怪盗が捕まってあんな事こんな事・・・第6夜
レス数が950を超えています。1000を超えると書き込みができなくなります。
0001名無しさん@ピンキー2011/10/25(火) 00:09:51.22ID:pEeklbii
タイトル通り怪盗が警察などに捕まってあんな事こんな事に遭う作品はここに投下してください。
長編短編バッドエンドグッドエンド一次二次どちらでもOK。
とにかく住人たちの心を盗む怪盗求む。

【前スレ】
怪盗が捕まってあんな事こんな事・・・第5夜
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1239186929/


【注意事項】
○sage進行でお願いします。
○職人さんは特殊嗜好の作品の場合は投下前に注意書きをお願いします。
○職人さんが投下しづらい雰囲気はやめましょう。供給があってこそのエロパロ板です。
○好みに合わない作品や意見はスルー(読み飛ばし)を推奨します。
○荒らし、煽り、広告はスルーしましょう。
0003名無しさん@ピンキー2011/10/25(火) 00:12:10.31ID:pEeklbii
【過去スレ】
怪盗が捕まってあんな事こんな事・・・第4夜
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1209305940/
怪盗が捕まってあんな事こんな事・・・第3夜
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1202151285/
怪盗が捕まってあんな事こんな事・・・第2夜
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1198052206/
怪盗が捕まってあんな事こんな事・・・
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148309887/


【保管庫】
http://kuma.usamimi.info/kaito/
0004名無しさん@ピンキー2011/10/25(火) 00:40:57.72ID:0P/eVP1m
>>1再建乙


なんで落ちたんだろ?と思ったら容量が480に到達した後数日書き込みがなかったからか
今回の戦訓はちゃんと容量チェックはしておきましょうだな
0007名無しさん@ピンキー2011/10/27(木) 01:08:57.20ID:9Ci+CYom
>>1

しかし前スレ落ちてからスレ立てまでここまで時間がかかるとは本格的に過疎だな
0009名無しさん@ピンキー2011/10/28(金) 02:23:50.62ID:RiZV0BJZ
やっぱり義賊の美少女、美女が腐れ外道のエロ親父共に嬲られる王道展開が大好きだ
0010名無しさん@ピンキー2011/10/28(金) 12:35:25.31ID:gRt8Vx6X
その後自分を慕っていた民衆に輪姦されれば、実にグッドだ。
0011名無しさん@ピンキー2011/10/31(月) 11:21:59.38ID:wWQ2yUHv
age
0012名無しさん@ピンキー2011/11/02(水) 00:10:19.32ID:in7K1aSw
正義感溢れる美少女怪盗を捕まえてズタボロにしてやりたい
0014怪盗ルナの末路 絵画の檻2011/11/08(火) 00:09:41.32ID:ZWHOR088
若くして亡くなった著名な画家、東雲雄一が残した最後の作品である十数点の絵画。
見る人が見ればわかると言われた作品であったが、
それを見た誰もが、ただの真っ黒な絵という感想で一致していた。
しかし、彼はこれを自身の最高傑作と言い残し、美術館の一室を買い取って展示するよう遺言を残していた。


「警備がほとんどされないわね。舐められてるのかしら?」

東雲雄一の最後の作品をいただくと予告状を出した怪盗ルナ。
しかし、警備員こそいるものの、美術館に特別な警備はされていなかった。
彼の作品は生前から多くの怪盗に目をつけられ、盗み出されて世間から姿を消していた。
しかし、最後の作品として残された品は、これまでとは逆に、狙った怪盗が次々と姿を消していた。
てっきり完全な警備態勢で迎えられると思ったが、あっという間に展示されている部屋の天井裏まで来ていた。

「時間は…、もうすぐね、3、2、1…」

重苦しい音を立てて、静まり返った部屋の扉が開く。
電灯で照らしながら警備員が入ってくるけど、数秒で異常がないことを確認すると、すぐに出ていってしまう。

「………。なによあれ、予告状出したんだから、少しは真面目に警備しなさいよ」

普段と変わらぬ警備態勢で、これで朝まで見回りに来ることは無い。
警備員が離れて行ったことを確認すると、展示室に降り立ち、その姿を現す。
全身を覆い隠す黒のコスチュームに身を包み、長い髪を一つに纏めた姿の怪盗ルナ。
身体にフィットしたコスチュームは胸やお尻の身体のラインがそのまま出てしまい、
薄い生地は光の中に出ると、胸とショーツのところ以外は肌が透けて見えてしまうセクシーなデザインだった。

「罠もないみたいだし、これは思ったより簡単だったかな」

展示室の中を確認していくけど、特に罠らしいものは見当たらなかった。
壁には額に入れられた十数点の真っ黒な絵が飾られ、
一番奥には画架に固定されたままの作品と東雲が愛用した画材一式が展示されていた。

「なんど見ても奇妙な部屋。さっさといただいて…っ!」

どこかから女の子が声を漏らしたような音が聞こえてビクッとする。
振り向いて背後を確認するけど誰もいない、自分以外には誰もいないはずの部屋で警戒していると、また声が聞こえて。

『…ぁぁ……ぃゃぁぁ……』

耳を澄まして声の方を警戒しながら確認していき、その正体に気付く。
画架に固定された絵から声が聞こえていることに気付いて、怖くなって後ずさりする。

「なに…、だれかいるの?」
『……出してぇ……ここから出してぇぇ…』

目を凝らして見ても誰もいなくて、仕掛けを探しても何も見当たらない。
悪寒が走り一刻も早く離れないといけないと全身で危険を感じているのに身体が動かない。

『…はぁぁ……あぁんっ…あぁっ…』

いやらしい感じになってくる声が頭の中に響いて来ると、何かに獲り憑かれたみたいに気が遠くなってくる。
目の前が真っ白になってきて、それからどうなったのか私には分からなかった。
0015怪盗ルナの末路 絵画の檻2011/11/08(火) 00:11:24.64ID:ZWHOR088
「う…うぅ…」

気だるい感じで目を開けると、場所は変わってなくて正面には展示室の扉が見えた。

「なにがあったの? わたし、どうして…、えっ?」

身体を動かそうとするけど、身体は石になったみたいにピクリとも動かなかった。
拘束されているわけではなく、ただそこに立っているだけ。
それなのに、身体は動かず、倒れることもなく、そこに固定されていた。

「あれ、なんで、動けない!? なに、一体どうなって…」

いつの間にか展示室には明かりがついていた。
視線を動かすと壁にかけられた絵を照らすための明かりで、照らされた絵を見て驚愕する。
真っ黒だった絵には、半裸や全裸の女性の姿が描かれていて、どの女性もあられもない姿で、淫らな姿を晒していた。
そして、何より驚いたのが、その女性たちの全てが嬌声を上げ、まるで生きているみたいに喘いでいた。

「ま、まさか…」

ここに盗みに入って行方不明になった怪盗たち。
その特徴に似たコスチュームを着ている女性もいることに気付いて、
絵に描かれているのが捕らわれた怪盗たちの姿であることは明らかだった。

「うそでしょ。こんなことって…」

私も彼女たちと同じように絵の中に閉じ込められて捕らわれていた。
まったく動けず、ただ立っているだけの姿で、どうにか脱出しようにも何もできない。
時間だけが過ぎて、展示室に人が入ってくる。
気を失っている間に夜は明けていたのか、時計は開館の時間を示していた。

「どうしよう、こんなところ見つかったりしたら」

ただの真っ黒な絵にも関わらず、この展示室への見学者は多かった。
東雲雄一の作品ということもあったが、
何度も盗みに入られているにもかかわらず、盗まれずに怪盗が姿を消す謎の絵画として有名にになったからだ。
今日も私の予告状の話を聞いて、盗まれたのか確認しに来た見学者が美術館に集まっていた。

「だめ、動けない…、あぁぁ、来ないで…」

隠れたくても名案は思い浮かばず、見学者が私の前に集まってくる。
私は惨めに捕らわれた姿を見学者たちの前に晒してしまう。

「…? あれ? どういうこと?」

私を見たはずなのに、作品があることを確認しただけみたいに見学者たちの様子は普段と変わらなかった。
同じように他の怪盗が捕らわれた絵を見た見学者たちも、ただの真っ黒な絵を見たときと同じ反応をしていた。

「気付いてないの? どうして…ひぁんっ!」

気付かれないことを疑問に思っていると、そばに置かれていた筆がひとりでに動いて、私の絵の胸のところに触れてきた。
私に触れたわけではなく、私が捕えられている絵に触れただけ。
私と筆は触れてはいないはずなのに、私の胸は実際に筆に触られたみたいに刺激を受けてしまっていた。
0016怪盗ルナの末路 絵画の檻2011/11/08(火) 00:12:33.16ID:ZWHOR088
「な、なにを…、あぁっ、んんっ!」

向こうからは自分の姿も筆の様子も見えていないみたいだが、そんなことは関係なく。
衆人環視の中で胸を筆で刺激されてしまう。

「ひぁっ、んんっ!! なによこれっ! いやぁぁっ!」

今度は水で濡れた筆で触れられると、刺激はだんだんと強くなってきて、
なんとかしようにも、避けることも隠すこともできず、無防備に晒された胸を筆で撫でられる。
筆責めを続けられていると、胸に冷たい感触が当たって、まるで肌に直接触れられたみたいに感じて。

「あぁっ! やめっ、んんっ! えっ、えぇっ!?」

見るとコスチュームの胸の所に丸く穴があいて、白い乳房とピンク色の突起が姿を現していた。

「いやぁぁっ! なにっ、なんで!?」

その質問に答えるように濡れた筆はもう片方の胸も撫でていく。
すると、筆に撫でられていた部分がボディペイントだったみたいに溶けて、
右の乳房も同じように露出させられてしまう。

「うそ…、こんなことあるはずない。こんなのが現実なはずない」

見学者は作品が偽物とすり替えられていないか疑って覗きこんできて。
見えていないみたいでも、私の胸は確かに見学者たちの前に晒されていて。

「やだ、そんな、見ないで…」

別の筆も動いておへそや足の付け根に触れて、絵を濡らして消していくみたいに、コスチュームを溶かしていく。

「あぁぁ、待って、やめてよぉ!」

多くの視線に晒された状態で、ノースリーブのレオタードのような形にコスチュームを消され、
恥ずかしい姿が強調されるように、肩や手足が黒いコスチュームに隠されたまま白い肌を晒し、
本来ならもっとも隠していたところを露わにされてしまう。

「あぁぁ、こんな、恥ずかしすぎ…ひぁぁっ!」

無防備な身体を筆は容赦なく攻め立ててくる。
柔らかい胸のふくらみを、胸の先端を中心に円を描くながら回って、固く尖った乳首を筆先で刺激してくる。

「ひぁんっ! あっ、あぁっ! そこはっ、だめぇぇっ!!」

誰にも見られたことも、ましてや触れさせたこともない乙女の秘部が見学者たちの前で筆が撫でてくる。
わずかに開いたまま閉じることのできない腿の奥、陰毛に隠された割れ目は筆によってピンク色の無防備な姿を晒される。

「そんな、あっ、あぁぁっ! こんなことって」

陰毛もコスチュームと同じように溶かされてしまい、
こんな姿を大勢の見学者に見られているとおもうと、おかしくなってしまいそうで。

「あぁっ! だめっ、やめてぇぇ! ひぁぁっ! もっ、もう許してぇぇっ!」

乾いた筆の毛先の一本一本が無防備に晒された割れ目をチクチクと刺激してくる。
じわじわと責めてくる筆と、次々とやってくる見学者の無数の視線に、割れ目から淫密が溢れてしまい。
羞恥に震えながら、一日中、筆に淫密を吸われ続けていた。
0019名無しさん@ピンキー2011/11/08(火) 09:00:17.12ID:Q0NXrCV5
投下乙です。
微妙にホラー要素もあって、引き込まれました。
0021名無しさん@ピンキー2011/11/08(火) 19:50:04.19ID:vUlPxOuP
トラウマソングとして有名ですね

ttp://www.youtube.com/watch?v=YcQkp6Ta3Lg

オリジナルじゃないけど大体一緒
0023名無しさん@ピンキー2011/11/12(土) 04:16:50.21ID:1RCXesZ2
ホラーとは新しく、それでいて羞恥もあってよかった
どう続くのか気になります
0024名無しさん@ピンキー2011/11/17(木) 11:41:36.22ID:OHV3FVSK
age
0025名無しさん@ピンキー2011/11/30(水) 20:40:30.67ID:p8HHpXhk
>>14-17 GJよー。
美術品を盗みに入った怪盗自身が美術品に・・・て、展開もいいなあ。
美術品として、人前に飾られて痴態を晒し続ける羞恥プレイも美味しい。

前にも出た話題かもしれないけど、『怪盗モノ』ならではの
エロシチュって、どんなものがあるだろう。
0027名無しさん@ピンキー2011/12/09(金) 11:04:54.56ID:HpUOnn9t
ロリ少女が美女怪盗に変身するような話ってないですか?
大人の姿に変身してお宝ゲット!とか…。
0029名無しさん@ピンキー2011/12/12(月) 01:06:04.50ID:XGdutbRX
その漫画のライバルキャラが主人公だった成人向け短編漫画は、その逆パターンだったよ
0030名無しさん@ピンキー2011/12/12(月) 01:06:43.79ID:VSY5R3im
それ(ジグラット)描いてる作者さん、逆(ロリ少女が美女怪盗に変身する)作品も描いてるよ。
確か短編で。
0031名無しさん@ピンキー2011/12/17(土) 01:21:11.09ID:tN64pEP+
タイトルとかわかります?
0036名無しさん@ピンキー2012/01/09(月) 23:54:41.16ID:xfEPO1lo
泪が冴子に捕まってあんな事こんな事
→一瞬の隙を突いて形成逆転
→今度は冴子が泪にあんな事やこんな事
0037名無しさん@ピンキー2012/01/11(水) 07:00:19.65ID:JLfqJAtm
訂正
×→今度は冴子が泪にあんな事やこんな事
○→今度は泪が冴子にあんな事やこんな事
0038名無しさん@ピンキー2012/01/11(水) 08:57:55.16ID:188AZniv
昔読んだ後ろ手に手錠を掛けられて電マ椅子に座らされたセイントテールが、
快楽に耐えながら必死に何時もは簡単に開けられる筈錠を針金で開けようとして苦戦する話は最高だった
0039名無しさん@ピンキー2012/01/15(日) 14:14:21.82ID:b7UmofdM
保管庫更新してー><
0040名無しさん@ピンキー2012/01/25(水) 02:30:48.81ID:x8kY1U0E
巷では宇宙海賊なるものが流行っているらしいではないか

このスレにおいても宇宙怪盗のジャンルを開拓できないだろか?
0041名無しさん@ピンキー2012/01/25(水) 09:14:34.23ID:dcFP0YpV
宇宙か……パッと思いつくのは無重力を使ったエロやトラップとかか?
0042名無しさん@ピンキー2012/01/25(水) 10:58:16.45ID:YhuUmFxB
それよりも先に粘液とか触手のギミック満載な宇宙生物が浮かんだ
0043名無しさん@ピンキー2012/01/25(水) 20:06:49.34ID:WIa0iraC
宝石だと思って盗んだのが触手エイリアンの卵で孵化して大変な目に遭わされたりとか
0047名無しさん@ピンキー2012/02/08(水) 16:43:02.04ID:T/KrpQ4b
ピチピチの宇宙服がコスチュームだろうな

宇宙じゃ露出できないし
0050名無しさん@ピンキー2012/02/16(木) 23:00:58.08ID:Li5lLgdF
敵の思惑通り罠にはまった美少女怪盗
壁のみならず床も天井もガラス張りの小部屋に閉じ込められてしまう
汗ばんだうなじ、肩越しにのぞく形のよい胸のふくらみ、靴底から一直線に伸びる美脚のその奥にはレースをあしらった純白のパンティ、あらゆる角度からギャラリーの無遠慮な視線に晒される
熱のこもった視線に気がつきあわてて三角地帯の裾を引っ張り押さえ、手のひらでおしりを隠すも時すでに遅く、ぴたりと膝をとじ合わせ羞恥に困惑する美少女怪盗の姿は男達の嗜虐心を煽るだけだった

ガラス床には9つの○印が描かれ、それぞれ1から9の数字が当てはめられている
脱出条件は、
・4桁の数字をあてれば解放される
・両手両足で4つの数字を選択し30秒キープするとあたり判定がされる
・着衣1つに付き20回の挑戦が可能
・1回挑戦する毎に数字の位置はランダムに変化する


偽物語みててツイスターいいよなーと思って、こんな妄想してみました
絶賛冬眠中のAM氏の罠シリーズの扉の一つになればと思います
0051名無しさん@ピンキー2012/02/18(土) 18:06:02.51ID:dj7Aq504
着衣1つに付き挑戦権より、
8つの頂点よりマジックハンドやネコじゃらし、ローター等の付いた棒が見学者によって操作できる
の方が楽しそうかと
0052名無しさん@ピンキー2012/02/22(水) 14:17:46.84ID:56BQIuoa
げっ、落ちてたのか。きずかなかった・・・・道理であまりにも更新されないと思った
0054名無しさん@ピンキー2012/03/03(土) 22:17:59.97ID:cYqksAKC
番犬に捕らえられるのは定番だが他に怪盗を捕まえることができる動物ってなんだろうな

鳥とか面白そうだけど虎とか単純に強いのはちょっとつまんないかな
0056名無しさん@ピンキー2012/03/03(土) 23:22:20.46ID:yOBvvmmc
番コアラってのはダメ?

「カワイー!!」
敵陣にありながらも思わずもふもふしたコアラを抱きしめてしまう。怪盗とはいってもやはり16才の乙女はカワイイものには弱いのだ。

組んだ腕の中に収まるコアラは怪盗少女の胸にしがみついている。
怪盗少女は仕事を達成し後は脱出だけなのだが、そんなことはお構いなしにコアラの頭に顔を埋めクンクン匂いを嗅いでみる。ユーカリの葉しか食べないその動物はなにか植物の香りがした。

「ホントぬいぐるみきたい。持って帰りたいくらい」

むにゅむにゅとなにかを探して蠢くその小動物の様子は、まるでおっぱいを探す赤ちゃんの様だ。
コアラはフンフンと捜し物がみつかったかのように乳首に鼻をすり寄せ、不意に怪盗少女の突起に向かって食らいついた。

「ひァッ!…えッ!!やッ!…ぁ、ンッ!」

ちゅうちゅうと吸い付くようにコアラは乳袋から放れようとしない。鍵爪がコスチュームに食い込んでいるのだ。

「あっ!ヤぁ…!」

今度はミニスカートから伸びる太ももに別のコアラがしがみついてきた。
すり寄せてくるコアラの濡れた鼻先が、内ももを伝ってジリジリと上に上がってくるのを感じる。

慌ててスカートを押さえると、胸にぶら下がるコアラがDカップはあるだろうおっぱいを揉みしだき始めるのだったッ!
0057名無しさん@ピンキー2012/03/04(日) 00:19:37.86ID:eTg1HgIs
だからそこまで書けるなら書けってw
誰も書かないのなら、俺が書くぞ。
0058名無しさん@ピンキー2012/03/04(日) 10:58:35.07ID:ifNFSEdy
「オーストラリア産のカワイイ小動物なら怪盗少女も油断するだろう/するカナ?計画」は放棄した。だれか続きを書いてくれ

他にも
「少しでも目鼻の位置がズレると奇妙な物体になるリボンをつけた楕円形の白い猫」
「版権にうるさく金にがめつい、そんな夢の国のソルジャーであるアメリカ鼠」
でもいいかも
0065名無しさん@ピンキー2012/03/18(日) 00:15:27.79ID:lWTTu+VM
2ちゃんねるのほうに誰かまとめてくれないかなと他力本願。
0066名無しさん@ピンキー2012/03/19(月) 21:26:14.29ID:voPJJBEF
書き手さんは実は怪盗で盗みに行ったっきり捕まって帰ってこれない説!
今ごろ書き手さんたちあんな事こんな事されてるんですかね〜…。

0068名無しさん@ピンキー2012/03/22(木) 23:41:35.87ID:ADupXMsN
>>67
ダメだジブリ作画が頭に浮かんできやがる
帰ってくるかしら書き手さん…
(BGM炎のたからもの)
0069名無しさん@ピンキー2012/04/05(木) 03:09:24.65ID:I/WeR3l+
書いたことが訳分からなかったから誰も書かなくなってしまった…
すまぬ
0071名無しさん@ピンキー2012/04/27(金) 22:42:07.09ID:UAv5JXPL
マスコットっていうかサポートキャラにやらせるんじゃあっさり過ぎるから鍵のエキスパートな女の子とかどうか
0072名無しさん@ピンキー2012/04/27(金) 23:21:47.61ID:USYfIshp
>>71
どこにつながってるレスかわかんない

AM 氏の新作待ちで裸なんだが、ゴールデンウィークくらいは外にデタイ…
0073名無しさん@ピンキー2012/05/06(日) 01:35:55.92ID:n55Fg4pJ
age
0077名無しさん@ピンキー2012/05/28(月) 01:37:27.14ID:giQSvOlS
age
0078名無しさん@ピンキー2012/05/30(水) 01:19:38.51ID:tr9Zyo7D
「ほーら怪盗ちゃん……気持ちいいんだろ?『お○んこ気持ちいい』って言ってごらん? 」
「…く…ぅ…」
「言わないと抜いてあげないよ?ま、俺としてはどっちでもいいけど」
「…………………で…す」
「あぁ!?んな小さい声で聞こえるか、怪盗処女ま○こに男咥え込んで気持ちいいですって叫べや!」
「……っ…………いい、です!処女ま○こに、男咥え込んで……気持ちいい、ですっ……!」
「うっ……きゅ、急に締め付けてきやがった……で、出るっ!」
「ぇ、ぁ……ぁあっぁぁぁぁぁぁッ…………!!」

「……嘘、つき……」
「くくく、嘘なんかついてねえさ。ちゃんと“抜いて”やっただろ?」
「そん、な……」
「さてと……オイお前ら!怪盗ちゃん気持ちいいみたいだから、早い物勝ちでくれてやる!」
「………ッ………!!」
0080名無しさん@ピンキー2012/05/30(水) 06:25:28.77ID:nJ8pgs3C
ここってレッドリボンのまとめに保管されてたっけ?
されてないなら元々の保管庫が放置されてるから依頼した方がよさげ
0083名無しさん@ピンキー2012/06/18(月) 10:52:34.66ID:jrDdi26W
age
0085名無しさん@ピンキー2012/07/11(水) 08:19:20.46ID:PICnG9ER
あげ
0086名無しさん@ピンキー2012/07/11(水) 15:51:42.33ID:0L1b1NLB
お宝を頂くために大人の姿に変身する怪盗っていますか?
0087名無しさん@ピンキー2012/07/13(金) 23:54:20.66ID:gElU0iFG
成長系は知らないな
若年怪盗全体にありがちだが、物を盗んでいるという意識が薄そう
大人っぽく振舞ってみても、盗みが犯罪であることを強調されると
涙目になってしまうのかもね
0089名無しさん@ピンキー2012/07/29(日) 17:19:44.34ID:9yd5OsnT
あげ
0090名無しさん@ピンキー2012/08/07(火) 03:09:07.58ID:BN/ny9Bx
怪盗物のアニメって実際どれくらいあるの?
そんなわけであげてってみようぜ!
お願いしまーす
0092名無しさん@ピンキー2012/08/09(木) 06:48:39.02ID:/w6vXzQv
怪盗セイントテール
神風怪盗ジャンヌ
キャッツアイ
怪盗レーニャ

ルパン三世
怪盗きらめきマン
ついでにとんちんかん
0093名無しさん@ピンキー2012/08/25(土) 16:17:36.05ID:jpEBgqL2
あげ
0094名無しさん@ピンキー2012/08/28(火) 04:14:26.08ID:lNhu4MV+
意外とあるようで少ないのな怪盗系アニメ
世の中の怪盗系同人に一言物申すー!
ちゃんと怪盗部分も書いてくれー!
ただ犯されるだけじゃ怪盗のアイデンティティーが消え失せている!

お願いしまーす!

0095名無しさん@ピンキー2012/08/28(火) 17:22:31.19ID:uYplGvVI
捕まってからどうこうよりも捕まるまでの過程の方がいい
侵入中に罠にかかって誰も見ていないところでひとり苦しんだり
0096名無しさん@ピンキー2012/08/28(火) 18:29:50.45ID:qTNypGdt
盗みやって活躍してるよってのは大事だよな。書いてる途中だけどPC規制が解けない。
0097名無しさん@ピンキー2012/08/28(火) 23:36:20.85ID:Pf/tAbHB
このスレのSSは罠をきっちり描いていることが多くて尊敬している
犯されるまで安易に持っていきがちなんで
0098名無しさん@ピンキー2012/08/31(金) 18:54:27.48ID:6+hv2ywS
キャー何するのよ離しなさい!
から始まった時点ですごくがっかりする
0099名無しさん@ピンキー2012/09/08(土) 02:11:32.73ID:7IEHEryS
なんかねえかなーネタ
ゼルダの伝説の時のオカリナの世界って狭いよなぁー意外とあれで狭いよなぁー

なんか狭い世界のエロっていいなーって思ったわー

今すごくエロいこと思い付いたけど怪盗に盗まれたわー

あーーーーーーー

職人ーーーーーー!早くきてくれ〜ーーーーーーー!
0100名無しさん@ピンキー2012/09/08(土) 18:30:26.86ID:IWk5LF9G
>>97
犯されてなんぼな考えの俺としては
罠の描写に力入れるのは良いけど、力入れすぎて中々犯されるまで行かないのもアレな感じ
後は陵辱系なら二次元エンドはダメ絶対
0102名無しさん@ピンキー2012/09/09(日) 00:11:05.59ID:AwHaPgVJ
二次創作は総じて普段の活躍の様子は本編で見ろとしておいて
描きたいところだけ描けて楽だというのは分かる
しかし許せるわけではない
0103名無しさん@ピンキー2012/09/15(土) 01:10:12.70ID:GGpD3Ega
怪盗自体をコレクションするために
餌になる秘宝を集めている偏執的な大富豪とか好き
0104名無しさん@ピンキー2012/09/15(土) 15:53:15.61ID:3MWWTK1y
アクアメロディを快楽でよがらせて、複数人で輪姦したいお
最近そんな事ばかり考えてる俺がいる
0106名無しさん@ピンキー2012/09/17(月) 16:33:02.33ID:DhLqK1/A
各敵とのBADルートとかみたいよね
誰か書いてくれないかな・・・
0107名無しさん@ピンキー2012/09/18(火) 00:52:07.32ID:/M3O22HW
まとめ更新されないよね…
誰かまとめてくれー!まとめる役を俺から盗みにきてくれー!
0108名無しさん@ピンキー2012/09/18(火) 01:47:30.67ID:rPVQ/v8R
まとめ人が消えてるみたいだから、
もうwikiで新しいのを作った方がいいんじゃね
0109名無しさん@ピンキー2012/09/23(日) 00:32:24.66ID:GsmEoGRF
モバマスにも怪盗さん、というか怪盗コスの子がいるよなー
0111名無しさん@ピンキー2012/10/13(土) 20:18:27.90ID:x73o/Kgi
あげ
0112名無しさん@ピンキー2012/10/19(金) 00:23:38.34ID:5HZmwQiB
今年中に投下はあるのか
0113名無しさん@ピンキー2012/10/19(金) 22:41:58.37ID:FiDoJjrE
書いたよー。このスレは初めてなのでいろいろ教えてください。
オリジナルです。凌辱、機械姦?金髪美乳で小柄な美少女怪盗の話です。

0114名無しさん@ピンキー2012/10/19(金) 22:42:59.22ID:FiDoJjrE
 3日前、ある美術館に手紙が来た。
『10月19日 貴館に保管されているダイヤ 女神の涙をいただきにまいります。
                           怪盗 ロワール』

 当然、美術館は騒然となった。
 怪盗ロワール。狙った獲物は必ず手に入れると巷でも有名な怪盗である。魔法のように盗んでしまう為、その正体を知る手がかりすらない。
 つまり、名前は有名だが本人が男なのか女なのかすらわからず噂だけが一人歩きしている。だが、狙われたものは現実に消えていた。
 それでも美術館としては盗まれるわけにはいかない。美術館の館長は警察に連絡してから個人的にも多数のガードマンを雇った。ある国から「対人鎮圧用」の機械も買い配備もした。
それなのに、「ダイヤ 女神の涙」は盗まれてしまった。

「なにをしているはやく探せええ」
 少しふくよかな体をした館長は顔を真っ赤にして叫んだ。時刻は午前0時15分。少し前に19日になったところだった。
 美術館は昨日から100人以上の警備員と警察を動員してショーケースに入っているダイヤを監視していた。数十の目がショーケースを見て多くのライトがダイヤを照らしていた。
 0時になった瞬間。一瞬だけライトが落ち。数十秒で回復した。
 まさかと思った館長が確認すると、見事ダイヤは盗まれていた。それが今の状況。

「さがせ、さがせ、さがせ」
 半狂乱になって館長は警察の責任者に食って掛かる。責任者は責任者でメンツもあり、部下に「探せ」と怒鳴っていた。
 あわただしく人が動いていく。
 それに紛れて黒髪で小柄なスーツ姿の男がダイヤのあった部屋から出て行った。男は少し早歩きで周りに合わせて、隙をみて人気のない部屋に駆け込む。
 男はドアを閉めて、ふうと息を吐くといきなり髪を「取った」。そして顔の皮を「取る」。
 「男」は綺麗な金髪をちょこんとまとめた少女になった。
 それは合成委繊維でできた変装道具。髪は単なるカツラだ。
「ちょろい、ちょろい」
 少女は変装道具をスーツの内側に付けた隠しポケットに入れて。ゆっくりと部屋を出た。
 怒号が飛び交う廊下を少女は進む。たまに目にあった警官なり警備員なりには深刻な顔を作ってはぺこりとお辞儀して歩いた。
 彼女こそが怪盗ロワール。文字通り逃げも隠れもせずに悠々と逃げ出していた。
 知らぬ者のいないとはデマだ。隠さないことが過ぎて誰も気づかない。
0115名無しさん@ピンキー2012/10/19(金) 22:43:51.20ID:FiDoJjrE
「頑張ってください」
 ロワールは道行く人々にたまに声をかけて歩いた。怪しむより前にそれで毒気が抜かれてしまうのだ。美術館の職員かなにかと思ってしまう。
(探し物はここにあるよお)
 内心では馬鹿にしているが顔には出さない。盗んだダイヤが入り、少しだけ重くなった内ポケットがロワールの心を弾ませ。
必死な顔で探し物の前を通り抜けていく人々の愚かしさが彼女を和ませる。 
 ロワールはエレベーターの前について、一度後ろを振り向いた。
「ばーか」
 小声でそう言う。階段は混雑して使いたくない。

 エレベーターには一人で乗った。
 ロワールは笑いをかみ殺すのに必死だった。一応監視カメラもついているエレベーター内で変なことはできない。
とはいってもたかが3階建て程度のエレベーター。10秒もあれば下に着くだろう。
 そう思ったロワールは油断していた。
 ガクンとエレベーターが揺れて、電気が消える。
「な、なに」
 ロワールはうろたえてしまったが、すぐに電気は点いた。しかしエレベーターが動かない。回数表示も「2階」で止まっていた。
 備え付けられた電話が鳴る。ロワールは内心で舌打ちして出た。出ない方が怪しい、そう思ったのだ。
『こちら、コントロールルームだ』
 電話の先から男の声が聞こえる。
「え、エレベーターが動かないんです。たた、助けてください」
 ロワールはできる限り不安そうな弱々しい声をだした。
『わかっている。あの怪盗が電気回路いじくったせいでいろいろ不具合が起きてるだけだ。落ち着け』
 ロワールは顔には出さないが自分の迂闊さに恥ずかしくなった。
『すぐにでも復旧できる。その前に疑うわけじゃないがあんたの身分を証明してほしい。そこの上に監視カメラが付いているから身分証をだして、名前とプロフィールを言ってくれ』
「はい」
 ロワールは短く答えて。先に盗んでおいた美術館職員用のカードを取り出して見せた。そして悪びれることなく偽名と偽のプロフィールを名乗った。
 しばらくして。
『これは暗号だ。身分聞かれたら、一律に「わからない」という手はずだったんだよ。怪盗さん』
 男の声が途切れた。
0116名無しさん@ピンキー2012/10/19(金) 22:45:13.61ID:FiDoJjrE

 しくった。ロワールは思った。
 完全なる手抜かりである。昨日までそんな情報はなったということは直前で決めたのだろう。
「しかたないか」
 ロワールはガムを取り出して噛んだ。いくらか噛んで吐き出すと白いガスが出るガムである。これから捕まえに来るであろう警官がドアを「開けてくれたら」吐き出して逃げる、と彼女は思う。
 ロワールはガムを噛み終えると奥歯の後ろに仕舞った。これでいつでも使える。
 ただ、今まで謎だと言われていた伝説が消えることだけが少し残念だった。

 がが

 何か物音がした。上からだ。
 ロワールは身構えた。上からなのは逃げにくいだろうがこの程度なら何とかなる。ガム以外にもいくらかの道具もあった。
 ばきと天井の通気口のふたが落ちた。
「なに……これ」
 あいた小さな穴から入ってきたのは人ではなかった。円盤のような形をした機械だ。それはまるで自動で部屋の掃除をしてくれる市販のロボットに近い。
 だが2、3、4と次々に入ってくる。吸盤でくっついているのか壁も走った。
「ロワールヲカクニンシマシタ。あなたにはもくひけんなどのけんりがみとめられています。とうこうしてください」
 一つの円盤がロワールの前に来て言った。機械音声だが対象に聞かせるところは肉声に近い。
「はっ。ポンコツなんかに私を捕まえれるわけないでしょ」
「トウコウキョヒヲカクニン、コレヨリ ブソウカイジョ モードニイコウシマス」
 ロワールに投降を呼びかけた円盤の中からマジックハンドが出てきた。それに合わせてほかの円盤からも出てくる。
「カハンシンパーツBノジョキョヲカイシ」
 マジックハンドがロワールのズボンを掴み、下におろそうとする。ロワールは驚いて、
「なに、すんのよ」
 と目の間の円盤を蹴り飛ばした。円盤は壁に飛んでいき音を出して壊れた。
「な、なんだ。全然弱いじゃないの……」
 急に後ろから引かれる力をロワールは感じた。円盤の一つが後ろに回り込んでロワールのズボンを掴んでいる。
0117名無しさん@ピンキー2012/10/19(金) 22:48:09.05ID:FiDoJjrE
 
「あんたも、けっとばして」
 やるとロワールが言い終わる前に前からも引かれる。ほかの円盤のマジックハンドだ。
「つっ」
 マジックハンドがロワールのズボンを下ろそうと引く。ロワールは反射的にズボンのベルトを抑えた。
「あんたらいい加減に」
「ベルトヲカクニンシマシタ。ハイジョシマス」
 急な声が下と同時にマジックハンドの一つがロワールのベルトを掴んだ。
 バチと音が鳴る。ベルトが切れる。マジックハンドの指にきらりと光るカッターが仕込んであった。
「やっ、やだ」
一瞬の隙。ロワールが驚いている間にマジックハンドたちは一気にズボンを引き下ろした。
 ピンクのパンツと白い太ももが見えた。パンツは布で、少し子供らしい。
「いやああああ」
「カハンシンパーツBノ ハイジョ ニセイコウシマシタ。ツヅイテパーツA ノ ハイジョヲ カイシシマス」
真っ赤になって叫んだロワールを無視して円盤の中から電子音声が流れる。
 ロワールは今の状況が信じられなかった。今まで一度もミスしたことはなかったはずだ。
「エングンヲ カクニン データノキョウユウヲカイシ」
円盤が通気口から次々と入ってくる。しかし、ロワールは気づかず、体を折り曲げて絵ぶつぶつと独りごとをいう。
「嘘だ、嘘だ。こ、こんな屈辱。嘘だ」
 ずしりと肩に力を感じた。
「ひっ」 
 見ると両肩に一つずつマジックハンドが乗っている。そのままぐっと下に押された。不意を突かれたからかロワールは地面にしゃがみ込むように抑えられた。
彼女はふわりと浮力をは感じる。マジックハンドが彼女の腰を掴んで浮かび上がらせたのだ。その隙に足に引っかかっていたズボンを引き抜かれた。
「あっ」
 驚くロワールの声を無視してマジックハンド達は彼女のパンツに手をかける。ロワールは悲鳴を上げて自らのパンツを脱がされないように抑えた。
「やめ、やめてえ」
 ロワールは涙声で抵抗した。虚勢を張る余裕すら彼女にはない。
 だがそんなことは円盤たちにはどうでもよい。マジックハンドがパンツを引く、
指を滑り込ませる余裕がある分だけパンツの中に手を入れた。腰回りだけでなく、足周りにも「引っ張れる場所」はある。
0118名無しさん@ピンキー2012/10/19(金) 22:49:44.19ID:FiDoJjrE
「タイショウノ テイコウヲ カクニン ハイジョシマス」
 マジックハンドが2つ片手ずつロワールの腕をつかむ。
「えっ?」
 ロワールの腕が上がった。マジックハンドに引っ張られたのだ。その瞬間ロワールのパンツがするりと膝元まで下りる。彼女のピンク色の秘所が露わになった。
「あああああああああああああああ」
 真っ赤になって泣きながらロワールは暴れた。 膝をできるだけ広げパンツがそれ以上下りないように抵抗する。
 マジックハンドが2つロワールの両足を抑えた。そしてむりやり足を合わせてパンツを脱がす。パンツは一つの円盤が回収した。
「カハンシンパーツA ノハイジョニセイコウシマシタコレヨリ ジョウハンシンパーツハイジョ オヨビ」
 無機質な機械音が続ける。
「ケンサ シマス」
「やあああああああああ、かえるもうかえるうううう」
 ロワールは聞いてはいない。両手両足を抑えられて彼女にはなすすべがなかった。ただただ泣くしかない。
 スーツのボタンにマジックハンドが手をかけた。必死に腰をひねって暴れるロワールをあざ笑うようにすいすいと外していく。中の白いブラウスが見えた。同じようにブラウスのボタンをはずしていく。
「にゃ」
 ロワールは急に声を出した。また浮き上がらせられたのだ。今度は腰もマジックハンドがしっかりと支える。もう動くことすらできない。
 両足が開くように力を入れられた。ロワールは足に力を入れて閉じようとするが多勢に無勢、いくつものマジックハンドがももや足首などを掴んで開かせる。
 抵抗むなしくMの字に開脚させられた。またお尻が地面につかかないようにしっかりとつかまれている。
「ゆ、ゆるひて」
 ロワールの口から出たのは謝罪の言葉だった。大粒の涙が彼女の頬を伝い、哀れにも機械に許しを乞う。
 マジックハンドがロワールの上着とブラウスを掴んで胸が出るように開けた。中のブラジャーは真ん中にリボンのついたかわいらしいものだ。
「ゆるして。本当に、もう、しません。許してくださいおねがいしますう」
 マジックハンドがロワールの服の下をまさぐりぱちんとブラジャーのホックを開ける。同時にロワールの胸からブラジャーがはずれて、そのかわいらしい姿を見せた。
 大きさはまんじゅう程度。ピンク色の先端が少女らしさを出してはいるが、少しだけ反っている。

0119名無しさん@ピンキー2012/10/19(金) 22:51:35.12ID:FiDoJjrE

 ロワールは唇を噛んで俯いた。何を言ってもどうしようもない。
「これより けんさ のやりかたをせつめいします」
 ロワールに聞かせるためか、肉声に近い音を円盤の一つが出した。だがロワールはぴくりともしない、
もうどうにでもしてくれと自嘲気味に思っただけだった。
「これより チツないけんさ および こうもんけんさ にあわせりょうむねのけんさ を お
こないます。やりかたは まず ちつ および こうもん じゅんかつゆ としてろーしょんをながし 」
 俯いていた少女の目が大きく開かれる。今円盤の言っていることが自分に起こることだと彼女は即座に理解した。
「まっまって。そんな、そんなことしなくてもいいでしょ。わ、わたしもうどうしようもない……」
「この とっきを ちつ および こうもんに いれます」
 マジックハンドが一つロワールの前に来た。そして真ん中から割れ、中から男性器を模したような紫色の突起が現れた。
大きさはロワールの腕程度あった。さらに表面にはざらざらした小さな突起がある。
「いや。むり。むりいい。わたし、男の人と、やったことないよおおお」
「また それにあわせての むねの けんさ はハンドでりょうむね をしげきして そのはんのうをみます 
じんこうぶつのかのうせいを はいじょするためです」
「聞いてよ。ねえ。わたし、こ降参するから。手錠でもなんでもかけててもいいから」
「けんさへの ごりかい をおねがいします」
「いやあああああああああああ」
 とたんにロワールの両胸とブラジャーの間にマジックハンドが滑り込んできた。軽く揉む。
「くううう」
 ロワールは身をよじらせた。いきなりのことで多少快感があった。そのことが恥ずかしい。だが次の瞬間ロワールの顔が凍った。
「な、なによそれ」
 円盤のから伸びるマジックハンドの一つに大きな注射を持っている者がいた。中には黄色い液が詰まっている。
 腰と足を掴んでいるマジックハンドの力が強まる。
「あんしん してください このちゅうしゃは はり などは つかいません」
 ぐいとロワールの体がまえにだされる。注射が近付く。
「いやよ、そんなの、やめて」
 注射の先がロワールの「下の口」に入る。そして、中に入っていた液体が彼女の中に入っていく。
 ひんやりとした感覚がロワールの下腹部を襲う。じゅううと音をだして順調に注射器の中から粘液のある液体が減る。
「ひゃ、ひゃああ」
0120名無しさん@ピンキー2012/10/19(金) 22:53:02.31ID:FiDoJjrE
 ロワールの体は完全に固定され。腕は拘束されている。彼女には声を出すことしか許されていない。
「あああ、つめたいよおお。やめてええ」
 空になった注射器が引くと、マッジックハンドがロワールの割れ目に指を入れる。なじませるように中でグニグニと指を折る。
「ぎ」
 ビクンとロワールの体が跳ねた。いつの間にか口からは唾液を流している。
 ぐちゅぐちゅとロワールの中をマジックハンドが「あさる」。そのたびにロワールが動き、彼女の股から黄色い液体と彼女の「自前」の蜜が零れ落ちていく。
 マジックハンドが手を引き抜いた。はあはあと涙を流してロワールは呻く。
「やめてぇ」
 何度目だろうこの懇願は。だが円盤たちは新しく液を注射器に補充して、再度近付く。
ロワールは少し腰をあげるように持ち上げられた。彼女の肛門に注射器が入る。
 今度はお尻である。ロワールは冷たい感触を、歯を食いしばって耐えた。
 注射器が離れマジックハンドが指を、入れる。
「うううううん」
 ロワールは懸命に声を出さないように口を閉じる。お尻の中で指が動く。
「あん」
 声が出た。感じたことのない感触がお尻の穴から感じてしまう。
 なじませ終わったのか指をマジックハンドが抜く。


