだ…。
一緒にやり直そうって言ったの、そりゃビー太郎の為でもあったけど、草ちゃんの事改めて好きだったんだって気付いたからでもあった。
でも草ちゃんにね、親子にはなれるかもしれないけど、夫婦には戻れないってハッキリ言われちゃった。
本気で好きな人が出来た。…自分の気持ちには偽れないって。」

「そんな事が…」

「その時若葉さんさ、別の人と結婚する予定だったみたいで、草ちゃん自暴自棄になっちゃっててさー。
若葉さん忘れる為に好きでも無い人無理して好きになろうとしてて…ってか誰でも良いならあたしでもいいじゃん!って腹立ったのもあるし、草ちゃんには本当に幸せになって欲しくてさ…、
まぁそんな理由で若葉さん、あんたに代理人を頼んだ訳。」

「あの時リリカさん、貴女は納得してアメリカに戻った筈。なのに何故、私にビー太郎君を取り戻す依頼をしてきたのか…その理由が今解った気がします。
でも一つだけ納得出来ない点があります、それは、ビー太郎君を苦しめたかもしれない事を承知で私に代理人を頼んだ事です。
ビー太郎君は一度自身で草太さんの側に居ると答えを出し、ビー太郎君自身もその時点では納得していた筈です、
…5歳の子どもに答えを出させる事が酷と言われるならそれまでですが。」

「あたしあの時…どうでも良い人好きになろうとしてるあの時のぐだっぐだな草ちゃんなら、ビー太郎があたしと一緒に行くってなれば、草ちゃんも一緒にあたしんとこ来てくれるっかもって思っちゃったのかもなぁー…。
でも、草ちゃんがビー太郎を説得して送り出したんだって知った時、草ちゃんは改めて若葉さん、あんたに本気なんだなってわかったんだ。
なのに若葉さん当の本人は素直じゃないわ、草ちゃんも諦めるわで…、
やっと今落ちる所に落ち着いたかっ!って感じだよ…」

0202名無しさん@ピンキー2012/03/16(金) 18:27:08.87ID:8QaJiTAd

「すみません…」

なに謝っちゃってんのー!?らしくないってー!と、私の肩をバシバシ叩くリリカさんの笑顔に、
改めて彼女は懐が広い女性なんだなと思い、ふと何故だか顔も思い出せない自身の母親の事を少しだけ思い出した…。

「あ、ところでリリカさん、今日はどちらに向かう予定なんですか?用事はさっさと片付けるに限りますし、」

「ふっふー!よくぞ聞いてくれました!今日はあたし行き着けのランジェリーショップに付き合って貰おうと思ってね!」

「ランジェリーですか…、なんでまた…」

「大丈夫大丈夫!予めショップ店員にも若葉さんのイメージ伝えといたから、似合いそうなの何着か取り繕っといてくれるって♪」

「…な、なんで私!?」

「こんな色気が全く無い安売り下着着けてるどの口が口答えするかっ!?」

「なっ!?、こんな人目がつく場所で何するんですかっ!?それに、別に見せる予定の無い日は機能性がある下着で十分かと…」

「あーあ、草ちゃんカワイソー!!普通新婚なら何時ナンドキ旦那様となにがあっても良いようにしとくのが新妻の勤めだと思わないの?」

「なっ、なんでそーなるんですかっ!?そもそも、元妻に言われてハイそーですねと返せる現妻が居る訳がないでしょう!?」

「元妻が言うから確かだと思うけどなーってのは、まぁ冗談だけどさ、今は新婚だからまだしも、何年か経つとマンネリ化してホント大変だよー?
だから今のうちに対策建てる為にも、行っといて損は無いと思うけどなー?」

