「妾、ねぇ」

じっとりとした眼差しをリュカに向け、美貌を緩ませる女性。
ようやく東奔西走の旅を終えた妹の婿からの提案は、彼女も受け入れるべきものだと理解ししている。
初心な少女ではないが、一目惚れした男の誘いなのだから。なお、父は喜んでいた。

「私を妾扱いなんていい度胸じゃない?ならそれ相応の度量を見せて貰わないといけないわよね?」
「あぁ、そうだね」

デボラは下着姿を晒すと、愛しい男の胸に飛び込む。
ビアンカとはまた違う雌臭が全身から漂い、リュカの脳を刺激する。
ちゅ、と触れ合うだけのキスを何度かされて、返しに愛妻や幼馴染を凌ぐ巨乳の先端を嬲ると、キスが徐々に深くなっていく。
触れ合う時間が伸び、唾液が混ざり合い、舌と舌が絡み合って。
互いの頭に手を回し、ただただキスを繰り返して。
キスの回数が両手両足の指の数を超えたあたりで、唇が別れる。

「こんな年増を妾にするなんて……馬鹿なのね…?」
「デボラも、ビアンカも…年増なんかじゃないよ。綺麗なままだ…」
「その綺麗な女を穢していいわよ…?キスだけで発情しちゃった女を、あんただけのモノに、あんたの性欲処理のための玩具にしちゃうの…いいわね…?」

美しく調えられた股ぐらを男に見せつけて、デボラはベッドに横たわる。
クンクンと匂いを嗅がれることに羞恥しながら、しかし咎めはしない。

「ね。キスしながら犯しなさい。アンアン喘ぎ声を上げながらなんて嫌だもの」
「……デボラの喘ぎ声、聞きたいな」
「これから何度も何度も、毎晩でも毎朝でも聞かせてあげるわよ。その代わり、最初の一回はキスしながらよ、分かった?」
「あぁ、わかったよ」

デボラの上からリュカが覆いかぶさり、膣口と肉棒が、唇と唇がキスを交わし、それからデボラは穿たれる。
目を見開き、喜悦に涙を流し、二度と離さぬとばかりに愛しい男にしがみつく姿は、大凡強気な彼女からは想像も出来ないものだ。
だが、リュカは彼女のそれを受け入れ、慈愛に満ちた性行を続けたのだった。