「じゅんび おわりました 4つんばいにして てすと します とう てすとは たいしょうの せいきへの ぶきの いんとくを しらべるためのものであります」
 機械音がなると急にロワールの体がひっくり返った。受け身を取ろうにも変わらず手は動かない。だが多数のマジックハンドが彼女の体を支えた為には全く痛みははなかった。
 ロワールは4つんばいにされてから両手を後ろに引っ張られた。体が倒れないように円盤達が「その手」で支えている。そのままスーツとブラウスをはぎ取られる。白い肩とうっすら肉の乗った鎖骨が見えた。
 ロワールはもはや抵抗しない、虚ろな目で目の前の円盤を見ている。思考しているのかしていないのか。どちらでも大して意味はないが。
 ブラジャーが外された。もはや彼女の残された衣服は靴下しかない。靴はいつの間にか脱げて、円盤たちに回収されていた。手は地面へつけられ完全に4つんばいになった。犬のように。
 円盤が2つ彼女の背中に乗った。そこからでたマジックハンドがロワールの下乳を支えるように持つ、そして他からまたマジックハンドが伸びてきて、彼女の乳首をつまむ。
「では てすと かいしします」
 ロワールのお尻に突起が入る。
0121名無しさん@ピンキー2012/10/19(金) 22:53:55.27ID:FiDoJjrE
「ひゃああああああああああああああああああああああああああああああ」
 ロワールの思考が強制的に呼び戻される。ローションを滑って入る突起があまりにも気持ちよかった。だから、
「でぇめええええええ。入れないであああああ、もういっぽんいれっれたらあああああたしいいいい。狂う、くるううううううううううううううう」
 容赦なく、もう一本がロワールのヴァキナにはいる。ぐちゅとローションを潤滑油に中へ滑り込む。
「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
 言葉にならない。ロワールは叫んだ。涙と唾液を垂れ流して恥も外聞もなく叫ぶ。そうしなければ耐えれなかった。気持ち良すぎて本当に狂いそうだった。
 事実、ロワールは知らず知らずに笑っていた。妖艶には程遠いが、男を誘うには十分「色」のついた笑い。少しずつロワールの心を快感が侵食していく。
「あん、あっあっ」
 突起が動く。わずかにピストン運動を繰り返しロワールの中を「調査」する。
 頭がしびれる、本物の犬のように舌が出る。ロワールはもう何がなんだがさっぱりわからない。ただ突かれれば律儀に声を出した。
 だから落とした。口の中からあの「ガム」を。それが地面に落ちた瞬間白い煙エレベーター内に充満する。ロワールにはもうどうでもいい、円盤体には今更意味はない。
 しかし、円盤たちの目的は「武装解除」にある。
「けいこく たいしょうは きけんどDのぶそうを しょじ ぼっしゅうにかかります」
 円盤の声が白い世界にこだまする。途端にロワールの開いた口にあの注射器が入れられる。
「も、もが」
 口の中にねっとりとした液体が入れられる。ほんのりあまく、粘っこい。そしてすぐに注射器が抜かれ、口の中に突起が入れられる。
「……」
 突起の先からは空気がでて無理やりロワールの肺に送り込む。これで彼女は窒息しない。
「たいしょうの ぶそうかいじょから せんとうふのうに もくてきを へんこうします。十分かんのらんくE ごうもんをかいしします」
 すでに戦闘どころか思考すら危ういロワールの「拷問」が始まった。元々入っていた二つの突起はそれぞれヴァキナと肛門をリズムカルに突く。そして下が付けばロワールの口に入れられた突起が引く、下が引けば逆に突き喉を犯す。
「ぶぶう」
 わずかな隙間から、ロワールの声が漏れた。
 彼女の胸は下乳から揉みに揉まれ、性行為で敏感にさせられた乳首を、マジックハンドハンドが捏ねる。
0122名無しさん@ピンキー2012/10/19(金) 22:54:27.67ID:FiDoJjrE
 そこにはあわれな小娘がいた。体中から愛液をだし機械にこれ以上ないほどに犯されつつづけるただの少女。
 彼女は怪盗ロワールと呼ばれていた。
 ただ明日からは一つの役割が加わる。

 日本製「人道的対人制圧用ロボ RX−45」に鎮圧された。最初の獲物と。
0123名無しさん@ピンキー2012/10/19(金) 22:57:00.85ID:FiDoJjrE
おわりです。どうでもいいのですがカタカナの名前使うと読みにくいですね
書いているだけなら別になんですが。これは教訓にしたいと思います。

もし感想とかあれば、どんなものであれ嬉しいです。個人的には批評して
もらっても構いません。ではまた
0124名無しさん@ピンキー2012/10/20(土) 01:02:17.21ID:qsFuWvSD
久々の投下マジGJ
でも、台詞とか短すぎるのと、それに反して後半の叫び声の多さが個人的には気になった
0125名無しさん@ピンキー2012/10/20(土) 01:22:16.40ID:t9Xp6w31
状況説明がとてもわかりやすいけど、文章の大半がそれメインになっているんで
エロ描写その物にもうちょい割いてくれると嬉しいかも
あと、今まで失敗しなかったのが不思議なくらい、ただの粗忽でお間抜けな素人の小娘にしか見えなかったw
無論それはエロパロ作品としての評価を下げるものではないけど
0127名無しさん@ピンキー2012/10/22(月) 14:58:23.29ID:Uva2gLV5
あげあげ
0129名無しさん@ピンキー2012/10/22(月) 23:12:28.78ID:FioaP5vU
GJ

0134名無しさん@ピンキー2012/10/31(水) 18:55:41.49ID:eDVHerer
ジグラットの三巻マジエロかった
男達が囃し立てる中、透けた下着一枚で犬散歩とか、襲われかかる所とか
誰か襲われVerをお願いしまっす!
0136名無しさん@ピンキー2012/11/01(木) 21:31:24.53ID:BnnOJcfi
ロワールの作者です。読んでくれてありがとう。批評してくれた方の意見は
とても参考になります。

なんか私にリクエストとかあれば書きますよー。私でよければですが。
あっもしあるのならくやしく設定を教えてください。
0137名無しさん@ピンキー2012/11/03(土) 19:25:27.94ID:P9CM2sYq
じゃあさっそく・・・
とリクエストしようと思ったが、自分で温めているネタは
どれだけ時間がかかっても自分で書きたいと、思い直した
0139名無しさん@ピンキー2012/11/07(水) 20:36:26.82ID:Z44qlrNl
>>137 がんばれえええ
>>138 ありがとよおお。

ところで怪盗セイントテールって「悪い人」とか自分勝手に決めて
盗みとかしてるよね。法治国家では許されませんよね。ぐへへへへ

どう思う?
0140名無しさん@ピンキー2012/11/07(水) 22:51:33.57ID:Qju7wLwA
St.テールといい、ジャンヌといい、法を踏み外してるくせに、神の名を免罪符にするとは許されんな
0141名無しさん@ピンキー2012/11/08(木) 00:56:38.37ID:0qNFI0qe
>>140
法律と法は全くの別物だから……(震え声)
ぶっちゃけ十字軍が虐殺してたくらいだし、盗みなんて大した事じゃry
0142名無しさん@ピンキー2012/11/08(木) 07:16:10.08ID:z9ygRV/D
まぁ、窃盗が犯罪なのは当然で、このスレで罰を与えましょ。

ロワールの作者さんのオリジナルを楽しみにしています。
ただ、リクエストとしては、このスレの代表格的とも言える、AMさんのアクアメロディなんかどうでしょう?
作者さんもオリジナル展開OKしてたはずですし、敷居が高いのか誰も書きませんでしたけど。
詳しくは過去スレを見たほうが早いっすね。
0145名無しさん@ピンキー2012/11/12(月) 15:47:37.26ID:XIf/PTM8
寸止めもいいものだぜ
いつ捕まるか、または仮面を剥がれるかわくわくするからね
0146名無しさん@ピンキー2012/11/13(火) 02:05:29.63ID:wD6DJnn9
二行目は寸止めで終わらないという前提があるから成り立つことであって
寸止め無限ループはちっとも良くねえわ
0147名無しさん@ピンキー2012/11/17(土) 02:44:56.11ID:58hHhltq
寸止め自体はいいけど、段階があるよね。
捕まってエッチなお仕置きをされて、でも逃げる。
ここのお仕置きの度合いが最初は身体を触る、次に胸を見せる、下着が無くなる等
いつ最後に行くのかと期待させるのならいい寸止め作品だと思うんだよね。
アクアメロディは本番は無かったけど敵の前で全裸になったり、全裸で夜道を帰宅したり、
最後は生中継お漏らしのあとの顔割れか?というところで終わったし、いい寸止め作品やったと思うよ。
今は結局助かったifエンド話が途中で止まったままだけど。
0148名無しさん@ピンキー2012/11/17(土) 02:55:27.47ID:PtobC0ex
正直、リアルタイム当時ですら微妙に荒れた話題を、今さらのように引っ張るのはやめてほしい
「俺は好きだったよ」程度で良いのに、寸止めの素晴らしさとか語ってる奴は何がしたいんだ・・・
わからん人にわかるわけがないし、実際にそれが理由でスレが多少だが紛糾してたのに
またここで再現したがってるのは、なんなんだ?
0149名無しさん@ピンキー2012/11/18(日) 01:22:47.51ID:+2cg5MyI
日付またいでID変わったからって話題続けないようになw

怪盗少女の敵は、金持ち成金と、その罠(機械や動物含む)ってのがこのスレの定番だが
他の怪盗(あるいはもっと危険な強盗)、探偵、はたまた怪人の類と色々バリエーションが考えられるな
0150名無しさん@ピンキー2012/11/27(火) 01:15:35.30ID:+Oakiao9
色んな女怪盗を捕まえて犯すことを趣味としてる全裸探偵とかも悪くないな
0151名無しさん@ピンキー2012/11/27(火) 02:23:43.39ID:8rCHWI7f
近いのは考えたな
怪盗少女を誘拐してコレクションしている怪人とか
0152名無しさん@ピンキー2012/12/05(水) 02:40:22.81ID:UL6Z0LrB
あげ
0153名無しさん@ピンキー2012/12/12(水) 22:16:54.08ID:wuYqN6PV
決めゼリフとかある怪盗とかいるじゃん?または投げキッス
したりとかさ。そんな子達の調子にのっているところをビデオ
とかに映してさ。怪盗捕まえて、徹底的に「教育」した後に

そいつの目の前でビデオ上映したい、これはだれでしょうというかんじで

どうだろう❓
0154名無しさん@ピンキー2012/12/20(木) 02:51:43.65ID:zsAqhDvq
あげ
0155名無しさん@ピンキー2012/12/22(土) 17:23:49.13ID:9Zu2hoOq
>>154
あげるだけじゃなくて話題をおくれ
バイブ、ローター、媚薬かある状態で怪盗に仕事をさせたらそそるなあ
0156名無しさん@ピンキー2012/12/23(日) 10:44:53.15ID:5iVi5ZPI
>>155を適当に

あらすじ:前回侵入した闇の組織ダークシンジケートに捕らえられた女怪盗ナイトキャットは磔台に拘束され敵幹部達の前で素顔と裸身を晒してしまう。
羞恥と屈辱に喘ぐ彼女に首領のサタンキングは媚薬を注射して輪姦させた後、ふたつの肉穴に極太バイブを挿入してそのまま世界一の金持ちゴールドリッチの宝物を盗んでくるよう命じたのだった。
成功すれば媚薬の解毒剤を注射してもらい解放されるが、もし失敗すれば彼女の快感に悶え喘ぐ醜態を収めた動画ファイルが全世界に発信され、組織の性奴隷にされてしまう。
リモコン爆弾付きの首輪を嵌められたナイトキャットは全身を舐めまわすような快感を必死にこらえながらゴールドリッチの屋敷に向かったが・・・


黒ずくめの衣装を纏い黒いパラシュートで屋敷の屋根に降りたまでは良かったが、不意に快楽の唸りを上げだしたバイブのせいでキャットは思わず膝をついてしまった。
(チッチクショウあいつら、まだあたしを弄び足りないのか・・・!)
シンジケート幹部の手には爆弾のリモコン以外にも両バイブの無線起動装置があるのだ。
バッテリーの容量は2時間程度だが、迅速が要求されるこの仕事では邪魔をするのに充分だった。
それに、いつもなら事前に綿密な侵入計画を立ててから盗みを行うのだが、今回は強制された突発的なものだけにほとんど準備できていない。
プロのガードで固められ防犯設備が満載のこの屋敷から、見取り図もなしに宝物を奪うのは途方もない難事だった。
(あいつらは暗視装置付きのカメラで気楽にあたしを眺めながらいつでもバイブのスイッチを入れて邪魔できるってのに・・・ああっ、こ、今度はお尻のほうもぉっ!!)
両の肉穴から急激にこみ上げてくる蕩けるような痴悦に膝をガクガクと情けなく震わせながら、キャットは屋根の上を懸命にはい回る。
だが集中力を欠いていたためにせっかくの探査ゴーグルも役に立たず、センサーに引っかかってしまった。
警報のベルは鳴らない。その音に脅えた侵入者がすぐに逃げ帰ったりしないようにという配慮からだ。
屋敷の主のゴールドリッチは自邸に侵入した犯罪者を拷問して愉しむのが趣味の男だった。
(あたしは逃げ帰れば即組織の性奴隷・・・なんとかここを突破しないと!)
用意の銃が腰のホルダーにあるのを確認して、キャットは廷内に侵入する。
これまで殺人などの荒事はできる限り避けてきたが、この際やむを得なかった。
最上階の絨毯を敷き詰めた廊下を走りながら周囲を素早く見回す。
と、突然足元の床が消失し、キャットは闇の中へ転落した。
「きゃああああああーーーっ?!」
派手な水音が鳴り、彼女は自分が巨大な水槽の中に囚われていることを悟る。
そこへ、赤い目を光らせた無数のピラニアが彼女に襲いかかってきた。
(!!)
溺れまいと必死に浮き上がろうとしているところにそんなものに襲われてはひとたまりもない。
心の中で悲鳴を上げているあいだに、彼女の黒い服は次々に食い破られていった。
(服の次ぎに身体が食べられる前に、なんとか脱出しなくてはっ!!)
「ホッホッホ、心配はいりませんよ。そのピラニアは品種改良と調教によって人間の服だけを食べるようになっています。命の心配はいりませんよ」
0157名無しさん@ピンキー2012/12/23(日) 10:46:27.00ID:5iVi5ZPI
(ゴ、ゴールドリッチ!!)
水槽の片面のシャッターが開き、その向こうの部屋に現れたのはこの屋敷の主であり世界一の金持ちであるゴールドリッチその人である。
初老の彼は部下が用意した椅子に深々と座ると、葉巻をくゆらしながら次々と服を喰い剥がされ裸に近づいていく怪盗美女を鑑賞した。
「監視カメラで侵入者がかの有名な女怪盗 ナイトキャットとわかりましたのでね。いささか歓迎の趣向を凝らせてもらいました」
専用のマスク以外はほとんど身ぐるみ剥がされ、しかし溺れないよう両手は水を掻かねばならず、隠すこともできない裸身を晒す無力にキャットは唇を噛みしめる。
だが屈辱の儀式はまだこれからが本番だった。
「さて、面白いものを充分堪能させてもらったし、次はアマゾン産の天然肉食ピラニアを放つとしましょうか」
「!!!」
「おや、お嫌なようだ。猫が魚に食われるのはさすがに体面が許さないというところでしょうか」
今度は本物≠ノ喰われるかも知れないという恐怖に震え上がり、泳ぎながら夢中で首を振るキャットを楽しげに眺めつつ、ゴールドリッチは二本目の葉巻に火を付ける。
そしておもむろに言った。
「一つ助かるための条件を出しましょう。私は寛大なのです」
「!?」
「その中でオシッコをしなさい。その水の中には尿素に反応する特殊な薬品が入っていて、ピラニアを撃退する液体へ化学変化するようになっています。ピラニアでお漏らしするような情けない泥棒猫なら殺す価値もないですからねえ」
その言葉と同時に部下がボタンを押し、獰猛な魚がキャットの元へ殺到してくる。
その恐怖のあまり、彼女は冷えて膀胱にたまっていた大量の尿を思わず失禁してしまった。
「ホーッホッホッホ、言い忘れてましたが、化学変化するとその水は黄色くなります。・・・おや、どうにか間に合ったようだ。可愛いピラニアがあなたの臭いオシッコにめげて逃げ帰ってしまった。おまえ、汚れた水を抜いておやり」
「はっ」
ごぼごぼと音がして、床に空いた穴から汚水が抜けていく。
キャットは水槽の床にへたり込み、やむを得ないとはいえ恐怖失禁してしまったこととその醜態の一部始終を見られた恥辱に打ちのめされていた。
「ほほーう。どうやらだいぶこの屋敷を舐めていらしたようだ。まさかそんなものを挿入して愉しみながらおいでになるとは」
「ち、違・・・こ、このバイブはっ・・・あひいいいいいいっ?!」
まさにその瞬間、溺れているあいだは沈黙していた淫具が一気に甦り、同時に激しく振動して媚薬に火照っている女体を絶頂させる。
キャットはその白い太ももを夥しい蜜液で濡らしながら、心の中でシンジケート幹部を呪った。
「なるほど・・・そんなあなたに相応しい、ぴったりの歓迎方法があります。今夜はお互い愉しみましょう。あなたが死ぬか、屈服して肉奴隷になると啼いて誓うまでねぇ」
丁寧な口調とは裏腹の冷酷な宣告に、キャットの心は激しい恐怖と苦悩でいっぱいになる。
資産家の部下である屈強なゴリラが彼女を水槽から引きずり出し、肉奴隷達の喘ぎで満ちた調教室に連行した後もその瞳に光が戻ることはなかった。


とか?
0159名無しさん@ピンキー2013/01/03(木) 05:53:48.31ID:uXp8+lpP
クリスマスプレゼントでもお年玉でもいいから続きを!老い先短い俺に希望をッ!
0160名無しさん@ピンキー2013/01/09(水) 12:28:12.06ID:+VfNWQGb
サンタの格好して子供達のプレゼントを盗むサンタ怪盗なんてのはどうだぁ?
0163名無しさん@ピンキー2013/01/23(水) 23:56:44.70ID:I+1j4qtB
>>162
最終的に溶けたチョコを被っちゃったところを捕まってそれを舐められて正体がばれちゃいそう的な
0165名無しさん@ピンキー2013/02/21(木) 11:36:48.44ID:ktrpej2q
ほしあげ
0170名無しさん@ピンキー2013/04/17(水) 19:21:10.20ID:KVl737in
ほしあげ
0171名無しさん@ピンキー2013/04/21(日) 22:19:49.77ID:zsk5fyhA
ああ
0173大切なものはしまいましょう2013/04/21(日) 22:33:33.58ID:zsk5fyhA
怪盗セイントテール。それはここ聖華市を賑やかにさせる夜の影。

 その彼女が今日もポニーテールをなびかせて月の影を横切っていく。口元は薄く笑い。軽やかに屋根をとびうつっていく姿は美しいとさえいえた。
 今日の彼女の目的はある資産家が保有するという宝石。その資産家はとてもあくどく、ほとんど脅しに近いような形で宝石をある人物から奪ったという。それを取り返して元の持ち主に戻してやろうと言うのが彼女の目的の動機。

 
場所は郊外の屋敷。その近くにある森の木の上でセイントテールは中を伺う。心の中には純粋な正義感と人を脅してまでものを奪おうとする人間への小さな怒りがあった。彼女は警備員が少なくとも視界内にはいないことを確認して屋敷へ飛ぶ。
盗みに入ると宣告する予告状を出したのに警部が薄いことに、一抹の不安を覚えながらではあった。

拍子抜けにほどがあろう。屋敷の庭にも、中にも警備どころか人っ子一人いないのだ。
セイントテールはもしかしたら、と宝石が別のところに移されているのかとも思ったが下調べの時にはそんな兆候はなかった。それでも警察すらいない不気味である。彼女は屋敷内を警戒品しながら進みつつも首を傾げざるを得なかった。
 
ドアノブを開けてセイントテールはある部屋に入る。この部屋が宝石の保管されている金庫のある部屋。さすがにここには、とセイントテールは警備員を身構えていたが、ここにも誰もいなかった。
中はいくつかの窓がある。月光が其処から入り、部屋の中を明るく照らす。部屋の中央に黒い長方形の金庫がある以外は何もない部屋。罠はどうかと地面も壁もセイントテールは調べてみたが全く異常がない。人が隠れるペースもない。それどころか彼女は驚くべきことに気ついた。

普通に窓が開いた。防犯警報も何もない。しかもその先には赤い屋根が続いている。すなわち絶交に逃走経路といっていい。
「なんなのよ……」
 さすがにここに至ってセイントテール、こと羽丘 芽美(はねおか めいみ)は深いため息をついた。あらゆる下準備を、逆の意味で嘲笑われたような。かといってあまりに簡単でほっとしているような気持ちに芽美はなってしまう。
彼女はそのつややかなな茶髪をかき分けてから金庫に近づいた。その時ひらひらとスカートが動く。
「まあ、さっさといただいちゃいますか」
 芽美は少しおどけた口調で金庫のダイヤルに手をかけた。今更ダイヤルと言うのもアナグロチックな感じがしないでもない。耳を金庫につかえてちきちきと音を確認しながら芽美はダイヤルを回す。
0174大切なものはしまいましょう2013/04/21(日) 22:34:49.79ID:zsk5fyhA
 かちっと音がした。芽美は心の中で「よし」とつぶやいて体をはなし、金庫のドオを開ける、少し重たいドアが滑らかに開き。そこから手が出てきて、芽美の細い肩を掴んで中へ引きずり込む。そして開いた金庫が音をたてずに素早く閉まった。

 悲鳴は金庫の中で、外には漏れない。



 暗闇である。芽美には何も見えない。しかし自分の肩を掴んでいる手の感触だけは分かった。
「な、なん! なに?」
 パニックになって芽美は暴れる。狭い金庫内で暴れたものだから体や頭を金庫の壁で打ってしまう。もちろん「手の主」の体に当たった感触もある。
 ぐいと芽美は引き寄せられた。
「!!」
 唇になにか固いものが当たる。そして顔に生暖かい息が吹きかかる。芽美は口で息ができない。じゅううと唇が「何かに」吸われていることを脳が理解することを拒んでいる。だがキスされているなんて、わからない方がいい。
「うぅう?」
 芽美は抱きすくめられた。唇は尚も吸われている。くさい息がかかる。彼女の腕を巻き込みぐっと包み込んだ何者かの手は弾力があり、柔らかい。女性の柔らかさ、などという優雅なものではなくもっと単純なぜい肉の柔らかさだ。
 芽美はなおももがくがこの狭い空間ではさしものセイントテールの力も意味がない。その唇がなにか太ったものに吸われることに彼女には抵抗の方法すらない。暗闇の中で彼女は涙を流す。声は出せない。
 芽美は金庫の壁に押し付けられた。そのあと何かに抑えられるような圧迫感を感じ、自分を抱きすくめていた手が動いていくことが分かった。

 胸を、掴まれる。

「!!!ぁ」
 くぐもった声、いや息とも判別のつかない芽美の小さな悲鳴。
 それでも彼女の胸を掴んだ手は胸を手のひらで包み込んで服の上から揉む。小さな胸についたささやな肉が揉まれる。芽美は混乱しながらも身を反らすが無駄である。それどころか彼女の衣装の脇のあたりから手が入って来た。服の中へ。
芽美は言い知れぬ嫌悪感を感じてさらに暴れるが、
手は彼女の衣装の中へ入っていく。そして彼女の下着の中へ。
 
 くり

 ビクンと芽美は体を震わせた。今彼女は自分の胸が直に捕まれて、その先っぽをつままれていることを感じていた。彼女は唇を噛んで、わけのわからない恐怖を耐えようとした。彼女は中学生である。何故自分の体を「手」の主が触ってくるのかわからないことが幸か不幸か。

 芽美の両胸が鷲掴みにされた。そのまま激しく揉まれる。しかも彼女の唇に張り付いたものをさらに深く押し付けられながら。
(い、痛い)
 芽美は心の中で絶叫する。彼女の未発達なふくらみが大きな手に嬲られていることにたいするものだ。それでも手は止まらない。芽美が暴れようと、もがこうと彼女の体を楽しむことをやめないのだ。

 ぐちゅと音をたてて芽美の唇から何かが離れた。圧迫感を失い芽美は肺にたまった空気を吐き出した。それは「手の主」も同じだ。はあはあとそれは荒い息をたてる、時折にくちゅくちゅと何か水音がするのはその唇を舐めているのだろうか。
0175大切なものはしまいましょう2013/04/21(日) 22:35:42.32ID:zsk5fyhA
「っ!」
 芽美が何かを言う前に、引っ張られるのを感じた。しかし対面している者は彼女の衣装の中に手を入れているのだ。つまり彼女の服を中から引っ張って引き寄せた。
「は、はなして」
 金庫の中に入れられて初めて芽美は悲鳴を上げた。声なき悲鳴はどれだけ叫んだかはわからないが初めて声を出した。

 芽美のスカートが引かれる。そして「手」がパンツに中に入ってきた。彼女は、やっと自分が襲われているのだと自覚する。
「いやあああ、いや、いやあ。はなしてええ」
 芽美のパンツが暗闇の中で下される。見えなくても芽美は自分のことだ、良くわかる。しかし、次に匂ってきた匂いは良くわからなかった。
それは「手」の主が自分の性器を露出させたために匂いがでたのだ。
もちろんそれをいれる場所は芽美だ。
 
 怪盗セイントテールの肩が掴まれて引き寄せられる。次の瞬間彼女の下半身になにか異物が挿ってきた。
「いたい、なに、ないにい??」
 きゅっと彼女は膣を締める、中の棒を締める。だがもう入っていた、棒が動き。彼女の体を突き上げる。その間にむき出しのお尻が掴まれて逃げられなくなった。元から逃げられないのだが。
 「手」の主が動く。芽美は動かされるたびに下半身に刺激が来る。だんだんと気持ち良くなってくるなど認めたくはない。
「もうやだあ、にがしてえ」
 怪盗が泣く。その体を堪能する「手」の主はその耳もとで答えた。
「ぐふふふ、もうにがさないよ」
 芽美の唇がふさがれる。体が震えて、からピストン運動を「手」主が行う。やがてその子宮に子種が入って行った。

 怪盗セイントテールは金庫に仕舞われた。
 
0177名無しさん@ピンキー2013/05/02(木) 15:29:39.71ID:HU3xoTeE
age
0178名無しさん@ピンキー2013/05/05(日) 22:17:55.02ID:hGGYuEIf
>>175
なかなか良かった
挿入以降のシーンが短いのは少し残念。力尽きたか?

逃げ出せるかもしれない希望と、それが叶わなかった時の絶望感の起承転結が欲しいところ

表現とネタはすごい好み
0180名無しさん@ピンキー2013/05/09(木) 18:14:56.02ID:3P6RzQL3
作者です。読んでくれてありがとう。

もっとストーリー練らないといけないと思いました。参考に致します。
0182名無しさん@ピンキー2013/06/09(日) 21:22:40.61ID:K3HUPWmZ
今更だけどジャミングの作者ってAM氏だったのか
お世話になっています
0184名無しさん@ピンキー2013/07/22(月) NY:AN:NY.ANID:o96qa3Y1
アゲ
0188名無しさん@ピンキー2013/09/01(日) 18:16:41.33ID:T4VjSmSp
セイントテールとかジャンヌとかもはや化石レベルですからね.

燃料が少ないのでしょう
0189名無しさん@ピンキー2013/09/01(日) 20:22:00.34ID:0Ht1ueof
ミルキーホームズが現役なのに……。怪盗はライバルサイドだけど
一応ツインエンジェルってのもあったぞ。あれもどっちかというと、ライバルサイドの方が怪盗っぽかったが
0191名無しさん@ピンキー2013/09/02(月) 04:03:29.70ID:BATUy4Uq
一時的に大人に変身したりする奴っている?
一時的じゃなくてもOKです
0192名無しさん@ピンキー2013/09/02(月) 15:33:34.30ID:H3ZQWWvI
ジグラットに登場するライバルのブラックハート(特殊手配犯7号)は、そういう設定
ただし、この設定が明かされるのはブラックハート自身が主人公の短編エロ漫画で
ジグラット本編では常に大人の姿。この話題も結構ループしてんな
0195名無しさん@ピンキー2013/10/01(火) 23:44:14.35ID:D5dLxsD8
>>191-192
ところでジグラットのヒロインって、結局生身の時の巨乳が本来の姿で
怪盗姿のロリっ子の方は仮の姿で良いのかな? その逆ではなく
0202名無しさん@ピンキー2013/11/07(木) 02:26:45.14ID:JrHCoyel
作者が一切どこでも明言していないって情報を君は持っていて、相手は持っていなかった
なら、それを普通に教えてやれば良いだけだよ
0204名無しさん@ピンキー2013/12/19(木) 14:20:37.02ID:mpGQBbqf
あんまり怪盗のキャラがいないから、もしもあのキャラが怪盗だったらって
妄想しない?
0205名無しさん@ピンキー2013/12/24(火) 03:00:42.99ID:uGliGCnd
アルカナハートのドロシーみたいな、性別偽ってる怪盗が捕まって「お前、女なのかよぉ!(驚愕)」みたいに脱がされる妄想。
所で皆メリークリスマス。
0209名無しさん@ピンキー2014/01/25(土) 09:42:30.21ID:UZhJe0kz
怪盗Xi(脳噛ネウロ)

……なお、主な活動内容は人間を原型が残らない肉塊にして箱詰めにすること。
0211名無しさん@ピンキー2014/04/13(日) 19:42:30.25ID:yD2LddYH
ほすあげ
0215名無しさん@ピンキー2014/09/16(火) 11:09:44.80ID:nnloSrt8
久々に来た
シーフイントラップの続きまだ来てないのね
でも何年でも待つわ
0218名無しさん@ピンキー2014/11/02(日) 23:26:32.89ID:sIyIuk5P
か…【怪盗ジョーカー】…の…『怪盗クイーン』…

金有に捕まって、あんなことやこんなこと…

(´Д`)
ハァハァ…

鬼山警部の部下の婦警さん二人からあんなことやこんなことでもいいかな?

(´Д`)
ハァハァ…ハァハァ…
0220怪盗ジョーカー外伝 脆いダイヤモンド2014/11/03(月) 02:56:48.42ID:dxr0AWke
怪盗ダイヤモンド・クイーン
http://s.mxtv.jp/joker/chara_detail.php?name=queen

『今夜ミスター金有の秘宝焔(ほのお)の紅玉を頂きに参上する【怪盗ダイヤモンド・クイーン】』

金有「くぅーっ!ジョーカーといい!またワタクシをコケにするザマスね!」
悔しそうにする金有、しかし、すぐに薄ら笑いの表情に変わる
金有「しかし今度の相手はジョーカーの仲間のたかが【小娘】…そう、【小娘】ザマス…」

クイーン「フフッミスター金有の屋敷…一見すると警戒厳重に見えてもスキが多いわね…」
クイーン「相変わらず警備員達はあっち向いてホイをやってサボっているし…(汗)」
クイーン「さて何処から忍びこもうかしら…」

-警備員室-

クイーン「さて、睡眠ガスの玉を投げ込んでっと…」
コロン…

警備員「じゃんけんポイっあっち向いてホイっじゃんけんポイっあっち向いてホイっ」
警備員「ん?なんだ?この玉っころ?」
警備員が玉を拾う、そしたら…
シューッ!!
警備員「ぐがぁーっぐがぁーっZZZ」
警備員「すぅー…すぅー…ZZZ」

クイーン「ウフ♪よく眠ってるわ…おやすみ♪さて…?」
クイーン「テレビモニターでは、この部屋ね…【焔の紅玉】は」
0221怪盗ジョーカー外伝 脆いダイヤモンド2014/11/03(月) 02:59:15.18ID:dxr0AWke
-金有の部屋-

鬼山「ミスター金有!!毎度毎度困ります!!予告状が届いているのにワシら警察に連絡しないなんて!!」

金有「今回は、その必要は無いと判断したまでザマス!」

鬼山「何故ですか!?」

金有「あーた達の相手は怪盗ジョーカーザマスでしょ?今回は怪盗ダイヤモンド・クイーンとか言う娘っ子、警察の手を借りる必要は無いザマス」

鬼山「我々は怪盗対策本部!怪盗である以上ジョーカー以外でも捕まえる義務があります!!」
鬼山「そして我々は警官である以上、怪盗でなくとも犯罪者は捕まえます!!」

ギンコ「そうだ!よく言った警部!」

モモ「かっくいーっ♪」

鬼山「ははっそれほどでもあるけどな…」

金有「はぁー…仕方がないザマスねぇ…」
金有「そこまで言うなら紅玉の警備を任せるザマス!そのかわり!ワタクシ達の邪魔はしないザマス!」

鬼山「はっ心得ております!」

-金有邸 紅玉の間-

鬼山「ほほぅ…これが【焔の紅玉】…」

金有「今はスイッチを切っているザマスが、スイッチを入れると赤外線とレーザー、そして体温探知機ですぐに察知するザマス」

鬼山「なるほど…これなら警備は万全ですなぁ…」

金有「フフフッそれに…」

鬼山「それに…?」

金有「おっと!これ以上は例え警察関係者でも言えないザマス!」

鬼山「はっ!それでは私達は扉の前を警備します!!」

金有「せいぜい足を引っ張らない様によろしく頼むザマスよ」

ギンコ(一言余計なんだよ!!)

鬼山(我慢しろ…クイーンを捕まえれば関係ない!)

モモ「そうだよ…♪捕まえちゃえば関係なし!」
0222怪盗ジョーカー外伝 脆いダイヤモンド2014/11/03(月) 04:07:09.86ID:dxr0AWke
-紅玉の間 天井裏-

クイーン(なるほど…赤外線、レーザー、熱探知…)
クイーン(けれど、真上は死角…!)
スタッ
紅玉のケースの真上に乗る
クイーン(熱探知の方は、熱をさえぎる特殊な服を用意して着ているから無問題)
そして、吸盤をケースの真上にくっ付ける
クイーン(そしてケースをダイヤモンドの剣で…!)
シュピーン!!
クイーン(斬る!!)
透明ケースの真上が綺麗な円形に静かにスゥ…っと斬れる
そして、吸盤を引っ張りケースの円形に斬った部分が持ち上がる
そして、一旦天井裏に上がり
円形の部分を置く
クイーン(よし!後は紅玉を手に入れるだけ…)
ケースの円形に斬った大きな穴に手を入れ
紅玉に触れる、その瞬間…
紅玉が淡く光る…
クイーン「な…何…これ…何で光るの…」
クイーン(まあ、いいか…さっさと持ち上げよう!)
と持ち上げた時…!
カクンッ!!
クイーン「な…何…か…体が…ち…力が…!抜けていく…」
そして、クイーンは床にドッっと倒れてしまった
クイーン「まずい…赤外線に触れて…!センサーが作動して…!」
クイーン「…?警報が鳴らない!?何故!?」

金有「フフフッそれは警報を鳴らす必要が無いからザマス」

クイーン「金有…!?」

壁の隠し扉から金有が入ってきた
金有「さて…この【焔の紅玉】は返してもらうザマス…」
金有「そして、少し眠ってもらうザマス、カネ子!」

カネ子「はい…」
シュー…
催眠スプレーをクイーンの顔にかける

クイーン「う〜ん…」
クイーンが静かに眠る

金有「カネ子!その小娘をワタクシの秘密の部屋へ運ぶザマス!!」

カネ子「かしこまりました!金有様」
カネ子、お姫様抱っこでクイーンを持ち上げる
カネ子「かわいい娘…」

金有「早くするザマスよカネ子お楽しみはこれからザマスから…」
というと

カネ子「はい♪金有様♪」と言いながら顔を赤く染める

そして、紅玉の間から三人とも出る
0223怪盗ジョーカー外伝 脆いダイヤモンド2014/11/03(月) 05:19:46.31ID:dxr0AWke
-金有邸 秘密の部屋-

クイーン「ん…んん…」
クイーンが静かに目覚める

金有「目が覚めたザマスね…【怪盗ダイヤモンド・クイーン】…」

クイーン「こ…ここは…?」

金有「ここはワタクシの秘密の部屋ザマス…」

薄暗いが真っ白の部屋…
そして…
クイーン「・・・!!?」
クイーンは今の自分の格好を見て驚愕した
全裸で立ったまま両手両足ともガッシリと鎖で縛られているのだ
クイーン「え…?え…?な…何!?これぇ〜!?」

金有「クックックッ…今から貴女をワタクシ好みの女の子に教育するザマス!!」

クイーン「な…何よコレ…!それに教育って何!?こんなことが自称セレブなイケメンのすること!?」
クイーン「捕まえたのなら、とっとと警察に引き渡せばいいじゃない!?この変態!!」

金有「フフッ何とでも言うザマス…しかし警察には引き渡しはしないザマス!」
金有「ところで紅玉に触ったとたんに力が抜けたのは何故だと思うザマス?」
と金有が紅玉を持って見せる

クイーン「あ、なんで貴方は何ともないの!?」

金有「この紅玉は不思議な魔力を秘めているザマス」
金有「こんな風に…」
と紅玉をクイーンのお腹にくっ付ける

クイーン「あ…!ああ!!あはあ〜ん!!」
クイーン「な…何コレ!?お…おかひく…なっひゃう…」
とクイーンが腰をクネクネと降る

金有「ホホホ!この紅玉は男が触っても何の効力も無いザマスが…この通り女が触れると」
とクイーンの股間に紅玉を押し付ける

クイーン「はあ〜ん!あっは〜ん!」
プシャーッ!!
クイーンのヴァギナから愛液が勢い良く吹き出す
クイーン「ひゃ…ひゃめてぇ〜!こ…こうひょくを近づけないひぇ〜…」

金有「あらあら〜…【怪盗ダイヤモンド・クイーン】とあろう者が【おもらし】とはみっともないザマスねェ〜」

カネ子「金有様、それはただの【おもらし】ではありませんですわ…あまりの気持ち良さで【愛液】が勢い良く吹き出しているのです」

金有「フフフッわかっているザマス…何せ最初に試したのはカネ子ザマスから」

カネ子「あら、いやですわ金有様ってば…!」
と赤面している
カネ子も全裸になっていた…
0224怪盗ジョーカー外伝 脆いダイヤモンド2014/11/03(月) 05:21:43.43ID:dxr0AWke
金有「解るザマスか?何故この紅玉が【焔の紅玉】と呼ばれるか?」
金有「それは触れた女はみんな焔(ほのお)に燃え盛る様に体が性欲で燃えるからザマス!!」
金有「そう言えば【紅玉の間】の扉の前に二人の婦警が警護してるザマスね…」

カネ子「ご心配には及びませんわ金有様睡眠ガスで鬼山警部と共にグッスリ眠っておりますわ…」

金有「カネ子…ワタクシの考えが解るザマスね…」

カネ子「はい!二人の婦警も金有様の元へお運びしますわ!」

金有「ハハハ!!世界中のありとあらゆる【美しい女性】はこのワタクシのモノザマス!!」

カネ子「あの…その【美しい女性】は私も含まれているのでしょうか?」

金有「勿論ザマスよ!!でもその前にクイーンと二人の婦警を…確かギンコとモモザマスね…」
金有「時間はたっぷりあるザマス…そして五人でたっぷり楽しむザマス…」

クイーン(ど…どうしよう…わたしはともかく二人の婦警さんだけでも助けなきゃ…)
クイーン(助けて…ジョーカー…)
クイーンが一粒の涙を流す
0225名無しさん@ピンキー2014/11/05(水) 21:29:48.89ID:HYzzWZuA
情景描写をいれろ
なれるまでは三人称で書いて文章に強弱を

ドラマやアニメを見ながら台詞を書きおこしたような文章
0226名無しさん@ピンキー2014/11/05(水) 21:47:16.14ID:HYzzWZuA
登場人物が、全員おしゃべりなキャラ設定なのか?賑やかすぎる
セリフで物語を進めようとするからベシャリが多くなる

物静かな設定の女の子を登場させると、その友だちがその分2倍しゃべくらないと話が進まなくなるぞー

一人のシーンでも喋りまくるつもりなのか?

兎に角、全体の50%くらいはナレーションで情景描写\設定を書いてみ?
ウマイナーって思う文章とかだと80%くらいはナレーション、又は二人称でなら心象描写だから
0228名無しさん@ピンキー2014/11/18(火) 09:59:04.86ID:hNOQ2uN1
>ドラマやアニメを見ながら台詞を書きおこしたような文章
アニメの二次創作に対するご意見がまさかそんな・・・・・・・・・
0229名無しさん@ピンキー2014/11/26(水) 15:18:43.47ID:Bx5uiRV1
表向きには成功率100%と言われる世紀の大怪盗
実は毎回、ライバルの不良刑事に捕まっては一方的な「裏取引」で見逃され
涙目に捨て台詞で逃げ帰っていることを知る者は少ない
ってかんじのを希望
0232名無しさん@ピンキー2015/04/15(水) 03:40:24.25ID:vcssvajt
キッズステーションで怪盗セイントテール放送してたから
久々に見てみたけどやっぱり女怪盗はいいなと改めて思いました
0235名無しさん@ピンキー2015/07/18(土) 22:28:30.62ID:Ri6sgsEe
時代や作品の壁を超えて暗躍し、数々の女怪盗の『処女』を華麗に盗む変態怪盗シリーズ
一応怪盗らしく暴力事は嫌い、ちゃんと本人に予告状を送って性々堂々と挑戦

手口としては事前にターゲットの次の犯行予告を調べて予告状を送付
事前に待ち伏せしノコノコ盗みに来た所をあの手この手で捕縛してその場で予告通りお宝ゲット
そのまま調教し新たなコレクションとしてお持ち帰りと言う流れ
スケベ特有の発想力とこれまで手に入れたHな魔法の秘宝で相手を追い詰め必ず屈服させる

「今夜12時、怪盗○○の大事なお宝を頂きに参上する―」


と言うネタを思いついたんだが誰かこのアイデアを盗んではくれないですかねぇ
0236名無しさん@ピンキー2015/10/08(木) 00:12:19.02ID:OVrctrl8
女怪盗が敏腕女刑事に変装してお宝をゲット、
しかしそこへ本物の女刑事とかち合わせてしまい・・・・
0239名無しさん@ピンキー2016/03/18(金) 03:08:29.91ID:ANW9uScE
誰か
0240名無しさん@ピンキー2016/05/21(土) 09:45:59.08ID:Fr2mUEIx
>>223
0241名無しさん@ピンキー2017/02/02(木) 01:49:02.05ID:VNwGiKAH
若い頃名を馳せた女怪盗が現役を引退してから数十年たって40代になって訳あって復帰して活躍。
美魔女怪盗として再び有名になるも現役の時にライバルで肉体関係もあったオッサン刑事の息子の若手刑事に親子二世代に犯される.....