「……、そ、ゆ…ことなら…考えなくも…。あ!別に勘違いしないでください!!…見るだけですから!!」

「おっけー!じゃ、すぐそこだし、もう行こっかー!」

0203名無しさん@ピンキー2012/03/16(金) 18:31:25.60ID:8QaJiTAd




◇◇◇◇◇◇◇◇◇



「おとうー!おかあと若葉の帰り遅いなー。せっかくおとうがおかあと若葉の為に作ったあんかけ焼そば冷めてしまうぞ…。」

「うん、そーだな。でも大丈夫だ、あんはまた直ぐ火にかければ温まるし、さっきもうすぐ帰るっておかあからメール来てたからな。」

「そっかー!あれ?若葉からの連絡はないのか?」

「うん、それがな…、」

「ただいっまー!ビー太郎!いい子にしてた〜?」

「あ、おかあ!もうおいら小学生だぞ!」

「そっかぁ!そうだよなー!草ちゃん、ビー太郎見ててくれてありがとー!おかげで今日楽しかったよ〜」

「そっか、いや、俺も今日ビー太郎と沢山話出来たし楽しかったよ…って…あれ、若葉さん?リリカ、若葉さんどうかしたのか?」

「あ、草ちゃんごめん、いやぁ…ちょっとあたし若葉さんからかい過ぎちゃったかも…。つい、反応が面白くてさ…」

「からかい過ぎたって何だよ!?…若葉さん?若葉さん大丈夫っすか…?」

「…草太さん、私…草太さんがそんな人間だとは思いませんでした。」

「はいっ!?」

「はいっ!?じゃない!!この変態だんご虫野郎!!!あ、あんな…恥ずかしげも欠片も無いスケスケでヒラヒラな、ましてや布があんなに少ないのが良いなん…、…う…っぎもぢわる…!!」

「…ちょ、若葉さん!?とりあえず一旦席に座ってて下さい、水持ってきますから!!」

「…ごめん草ちゃん、若葉さんがどうしても飲みたいって言うから、つい沢山お酒飲ませちゃった…まさかこんな弱いなんて知らなくてさ…」

「いや、お酒はわかったけど、からかい過ぎたってなんなんだよ!?」

「…それは…ね、早くて今晩解ると思う…。じゃ、あたしそろそろホテル戻るね〜!晩御飯せっかく作って貰ったのに食べれなくてホントごめんね!」

「いや、それは大丈夫だけど…」

「ビー太郎ー!ほら行くよ〜」

「おう!おとうまたな〜」

「おう!ビー太郎またなー!…ってだから、スケスケヒラヒラとか、からかい過ぎたとかって一体なんなんだよ〜!!!」





続くのかもしれない…(;^_^)
0205名無しさん@ピンキー2012/03/17(土) 10:27:13.65ID:d5tjSO+Y
久しぶりの職人さん嬉しすぎる…
GJ!!
続き待ってます!
0206名無しさん@ピンキー2012/03/23(金) 12:10:40.25ID:fy2ubsg7
GJ!
続きマテイル
0207名無しさん@ピンキー2012/03/24(土) 23:29:15.52ID:boRC0dXN
きゃあっ 神がっ!!

GJGJです!!

やりとりしてる風景がありありと浮かんで…
久しぶりに若葉たちに会えて嬉しかったです。

続き、待っています。
0208名無しさん@ピンキー2012/03/29(木) 12:01:07.00ID:HYiUzCMO
おっ 神がいらしてるではないか!
GJGJGJ!!
続き待ってますぜ!
0210名無しさん@ピンキー2012/03/30(金) 23:25:46.58ID:GqksC+Si
>>176です。皆さんからの沢山のGJ、本当にありがとうございます!最近著しく過疎気味でしたので、反応が無かったならもう投稿は終わりにしようかなと思っていましたので、本当に嬉しかったです。(続くかもしれないと書いておいて無責任ですみません…)
ですのでかなりお待たせしてしまうかもですが、続きを書き始めてみようかと思います!GJありがとうございました!
0212名無しさん@ピンキー2012/04/01(日) 00:44:16.10ID:4SwA3zNr
>>211さん
こちらこそありがとうです!
0213名無しさん@ピンキー2012/04/01(日) 10:31:48.40ID:KFAipj7X
>>210
良かった!職人さんもう来てくれないかと思った…。
気長に待ってます!!
0215◇1762012/04/06(金) 16:47:27.03ID:FHSYfA7m
>>176です。わかりやすいように名前欄書かせて頂きました。
続き掲載させて頂きます。
もしかしたらドラマ本編の設定とは違うあやふやな点があるかもですので、
ご指摘ありましたらお願いします。
あと、自宅にパソコンが無くて携帯からの投稿なので、改口見づらいかもですごめんなさい。