みたいなの読みたい。熟女怪盗のイメージは森高千里。若手刑事は永山絢斗。
その父の元オッサン刑事は岸部一徳で
0243AM2017/11/01(水) 16:58:00.92ID:1IRGQ2LQ
未だ怪盗へのエロ衝動を持ち続けている皆さん、生存報告に参上しましたお久しぶりです
今確認したら前の投下が2011年の5月……約6年半ぶりということに
現在AMUの続きを制作中です。すでにある程度は書けているため近日投下できると思いますのでその時はよろしくお願いします
0246AM2017/11/03(金) 02:24:52.97ID:hgX6G2js
久しぶりなので投下予告。今日の昼くらいにAMUの8話を投下予定
盗み出されたエレメントジュエルのひとつを持つ男をからくも倒してからの話になります。詳しくは保管庫か過去スレ参照
0248AM2017/11/03(金) 11:16:45.66ID:hgX6G2js
では予告通り数分後に投下開始します
作品は「怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー 第八話」となります

注意:本作品には終盤まで本番エロ描写がありません。ガチエロ期待の方はごめんなさい。
0249怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜2017/11/03(金) 11:21:03.10ID:hgX6G2js
「警部、例のホテル婦女監禁事件の資料ですが……」
「向こうのデスクの上においてある。ったく、いくら人手が足りないからって管轄外の仕事を回すんじゃない!」

アクアメロディと火野の対決から三日後、警察署の一室で怒鳴り声が響く。
グリグリと忌々しそうに灰皿へ煙草を押し付ける上司、小銭の姿に苦笑。
だがそれも無理はないか、と小銭の直属の部下にして怪盗捕縛チームの副隊長である二階堂は嘆息した。

「俺らは怪盗専門なんだよ! 放火魔や婦女の拉致監禁は別の課の仕事だろうが!」
「まあ、あっちは最有力容疑者である火野が消えて手詰まりらしいですからね。猫の手も借りたいんでしょう」
「チッ……」
「それに警部は先月有名な怪盗ルヤン二世、その前は美女怪盗団キャッツイヤーを捕縛したじゃないですか。頼られているんですよ」
「……肝心の怪盗は捕まえられないままの俺をか?」

不機嫌そうに顔をゆがめた小銭にあちゃーと目元を手で覆う二階堂。
管轄外の仕事を回されたからこの中年上司は不満を抱いているわけではない。
怪盗捕縛チームの結成理由にして捕縛対象大本命である怪盗アクアメロディを捕まえられないことにイラだっているのだ。
半年前の事件を機に、プッツリと消息をたった女怪盗。
警察も手を尽くしてその行方を追ったが、情報は全く集まらなかった。
死んだのか、引退したのか、それとも侵入先で捕まったのか。
様々な説が警察内部でも飛び交ったのだが、結局ここ半年アクアメロディは姿を見せないままだ。

「本当、どうしちゃったんでしょうねアクアメロディは……」
「世間じゃあ引退だ海外進出だといわれているが、俺は信じねえ! 絶対にヤツはこの街に潜んでいるんだ」
「警部の勘は良く当たりますけどね、彼女が行動してくれないことには」
「クソッ! アイツツツ……」
「警部、興奮したら腰に障りますよ」

一週間前から腰痛を患っている上司を二階堂は心配する。
これでは仮にアクアメロディが出てきたところで満足に動けないだろう。
そういう意味では今の状況は悪くないのではないか。
そう内心でこっそりと思う二階堂と腰をさする小銭のもとに、一人の若い男が駆け込んで来る。
怪盗捕縛チームの一員の間貫だ。

「大変です!」
「どうした? 一昨日てんこ盛りの容疑で牢屋にぶち込んだ火野が脱獄でもしたか?」
「いや、どうも違うようですな」
「警部! や、奴から予告状が!」
「奴? 奴って誰だ? おい、まさか―――」

腰を浮かせる小銭、それは二階堂も同様だった。
そして間貫の口から出た言葉は、寸分違わず二人の予想と合致していた。
0250怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜2017/11/03(金) 11:25:12.58ID:hgX6G2js
「あ、明日の晩の二十二時。黒巣黄吉邸に参上、と」

その言葉を聞いた瞬間、先程まで不機嫌そうだった小銭の表情が見る見るうちに歓喜に染まっていく。
差し出された予告状にはかの怪盗の予告状の証である「♪」マークが記入されている。
間違いなく、これは怪盗アクアメロディの予告状だった。

「……やっと、やっと動き出し始めやがったか! オウチッ!」
「だから興奮しないで下さいってば。まあ気持ちはわかりますが……」
「ええいうるさい! 俺はとにかく詳しい情報をもらいに行ってくる、後は頼んだぞ!」

よたよたとふらつきながらも退室していく上司を見送りつつ、二階堂は溜息をつく。
こうなったら誰にもあの人は止められない、
それを一番知っているだけに、二階堂はこれからの苦労を考え憂鬱な気分になる。
何せサポートをするのは自分なのだから。
と、残っていた間貫がおずおずと報告を続けてくる。

「あの……実は変なんです」
「変? なにがだ?」
「この予告状なんですが、警察に直接届いているんですよ。勿論黒巣の所にも届いているらしいのですが」
「何?」
「しかもマスコミの各所にも届いているらしくて……」
「何だと!?」

思わず声を上げてしまう二階堂。
しかしそれも無理はない、それが何を意味するかわかってしまったからだ。

「既にマスコミのほうからは取材要請が入ってます」
「なんてことだ……アクアメロディは趣旨替えでもしたのか?」

天井を仰ぎつつ、二階堂は嘆息した。
マスコミにも予告状が届いている以上、明日の夜彼らが黒巣邸にやってくるのは間違いない。
今までは予告状が被害者の家だけに届く形だったから情報の流出は最小限に抑えられていたというのにこれでは騒動は免れない。

「これは警備が難しくなるな」
「あるいはそれが狙いじゃないんでしょうか?」
「確かにそれは考えられるが……今更だろう。それが狙いなら最初の盗みからそうするべきだしな」
「まさか、偽者?」
「その可能性も否定はできないな。単に何らかの狙いがあるだけなのかもしれないが……実物を見てみないことにはな」

忙しくなりそうだ。そうぼやきつつ、お茶を飲み干しながら二階堂は小銭を追って歩き出した。
0251怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜2017/11/03(金) 11:29:33.76ID:hgX6G2js
怪盗少女の予告状が方々に出回った次の日の夜。
満月に照らされた闇夜の中、黒巣邸には多数の人間が詰め掛けていた。
黒巣邸は敷地が広い割に邸宅がそれほど大きくないため庭が広大であり、また外観を崩すと塀を設置していない。
そんな黒巣邸を常日頃守っているのは邸宅の主人である黒巣黄吉が雇った警備員達だ。
しかし、今日に限っては数々の泥棒や企業スパイを撃退してきた彼らの姿は庭に見えない。
本来彼らがいるはずの場所には、アクアメロディを捕まえるべく派遣されてきた警官がひしめいている。
その外側―――黒巣邸の外周部には押し寄せたマスコミが撮影機器を構え、今か今かとその時を待っていた。

「ったく、予想はしていたが……なんだこれは。まるで祭のような騒ぎじゃないか」
「何せ久しぶりのシティのアイドルの登場ですからね。やはり皆注目しているのでしょう……と」

ギロリ、と不謹慎な軽口に反応して睨み付けてくる上司に口を噤みつつ、二階堂はやれやれと溜息をつく。
予告状を見た時はあれほど燃えていた小銭だが、今現在の彼は不機嫌さを隠そうとはしていなかった。
その理由は自分ら怪盗対策班が邸宅内部ではなく、庭側に回されたこととマスコミの防波堤を押し付けられたせいだった。

(まあ、気持ちはわかるんだけどな……単にこの配置は上の点数稼ぎだから)

各所に配られた予告状はマスコミのみならず警察にも影響を及ぼしていた。
マスコミが注目する中、知名度のある怪盗であるアクアメロディを捕まえればその功績は大きい。
その手柄に手が眩んだ上層部は、自分らの管轄である部署の人員を邸宅内部に待機させたのだ。
当然、そうなると割を食うのは独立愚連隊扱いである怪盗対策班である。
内部人員のフォローと言えば聞こえはいいが実際はマスコミに邪魔をさせないための外壁扱い。
せめて侵入前、逃走後に備えて、といきたくてもマスコミの数は半端ではなかった。
隙を見て自分達の網を掻い潜ろうとするマスコミ達を注意しつつ、二階堂はまるでアイドルのコンサートみたいだなと人事のように思い。
だとすると俺達は整理員か?
そう考えてしまい軽く落ち込み、小銭の心情に同情するほかなかったのだった。

「けど、実際のところ本当に本物が来るんですかね?」
「さてな、俺は来ない可能性のほうが高いと思っているんだが……」

疑問形でありながらも、いかにも「俺、期待してます!」といった感じの口調で間貫が二階堂に声をかける。
二階堂個人の予想では、本物かどうかは五分五分であった。
予告状自体は過去のものと合致するが、それ以外の部分に違和感が多いのだ。
アクアメロディの獲物は宝石専門であるはずなのに、ターゲットである宝石の名前が記載されていない。
これはターゲットをいつもハッキリと宣言していた彼女らしからぬ文面だ。
らしからぬ、と言えば宝石の持ち主だけではなく、警察やマスコミにも予告状を流した点も気になるところである。
正直、シティで名高い怪盗の名声を利用しただけの愉快犯や偽物の可能性のほうが高いと二階堂は考えていた。
0252怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜2017/11/03(金) 11:35:03.18ID:hgX6G2js
「いや、ヤツは来る」

一方、本物のアクアメロディがやってくると信じて疑わないのは小銭だった。
根拠は「勘」の一言だが、事犯罪関連で彼の勘が外れることは滅多にない。
それをよく知っている二階堂は抜けかけていた気合を入れ直し、間貫は喜びを露にする。

「オイ間貫。相手は犯罪者なんだぞ、そんなにあからさまな顔をしてどうする」
「だって二階堂さん! アクアメロディですよ!? 俺が大ファンなのは知っているでしょう!?」
「警察が犯罪者である怪盗の大ファンと公言するんじゃない……」

喜色を浮かべながらはしゃぐ間貫に対し、呆れの溜息をつく二階堂。
だが、彼ほどあからさまな態度を見せていないというだけで、怪盗対策班の大半はかの美少女怪盗に好意を抱いている。
というか、ファンでないのは自分と上司の小銭くらいかもしれない。
まあ、あの美貌とスタイルに愛嬌、何度も自分たちから逃走を成功させる実力を考えれば無理はないのだが
それでも節度というものをもう少し持ってほしいものだ、と思ってしまうのは贅沢なのだろうか。
ちなみに二階堂は熟女好き、小銭警部は愛妻家であることがアクアメロディに興味がない理由である。

「というかお前、風見の屋敷で会ったとかいう麗しの君(外伝参照)はいいのか?」
「愛する人とアイドルに対する好意は別物です!」

キリッ! と無駄に凛々しい表情を作ってアホなことを宣言する間貫に、二階堂は更に溜息を増やす。
と、そこで彼は先ほどから小銭が大人しいことに気がついた。
いつもならこんなアホ話をしていればすぐさま怒鳴りつけてくる上司なのに、これはおかしい。
疑問を抱き、視線を横に向けてみると、そこには厳めしい顔を更に厳つくした壮年の警部の姿があった。

「どうしたんですか、警部?」
「……もう、時間は過ぎている。なのに嫌に静かだなと思ってな」
「あ、確かにもう二十二時は過ぎてますね」

今気がついたとばかりに間の抜けた声を上げる間貫に影響されたかのように、二階堂は緊張感を減らしていく。
アクアメロディが本物であるならば、時間は厳守するはず。
だが、未だ邸内で捕り物騒ぎが起こっている様子はない。
これはやはり悪戯だったのでは? そう思いかけたが、よく考えれば静かすぎるということ自体がおかしい。
屋敷を囲う壁に阻まれて中は見えないが、予告時間が過ぎてもざわめきひとつ聞こえてこないのだ。

「警部、これはもしや……!」
「ああ、もう中の奴らはやられている可能性があるぞ! クソッ、管轄なんて知ったことか、突っ込むぞ!」
「えええっ!?」
「また始末書の山ですね、はぁ……」
0253怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜2017/11/03(金) 11:38:45.62ID:hgX6G2js
「くすくす、その必要はないわよ刑事さん」
『―――ッ!?』

イザ突入! と意気盛んだった小銭も、驚愕の声を挙げていた間貫も、溜息を吐いていた二階堂も。
そして、その周囲にいた警官やマスコミたちも頭上からその声が聞こえた瞬間、思わず息を止めてしまう。
黒巣邸の分厚い壁の一角。気がつけばその頂上に細身で、しかしメリハリのある女性のシルエットが出現していた。
まさかあれは―――!!
その場にいた誰もが同じ台詞を胸の内で浮かべた刹那、雲間から月明かりが差し込む。
そして照らし出されたのは半年前から姿を見せなくなった美少女義賊怪盗、アクアメロディその人だった。

「警察の皆さん、お久しぶり! そしてマスコミの皆さんははじめまして。アクアメロディ、参上!」
「こ―――『ウワワアアアァァァッ!!』ってうるさいわお前ら!」

茶目っ気たっぷりに、ペコリと一礼しながら登場したシティのアイドルに歓声が爆発する。
そのため、一人怒鳴り声を挙げようとしていた小銭と無言だった二階堂だけが耳を抑える羽目になった。

「ああクソ! おいアクアメロディ! 色々と聞きたいことはあるが、最優先で一つ聞かせろ」
「何かしら、小銭警部?」
「中の奴らは、そして黒巣さんはどうした!」
「大丈夫、ちょっと眠ってもらっているだけだから心配ないわ」

無事なんだろうな、ではなく、どうしたと聞いているあたりが怪盗少女に対する信頼度の高さを物語っており
やはりあれは本物なんだな、という確信を今更ながらに持つ二階堂。
久しぶりに見た宿敵の姿は見紛うことなく半年前のままだった。
闇夜に溶け込むように揺れるポニーテールの黒髪に、ディープブルーを基調とした衣装。
全体的な暗色の中で一際目立つ、ミニスカートとニーソックスの狭間に覗く肉付きの良い太ももの白さ。
幼さを残しつつも、大人への羽化を始めている美貌の上半分を隠す怪盗御用達の仮面。
外見から判断できるそのすべてが、まぎれもなく彼女がアクアメロディであることを示している。
唯一、バストが明らかに成長している点が変化といえば変化だが、熟女好きの二階堂に動揺はなかった。

「二階堂さん、胸が少しデカくなってますけどあれ絶対本物っスよ! 俺、異動しなくてよかったー!」
「……まあ、成長期なんだろ」

自分で口にしながら、何を馬鹿なことを言っているのかと思いつつ二階堂はサッと合図の片手をあげる。
久しぶりの美少女怪盗に見惚れながらも、そこは彼女との対決を何度も繰り広げた怪盗対策班。
手際よくサーチライトを壁の上へと向け、月明かりでは不十分だった光量を補い、対象の姿をガッチリと捉える。

「おお……!」
「初めて見た、すっげー美少女じゃねえか」
「あれがアクアメロディかっ。仮面の下の素顔はどんな顔なんだろ?」
0254AM2017/11/03(金) 13:00:30.56ID:hgX6G2js
連投制限に引っかかった模様、なので続きはまた後日
0256怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜2017/11/04(土) 11:45:34.51ID:83hE9DSs
アクアメロディの全貌が目視でハッキリと確認できるようになり、マスコミは感嘆の声を吐く。
小銭たち警察や被害者といったごく一部の者以外はシルエットが精々だった美少女怪盗が目の前にいる。
そのスクープ間違いなしの状況を見逃す者はいなかった。
慌てて彼らはカメラを構えると、シティのアイドルの姿を収めんと夢中でシャッターを切りまくる。

「こらっ! 撮影は許可を取ってからじゃないとダメよ!」

メッ! とウインクをするように片目を瞑って注意するアクアメロディだが、シャッター音は当然鳴りやまない。
むしろ、いい絵いただきましたとばかりに更に撮影の波が大きくなっていく。
これには流石の怪盗少女も困惑したのか、少し口元を引きつらせ、軽い怒気を見せる。

「も、もう……言うことを聞かない人たちには、こうよっ!」

流石にここまで注目を集めるのは予想外だったのか、仮面の下の素顔を照れの朱に染める怪盗少女。
そんな年齢相応の恥じらいにマスコミたちの興奮が一層高まるが、次の瞬間にその熱は一気に下降する。
腰に下げたポーチから何か球状のものを取り出したアクアメロディが、それをこちらに投擲してきたからだ。

「なっ、なんだ!?」

カツン、コロコロ……
ちょうど警察とマスコミの間の硬いアスファルトの地面にぶつかりながらも破損することなく着地した丸い何か。
それは野球のボールくらいの大きさの鉄球だったが、中央に数字が浮かび上がっている。
その数字はカチ、カチと音を立てながら60、59、58と徐々に数を減らしていく。

「お、おい、これってもしかして……」
「まさか、爆弾? いや、まさかだよな……」

謎の物体が刻むカウントダウンに不気味さを覚えたマスコミたちは口を引きつらせる。
冗談だよね? と救いを求めて壁の上に目を向けるが、怪盗少女は無言で笑みを浮かべるばかり。
数秒の沈黙。
その静けさに嫌な予感を覚えた二階堂は口を開こうとし、そしてそれは一歩遅かった。

「にっ、逃げろー!!」

恐怖心からそう叫んだのは最前列でアクアメロディの姿を撮りまくっていたカメラマンだった。
そして切欠ができれば、騒ぎが濁流となるには時間はかからない。
少しでも爆発物であろう鉄球から離れようと、マスコミたちは機材を放り出して逃走を始めてしまう。
0257怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜2017/11/04(土) 11:50:43.75ID:83hE9DSs
「お、落ち着きなさい! 大丈夫だ! 危険はない!」

一方、突然の場の混乱に焦ったのは小銭たち警察だ。
彼らはアクアメロディが対人において無用な被害を出さないことを知っているため動揺はしていなかったが
マスコミがこうも簡単に恐慌状態に陥るとは予想しきれていなかったのである。
しかも、元々小銭たちのほうが数が少ない以上、押し合いへし合い状態の彼らを沈静化させるのは至難の業。
そして当然、百戦錬磨の怪盗少女はその隙を逃さない。

「チャンスねっ」
「あ―――し、しまった!」

混乱するマスコミたちに小銭たちが完全に気を取られた瞬間、美少女怪盗は壁から身を投げ出していた。
本来ならば警官たちが構えたサーチライトがそれを追うのだが、光の直線はその場からピクリとも動かない。
照明班も喧噪の収拾に動きはじめていたため、虚をつかれてしまったのだ。
更に、ちょうどよいタイミングで再び雲が月光を隠してしまったため、先程までハッキリと見えていた
アクアメロディの姿がシルエット程度にしか見えなくなってしまう。

「クソッ、ヤツはあっちの壁下にいるはずだ! 逃がすな!」

それでもおおよその着地点を推測し、宿敵の怪盗娘を捕縛せんと命令を出す小銭だったが、いささかその指示は遅かった。
ブーツをローラーブレードモードに切り替えたアクアメロディは一気に加速し、混乱の最中に突っ込んでいく。
群衆に紛れて逃走しようとしているのは明白だったが、マスコミたちに動きを封じられた小銭たちは動けない。
それでも何人かの警官が行く手を遮るべく人の波を超えて立ちはだかろうとするが、そこで鉄球のカウントダウンが終了。
瞬間、轟音と強烈な光の渦が鉄球を中心に巻き散らかされた。

「うわあっ!」
「ほっ、本当に爆発したー!」
「畜生! やっぱりただの音付き閃光玉だ! ってクソ! 目が見えねえし耳も聞こえねえ!」

おそらくは足止め用の何かだろうと予測しながらも、モロに直撃を受けてしまった小銭が悪態をつくが後の祭り。
二階堂ら他の警官たちも目と耳を押さえてうずくまるのが精一杯でとても追跡に動ける状態ではない。
そんな中、一人悠然と群衆の中をすり抜けていくのは予め対策を取っていたアクアメロディだ。

「あっ、これをバラ撒くのを忘れるところだった……」

耳を抑えながら地面を転がるカメラマンや、蹲って震える記者に内心謝罪をしつつ
怪盗少女はウエストポーチの中から何十枚ものメモリーカードを取り出すと、夜空に向けて放り投げていく。
それらは風に乗ってマスコミや警官たちの手元へと流れていき、混乱の収まった後で拾われることになる。
小銭を筆頭とした警官たちもマスコミたちも気がついてはいなかった。
今夜のアクアメロディの目的、本当のターゲットこそがこのメモリーカードの中の情報であったということを。
0258怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜2017/11/04(土) 12:01:33.82ID:83hE9DSs
『怪盗アクアメロディ、半年ぶりに華麗に復活!』

次の日の昼。サクリファイスシティ警察署にて。
シティで一番有名な美少女の復活と、警察の敗北はマスコミに大々的に報じられていた。
どの新聞も、一面をデカデカと飾っているのは遂に光の下に姿を現したアクアメロディの全身像である。
半年前までは知名度こそあれど、実像がほとんど不明だった美少女怪盗のビジュアル初お披露目とあって
サクリファイスシティで発売された新聞の売れ行きは過去類を見ないものとなっていた。

「扱いが小さいって言うか、完全に引き立て役ですね、俺たち……」
「言うな、ヤツを取り逃がしたのは事実だ」

ムスッとした顔を隠そうともせずにお茶を飲む小銭に、二階堂は苦笑するほかない。
新聞のみならず、朝のニュース番組も復活したアクアメロディの話題一色だった。
おまけと言わんばかりに、小さく悔しそうな顔をした小銭の顔がたまに映っているのがまた切ない。

「で、でもまあ、警部も嬉しいんじゃないですか? これでまたアクアメロディを追えるわけですし」
「馬鹿モン! 犯罪者を追うのは俺たちの義務で、嬉しいとかそういう気持ちはない!」

部下の不謹慎な台詞に叱責の声を上げる小銭だが、その声音は普段よりも穏やかだった。
気を使っての台詞だったのはわかっていたし、何より図星でもあったからだ。
0259怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜2017/11/04(土) 12:03:47.81ID:83hE9DSs
(ヤツの復活はいい。しかし、同時に気になる点もいくつかある……)

予告状に獲物が記載されていなかったこと、マスコミにも情報を流したこと。
そして、何よりも昨夜の逃走劇の際、バラまかれたメモリーカードの存在。
その中に保存されていたのは、今回盗みの被害にあった黒巣黄吉の脱税の証拠や不正献金についてだった。
これが動かぬ証拠となり、彼は盗みを働かれた上逮捕までされるという二重苦を受ける羽目になっている。
元々半年前までも評判の悪い富豪ばかりを相手にしていただけに、アクアメロディを義賊視する者は多かったが
今回の件で悪を懲らしめる美少女ヒロインとしての評判はより一層上がったといえた。

(だが、ヤツは元々宝石専門の怪盗だったはず。一応宝石も盗まれてはいたようだが……)

今回黒巣邸から盗まれてた宝石はエレメントジュエルとはまったく関係がないものだった。
それはまるで、宝石もとりあえず盗んでおきましたとばかりのおざなりさで。

(ならば本命はあの情報だった? だが何故ヤツが? 今更変な正義感に目覚めたとでも……?)

今回の件は違和感だらけでどうにも釈然としないが、アクアメロディが復活したことは間違いない事実。
それで納得するべきなのだが、小銭はどうも納得いかないものを感じてしまうのだった。
0260AM2017/11/04(土) 12:06:45.09ID:83hE9DSs
以上で投下終了となります。復活一回目の内容が復活話でエロ要素なしと肩透かしで申し訳ない
続きはできるだけ近いうちに投下予定なのでまたよろしくお願いします
……しかしスレに人が残っていてよかった、マジで

にしてもあと一レスというところで再び連投規制に…
半分ずつに分割したら投下できたけど、今後も一話で6〜10レスくらいを考えているのでそのたびに引っかかるのかなぁ
0261名無しさん@ピンキー2017/11/06(月) 21:44:28.47ID:BDShlbAr
乙です。規制キツいですね…

エロが待ち遠しい…。次回、期待して待ってます
0262AM2017/11/10(金) 11:01:50.28ID:5lcpOkQV
昼過ぎくらいから投下開始します
作品は「怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー 第九話」となります
なお、また規制に引っかかったら明日に繰り越すことになると思われ
0263怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜2017/11/10(金) 12:06:36.29ID:5lcpOkQV
「昨日で四件目! 一ヶ月の間にこの数ってことはもう完全復活って言っていいんじゃない?」
「確かにな。俺前から彼女のファンだったからすげー嬉しい!」
「前から〜? そんなこと言って、本当は外見が判明してからのにわかなんじゃないの〜?」
「ちっ、ちげーよ! 俺はそんなミーハーな気持ちじゃなくてだな……!」
「はいはい、まあ無理もないけどね。まさかここまでの美人だったとはあたしも思ってなかったし」

サクリファイスシティ中央区に建てられた男女共学高校のとある教室の一角。
そこでは、授業前の自由時間を利用し、朝の新聞とニュースについて語り合う少年少女の集団がいた。
内容は勿論、ここ一ヶ月の間お茶の間の話題を独占している存在、怪盗アクアメロディについて。
半年前までも悪徳富豪に痛い目を合わせる義賊として名高かった彼女だが、一か月前の復活劇を切欠に
メディアで公式にビジュアルが解禁されてからは人気に火がつく一方であった。
特に熱をあげている人間が多い年齢層はアクアメロディの外見年齢に近い高校生である。
自分たちと同年代の少女、それも美が頭につく、が富豪や警察をきりきり舞いさせているという事実は
日々を怠惰に過ごす彼らにとって憧れであり、恰好の暇つぶし話題材料であった。

「けど本当に若いよねアクアメロディって。どう見ても十代くらいだし……」
「元々噂でも若い女って話だったけど、マジだったとはなぁ」
「でもそうなると、彼女って普段は学生をやってる可能性が高いってことになるよね」
「ひょっとしてこのクラスにいるのかも!?」

んなわけねーだろ! と爆笑する集団の中、その冗談十割の台詞に心臓をドキリと跳ねさせた少女がいた。
少女の名前は水無月美音。言わずと知れた、怪盗アクアメロディの正体である。

(ま、また私がアクアメロディなんじゃないかって言われたらどうしよう……)

皆に合わせて笑い声をあげつつも、美音の心中は不安と緊張で軽く乱れていた。
前に一度、友人の一人がからかい混じりに鋭い一言を発した(外伝参照)のを思い出したのだ。
その時はまだ、アクアメロディの存在は都市伝説レベルのものだったのであっさり誤魔化せたのだが
今はシティ中の話題を占めている上、ハッキリとした容姿までもが公表されている。
髪型をポニーテールに変え、素顔を仮面で覆い隠している以上、そう簡単に正体がバレるはずがないのだが
ジッと見比べてみれば、あるいは美音=アクアメロディであることを疑う者も出てくるかもしれない。
勿論そんな可能性は皆無に近いのだが、この空気の中で冗談とはいえ疑いの声が上がるのはまずい。
それを切欠に本格的に疑いを持つ者が出るかもしれないし、そうなれば美音に止める術はないのだから。

「だよねー。ま、現実はそんなにファンタジーじゃないか」

だが、幸いにも不安視していた声は上がらなかった。
どうやら皆、前に美音の名前を出して揉め事になりかけたことを覚えていたらしい。
そんな級友たちの気遣いに、安心と謝意を覚える美音であった。
0264怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜2017/11/10(金) 12:11:08.26ID:5lcpOkQV
「おお、こ、これは……!」
「素晴らしい! 素晴らしいですぞ!」
「やはりアクアメロディはエロ可愛いですな!」
(……えっ?)

教室の隅からそんな聞き捨てならぬ台詞が聞こえてきたのは、話題が一段落してからだった。
気づかれぬようさりげなく視線を向けた先では、いわゆるオタクグループが集まって盛り上がっている。
彼らは一冊の雑誌を囲んで、先程の自分たちと同じくアクアメロディについて会話を繰り広げているようだが
エロ可愛い、などという台詞が出てくるあたり、どうにも方向性が異なっている様子。
話題の張本人としてはどんな会話をしているのか気になってしまい、美音は思わず聞き耳を立ててしまう。

「むう……この見えそうで見えないアングルは正に匠の技」
「絶対領域の強調具合と言い、わかっていますなー!」
(アングル? 絶対領域? い、一体何を見ているの……?)

彼らの口調から正体不明の悪寒を感じた少女は一計を案じ、ポケットから一粒のビーズを取り出すと
さりげなくそれをオタクグループたちのちょうど真上の天井に到達するように指で弾いた。
ピシッ―――
狙い違わず着弾したビーズは落下することなく天井に張り付き、内部に仕込まれた機能が発動する。
それに合わせ、友人に断って席を立った美音は女子トイレの個室に入り、そしてスマホを開いた。
画面に映し出されたのはオタクグループの少年たちの頭と、その中央で開かれている雑誌の内容。
そう、先程のビーズの正体は高性能の小型監視カメラにして盗聴器だったのだ。

(こんなことに使うのは気が引けるけど、気になるし……)

姿をメディアの前に堂々と見せた以上、情報のアンテナを張り巡らせておくことに越したことはない。
どんな義賊だシティのアイドルだと称えられていても、自分が犯罪者であることは変わらないのだ。
何よりも、一ヶ月前に知ることとなった「あの男」の存在のこともあるのだから。

(いけない、あの男のことはまた後で考えるとして、今はこっちを……)

思考が横道に逸れそうになったことを反省しながら、美音はビーズから送られてくる情報に集中する。
ズーム機能を使えば雑誌の内容は鮮明に見えるし、音声もクリアなので問題は何もない。
しかし、否、だからこそ問題は起こってしまった。主に美音の羞恥心を刺激するという意味で。

「え……ええっ!! こ、これって!?」

狭いトイレの個室の中で、少女の絶叫ともいえる声が上がった。
かなりの大声ではあったが、幸いにも他に利用者はいないらしく、非難の声が上がることはない。
しかし美音にホッとする余裕はなかった。何故なら―――
0265怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜2017/11/10(金) 12:16:45.53ID:5lcpOkQV
(なっ、なんなのこの写真!?)

画面に映っていたのは、アクアメロディに扮した自分の姿だった。問題なのはそのポーズとアングル。
警官の波を飛び越えながら空中で一回転している最中を撮影されたのだろう。
宙で膝を抱えて丸まっているシーンが掲載されているのだが、そのアングルがかなり際どいのだ。
恐らくは高層部から望遠レンズで捉えたのだろうが、ちょうどお尻が真上に来た瞬間が切り取られており
当然、黒のニーソックスと真っ白な太ももの対照的な競演が眩しい魅惑の両脚が強調されてしまっている。
更にはミニスカートもかなり危険な領域まで捲れ上がっており、かろうじて中身こそ見えてはいないものの
激しい動きによる下着の食い込みのせいで少しはみ出てしまったお尻の一部がチラリと顔を覗かせていた。

(こ、こんな写真が撮られていたなんて……!)

新聞やニュースは公共の情報発信源ということもあり、基本的に健全な画像ばかりだった。
しかし、彼らが見ているような低俗さを売りにするタイプの雑誌は自重などしない。
たとえ相手がシティのアイドルだろうが、遠慮をする気などまるでなかったのである。

『よし、次のページに行けよ』
『了解。今回はアクアメロディ特集とのことですからな。最初がこれとなると続きも期待できそうでござる』

(私の特集って……他にもまだあんな恥ずかしい写真が掲載されているの!?)

今の一枚だけでも顔から火が出るくらい恥ずかしかったというのに、まだ似たような写真があるというのか。
思わず教室に戻って彼らから雑誌を取り上げたい気持ちに駆られた美音だったが、すぐにそれを諦めた。
そんなことをすれば覗き見がバレてしまうし、何よりも雑誌はあれ一冊ではないからほぼ無意味だ。
発行部数自体は新聞やメジャー雑誌より少ないだろうが、数千を超える雑誌の回収など不可能なのだから。

『さて、次は……おお! 今度はおっぱいのドアップでござるか!』
『暗色で目立ちにくくはあるけれども、このボインと突き出たバストはド迫力だよね』
『拙者、写真の画像を分析してバストサイズを算出するアプリを使って調べてみたのでござるが
 それによると、アクアメロディのバストサイズは90センチをオーバーしているようでござる!』
『マジか!?』
『あと、カップはEでござるな。勿論パッドなんかで誤魔化されていた場合は正確ではないでござるが』
『いや、撲はアクアメロディを信じるよ! このおっぱいが偽物だなんて、そんなことあるはずがない!』

「に、偽物じゃないわよっ! というか、なんなのその破廉恥なアプリは!?」

そうだそうだ! と騒ぐ画面の中の少年たちに、美音は反射的に怒鳴ってしまう。
当然その声が届くことはないが、何よりも彼女を動揺させたのは胸のサイズを当てられてしまったことだった。
半年前まではDカップだった少女の胸は、アプリの算出通りつい最近Eカップへと到達している。
勿論、アクアメロディの正体を少年たちが知らない以上、美音のバストサイズは秘匿されたままだ。
しかし、それでも乙女の秘密の一部がクラスメイトの男子に知られてしまったことには変わりがないわけで。
0266怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜2017/11/10(金) 12:22:08.66ID:5lcpOkQV
(許せない……! 誰がこんな写真をっ)

オタクな少年たちを責めるわけにはいかない以上、少女の羞恥による怒りは撮影者へと向けられる。
そんな美音の怒りが天に伝わったのか、タイミングよく少年たちは件の人物への言及をはじめた。

『しかし相変わらず撮馬久留夫は攻めた写真ばかりを撮りますなあ』
『ああ、この人相手が政治家だろうが芸能人だろうがとにかく下ネタしかゲットしないもんな』
『この前はあのロリ系アイドルのパンチラ写真を掲載してたからなぁ』
『あれだろ、桃木―――『それ以上いけない』すまん』
『にしても撮馬久留夫はエロってもんをわかってるよな。これとか、発想が尋常じゃないぜ』
『アクアメロディのおっぱいが弾む瞬間を連写で捉え、並べて掲載だもんな』

感心したような少年たちの視線には、深青色の上着に包まれた胸のアップが映っている。
数十ぺージにわたってページの右下にズラリと並べられたそれは、一見すると同じ画像に見えるが、微妙に違う。
逃走の激しい動きにより、ブラの束縛を超えて上下左右に弾むEカップのバストが順番に掲載されており
ページを素早くめくっていくと、まるでパラパラ漫画のように怪盗少女の胸が弾む仕掛けになっているのである。

(バ、バカじゃないの……この撮馬久留夫って人……?)

羞恥心よりも呆れが上回った美音は、あまりに馬鹿げた仕掛けで紙面を無駄にする撮影者に目を丸くする。
だが、少年たちには好評なようで、彼らは何度もパラパラとページをめくっては胸が弾む様子を楽しんでおり
男が女性の胸に強い興味を示すことを身に染みてわかっていた少女からしても、それは理解不能な欲求だった。

『おっと、授業開始まで時間もないしそろそろ次に行かないとな』
『OKでござる。次は、と……うおおお!?』
『こっ、これ見えてるよね!? まさかアクアメロディのパンチラが拝めるとは……!』
『周囲が暗いから断言はできないけど、パステルグリーンかな? この色』

「なっ……!」

羞恥心も怒りも一時的に忘れ、男のバカさ加減に呆れる思考を現実に引き戻すその会話が耳に入った瞬間
美音は慌ててスマホの画面に集中し、そしてそこに映っているものを見て絶句した。
下着が写っている。それも自分のものだ、そしてそれを身に着けている姿が雑誌に掲載されている。
高所からの着地の瞬間らしく、しゃがみこんだ怪盗少女の横姿は、しかしスカートの後ろ側が風圧で捲れあがっている。
前側はスカートの布地が両脚に挟まれていて無事だったが、後ろ側はガードが甘かったのか
少年たちの言う通り、捲れ上がったミニのスカートからはパステルグリーンの布地が覗いており
全体の面積からすればほんの一部が見えている程度だが、ムチッとした桃尻を包むショーツがハッキリと確認できる。

(これ、あの雑誌を買った人皆に見られてるの!? は、恥ずかしい……っ)
0267怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜2017/11/10(金) 12:28:37.45ID:5lcpOkQV
際どいポーズや胸のアップの写真も十分に恥ずかしかったが、下着までとなるとその羞恥は段違いだった。
学年一とも噂されている美少女の顔は見る見るうちに赤に染まり、その変化は首にまで届こうとしている。
いくらアクアメロディが盗みの時限定の仮の姿だとはいえ、身体は同一人物のもの。
ゆえに、美音にとって怪盗少女が恥ずかしい姿を晒すということは、自分が辱めを受けているも同然。
ましてや、仮面を被ることで気が強くなっている変装時と違い、今は素の状態なのだ。
恋愛経験すらない一人の純な処女には、少年たちの言動はあまりに酷な羞恥責めとなってしまっていた。

『む! 次のページはお尻のアップでござるか! この突き出すようなポーズがたまらんでござるな!』
『こっちは壁を乗り越えるところかな? ちょうど両腕で胸を寄せる感じになってて谷間が凄い!』
『おほっ! またパンチラショットがあったぜ! 今度は横側が見えてる!』
『絶対領域という聖域を越えてチラリと見えるパステルグリーンの横布……素晴らしい』

(や、やめて! もう私の恥ずかしいところ、見ないでぇっ!)

真っ赤に染まった顔を両手で覆いながら哀願する美音の心の声も虚しく、ページは次々とめくられていく。
警官の突進を腰を振ってヒラリとかわす瞬間を、お尻にピントを合わせてシャッターを切った画像。
たどり着いた壁の頂上に上半身を持ち上げようと、両腕でバストを挟み込むようにしているところを正面から。
警官の隙間を縫って滑走しながらも、その速度ゆえに自然と浮いてしまったスカートの中身を。
あらゆる角度から何気ない動きの中の絶妙な瞬間を捉えた数々の画像はまるでアクアメロディという少女を
衣装の上から丸裸にしてやろうという撮影者の邪な意思が透けて見える様だった。
0268怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜2017/11/10(金) 12:31:35.08ID:5lcpOkQV
『さて、いよいよ最後のページでござるな』
『今までのパターンからすると、最後に一番過激なショットを配置するのが撮馬久留夫だからね』
『い、一体どんなお宝画像が……って!?』

最後のページを開いた瞬間、今まで散々好き勝手に騒いでいたオタクグループの声が止まった。
それもそのはず、皆一様に口に両手を当てて、出かかっている絶叫が周囲に伝わらないように抑えている。
だが、彼らの目は爛々と輝き、その視線は接着剤でくっついたかのように雑誌から離れない。
そんな少年たちのリアクションに嫌な予感を覚えつつ、美音は恐る恐る雑誌のほうへと目線を向けていく。
果たして、そこには―――見開きでデカデカと写されている、スカートの中身を全開にした自分の姿があった。
0269怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜2017/11/10(金) 12:32:45.00ID:5lcpOkQV
「や、やだぁっ!!」

そのあまりにも大胆な一枚に、思わずスマホを手から離して視界から遠ざける美音。
けれども、網膜に焼き付いてしまった映像は少女の脳裏から消えず、勝手に詳細を分析し始めてしまう。
ポーズ自体はなんの変哲もない、障害物を飛び越えてようとジャンプしている最中のものだ。
それは両腕と両脚を後ろに逸らしながらの跳躍という、走り幅跳びでよく見る体勢である。
だが、前方からの風圧を無防備に受けてしまったのか、思い切りミニスカートの前側が捲れあがってしまっており
大切な場所を覆うには頼りなく、しかし食い込み気味に乙女の聖域を守護する様が健康的かつ扇情的な色気を放つ
ピンクのリボンがワンポイントになっているパステルグリーンのショーツの全貌が丸見えになっていた。
0270怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜2017/11/10(金) 12:37:31.70ID:5lcpOkQV
まず滅多にはお目にかかれない、美少女怪盗のスカートの中身というお宝画像に興奮を隠せない少年たち。

『こ、これはもうパンチラどころかパンモロではないでござるか!?』
『もうお腹っていうかおへそが見えかけてるよな、正に御開帳って感じだっ』
『てか、フィーリング的にパンチラはセーフだけどパンモロはアウトだろ? 抗議とかこないのか?』
『いや、抗議ってアクアメロディがするわけないだろ。万が一してきたとしても無視すればいいだけだし』
0271怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜2017/11/10(金) 12:39:01.43ID:5lcpOkQV
被害を受けている当の本人としては抗議どころかネガごと撮馬久留夫を焼却処分してしまいたい美音だったが
いかにアクアメロディが市民から支持を受けていようとも、あくまで犯罪者であることには変わりはない。
雑誌の中で辱めを受けたとはいえ、誇りある怪盗である自分が抗議は勿論、報復などできるはずもなかった。

『流石は撮馬久留夫。どれだけ芸能事務所や政治家秘書からクレームを受けてもクビにならないだけはある』
『いや本当、なんでこの人業界から干されないんだろうね?』
『なんでも雑誌に掲載しているものよりも更に過激な写真を保持しており、それで相手を脅しているという噂が』
『ありえるでござるな。でも、そうなるとアクアメロディのそういう写真もあるのでござるかな?』

(―――っ!?)
0272怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜2017/11/10(金) 12:40:46.31ID:5lcpOkQV
恥辱に身悶えしていた美音だったが、ござる口調の少年の疑問には流石にヒヤリとしたものを感じざるをえなかった。
相手を脅せるだけの写真。それはすなわち今掲載されている以上に見られたくないシーンということになる。
だが、半年前や火野との戦いが撮影されているならばともかく、マスコミの前に姿を見せるようになってからは
怪盗衣装や下着が破られたり脱がされたりして、女の子の大事な部分を露出してしまったことはなかった。
いや、仮にそんなところが撮られたとしても、アクアメロディが低俗な脅しに屈することなどありえない。
しかし唯一、屈さざるを得ないことになるとすれば―――それは、正体がバレた時だけだ。

(でも、それはありえないはず……)

もし、撮馬久留夫が怪盗少女の正体を突き止めていたならば、とっくの昔に連絡があったはず。
マスコミの人間である彼が、十代の小娘一人の住所や連絡先を調べられないはずがない。
0273怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜2017/11/10(金) 12:43:04.96ID:5lcpOkQV
相手の重大な秘密を握っていながらそれを嬉々として盾にしないなどありえない。そのはずなのだ。
―――そう、秘密を握っている者に相手に特別な思惑でもない限りは。

(けれど、もし撮馬久留夫が「あの男」だったら……? ううん、確固たる情報もないのに早とちりはダメ)

撮馬久留夫への不安と疑惑の思考を振り払うように頭を振る美音だったがちょうどそこで予鈴が鳴り響く。
スマホの画面を見れば、オタクグループの少年たちも慌てた様子で雑誌を鞄に隠そうとしていた。
教師に見つかれば内容が内容なだけに、大目玉をくらうのは確実であるため彼らにとっては当然の行動であったが
無自覚のこととはいえ、散々辱められた美音がそれを許すはずもなかった。
なお、十分後の授業中に何故かオタクグループに所属するとある少年の鞄の口が手も触れていないのに勝手に開き
中身が盛大に床にぶちまけられてしまうという事件が起こったのだが、それは余談である。
0274AM2017/11/10(金) 12:45:42.30ID:5lcpOkQV
以上で投下終了となります。かなり変化球ですが、前からやってみたかったんですよね、こういう
「正体隠して活躍しているヒロインが知り合いにエロい目で見られていることを知る」シチュエーション
セーラー戦士とかセイントテールとか絶対エロい目で見られてるよねと当時は思ったものです
正義の変身ヒロインや魔法少女でもやれるネタですが、悪事の分怪盗のほうが好き勝手言いやすいんだよなぁ

しかしやはり連投規制には引っかかるのか…
ある程度分割すればどうにか書き込めるようですが、無理に一回で纏めるよりは二日がかりにするべきか…
0275名無しさん@ピンキー2017/11/10(金) 19:32:09.47ID:Not2UyD8
気が付けばどえらいことに。復活ありがとうございます。こういう変化球もいいですよね。
今回の敵はライティアということは雷(電気)?電子機器のエキスパートとか?
果たしてどんな痴態を拝ませてくれるのか楽しみに待ってます。
0276名無しさん@ピンキー2017/11/11(土) 00:18:34.78ID:+pjnuMix
乙ー
これを機に見られてしまう事を意識してしまい動きに精細を欠くようになって余計に隙が生まれて的な悪循環を期待したかったり
0277名無しさん@ピンキー2017/11/11(土) 10:03:16.34ID:b8qmsOHI
乙です!
丁寧な描写が素晴らしい…。毎回楽しみにさせてもらってます
0278名無しさん@ピンキー2017/11/16(木) 01:30:39.51ID:N+2RBirs
ずっとずっと待ってました!!!
本当に待ち続けててよかった!
復活本当にありがとうございます!!
0279AM2017/11/16(木) 10:43:23.00ID:q7zw5YTJ
昼以降に投下開始します
作品は「怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー 第十話」となります
なお、規制に引っかかったら明日に繰り越すことになると思われ
0280怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜2017/11/16(木) 13:07:35.78ID:q7zw5YTJ
「ふぅっ……疲れが溶けていくようでいい気持ち〜」

日が沈んで夜がシティに訪れる中、明かりのついた水無月家のバスルームには家の主の姿があった。
お気に入りの入浴剤入りの湯船に浸かりながら大きく伸びをした少女の若さに満ち溢れた肢体の胸元では
水の浮力によって水面に浮かび上がった双子島が呼吸のたびに柔らかそうにプカプカと上下に揺れている。
一人暮らしの寂しさ、学生としての苦労、怪盗としての重責、罪を犯しながらもそれを秘密にしている罪悪感。
その全てを忘れ去ってリラックスできるバスタイムは、美音にとって何物にも代えがたいひと時だった。

(それにしても、今日は凄く恥ずかしかった……まさか、あんな雑誌があったなんて……)

少女の脳裏に、自分のスカートの中の光景に興奮するクラスメートの男子たちの姿が浮かび上がる。
高校生の男子が異性の下着に興味を示すのは理解できるのだが、その対象が自分自身となると話は別だ。
いくら彼らがアクアメロディの正体を知らないとはいえ、慰めにはまったくならない。

(メディアに姿を見せた以上、色々と覚悟はしていたけれど……こんなことは予想外だってば……)

今まで怪盗アクアメロディとして活動してきて、恥ずかしい目にあうことは幾度となくあった。
七ヶ月前のエレメントジュエルを巡る戦いの中では、貞操の危機に陥ったことすらあったし
塔亜風見の時にいたっては、胸を責められて初めての性的絶頂を経験させられてしまっている。
元より色恋に対して純な性格だったがゆえに恋はおろか自慰もしたこともなかった美音だったが
あれ以降は意識的に性的な方面の話題や情報を避けるようになってしまっていた。

(火野との戦いの最中のは、その、フレイヤの力で強制的に変な気持ちにさせられただけで
 だから、あのオナ……あ、あれは私の意思じゃないものっ!)

二重の意味で火照った頭をブンブンと左右に振りまわし、無理やり発情させられた時の感覚を追い出す。
そう、今考えるべきはアクアメロディに向けられる邪な感情についてなのだから。

(今までは警察や警備の人ばかりが相手で、ただ倒すか逃げればよかったけどマスコミはそうじゃない)

立ちはだかる敵でも手助けをしてくれる味方でもなく、中立。
それが美音にとってのマスコミという存在の立ち位置だったが、考えが甘かった。
中には良識的な者もいるが、大半は売れればなんでもいいという考え方の強い者ばかり。
そんな彼らが、アクアメロディという格好の獲物を見つけてお上品なままでいるはずがなかったのだ。

(でも、いったいどうすれば……)

今まで自分の身体に欲望を向けてきた敵は何人もいた。
けれども、彼らとはいつも一対一だったし、どんなピンチの時も最終的には逆転勝利を掴んできた。
だから、どんな恥辱を味わっても耐えることができた、過去の恥辱を意識しないでいられた。
0281怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜2017/11/16(木) 13:11:55.33ID:q7zw5YTJ
だが、今回はマスコミに加え、発信された情報を得た者まで入れるならば相手は不特定多数。
仮に今回の元凶である撮馬久留夫をとっちめたとしても、なんの解決にもならない。
すなわちそれは、一方的に辱められながらも気持ちの落としどころがないということだった。

(これからはマスコミにも気を付ける? ……それはダメ! 注意が散漫になるだけ)

もし、マスコミの動きにまで気を張るようになれば、必ず警察や警備、罠への注意が低下する。
それは一度のミスすら許されない怪盗活動には致命傷になりかねない。
何よりも、他人の目を意識し、自分が「女」として見られていると意識するようになってしまえば
極端な話、スカートが捲れないようにと蹴りなどを躊躇うようになる可能性すらありえる。
そうなれば事実上激しい動きを自分自身で封じるも同じ。軽業が身上の怪盗としての死も同然であった。

(けど、今更厚着をしたり、スパッツやズボンに衣装を変えるのも……)

一番手っ取り早い解決策はコスチュームの露出度を下げることなのだが、それをすれば意識してます!
と、声高に叫ぶようなもので、負けず嫌いの気がある美音にはとることができない選択肢だ。
つまりは結局のところ、解決策など最初から「気にしない」しかないのである。
だが、それができないのが水無月美音という少女の乙女としての美点であり、一番の弱点でもあった。

(いっそのこと、またアクアメロディをやめてしまえば……ううん、そんなことできるはずがない!)

盗まれた全てのエレメントジュエルをもう一度集めるためには怪盗アクアメロディの存在は不可欠。
一人の女の子としての羞恥心など、本来ならば天秤にすら乗せてはいけないのだ。
けれども、不特定多数の異性にいやらしい目を向けられるのがたまらなく恥ずかしいのは確かで
その上、知らないところで自分の恥姿が欲望の捌け口にされていると思うと、眩暈すらしてくる。
しかし、恥じらいに身を震わせながらも、それでもなお美音の正義の使命感は萎えなかった。
エレメントジュエルを悪意ある人間が持てばどうなるかは既に実証されている。
もう二度と、あの特異な宝石の被害を出してはいけない。そしてそれができるのは自分だけ。

(第一、もう後戻りはできない。「あの男」からの電話を受けた時から、私に選択肢はなかった……)

使命感が一番の理由なのは明らかだったが、それだけが全てではない。他にも理由があった。
そしてその理由こそが、メディアへの突然の露出やターゲットの悪事のデータを盗み出しての公開という
アクアメロディらしからぬ行動の、全ての原因で―――

「すべては、あの着信からはじまったんだっけ……」

ポツリ、と美音は天井に向かって呟く。
その声音には、悔しさと情けなさ、そして嫌悪感といった負の感情が込められていた。
0282怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜2017/11/16(木) 13:15:44.15ID:q7zw5YTJ
一ヶ月前の火野との戦いの後。
なんとかホテルから脱出を果たし、クタクタの身体を引き摺って帰宅した直後
机の上に置いていたスマートフォンに、まるで監視していたかのようなタイミングで届いた非通知の着信。
気味の悪さを覚えながらも、出たほうがいいという己の勘に従って美音は通話を選択し

『やあ、アクアメロディ』

そのボイスチェンジャーを介して放たれた一言に驚愕した。相手は、通話先が水無月美音だと承知のはず。
なのに、こちらをアクアメロディと呼称した。つまりそれは、自分の正体がバレていることを意味する。
一瞬頭の中が真っ白になるが、当然その呼びかけに対し馬鹿正直も応えるわけにはいかない。
ここで肯定すれば、もし録音をされていた場合動かぬ証拠となってしまう。
かといって否定をすることにも意味はない。何故なら、相手の口調は明らかに確信を持っていたからだ。
一体どうすれば―――混乱に焦る中、しかし口調からして男であろう彼は、こちらの無言を気にした風もなく
軽い声音で自分がエレメントジュエルを盗み、火野にフレイヤを与えた犯人であると告白する。

「何が……目的なの!?」

自身の正体を知られているというショックも冷めやらぬ中、耳に入った思わぬ情報に咄嗟に少女は叫び
対する彼の返答は簡潔だった―――『君を僕だけのモノにしたい』
それは台詞だけを見れば情熱的な求愛だったが、告げられた側の美音は悪寒と困惑を隠せない。
わけがわからない。彼女の心情はその一言に尽きていた。
しかし少なくとも相手が残りのエレメントジュエルを保持していることは間違いないわけで。
ゆえに、美音はさりげなく求愛を無視する形で光闇地水風の宝石の所在を問いただそうとし
そしてそんな愛しの君の態度を待ってましたとばかりに、彼は嬉々として口を開いた。

『五回だ。一回につき一つ……簡単な話だろう?』

こちらの提示するミッションをクリアするたびに、ひとつずつジュエルを返す。
残る数は五個なので、ミッションの数も五。さあ、僕と勝負だ!
そう楽しそうに告げる彼は、早速ひとつめのミッションを開示する。
その内容は一ヶ月以内に指定した人物の屋敷から悪事の証拠を盗み出し、メディアに公開するというもの。
正直、これだけならば難しくはあっても不可能ではなかったが、問題はそれに付随する条件だった。

―――ただし、予告状は警察やマスコミにも出すこと。そして、マスコミの前に姿を見せること。

流石にこの条件には難色を示した美音だったが、その抗議の声はすぐに噤まれることになる。
拒否するならば、エレメントジュエルをそこらへんのチンピラにバラまき、暴走させる。
勿論ミッションを失敗しても同じことを起こす。そうなれば未曾有の被害になるのは間違いないね?
そう脅されてしまえば、最悪の被害を否定する少女には唯々諾々と従うしか道はなかったのだから。
0283怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜2017/11/16(木) 13:20:01.60ID:q7zw5YTJ
「あれから一ヶ月。昨日でひとつめのミッションは完遂できた」

回想を終えた美音は、言いなりになるしかない屈辱と、ミッション達成の安堵感の両方を感じていた。
未だ謎の男の意図は不明のままだが、今は黙々とミッションをこなしていくしかない。
そうすれば、いずれは形勢逆転のチャンスが巡ってくるはず。

(私は絶対にエレメントジュエルを取り戻す。それまではどんなことにも負けたりなんかしない!)
「とにかく、今は連絡を待つし……か……?」

そう前向きに結論を出したその時、視界が一瞬クラリと揺れる。
どうやら湯船に浸かったまま考え事をしている間に随分な時間が経過してしまったらしい。

「いけない、これ以上はのぼせちゃう……」

これ以上の長湯はまずいと判断し、美音は慌てて湯船から立ち上がった。
バスルームに灯る淡い光の下に現れたのは、水に濡れた肌を艶々と輝かせる少女のシミ一つない裸体。
激しいアクションをこなすための生命線である両の脚はスラリと長く、優美な脚線美を形作り
太ももにはほど良い筋肉を内に秘めた女性らしい触り心地のよさそうな柔肉がしっかりと乗っている。
そのすぐ上でたっぷりとした質量の存在感を示しているのは、85センチのヒップ。
極上の桃を思わせるふたつの丸みは、キュッとセクシーに引きあがったラインを見せている。
この下半身の充実は、ブランクの間にもトレーニングをかかさなかった成果であることは間違いない。

「ふぅっ……」

少しふらつく足を浴槽から出すと、普段は決して人目に触れることのない乙女の秘処が露になり
年齢の割にはやや薄めの恥毛と、いまだ男性を知らない清楚な割れ目の間を湯気がスッと通り抜ける。
そのすぐ上ではそこらのグラビアモデルでは太刀打ちできないであろうくびれを誇るウエストが
高校生離れした腰回りの艶っぽさを演出し、真ん中で鎮座しているおへそにすらも色気を与えていた。
たっぷり数秒かけて浴槽から出た美音は気怠さに逆らえず、一休みとばかりに両膝に手をつくが
上半身が下を向いたことによって、少女の巨乳が質量を増してぷるぷるっと弾み揺れる。
先週の身体測定の際、ついに90センチオーバーの大台へと突入したと判明したいまだ成長中のバストは
小玉メロンから砲弾型へと変化を遂げ、重力に従って無垢な柔肌を降りてきた無数の水滴が次々に
両胸の突端でぷくっとした尖りを見せる薄桃色の乳頭から滴り落ちていく。

ハッキリと言ってしまえば、こんな魅力的な肢体と美貌を仮面と薄手の衣装だけで隠しきれるはずがない。
そういう意味では不可抗力とはいえ、今の注目を集めている事態は彼女の自業自得でもあった。
0284AM2017/11/16(木) 13:24:31.82ID:q7zw5YTJ
やはり長文は四レスで規制にかかる模様
あと四レス残ってますが、それはまた二十四時間以降に投下します
0286名無しさん@ピンキー2017/11/17(金) 01:10:16.95ID:IfvOIb2F
描写がエロくて、直接的なセクハラとかピンチとかないのに
もうすでに興奮している
0287怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜2017/11/17(金) 13:57:33.90ID:bNl/EUSR
「さて、今日は宿題もないし早く寝ようっと……ん?」

いつものようにバスタオル一枚という無防備な格好で髪を拭きつつリビングに戻ってきた美音。
しかし、そこには入浴前にはなかった違和感があった。
テーブルの上に置きっぱなしだったスマホの横に、自ら光を放つ小さな何かがある。
少女は瞬時に気がつく。それが盗まれたエレメントジュエルのひとつ、風のウインドルだということに。

「なっ……」

慌ててテーブルに駆け寄り手に取ってみるも、翡翠色に輝く宝石は間違いなくウインドルだった。
ゆえに美音は戦慄する。それは、入浴の間に何者かがこの家に侵入したことを意味しているからだ。
もしかしたらその犯人はまだすぐ傍にいるのかもしれない。
そして、今の自分は薄布一枚しか身に着けておらず、もし襲い掛かられればひとたまりもないわけで。
反射的に胸と足の付け根を両手で庇いながら警戒態勢をとる少女だったが、室内に人の気配はない。
それでも安心できず周囲を見回すが、その瞬間「ピリリリリ!」とスマホから着信音が鳴った。

「まさか……っ」

嫌な予感を覚えつつも、覗き込んだスマホの画面に映るのは非通知番号。
動揺からかすかに震える指を動かし電話をとると、はたしてスピーカーから聞こえてきた声は
予想通り、ボイスチェンジャーを介してもわかる、陽気な声で喋る例の男のものだった。

『コングラッチュレイション! 流石はアクアメロディ、見事に第一のミッションをクリアしたね!』
「あなたは……!」
『どうやら覚えていてくれたようだね! もうわかっているとは思うけれど、ウインドルを置いていったのは
 他でもない、この撲さ! 勿論遠慮なんかしなくていいよ、僕は言ったことは必ず守る男だからね!』
「一人暮らしの女の子の家に勝手に入り込むなんて……マナー違反じゃないかしら?」
『それは申し訳なかったけど、でも大丈夫! ウインドルを置く以外は何もしてないからさ。
 もう家からは出たし、当然お風呂だって覗いていないよ! 正直悩みはしたけどね……』

理性の勝利を自慢げに語る電話先の男に美音はホッとする。
声音からして、恐らく彼は自分で言った通り、嘘をついてはいない。
つまり、入浴シーンは覗かれていないし、脅威も既に去っているということだ。
無論、未だ情報の少ない相手を捕まえるチャンスでもあったので残念な気持ちもあるのだが
その時は裸かバスタオル一枚でやりあわなければいけなかったので、今回はよしとするしかなかった。

『それにしても、マスコミという障害物が増えた中で見事な活躍だったね!
 あと、こちらの指示になかったのに宝石も盗んだのには感心したよ。というかこれはこっちのミスだね。
 アクアメロディが宝石に手を出さないんじゃ格好がつかないもんねぇ』
「お褒めの言葉をどうも。それで、次のミッションはなんなの?」
0288怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜2017/11/17(金) 14:02:07.17ID:bNl/EUSR
男が言うように、宝石という余計な盗みを働いたのはアクアメロディとしての矜持だった。
エレメントジュエルが対象ではなかったが、あくまで自分は宝石専門の怪盗。
悪人を懲らしめることが活動の主目的ではない、という無言の抗議だったのである。

『声が冷たいなぁ。ちゃんと手助けだってしたのにさ。まあそんなところもいいんだけど』
「確かにもらった情報で助かったのも事実だけど、だからって感謝なんてするはずがないでしょう?」
『アクアメロディの助手になった気分で頑張ったんだけどなぁ……』

ひとつめのミッションをこなす際、電話の男は毎回標的についての詳細な情報を提供してくれている。
流石に一ヶ月で四回も盗みを働くのは負担が大きすぎるだろう、と気を利かせ
相手の人物像、犯罪歴、警備員の配置や数、屋敷の見取り図、周辺の通路の構造など。
盗みに入る上で必要な情報の下調べを、彼はあっさりとこなして水無月家に送ってきたのである。
勿論、それをそのまま鵜呑みにするほど美音は彼を信用していないため、裏取りはしたのだが
もらった情報が全て正しいという結果しか出なかった。

(本当に、何を考えているの……?)

無茶ぶりをしてきたかと思えば、手助けもしてくる。
そもそも、アクアメロディの正体とジュエルの脅威を材料にすれば自分を好きにすることなど容易いはず。
なのに彼はそれをしない。ただ、ゲームのようにミッションを提示してくるだけ。
相手の思惑が読めず、美音は不安と焦りを覚える一方だった。

『ま、やる気があるようで嬉しいよ。それではふたつめのミッションを発表しよう。
 ひとつめは簡単すぎたからね。今度は難易度を上げていくよ』
「……っ」

だが、通話先から聞こえてきたその言葉に、無理やり気を取り直した美音は気を引き締める。
相手の台詞を一文字も聞き逃すまいと耳をすまし、そして次の瞬間。

「えっ……ええっ!? えええええっ!?」

彼が告げた内容に、少女は思わず身に纏ったバスタオルを落とすほどの驚愕の声を上げるのだった。





―――そして一週間後。ミッション当日。
0289怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜2017/11/17(金) 14:06:46.05ID:bNl/EUSR
「くそっ、まさか俺のところにアクアメロディから予告状から届くとは……!」

広い敷地内の中、まるで迷路のように―――否、意図的に迷路状に作られた竹林の中央。
背の高い竹の葉で隠れるように佇む屋敷の主、佐竹緑郎は二階の自室内を落ち着きなく動き回っていた。
彼は金貸しを営んでおり、一代で身代を大きくした銭の傑物なのだが、今の彼には見る影もない。

「絶対にこの『皇竹』は渡さんぞ……! それに……」

とある没落富豪から借金のカタに取り上げ、竹の形状に加工したエメラルドを手に握りしめながら
初老の男は目立たないように部屋の奥に設置されている扉をチラリと見やる。
扉の奥は警備はおろか、信頼する腹心すら入れたことのない秘密の部屋になっており
そこにはここまでの財産を築く上で犯してきた犯罪の証拠が、そして個人的な趣味の記録が保管されている。
前者は勿論だが、後者が人目に公開されれば自分はあらゆる意味で破滅すると佐竹は理解していた。
何故ならば、彼の個人的な趣味とは「幼女にSMで責められることを悦ぶ」というものだったのだから。

「最近のアクアメロディは宝石だけではなく、予告状を出した相手の悪事も盗んでいる。
 ということは、お、俺も今までの奴らと同じように……! そうはいかん、いかんぞぉ!」

一人咆哮する金融王に、しかし返事をする者はいなかった。
秘密部屋の存在を知られないよう警備は室外に配置しているし、警官は二階にすらあげていない。
今、室内には彼一人。そろそろ予告の時間だが、侵入者が現れたという知らせもない。
落ち着け、と自分を戒める佐竹だったが、そんな彼の身体がギクリと跳ねた。
ギイ、と扉が開く音がしたのだ。
それも聞こえてきた咆哮は廊下側ではない、自分しか出入りしないはずの秘密部屋の扉のほうからだ。

「まっ、まさかぁ……っ!」

慌てて音源へと首を捻った佐竹の視界に入ったのは、開け放たれた秘密部屋の扉。
そしてそこから招かれざる客として現れた、シティで一番有名な怪盗少女の姿だった。

「あ、ああ……」

何故アクアメロディが秘密部屋から現れたのか? 警備や警察は何をやっている?
脳裏に浮かぶ疑問や不満があったが、それよりも佐竹には重要なことがあった。
あの部屋には悪事の証拠と共に、自身の変態行為の記録が大量に保管されている。
それを見られてしまったのか、データとして盗まれてしまったのか。
しかし彼には絶望的なことに、すぐに答えは判明した。
アクアメロディの素顔を隠すマスクの上からでもわかる、軽蔑と呆れの混じったような視線。
瞬間、全てを悟った男は、命の次に大事にしていた『皇竹』をあっさりと放り出し
そして秘密を知った者をこの世から排除するべくがむしゃらに突進を開始した。
0290怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜2017/11/17(金) 14:12:05.53ID:bNl/EUSR
「え!? ちょ、ちょっと!?」

が、名乗りを上げる暇すらない屋敷主の突然の暴走に面食らったのは突撃先にいる怪盗少女だった。
それはそうだろう。応援を呼ぶでも逃走するでもなく、無策で突進してくるなど予測できるはずがない。

「死ねぇぇぇっ!」
「わ、わわっ!」

必死の形相で襲い掛かってくる初老の男に動揺しながらも、場慣れした肉体は自然と動いていた。
闘牛のようにまっすぐ突っ込んでくる頭を両手で押さえながら、馬飛びで華麗にかわす。
そのまま勢いが止まらず、顔から壁に突っ込んだ佐竹は気絶したのかピクリとも動かない。
一方、相手を踏み台に宙を舞ったアクアメロディこと美音のほうはと言うと
180度近くまで大きく開脚された下半身を覆うスカートがヒラリと浮き上がり
ムチッと張りつめたツルツルの太ももと、更にはその上の付け根部分が露わになりかけ―――

「あっ、やだっ!」

しかし危ういところで素早く動いた両手で押さえられ、事なきを得る。
そのまま、無事に元の位置へと戻されたミニのスカートをキュッと太ももで挟み込むようにしながら
着地する怪盗少女だったが、その挙動は普段の彼女からすれば明らかに不自然だった。
いくら素は普通の女の子だとはいえ、アクアメロディの時の美音は羞恥心を意識させられない限りは
スカートが捲れかけたくらいでは動じずにアクションをこなすことができる。

「み……見られてない、わよね……?」

後ろを振り向いて佐竹の様子を確認する美音だったが、その声音には多分の羞恥が含まれていた。
普段ならば凛々しく背筋と足を伸ばして小悪魔な笑顔と共に勝利のキメを行うところだが
何故か今の彼女は背を丸めて胸元を両腕で隠すようにし、足も内股気味という奇妙な格好をとっている。
それはまるで何かを隠し、それがバレることに怯えているかのような態度で。

「うん、完全に気絶してる。飛んだ時は下を向かせたし……見られてない、大丈夫!」

自分に言い聞かせるように頷きつつ、床に放り出されたエメラルドを回収する美音。
既に佐竹緑郎による悪事の証拠も変態趣味もメモリーカードに保存してあり、あとは脱出するだけ。
しかし、彼女にとってのミッションはここからが本番だった。
謎の男からの告げられたふたつめのミッションは指示された「ある前提条件」を守りながら
佐竹邸から盗みを働き、その後、竹林迷路を通って脱出すること。

そして「ある前提条件」とは―――当日は上下の下着を身に着けてはいけない、というものだった。
0291AM2017/11/17(金) 14:12:57.65ID:bNl/EUSR
以上で投下終了となります。
既に過去作で何度かやってるノーパンシチュを懲りずにやります。
でも今までが「流れでそうなった」のに対し、今回は「強制で自分からさせられた」ですからね
この違いは大きいです、性的な意味で
0292名無しさん@ピンキー2017/11/17(金) 14:36:57.96ID:8M1kq11S
乙乙
警察やギャラリー盗撮魔もどきのマスコミもいる中でノーパン羞恥とか、たまらないシチュエーション。
美音の恥ずかしがりっぷりも最高にエロくて可愛くて興奮するし
次回からのメインミッションがとんでもなく待ち遠しい!
0293名無しさん@ピンキー2017/11/17(金) 15:02:28.91ID:o4EPwMX5
乙ー
ノーパンにも注目ですがなんとか隠しようがあるノーパンより隠しようがない無防備なノーブラな胸にも注目したい
0294名無しさん@ピンキー2017/11/18(土) 23:40:29.73ID:BIsrHhc/
お疲れ様です!
二つ目のミッションで下着なしとかなりハードルが高く感じるけど
二つ目がこれで、三つ目以降がどうなってしまうか今から楽しみだわ
0295名無しさん@ピンキー2017/11/19(日) 10:10:34.10ID:xi+e41ax
週一投稿ありがとうございます。
二つ目でノーパンノーブラ。三つ目はライティアでごまかした全裸とかでしょうか?実に楽しみです。
ミッション間の日常会の羞恥も読んでみたいですが、今回とかもう一般雑誌ではまず不可能レベルですね。
非合法の雑誌か会員制のページか…見た場合の美音の反応が気になります。
あと、ミッションは成功前提になってますが、魔石をばらまくのはミッションを受けない場合。
ならミッション失敗(犯人が手助け)した場合、ペナルティとかあるのでしょうか?
0297名無しさん@ピンキー2017/11/19(日) 11:17:03.87ID:xi+e41ax
>>296
これは申し訳ない。読み込みが足りませんでした。
am再開で久しぶりにコメントしてsage進行を忘れていたのもすいません。
0298名無しさん@ピンキー2017/11/19(日) 23:05:17.87ID:AZeqIEYp
アクアメロディの正史って描写された中では夜暗にはどこまでされたんだっけ
クレーン車で吊り下げられるところまで追いつめられるのは回避してたかな
0299名無しさん@ピンキー2017/11/20(月) 06:49:28.59ID:CIh7QAqr
>>298
最後に勝利したというIFルートということですが、クレーン車まで行っていたらもっと過激な写真や映像が出回っていそうですし、対ダーク戦で勝利した続編では?
0300名無しさん@ピンキー2017/11/22(水) 00:30:51.24ID:VZOyz2/8
衆目で勃起した乳首をマイクで責められ、
その上漏れた喘ぎ声をマイク越しで聴衆に聞かれるというの凄い興奮した
0301AM2017/11/23(木) 10:48:07.93ID:amBTRuIe
昼以降から投下開始します。
作品は「怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー 第十一話」となります。

前作正史についてですが、夜暗が余裕ぶっこいてる隙をついてアッサリ勝利したという事で。
なのでクレーン車やストリップもなく無傷の決着となっております。
0303怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜2017/11/23(木) 12:49:17.62ID:amBTRuIe
屋敷を中心に、約一平方キロメートルに及ぶ敷地内に作られた竹林による迷宮、通称「竹林迷路」
竹をこよなく愛する佐竹緑郎主導で制作されたこの迷路は、上空からは笹の葉が邪魔となり
外部から入口と出口を繋ぐ正解のルートを調べるのは難しくなっている。
では警備員の持つ地図を奪えばいいのかというと、これも無理な話だった。
彼らは地図を持ち歩いてはいない。自分の持ち場周辺のみを頭に叩き込んで警備しているからだ。
勿論正門からまっすぐ伸びている正式な来客用の通路は存在しているのだが
身を隠すものもなく、前後から挟まれれば一巻の終わりのこの通路を使う侵入者はいない。
要するに、ひとたびこの迷路に入り込んでしまえば、自力で脱出する以外の手段はないのである。

「まだ出口に辿り着けないなんて、どれだけ広いのこの迷路って……」

そんな制作者以外には大不評な竹林迷路をうんざりした表情で進んでいくひとつの影。
それはつい一時間ほど前に佐竹緑郎から盗みを働き終えた怪盗アクアメロディだった。

「ううっ……股下がスースーして落ち着かない……」

足の付け根にひんやりとした夜風が当たるたびに、落ち着かない気持ちになる美音。
それもそのはず、謎の男から下されたミッションの一環として、彼女は今ノーパンだった。
防護面でいえば薄布一枚の差でしかないのだが、下着を穿いているかいないかでは大きく違う。
下半身はただでさえ中身が露出しやすいミニスカートなのだから、迂闊な動きをしてしまえば
ガードのない乙女の一番大事な部分があっさりと人目に晒されてしまうことは間違いない。
もしそんな場面を他者に見られたら恥ずかしいのは勿論だが、露出狂の変態扱いされてしまう。
アクアメロディはノーパンで盗みを働く露出狂。そんなレッテルを張られるのは御免だった。

「胸も、動くたびにいつもより揺れるし……」

下半身と同じく、上半身も下着を身に着けることが禁止されている。
こちらは上着があるため素肌を見られるということはまずないが、その代わりに普段はブラジャーで
押さえつけられている豊満な双乳が解放の喜びからアクションのたびにワガママに暴れてしまう。
しかも、間近で注視しなければわからない程度ではあるが、コスチュームの上着を大きく膨らませている
Eカップバストの先端では、乳首のかすかなぽっちが浮かび上がっていた。

「とにかく、この状態を気づかれないためにも、早く脱出しないと……!」

本来ならば、侵入に使ったルート。秘密部屋から敷地外に繋がる緊急脱出道を使うのが一番安全。
謎の男からの情報にもそう記されていたし、実際に使ってみて不都合もなかった。
だが「行きはいいが、帰りは迷路を通ること」がミッションの中にある以上、従わざるを得ない。
無用な苦労をさせられる不満と、これになんの意味があるのかという疑問に思考の一部を奪われつつ
怪盗少女は外へ向かって駆け足で、しかしスカートが捲れないように注意して走っていく。
0304怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜2017/11/23(木) 12:54:59.36ID:amBTRuIe
「いたぞ、アクアメロディだ!」

曲がり角から屋敷の警備員が現れたのはそれから一分後のことだった。
数は三人と少ないが、警察を含めれば今まで遭遇してきた追跡者は既に三十人を超える。
竹林に機械を持ち込まれることを好まない佐竹の意向ゆえに、トランシーバーで敵に連携されることも
監視カメラで位置把握されることもなく、罠も竹槍落とし穴や竹のしなりを利用した捕獲罠など
原始的なものばかりなので、移動距離を除けば実のところこの迷路自体の難易度は高くない。
精々が偶然出くわした少人数との遭遇戦になるくらいなのだが、その頻度がとにかく高すぎる。

「もう、キリがないんだから……仕方ないわね、かかってきなさい!」
「小娘が!」

足を止め、待ち構える態勢をとる怪盗少女へと激高した警備員の一人が突撃。
できるだけスカートが乱れないように突き出された拳をかわした美音は、相手の背後に回り込むと
無防備な背中へスタンガンで一撃。あっさりと一人目を撃沈する。

「クソッ! ……うっ!?」
「タイミングがちょっと遅い、残念っ!」

同僚に少し出遅れつつも、アクアメロディの華奢な背中へととびかかろうとした二人目は
振り向きざまに放たれた麻酔銃の針を額にもらい、標的に辿り着くことすらできずに倒れてしまう。

「さあ、貴方はどうするの? 逃げるのなら追わないけど」
「……そうはいかない。給料分は働かないといけないんでね」

先の二人に比べて慎重派なのか、最後の一人はいつの間にか麻酔銃の射程範囲外まで引いている。
だが、不利な状況を自覚しているがゆえに、どうするべきか迷っているのだろう。
視線は油断なく決して切らないが、それ以上のことはできない様子だった。

「あんまり時間はかけられないの。こないのなら、こっちからっ!」

時間をかけすぎて応援がやってきたり、脱出が遅れてしまうのは望ましくない。
そう考えた末に、目の前の警備員は恐れるに足りずと判断し、一気に間合いを詰めるべくダッシュ。
案の定、機先を制した動きに対応できない三人目を昏倒させるべく麻酔銃を構える怪盗少女。
しかしその瞬間、思わぬ風の悪戯が彼女に襲い掛かった。

「―――えっ?」

ヒュオオッと音を立てて竹林の間を通り抜けた一陣の風は態勢を崩すほどの強風ではなかったが
アクアメロディのミニスカートを捲り上げるには十分な風量を持っていた。
0305怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜2017/11/23(木) 12:59:44.34ID:amBTRuIe
「きゃあ!」

警備員との戦闘を繰り広げながらも、念のためにと下半身に注意を払っていたのが功を奏し
あわやノーパン状態の下半身が御開帳、という危ういところで美音のガードは間に合った。
しかしその代償として両手が一時的に使えなくなり、当然麻酔銃から針は発射されず。
そして天から降ってきたその隙を、警備員の男は見逃さなかった。

「なんだかわからねえが、チャンス!」
「ちょ、ちょっと待って……! ああ、もうっ!」

千載一遇の機会を逃すまいと、先程までの引け腰が嘘のように男は勢いよく地を蹴る。
形勢逆転とばかりに詰まっていく距離に、スカートを押さえたままで動きが制限された怪盗少女は
一旦態勢を立て直すべくバックステップし、跳躍と同時に麻酔銃を持つ右手を改めて構えた。
左手は下半身をガードするために使われたままだが、問題はない。
男の攻撃が届くのが先か、アクアメロディの射撃が先か。結果、先を取ったのは後者だった。

「ぐがっ……」

首筋に針を撃ち込まれ、途端に力なく地面に崩れ落ちていく三人目の警備員。
これでこの場の勝利の軍配は怪盗少女に―――とは、いかなかった。

「よし……っ!?」

危ないところを切り抜けた余韻に浸りつつ着地した瞬間に耳に届く、ガサリという草ずれの音。
不吉な予感を覚え、足元を見てみれば、そこでは輪っか状に編まれた縄が右足首を捕らえていた。

「しま―――!」

グンッ! と縄が繋がっている竹が一気に反り返り、捕らえた獲物を釣り上げる。
アクアメロディの軽い身体は、自然の力にまったく逆らえずあっという間に宙へと放り上げられ
地上から五メートルほどのところで、片足を縛られたままの状態で逆さまに吊るされてしまい
自然、重力に従ってスカートは垂れ下がり、中に隠れていた処女地とお尻が丸出しになってしまう。

「きっ、きゃあああっ!」

片足だけが捕らわれているがゆえに開脚を強いられ、スカートはまったく役目を果たせない状態
という、あまりにも大胆な格好を晒していることを自覚した美音の羞恥の叫びが場に響き渡る。
顔を真っ赤に染めながら慌ててスカートの前後を押さえ、大事な場所を見られまいと隠すが
幸いにも先程まで戦っていた警備員たちは全員地面に俯せに倒れこんで気絶しているため
この恥ずかしすぎる格好を誰かに見られることはなかった。
0306怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜2017/11/23(木) 13:02:52.15ID:amBTRuIe
(油断した……また、こんな罠に引っかかっちゃうなんて……っ)

過去にも一度(外伝参照)同じ罠にかかったことがある身としては、自身の迂闊さを嘆くしかない。
しかしここで後悔にひたり、慌てるだけで時間を費やすのは愚の骨頂である。
冷静に落ち着いて、しかしできるだけ早くこの状況から脱するべく、リボンの下に仕込んでいた
折り畳みナイフを取り出した美音は、右足首を捕らえている縄を切断し始める。

「うう、私今凄い格好してる……」

逆さ吊りの状態から足首の縄を切るためには、身を起こし片手で縄を掴んだU字の体勢になり
その状態を固定したままもう片方の手でナイフを使う、という形にならざるをえない。
だが、当然そうなると両手が塞がることになり、股間は下側からの視線に無防備になってしまう。
つまり、もしこの場に新手が現れれば美音は恥ずかしい部分を隠しようもなく見られてしまう上
ショーツを穿いていないことまでが相手に知られてしまうのだ。

「早く切らないと……っ!?」

タッタッタ……
女の子としての窮地に気をはやらせる怪盗少女は、しかし近くから聞こえてきた足音に心臓を跳ねさせる。
この状況で最も起きてほしくなかった事態、すなわち新手が近くまでやってきたのだ。

「う、嘘! 早くしないと、こんなところ見られたら、私っ」

焦りに手元が滑りそうになりながらも、ナイフを動かし続ける。
しかし、動揺からかバランスを崩してしまい、反動で吊り下げられた身体がグラグラと揺れて
夜空の中剥き出しの桃尻が美味しそうにプルプルと震えるという扇情的な光景が生まれてしまう。
そんな無意識のサービスカットを作り出したことに気がつかない美音に余裕は欠片もなかった。

「こっちから声がしたぞ!」
(こ、こっちに来ちゃダメぇっ……!)

曲がり角のすぐ向こうから声が聞こえてきて、いよいよ進退窮まる美少女怪盗。
だが、無常にも足音はすぐそこに迫ってきている。
下半身を丸出しにした格好で追っ手を出迎えるなど、そんなことになれば末代までの恥。
アクアメロディとしても、一人の女の子としても一巻の終わりだ。

「お願い、間に合って……!」
「ここか!」

そして、遂に追っ手が姿を見せた。
0307怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜2017/11/23(木) 13:06:32.99ID:amBTRuIe
「あ、危なかったぁ……!」

結論から言えば、美音の丸出し状態の下半身は見られることはなかった。
追っ手が曲がり角から現れるほんの数秒前に縄を切ることができたため、着地が間に合ったのだ。
とはいえ、あとほんの一秒でも遅れていればアウトだったので本当にギリギリだったと言える。

「もうっ、本当ならこんな苦労をしなくてもよかったのに……」

困難を態々増やす色々な、特に下着なしという破廉恥な縛りを課してきた電話の男に愚痴をこぼしつつ
怪盗少女は「何が狙いかは未だにわからないけど、絶対に報いを受けさせてやる!」と気勢を上げる。
そんな彼女が今通っているのは、縦一メートル、横幅二メートルほどの小さく狭いトンネルだった。
着地した後、再度追っ手を蹴散らして進んだ先にあったこの通路は奥行き五十メートルほど。
竹でアーチが作られており、内部は数メートルおきに蝋燭が通路両端に置かれ、明かりを燈している。
前後を挟まれてしまえば逃げ場はないため、本来なら別のルートを探すのが正解なのだろうが
ここまで時間をかけすぎてしまったがゆえに気が逸ってしまったのと、少なくとも後方からの追っ手は
しばらくは来ないと判断した結果、美音はこのトンネルを通ることにしたのである。

「早く帰ってシャワー浴びたい……」

慣れない条件付きの盗みという難行からくる肉体と精神両面での疲労が積み重なってか
可憐な唇から、いつも自信たっぷりなアクアメロディにしては珍しい弱音が零れる。
だが、怪盗としての勘と体感による推測からすると、ここを抜ければ外はもうすぐそこのはず。
だからあともう一踏ん張り! と自身に鞭を入れた美音は四つん這いで着実にトンネルを進んでいく。
しかし、体勢上、大きめのヒップがミニスカートを少し持ち上げてしまっているため
後ろから見ると裾からは臀部なのか太ももなのかという部分までが露出してしまっており
それゆえに、後ろが気になるのか時折腰に手を回してはグイッと布地の裾を下に引っ張ってしまう。

「ふぅ、よいしょっ、ふぅっ」

また、この時怪盗少女は後ろにばかり気を取られていたためまったく自覚していなかったが
上半身、正確にいえば胸元もかなり扇情的な光景を生み出している。
ノーブラであるがゆえに、重力に従って下方にたわんだ乳房が水風船のようにたぷたぷと前後に揺れ
その上、コスチュームの上着が胸の動きに引っ張られる形で乱され、首元の襟が肌から少し離れて
その隙間から九十センチオーバーバストの谷間がチラリと覗けてしまっていた。

「ふうぅっ、そろそろ半分を超えたかしら……って、えっ?」

今の自分がどれほど男を情欲に誘う見た目になっているのか、まったく自覚のないまま
息を少し切らした美音は一旦現在の進行状態を確認するべく、後ろを振り向き。
そして次の刹那、仮面で素顔を隠しているその美貌に眩しい光が当てられた。
0308AM2017/11/23(木) 13:11:29.95ID:amBTRuIe
例によって規制にかかってしまったため
あと五レス残ってますが、それはまた二十四時間後以降に投下します
0309名無しさん@ピンキー2017/11/23(木) 13:18:17.00ID:UWKGTjL5
お疲れ様です!
ノーパン激写とまではいかなくても
かなり危うくて実用性の高い写真が撮られてそうでwktk
0310名無しさん@ピンキー2017/11/24(金) 04:08:54.04ID:pS2z/Uv9
その光は…。機械が持ち込めない以上マスコミ以外だと思いますが、警備なら蹴散らせてもマスコミだったら厳しいですよね。
マスコミと言えば覗井照は出てくるのでしょうか?彼の番組で特集されたり、さらに撮馬久留夫と組んだりすればものすごい番組ができそう。
さて、上半身のガードが甘いアクアメロディ、コスチュームは新調されているのか?されていなければきついままのわがままバストがどうなるか見ものです。

AMさんも書かれていましたが最後の投稿が2011年の5月のシーフイントラップですが、他の板で新作はあったりするのでしょうか?
以前お聞きした時に教えていただいた魔法・超能力のとある、正義のヒロインのジャミング以外にあれば教えていただきたいです。
0311怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜2017/11/24(金) 13:26:57.72ID:oQTklGl6
「えっ……あ! あの人はっ!?」
「いっ、いたーーーっ!!」

トンネルの入り口に身を屈め、大声を出しながら指差してくるその若者に美音は見覚えがあった。
小銭警部率いる怪盗捕縛チームの一人で、確か名前は間貫。
過去の塔亜邸からの脱出の際のどさくさに紛れて乙女の一糸纏わぬ胸を揉みしだいてきた男だ。
所業が所業だけに、良い印象がない。というか、苦手意識のある相手だがこの状況で出くわすとは。

(けど、これだけ離れていれば問題はないはず)

既に自分はトンネルの半分を越えたあたりまで進んでいる。
通路の低さゆえに内部の移動手段が四つん這いに限られる以上、今から彼が追い付くことはほぼ不可能。
出口側には今のところ人の気配はなく、挟み撃ちをされる心配もない。
どうやら一人のようだし、脅威ではないだろう。そう美音は判断したが、それは間違いだった。
間貫は明かりのランタンを手放し、地に俯せになり、匍匐前進の体勢をとると
なんと、まるで夏場の台所に出現する黒いアレを彷彿させる速度でトンネルに突入してきたのである。

「降って湧いたこのチャンス、逃がさないぞアクアメロディ!」
「えっ、えええっ!?」

地面を指先とつま先で上手く掴む動きで接近してくる若者警官に驚きを隠せない怪盗少女。
正直気持ち悪いというか、人間としてありえない速度の動きだ。
しかし、そんな美音の感想とは裏腹に、間貫は遂に自分の努力が活きる時が来たことに感激していた。
夜目が利くこと以外、特に取り柄のなかった彼は何か一芸を身に着けようと常日頃から考えていた。
出した結論が「匍匐前進」だったのは、怪盗と言えば排気口内部の移動! というイメージから。
ならば狭く低い通路で素早く移動ができるというのは圧倒的なアドバンテージになる、と思ったのだ。
まあ、使いどころが限定的すぎるがゆえに理解者はいなかったのだが……

(今、全てを出し切る時!)

怪盗捕縛チームの最大標的であるアクアメロディを自分一人の手で捕縛することができれば大手柄。
他のメンバーからは一目置かれるだろうし、上司の小銭も褒めてくれるだろう。
ひょっとしたらそこから運が向いてきて、塔亜邸で出会った麗しの君とも再会できるかもしれない。
段々と都合の良い思考が湧き出てきていたが、それでも間貫のやる気を上げるには十分だった。

「う、嘘っ、追い付かれる……!?」

一方、思わぬ相手による怒涛の這い寄りに焦ったのは、追われる立場にいる怪盗少女だった。
前にしか逃げ場がない以上、できることと言えば足を止めない以外にない。
だが、出口まであと十メートルを切ったあたりで、遂に間貫に追い付かれてしまう。
0312怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜2017/11/24(金) 13:31:46.31ID:oQTklGl6
「逃がすかーっ!」
「きゃっ……!」

どうしてもお尻が気になって速度を出せない四つん這いの美少女怪盗のすぐ後ろにまで到着した間貫は
四肢に渾身の力を籠めると、低空で跳躍し、ラグビーのタックルさながらに飛び掛かる。
当然、美音は狭いトンネルの中で身をかわすことなどできるはずもなかった。

「―――むぐっ!?」
「ひゃあんっ!?」

ぼふんっ!
勢い余った若き巡査の跳躍を止めたのは、弾力に富んだふたつの水蜜桃だった。

「も、もごもごッ!!(こ、これはっ!!)」
「やっ、あっ! ちょっと、ど、どこに顔を突っ込んでるのよっ!?」
「もごーっ!(ケツだーっ!)」

風船のような張りと弾力を持ちながらも、心地よい柔らかさが伝わってくる重量感。
前に偶然触ったことがある麗しの君のおっぱいのそれとはまた違う、女体特有の触り心地。
スカート一枚で隔たれているだけの美少女怪盗の臀部という魅惑の柔肉は間貫を一瞬で虜にした。

(な、なんというデカさと柔らかさ! おっぱいと甲乙つけがたい! じゃなくて!)

想定とは少し違った形にはなったものの、狙い通りアクアメロディの捕獲には成功。
両腕で太ももを抱え込むようにホールドしたので、これで相手はそう簡単には逃げられない。
ゆえに重要なのはここからなのだが、この状況で手錠をかけるのは流石に難しい。
かといって、この体勢のまま人ひとりを抱えてトンネルから出るというのも無理がある。
となると、一番いいのはこの密着捕縛体勢を継続し、応援を待つことだ。
この状況で応援さえくれば最早怪盗少女に打つ手はない。だから、このままでいるのがベストなのだ。

(そう、これは正義のためだ! だからアクアメロディのお尻を堪能することになっても不可抗力!)

傍目には痴漢そのものな自分の行いを無理やり正当化する間貫。
しかし、当然ながら恥ずかしい場所に顔を押し付けられている側はたまったものではないわけで。

「このっ、んっ! 離れなさい……っ!」

美音は乙女のお尻に取り付いてきた破廉恥漢をどうにか引き離そうと四苦八苦するが
太ももをガッチリ抱え込まれてしまっているため、腰から下はほとんど身動きできない。
0313怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜2017/11/24(金) 13:36:25.81ID:oQTklGl6
(こんな時にスタンガンはバッテリー切れ、麻酔銃も弾切れだなんて……!)