それではどうぞ。



リリカとビー太郎が帰った後の我が家は、思いの他静かだな…と草太は思った。

とりあえず、リリカと若葉の為に用意しておいた晩御飯を
空いているタッパーに全て入れて冷蔵庫に保存した後、
具合の悪い若葉が横に伏せっているであろう自分達の寝室に繋がる階段を
草太は駆け足で上がっていく。

前にビー太郎と共に住んでいた思い出深い借家を若葉と正式に婚約した際丸ごと買い取った草太は、
まだ平屋のままの古い建物だった我が家を全面リフォームし、
二人のこれからの新しい生活の為に、
つい最近二階に新しい生活空間を増築したばかりであった。

そんな新品の壁紙の部屋に新しく新調した羽毛布団の上で横になる奥さんの寝顔にホッとした草太は、
お酒に呑まれてうなされている若葉の背中をさすりながら、
彼女がいつもキッチリと着こなす白いシャツワンピースの襟元のボタンを、
少しでも楽にさせたいと手慣れた手付きで外していく。

その際ふと、草太が若葉と結婚した後、
草太の記憶の中では一度も見た事が無いであろう白い花柄の刺繍のレースが沢山あしらわれたブラジャーからの胸の谷間に、
つい視線を止めてしまった…。

い、いやいや、今は流石にそれはねーっしょ俺!?
若葉さんが苦しそうだから着替えさせるだけなんだし…

そう自身に言い訳じみた言葉を投げかけるも、
ワンピースのボタンを外す度に露わになる彼女の大胆な姿に、
取り繕った理性は脆くも崩れていくのを草太は感じた…。

スケスケのフリフリってこの事かよ!!!

草太は思わず心の中で叫ぶ。

純白刺繍レースのブラジャーを引き立たせるシースルー状のベビードールは、
若葉の細くなめらかなウエストラインに身に付けられたガーターベルトを艶めかしく引き立てる。
太腿に止まるストッキングまでベルトが伸びる様に、
草太は思わず喉を鳴らした。

それらに合わせられた純白のショーツは、クロッチ部分以外はすべて刺繍のみ、
まさかと思い、ふと背中側を覗きこんだら、大胆にもその刺繍は、臀部の谷間でTの字を描いていた…。
0216◇1762012/04/06(金) 16:51:32.59ID:FHSYfA7m

………。
リリカの奴GJ…じゃなくて!!
アイツ若葉さん相手に一体何やってんだよ!?

学業と仕事以外は全くの世間知らずな若葉は、
世間擦れしたリリカにいいようにからかわれたのだと
草太は直ぐ様理解し、頭を抱えた。

先程のリリカのからかいすぎたとの
言葉と若葉の罵倒…、
そして若葉らしからぬ大胆な下着姿から、
リリカがあの大胆な下着姿が草太の好みだと
若葉に吹き込んだのは容易に想像出来る。

…確かに…純白なランジェリーでありながらも大胆でセクシーなのは、
草太だけではなく世の男性であれば高確率で好みの部類に入る筈だ。

尚且つ、若葉みたいなおぼこい娘が(と若葉に直接言ったら怒られるが)
慣れないセクシー系下着姿で
恥じらいながらこっち見ないで的な台詞を言われて墜ちない男は、
草食系と周りから評される草太でさえ、男じゃないと思う。
思うのだが…

…あー!!だけど一体これどうしてくれんだよ…っ

なけなしの理性をフル動員させて若葉に寝間着を着させた後、
草太は自身のジーパン越しに主張する下半身の猛りを感じ、
深い溜め息を尽きながら壁際にズルズルと滑るように座り込んだ。

やっと穏やかな寝息を立て始めた奥さんを
無理に起こして自身の欲望を解消するなど草太的にはもってのほかなのだが、
身体的には容赦無く欲求不満を掻き立てられて仕方が無いのだ。