道中、数十人の警備員及び警察を毎回律儀に全員倒していったことがあだとなり
一撃必倒の武器は現在使用不可能。また、この狭所では煙玉も催涙玉も使うわけにはいかない。
上半身は自由に動かせるも、腰が入らない状態ではロクな打撃を繰り出すことができず。
それでも羞恥心と嫌悪感に突き動かされて美音は手打ちのパンチを相手の後頭部にヒットさせるが
やはり大したダメージにはならないのか、まったく拘束が緩む気配はない。

「もふもふもふもふっ!」
「ひゃっ! あんっ! やめて、顔振っちゃダメぇっ!」

徐々に若き迸りを抑えられなくなってきたのか、間貫の動きが大胆なものへと変化。
鼻先をお尻の割れ目に突っ込んだ状態から頭を左右に勢いよく振り始める。
そんなヒップ版のぱふぱふともいうべきな痴漢攻撃にたまらず悲鳴をあげる美音だったが
美少女怪盗の桃尻を味わうことに夢中な警察官失格男の耳には届かない。

「くんくん……スーッ、ハーッ!」
「きゃあああっ! バっ、バカぁっ! なんてところの匂いを嗅いで―――んぅっ!」
(ああ、いい匂いだ……これが女の子の、アクアメロディの匂いか……)
「このっ、変態! えっち! はぅ……! いい加減にしないと後で酷い目に……」

更に間貫は鼻先をより一層谷間にグリグリと押し込むと、あろうことか匂いまで嗅ぎ始めた。
いつも清潔にしているとはいえ、身体で最も不潔な部分の匂いを布一枚越しに好き放題吸引されるなど
初心な美音にとっては顔から火が出るほど耐え難い恥辱である。
だが、懸命に腰を動かそうとしても、足が固定されているため弱々しい動きにしかならず
むしろ男を誘惑するような官能的な仕草となって、間貫を一層興奮させる結果に終わってしまう。

「んううっ……!!」
(へ、変なところに息が……!)

時折、蹂躙されるお尻の表面を流れ落ち、両脚の付け根の前側へと入り込んだ鼻息が
生暖かい微風となって下着の守りを持たない処女の閉じた柔筋を撫でていく。
そして、そのたびに怪盗少女の背筋が軽くのけぞり、何かを耐えるように唇を噛み締めた赤ら顔が
蝋燭の淡い光の中で照らし出されるという光景がしばし繰り返された。

「ふぅ……はぁ……はぁ……」

そして三分が経過した頃、美音は完全にグロッキー状態だった。
顔はおろか、全身が羞恥と与えられる刺激によって上気している様はなんともいえない色香を発している。
しかし、若き変態警官による恥辱は未だ終わらず、更なるピンチが怪盗少女を襲う。
0314怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜2017/11/24(金) 13:40:21.33ID:oQTklGl6
「ハァハァハァ……」
「やっ……そ、それはダメ! ダメだってば!」

間貫がアクアメロディのお尻を堪能するために起こした次なる行動は頬ずりだった。
だが、先程とは違い、その動きは今の怪盗少女にとっては危険極まりない。
何故なら、彼女は現状文字通りのパンツはいてない状態。
そして頬ずりによる上下の動きは最後の砦であるスカートを徐々に捲り上げていくわけで。

(いけない、このままスカートが捲れたら……!)

トンネルの中での密着状態なので視界は制限されているが、もしスカートの守りを突破されて
お尻に直接触れられてしまったら、そこに下着が存在しないことはすぐにわかってしまうだろう。
怪盗云々以前に一人の女の子としての尊厳にかけてそれだけは防がなければならない。
しかし、振り払おうと懸命に腰を揺すっても、煩悩パワーに支配された変態警官の拘束は緩まず
むしろ美音側の動きが加わることで、より一層スカートの捲れ具合が危険なことになっていってしまう。

(―――あっ、ダメぇっ!!)

そして遂に、危険水域を越えた布地の下から生尻がふるりと震えながら顔を出した。
臀部の下半分が完全に露出し、尻たぶに興奮から紅潮した間貫の頬が触れてくる。
裸のヒップに直接男の顔を当てられている嫌悪と羞恥に怪盗少女の全身がビクリと跳ねるが
それ以上に、ノーパンがバレてしまったという事実に美音は打ちのめされてしまう。
次にこの男はなんと言ってくるのだろうか。変態に変態扱いされてしまうのか。
悪い未来予想図にガクリと頭を落としかけるが、しかし間貫が次に発した言葉は意外なものだった。

「この感触は……まさか! アクアメロディの下着がてぃ、Tバックだとぉっ!?」
「……えっ?」
「こんなミニスカートでTバックとはなんて素晴らし……いや、けしからんことを!」

抑え込み切れない本音を覗かせつつも憤る若き警官にきょとんとするが、すぐに理解した。
この男はショーツの感触がなかったことを、Tバックを穿いていたからだと勘違いしているのだと。
九死に一生を得た美音は、すぐさまそこに便乗する。

「ふ、ふふっ。女性経験があまりなさそうなお兄さんには刺激が強すぎたかしら?」
「だっ誰が童貞だ! くそっ、この程度の色気でこの俺が釣られ……あぁ、柔らかい……!」

無理に余裕ぶったためかなり棒読み臭かったが、興奮状態の間貫はアッサリと引っかかる。
安堵にホッとする怪盗少女だったが、危機は依然として継続中。
足をピッタリと閉じているために前側は見えず、後ろ側は露わなのが未だ下半分だけなので
相手もどうにか勘違いをしてくれているが、これ以上スカートが捲れると今度こそアウトだ。
0315怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜2017/11/24(金) 13:43:59.59ID:oQTklGl6
「まったく下着が見えないなんて、くうぅ……食い込みすぎだろ!」
(穿いてないんだから当たり前でしょ! ……だ、だからもう見ないでぇ!)

ノーパン痴女と思われるよりかはマシだが、Tバックでも正直大胆なことには変わりはない。
あとはどうかこの男がこのことを黙っていてくれることを願うだけだ。
生尻を見られ触られ続けている状況に内心で涙目になりつつも、抵抗を続ける半ケツ状態の美少女怪盗。

「ぐへへ……」
「ひっ!?」

脱出の機会が訪れたのは、アクアメロディの下半身を拘束していた間貫の両手が動き始めた時だった。
お尻だけに飽き足らず、その下で剥き出しになっている太ももにまで手を出してきたのである。
汗ばんだ手で太ももを撫でまわされる感触に悪寒が走るが、それは同時に拘束の緩みでもあり。

(こ、この、調子に乗って……でも、チャンス!)
「―――えいっ!!」
「ムフフ、こっちもおっぱいやお尻とも違った柔らかさが―――むわぷっ!?」

ホールドが弱まった隙をついてグッと前傾姿勢をとり、溜めた力を反動で一気に後方へと解き放つ。
ばいんっ!!
怪盗少女渾身のヒップアタックが炸裂し、目の前の女体に夢中だった間貫はたまらずひっくり返ってしまう。

「あ、やばっ……」

距離ができたことによって形勢が逆転したことに気がついた間貫は青ざめるが後の祭り。
慌てて体勢を立て直そうと起き上がるが、そんな彼の目に映ったのは猛然と迫りくる靴裏だった。

「散々好き勝手にしてくれて、許さないんだからっ!」
「ぶげっ!」
「この、この、このっ!」

ゲシ、ガシ、ドガッ!
これまでの鬱憤を晴らすかのようなアクアメロディの後ろ蹴りが何度も変態警官の顔面にヒットする。
四つん這い状態から繰り出されていたため威力自体は高くはなかったが、数が重なればダメージは甚大。
あっという間に顔を腫らした間貫は、欲につられて千載一遇の機会をフイにしたことを悔やみ
そして、抜け目なくチラリと足の付け根に垣間見えた怪盗少女の下着の色を確認しながら気絶するのだった。

(……黒!)
0316AM2017/11/24(金) 13:44:59.04ID:oQTklGl6
以上で投下終了となります。
アクアメロディは穿いてないのに下着が黒とはこれいかに(すっとぼけ)
本編は基本シリアス方向で進めるつもりだったのに、気がつけばコメディ風味になっている不思議。
そしてまだ脱出はできていないのでこのミッションは続きます。
あと、自分作品についてですが、これが復帰作なので他にはありません。
0318名無しさん@ピンキー2017/11/25(土) 01:30:31.57ID:gc9/iXVc
毎週ありがとうございます。ぜひこのままラストまで走っていただきたいです。
道(迷路)半ばでグロッキー状態で武器もなし。ここからどうなるか次も楽しみです。
黒い下着、いずれ多くの人の目に晒されるのか?そしてミッション次第でその存在も無くなるのかと妄想もはかどります。
0319名無しさん@ピンキー2017/11/25(土) 03:17:28.46ID:TgL7xsor
乙乙
間貫は前回で生乳を揉みしだき、今回は生尻を堪能できるとは役得だなー
現状で、一番美音の体を味わえている幸運な男ではなかろうか。
彼の次なるラッキーエロチャンスに期待しつつ
まだまだひと波乱ありそうで、アクアメロディが次はどんな恥辱に合うのか実に楽しみで、次回が待ち遠しい!
0320名無しさん@ピンキー2017/11/28(火) 21:42:09.91ID:Hv9vlyjY

待って
本当にAMさん? 懐かしみに覗いたスレでとんでもない方に出会えて衝撃だわ
0321AM2017/11/30(木) 11:32:23.71ID:vlP9l13d
昼過ぎくらいから投下開始します。
作品は「怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー 第十二話」となります。
0322怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜2017/11/30(木) 13:13:56.47ID:vlP9l13d
「ふぅっ、長かった迷路もようやく終点ね」

目の前にそびえたつ、格子状に組まれた竹幹の壁を見上げながら安堵の吐息をひとつ。
この壁は竹林迷路の外周を囲んでいるもので、隙間から見える向こう側にはもう竹が見えない。
散々自分に破廉恥行為を働いてきた年若の男警官をボコボコにし、トンネルから出てきた怪盗少女は
ノーパンノーブラ状態という羞恥を乗り越え、ようやく出口まで辿り着いた達成感に口元を綻ばせる。

「うん、向こうには人もいないようだし、ここから出ようっと」

今回も謎の男の指示通りマスコミに予告状を出しているため、敷地の外には大勢の記者やカメラマンが
詰めかけているが、その大半は正門付近に陣取り、お目当ての登場を今か今かと待ち構えている。
中にはアクアメロディが馬鹿正直に正門に来るはずがないと考え、壁の外を張っている者もいるが
土地の広さが広さなので当然全てを監視できるはずもなく、山勘で張り込むしかない。
幸いにも目の前の壁の向こう側には人がいる様子はないため、脱出に支障はなさそうだった。

「よーく狙って……と」

ボシュッ!
左腕を斜め上に向けて構えた数瞬後、グローブから先端にフックのついたワイヤーが打ち出され
それは狙い違わず壁の頂点に達し、格子の隙間に引っかかって固定される。
ワイヤーが巻き取られはじめ、アクアメロディの細身を上方へと引き上げていく。

「さて、あとは上につくまで……」
「そうはいかんぞアクアメロディ!」
「えっ? って、こ、小銭警部!?」

上昇を始めた怪盗少女の耳を貫く怒声を上げたのは怪盗捕縛チームの隊長、小銭だった。
別ルートで迷路を脱出してきたのだろう、身体に笹の葉を多数纏わせながらも肩を怒らせている彼は
一人ではあったが、ようやく標的を見つけたとあって目を爛々と輝かせている。
しかし、その登場はいささか遅かった。既に壁際を昇りつつある美音に対し、小銭はまだ壁まで距離がある。

「くすっ、小銭警部。残念だけどまた今度ね」

先程追い付かれるはずがないと油断して酷い目に合ったばかりだが、二度も不運は続かないだろう。
その余裕から笑みを零した美音はウインクを飛ばして小銭に別れの挨拶を告げる。
だが、それがフラグだったということに彼女が気がついたのはそのすぐ後のことだった。

「逃がさぁぁぁぁん!!」

距離的に追いつくのは無理。それは小銭とてわかっているはずなのに彼の瞳に諦めはない。
すぐ傍に置いてあった伐採済みの竹幹を一本手に取ると、それを前方に突き出すようにしてダッシュ。
0323怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜2017/11/30(木) 13:17:35.52ID:vlP9l13d
「え、ま、まさかよね……?」
「棒高跳びで国体に出場したこともあるこの小銭を舐めるなよッ!」

手慣れたその一連の動きに嫌な予感を覚えた怪盗少女の頬に一筋の冷汗が流れる。
はたして、次の瞬間その予感は的中した。
小銭はこれ以上ないタイミングと角度で竹幹を地面に突き刺し、しなりを利用して跳躍。
一気に壁際を上昇するアクアメロディへと向かって高速で突貫していく。

「またこのパターンっ!?」
「逮捕だぁー!!」

先程のトンネルの悪夢再来かと身を竦める美音だったが、その怯えは杞憂に終わる。
成人男性にしては小柄な身体が着弾したのは上昇を続ける怪盗少女の少し右上地点だった。
如何な元国体選手と言えど、ブランク+道具が違う状況での必中は無理があったのである。

「クソッ! だがまだだぁ!!」
「お生憎様、こっちもボーッと見てるだけじゃないわよっ!」

竹壁にしがみついたのも束の間、すぐさま二度目の跳躍で目標の怪盗へと飛びつこうとする小銭。
しかし、それよりも早く動いたのは美音のほうだった。
つい先程意外な追撃を味わったばかりの彼女の立ち直りは早く、腰のポーチから素早く催涙玉を取り出すと
それを足に力を込めようとしていた壮年の男警官の顔目掛けて投擲する。

「ぐわっ!?」
「命中っ♪」

狙い違わずヒットした催涙玉は破裂して中身を撒き散らし対象の目や鼻、そして口へと吸いこまれていく。
そうなれば当然小銭は涙と咳が止まらなくなり、跳躍どころではない。

「ごめんね小銭警部。大人しくしていればすぐに治ると思うから―――っ!?」
「ゴホゴホッ! こ、この小銭を舐めるなと言ったはずだぞゴホッ、アクアメロゲホゲホ!」

ペロリと舌を出して謝罪の言葉をかける怪盗少女。
しかし彼女は半年以上もの間溜めに溜めた小銭の執念を見誤っていた。
彼は激しく咳のせいで力が入らない上、目は涙でグショ濡れで視界が完全に塞がれているにもかかわらず
なんとしてもこのチャンスを逃すまいと二度目の跳躍を決行したのである。

「ゲホゴホーーっ!!」
「なっ……」
0324怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜2017/11/30(木) 13:24:29.01ID:vlP9l13d
まさかの跳躍に、今度こそ意表を突かれたアクアメロディは呆然とするしかない。
だが、それゆえに目が見えずとも相手のどこかを掴もうと空中でもがく小銭の執念が実った。
闇雲に振り回した右手が怪盗少女の顔面をかすめ、指先が目元の仮面に引っかかったのだ。

「あっ!? ダ、ダメッ!!」
「ゲフンッ!」

自分の正体を隠す最重要装飾に触れられて動揺する美音は慌てて空いた右手をガードにまわすが
指に感じた確かな手応えを離すまいとする壮年警官が力を籠めるほうが早かった。
ブチッ!

「いやッ!」

決して奪われてはならぬ仮面をむしり取られてしまった美音は咄嗟に手のひらで顔を覆い隠す。
幸いにも小銭は未だ催涙玉の効果で目を瞑っており、露わになった素顔は見られてはいない。
それ以前に、自分が宿敵の大事なものを奪ったことすら気がついていないだろう。
しかし、仮面がなくなったことによる動揺から怪盗少女は半ば思考停止状態に陥ってしまった。
一方、小銭にとっては絶好のチャンス到来と言える状況。
だが、彼は未だ空中を跳躍中であり、仮面をむしり取ったことで掴まるものもなくなった。
つまり、あとは重力に従って落下するだけとなるわけで。

「ぬっ!?」

己の身体が落ち始めたことを感覚で理解した小銭は再び両手を振り回す。
ここで彼が幸運だったのは、この時アクアメロディは顔を隠すことに注力していたため、顔を覆う手を
前に突き出すだけで簡単に危険を排除できるということに気がつかなかったことだった。

(とにかく何かを掴まなければ!)

柵でもアクアメロディの身体のどこでもいい。掴みさえすれば落下は免れる。
利かぬ視界の中、先程右手で掴んだ何かの近くに懸命に伸ばした左手が掴んだものは、布の感触だった。

「きゃあっ!?」

可愛らしい悲鳴が上がったのは、小銭が自身の落下をかろうじて防いですぐのことだった。
彼が掴んだのは怪盗少女の襟元で、引っ張られた布地の下からすべすべの肌色が出現してしまったのである。
防刃繊維のコスチュームは男一人分の体重がかかっても破れることはなかったが
生地が伸びることは避けられず、首筋から鎖骨までのラインが一気に夜風に晒されてしまう。
それどころか、空いた隙間から自己主張激しく鎮座しているEカップの深い谷間が見え隠れしていた。
0325怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜2017/11/30(木) 13:29:25.54ID:vlP9l13d
「や、やだっ……ちょっと、離しなさい!」
「誰が離すゲホッ! ク、クソッ、目さえ見えるようになれば……ゴホゴホッ!」

頭上からの焦り声に、自分の手が掴んでいるのがアクアメロディのどこかということを察する小銭。
右手は目を擦るために使っているため左手一本でぶら下がっている状態だが、決してこの手は離すまい。
そう硬く決意した壮年警官は、右手に剥ぎ取った仮面、左手にコスチュームを掴んでいることで
自分が今どれだけ宿敵たる少女を追い詰めているか気がついていなかった。

(こ、このままじゃ……!)

小銭の分の重量が加わったことで引き上げる速度を落としたワイヤーに引っ張られながら
焦りと羞恥で身を焦がす美音はなんとかこのマズイ状況を打破すべく思考を巡らせる。
このままの状況が続けば、時間の経過とともに小銭の視力は回復してしまうだろう。
そうなったら最後、今の際どい格好は勿論、仮面を失って露わになっている素顔をも目撃されてしまう。

(それだけは絶対ダメっ)

それを防ぐためにはなんとか小銭を振り落とさないといけないが、相手も必死。
身体を揺らしてみてもほとんど効果はなく、むしろコスチュームの乱れが加速してしまい
今や空いた隙間からは谷間を越えて双子山の頂上までもが顔を出しそうになっている。
胸元は股間同様下着を身に着けていないノーブラ状態のため、そうなれば生乳ポロリが確定。
当然美音はそれに気がついており、更に頬が朱に染まるが今は恥ずかしがっている場合ではなかった。
左手はワイヤーに繋がっているため使えず、足は空中に浮いているため上手く力が入らない。
頼みの綱は右手だが、こちらも現在顔を隠すために使用中だ。

(まだ、小銭警部は目が見えていないはず。でも……)

この状況を打破するためには右手を自由にするのが必須ということは痛いほど理解している。
しかし、いくら目が見えていないとはいえ、警官の前で自ら素顔を晒すという決断が中々できない。
更に、右腕は上着が下に引っ張られていることで動きが制限されてしまっているため
どうしても一度コスチュームから手を抜き出す必要があるのだが、そうすれば完全に胸が露出する。
アクアメロディとして、一人の女の子としての葛藤が美音の動きを鈍らせていく。
だが、数多の修羅場を潜り抜けてきた経験が決断を促し、手遅れになる前に逡巡を断ち切った。

(―――お、女は度胸っ!)

迷いを振り切るように心中で叫んだ怪盗少女は右手を顔から素早く引き剥がすと
その勢いのまま上着の肩口から腕を抜いて、ポニーテールを纏める頭上のリボンへと伸ばす。
一連の動きの中で、遂に右の乳房がコスチュームからぽろんっと零れ出たが、気にしている暇はない。
リボンの結び目に隠していた小型のナイフを握りしめると柄の部分を下にして一気に振り下ろし
未だ襟元を掴んで離さない小銭の手の甲を思い切り叩いた。
0328怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜2017/12/01(金) 13:50:09.10ID:gK0RNw5E
「ぐああっ!? ―――あ」

思わぬ痛みを受け、反射的に五指を開いてしまった小銭はしまったと悔いるも後の祭りだった。
己を支えるものを失った彼の小柄な身体は今度こそ空中に投げ出され、落下を開始する。
それでも再度何かを掴もうと足掻きを見せるも、それよりも先に怪盗少女の蹴りがヒット。
あと一歩のところまで宿敵を追い詰めた壮年警官は、それを自覚することなく地上へと墜落していく。

「おごっ!!」

数瞬後、鈍い音と共に地面にぶつかった小銭は唯一の戦利品であるアクアメロディの仮面を握りしめたまま
ぼやけた視界の中に申し訳なさそうな美少女の顔を収めつつ無念そうな表情で気絶するのだった。

「はぁっ、はぁっ……流石は小銭警部。危ないところだったわ」

かろうじて小銭を退けるのとほぼ同時にワイヤーの巻き取りが終わる。
最後の一仕事とばかりに竹壁の頂上によじ登った美音は壁の上に腰掛け、ホッと一息。
散々な目にあってばかりだったが、ここまで来ればもう今夜のミッションは達成したも同然。
苦労を乗り越えた達成感が疲れを癒していく中、ふと視線を下ろした怪盗少女は現状を思い出した。

「あ……」

見ればコスチュームの上着が半分脱げて、右側がほぼ完全に裸になってしまっていた。
元の位置に戻ろうとする生地の反動が下乳で引っかかり、おっぱいを重たそうに持ち上げている。
上方向に浮かされた右乳房はその大きさを誇示し、その先端では桃色の蕾がツンと生意気そうな尖りを見せ
時折外気に震えて反応しつつも、摘まんでくれ、吸いついてくれとばかりに存在感を主張していた。

「やだもうっ、私ったらまたこんな恥ずかしい格好を……」

危機を脱するためとはいえ、女の子として大胆な行動をとってしまったことに赤面しつつ
美音はコスチュームの位置を元に戻すべくモゾモゾと身動ぎする。
着直した後は、奪われた仮面の代わりに露わになっている素顔を隠す方法も考えなければならない。
―――バキッ

(今、何か音が……)

手を動かしつつも思考にふけようとしていた美音の気を引く何かが割れるような音。
それは、彼女が今腰掛けている竹壁を構成する幹の一部が折れた音だった。

「あっ! さっき暴れたから……!?」
0329怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜2017/12/01(金) 13:55:08.04ID:gK0RNw5E
怪盗少女の推察通り、竹幹の耐久力は限界に達していた。
二人分の重量に加えて、暴れた負荷もあってフックがかけられていた部分がモロくなっていたのだ。
メキッ、バキバキッ!
一部分が破損すると連鎖するように竹幹が折れていく。
そうなるとその上に座っていたアクアメロディの身体はバランスを崩すしかなく―――

「きゃっ―――!」

次の瞬間には、半裸の肢体は竹壁の向こう側へと傾いた。
だが、本日三度目のハプニングともなれば美音に焦りはない。
竹幹が崩れたことは予想外だったが、着地そのものは難しくはないのだ。
高さ自体はそれなりではあったが、履いているブーツには衝撃吸収機能が備わっている。
あとはきちんと足から着地すればいいだけ。

(……え?)

しかしここで美音の視界に落下地点で動くひとつの影が映った。
ゴソゴソと蠢くその影は何かを懐から取り出すと、上に向けて固定する。
月明かりに反射してキラリと煌めくそれは、デジタルカメラのレンズだった。

「っ!?」

パシャ!
シャッター音が鳴りフラッシュが光るのと、怪盗少女が顔を両手で覆うのはほぼ同時だった。
指の隙間から見れば、眼下にはカメラマンらしき一人の男が興奮した様子でデジカメを構えている。
どうして人がここに、と混乱する美音だったが、考えてみれば小銭とあれだけ大騒ぎしたのだ。
たとえ離れた場所にいたとしても、壁の内側から声が聞こえてくれば寄ってくるのは当然である。

(そんなことにも気がつかなかったなんて!)

いくら疲労と安堵に浸っていたとはいえ、油断の一言では済まされない失態。
しかも、ガードが間に合わず今の撮影でアクアメロディの正体が撮られてしまった可能性すらある。
こうなってはなんとしても下にいるカメラマンを逃がすわけにはいかない。

(早く地面について……っ!)

不安と焦りに身を焦がす美音だったが、物理法則を覆せない以上落下速度は早まらない。
男は一枚では全然足りないのか、シャッターを押しまくってアクアメロディの落下姿を収めていく。
コスチュームから絞り出されるように持ち上げられてたわむ右の生乳が。
そして、風圧で豪快に捲れあがったスカートの中の乙女の秘部が容赦なくレンズに捉えられてしまう。
0330怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜2017/12/01(金) 13:57:22.56ID:gK0RNw5E
「うひょーっ! こりゃ大スクープだ!」
(きゃあああッ! ど……どこを撮っているのよぉ!)

無防備に晒されている自分の一番恥ずかしい部分を激写され、心中で悲鳴を上げる美音。
しかし、足から降りなければならない以上、体勢を変えることはできない。
かといって、正体を隠すために使っている両手を顔から動かせるはずもなく。
フラッシュに身を焼かれる怪盗少女にできるのは歯を食いしばって羞恥に耐えることだけだった。

「おっと、そろそろ……」

だが、永遠にも思えた数秒間にも終わりは来る。
アクアメロディが着地すればデジカメを奪いに動くことは明白なため、カメラマンはお宝映像を守るために
デジカメを懐に仕舞うと、名残惜しさを振り切って足早に退散し始めたのだ。

「そうは―――いかないっ!」

だが、その隙を見逃す美音ではなかった。
後ろを向いた男の背中に発射したワイヤーを引っかけ固定すると、竹壁を思い切り蹴って方向転換。
驚愕の表情を浮かべるカメラマンに向かい、落下の加速を伴った膝蹴りを繰り出す。

「やああっ!」
「グギャッ!」

ゴスッ!
見事鼻先にヒットした膝の一撃は、大の男をも気絶させるには十分な威力だった。
まさかの不意打ちにたまらず昏倒したカメラマンの懐からデジカメが転がり落ちる。
そのまま地面を滑るように着地した美音はスッキリした表情を浮かべていた。

「……あっ、それよりもこれの中身を確認しないと」

不埒な男を成敗した爽快感も束の間、デジカメを拾った怪盗少女はデータ確認を始める。
操作によって男が撮影した画像が映し出されるが、そのどれもが美音にとっては赤面ものだった。
アップで映る太ももや風に煽られて震動するバストが鮮明に記録されてしまっているのだから無理もない。
それに、これらが撮影されているということは、カメラマン自身にも見られていることを意味するわけで。

「うう、全部削除しないと……あと、一番最初のは……」

見知らぬ異性に裸同然の姿を見られてしまった恥ずかしさに羞恥心をこれ以上なく刺激されながらも
美音は肝心の画像、すなわち最初に撮られた映像の確認をすべくボタンを操作する。
果たして素顔は撮られてしまったのか。緊張に心臓をドキドキさせる怪盗少女の目に映ったのは
0331怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜2017/12/01(金) 14:00:39.96ID:gK0RNw5E
「映ってない……! よかったっ」

ちょうど大きく広がったスカートの裾が、そこから上の部分を完全に隠している画像だった。
不運続きの一夜ではあったが、最後の最後で訪れた幸運に美音は顔を綻ばせる。

(でも……こ、これが一番恥ずかしい……)

だが、正体が守られた代償として、最も見られてはいけない場所が開帳されてしまっていた。
広がったスカートの真ん中に、ノーパン状態の股間がM字開脚で惜しみなくクッキリ映っている。
処女らしくピッタリと閉じ合わさった姫筋も、その上に薄く生えた黒い恥毛もハッキリ丸見え。
落下直後だったとはいえ、あまりにも大胆なポーズの中での一枚だった。

「これも削除っ!」

ピッ、と恥辱からボタンを強く押して全てのデータを削除し終えた美音は改めて上着を着直すと
鼻血を出して横たわっているカメラマンの元へと近づいていく。
首にかけられた記者証には「撮馬久留夫」という名前が書かれていた。

「この人が……撮馬久留夫!?」

まさかあの破廉恥な場面ばかりを撮って雑誌に掲載していた本人と対面することになるとは。
思わぬ偶然に驚く他ない美音は、他に人が集まってこないうちにこの場から退散しようと足を動かし
しかしふと真顔になると、再び撮馬の傍へと近づき

「念のためっ」

ゴンッ!
拾ったデジカメを頭頂部にぶつけ、追い打ちをかけた。
恥ずかしいところを好き勝手に撮られた恨みもあったが、これで記憶が消えてくれれば
という切実にして打算的な思いがあったのも確かな行動であった。

「二度と会わないことを祈りたいわね……」

心の底からそう思う美音は、しかし知るよしもなかった。
願いとは裏腹に、この男と再会することになることを。
そしてその時に、今回とは比較にならぬ恥辱を味わうことになることを―――
0332AM2017/12/01(金) 14:01:37.62ID:gK0RNw5E
以上で投下終了となります。
当初はマスコミと警官の入り乱れる中の大立ち回りとかやろうかと思っていたのですが
ノーパンがバレないという前提だと、どうやっても無理だと思いこの形に。
0333名無しさん@ピンキー2017/12/01(金) 14:10:23.15ID:OrpSZxbp
お疲れ様です!
恥ずかしい所を激写されたけど、全国の男子高校生の夜のお供とはならず残念
美音の反応がエロ可愛いから、どんどんもっともっと恥ずかしい目にあって欲しく
彼との再会がとても待ち遠しいですね
0334名無しさん@ピンキー2017/12/01(金) 18:53:45.66ID:RBJeBrxj
ノーパンM字開脚を撮影されるのと比較にならない恥辱とな?
AMさんはアクアメロディの生放送で全裸放尿を超えてくる気だろうか?
そして美音の度胸はそれに耐えられるのか?
再会が楽しみです。
次のミッションは何か?それとも次回は日常回か?待ち遠しいです。
0335名無しさん@ピンキー2017/12/01(金) 19:39:24.12ID:iAPVmdIy
AMさん復活おめでとうございます!
今回もしっかり楽しませて頂きました。
個人的にはもう少しエロ多めが好きなので、撮馬氏の頑張りに期待します。
次回も楽しみにさせて頂きます!!
0336名無しさん@ピンキー2017/12/05(火) 08:23:32.40ID:0O+EXEpV
エロを抜くと今回左腕にかなりの負荷がかかっているけど、痛めていたら成功率がかなり下がるね。
これで不覚を取ってエロい目に合うのか?脅迫者が治療を支持して恥凌(恥辱医凌)を受けるのか?
なんて妄想が出てきた。実際怪我した怪盗とか、怪我の理由付けで医療関係に協力者がいないと治療も難しい気がする。
0337AM2017/12/07(木) 10:55:16.29ID:SFM7CiMU
昼過ぎくらいから投下開始します。
作品は「怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー 第十三話」となります。

美音の左腕ですが、小銭が男にしては小柄で軽めだったのでノーダメということで
0338怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜2017/12/07(木) 12:56:04.27ID:SFM7CiMU
学園生活における男子禁制の地、女子更衣室。
夏真っ盛りで蒸し暑さを感じる中のプール授業が目前とあって、室内の女子たちは活気に満ち溢れていた。
色とりどりの女子高生たちの下着、あるいは全裸姿がひしめいてる光景は正に絶景の一言だが
そんな中、未だ制服のままコンビニで朝一に買った雑誌に目を落とす一人の少女がいた。
アクアメロディが佐竹邸からの盗みを終えた翌週に発売された、撮馬久留夫の過激な下ネタ写真で
一部の人間から熱狂的な人気を誇るその雑誌には、本来掲載されるべき記事と写真が
つまり、今やアイドル扱いの美少女怪盗を被写体とした特集が一ページも存在していなかった。

(よかった。ちゃんと消したから大丈夫だとは思っていたけど、やっぱり私の写真は載ってない)

雑誌末尾の「今週の特集は中止となりました」というお詫び文を読み終え、ホッと安堵の微笑み。
少女―――水無月美音は抱えていた心配事のひとつが解決し、肩の荷が下りた気分になる。
そんな彼女の背後に眼鏡をかけたおさげの少女が忍び寄り、ポンと肩を叩いた。

「ひゃあっ!?」
「おおう、思ったよりも大きな反応……」
「え、あ、楽子? ど、どうしたのいきなり?」
「いや、いきなりも何も着替えを始めてないの美音だけだからどうしたのかなって……」

不思議そうにこちらを見やる友人、長谷山楽子の言葉にハッとなった美音は周囲を見回すと
既に室内にいる同級生たちのほとんどはスクール水着に着替え終わっていた。
勿論楽子も着替え済みで、中々に均整の取れたスタイルがピッタリとした布地の上から確認できる。

「ご、ごめんっ。すぐに着替えるね」

まだ時間には余裕があるが、一人だけ遅れているとなると焦りも浮かぶというもの。
楽子に見えないようにこっそりと雑誌を閉じてロッカーにしまうと
ストレートロングの黒髪を軽く左右に振り乱しながら、美音は慌てて制服を脱ぎ始める。
ブレザーとその下のワイシャツを身体から抜き取り、手慣れた動きでスカートのホックを外すと
シンプルなピンク色のブラとパンティで大事な場所を隠しているだけの半裸姿が現れ
その高校生離れした魅惑の肢体を目に入れた周囲の女子生徒たちが羨望と嫉妬の視線を送った。

「……あんた、相変わらずのナイスバディよねぇ。またおっぱい大きくなったんでしょ?」
「う、うん……」
「かーっ! Eカップとかグラビアアイドルかってーの! 女目線でもヤバすぎるわこれは!」

恥ずかしいからあんまり言わないで、という少女の懇願を込めた視線をあっさり無視した楽子は
学園男子垂涎のバストを穴が開くほどマジマジと見つめ、手をワキワキとさせる。
その仕草に嫌な予感を覚えた美音は一歩後退するが、逃がさないとばかりに踏み込んだ眼鏡娘は
文学少女風の外見には似合わない素早い動きで目の前の桃色下着のフロントホックを外してしまう。
瞬間、拘束から解放された乳房がプルルンッ! と勢いよく飛び出した。
0339怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜2017/12/07(木) 12:57:55.83ID:SFM7CiMU
「やっ、ちょ、ちょっと楽子!?」
「何よ今のド迫力シーン!? こんなもん見せられて触らずにいられるかっ!」
「やぁんっ!」

自分では不可能な衝撃シーンを見せつけられた楽子は、たまらずぎゅむっと眼前の巨乳を掴み
もみもみやわやわとその感触が本物であるか確認するかのように揉みしだく。

「ら、楽子……やめ、あ、んっ!」
「くっ! これは紛れもなく天然……わたしの負けね」
「……ふぅ……はぁ……最初から勝負なんかしてなかったんだけど」

圧倒的な敗北感に襲われた眼鏡娘はガクリと肩を落とすと、そのまま床へと崩れ落ちる。
当然だが、そんな彼女を見つめる美音の視線は冷たい。

「うぐぐ、こうして下から見上げると美音の顔がおっぱいに隠れて全然見えない。これが大台……!」
「あのね楽子、いい加減にしないと……」
「しかし隙ありー!」
「きゃあ!?」

恥ずかし気に頬を染めつつ、胸を両腕で隠しながら友人に注意をしようとした刹那の隙を突かれ
楽子の手によって無防備な腰からスルリと最後の一枚を脱がされた美音の悲鳴が更衣室に響く。
だが、うるさいと声を上げる者はいなかった。
女でも目を奪われてしまうほどの美しさと、男に美味しそうと思わせ誘う淫靡さを両立させている
水無月美音という少女のグラマラスな裸体に皆思わず見入ってしまったのだ。

「……うん、やっぱりヤバイわこれ。美音、あんたならアクアメロディにも勝てる!」
「か、勝つって……何を?」
「お色気!」

キッパリと断言する眼鏡娘に、美音は今度こそ呆れの溜息をつかざるをえなかった。
というかそもそも同一人物なのだから勝つも負けるもない。

「今からでも遅くはないわ! 美音も怪盗デビューして……」
「―――逮捕されれば大笑いね」
「え? あ、日野森さん……」

変な方向に流れ出した話題に焦りを感じ始めた美音が友人の口を塞ごうとしたその時。
調子に乗った楽子の台詞を強制的に中断させる鋭い声が間に入ってきた。
水着姿の女子の群れの中央を割るようにして姿を見せた声の主は隣のクラスの女子生徒であり
それは楽子も、そして美音もよく知っている人物だった。
0340怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜2017/12/07(木) 13:00:01.34ID:SFM7CiMU
日野森美緒。それが彼女の名前である。
パーマをかけた金髪に気の強そうな吊り目が印象的な美少女で、男子人気は美音に次ぐほどなのだが
その自尊心の高さと目立ちたがりな性格ゆえに同性からの評判は芳しくない。
美音も正直なところ、苦手な相手だ。
彼女は己よりも人気のある自分のことを嫌っておりそれをまったく隠さない。
名前の読みが似ているところも癇に障るらしく、目が合うたびに睨まれる始末。
それにもうひとつ、彼女のことを苦手とする理由が美音にはあった。それは―――

「まったく、犯罪者になりたいなんてどんな神経をしてるのかしら?
 それもあんな薄汚いコソ泥と張り合おうだなんてありえないわね」
「ちょっと! 美音は何も言ってないじゃない! それにアクアメロディは怪盗! コソ泥じゃない!」
「言い方を変えただけで同じでしょ、ふんっ」

このアクアメロディに対する敵愾心だった。
目立ちたがり屋な彼女は自分より目立つ人間をとにかく敵視する傾向がある。
だから現在シティで一番目立つ存在であるアクアメロディを嫌悪するのもわからないではないのだが
その負の感情を同一人物ゆえに二人分向けられる当の本人としては困るとしか言いようがない。

「それに何よ、あのいかにも男に媚びてる格好は。アイドル面してるけど実際はただの露出狂ね」
「あんた、言っていいことと悪いことがっ」
「楽子、ダメよっ」

大のアクアメロディファンを自称する楽子にとって、その言いざまは許せるものではなかったのだろう。
怒り心頭と言った表情で手を振り上げるが、流石にマズイと見た美音は咄嗟に抱き着いてそれを止める。
一触即発の空気となり、騒然となる女子更衣室。
そんな重苦しい空気を掻き消す予鈴のチャイムが鳴ったのは眼鏡娘が再度口を開きかけた瞬間だった。

「……さて、そろそろプールに行かないと怒られちゃうわね」
「待ちなさいよ、逃げる気!?」
「ふん、犯罪者を持ち上げるような奴なんて相手にしてられないわ」

言いたいだけ言って去っていく勝気な少女を、しかし美音に捕まえられている楽子は追いかけられず
遠く小さくなっていく背中に罵倒を浴びせることしかできない。

「なによ! ただの貧乳の僻みのくせに!」
「えっ」
「だってアイツ、最後美音のおっぱい見て顔をしかめてたし! 間違いない!」

言われてみれば、確かに去り際の彼女は抱き着きで大きくたわんでいた自分の胸を睨んでいた気がする。
先程の日野森の憎悪に満ちた顔を思い出し、美音は理不尽な恨みの理由に溜息をつくしかなかった。
0341怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜2017/12/07(木) 13:03:02.67ID:SFM7CiMU
「まったく楽子ったら、授業が終わっても怒りっぱなしなんだから……」

険悪な空気が漂うプールを含めた授業も終わり、放課後。
一人で帰宅していた美音は友人の直情さに呆れつつも、感謝の気持ちを覚えていた。
本来ならば日野森の暴言に対し怒るべきだったのは自分。
だが、もしあの場面で感情の赴くがままに言い返していれば、楽子がそうしていたように
流れ上アクアメロディを庇う発言をしなければならなかった。
けれども、自分とアクアメロディを同じくらいに嫌っている彼女の前でそんなことをすれば
二人は同一人物じゃないのか、と突っ込まれる可能性も零ではない。
そこで否定するのは簡単だし、誰も信じたりはしないだろうが、言い分が真をついている以上
用心をするに越したことはない。知らずに自分がボロを出す可能性もあるのだから
そういう意味では、楽子が激発してくれたのは好都合だった。
勿論打算的な意味だけではなく、友達としても自分を庇ってくれたことは嬉しかったのだが。

「それにしても、思っていた以上にマスコミは厄介ね……」

ふと、最近のメディアによるアクアメロディフィーバーについて思いを馳せる。
怪盗である自分がシティのアイドルとして持ち上げられるのは気恥ずかしいが、今まで見たものは
あくまで内容が健全だったから特に気にしないでいられた。
しかし、撮馬久留夫の例があるように、メディア関係者の全員が節度を持っているわけではない。
不健全な写真に限らず、怪盗少女の弱点や醜聞をハイエナの如く嗅ぎまわる者も一定数いる。
幸いにも自分は芸能人や政治家と違い素性不明なので彼らと関わるのは事件の時だけだ。
仮に遭遇したからと言ってインタビューに応じたり、写真写りの良いポーズをとる必要はない。
警察の追跡すら撒ける以上、仕事帰りを尾行されて家を突き止められるということなどありえないし
そういう意味では警察や標的の警備以上の脅威と捉える必要はないのだろうが……

(けど、油断していたらこの前みたいなことが起きちゃうのも確かなのよね……ううっ)

初対面の男にあんなところやこんなところまで見られて撮られてしまったことを思い出してしまう。
撮馬久留夫を気絶させて撮影データを消去した後、美音は彼の服を失敬してその場を脱した。
都合よく帽子もあったため、深く被れば顔も隠せたのでそのまま帰宅するのは難しくなかった。
当然、あとには大の字に倒れたパンツ一丁のカメラマンが残されることになったわけだが
自業自得気味だったとはいえ、恥ずかしい目にあわされた怪盗少女が彼に対して同情心を抱くことはなく。

(これで少しは懲りてくれればいいのだけれど……)

写真は勿論だが「アクアメロディはノーパンだった!」みたいな文章すら載せていないあたり
ある程度のダメージはあったのだろう。単純に絵がないと説得力がないと思っただけかもしれないが。
0342怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜2017/12/07(木) 13:05:02.24ID:SFM7CiMU
「ふたつめのミッションでは最初の時みたいにマスコミに顔出しをしろって指示はなかったってことは
 次以降もない可能性は高い。それなら極力彼らのいるあたりを避ければとりあえずは大丈夫よね」

それでも望遠カメラなどで姿を捕らえられることはあるだろうが、これはもう仕方がない。
パンチラやおっぱいが揺れるところを撮られる程度ならば必要経費と割り切るしかなかった。
勿論、アクアメロディとしてはともかく、水無月美音としては非常に複雑な結論ではあったのだが。

「さてと、今日の晩ご飯はどうし……?」

考え事をしている間にいつの間にか自宅に到着していたため、美音は入口の門を潜り玄関へと向かうが
ドアの前に何か見慣れない物体が置かれていることに気がつく。
そこには、自分ならばなんとか一人で抱えられそうなくらいの大きさの木箱がひとつ。

「何、これ……ッ!?」

宅配便の配達員が置いていった自分宛ての荷物だろうか、と箱に近寄った美音は目を見開く。
蓋の上には「AMへ。ISより」と書かれた紙が貼ってあった。
AMはアクアメロディの略だろう。つまり、この木箱の差出人は知っているのだ。
水無月美音のもうひとつの顔が怪盗アクアメロディだということを。

「間違いない、これを送ってきたのは電話の男……!」

ここ最近の出来事を考えれば、このISと名乗る人物の心当たりなど一人しかいない。
事実、罠を警戒しつつも木箱の蓋を開けてみれば、そこには拳大の宝石ケースに入れられた黒い宝石。
すなわち、エレメントジュエルのひとつであるダークが入っていた。
―――ピリリリリ!
刹那、まるでタイミングを見計らったかのようにスマホに着信が入る。
画面を見れば予想通りの非通知表示。
不安と緊張に心臓の鼓動を早めつつ、美音は通話をクリックした。

『やあ、第二のミッションのクリア報酬は受け取ってくれたかな?』
「ええ、ちょうど今蓋を開けさせてもらったところよ」
『そっか。いやあ、前に勝手に家に入り込むなって怒られちゃったからね。
 今回はちゃんと反省して中に入らないようにしたんだ』
「……それはいい心がけね。それで、聞きたいことがあるのだけれど」
『それは次のミッションについてかい? それとも―――』
「IS。あれが貴方の名前なの?」