とりあえずその場しのぎ的に処理をすべく、
よろよろとバスルームに向かう草太の後ろ姿に
幸か不幸か、寝ぼけて眠気眼な若葉から
「草太さん…お腹でも下した?」
などと、ある意味とてつもなく罪深い声掛けを受けて、
草太は今にも跳ね上がるが如く身体をビクつかせてしまった。

「う、うわっ!?…わ、若葉さん起きてたんすかっ!?」

「草太さん…なんで声うわずらせてるんですか…?」

草太の如何にもなビビり具合に、あからさまに眉をひそめた若葉だったが、
自分の現在の居る場所と格好に、ふと若葉は考え込む。

…私、確か…リリカさんとランジェリーショップで…

リリカとランジェリーショップに行った後、
近くにあった居酒屋に入って
ヤケクソな勢いでお酒を飲んだ事までは若葉の記憶には残っていた。

けれども…自宅にどうやって帰ってきたのか、
何故キチンと寝間着に着替えて布団に入ったかも何も思い出せなく、
若葉は一人困惑していた。

0217◇1762012/04/06(金) 16:55:47.34ID:FHSYfA7m

ランジェリー…、そうだ私っ!!

慌てて寝間着の首もとから自身の胸元を覗き込んだ若葉は、
次の瞬間思考もろとも身体まで完璧に硬直したまま、
草太に呟くように言葉を絞り出す…。


「…み、見たんですか!?」

「…な、何を…ですか?」

「…っ、だから!…わたしの下着姿をです!!
寝間着に着替えさせてくれたの草太さんですよね…?
私の服ここまで綺麗に畳む人なんて、草太さんくらいしか思いつきませんし。」

少し躊躇いがちに、頬を真っ赤に染めながら呟く若葉の視線の先には、
先程若葉が着ていたキチンと畳まれたシャツワンピースがあった。

「た、確かに寝間着に着替えさせたのは
俺で…、見ちゃったのも確かで…
でも全然大丈夫っす!!
若葉さんにメッチャ似合ってました!
…でもなんかちょっと背伸びし過ぎな気はして、
ビックリはしちゃったっていうか…」

先程の若葉の下着姿を思い出し、自身の異変を悟られぬように
慌てて若葉の視線を逸らしながら呟く草太の発言は、
若葉に悪い意味での勘違いをさせる理由には十分だった様で…。

思わず羽毛布団をギュッと握り締め、
顔を伏せわなわなと肩を震わして怒る若葉の姿が草太の視線に入った。

「…背伸び…ですか…、そうですね…どうせ…っ、私にはまだ早すぎたんです。
どうもすみませんでしたっ!!見苦しいモノを見せてしまって!!!」

「ちょ…っ、若葉さん!違うんですっ!!」

「…何が違うんですかっ!?
私はっ!リリカさんみたく胸大きく無いしスタイル良く無いので、
あの下着は背伸びし過ぎたんだと、
草太さんが今そう仰ったんじゃないですかっ!!!」

そう叫ぶように吐き捨てた言葉と
今にも涙がこぼれそうな程揺らぐ瞳で痛い程草太を睨み付ける。
でも何故か何時もの若葉の怒り方とは、何か質が違うのだと草太は感じた。

例えリリカに乗せられたのだとしても、
あの下着は俺の為に若葉さん自身が
選んてくれたものだったとしたなら…。

珍しく此処まで怒りで感情を取り乱した
若葉の言葉の端々からそう感じ取った草太の心は、
一気に歓喜に満たされた。

若葉が自分を想っていてくれているっていう事実に…。

0218◇1762012/04/06(金) 16:59:41.56ID:FHSYfA7m

「…若葉さん。」

「何ですかっ!?」

「…いや…、若葉さんすっげぇ可愛いなぁって思って…」

そう呟きながら布団の上に座る若葉に
視線を合わせるように草太は座り、
若葉をギュッと抱き締める。
そんな草太からの不意打ちに
若葉は面食らって、思わず後ずさる。

「な、なななにしてるんですかっ!?
私はまだあなたを許した訳では…っ!」

「はい、わかってます。」

「わかってるならなんで……。って、ええっ!?」

そのままそっと若葉をベッドに押し倒す草太、
痛くならない程度に若葉を強く抱きしめ
お互いの身体を密着させたなら、
草太の下半身の異変に気が付いた若葉は
思わずすっとんきょんな声を出してしまう。

そしてお互いに気まずくなり、
暫くの間部屋は静かになった…。

その静寂を壊したのは草太の魂からの叫びだった。

「…若葉さん、…もう俺っ…!!!」




すみません、今回はここまでで力尽きましたので、もう少し続きますm(_ _;)m

0219名無しさん@ピンキー2012/04/07(土) 09:01:59.91ID:3M1s8nbr
>>218

キタ-----!!! GJGJ!!

いやぁ朝からニヤニヤして読んじゃいました。
ふたりは本当かわいいなぁ。草太のGJは爆笑。
しかし寸止め! ぐわはっ!
つ…続きを…悶えつつお待ちしております。
0220名無しさん@ピンキー2012/04/07(土) 23:47:31.46ID:ugfrOz9i
ぎゃーーー!!!!草太の理性崩壊キターーーー!!!!
GJGJです!!!こんな草太が見たかったんです!!!
続きが・・・気になり眠れない・・・楽しみに夜を明かします!!
0224◇1762012/04/09(月) 00:30:32.53ID:H7Sz3J7y
皆さん沢山のGJありがとうございます!
おあずけ的になってしまった続く告知にも、温かなコメント嬉しかったです。
草太は物腰が草食系でも、スイッチオンしたら…もの凄いんです!
って妄想は、最終話のキスを見て凄く思ったので、
これからその妄想を書きたいと思っています。
またお待たせしてしまいますが、その際は宜しくお願いします。
0226名無しさん@ピンキー2012/04/10(火) 23:51:25.73ID:TWexudys
お久しぶりです、146です。