余計な会話はいらぬばかりに、美音はズバリと切り込んだ質問をぶつける。
性別以外は事実上何もわからない相手の素性を探る絶好のチャンスを逃すわけにはいかなかった。
0343怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜2017/12/07(木) 13:09:49.33ID:SFM7CiMU
『やっぱりそれを聞いてくるよね! ああ、ISっていうのは僕のイニシャルではないよ。
 アクアメロディのような、格好いいもう一つの名前が欲しくてねぇ。それで考えてみたんだ』
「……」
『あれ、反応薄いね? まあいいや、このISっていうのは「Invisible stalker」の略だよ。
 見えない、けれど寄り添う者。僕にピッタリな名前だと思わないかい?』
「ええ、ストーカーってところがとてもね」
『アイタタタ、それを言われると痛いなぁ〜。でもまあ、そういうことだから今度から僕のことは
 アルファベットの頭文字を撮って「アイズ」って読んでおくれ』

ちなみに火野にもこの名前を名乗っていたんだよ。
と楽しそうに告げる謎の男改めアイズに美音は閉口しつつ、今得た情報を分析する。
声だけのことなので断言はできないが、今まで数々の悪党と対峙してきた経験からすると
一貫してふざけたような言動をとっているように見えても、彼は決して愉快犯ではない。
0344怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜2017/12/07(木) 13:12:03.28ID:SFM7CiMU
強い執着―――この場合は自分に対してだろう、を原動力にして動いているように思える。
ストーカーというマイナスイメージの強い単語を使っているのもその表れだ。

(だけど、目的が見えてこない。『君を僕だけのモノにしたい』なんて言っていたけれど
 やっていることは嫌がらせ紛いのミッションを私にやらせているだけ)

毎回のターゲットの情報収拾だけ見ても、その精密さからして多大な労力と金銭がかかっているはず。
アイズがそれなり以上の財力と権力の持ち主であることは間違いないだろうが、限度がある。
ミッションクリアの報酬としてエレメントジュエルをアッサリと返還してくるのも異常だ。
超常の宝石は、使い方さえ間違えなければいくらでも持ち主に利益をもたらしてくれるというのに。

(とにかく、このアイズという男の正体と目的をハッキリさせないことには前に進めない)
『じゃあ、自己紹介も済んだし、そろそろお待ちかねだろう三つ目のミッションを発表しよう』
0345怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜2017/12/07(木) 13:16:38.74ID:SFM7CiMU
そのためにも今は悔しくても彼の言いなりになってミッションをこなすしかない。
けれどもし、次のミッションがまたあんな恥ずかしい内容だったら―――
上下の下着を身に着けていない状態でアクアメロディとして盗みを働いた先日のことを思い出すと
あの時の自分はなんて恥ずかしい真似をしてしまったのだろう、今でも頬が上気してしまうが
0346怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜2017/12/07(木) 13:17:00.97ID:SFM7CiMU
勿体ぶる男の声を聞き逃すわけにはいかず、美音は静かに耳を澄ませた。

『ターゲットについては後で情報を送るとして、今回の「条件」だけど……』
「……また、あんな変態みたいなことをさせるつもりなのかしら?」
『ハハッ、今度はちゃんと全部着てて構わないよ。ただし、こちらが用意した特別なものを……ね』
「用意? 特別? それって一体……」
『論より証拠。木箱の中にはまだ包みが入っていただろう? 次のミッションはそれの着用が条件だ』

改めて箱の中身を確認すると、確かに宝石ケース以外にも包みが入っていることに気がつく。
中から出てきたのは、見慣れた衣装一式。すなわち、怪盗アクアメロディのコスチュームだった。
0347AM2017/12/07(木) 13:17:26.65ID:SFM7CiMU
以上で投下終了となります。今回は日常回+次のミッションへの導入。
楽子は前からちょくちょく出てきていた友人ちゃんです。ようやく名前がつきました。
美緒のほうは後々活躍してもらいます、性的な意味で。
あと、今更致命的なミスに気がつきました。インビシブルじゃなくてインビジブルだ…

ネタバレ:用意されたコスチュームは水に溶けます
0348名無しさん@ピンキー2017/12/07(木) 16:34:53.09ID:jb4TZLot
お疲れ様です!
水に溶ける衣服とは、下着姿での活躍が約束されたようなもので
また次も恥ずかしい目にあいそうで凄く凄く楽しみです!
0349名無しさん@ピンキー2017/12/07(木) 19:41:14.72ID:psFAEZm9
撮馬久留夫は他にカメラを四家家テなかった見ないですね。
と、いうことは雑誌に載せていた写真も自分の足で追いかけて撮影していたんでしょうか。
逃亡するアクアメロディに追随し、最後は正面に回りこみ、しかもまったく気づかれずに写真を撮ってみせたってことですかね。
0350名無しさん@ピンキー2017/12/07(木) 20:02:42.50ID:6m50V7Ij
>>347
お疲れ様でした。
毎週の投稿には冬の寒い体をもっこり、ではなくてほっこりさせてもらっています。
水に溶けるコスチュームとはこれはもっこり、いやびっくりしました。
次回が楽しみです。
0351名無しさん@ピンキー2017/12/08(金) 01:23:57.81ID:FfYar2rJ
楽子はいい友人だなー
そんな彼女も、美音が前作ラストで晒した痴態に痴女だと軽蔑していたと思うと興奮する
0352名無しさん@ピンキー2017/12/09(土) 13:07:11.50ID:rUgxa1yB
どこまで用意された衣装でしょう。それによって展開が変わってきますね。
前作のダーク編のストリップではスカート、上着、ブラ、パンツ、手袋、ニーソ、ブーツでした。
手袋、ブーツは装備であり元のままかと、上着とスカートは確実に溶けるでしょう。
下着はどうか?上着よりも溶けにくいが溶けると面白そうですね。
ニーソは溶けるかもしれないし、針の仕舞う場所として元のままかも
というか、ポシェットなどの仕舞う場所が無いのに麻酔銃やスタンガン、そして盗んだ宝石をどこに持っているのかの疑問が出てきます。
ウエストポーチを装備して裸にポーチのバックルで活躍するとか見ごたえがありそうです。
仮面やリボンは溶けない使用か、溶けても非常に溶けにくい(後回し)にするべきですね。
下着が溶けて丸出しもいいですが、アクアメロディらしく、♪のニップルや、♯の前張りとかもありですね。
0353名無しさん@ピンキー2017/12/10(日) 08:55:19.35ID:lpSk2pbw
>>352
あんま要素だらけでネタ潰しっぽいことは書かないほうがいいのでは…
0354AM2017/12/14(木) 10:52:53.55ID:QEmObDns
昼過ぎくらいから投下開始します。
作品は「怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー 第十四話」となります。

アクアメロディの怪盗道具及び盗んだ宝石などは基本的にウエストポーチにしまわれています
リボンの中の小型ナイフのように、コスチュームの中に隠されているものもあるんですけどね
無印第一話のハンググライダーについては、軽量&圧縮技術が凄いってことにしといてください
最初はリュックとか考えてたんですが、それだとビジュアル的にダサイですし…
ほら、コナンの怪盗キッドも手ぶらなのに色々出すじゃないですか、それと同じってことでw
0355怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜2017/12/14(木) 12:26:48.76ID:QEmObDns
アイズから告げられた三つ目のミッション当日。
日曜日の昼間という怪盗が動くにはやや不似合いな時間帯にアクアメロディは動いていた。
ローラーブレードで軽快に走る彼女が今いるのはシティ全域に張り巡らされた地下水路の一角。
このまま進んでいけば今回のターゲットの住む屋敷の直下に辿り着く予定になっている。

「ふぅっ、直接走っているわけじゃないからそれほど疲れないとはいえ、やっぱり遠いわね……」

今度のミッションにおける標的の名前は青広豪水。
代々続く鰻の養殖で財を築いた人物で、シティの郊外に居を構えている。
保有する土地面積だけで言えば佐竹緑郎を凌ぐが、広大な土地の大半は鰻の養殖所となっているため
竹林で見通しの悪かった佐竹領とは違い、全体的な見晴らしがよいことから隠密潜入が難しい。
また、彼は傲慢からくる油断で隙の大きい富豪が多い中、情報を大切にしていることで知られている。
その秘匿力は、美音の情報収集力では屋敷内部の情報を手に入れることができなかったほどだ。

「だからアイズの情報に頼るしかないのも確かなんだけれど……」

美音がポケットから取り出した一枚の紙には青広邸の見取り図が詳細に記されていた。
過去五件と同じく、アイズから送られてきた情報には屋敷の見取り図は勿論、警備の人数はおろか
屋敷内で働いているメイドや養殖所の作業員の数までが詳細に記されてあった。
今移動中の地下水路で青広邸に辿り着くまでの最短ルートも彼によってもたらされたものだ。

(今までのことから考えて、アイズは全部は言わずとも嘘をつかないタイプなのは間違いない。
 だから、この情報も基本的には信用していいとは思う。だけど……)

彼が自分にやらせてきたことを考えれば、信じすぎることが危険なのも確か。
だが、疑ってばかりではキリがなく、精神が摩耗するだけである。
警戒を解くことはできないが、今は割り切ってミッションに注力するのが正しい選択だった。

(それに、今回も気を付けておかないといけないことがあるしね)

今回のミッションにおける不安要素は三つ。
ひとつは前述の通り、自分の手で情報を集められなかったことだ。
しかしこれはこの段階になっては気にしている場合ではないし、アイズの情報を信じるほかない。
それに、何らかの不測の事態が起きても諦めなければ切り抜けられるはず、という自信もあった。
ふたつ目は前回で苦戦を強いられる原因となった「前提条件」だ。
ノーパンノーブラという、年頃の女の子に強要するにはありえないことを既にやらされているだけに
今度はどんな破廉恥な条件を告げられるのかと美音は戦々恐々だった。
そんな中、指示された内容は「こちらが用意した衣装を身に着けてミッションをこなすこと」
最初は過剰に露出度を上げた破廉恥コスチュームでも着せられるのかと思っていたのだが
向こうが用意したという衣装は仮面やリボンを含め、いつも自分が着ているものと同一のものだった。
0356怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜2017/12/14(木) 12:30:15.99ID:QEmObDns
勿論、サイズがピッタリであったり、下着まで同封されていたことは引っかかる点ではあったが
恥ずかしい思いをしないで済むのならばそれにこしたことはない。
だが、今までのことを考えれば当然であったが、アイズはそんなに甘い相手ではなかった。
添付されていた紙には「注意:この服は水に溶けます」と書かれていたのである。

「今度は普通に……なんて一瞬でも思った私が馬鹿だったってことよね、はぁ」

またしても、一歩間違えれば恥ずかしい姿を晒してしまう危険性がある状態を強いられている。
その屈辱と不安に苛まれ、溜息をつく美音は自分の身体を覆う怪盗衣装を見下ろした。
そこにあるのはどこからどう見ても普段通りの怪盗アクアメロディのコスチューム。
しかしその実、それは水に濡れると溶けてしまうという危うさを秘めている。
一着しか用意されていない以上、実際に布地が溶けるか試すわけにはいかなかったが
アイズの今までの言動からしてただのハッタリということはないだろう。

「下着のデザインは私好みなんだけどなぁ。これが自分で買ったものだったら……」

クイッ、とコスチュームの胸元の襟を引っ張り中を覗き込むと、そこには怪盗少女のEカップ巨乳を
きつ過ぎず緩過ぎず包み込む純白のブラジャーが艶やかな光沢を放っていた。
所々でフリルと上品そうな刺繍が縫われているそれは一見しただけで高級品とわかる。
実際、着け心地も肌触りも抜群であり、揺れるミニスカートの下に隠れているお揃いのパンティと合わせ
得体のしれない男からの贈り物でさえなければこれからもずっと愛用したいくらいの逸品だ。

「今のところ特に服に変化はなし。書いてあった通り、汗では溶けないようね」

どういう材質なのかは不明だが、この生地はあくまで水にしか溶けないらしい。
今は夏場なので動き回ればどうしても汗をかく以上、それで溶けるのでは流石にどうしようもないため
注意書きの続きに記載されていたことが実証されてホッと一安心といったところだった。

(けれど、それにしてはここまで何もなさすぎる……)

最後の不安要素。それは「ハンデ」の存在だった。
アイズ曰く、今回のミッションはこのままだと最も簡単なものになってしまう。
だから内容は秘密だが、無敗の美少女怪盗に相応しいハンデもこちらで用意した、とのことだが
この衣装を着ること自体が既にハンデだと抗議したいのが正直なところだった。

(てっきりこの地下水路に罠が張ってあると思ったんだけど)

水に溶けるコスチュームを着用している自分に対するハンデなのだから、水が豊富にあるこの場所に
何らかの罠が仕掛けられていると踏んでいたのだが、現状その気配は見えない。
天気も出発時は雲一つない晴天だったし、天気予報でも雨が降るという情報はなかった。
0357怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜2017/12/14(木) 12:33:44.22ID:QEmObDns
そもそもの話、盗みに入る上で水に濡れてしまうような事態など早々起こるはずがない。
いくら青広豪水の土地の大半が鰻の養殖所とはいえ、人が通ることができる道はいくらでもあるし
屋敷の中には養殖所は存在しない。精々屋敷の南側に隣接する形で一ヶ所ほど池があるくらいだ。
だが、だからこそ何も起きない現状が解せない。一体アイズの言うハンデとは―――

「―――っと。そろそろ着くわね」

考え事をしているうちに目的地が間近となり、思考を中断する。
警戒をすることは大事だが、だからといって集中力を欠いてしまうのはマイナスだ。
美音は即座に精神のスイッチを切り替えると、進行速度を落として目的地へと近づいていく。

(……ッ!? 誰かいる!?)

ほの暗い地下水路の一角。
情報通りならば青広邸の地下倉庫に繋がっているはずの扉の前に立つ人影に驚きを隠せない怪盗少女は
しかしすぐさま気持ちを落ち着けると、サッと物陰に潜み相手を観察する。

(えっ……あれって、メ、メイドさん?)

そこにいたのは白のエプロンドレスにカチューシャと、実にわかりやすい格好をしたメイドだった。
光の差し込まない静寂の空間の中、微動だにせず佇むその様は人形と見間違えるほど。
しかし時折何かを探すかのように左右を確認する姿から、彼女が生きている人間であることがわかる。

(物腰からは荒事ができるようにはとても見えない。それなら……)

何故こんなところにメイドがいるのかは疑問だったが、いつまでもこうしているわけにもいかない。
意を決したアクアメロディはさりげなく、しかし堂々とした態度で物陰から姿を現した。
当然謎のメイドの無表情は驚愕に染まるかと思いきや、意外にもまったくの無表情のまま一礼。

「こんにちは。貴女がアクアメロディ様ですね」
「あ、はい」
「では、こちらへ」

驚かせようとした相手のまさかの対応に、美音は反対に驚かされ素で返事をしてしまう。
だが、そんなこちらの呆けた様子を一顧だにせず、メイドの女性はクルリと反転して背を向けると
目の前の扉を開き、まるで初めから決まっていたかのような動作でサッサと歩き出した。

「えっ? ええっ? ちょっと待っ……」

どう考えても怪しい、というか意味不明な事態に混乱する怪盗少女は慌てて女性の後を追い
この状況の説明を求めるべくエプロンドレスの後姿を引き留めようとする。
0358怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜2017/12/14(木) 12:38:07.42ID:QEmObDns
「青広豪水様がお待ちです」

しかし、肩に触れようとした手はその言葉に止められた。
そして同時に理解する。青広豪水はアクアメロディの侵入経路を知っていた。否、知らされていたのだ。
そう、自分に対するハンデとして―――アイズを名乗る男から。

(まさかそう来るとはね)

自分に情報を流す一方で、相手方にも情報を流すというアイズの蝙蝠行為には呆れるほかない。
だが、賊がどこから侵入してくるのか予めわかっていれば警備は大幅に易しくなる。
逆にアクアメロディからすれば目的の達成が難しくなるのだから、それは確かにハンデだった。

「明るくなりますのでご注意ください」

倉庫を通り抜け地下の階段を上がりきると照明の光でパッと視界が明るくなり、微かに目を細める。
各所に置かれた調度品や床に敷かれた絨毯、窓を覆うカーテンなどははいかにも高級そうだが
それぞれが出しゃばらずに調和がとれており、成金趣味にありがちな下品さは感じられない。
廊下には一定間隔で警備と思わしき黒服が直立しており、傍を通ると視線を向けてくる。
だが、明らかに賊だと分かる格好の自分を見ても彼らが襲い掛かってくる気配はまるでない。
先導するメイド同様、青広豪水から待機の指示が出ているのだろう。
相手が何を考えているのかはわからないが、無駄な交戦がないのは歓迎すべきだ。
それでも警戒を怠らず、アイズの送ってきた屋敷の見取り図と実際に見た間取りの照合を行いながら
メイドの後ろをついていく美音だったが、徐々に居心地の悪さを感じ始めてしまう。

(この人たちの視線……侵入者に対する警戒とは違う。もっと別の、ううん、まるで私を……)

黒服の男たちはアクアメロディに対して敵意や警戒心を向けてはいなかったが
その代わりに、舐めるような視線を彼女の年齢離れした発育を誇る身体へと送っていた。
歩くたびに蠱惑的に上下に揺れるバストやキュッとくびれた腰、フリフリと揺れるミニスカートから
見えそうで見えないヒップに、その下で美味しそうな肉付きを見せる太もも。
男好きする、という形容を実際に体現している女体に目を奪われた男たちは怪盗少女が近くを通るたびに
鼻の下を伸ばし、色欲に満ちた表情を浮かべてニヤニヤと口元を緩ませる。

(うう、落ち着かない……)

怪盗として行動する中で、男から性的な欲望を向けられることは今までにも幾度となくあったが
それらは基本的に一過性のものが多く、仮に直接ぶつけられる形になったとしても
敵として相手を倒すことですぐさま解消されることが怪盗少女にとっては当たり前だった。
けれども、今感じている視線はそのどちらでもなく、身体に纏わりついて離れない。
すぐに意識から消えるわけでも、敵として倒して消えるわけでもない男の生々しい視線。
0359AM2017/12/14(木) 12:41:19.44ID:QEmObDns
例によって規制にかかってしまったため
あと四レス残ってますが、それはまた二十四時間後以降に投下します
0360名無しさん@ピンキー2017/12/14(木) 13:30:18.11ID:QABFj+1s
お疲れ様です!
怪盗ではなく一人の女として性の対象としか見られてない状況とは、美音にとっては居心地悪くても、
読んでる側としては、そんな彼らの前でどんな痴態を晒して屈辱を味わうことになるのか、とても興奮するシチュですね!
明日を楽しみにしています!
0361名無しさん@ピンキー2017/12/14(木) 22:17:22.46ID:Z64NnBrs
一旦乙ー
汗には溶けないにしろまさか下着まで含まれているとは良いですなぁ
男の視線も案外情報リークで水に弱いのまで知られてしまっているからだったりして
0362怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜2017/12/15(金) 13:21:41.42ID:aqAbC2Xe
クラスメイトの男子たちが自分をいやらしい目で見ていると知ってしまったあの時から
羞恥心という名の鎖が未だ男を知らぬ一人の少女の心を知らず知らずの内に縛り始めていた。

「あ、あの! 青広豪水は一体どんなつもりで……?」
「私は貴女様を案内をせよという命令を受けているだけですので」

気を紛らわそうと前方にかけた声はあっさりと一蹴される。
ここまで徹底して己の職務にだけに集中できるプロ意識はいっそ清々しい。
向けられる視線をどうしても意識してしまう自分からすれば、見習いたいくらいだと美音は思った。

「次の突き当りを右に行けば、青広豪水様がお待ちになっている部屋となります」
「……そう、ようやくというわけね」

時間にすれば数分。しかし美音にとっては数時間にも感じられた移動が終わりを告げる。
普通に考えれば自分を捕らえようとする罠が張り巡らされているであろう場所。
何が起きても対処できるように、と身構える怪盗少女を迎えたのは扉の前に立つ二人の黒服だった。

「おい、その女が例の?」
「はい。それで豪水様は?」
「中にいらっしゃる。しかしそうか、情報は本当だったってわけか」
「へえ、これが生の怪盗アクアメロディか。テレビや雑誌のよりずっと美人じゃないか」

右側に立つ黒服は感心したような、そして左側の黒服は軽薄そうな態度を見せる。

「それにイイ身体してやがる……早く邪魔なもんを溶か―――」
「オイ!」
「っとすまねえ。でもまあ、この後が楽しみってもんだぜ……ケケケッ」
(……この後?)

意味深な左側の黒服の言葉に不穏なものを感じる美音。
女へのゲスな欲望を隠そうともしないその視線に思わず身体を両手で庇いたくなってしまうが
怪盗アクアメロディとして弱みを見せることはできない、という強い意志で衝動を抑え込み
逆に胸を張って堂々とプロポーションを誇示するような姿勢で目の前の男を睨みつけた。
正直気恥ずかしさはあったが、その甲斐あってか相手の目を逸らさせることに成功する。

「ケッ! あとで見てろよ……豪水様、開けてもよろしいですか?」
「ああ、構わんよ」

忌々しそうに捨て台詞を吐く軽薄そうな黒服は、しかし職務を優先し扉をノックする。
そして中からの返事の後、遂に屋敷の主が待ち構えている部屋の扉が開かれた。
0363怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜2017/12/15(金) 13:25:26.58ID:aqAbC2Xe
(……中にいるのは二人で護衛はなし。左右に扉があるからその向こうに伏兵がいるのかも。
 罠は……パッと見た感じだと特にないようだけれど……)

メイドに促されて入室した怪盗少女は予想とは裏腹に何も起きなかったことに拍子抜けした。
やや広めの部屋の中にいたのは食事中と思わしき一人の初老の男と、給仕らしき老人だけ。
言うまでもなく、初老の男が屋敷の主にして今回のターゲットである青広豪水だ。
大勢の黒服が武器を向けて待ち受けているわけでも、強化ガラスで部屋が区切られているわけでもない。
これではたとえ何らかの罠が仕掛けてあったとしても、豪水に攻撃が届く余地は十分にある。
余裕か、それとも何か考えがあるのか。注意深く相手を観察する美音に対し、屋敷の主は口を開く。

「すまないね。君が来るまでに食事を終わらせておくつもりだったのだが」
「こちらこそ、食事中の訪問をお詫びしないといけないかしら?」
「それには及ばない。それに、もう一口で終わるところだ……うむ、美味い」

彼が食しているのは鰻の蒲焼きだろうか。
丁寧な所作で皿に残った最後の一切れを口に運ぶ男は本当に食事を楽しんでいるようにしか見えない。

「鰻はいい。栄養があって精がつく。それに、他にもいろいろと使い道が―――」
「講釈は結構、こちらとしては早く要件を済ませたいのだけど」
「ふむ、確かにその通りだな。遅れたが自己紹介をしておこう、自分が青広豪水だ。
 これからよろしく頼むよ、怪盗アクアメロディ」
「よろしくするような時間をかけるつもりはないわ。貴方が何を考えているのは知らないけれど―――」

会話を交わしながらも豪水の動きと周囲の観察を続ける美音だったが、今のところ異変はない。
目の前には予告状を出し、自身の大事なものを盗みにやってきた有名な怪盗がいるというのに
彼は欠片も動揺の気配すら見せず、優雅にも食後のワインを味わっている。
一見すれば上品そうな老紳士といった感じの男に、しかし怪盗少女は一層の警戒心を抱く。
経験上、こういう人間こそが最も油断ならない、弱みを見せてはならないと知っていたからだ。

「フフフ、つれないね。しかしシティを騒がせる女怪盗というからどんなものかと思っていたが
 なかなかどうして、美しさは申し分なく、仮面の奥の意志の強そうな瞳が素晴らしい」
「お褒めの言葉をどうも。それで―――」
「まあ待ちたまえ。本題に入る前に君には話しておくべきことがある」
「……話しておくべきこと?」
「そう、君にとっても重要なことのはずだ。何故侵入経路にメイドを待機させることができたのか。
 その情報提供者について……アイズについて知りたいのだろう?」
「っ! その名前は……っ!」

屋敷の主の口から出てきた名前にドキリ、と心臓が大きく跳ねる。
アクアメロディにとって、その名前は捨ておくことはできないものだった。
0364怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜2017/12/15(金) 13:28:45.93ID:aqAbC2Xe
「答えなさい、貴方はアイズの正体を知っているの!?」
「おや、急に余裕がなくなったね。だが、ご期待に沿えなくて悪いが自分の持つ情報は多くはない。
 彼はそうだな……一言で言えばビジネスパートナーでしかないからね」
「ビジネスパートナー、それは……?」
「数か月ほど前のことだ、携帯に非通知の電話がかかってきてね、それがかの人物だったんだが……
 まあ、色々とあってね。それ以来多方面にわたる情報提供者として重宝させてもらっている」
「……彼の正体を調べようとはしなかったの?」
「考えはしたがね、すぐに止めたよ。情報の秘匿を人一倍大事にしているこの自分の携帯番号を
 調べ上げ、平然と連絡を取ってきた存在だ。この手の者は下手にさわると火傷では済まないのが常。
 君子危うきに近寄らずというやつだよ。だから彼の本名は勿論、容姿や素性も知らない」

ナプキンで口元を拭きながら語る男の口調や表情に淀みはない。
つまり、嘘はついてはいないということだ。

「なのに彼のもたらす情報は利用している、と。危険だとは思わなかったのかしら?」
「思ったとも。そもそもこちらが一方的に利益を得るだけで彼にメリットがなさすぎるからね。
 だが、だからこそ危険ではないと判断した。自分を罠に嵌めるならもっと他に手段はある。
 ということはだ、自分には理解できないメリットが彼にはあるということになる」

ならばそのメリットを得るまでは切られることはない。
そう言葉を閉める豪水には、酸いも甘いも噛み分けた実力者の風情がある。
情報を重要視するという慎重さと正体不明の男からの情報を利用するという豪胆さを併せ持つその様は
流石にシティでも有数の富を築き上げてきただけのことはあると納得できるものだった。

「そして今日になってようやくわかったよ」
「……それは、アイズのメリットが?」
「そう、彼のメリット……というか目的だな。それは君だったんだ、アクアメロディ」
「わ、私……?」
「正確に言えば今この状況を作ることが狙いだったんだろうな。
 つまり、自分は君の為に用意された敵役だったというわけだ。なんともまあ愛されているね?」
「これが愛からくる行動なら、迷惑の一言ね」

愉快そうに笑う初老の男に対し、不快そうな表情を浮かべてアイズへの嫌悪を露にする怪盗少女。
結局この男も自分も彼によっていいように動かされているだけなのだ。
違いがあるとすれば、それを受け入れているか、そうでないかという点だけ。

「まあ、そうなると彼の筋書きでは自分はこの後まんまと君に盗みを働かれてしまうわけだが……」
「そうはさせない、と?」
「操り人形でいるのも中々に楽しいが、少しくらいは意趣返しをするのも悪くはない。
 それに自分は君のことを大変気に入ってしまった。彼から奪い取ってしまいたいくらいにはね」
「私は私のものよ。それに私は奪う側で貴方は奪われる側、いずれはアイズからも……!」
0366怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜2017/12/15(金) 13:32:08.35ID:aqAbC2Xe
改めて闘志を燃やすアクアメロディに、しかし屋敷の主は不敵に笑う。

「残念だが、君が自分から盗みを働くことは絶対に不可能だ」
「残念だけど、今まで私にその台詞を吐いて実際に成功させた者はいないわ」
「いいや、今回に限っては絶対なのだよ―――オイ」

パチン、と豪水が指を鳴らすその仕草にすわ開戦かと身構える美音。
しかし罠が発動することも、黒服がなだれ込んでくることもなく、動きを見せたのはただ一人。
自分をここまで案内してくれた後は無言で退室していたメイドだった。
背後から入室してきた彼女はこちらに襲い掛かってくる気配などまるで見せずにしずしずと近寄ってくる。
両手で抱えたお盆の上には一枚のメモリーカードと、淡く輝く濃蒼の宝石が乗っていた。

「どうぞ」
「これは……」
「市長への不正献金に違法な薬の使用による品種改良など、それには自分の悪事の証拠が詰まっている。
 宝石のほうは知っているだろうが、秘蔵の『グランレイクブルー』だ」
「……どういうつもりかしら?」
「言っただろう、盗みを働くことは絶対に不可能だと。何せ盗まれる前に差し出すのだからな」

ハハハッと愉快そうに笑う初老の男に怪盗少女は困惑を隠せなかった。
偽物、あるいは罠かと考えたがそんな様子は見えない。
しかしこれが本物だというのならば、後は屋敷を脱出するだけでミッションはクリアとなる。

「おやおや、そんなに眉間にしわを寄せては折角の美貌が台無しだぞ」
「ふざけ―――」
「クハハ、冗談だ、そんなに怖い顔をしないでくれたまえ。だがね、前言を翻すことはしないよ。
 何故ならば―――」

それは怒りによって視野の狭まった美音の隙をついた一瞬の出来事だった。
流れるような無駄のない手慣れた動きで懐に手を伸ばし、引き抜く。
時間にすれば一秒にも満たない中で、青広豪水はその右手に黒い棒状の何かを掴み
そして、それが拳銃であることに気がついた時には既に照準は怪盗少女の胸元にセットされていた。

「―――君はここで死ぬのだから」

引き金にかかった指が曲げられ、発砲。
パァン! という乾いた音がその場に響いた。
0367AM2017/12/15(金) 13:37:18.38ID:aqAbC2Xe
以上で投下終了となります。前置きが長くなり過ぎた…
というか書き終わって気がついたんですが、これ火野の時と同じヒキだ!
コス溶けシチュは既にシーフイントラップでもやってますが、好きなシチュなので気合を入れていきたいです
0368名無しさん@ピンキー2017/12/15(金) 13:52:11.84ID:hEhEspdh
お疲れ様です!
左側の護衛の反応から、色々エロエロされそうで、もう次が待ち遠しくて興奮が止まらない
アクアメロディ初の複数相手を前に、大立ち回りに、羞恥・屈辱を味わいそうな展開で
本当に次が待ち遠しいです!
0369名無しさん@ピンキー2017/12/15(金) 22:37:52.21ID:/3rn4bDr
アクアメロディが死ぬところは見たくない。でも社会的に死ぬのはぜひ見たい。
見るといえば男のゲスな視線には気丈に対応していましたが、
もしメイドたちが哀れみの視線でかわいそうなものを見るようにしていた方がダメージでかそうな気がします。
前回と違い、見晴らしのいい所を逃げるのも楽しみにしています。がんばれマスコミ。
0370名無しさん@ピンキー2017/12/16(土) 14:39:22.25ID:mFdckIqz
2週にわたってエロが無いだと、、、。
来週は期待しています!
0371名無しさん@ピンキー2017/12/19(火) 05:36:57.18ID:LUZ+9zC7
レスが多いので覗いてみたらAM氏が復活しているとは
おめありがとうございます
0372AM2017/12/21(木) 06:23:56.50ID:9NttQ/54
昼過ぎくらいから投下開始します。
作品は「怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー 第十五話」となります。
来週は微妙なので恐らくはこれが今年最後の投下になるはず。
0374名無しさん@ピンキー2017/12/21(木) 12:23:38.74ID:ert03AMo
頼みます!
0375怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜2017/12/21(木) 14:25:21.76ID:9NttQ/54
人は銃で撃たれると、痛みより先に熱さを感じるという。
しかし、アクアメロディが発砲音の後に感じたのは熱さではなく冷たさだった。
恐る恐る顔を下げてみると、胸元の一部だけが何らかの液体で濡れて濃い深青色になった上着が見える。
勿論液体の正体は自分の血ではない。それどころか、弾丸が貫いた痕跡すら存在していない。
何が起こったのか。一目瞭然のその答えはすぐ目の前にあった。
青広豪水の持つ拳銃の銃口からは硝煙が出ておらず、その代わりに水滴が垂れていたのである。

「水、鉄砲……?」
「その通り」

まるで悪戯が成功した子供のような表情の屋敷の主の後ろに見えたのは、床に散らばる紙テープの残骸。
よく見れば、彼の傍に控えている給仕の後ろ手にはクラッカーが握られている。
おそらく、銃声に聞こえた音の正体はこれだったのだろう。

「このっ……え? 待って、水鉄砲……水……!?」

突然の暴挙に怒りがこみ上げかけるが、それよりも優先すべき気づきが脳裏を走る。
水鉄砲ということは、発射されたのは水だ。つまり、コスチュームを濡らしているのも―――
その事実に思い至った怪盗少女は再度目線を下ろした。
そこには、一部がドロドロに溶けた上着と、その下から姿を現したブラに包まれた柔胸があって。

「ほう……」
「きゃああッ!!」

豪水の感嘆を引き金に、頬を恥じらいに染めた美音は反射的に前傾姿勢になりながら胸元を両手で隠した。
次の瞬間「迂闊」「駄目」「いけない」などといったマイナスの思考が流れていく。
アイズが情報を敵にも流しているという時点で、衣装のことも知られているのは当然だった。
それを考えていなかったのは明らかな失態だが、本当にまずかったのは今のリアクションそのもの。
咄嗟のこととはいえ、否、咄嗟のことだからこそその行動には羞恥心という本心が出ている。
それゆえに、怪盗ではない、水無月美音としての素を目の前の男に見せてしまったという事実は重い。

「中々良い趣味をした下着をつけているじゃないかね」
「……ありがとう、というとでも? そういうあなたは悪趣味ね」
「クハハッ、上手い返しだ。これは一本取られたな」

苦笑する初老の男だが、ギラリと光るその瞳は高揚する感情を隠せてはいなかった。
美音は確信する。今のリアクションで間違いなく見抜かれてしまった。
怪盗アクアメロディの正体は決して世間で言われているような無敵のヒロインなどではない。
一皮剥けばただの女の子でしかないのだということを。
0376怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜2017/12/21(木) 14:27:38.75ID:9NttQ/54
(くっ……!)

弱みを握られる、ということは主導権を奪われるということに等しい。
それでもせめて気圧された姿は見せまいと胸元の両腕を下ろすと、羞恥の残る赤ら顔で敵を睨み据える。
しかし、そんな健気な取り繕いを嘲笑うかのように、屋敷の主は手を挙げ、パチンと指を鳴らした。
それが合図だったのだろう。左右の扉から数多くの黒服が整然と入室してくる。
彼らは青広の周囲を固めると、美音を、正確にはブラを露出させた胸の谷間をニヤニヤと見やった。
その明白な好色の視線に羞恥心が刺激されるが、負けん気が上回った怪盗少女は恥じらいを押し込め
逆に胸を張って義賊ヒロインとしての堂々とした立ち姿を見せつける。
だが、そうすることでふよんっと乳房が揺れ、男たちを喜ばせる結果になってしまったのは皮肉だった。

「クハハッ、いきなり撃ったりしてすまなかったね。死云々は勿論冗談だ。
 今の本来の目的は、確認だ。何せアイズの言とはいえ、流石に信じがたい情報だったからね。
 ……あの怪盗アクアメロディの衣装が水に溶けるなどということは」
「……っ」
「そう怖い顔をしないでくれたまえ。どういうことなのか興味はあるが、事情を聞いたりはしない。
 肝心要の確認はできた。だからその宝石とデータは詫び料、そして参加料と思ってくれればいい」
「参加料……? それはどういう……」

邪な視線に耐えつつも、美少女怪盗は意味深な言葉の意味を問い返す。
初老の男の返答は簡潔だった―――これからはじまる狩りに参加してもらう代価だ。
ハンターは黒服たち、獲物は言うまでもなく侵入者であるアクアメロディ。
この屋敷から無事に逃げ切れれば怪盗側の勝ち、できなければ負けというシンプルなルール。

「暴力は極力禁止するから安心してもらっていい。折角の美貌に傷がついては勿体ないからね」

その代わりに、と屋敷の主が言葉を切ると、一斉に黒服たちが懐から銃を抜いていく。
それが上部分にタンクついたそれは間違いなく水鉄砲。これを武器とするということなのだろう。
と同時に、美音は案内中に男たちから向けられていた視線の意味をようやく理解する。
彼らにとって自分は侵入者ではなく、一方的に狩られるだけの獲物。
必死に逃げ続け、しかし最後はあえなく裸に剥かれ捕らえられ嬲られるという結末を迎えるだけの存在。
だからこその、牡として雌を物色する視線だったのだと。

「さて、それでははじめようか」
「―――くッ!」

侮られていることを悔しがる暇もなく出された号令にハッとなった美音は考えるよりも先に横っ飛び。
すると、一瞬遅れて彼女がいた地点に十を超える水弾が降り注ぐ。
床を転がる勢いのままに立ち上がり、ブーツをローラーモードにして後方の扉へとダッシュ。
流れるような動作で逃げる獲物を慌てて追いはじめる部下たちを見送りながら、青広豪水は呟いた。
―――見事。しかしこの屋敷からの脱出は決して叶わない、と。
0377怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜2017/12/21(木) 14:32:05.69ID:9NttQ/54
「―――クソッ! 当たらねえ! なんでだ!?」
「馬鹿、よく狙え! あのアクアメロディをひん剥くチャンスなんだぞ!」
「よっしゃ、当たっ……てねえ!? 誰だあんなところに壺置いたのは!?」

不意打ち同然に開始された一対多数の狩り。狩る側の圧倒的有利は疑いなしと思われたそれは予想に反し
黒服たちは逃げるアクアメロディに未だ一射すらヒットさせられないでいた。

「ほらほら、どうしたのかしら? 私を裸にするんじゃなかったの?」

大の男が四人並んで走れる程度の広さの廊下を駆ける怪盗少女の後ろ姿へと五発の水射撃が飛ぶ。
しかしそれらは見当外れな場所に着弾するか、ヒラリとかわされるか。
あるいは備え付けの調度品や仲間に当たるかで、肝心の獲物娘に当たる気配はない。
無理もなかった。そもそも走りながら狙いをつけるのは難しい。相手が動き回るなら猶更だ。
しかもアクアメロディは身軽さにかけては並外れているため、本物の銃弾ならともかく
水鉄砲程度の弾速ならば、不意を突かれなければそうそう当たるはずがない。
更に悪いのは、逃走経路に存在している障害物の多さだった。
壺や甲冑といった調度品や部屋のドア、屋敷内で働くメイドや立ち塞がる黒服などよりどりみどり。

(よし、いける……!)

こんなはずでは、と焦燥する黒服たちを尻目に逃走を続けるアクアメロディ。
青広豪水にはいいようにしてやられたが、いざ動き出して見れば優位性はひっくり返っていた。
水が当たれば服を溶かされてしまう、という常とは別種の緊張感が動きを阻害するのでは。
という懸念も、むしろ逃げの一手という単純な状況になったことで集中力が増す結果となっている。

(次のT字路を右に曲がれば屋上へ続く通路に出るはずっ)

屋上からならハンググライダーが使えるし、水鉄砲の射程範囲に出ることも容易。
敷地の外にはマスコミが陣取っているが、空を飛ぶ相手には無力であり、歯噛みして見送る他ないはず。
青広豪水の余裕からして何かあるかと思ったが、今のところ異質な気配もない。

(でも、油断は禁物ね)

前回の件では油断から端を発して散々な目にあっている以上、最後まで気は抜けない。
だからこそ、美音は次に目にしたものに対しても大きく動揺することはなかった。

「そう、ここで裏切ったのね……アイズ」

被弾なしで脱出間近。望み通りのはずの状況で目にしたのは、そこにあるはずがない「壁」だった。
0378怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜2017/12/21(木) 14:36:59.65ID:9NttQ/54
受け取ったデータ通りならここは屋上へと続く通路が広がっているはず。
なのにこうして壁がそびえ立っているのは、データ偽りがあったことに他ならない。
しかし、美音の中に裏切られたと落胆する感情はなかった。元より信用などしていないのだから。
そもそも、脅しをかけてくるような相手をどうして信じられるというのか。

(こんな形っていうのは、少し予想外だったけれど……)

ただ、横やりに対する警戒は常に頭の片隅にあったが、ここまで露骨なものだとは思っていなかった。
アイズには愉快犯的なところこそあるものの、嘘はつかないという印象があったからだ。
見る目がなかったといえばそれまでだが、一方でこの状況にどこか違和感が残るのも確か。
何かを見落としているような気持ち悪さが美音の思考を覆いかけるが、それが形になる前に
黒服たちが後ろから追いついてきたため、思考は打ち切られてしまう。

「フゥーッ!! ようやく追いついたぞ。散々手間かけさせやがって!」

ハンターたちの先頭に立つ軽薄そうな黒服が悪態をつきながらも勝利を確信したのかニヤリと笑う。
早くも獲物を捕まえた後のことを妄想しているのか、だらしない顔を隠そうともしていない。
足を止めると同時に十数人の黒服が廊下の隙間を塞ぐように隊列を組み、水鉄砲を構えた。
前には物理的な壁、後ろには人の壁。常識的に考えればどう見ても絶体絶命のピンチ。

「くすっ、この程度で私を追い詰めたつもりなのかしら?」

しかし、そんな状況であっても怪盗らしくアクアメロディは余裕たっぷりだった。
何故なら、この程度の危機ならば乗り越えられる自信があったから。

(チャンスは斉射をしてくるタイミング……)

単発やバラバラの射撃で命中が望めないのはいい加減黒服たちも理解しているはず。
ならば彼らがとりうる手段はひとつ、全員での一斉射撃による面攻撃しかない。
だが、その瞬間こそが怪盗少女にとっては場を切り抜ける絶好のチャンス。
全員の射撃となると場に一瞬の隙ができる。後は距離さえ詰めれば容易く乱戦に持ち込めるはず。
乱戦ならば敵自体が射線の邪魔になるので被弾のリスクは最小限であり、人の波さえ抜ければ
改めて屋上に向かうことができる。唯一の問題は最初の斉射をどうかわすかだが、これも問題はない。
すぐ傍の窓にかかっているカーテン、これを盾にすればいいだけだ。

(さあ、撃ってきなさい……!)