先日、レンタルで全話見直したら萌えが再燃しまして、
なんか書きたい〜!となったので
手っ取り早く146の続きのソファエッチ編を書いてみました。
少々長いですが、投下させていただきますね。
0227名無しさん@ピンキー2012/04/10(火) 23:57:13.44ID:TWexudys
部屋の電気を消したとはいえ、完全な暗闇ではないし目が慣れればそれなりに見えるものだ。
草太の手のなかでふよふよとかたちを変えるさほど大きいともいえない自分の胸が、
ソファのアームレストに頭を持たせかけている体勢のせいでいやというほどよく見える。
「ン……ッ、」
ツンと尖って硬くなった先端を口に含まれて、若葉はピクリと背を震わせ息を飲んだ。
ここを触られるとどうしようもなくもどかしい快感を生むということを、
若葉の体に教え込んだのは草太である。
なにも知らなかった頃は乳首は赤ん坊に乳をやるためにあるのだと思っていたし、
実際に英次郎を産んで母乳をあげていたときは当然ながら
こんな疼くような気持ちよさを感じたりはしなかった。
それとも、触るのが草太だからこんなに気持ちがいいのだろうか。
草太以外の男に愛撫されたことのない若葉には知りようがなかったし、知りたいとも思わない。
0228名無しさん@ピンキー2012/04/10(火) 23:58:11.32ID:TWexudys
「はぁっ……ンンッ」
片方を歯で軽く甘噛みされながらもう片方を指の腹で優しく押しつぶすように捏ねられて、
思わず漏れてしまった声を慌てて飲み込む。
「若葉さん……唇、傷になるから噛んじゃだめだよ。我慢すんの、苦しいっすよね。
今度のお泊り保育の日は防音ばっちりのラブホにでも行こうか?」
「ラブ……! そ、そんな贅沢はダメですっ」
薄暗闇にも真っ赤になった若葉に、草太は半ば冗談でもなかったという口調で
「でもオレ、若葉さんの可愛い声、もっと聞きたい……」と、唇を指でなぞられる。
「き、今日は英次郎が起きちゃうから……ダメです」
「じゃあ英次郎が起きる心配のないときは我慢しないでもっと聞かせて?」
「…………」
とは言え、素直にハイとも言いづらいお願いに困って若葉がぐっと押し黙ると、
草太はくすっと笑って唇にちゅっと軽いキスを落とした。
「若葉さん、可愛い……」
熱っぽく囁かれ、抱き締められる。
素肌と素肌が合さるだけでため息が出るほど気持ちがよく、
若葉は口づけを受けながらうっとりと目を閉じる。
背中から脇腹、腰のラインを撫でおろした草太の手が、若葉の脚の間に滑り込んだ。
0229名無しさん@ピンキー2012/04/11(水) 00:00:12.25ID:TWexudys
「ぁ……」
下着越しにもわかるほどにそこはたっぷりと潤っていて、若葉はかあっと頬を染める。
しかも、草太は今更気にしたりはしないが、若葉が穿いているのはパンツスーツに
ラインが響かないようつるんとして何の飾りもなければ色気もないベージュのショーツだ。
今ではそれなりに可愛い下着もいくつか持ってはいるのに、こんなときに限って……
などと恥ずかしさからの逃避で思考が脱線している間に、するりとショーツを脱がされてしまう。
「あ……ンッ、」
草太の指がくぷりと潤みのなかへ沈み、卑猥な水音をたてながらゆっくり内部を掻き回す。
滴る蜜を掬った指でぬるりと敏感な芽を撫であげられると、
電流に貫かれたような強い快感にビクリと腰が跳ね、漏れそうになる嬌声を飲み込んだ。
「〜〜〜〜ッ!!」
ここを触られたらすぐにイっちゃう……と思考が蕩けかけたそのとき、
襖がカタリと開く音がして草太と若葉は揃ってストップモーションのように固まった。
「おかあ、おとう、おしっこ〜」
英次郎の寝ぼけた呼び声に草太が「オレが行きますから」と囁いて身を起こすと、
落ちていたパジャマの上着を拾って若葉の裸体にそっと被せた。
ソファは寝室へ続く襖には背を向けて置かれているのだが、
若葉は英次郎に見つからないように息をひそめて身を縮こまらせる。
英次郎をトイレに連れて行った草太は、寝かしつけるためそのまま一緒に寝室に入って行った。
0230名無しさん@ピンキー2012/04/11(水) 00:01:58.68ID:sO6DgSTF
達する直前のところで放り出された熱を持て余したままの若葉は、
草太が戻るまでの時間が長く長く感じられてたまらない。
被せられたパジャマの上着の下で身を捩り、無意識のうちに熱くなっている場所に手を伸ばす。
草太と恋に落ちるまで若葉は、恋愛にも性的なことにも殆ど興味がなかったので
知識として知ってはいても、自慰をした経験はなかった。
「ひぅ……ッ!」
加減がわからず強く触りすぎて、痛みを伴う刺激に息を飲む。
もっと優しく、草太が触れてくれるみたいに……と思っておそるおそる指を動かすが、
ちっともあんな風に気持ちよくなれない。
「はぁっ、……な……んでぇ……」
「わ……かばさん……?」
息子を寝かしつけ終えて戻ってきた草太は、はじめて見る妻の痴態にごくりと生唾を飲み込んだ。
自慰をしているという自覚のない若葉は、やっと戻ってきた草太に
このもどかしい熱を早くどうにかして欲しくて、
「そ……たさんがしてくれるみたいに、気持ちよくならないよぉ……」と、潤んだ瞳で訴えた。
普段は優しげなたれ目をすうっと眇めて雄の表情になった草太は、唇の端をぺろりと舐める。
「放ったらかしにしてごめん。とりあえずイきたい? それとも、挿れて欲しい?」
「い、挿れてほし……っ」
0231名無しさん@ピンキー2012/04/11(水) 00:03:33.02ID:TWexudys
草太の手でまっさらな体を拓かれた若葉はもう、クリトリスだけの刺激で絶頂に達するより
草太を迎え入れた状態で達した方がより深い快感を得られることを本能的に知っている。
パジャマ代わりのハーフパンツと下着を脱ぎ捨てた草太は、
視覚からの刺激ですでに臨戦態勢になっている自身に
先ほど寝室から持ち出してきた避妊具を手早く装着する。
仰向けにさせた若葉の両脚をぐっと押し開くと、
薄暗闇にもぬめって光る入り口にくぷり、と先端を沈ませた。
挿入の瞬間が気持ちいいらしい若葉にたっぷりと快感を味わって欲しくて、
一気に突き入れたい衝動を抑えて熱く潤むそこにゆっくりと自身を埋め込んでいく。
「あぁ……」
背筋を震わせた若葉が、甘いため息を漏らす。
奥深くまで自身を埋めきった草太もまた、熱いため息を漏らした。
「はぁ……っ、若葉さんのナカ、すっげえ気持ちいい……」
0232名無しさん@ピンキー2012/04/11(水) 00:05:25.31ID:sO6DgSTF
若葉の脚を抱え直した草太は、はじめはゆっくりと、やがて力強く腰を揺さぶる。
穿たれる度にうわずった嬌声が漏れそうになり、若葉は慌てて手で口元を塞ごうとする。
それに気づいた草太は、若葉の手を取って自分の首に回すよう誘導すると、
身を屈めてキスで唇を塞いだ。
甘い吐息ごと舌を絡め取りながら容赦なく奥を攻めたてると、
草太の首筋にしがみつく若葉の腕にぎゅっと力がこもり、無意識のうちに肩口に爪が食い込む。
そのピリピリとした痛みさえ、草太を昂ぶらせる快感になる。
先ほど若葉の自覚のない痴態を目撃したせいか、もう限界が近いと感じた草太は
覆い被さっていた体を起こすと、ぐっと深く腰を突き入れた。
「ッ、ごめ……若葉さん、オレもう……」
「あっ、それ、ダメぇ……ッ!!」
奥を小刻みに突きながら、繋がっているところのすぐ上でぷくりと勃ちあがっている
クリトリスに指を這わせる。
溢れる愛液を絡めた親指の腹でそこをコリコリと転がすように撫でると、
若葉は今度こそ両手で口を塞いだ。
「〜〜〜〜!!!」
激しく押し寄せる快感の波に、目の前が真っ白にスパークする。
仰け反った背がガクガクと震え、草太を飲み込んでいる内壁がぎゅうっと引き絞られる。
その絞り尽くそうとするかのような締めつけに、たまらず草太も若葉の奥で熱を弾けさせた。
0233名無しさん@ピンキー2012/04/11(水) 00:06:59.38ID:sO6DgSTF
「……もう、そろそろ離してください」
後ろからすっぽりと若葉を腕の中に抱き込んだ草太は、
「えー、もうちょっとだけ」と、少し鼻にかかった甘え声を出した。
「シャワー浴びたいんですけど……」
汗ばんでべたつく肌が気になるのも本音だけど、汚してしまった下着を洗って干さなければ……
という妙に落ち着かない気持ちもある。
それ以上に、事後のこういった甘ったるい戯れが何年経っても慣れなくて恥ずかしいのだ。
「じゃあ、一緒にシャワー浴びよっか?」
「イヤですっ。シャワーだけで済むとは到底思えません」
「そんな……オレってそんなに信用ないですか?」
「自分の胸に手を当てて、今までのことをよ〜く思い出してみてください」
新婚の頃、お風呂で事に及んだとき調子に乗って色々やりすぎたせいでその後、
基本的にお風呂はNGになったため、ごく稀に事後のシャワーのお供を許されたときはつい、
あれこれと悪戯をしてしまっていたことは確かだ。
若葉の髪に顔を埋めて、草太ははぁ……と情けないため息をついた。
0234名無しさん@ピンキー2012/04/11(水) 00:11:46.22ID:sO6DgSTF
叱られた子犬のようにしょんぼりしてしまった草太がちょっとだけ可哀相になった若葉は、
自分を抱き締めている腕を解くとその指先をきゅっと握った。
「今度のお泊り保育の日……その、ホテルに……行ってみても、いいですよ」
「えっ?」
「こっ、後学のためですっ。以前に抱えてた案件の調査でそういうホテルの通用口で
従業員の方から話を聞いたことはあるんですけど、部屋の中に入ったことはないのでっ」
若葉は早口でまくしたてるとバッと草太の腕を振り払い、
落ちていた自分の下着とパジャマを手早く拾い集めて小走りでバスルームに消えた。
「マジっすか、やった……!」
ラブホテルなら防音にも気を遣わなくていい広いお風呂がある。
これは若葉にお風呂エッチアレルギーを克服してもらうチャンスではないかと
草太はニヤニヤしながらあれこれ考えを巡らせはじめた。