いつでもカーテンを引き抜いて前面に展開できるよう準備しつつ、攻撃を待つ。
しかしここで美音にとって本当の意味での予想外が発生した。
既に銃口はこちらに向け終わっているというのに、誰一人として引き金を引こうとしないのだ。
0379AM2017/12/21(木) 14:38:37.42ID:9NttQ/54
例によって規制にかかってしまったため
あと四レス残ってますが、それはまた二十四時間後以降に投下します
0380名無しさん@ピンキー2017/12/21(木) 14:41:17.15ID:KVVA02tf
お疲れ様です!
続きがとても気になるところで
とてももどかしく、明日を待ってます!
0381名無しさん@ピンキー2017/12/21(木) 17:58:56.06ID:B+UyeDh+
はたして何を見落としてるのか?黒服たちの行動の意味は?明日も楽しみです。
今週で今年最後ですか。二か月、楽しませてもらいました。良いお年を。来年もよろしくお願いします。
…これ、催促に見えますね。応援してるのは本当です。
終盤まで本番エロ描写はないとあったので、前作では宝石で失った処女を今回はどう失うのか?
とラストまで読みたい理由もありますが、単純に面白いんですよね。
毎週このスレを何回も更新するのが週末の過ごし方になるくらいには。
0384怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜2017/12/22(金) 14:45:27.61ID:SWkZBhkT
これは一体どういうことなのか。
相手の意図が読めず困惑する怪盗少女へと言葉を発したのはやはり先頭の軽薄そうな黒服だった。

「ケッケケ……なんで撃たないのかって顔だなオイ」
「……こんな絶好の機会に撃てないあなたたちの臆病さに呆れているのだけれど?」

蔑んだ視線を送ると共に挑発するが、黒服たちは激高するどころか笑みを深める一方。
これには流石に薄気味悪いものを感じ、警戒レベルを引き上げるが周囲に変わった様子はない。
この時、アクアメロディには間違いなく油断はなかった。
黒服たちの動きに注意を払い、いつでも銃撃に反応できるように心も体もシッカリ身構えていた。

「ケケッ! お嬢ちゃんはそもそもの部分で勘違いしてるんだよ……!」
「何を言って―――!?」

だが、それは裏を返せば目に見える場所にしか意識を向けていなかったということ。
私生活、マスコミやアイズの存在、破廉恥なミッション、異性から向けられる欲望の視線。
ここしばらくの間、多くのことに思考のリソースを取られ続けていたがゆえに
知らず知らずの内に美音の視野は狭まっていたのだ。

「追い詰めるもなにもなあ、そこが行き止まりだって……誰が言ったんだ?」

バリッ、バリッ、バリッ! ビシュッ! ビシュビシュッ―――ビチャッ!
発泡スチロールを突き破るような音が背後から聞こえてきたのは次の瞬間だった。
振り向く暇もなく、続けざまに怪盗少女の無防備な背面へと複数の着弾音が響き渡る。
勿論本物の銃弾ではなく、水鉄砲から発射された水が当たった音だ。
当然、特別性の布地は化学反応を起こし、被弾箇所がグズグズと溶けて形を失っていくわけで。
五秒も経たないうちに、アクアメロディの背面の肌面積は一気に広がってしまう。

「な……!」
『オオッ!!』

遂に生意気な獲物少女が被弾したという朗報に黒服たちの歓声が上がった。
ポニーテールの影から見えるうなじやシミひとつない背中は水に濡れて艶めかしさを醸し出している。
肌と一緒に顔を出したブラジャーの紐はまだ無傷だったが、明らかに細く薄く頼りなさげなそれが
アクアメロディの巨乳を支える一部だと思うと、嫌らしく見えるのが不思議だ。
一方、下に視線を移すとスカートの破損の酷さがすぐに見て取れる。
ベルトは無事なためなんとか腰には留まっているものの、装飾としての役割は既に果たしておらず
純白のフリル付きパンティに包まれたヒップは丸見え同然の状態となってしまっていた。
しかも、飛沫が何滴かかかったらしく、最後の砦たる布地にも小さな穴が数ヶ所できている始末。
そんな扇情的な後ろ姿を見せる美少女怪盗に男たちの視線が集まるのは当然の帰結で。
0385怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜2017/12/22(金) 14:50:05.42ID:SWkZBhkT
「あ、ああッ! ―――いやッ!」

ひんやりとした感触に、自分が今どんな格好を晒しているかを察した美音は慌てて両手を背後に回す。
しかし、それによって今度は前面がノーガードになってしまうのは自明の理だった。

「今だ、撃て!」

この時を待っていた軽薄黒服の号令による一斉の射撃。
十を軽く超える水の線が宙を走り、棒立ちの獲物少女へと迫っていく。
動揺から思わず身を硬くしてしまったアクアメロディにそれをかわすことは不可能だった。
―――ビチャッ! ビチャビチャッ!
つい先程の焼き直しのように、発育著しい起伏を見せる身体の前面に多くの着弾音が発生した。
胸元を手始めに、肩、お腹、腰、足と各所を覆う布地が水を吸っていく。
それだけに飽き足らず、仕上げとばかりに狙われたのは怪盗少女の素顔を隠す仮面だった。

「―――ッ! ダメぇっ!!」

ビチョッ!
咄嗟に頭を下げることによって前髪で水弾を防ぐことで仮面を守ることに成功した美音は
ホッと安堵の息をつくが、背面同様に被弾した箇所が溶け始めるとドキリと心臓が跳ねてしまう。

「あ、ああ……」

スラリと伸びた二本の美脚を包むニーソックスは虫食い状態となり、膝やふくらはぎの大半が露わに。
ミニスカートは後ろ同様ボロボロに溶けて、残すは下着一枚だけとなった股間が衆目に晒され。
被弾箇所の多い上半身は胸から下がほぼ全て外気に触れ、可愛いおへそもよく見えている。
そして、一番被害が大きかったのは胸元だった。
狩りが始まる前の時点で青広の不意打ちによって穴が開いているところへの直撃ゆえに
ブラジャーまでもが大きく破損してしまい、ボリュームたっぷりの乳肉は既に三分の二ほどが姿を現し
カップ部分の穴からは薄紅色の乳輪が、更にはその奥の突起が今にも零れてしまいそうだった。

「ケケケ、いい格好になったじゃねえか」
「いっ、いやあぁっ!」

大勢の男の前でセミヌード同然の姿にされてしまったことで羞恥心が限界に達した美音はたまらず
両膝をピッタリとくっつけ、両腕を胸元で交差させながらその場にしゃがみこんでしまう。
ムニュンッ、と押しつぶされたバストが存在を強調されるがそれを気にする暇はない。
そして、聞こえるはずのない声が背後から届いたのはその時だった。

「クハハ……まんまと引っかかってくれたようだね、アクアメロディ」
0386怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜2017/12/22(金) 14:56:49.05ID:SWkZBhkT
バリッ! バキバキバリッ!!
破砕音に愉悦混じりの声を乗せつつ、壁をいとも簡単に壊しながら屋敷の主である青広豪水が
姿を現すのを背中越しに見た瞬間、怪盗少女は全てを悟らざるを得なかった。
アイズは嘘の情報を寄越したわけではない。
ただ、自分に屋敷の見取り図を渡したという情報をも敵に渡していただけ。
自分を嵌めるために設置された偽物の壁、これこそが見落としていた違和感だったのだ。

(視野が狭くなっていた。服のことまで知られていた時点で予測しておくべきだったのに……!)

一度痛い目にあっているというのに、それを活かせなかった自分を叱責する美音だったが
その高い代償は既にコスチュームの半分以上を溶かされるという形で支払わされてしまっている。
しかも、その上で前後を多人数で挟み撃ちにされているとなれば流石にもう余裕などない。

「どうやら、情報の大切さが文字通り身に染みたようだね?」
(いけない……こ、このままじゃ……でも、どうすれば……)

なんとか苦境を打開しようと思考を巡らせるが、上手く考えが纏まらず焦りは募るばかり。
積み重なった羞恥心という名の鎖が、異性に見せてはならない半裸姿を衆目に晒したことを切欠に
美音が怪盗アクアメロディであろうとする意識をいよいよ侵食しはじめてしまったのだ。

(もしも今、襲い掛かられたら、私……っ!?)

悪い想像ばかりが膨らむことで恐怖が心の芯から活力を奪い、丸めた身体を更に縮こまらせていく。
だが、すんでのところで怪盗少女の思考は現実に引き戻された。
またしても絶好の機会で敵が手を止めるというありえない事態に気付いたからだ。
今追撃の斉射を受ければ残りの衣服も溶け、自分は文字通り一糸纏わぬ姿にされてしまうだろう。
そうでなくても、しゃがみこんでいる状態では直接的な捕縛を避けることすら難しい。
罠を張っていた先程とは状況が違う。みすみす好機を見逃す理由など―――

(ううん、敵がこれをあくまで狩りと考えているのなら)

狩りというのは当たり前だが、狙った獲物を仕留めることが目的である。
急所を一撃で貫けるのならばそれにこしたことはないが、確実性を考えれば獲物は弱らせるべきだ。
そう考えれば、今の状況は納得できるかもしれないが、重要なのはそこではない。
彼らは、弱らせるという行為自体を目的とし、楽しんでいるのだ。
目障りな敵にしてシティのアイドルである美少女怪盗を段階を踏んで無力に追い込みつつも
一思いにトドメをささないことでじわじわと嬲り、歪んだ加虐心を満たそうというのだろう。
そして、美音のこの考察はほぼ正鵠を射ていた。

(けれど、それならまだこの場を切り抜けるチャンスは残っているはず……!)
0387怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜2017/12/22(金) 15:02:08.34ID:SWkZBhkT
相手が時間をかければかけるほど隙は生まれやすくなる。
何よりも、落ち着きを取り戻して打開策を練るためには時間が必要だ。
見られたくない艶姿を視姦され続けるのは耐え難いが、背に腹は代えられない。
それでも、もう少しでいいからと肌面積を減らそうと身体を縮こまらせる美音の健気な抵抗は
しかし彼女の弱みを握る青広豪水に見逃されるはずがなかった。

「クハハ、攻撃が止まって一安心かね? だが、そうはいかないよ」

怪盗少女の心情を見透かしたかのような態度の初老の男には、もはや初対面の時の上品さはない。
そこには、極上の獲物を弄ばんとする下劣な本性がハッキリと姿を現していた。

「自分が見たいのは本当の君なんだよ。さあ、見せておくれ、その仮面の下の素顔を!」

ピッ!
いつの間にか屋敷の主の手に握られていたリモコンのスイッチが押されるのと同時に
美音の頭上の天井の一部が割れ、無数の小さな穴が空いている半円形の物体がせり出してくる。
それは人に危害を加えるものではなく、むしろ、本来ならば人の危機を救うための装置だ。
だが、この屋敷の中でただ一人、それが天敵となる少女は顔を青褪めさせるしかなく。

「これって……!?」
「お察しの通り、スプリンクラーだ。時間はあくまで有限なのだよ、アクアメロディ」

サァァ……
怪盗少女を中心に、半径五メートルほどの範囲に霧雨が降り始める。
それを見て、このままこの場に留まるのはまずいと判断し、美音は腰を浮かせかけるも
ちょうど境界線に当たる部分には黒服が水鉄砲を構えて待ち構えており、一歩も動けない。

「安心したまえ。見ての通り水は少量ずつしか降らないのでそこまで焦る必要はない。
 だが、すぐに丸裸になることはないにしても、悠長にしている暇がなくなったのも事実だな」
「うぅ……!」

さあ、どうする? と言わんばかりの声に、しかしアクアメロディは返答できなかった。
明確なタイムリミットを突き付けられたことで、再び大きく感情が乱されてしまったのである。

(ああ……! なんとかしないと、このままじゃ大変なことに……!)

ぶり返した焦りに思考が支配される中、名案は浮かばず刻々と時間は過ぎるばかり。
そしてそれは、頭上から降りてきた水分が少女の身体全体に纏われていくということに他ならず。
今、怪盗アクアメロディを象徴するコスチュームは崩壊の危機を迎えようとしていた。
0388AM2017/12/22(金) 15:05:14.58ID:SWkZBhkT
以上で投下終了となります。
あれ、当初の予定ではアクション要素満載になるはずたったのに…?
大立ち回りの中、偶然の一弾からおっぱいポロリしてしまい羞恥から徐々に動きが鈍り
どんどん被弾して肌が露出するも、動きを止めるわけにもいかず半裸で苦闘。
……という感じの流れになるはずだったのですが、話の繋がりを考えて現行の形に変更。
ボツ案はいずれIFルートとして書いてみたいですね。
0389名無しさん@ピンキー2017/12/22(金) 15:14:13.48ID:LmjGkFtV
お疲れ様です!
アクアメロディを怪盗ではなく、性の対象としか見ていない男達の前で、ついに半裸を晒し恥辱を味わうアクアメロディはもちろん、
その眼福たる光景に喜ぶ男達の興奮も相まって、とてもエロく最高のシチュエーションでした!!
やっぱり、強気でいた彼女が男達の思惑にハマり弱気になる姿がとても興奮しますね!

しかも、状況はますます悪化してくようで、現時点でもうボロボロとなっている服がどうなってしまうか、アクアメロディが更なる恥辱を味わうことに期待して、IFルートともども年明けを楽しみに待ちきれず待ってます!

今年最後にとてもいいものが見れました、ありがとうございます!
0390名無しさん@ピンキー2017/12/22(金) 18:35:15.67ID:NrIoWmi3
>>388
お疲れ様でした。

こんな生殺しの状態で年を越せとは酷すぎますwww

次回も楽しみにしています!
0393AM2018/01/04(木) 09:32:28.35ID:JUJHRim9
あけましておめでとうございます。昼過ぎくらいから投下開始します。
作品は「怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー 第十六話」となります。
0394名無しさん@ピンキー2018/01/04(木) 10:11:10.74ID:8xbuHvoV
今年もよろしくお願いします。
この板の看板のAMさんが一番乗り!
楽しみにしています。
0395名無しさん@ピンキー2018/01/04(木) 11:16:02.27ID:xuz7Tn8q
お待ちしておりました!
新年初投稿、楽しみにして待っております!
0396怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜2018/01/04(木) 12:29:18.01ID:JUJHRim9
「オラオラ、さっきまでの威勢はどうしたんだよアクアメロディちゃんよォ!」
「そうだそうだ、いつもあんなエロい格好してたんだ。今更裸の一つや二つ大差ねーだろ!」
「その邪魔な手をどけてデカチチを見せろ! 向こうの奴らにはケツ見せてるくせに!」

好き勝手に囃し立ててくる男たちに、しかし美音は唇を噛んで沈黙を保つことしかできなかった。
怪盗衣装や下着の溶解は時間の経過と共に進行し、もはや布が無事に残っている部分のほうが少ない。
肩から背中へのラインは完全に素肌が露出し、両側面と首元のあたりがなんとか繋がっているだけ。
背面に残った唯一の着衣であるブラ紐も、今にも千切れそうで危ういことこの上なく。
パンツに空いた雨粒ほどだった穴も今ではもう十円玉ほどに成長し、双丘や尻割れを覗かせている。
身体の前面は必死のガードによって被害の進行は抑えられているが、それでも霧水を防ぐには足らず
四肢全てを防御に回していなければ、とっくに見られてはならない場所を暴かれていただろう。

(く、悔しい……っ、こんな人たちに、私の……!)

未だ男を知らぬ穢れなき肌が、裸同然の状態で見ず知らずの大勢の男に注視されている。
過去にも何度か恥姿を晒すことはあったが、ここまでの人数に一斉に、となると流石に記憶にない。
言葉にできない屈辱を怒りに変え、気力を奮い立たせるアクアメロディは、しかしその実
少しでも気を抜けば顔を出そうとする羞恥心と弱気の虫を抑え付けるのに懸命だった。
そうしなければ、間違いなく水無月美音という一人の女の子の心が耐えられなかったから。

(どうすれば……あ、ああッ! えっ、う、嘘っ!?)

だが、迫りくる全裸公開の危機は、少女の虚勢という心の鎧を剥ぎ取らんと更なる牙を剥く。
身体の各所で感じているひんやりとした感覚。それが目元にも発生しはじめ、美音の背筋を凍らせる。
唯一水弾による被害を免れていたアイマスクに、遂に水分が染み込んできたのだ。

(いけないっ、このままだと私の素顔まで……!)

溶解の速度は他の部分と比べてかなり遅いが、かといって猶予はほとんどない。
いかに美音がアクアメロディたらんと頑張っても、物理的に正体を暴かれてしまってはアウトだ。
素顔が判別できるほどには崩壊は進行してはいないが、仮面は元々薄く面積も大きくはない。
手遅れになる前にできればもっと身を縮めて顔を隠したいが、それをすると視界が塞がってしまう。
状況的にないとは思うが、もし敵が自分の確保へと動いてきたら終わりだ。

(こうなったら、リスクは高いけれどあそこから―――!?)

実のところ、ひとつだけこの場から脱出する方法の案はある。
だが、それは成功率が高くなく、敵陣を強行突破するよりかはマシという程度のものだ。
しかしここに至っては迷っている暇はない。
逃亡の成否を賭けた博打を決意した怪盗少女は実行のタイミングを見計らうべく敵の様子を見やり
そして、青広豪水と目が合った瞬間、ギクリと身を竦ませた。
0397怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜2018/01/04(木) 12:36:05.73ID:JUJHRim9
敵の首魁たる老人は笑っていた。だがそれは慢心からのものではない。
未だ獲物に力が残っていることを理解し、油断なく逃げ道や反撃の機を潰さんとする冷静さがある。
まるですべてが見透かすようなその目は少女の落ち着きをあっさりと奪い、不安を与えた。
そして、その危惧は次の台詞によって最悪な形で当たることとなる。

「ああ、そこの窓から逃げるのはオススメしないよ」
「―――なっ」

なんでそれを!?
そう口に出しかけ、それでもかろうじて言葉を飲み込んだ美音の努力は無駄だった。
動揺明らかなその反応で己の推測が的を射ていたことを確信した豪水は得意げに笑みを浮かべる。

「簡単な消去法だ。前後が駄目なら後は横しかないのは自明の理だろう?」
「な、成程。しかし窓ならばここに来るまでにも多くあったはずですが……?」
「リスクが高いからだよ。こちらが待ち構えていた以上、地上には罠があると考えるのが自然。
 時間があるならともかく、急いでいる状況では罠を見つけて解除している暇はない。
 となると道は空中にしかないが、ここは二階。グライダーでは高さも助走路も足りないな」
「しかし確かアクアメロディの逃走手段の中にはバルーンなどもあったはずでは」
「だが、バルーンでは速度も高度も出ない。撃墜される可能性の高さを考えると難しい。
 何せ障害物の多い都市部と違い、ここの敷地は見晴らしがよいからね。追跡は容易だ」

隣の黒服の疑問に答えるという形にはなっているが、老人の言はアクアメロディに向いている。
理路整然としたその推測には説得力があり、そしてそれは一部の隙も無く正解だった。
しかし今更予定を変更することなど追い詰められた怪盗少女にできるはずもなく。

(読まれていた……それでも!)
「それでも自分のほうが窓に近い以上、こちらは逃亡を止められない、かね?
 なら止めはしないが……その前に外を見てみたまえ。面白いものが見えるはずだよ」

クイ、と顎で窓の外を示す屋敷の主につられ視線を横に向ける美音。
カーテンの隙間から覗く、晴天の空が広がっているはずのそこには目を疑う光景が広がっていた。

「……え」

水分でふやけて今にも溶け落ちそうな仮面の下の瞳が捉えたのは、どしゃぶりの雨。
出発前は雲ひとつない快晴、天気予報も一日中快晴と述べていたのにこれは一体どういうことなのか。
それに、おかしいといえばもうひとつ。雨が降っているのに外はやたらと明るい。

(天気雨? 違う、これは―――まさか!?)
0398怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜2018/01/04(木) 12:40:57.75ID:JUJHRim9
その可能性に思い至った美音は再び目を青広豪水へと向ける。
はたして、老人はまたしても自分の思い通りに事が進んだことに満足する愉悦の表情を浮かべていた。

「察したようだね、この雨は人為的なものだ。屋上の貯水庫から全方位に水を噴出させている」
「そんな……」
「驚くことはない、当然のことだろう? 予め情報を得ていたならば。
 さて、どうする? この水の壁をそんな有様で無事に乗り越える手段はあるのかね?」

あるはずがない。この水量の中に身を置けばものの数秒で生まれたままの姿を晒す痴女の出来上がりだ。
勿論、仮面やリボンも完全に溶け落ちる以上、素顔が露わになることも避けられず
しかもバルーンでの脱出だと両手が塞がるため、逃走中は裸体も素顔も一切隠すことはできない。

(……駄目、窓からの脱出は……できない)

青褪めた顔で、唯一の希望と思われた脱出路の消滅を自覚するアクアメロディ。
もはや手立てはなかった。残る手段と言えば前か後ろの敵中を強行突破するくらいだが
衣装が半壊し、全裸一歩手前という恥ずかしい格好のまま普段通りの動きができるとは思えない。
相手は多数、しかも素人ではない以上、動作に鈍さが出るのは致命的な要素だ。

「グヘヘ、もうすぐあの巨乳ちゃんを思う存分に揉めるぜ」
「オレはあのムチムチの尻に顔をうずめてえな! きっと最高の弾力に違えねえ」
「オイオイ、何を差し置いても大事なのはアソコの具合だろうが」

一方、気分を沈ませる怪盗少女へ熱気を帯びた視線とヤジを飛ばすのは黒服たちだった。
ある者は両の細腕ではまるで隠しきれていない、たわわに実ったバストを凝視し。
またある者はぷりんっと斜め下に突き出されている瑞々しさに溢れたヒップを舐め回すように見て。
そして、リーダー格の軽薄男は堅固な両膝ガードの奥に潜む乙女の聖域を想像する。
それぞれがアクアメロディの肢体を思うがままに蹂躙する近い未来を妄想し、涎を垂らしていた。

(いやっ……!)

あまりにも直接的でわかりやすい男の欲望をぶつけられた美音はリアルに身の危険を感じてしまう。
水に濡れた身体が恐怖に震えるが、獲物少女のそんな反応は男たちに一層の興奮を与える。
渦巻く熱気の中、一人冷静さを保つ屋敷の主が彼らをたしなめるように口を開いた。

「こらこら、まだ確保が終わっているわけでもないのに油断をするものじゃないぞ」
「も、申し訳ございません! しかし、もうどう考えても……」
「それくらいはわかっておる、勿論彼女もな。だが見てみよ、あの目を。
 あれは、それでもあきらめなければ万分の一のチャンスでも掴めると信じている目だ。
 流石はシティに名を馳せている怪盗よ。こちらとしても狩り甲斐があるというものだ」
0399怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜2018/01/04(木) 12:47:23.40ID:JUJHRim9
未だ活路を探し求める怪盗少女を褒めたたえつつも「だが」と老人は付け加える。

「如何な怪盗アクアメロディとて、ここに至っては心が折れる寸前ではあるようだ。
 その証拠に、身体の怯えが隠せておらんし、瞳の奥も不安に揺れている。
 本心では裸を見られる恥辱で泣き叫びたいのだろうに、まったく健気なことだ」
「―――ち、違うッ!」

豪水の見透かしたような言葉に、美音は咄嗟に反論する。
しかし、その切羽詰まった声音は指摘を肯定しているも同然だった。
勿論、下衆な性根を持つ黒服たちがそれを見逃すはずがない。

「いいんだぜ、泣いてイヤンイヤン叫んでもよ!」
「どうせ俺らだけしか見てないんだし、第一そっちのほうが興奮するしな!」
「まあ身体だけは立派に育っている美少女怪盗といえども所詮は小娘だ、仕方ねえよ!」

煽るような言葉の暴力に悔し涙が零れそうになるが、それを懸命に堪える。
ここまで裸に近くなってしまっては、初心な少女には「見るなら見ろ!」と開き直ることもできない。
迂闊な身動きができない今、相手の望む反応をしないことだけが唯一の抵抗だった。

(青広豪水、どこまでも私を嬲るつもりなのね……!)

暴力は極力禁止という言は本心のものだろう。だが、それが甘さとイコールなわけではない。
彼はただ、肉体を傷つけることで獲物少女の美貌が損なわれることをよしとしていないだけ。
逆を言えば、今行われているような精神的な攻撃には一切の容赦がないということだ。
ゆえに狙いは明白。彼はアクアメロディの心も身体も屈服させ、完膚なき敗北を突き付けたい。
衆人環視の中で裸を暴き、素顔を晒させ、全ての希望を摘み取って絶望へと追い込みたいのである。
だから、こうして薄皮を一枚ずつ剥ぐような手間をかけ、怪盗アクアメロディという偽りの姿を
一人の少女である水無月美音へと強制的に戻すことで否定し、嘲ろうとしているのだ。

(も、もし、そうなってしまったら……)

きっと自分は耐えられず、仮にこの場を凌げてももう立ち上がることはできなくなるだろう。
ただ女の子としての水無月美音の弱さは誰よりも自分が知っているのだから。
しかし、だからこそなんとしてでも敵の目論見を達成させるわけにはいかなかった。
だが、溶けていくコスチューム同様、一度崩壊を始めた心は容易に元に戻るはずもない。
そもそも、心が持ちこたえたところで、正体がバレてしまえば結果は同じ。
そして、確実に迫りくる敗北の足音を振り払えないまま、遂に終幕へのカウントダウンが始まる。
溶解の進んでいた仮面の下から、いよいよ素顔が見え始めてきてしまったのだ。

(ああ……ッ! もう、ダメなの……?)
0400AM2018/01/04(木) 12:49:54.88ID:JUJHRim9
例によって規制の都合上、あとの四レスは二十四時間後以降に投下します
0401名無しさん@ピンキー2018/01/04(木) 12:59:41.32ID:xuz7Tn8q
お疲れ様です!
やはり下衆みたいな男達から直接的な欲望をぶつけられ
それでも抵抗出来ず男の望む姿を晒し続けるしかなく、悔しさと羞恥と怯えに染まるアクアメロディには興奮します!
明日を楽しみに待っています!
0402怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜2018/01/05(金) 15:28:42.28ID:E2d/AQV2
完全に追い詰められた怪盗少女は絶望に目を伏せる。
こうなってしまっては、もはやできることと言えば矜持を見せるための特攻くらいだろうか。
けれども、勝算のない無謀は見苦しい悪あがきでしかない。
ならばいっそのこと、ここで全てを曝け出して楽になってしまうのが―――

(―――ッ!! そんなこと、できるわけがない!)

絶望が全身に回る寸前、少女を現実へと引き戻したのは亡き両親への想いと使命感だった。
ここで自分が倒れたら、誰がエレメントジュエルの脅威から人々を守るのか。
現所有者であるアイズは明らかに悪性の人間。少なくとも彼をどうにかするまでは終われない。
確かに現状は一見すれば絶体絶命の危機といえる。
だが、どんな危機も諦めずに乗り越えるのが怪盗アクアメロディという存在だ。
そして、未だその仮初の姿は、自分の変身は解けてはいない。

(考えるのよ、何か、何か手があるはず……!)

タイムリミットはすぐそこだが、ギリギリまで足掻く。
それで駄目だったら、なんてもう考えない。

「―――思うに、君がここからとりえる選択肢は四つほどある」

その時、声をあげたのはアクアメロディの生気の復活を察知した青広豪水だった。
何のつもりかと視線を集める周囲にかまわず、彼は人差し指を立てて言葉を続ける。

「一つ目はこのまま時間切れをとなり、大人しく我々に捕まることだ。
 これが一番双方にとって最も楽であるし、個人的にはこれを選んでほしい。
 何、部下たちは皆女性の扱いに慣れている。最初は恥ずかしいし、痛いこともあるかもしれないが
 すぐに初心な生娘である君を淫乱な娼婦に変身させてくれるだろう」

二本目の中指が立てられる。

「二つ目は我々の包囲を強引に突破する。選択肢の中では一応最も逃亡成功の可能性が高くはあるな。
 ただし……その裸同然の恥ずかしい格好で暴れることができるなら、だが」
「俺たちとしては目の保養になるし、大歓迎だけどな!」

黒服たちが囃し立てる中、三本目の薬指が立てられる。

「三つ目はその窓から飛んで逃げる。だがこれは先の説明通り成功率が低い。
 第一、水の壁の突破が必須である以上全裸になることは避けられないのは確実だ。
 奇跡的にこちらの追撃を振り切れたとしても、敷地の外には大勢のマスコミが待機している。
 アクアメロディの全裸に加えて謎に包まれていた素顔。大スクープを提供するかね?」
0403怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜2018/01/05(金) 15:31:57.93ID:E2d/AQV2
マスコミという単語に美音が撮間のことを反射的に思い浮かべる中、最後となる小指が立てられた。

「四つ目は上ではなく下。窓から地面へ飛び下りるという逃走経路だな。
 だが、ここで君の為に明言しておくが、地面には多数の罠が仕掛けてある。
 先程述べた通り、この急場で悠長に発見と解除をしている暇はないだろうね……」

老人の語る選択肢は、言われるまでもなく美音の考えの中にもあった。
どれもが事実上敗北の道へと繋がっていることも、そしてそれ以外の選択肢がないことも。
しかしそれをわざわざ青広豪水が口にしたのは、自分に現実を突きつけるためだ。
どうあがこうともお前に逃げ場はない、こちらの手のひらの上の存在でしかないのだと。
それでも、今の怪盗少女には一縷の望みに賭けるくらいしか打つ手はなく。

(読まれている……それでも、やっぱり強行突破しか……ッ!?)

改めて四つの選択肢を見直した瞬間、アクアメロディの脳裏に閃きという名の電流が走った。
続け様に浮かぶのは、アイズから得た見取り図の情報。

(確か、あの見取り図通りなら現在位置は……!)

高速で巡る思考。そして次の刹那、美音の中には五つ目の選択肢が生まれていた。
恐らく成功率は高くないが、今まで提示されていた選択肢よりは遥かにマシ。
問題があるとすれば、アイズを信じることができるかどうか。この一点だった。

(……結局、彼は嘘をついていなかった。なら)

腹は決まった。しかしそれを敵に悟られるわけにはいかない。
思いついた手はひとつでもミスがあったら、少しでも疑念を抱かれれば終わりという代物。
顔色からそれを読まれたくない怪盗少女は前髪で目元を隠すようにして顔を俯ける。
仮面が溶けかけているがゆえに、その行動は自然なものとして相手には映るはず。
はたしてその目論見は当たり、用心深さを誇っていた屋敷の主は遂に騙される側となった。

「クハハッ、ガックリしたかね? それとも、そこまでして素顔を見られたくないのかな?
 見苦しいとは言うまい。ますます後の楽しみが大きくなったというものだよ」
「アクアメロディの素顔か。美人系か、可愛い系か、どっちだと思う?」
「オイオイ、ブスだったらどうすんだよ? まあ、見た限りそれはないだろうけど」
「最悪の場合でも頭に袋被せればいいだろ、スケベボディなのは間違いないんだし」

雇い主に追従し、黒服たちは各々が思うアクアメロディの正体を語り合う。
もはや彼らはここからの逆転はありえないと高を括っていた。
そしてそれは本来ならば間違いではなかった。そう、相手が彼女以外ではなかったのならば……
0404怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜2018/01/05(金) 15:36:10.18ID:E2d/AQV2
ボゥンッ!!
男たちの前に全てが晒されようとしていた美少女怪盗の姿が多量の煙に覆われたのは次の瞬間だった。

「な、なんだぁっ!?」
「アクアメロディの仕業か!? クソ、奴の姿が見えねえ!」
「オイ、マズイぞ! この煙に紛れて逃げられるんじゃ……」
「―――馬鹿どもが、静まらんか!!」

油断の隙を突かれた不意の出来事に慌てる黒服たちに一喝が響き渡る。
思わずビクッと硬直する部下たちに向け、怒声をあげた張本人である老人は溜息をついた。

「見たまえ、煙幕はこちらまで届いておらん。ならば隊列さえ崩さなければ問題はない」
「し、しかし窓から逃げられてしまうのでは?」
「先の説明を聞いていなかったのか? 上下のいずれを逃走経路に選んでも詰みだ。
 彼女の狙いは今のように混乱を起こし、前後の包囲網のどちらかを強行突破することなのだよ」
「な、成程! おい、向こう側の奴らも聞いたな!? 迂闊に動くんじゃねえぞ!」
「それでいい。何、少し経てば視界は晴れる。その頃にはアクアメロディも全裸だよ」

部下たちを落ち着かせた屋敷の主は穴を未然に塞げたことに安堵しつつ、口元を釣り上げる。
煙玉で視界を封じてくるというのは自分にとっては十分に想定内だった。
確率自体は極低であろうとも、四つの選択肢の中では強行突破が最も成功の可能性が高いのは事実。
ならば、少しでも成功率を上げるためにアクアメロディが手を打ってくるのは必然なわけで。

(いいぞ……足掻きが多ければ多いほど、その後の絶望は濃くなるというものだ)

今頃煙幕の中で怪盗少女は最後の策が破られたことにショックを受けていることだろう。
先程取り戻しかけていた生気を失い、呆然と立ち竦んでいる姿が目に浮かぶようだ。

(捕まえた後は、まずは「風呂」に入れてあげるとしよう……)

ここで言う風呂とは湯を張った一般的なもののことではない。
屋敷内の隠し部屋に存在する、とある生物が大量に蠢いている水槽のことを指している。
その生物とは、今の青広豪水を築き上げる礎となった魚―――すなわち、鰻。
鰻が密集した水槽の中に裸の女を投げ入れる。
すると、その女は身体中をぬめった感触の鰻に這い回られることになるのだ。
当然女のほうも恥ずかしさと嫌悪感から抵抗を見せるが結局は多勢に無勢。
最終的にはせめてとばかりに局部を守ろうとするが、狭いところを好むのが鰻の性質である。
僅かな隙間に潜り込もうとする彼らの猛攻に負け、敏感な場所を刺激されて遂には悶え狂ってしまう。
その過程を見物するのが老人にとっての一番の楽しみであった。
0405怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜2018/01/05(金) 15:39:38.90ID:E2d/AQV2
(さて、アクアメロディは何分持つのかな……?)

この鰻風呂に入れられれば、どんな生意気な態度を見せていた女でも数十分以内には必ず従順になる。
ここまでの絶体絶命の危地にあってもなお、ギリギリのところで折れずいる少女が屈服する瞬間。
その時を想像すると、それだけで老人の興奮は頂点に達してしまいそうになっていた。
しかし、それは当然のことながら大きな隙を作ることにも繋がっていて。
結局のところ、優位な状況に油断してしまったという意味では彼も黒服たちと同じだったのだ。
ただ、慎重さゆえにそうなる瞬間が一番遅かったというだけで。
―――ヒュンッ
刹那、空気を切り裂く音と共に、煙幕の中からピンポン玉ほどの大きさの鉄球が飛び出した。
言うまでもなく発砲者はアクアメロディであり、その一弾は狙い通りに着弾する。
そう、勝利を確信したがゆえに注意力が散漫になっていた青広豪水の鼻面に。

「ギャッ!!?」
「あ、青広様!?」

高速で飛来した鉄球の直撃とあって、老人はもんどりうってひっくり返るしかなかった。
数秒遅れて何が起きたかを把握した黒服たちの表情が青褪めたものへと変化し
最上位者への被弾を許すというまさかの失態にその場にいた者全員が身体を硬直させる。
だが、彼らの混乱は更に拡大してしまうこととなる。
次の瞬間、ガラスが割れる「ガシャン!」という音が煙幕の中から聞こえてきたのだ。

「お、おい、今の音って!」
「アクアメロディだ! 窓から逃げ出したんだ!」
「煙が晴れてきたぞ……あっ、見ろ! あれを!」

一人の黒服が指差した先にあったのは、水壁を抜けて小型の気球で空を飛ぶ美少女怪盗の姿。
後ろ姿な上、雨のせいでハッキリとは見えないが、空を行くアクアメロディの全身は肌色だった。
予測通り、大量の水によってかろうじて残っていた衣装までもが溶け落ちてしまったのだろう。

「まさか素っ裸になってまで窓から逃げるとは……!」
「追え! 速度は大したことがない。すぐに追いつけるはずだ!」
「敷地の外にはマスコミがいる! 奴らに手柄を渡したら大恥だぞ!」
「おお! アクアメロディのオールヌードと正体、なんとしても俺たちが先に!」
「青広様は……駄目だ。完全に気絶している。おい、誰かメイドに介抱を命じておけ!」

失態を取り戻そうと焦る黒服たちはリーダー格の軽薄男の先導で全員が屋敷の外へと向かう。
この時、青広豪水が指示できる状態であるならば半分は待機を命じられていたに違いない。
もしそうなっていれば、残った彼らが気が付けた可能性もあった。
―――窓のすぐ下の池に大きな波紋ができていたことに。
0406AM2018/01/05(金) 15:43:59.09ID:E2d/AQV2
以上で投下終了となりますが、今年もよろしくお願いいたします。
正直、美音をピンチに追い込みすぎてどう打開させるかに苦労しました。
おかげで説明調な文が多くなって分量が増えてしまった罠。エロ要素も少ないし。
次回は今までの話の流れで展開は予想できると思われますが、池にはにゅるにゅるするアレが…

あと、次回以降からはしばらく不定期の投下になりそうです
生活リズムが大きく変化するので、慣れるまで時間がかかりそうなんですよね…
0407名無しさん@ピンキー2018/01/05(金) 15:48:27.67ID:cXDVRcDt
お疲れ様です!
これまでよりも、全裸の状態であの生物に遭遇する次回以降の方が美音にとって大変そうで、とても楽しみです!
不定期になってしまうのが残念ですが、次からより一層エロいピンチに陥りそうな美音に興奮し心待ちにしながら、楽しみに待っています!
0408名無しさん@ピンキー2018/01/05(金) 16:18:45.03ID:OlT7wOod
水音が無いのは着地して入ったのかな?このままバットも見てみたかったですが、突っ込んでつかまったり、青広が気絶しなかったりと。
他にもIFのアクションルートですか、部屋からの逃走からの分岐でしょうか?
偶然の一発もありですが、青広が何もしかけないのもおかしいので、全館氷点下近く、水鉄砲を冷水にしておくとかの小細工もありでは?
次回は全裸のウナギ風呂から、罠の中に全裸で飛び込むんですね。楽しみです。処女はとっておくとして、後ろは潜り込むのかな?
0409名無しさん@ピンキー2018/01/05(金) 18:04:28.52ID:/QQdRMTj
鰻は食&触ともに大好物なのでむっさ楽しみです
今年もエロしくお願い申しあげます!
0410名無しさん@ピンキー2018/01/05(金) 22:52:08.23ID:9ctgWCds
一週間の生きがいがなくなってしまった…。
色々大変そうですが、あまり無理なさらず
次回の投下までアクアメロディと同じく全裸待機しております
0411AM2018/01/09(火) 10:09:32.44ID:8fO+cO/C
昼過ぎくらいから投下開始します。
作品は「怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー 第十七話」となります。
不定期になると言いながらむしろ早まってますが、たぶん今回限りです。
明日からの新生活スタート前にキリのいいところまで進めたかったので…

注意:作中に登場する鰻はあくまで創作の鰻です。
0412怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜2018/01/09(火) 12:08:46.49ID:8fO+cO/C
「どっちへ飛んで行った!?」
「あっちだ、見ろ! まだ遠くには離れていないぞ!」
「やはりスピードも大したことはない、十分追いつけるはずだ!」

アクアメロディを狩るために屋敷内を駆け回っていた黒服たちが次々に外へと飛び出していく。
今、彼らの頭の中にあるのは空を逃げつつある獲物を捕まえること、その一点しかない。
雇い主を気絶させられた報復のため、手柄のため、美少女怪盗の魅力的な身体を好き勝手にするため。
突き動かされる理由こそ各自で異なりはするものの、目的はたったひとつ。
だが、その心理状態がつい先程まで彼らが獲物と見なしていた少女と同じ状態。
すなわち、視野狭窄に陥っている状態であるとは誰一人として自覚してはおらず。
それゆえに、数十メートル先の空中を進む人影が人間ではないこと。
そして、自分たちが本来追うべき対象の気配がすぐ近くにあることに気がつけなかった。

「俺たちがドンケツか!?」
「仕方ねえだろ、メイドに青広様の介抱を頼んでたんだから!」
「くそっ! これで捕り物に間に合わなかったら一生後悔するぞ俺!」
「いいから急げ、前の奴らに遅れるな!」

(……彼らが最後ね)

前方の集団に少し遅れて扉から飛び出した二人の黒服が愚痴を零しながら駆け去っていく後ろ姿を
屋敷の南側に隣接する形でひっそりと存在している池の中から注意深く見つめる人影がひとつ。
それは、黒服たちの主観では空を逃亡中のはずのアクアメロディ、その人のものだった。

「どうやら、賭けには勝ったみたいね……」

水面から無造作に生い茂る水草の間から頭だけをひょこっと出した状態で呟く美音。
全てが狙い通りに進んだことに深い安堵の息を吐きながら、ここに至るまでの数十秒を思い返す。
まず、煙幕を発生させたのは混乱を起こすためではなく、純粋に姿を隠すためだった。
敵の視界に映らない中、煙が消えるまでの短い時間で溶けかけのコスチュームを全て脱ぎ
それを怪盗ツールのひとつ、スイッチを押すだけで瞬時に膨らむダミー人形に着せ替えることで
偽のアクアメロディを作り出し、バルーンを取り付けたそれを窓から空中へ押し出す。
一方自分は特製銃で青広豪水を撃ち、その後すぐにダミー人形を追うように窓の外へとダイブ。
落下中に窓へと二発目の銃弾を発射し、ガラスの割れる音で着水の音を誤魔化したのである。
こうして順序立てると全て予定通りに見えるが、実際のところ、この策には穴が多かった。
煙が晴れるまでに下準備が完了すること、混乱した黒服が一人でも煙幕に突入してこないこと。
指揮者である青広を一撃で気絶させること、残った黒服たちの中に違和感を覚える者がいないこと。
外に見張りがいないこと、池の中に警報系の罠がないこと。
この中の一つでも条件が満たされていなければ、今頃自分は間違いなく虜囚の身だっただろう。
正直、かなり分の悪い賭けではあったがゆえに、勝ちを拾えたのは僥倖だった。
0413怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜2018/01/09(火) 12:15:35.41ID:8fO+cO/C
そもそも、前提条件として窓の下が池でなかったらこの策は成立しない。
そういう意味では幸運と、正確な見取り図を提供してくれたアイズに感謝するべきなのだろうが
元を正せば自分の不覚と彼の強要が原因なので素直にそうすることはできなかった。

(黒服たちは皆ダミーを追っていったようだし、あとは……)

この後の脱出プランは簡単である。侵入時に使った地下水路を使えばいいのだ。
まさか敵も空から脱出した怪盗が屋敷に舞い戻ってくるとは思うまい。
侵入に使われた場所なので見張りが残っている可能性はあるが、大した人数は残っていないはず。
黒服の追跡組が自分たちが騙されたと悟り、引き返してくるまでにはまだ猶予はあるだろうし
地下水路に辿り着いてさえしまえば内部は入り組んでいるので追っ手を撒くのも容易だ。

(それに、屋敷の中にはメイドさんがいるはずだから服も借りられるはず)

絶体絶命の危地を脱した美音はすっかりアクアメロディとしての自信を取り戻していたが
水面の下に漂う自身の発育豊かなヌードが目に入ると、安堵感もあってか羞恥心がぶり返し始める。
あの時は切羽詰まっていたため半ば無我夢中だったが、今思い返せば姿を隠した煙幕の中とはいえ
前後を男の集団に囲まれたど真ん中で衣装も仮面も脱ぎ捨てて裸になるという行動をとってしまった。
直接見られてはいなかったとはいえ、恥じらいを持つ乙女にはダメージが大きすぎる。
過ぎたことを悔やんでも仕方がないのは承知だが、それでも割り切れないのが処女の感情だった。

(私、あんな……男の人たちの前で……ううッ!)

ゆらゆらと揺れる水面の下で、一糸纏わぬ瑞々しい肢体がぷるぷると羞恥に震える。
否、一糸纏わぬというのは少々語弊があった。
コスチュームは勿論、仮面もリボンも跡形もなく溶解しきってはいたが、残っている装備もある。
ウエストポーチとそれを留めるための腰のベルト。そして、手袋とブーツ。
この四点だけは、怪盗仕事の都合を考えて普段通りのものの使用が許可されており
水に濡れても無事にアクアメロディの着衣、というより装備として残っていたのである。
美音としては唯一の救いと言える状態ではあったが、それゆえに彼女は今の自分の格好が
なまじ完全な全裸であるよりもいやらしさを醸し出すものになっていることを自覚していなかった。

(っと、そろそろ動かないと……)

ひとしきり恥ずかしがった後、周囲の安全を確認した美音はゆっくりと岸へ向けて歩き出す。
幸いにも水深はそれほど深くはないため、足を底に着けても頭を出す余裕は十分にある。
水草が生い茂っているとはいえ、窓から誰かが池を見下ろしてくる可能性がある以上
あまり身体を出すことはできないし、早く動き過ぎて大きな音を立てるのも厳禁だ。
そろそろと、しかし確かな足取りで少し濁った水の中をグラマラスな裸体が進んでいく。
足元に忍び寄る、黒い影が複数存在していたことを知る由もなく。
0415怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜2018/01/09(火) 12:20:57.31ID:8fO+cO/C
(―――えっ?)

ふくらはぎをシュッと掠める感触に、美音は反射的に目を落とし
スッと足元から離れていく見覚えのあるその細いシルエットに嫌な予感を抱く。
そして次の刹那。

「ひゃあっ!?」

にゅるり。
得体のしれない感覚が弾力抜群のヒップの柔肌を滑り、怪盗少女は思わず悲鳴を上げる。
慌てて口を塞ぎ、誰かに聞かれなかったかと身を強張らせるが、幸いにも周囲に動きはない。

(よかった……でも、今のは一体……ッ!?)

内心でホッとしながらも、お尻に起きた異変を確認すべく水面を凝視した美音は
そこにいた「ソレ」に驚愕から目を見開き、そして思わず動かしていた足を止めた。

(なっ、なななな……っ!)

屋敷に隣接している池に青広豪水が罠を仕掛けていなかったのは二つの理由がある。
ひとつは仕掛ける必要性を元々感じていなかったからだ。
水に溶ける衣装を着ているアクアメロディが水の中にわざわざ飛び込むとは考えにくいし
生まれたままの姿で動きの鈍る水中にいる女一人をどうにかするなど簡単だ。
もうひとつは、池の中で飼われているある生物の存在に気をつかってのことだった。
養殖所で育てられながらも、発育不良や奇形ゆえに売り物にならず、しかし食用としては
まったく問題はないため、屋敷の人間が食べる分として放し飼いにされていたソレ。
もはやわざわざ明言するまでもないのだが―――鰻である。

(なっ……なんなのこの数はっ!?)