〜おわり〜

***************

すみません、なんか草太がお風呂エッチフェチみたいになったwww
0235名無しさん@ピンキー2012/04/11(水) 00:32:09.02ID:DFnXiO3g
ちょっと覗いたら新たな神が!!
GJGJGJ!!!
やっぱこの2人萌える!
ぜひともラブホ編も見たいな〜
0236名無しさん@ピンキー2012/04/11(水) 16:16:52.84ID:MkX5g+GT
>>146さん
おおおGJ!猛ってきたぁああぁあ!!若葉の…に草太が理性が外れる感じが物凄くハァハァしました!
素敵な萌の供給文誠にありがとうございます。続き文書くエネルギーを頂きました(=´∀`=)
0237名無しさん@ピンキー2012/04/11(水) 17:46:31.37ID:txcpYkNm
>>234
禿 萌 え 。G J。

大変おいしゅうごさいました…。

敬語とタメ口を使い分ける草太にモヘました。

ラブホ、草太フルスロットル編もお待ちしております。
0238名無しさん@ピンキー2012/04/13(金) 23:39:28.62ID:Lv4szQCO
146です。
みなさん、GJと感想ありがとうございます!
萌えはまだ冷めやらぬ感じなので、また何か書けたときは
読んでもらえると嬉しいです。

176さんの続きもぜひ待ってます!!
0244名無しさん@ピンキー2012/05/04(金) 14:54:35.31ID:4+XlIInh
保守
0245名無しさん@ピンキー2012/05/11(金) 01:49:12.64ID:a0RSQif6
保守
0247名無しさん@ピンキー2012/05/21(月) 00:26:43.91ID:BdbwXczs
続き期待あげ
0249名無しさん@ピンキー2012/05/29(火) 23:00:46.70ID:Rr+Ly2fI
投下期待アゲ
0263名無しさん@ピンキー2013/04/04(木) 00:56:38.42ID:5yAOwBW3
保守
0264名無しさん@ピンキー2013/05/04(土) 22:44:14.65ID:mzAlTK3g
ガッキー錦戸交際おめでとう
0265名無しさん@ピンキー2013/05/07(火) 21:39:14.10ID:HpuXCpnr
保守
0266名無しさん@ピンキー2013/08/01(木) NY:AN:NY.ANID:EmxdBazt
錦戸結衣たん
0279名無しさん@ピンキー2013/11/28(木) 07:46:18.92ID:lAtifA7A
保守
0280名無しさん@ピンキー2013/12/18(水) 23:28:18.69ID:RjLXrE4F
保守
0281!ninjya2014/10/12(日) 23:56:43.52ID:7b3Y4y7j
保守
0283名無しさん@ピンキー2016/10/15(土) 03:27:19.13ID:xevOeQ+m
欲守
0284名無しさん@ピンキー2017/11/13(月) 21:35:42.64ID:q3vYO2Mw
>>1
ジャニーズや韓流を入れた改悪コピペ貼りは宗教女優の新木優子ヲタの仕業でした
ttp://hissi.org/read.php/mnewsplus/20171027/dHZsNVdSUDQw.html

新木優子が「事件やトラブル起こしたタレント」に入ってるから
新木を消してジャニーズを入れたコピペ貼りまくっています
他にもジャニーズを入れたりして他の芸能人を叩きカルト信者のトラブル起こした新木優子は無かった事にしようと工作

新木優子ヲタの新木は宗教やってないは大嘘
子供の頃からどっぷりカルト

839 sage 2017/11/08(水) 23:42:48.30 ID:N6lndkQX0
>>11
アホのカルト新木優子ヲタがまだ改変コピペ貼ってて笑えるわ
あいつ頭おかしいな
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