少女が混乱するのも無理はなかった。
今まで一体どこに隠れていたんだとばかりの鰻の群れにいつの間にか包囲されていたのだから。
一匹や二匹ならまだしも、数十、下手すれば三桁に届くであろう鰻がすぐ近くを泳いでいるのは
壮観を通り越して不気味さを感じることしかできない。というか軽いホラーである。
勿論、ごく普通の感性の持ち主である美音はその光景に恐怖を覚えることしかできない。

(ひっ……!)

着水の衝撃から避難していた鰻たちだったが、震動が静まれば大人しくしている理由はなかった。
ここは俺たちの庭だとばかりに好き勝手に泳ぎ始める。
それどころか、人間という異物に興味を示し、包囲網を縮め始めていく。
0416怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜2018/01/09(火) 12:26:46.74ID:8fO+cO/C
(こっ、来ないで……!)

ぶんぶんと水中で手を振って鰻たちの接近を拒絶するが、全く効果はなく。
そして遂に、抵抗虚しくアクアメロディの首から下の裸体は黒の渦に飲み込まれてしまった。

「やっ……ん!」

まず最初に攻撃(?)を受けたのは成長著しい乳房の中央に鎮座する谷間である。
鰻は狭い場所を好む。ゆえに見るからに深く、そして狭そうなそこは恰好の餌食だった。
美音は両腕をクロスさせてバストをガードするが、そのせいで余計に谷間が狭く深くなり
複数の鰻が我先にとそこに頭を突っ込み、次々ににゅるんにゅるんと潜り抜けていく。

「ちょっ……いや! あっ! んんっ!」

勿論受け身一方の少女もそうはさせじと更に頑張って両腕に力をこめ、隙間を縮めるが
乳肉の柔らかさがどうしても空間を作り出してしまうがゆえに細長生物の通過を防ぐことはできない。
更に悪いことに、腕と乳肌の接触面にまで頭を潜り込ませようとする個体もいる。
両腕で抱え込むような体勢であるため、ぐにゅんと大きく変形しているEカップ巨乳に
大小、形も様々な鰻が我も我もと殺到し、身を擦りつけていく。

「……あッ! そこは……ひんッ!?」

弱い場所を責められるくすぐったさに腕の力が思わず緩んでしまった一瞬。
その隙を逃さず腕の裏側に強引に身を滑り込ませた一匹の鰻が右胸の中央部に達し
そこでぽつんと実っていた桜色の蕾に口先を当ててしまった。
刹那、ピリッと電流にも似た鋭い感覚が背筋を走り、美音はおとがいを反らしてしまう。

「やだ……ッ、ちょっと、離れ……やん……ッ!」

ツンツン、ツツン。
滑らかな肌の中に唯一存在する突起が気になったのか、鰻はまるでドアへのノックのように
アクアメロディの乳首をついばみ続けていく。
そして、その絶妙な刺激の連続に、性感に不慣れな女体はたまらず反応してしまう。

(ああ……)

ムクムクと膨張を始めた敏感な乳頭を美音は呆然と見つめるしかない。
生理的な反応だとはわかっていても、リアルタイムでそこが硬くしこっていくのを自覚するのは
恥ずかしいことこの上ない。しかもその原因がまさかの人外生物なのだから猶更だ。
0418怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜2018/01/09(火) 12:34:35.45ID:8fO+cO/C
だが、コスチュームという守りを失っている今、胸ばかりに意識を割いてはいられない。
両腕を交差させているがゆえにギュッと締まっている両脇も鰻たちには見逃せない場所だ。
心地よい穴蔵を求め、細くぬるぬるした軟体がにゅるにゅると脇の間をくすぐっていく。

「やっ……そんな変な、とこっ……気持ち、悪いっ」

場所が場所だけに、今まで誰にも触られたことのなかった箇所への侵略。
その刺激は性感を覚えさせるものでこそなかったものの、ゾクゾクとした怖気を全身に走らせる。
健康的なくびれを見せる腰にも数多くの鰻が身を擦りつけるようにして続々と通過。
また、ベルトと肌の隙間にも無理やり捻じ入ってくる不届き者も少なくない。
更には、どう考えても入り込むのは無理なはずの腹部真ん中の小さなへこみにまで被害は及ぶ。
美音は決してくすぐったがりな方ではないが、こうも各所を一斉に責められては流石にたまらない。
奇しくも、その光景は青広豪水が見物したがっていた鰻風呂そのものだった。

「ひゃっ……もう! くすぐった……だから、やめて……ッ!」

小さな声で、しかしハッキリとした拒絶を示すも相手に話が通じるはずもない。
歩を進めていた足はすっかり止まってしまい、美音は身体を硬直させて耐えることしかできず。
そうこうしているうちに、傍若無人な侵略者たちはいよいよ下半身へと侵攻を開始した。
にゅる―――
背中側を泳いでいたうちの一匹が、お尻の割れ目へ勢いよく突撃し
そのまま、前側の処女陰唇へと繋がる通路、いわゆる蟻の門渡りを一気に通り抜け。

「あ……」

―――にゅるるんっ!
そこから、内股であったがゆえに太ももと足の付け根の間にできていた三角形の隙間から
ニョキッ! と顔を出し、柔肉を掻き分けるように身を捩らせながら脱出を図った。

(……ぁんんんんんッ!?)

ビクンビクンビクンッ!
瞬間、最も敏感な部分に生じたかつてない刺激が少女の裸体を大きく痙攣させる。
しかし、咄嗟に身体を「く」の字に折ることで顔を水につけ、美音は悲鳴を掻き消すことに成功。
この時の彼女の反射ともいえる行動は、紛れもなく正解だった。
もし、水中に消えていった嬌声がそのまま出ていたら、確実に屋敷の中にまで届いていたのだから。

(いっ、今のは……何……?)

水に体温を奪われ、冷えた身体が一気に発熱したかのように頬が朱に染まる。
0419AM2018/01/09(火) 12:36:51.70ID:8fO+cO/C
例によって規制の都合上、あとの四レスは二十四時間後以降に投下します
0420名無しさん@ピンキー2018/01/09(火) 12:38:50.29ID:8LC09qHQ
お疲れ様です!
久々のアクアメロディの直接的なエロ!
鰻たちの健闘に期待してます!
0421名無しさん@ピンキー2018/01/09(火) 20:09:25.52ID:K61SYz6B
お疲れ様でした。
オレ達の鰻先輩があと四レスでアクアメロディを絶頂させることができるか!
期待しています!!
0422怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜2018/01/10(水) 12:43:58.69ID:kunHVGch
それは快感と呼ぶには激しすぎ、痛みと呼ぶには苦しさがなかった。
過去に対峙した男たちから無理やり与えられた性感とは同じようで違う感覚。
あるいは、もう一度同じ感覚を経験すれば、少女は「女」として目覚めていたかもしれない。
だが、初心さゆえに己に起こるであろう変化に恐怖を覚えた美音は本能が命じるがままに
両手を股間に挟み込むことで、その得体のしれない刺激を二度と受けぬよう抵抗した。

(駄目……とにかく、ここに触れられるのだけは!)

防御を下に回したことで上、つまりはもうひとつの女性の象徴がガラ空きになってしまうし
そこも刺激を受け続ければ危険な部位であるという自覚はあったが、やむを得ない。
今はとにかく先程の感覚を与えられないようにするのが先決だった。

(足を、動かさないと……!)

そもそも、池の中に居続けているからこんな目にあっているのだ。
岸に上がることさえできれば鰻たちはついてこれない。
そうすれば、この間断なく与えられ続けている望まぬ感覚も終わりを迎えることができる。
その一心で仮面もコスチュームも失った怪盗少女は歩を進めていく。
しかし、内股の間に両手を挟むという姿勢ではスピードが出るはずもなく。
かといって無理な動きをすれば大きな音が出る可能性がある以上、ゴールは遠かった。

「あっ……ふっ、ふぁっ……ひ、んっ!」
(うっ……くぅっ……岸までが、遠い……!)

距離にすれば五メートルもないはずなのに、今の美音には岸が遥か彼方に見えていた。
のろのろと前に進んでいる間にも、鰻たちによる愛撫は激しくなる一方。
今はまだ、嫌悪感や気持ちの悪さといった悪感情が先走っているため耐えられるが
もしもこれが別の、先程目覚めかけた何かへと変化してしまえば、その時は。

(ダメッ! 余計なことは考えず、今は足を動かすことだけを考えて……ッ?)
「ひうっ?」

ぶるぶるっ!
その身体の震えが起きたのは悪い方向へと向きかけた意識を振り切るように頭を振ったのと同時だった。
鰻との接触によって生じたものではない。
外部からの刺激によるものというよりは、むしろ身体の内部から押し出されるような衝動。

(こ、これって……やッ、嘘、こんな時に!)

背筋に走る寒気とは裏腹に股間に集まる熱波が震えの正体を告げる。
それは、こんな状況であっても人間である以上は避けられない生理衝動、すなわち尿意だった。
0423怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜2018/01/10(水) 12:49:31.17ID:kunHVGch
今に至るまでのことを振り返ってみればおかしなことではない。
出発前にちゃんと用を足してはいるが、長時間気温が低く肌寒い地下水路を移動していた上
青広邸ではエアコンの利いた室内で散々水に濡れ、そして今は裸で水に浸かっている。
身体の水分を汗として排出しやすい夏場とはいえ、小水が近くなったとしても仕方がなかった。

(うっ……駄目、意識したら一気に波が……んんッ!)

少女の脳裏に押し寄せる津波によって今にも強引に開かれようとしている扉の映像が浮かび上がる。
それは両の掌の下で起きている切羽詰まった事態を端的に現す映像比喩だった。
だが、だからといってここで粗相をしてしまうわけにはいかない。
トイレ以外の場所に小水を垂れ流してしまうなど、年頃の女の子として許されるはずがないし
怪盗アクアメロディとしても、敵地、しかも屋外でというのはプライドに関わる問題だ。
それにここで漏らしてしまうことで起きる、何よりも耐え難いことは

(わ、私のおしっこの混じった水の中で育った鰻が誰かの口に入るなんて……)

思い起こされるのは青広豪水と対面を果たした時のこと。
あの時彼は鰻料理を食べていた。つまりはこの池に住む鰻も誰かが食べる可能性があるということ。
実際にこの池の鰻を食べる人間が調理前に起きたことを知ることはありえないだろうが
当事者である美音からすれば、その恥ずかしすぎる未来を想像するだけで気絶してしまいそうになる。

(我慢、しないと……あ、ああッ、でもッ!)

足の付け根で渦巻く濁流を何とか逃がそうと、ベルトが巻かれた腰が左右にくなくなと揺れる。
しかし、その動きは徐々に大きくなり、十秒も経たないうちに激しいものへと変化した。
これは水の中、という条件が災いしたとしか言いようがない。
頭以外の全身が浸かっている以上、体温が上がることはありえず、腹部への水圧も少なからずある。
また、どんなに潔癖な人間であっても、プールや海で小便を垂れ流す者によくある心理として
「どうせ出してもすぐに混じって分からなくなるんだし」という考えが無意識に浮かんでしまうため
どうしても、肉体的にも精神的にもブレーキが完全にかからないのだ。

「やあッ……お願いだから、今はっ、今だけは触っちゃ……あぅんんッ」

のみならず、現状は多数の鰻による全身ぬるぬる責めまで加わっている。
肩や背中や腋を撫でられ、臍を突かれ、太ももを滑られ、乳肌を蹂躙されるたびに力みが抜けていき
そして、すっかり彩づいた乳首がピンッと弾かれるたびに膀胱が緩みそうになってしまう。

「だめ、だって……言ってる、のにぃ……ひんッ!」

それでも最大の恥だけは避けようと健気に耐える怪盗少女だったが、決壊は間近。
そして、それを早めんとする刺客は彼女のすぐ後ろへと迫っていた。
0424怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜2018/01/10(水) 12:54:39.94ID:kunHVGch
(いけないッ……このままじゃ、漏らしちゃ―――きゃあああッ!?)

ツンッ。
身体中を責められながらも、唯一脅かされる事なく奥地でひっそりと佇んでいたもうひとつの陰部。
尻たぶの谷間を強引に掻き分けられ、発見されてしまったその小さな穴に侵略者のノックが与えられた。
不意の一撃は、かろうじて尿意を耐え忍んでいた美音の気の張りを一瞬消失させるには十分で。

「―――あッ、やんッ! だっ、だめぇっ!」

じわっ……
股間をギュッと掴むように押さえていた手のひらに、微かに広がる生暖かい感覚。
それが何を意味しているかに気がついた美音は慌てて下腹部に力を送り、開きかけた水門を閉じる。
なんとかギリギリで対処が間に合ったおかげでそれ以上尿が漏れ出すことはなく
ホッと息をつきかけるも、危機はまだ通り過ぎてはいなかった。
何故なら、潜り込める可能性のある穴を見つけた鰻がとる行動は一つしかないのだから。

「あくぅッ! いや、そんなとこ……ろッ! どうして、やめて……ぇッ!」 

柔らかな尻肉同士の間に身を滑り込ませた一匹が不浄の穴の中に入り込もうと動き始める。
少女にとって不幸だったのは、その個体が発育不良気味でサイズが小さかったこと。
もう少し大きければ無理を理解して諦めた可能性もあったが、そうはならなかった。
グリグリと頭を捩じ込まんとする動きによって菊襞が刺激され、鋭い悪寒が華奢な背筋を貫く。
美音のそこは汚い排泄物が出ていく部分であるにも関わらず色素は薄く、可憐な佇まいだった。
ヒクヒクと収縮する、アナルを中心に放射状に広がる皴々からも穢れを感じ取ることはできない。

(嘘……ッ、こんな、お尻、なんて……ああ、でもッ)

お尻が性感帯になる、という知識を持たない美音からすれば鰻の攻撃は青天の霹靂だった。
勿論性的興奮を覚えるということはないし、感じているのはひりひりする苦痛だけだ。
だが、微かではあるが切なさにも似た刺激が同時に伝わってくることには困惑せざるをえない。
痛みだけならばむしろ我慢の燃料となるが、後者の刺激はそうではない。
質としてはまるで別物であるが、それはどちらかというと先程股間で発生した衝撃に近く。
それゆえに無意識の恐怖を覚えてしまった裸少女は不埒な細長生物を振り払わんと
細腰を前後左右に勢いよくグラインドさせるが、思うような効果は上がらない。
むしろやる気が増したとばかりに未開の尻穴へと突き刺さらんと黒頭が勢いづいてしまう。

「くああぅッ! うくぅ! あは……ッ、んん! ふッ、んふう……ッ」

生まれて初めて感じる尻穴からの恥ずかしいくすぐったさと苦痛に心を掻き乱される中
美音は悩まし気な表情で眉根を寄せて括約筋を締め、必死に禁忌の扉を開けぬよう力をこめる。
本当なら後ろに手を回して引き抜きたいが、前の防御がある以上救援を送ることもできない。
0425怪盗アクアメロディ 〜インビシブル・ストーカー〜2018/01/10(水) 13:00:37.80ID:kunHVGch
身体中に黒を纏い、小さく苦痛とも喘ぎともつかぬ声を漏らす裸少女の姿は淫靡極まりなかったが
そんな破廉恥なる綱引きの時間も終わりを迎える瞬間がやってくる。
身体の各所に与えられている刺激に悶え苦しみながらも、岸へと向かっていたブーツの両足。
それがあと一歩、手を延ばせば届くところにまで来た時のことだった。
下腹部に込めた力を留めるために止めていた息が限界にきたため、吐き出そうとした一瞬の隙。
全身の力が僅かながらも弛緩したその刹那に、男性器にも似た鰻の頭がぬるんと直腸の中へと飛び込み
密やかに窄まっていたピンク色の肛肉が黒光りする粘性の胴体を咥え込んだ。

(ひッ、ひゃぁうッ!! あぅんッ! いっ、いやああぁぁッ!!)

先程と同じく、咄嗟の危機意識から顔を水につけた美音の絶叫が水の中へと溶けていく。
ビクビクビクッ! と前傾に折られた身体が激しく震え、次の瞬間には後ろへと大きく仰け反った。
水面に出た少女の口はパクパクと何かを訴えるかのように動き、目元から一筋の涙が零れる。
それは痛みか、あるいは屈辱か、それとも女としての悦びの目覚めによるものだったのか。
本人ですらわからぬ理由で流れた涙からわかることは、果てしなきショックの大きさだけだった。

「あ、あっ……?」

じわ……じゅわわっ……ぷしゃああーっ!
続け様にショックが抜ける暇もなく、生気の抜けたような声と共に遂にダムが決壊した。
尿口から最初はゆっくりと、しかしすぐに勢いよく飛び出した黄金色の液体が股間を中心に広がっていく。

「いやッ、とっ、止まらない……ッ!」

恐れていた事態が現実となったことで、お尻の中に異物がいることも忘れて顔面を蒼白にする美音。
しかし、一度開いた水門は如何に力もうとも閉じることはなかった。
我慢に我慢を重ねて放出された小水はしばらく勢いを止めることなく垂れ流される。
どうする術もなくその光景を呆然と見つめる怪盗少女だったが、ここで思わぬ事態が発生した。
得体の知れぬ液体に恐れをなしたのか、処女の肢体を嬲っていた鰻たちが身を離し始めたのだ。
それは当然アヌスから尻内に侵入した一匹とて例外ではない。
ぬぽんっ! と慌てた様子で飛び出し、仲間たちと共に逃げ出していく。

「ひああんッ!? あっ……ふぁ……はぁ……」

尻穴から鰻の頭が抜けた瞬間、排泄の快感に似た感覚が少女に思わず嬌声を上げさせる。
数瞬遅れて小水も止まり、後に残ったのは惰性で前に進む虚脱状態の裸女体ひとつ。

「……ぐすっ」

邪魔者が消え、ようやく岸に辿り着いた美音の口から漏れたすすり泣きのような声を聞いた者はいなかった。
0426AM2018/01/10(水) 13:02:13.36ID:kunHVGch
以上で投下終了となります。
これでミッション3編は終了となります。この池で育った鰻なら有り金はたいても食べたい(ぇ
この後美音は岸から直接一階の窓に再侵入し、近くにいたメイドを気絶させ服を盗んで変装。
そのまま地下水路から帰宅しましたが、特に描写する必要性がなさそうなのでスキップで。
0427名無しさん@ピンキー2018/01/10(水) 13:20:30.11ID:CAuteHGF
お疲れ様です!
性的快感に怯え、突然の尿意を耐えながら、体内に異物を許し蹂躙され悶える美音にとても興奮しました!
前作といい、すっかり美音にはおもらしキャラの印象が残りましたが、やはり、羞恥心に耐えながら戦う彼女には強く興奮します!
今日からの新生活、頑張ってください!
0428名無しさん@ピンキー2018/01/10(水) 15:45:52.85ID:5N1rZflf
こう終わりますか。アナル処女をウナギに奪われ失禁、美音はどういう気持ちで日常を送るのでしょう。
また、アイズにどこまで知られているのか(AMさんの言うように取り寄せてたり?)、次回のミッションは?と続きが気になりますが、新生活に無理が無いように頑張ってください。
0429名無しさん@ピンキー2018/01/10(水) 23:18:30.40ID:r/oBk9LK
アクアメロディのお尻に潜り込めた鰻になりたい・・
アクアメロディのお尻で締め彼女の黄金水で漬けた鰻でなら、御飯何杯でも余裕でいけますわ
0430名無しさん@ピンキー2018/01/15(月) 20:46:56.60ID:F4ENEKCz
しかし、これってウナギが潜り込んだ後お漏らしを我慢していたら、手足腰の装備だけでウナギをアヌスに入れたまま尿意を我慢して逃げたのだろうか?
この状況でのんびりトイレもいけないし、ウナギもひり出せないだろうし、何より入り込んだウナギを放置して帰れないでしょうしね。
むしろそのタイミングで見つかれば一番悲惨だったかも。
0431名無しさん@ピンキー2018/01/15(月) 21:30:03.71ID:lamHFESz
抜けなかったら、多分アナル責めの衝撃で進めず、多数の鰻に責められ鰻風呂の中に沈んだままだったんじゃね
そしてその内警備に発見され、据え膳提供と
0432名無しさん@ピンキー2018/01/17(水) 21:01:11.66ID:u9+vULKc
すごく久しぶりに覗きに来たら、アクアメロディ復活してるー!?
もう続きは諦めていたから、本当に嬉しい。
また読めるとは、今年は初っぱなから、いいことあった。

次のスーパー戦隊はルパンレンジャーvsパトレンジャーっていう怪盗戦隊vs警察戦隊っていう特殊な構成みたい。
ルパンイエローは女性みたいだし、このスレ的に美味しい設定はあるかな?
0433名無しさん@ピンキー2018/01/19(金) 21:17:50.50ID:Qkx5yzlc
AMさん描写力とか言葉選びのレベルが上がってる気がする
ここに再来する前にも何か書いていらしたのかな
0435名無しさん@ピンキー2018/01/26(金) 12:31:13.54ID:7MqpJ9qt
やはり新作がないと寂しいものだな。
怪盗好きの皆さん、元気でやってますか。
0436名無しさん@ピンキー2018/01/26(金) 13:37:53.30ID:qs+roYG5
昔、AMさんが頑張ってた時みたくまた職人さん増えないかな
0437名無しさん@ピンキー2018/02/11(日) 12:46:39.65ID:zIb3WPLl
AMさんの投稿から一月経ったけど、新生活は大丈夫だろうか?
続きはともかく元気でいるといいけど。
0439名無しさん@ピンキー2018/02/12(月) 01:09:10.90ID:rdKeydLv
職人さん方で賑わえばいいんだけど、もともとAMさんの復帰自体が奇跡といえるくらい寂れてたからなー
0440名無しさん@ピンキー2018/04/07(土) 23:34:09.71ID:ZJoKhIbG
ずっと楽しませてもらってたけど
自分も投稿してみようかな
0443名無しさん@ピンキー2018/06/11(月) 01:05:02.21ID:i+7frNIK
AMさんまだこのスレ覗かれてますか?
0445名無しさん@ピンキー2018/06/12(火) 13:19:40.69ID:0lKwA1NF
あまり特定の人ばかり話してると新規来なくなるからやめ
0446名無しさん@ピンキー2018/08/22(水) 21:48:32.77ID:Lx5s6+wx
いつの間にかアクアメロディここまで進んでたのか
続き期待
0448名無しさん@ピンキー2018/09/11(火) 00:13:15.41ID:89KfOaUe
アクアメロディの「宝石破瓜」で何百回とヌいてる。
やっぱり、数多く男達に襲われたピンチを切り抜けてきたからこそ、とうとうの陥落の瞬間が最高にエロくてたまらない。
0450名無しさん@ピンキー2018/09/16(日) 20:48:21.47ID:43plDUTA
連載打切りみたいな現状
自分の中では宝石破瓜を正史最終回と置き換えて楽しんでる
0452名無しさん@ピンキー2018/09/17(月) 03:58:40.59ID:nl1JBcf8
ほかのEDずっと待ってる。
「自慰撮影」とかタイトルからして好みど真ん中ぽくて、これみるまで死にきれない
0453名無しさん@ピンキー2018/09/17(月) 06:38:19.34ID:WN4k4TUb
好きにすればいいだけのことで
ここにわざわざ書き込むようなことじゃないだろ?
レスの無駄遣いだ
0455名無しさん@ピンキー2018/11/03(土) 15:18:15.38ID:2CHN7uw+
保管庫にないけど第4夜のログ参照
シリーズ唯一 姦られて屈服のシーン有り
0465名無しさん@ピンキー2018/11/11(日) 23:07:22.89ID:Uh97vf/k
糞住人がいるからやめたなんて言ってないじゃん
熱造乙
0466名無しさん@ピンキー2018/11/24(土) 18:08:05.66ID:PE8CcwSG
プリンセスコネクトというソシャゲに出てくるファントムキャッツとかいう美少女義賊を捕まえて
オークションで売りさばくとか、みたい(書くところがないから書きに来た)
0467名無しさん@ピンキー2018/11/25(日) 20:47:18.21ID:jMrSjNis
AMは小説家になろう18禁に最初っから投稿すればマジでノベライズされるレベル
0468名無しさん@ピンキー2018/11/25(日) 21:26:16.78ID:ocevqzLB
自分で言ってて恥ずかしくないの?
俺だったら悶死できるレベル
0470名無しさん@ピンキー2018/11/26(月) 12:34:46.01ID:fpQvKBOW
このスレはすぐにコメに噛み付く奴が見張ってるなw
ケルベロスかよw
0471名無しさん@ピンキー2018/11/26(月) 14:48:53.45ID:j+3aRfpN
自信満々な奴に限って、なろうじゃブクマ20とかで終わっちゃうんだよねw
0472名無しさん@ピンキー2018/12/13(木) 19:48:26.22ID:hl30eq1C
そもそも最近は、捕まえてみてアレコレしたい、したくなる様な怪盗さんがなぁ・・・
0473名無しさん@ピンキー2018/12/14(金) 12:09:53.80ID:F2y6fVS2
ゲーム、アニメ、ラノベ、漫画、エロ関係。どのジャンルでも怪盗ネタやらなくなったしね…
一番直近でペルソナ5くらいか。あれは微妙に違う気がするが
0477名無しさん@ピンキー2018/12/15(土) 04:36:28.15ID:lLUWJnQU
>>472
Zigguratのトリニティ
実際に捕まってあんな事こんな事されてるからたまらん
0480名無しさん@ピンキー2018/12/19(水) 21:17:43.62ID:ugUszfIm
AM氏からのクリスマスプレゼントをこっそり期待してみる。
0484名無しさん@ピンキー2019/02/25(月) 18:49:12.06ID:/M4jnmOA
過去スレ見直してたらJSのロリ怪盗もの書きたくなってきた
0485名無しさん@ピンキー2019/02/25(月) 19:00:24.73ID:RQEleO15
泥棒が主役なのは公序良俗に反します
ダメなものはダメ!
0487名無しさん@ピンキー2019/03/03(日) 05:27:48.72ID:V58/yGab
どうかしてるのはお前
どうにかしたいのがセイントテール

脊髄で考えて書き込むな!
0489名無しさん@ピンキー2019/03/04(月) 08:49:13.17ID:5e0tc7S1
セイントテールをどうにかしたい
0491名無しさん@ピンキー2019/03/04(月) 09:46:36.27ID:ZnyvwtKk
今やってる劇場版シティーハンターにキャッツアイ出てるじゃん?

あとは分かるな?
0492名無しさん@ピンキー2019/03/04(月) 12:15:23.71ID:2d3iAy+h
キャッツアイって、ババアの泥棒が出てくる漫画だっけ ?
0493名無しさん@ピンキー2019/05/13(月) 19:13:56.97ID:vEJ0SfOb
0495名無しさん@ピンキー2019/05/15(水) 15:34:16.75ID:mIc2UAZo
セイントテールがいい
0496名無しさん@ピンキー2019/06/10(月) 04:12:05.97ID:2Ge1wMAu
ちょっと投下。
0497名無しさん@ピンキー2019/06/10(月) 04:13:23.16ID:2Ge1wMAu
「はぁ……♡ はぁ……♡」

「ドキドキしちゃうね……♡」

白いシーツの大きなベッドの前で、二人の少女が立っていた。
一人はタンクトップにミニスカートを合わせ、セミロングの金髪を流している。もう片方は浅く日焼けしたような肌に鮮やかな紅いレオタードを纏い、栗色の髪を腰まで伸ばしていた。両方とも、普段はランドセルを背負って学校に通っているような年頃だ。
さあ行くか。私は身に着けたスーツの身なりを正した。
白い少女に近づくと、彼女が怖がるように身を震わせたのにも構わず、後ろから手を回してミニスカートをめくる。
パンツの中に挿しこまれた、私の厚く固い手が少女の桃尻をまさぐる。

「ふ……ぁん……」

隣のレオタード娘にも同じように尻を可愛がってやる。

「んん……ぅう……」

小ぶりな果実を掌で味わい、エッチな衣装の女子小学生たちの顔が上気し始めた。
前菜は済んだ。さあ、期待している体に応えてやるか。
にやつきながらコスチュームの中に手を入れ、淡く色づいた果実を容赦なくつまみあげる。

「きゃうっ!?」

「ひゃくぅ!?」

私は二人をベッドに座らせた。私の右にタンクトップ金髪娘を、左にレオタード栗毛娘を侍らせて。
0498名無しさん@ピンキー2019/06/10(月) 04:14:41.75ID:2Ge1wMAu
責めを続けると、静かな部屋に白い肌の少女の嬌声が響き、褐色気味の少女の鈴音のような悲鳴が続く。
私は発展途上の乳房をときに指先で潰し、ときに手のひらで抑え込む。
少女たちの吐息が淫靡な熱を帯び始めると、うっすら汗ばんだ双丘をリズミカルに擦り、撫で、弾く動きに変えていく。

かりっ

「あぁっ!」

つつつ っ

「ぅうん……」

ぴんっ!

「ひきゃっ!!」

絶え間なく与える刺激を変えていくと、少女たちの喘ぎも微妙に変わる。まるで上質な楽器を演奏している気持ちになる。

「あんっ」

「んくっ!!」

「ひあ……!」

「きゃあうっ!!」

気持ちよさに淫らに歪む小さな口元からは、甘く悩ましいうめきがやむことは無い。

少女たちが未知の快感を芯まで刻みこまれ、やがて潤んだ視線を虚空にさまよわせるようになると、私は未発達の胸を弄る手を止めた。

「ふぁ……?」

唐突に訪れたブレイクタイムに二人の少女は呆けた顔をこちらに向ける。
私は口角を上げ、意味ありげに見えるような笑みを浮かべていた。

―――もしかして、ようやく気が済んだ?。

そう安堵のさせた直後―――

ぎゅつっっ!!

「きゃひぃぃっ!?」

わずかに芽生えた期待は、切なそうに固くなっていた乳首ごと容赦なく摘みとられた。
先ほどよりずっと強い力だ。
二人が涙を目に浮かべても意に介さないどころかますます嗜虐心を燃え上がらせ、相手の痛みなど一切考慮に入れない無慈悲さをもって責めていく。
0499名無しさん@ピンキー2019/06/10(月) 04:16:36.73ID:2Ge1wMAu
「はぁ……や……」

小一時間ほど続け、甘い嬌声に疲れが滲むようになると、幼い乳首をいじめ抜いた手を止める。
二人の少女の上気した顔を一瞥し、私はピタリと閉じた陰部に指を添わせていく。

「んっ……!? や、やめっ……!」

自分でもまさぐったことが無い部分に触れられ、二人の少女は驚きの声を上げる。
これからどうされるか分からない、未知の恐怖と微かな期待がこもったまなざしを私に向ける少女たち。
次のメニューは決まった。

「なにするの……!?」

緊張に閉じた幼い股間をぴっちりと閉じ合わせ、必死に侵入を拒もうとする少女たち。
それを強引にこじ開け、無理矢理指をそれぞれの秘部に突っ込んだ。

「あっ……!」

「ひんっ!!」

最初人差し指の先を僅かにくわえるのが精いっぱいだったが、時間をかけて少しずつ動かしていくと徐々にほぐれていく。

「あっ、あっ、あっ♡」

「ひふっ、んっ、ぅんっ♡」

くちゅくちゅと音を立てて未熟な割れ目にマッサージを施してやると、少女たちが新しい快感に目覚め始めたことを示す変化が顔に表れた。
赤く上気した面は苦痛の色はなく、興奮に燃える喜びしか伺えない。
指の動きを激しくすると、同時に全身を後ろに逸らせ、ビクビクビクッと大きく震えるのだった。
0500名無しさん@ピンキー2019/06/10(月) 04:18:57.00ID:2Ge1wMAu
「はぁ……はぁ……♡」

骨抜きにされた少女たちは、力なくベッドに身を投げ出した。息を切らせ、涙を浮かべたまなじり。全身にうっすらと汗を浮かせ、時折ものほしげに震える、未成熟な肢体。
絶望と、快楽を求める甘い吐息が今なお口から洩れている。
金髪少女は身を縮め、栗毛の肩に寄り添う。
―――頃合いか。
私は懐から取り出したものを二人に見せる。

「わっ……♡」

「はいっと」

少女たちの首に、おそろいの赤い首輪が巻かれた。
それぞれのベルトには名前を記したプレートがちゃちなチェーンで結ばれている。

「はぁ……何これ……♡」

「よく似合っているぞ」

「嬉しく、ありませんっ……♡」

「ふん、いたずら猫がすっかりおとなしくなったな。私から盗み出したときの威勢はどうした?」

「そんな……んっ……♡」

「えへへ、お揃いだね……♡」

二人の可憐な少女に捕獲と所有の証を付け終わると、私に屈服した奴隷たちを満足げに見下ろした。
0501名無しさん@ピンキー2019/06/10(月) 04:22:10.80ID:2Ge1wMAu
今回は以上です
プロローグのような位置づけとなります
0503名無しさん@ピンキー2019/06/10(月) 12:32:42.94ID:w/KAAUEi
自演が早すぎる
乙が付かずに焦る気持ちは分かるが、もうちょっと溜めてからにしろ
見え見えになってしまうだろ
0504^^^^^^w2019/06/10(月) 23:37:38.82ID:55F96dzQ
勝手に自演認定…見え見えなのはどちらか明らかだろ
0510名無しさん@ピンキー2019/06/13(木) 07:44:08.60ID:JIPkGHD1
ハッキリしてるのはお前の投下してるブツが下手クソでつまらないこと
0511名無しさん@ピンキー2019/06/14(金) 03:34:22.77ID:tgFVlmFK
転機は謎の少年との出会いだった。
色々なことがあったあの日の深夜、駐車場から歩いてきた私を、マンションの入り口で待ち受けていたのだ。
腹が出始めた私の相貌とは違い華奢な体格だ。
パーカーのフードで頭を覆い、俯いて表情を隠しているが、わずかに口元が笑っている。
ジーンズのポケットが膨らんでいるところをみると何か持っているらしいとわかった。

「社長。俺と組む気ない?」

街灯の下で影が差した目元を上げてみせる。
見ず知らずの子どもに取り合っている暇はない。
訝しみながらも、無視して立ち去ろうとするとーーー

「あんたに大迷惑かけた怪盗に復讐できるよ」

私は足を止めた。

「なあ、見栄山社長。運送会社のトップとして以前に、男としてあんなにみっともなくやられて黙ってる訳には行かないよな」

「君は何者だ? 何を言っている?」

「ごまかさなくていいんだ。俺はあんたの味方だし、事情を知っているから」

私は息を飲んだ。

「俺だってこの街を騒がす怪盗にはムカついてる。言うなれば社長の同志だよ」

私は目の前の少年をじっと見据える。
軽く笑っている顔からは、何を企んでいるのか窺うことはできない。。
しかし、言い振りから私の身に起きたあの忌まわしい出来事について知っているらしい。
ならば世間に吹聴される可能性がある以上、このまま黙殺して外に逃がすわけにもいかない。

「……ついてきなさい。話は部屋で聞こう」

少年は嬉しそうに笑い、私の後ろについてくる。
入り口でパスコードを入力している間も、崩れた相好を立て直すこともしない。
部屋に入れたあとは素性を探り、目的を見抜き、然るべき対処をせねばならないだろう。
0512名無しさん@ピンキー2019/06/14(金) 03:36:01.51ID:tgFVlmFK
「結構片付いてるじゃないですか。良い仕事はまず整理からですもんね」

部屋の椅子にかけた少年は、大きく伸びをした。

初対面の人の家でよくそんな態度を取れるものだ―――文句が喉元まで出かかったが、寸前で押し留めた。
冷静に事を運ばねばならないのだ。荒っぽい展開にこちらから持ち込んでは、素性の知れないこの男がどんな態度に出るか知れない。
まだ相手の企みや狙いが見えない以上、私の知らないカードを持っている可能性も警戒しておいた方が良いだろう。
この私、見栄山芋助はそう簡単には行かないぞ。

「どうもありがとう。それなりに来客がある身なのでね、恥をかかないようにしているだけだよ」

私は柔らかく答え、用意したコーヒーを勧める。
下手に刺激するのは得策ではない。今は出方を伺うときだ。
私は自分のコーヒーを目の前におき、いつも通りのセッティングをする。砂糖を2つだ。
彼はカップを笑みを浮かべた口元へと運んで、言った。

「そうですか! 恥かくのは怪盗の横暴に巻き込まれた件だけで充分ですもんね」

砂糖に伸ばしかけた手を止める。

「思い出してください。あのときのことを。きっとすごく無念だったでしょ?」

少年は神妙そうに私の目を見た。
こいつ、少しずつ距離を測ろうとしている私の腹を見透かしているーーー
その上で、一気に本題に切り込み動揺させる気だろうか。

「その質問に答えるのは、君は何者なのか聞いてからでも遅くはないだろう?」

慎重に切り返し、ペースを落ち着かせる。

「それなんですけどね、実は訳あって話せないんですよ」
0513名無しさん@ピンキー2019/06/14(金) 03:37:28.94ID:tgFVlmFK
「何故だ? 私としても素性が知れない相手と組むわけにはいかないよ」」

「まあ組むと言っても、ホントに少し助けて欲しいだけなんですけどね」

そう言ってわずかに目を伏せる。
妙だ。
こいつは、私が得体の知れない輩と連帯することはないと分かっているはず。
秘密を知っていることをネタに強請ってくることも予想していたが、そういう素振りも見せない。
どうやらこちらの事情をそれほど深く知らないらしい。
私もたくさんの人間を見てきた身だ。向こうの腹の中を探り続ければ必ずボロを出す。

「あ、こいつ大丈夫なのかと思ってます? ちゃんと勝算はあるんですよ」

でまかせか?

「協力するかしないかは、これを見てから判断してください」

そう言って双眼鏡に似た形の装置をポケットから取り出す。
前面部のカバーをスライドさせると、カラフルに明滅する光のパターンが私の眼を刺した。おもちゃを見せびらかしたいのか?
眼前の若者は笑みを浮かべたままだ。何がしたいのか、本気なのか。
胸に疑問が次々と湧くが、それを口にすることはできなかった。

意識が、ここではないどこかへ連れ去られていく感覚に飲まれていた……
0514名無しさん@ピンキー2019/06/14(金) 03:39:38.47ID:tgFVlmFK
「あぐっ!」

「ぐあっ!」

二つの悲鳴が聞こえる。

目をそちらにやると、両者とも見覚えのある顔だった。
長く部下として使ってきた護衛で、重要な「業務」の際は必ずつけてきた。
その二人が、暗いアスファルトの上に寝転がされているではないか。

「な、何だ!?」

「障害は排除完了、と。カルマン、気を抜かないで」

「にしし〜〜〜分かってるよエクリュ! さあ、お宝頂戴しますか♪」

先ほどの野太い悲鳴とは対照的な、高くてどこかあどけない声が前から響く。
―――何が起きている?
私は事態の把握に努めようとした。
秘密の〈預かり物〉を運搬中、謎の少女二人組に「襲撃」されたのだ。
人気が無く幅の広いこの道路は自社の近くを通っており、利用した数は一度や二度ではない。
隣の工場の敷地に生える木々の枝が塀越しに覆い被さり、月灯りをさえぎっている。
辺りに残る煙は、確かーーー

動揺する私の目の前に、まだ残る煙の中から一人の少女が歩み寄る。

「次はあなたが相手になるんですか?」

澄んだ声で問いつつ、下から覗きこむように視線を向けてくる。
驚きから立ち直れないでいた私は目の前の襲撃者に釘付けになってしまった。
0515名無しさん@ピンキー2019/06/14(金) 03:42:01.47ID:tgFVlmFK
腰の左右にポーチが付けられていることや、白い手袋に目が奪われたのではない。
もっと全体的な容姿が、鮮烈な印象を私に与えたのだ。

ヒップラインから裾にかけてプリーツ加工が施された黒いミニスカートは夜風に揺れて、上質な絹のようなふとももと戯れるようにひらひらと遊んでいる。
胸の下で裾をカットした白いタンクトップは肌に密着し、薄手の生地も相まって年不相応に艶かしい。
本来なら感じるであろうスポーティーで活動的な印象が退いてしまっているのは、その態度だけで無く、むき出しのへそ周り滑らかさのためだろうか。
視線を喉元に結わえられた赤いリボンから更に上げると、垂れがちの目に収められた青い瞳、小さい鼻筋、淡い色合いの花びらのような唇……
かなりの美少女と言い切れるほどの面貌が目に入る。
肩口まで伸びたウェーブがかかった金髪を指で梳き流すと、見え隠れする白いうなじが街灯に妖しく照り映える。
ところどころに纏われた白い煙が、この世あらざる妖精のような趣を演出していたのだった。

「動かないところを見ると、護衛の方と同じ目に会いたくないということでよろしいですか」

「ぐ……!」

そうだ。
道路の真ん中に壊れた自転車が横たわっており、このままでは通れぬからどかそうと護衛の二人と共に車外へ出たのだ。
どこの馬鹿が放置したのかと悪態をつきつつ、障害物に近づいた我々をいきなり煙が取り囲んだのだ。
唐突な事態にうろたえた私は、煙の噴出音が鳴った元を探ろうと動いてしまった。
視界不良の中で歩き回る私の耳に護衛の悲鳴が届き、気づいたときにはこの有様だ。

「君たちがイタズラしたのか!? いくら子供でもタダでは済まないぞ!」

「よく言いますね。悪いことばかりしてきた癖に」

ふっ、と鼻で笑いながら減らず口を叩く謎の少女。
小憎らしさに隠された何か只者ではない雰囲気を感じ取ってしまう。
ジッとこちらの目を見つめてくるからか、事態の把握を求める気持ちとは別の、暗く熱い感情が、じんわりと胸中に染み出してくるのも不可解だった。
何だ、この気持ちは?
0516名無しさん@ピンキー2019/06/14(金) 03:44:47.98ID:tgFVlmFK
「エクリュ〜〜! 頂いたよ〜!」

はっとして後方へ目をやる。
果たしてそこには、〈預かり物〉を手にしたもう一人の少女が笑っていた。
自慢げに胸を張り満面の笑みを浮かべながら。

やられた。白いタンクトップの娘に気を取られている隙に、守らなければならないものを取られてしまった。
背後から呆れたような溜息が聞こえる。

「簡単に行き過ぎですね」

やれやれ、という嘆声の主を恨みを込めた目でにらみ、秘密の運搬物を奪回すべく駆け出した。

「こら! 返しなさい!」

「おー、来た来た♪」

目の前まで行ったものの、相手はこれから進むのは右か左か上半身を揺らしステップを掛けて混乱させてくる。
しかし動きそのものよりも、少女の奇異な容姿に集中力がかき乱されてしまう。
そのため、何度目かのタイミングで頭を低くして一気に走る抜けるのを止められなかった。

「待ちなさい!」

「待たない♪」

てらてらした真紅のレオタードを熟れていない褐色気味の肢体に密着させて、軽やか身のこなしで遠ざかっていく。
片割れとは色違いの白いリボンを喉元で震わせ、また腰まで伸びた長い栗毛を夜風に流しながら。
へそ辺りの高さから胴を一周しているフリルは、股に食い込むそこだけ白くなった生地と合わさり、純白パンツを隠し切れない極端に短いスカートのようで。
太ももにぴっちり引っ付くニーソックスと肌とのコンストラストも目に眩しい。
両手首を見ると目に映るは白いカフス。これもまた少女離れした雰囲気を醸し出すのに一役買っていた。
0517名無しさん@ピンキー2019/06/14(金) 03:46:42.89ID:tgFVlmFK
「 作戦成功ー♪」

「お疲れ様。それは私が移送します」

二人の盗賊少女の合流を許してしまう。
彼女らは〈預かり物〉を手に、踵を返して夜道に消えていく―――

「行かせるか!」

慌てて2人の少女怪盗の前に立ち塞がる。
相手の澄んだ碧眼が見ひらかれた。

「まだ邪魔立てするつもりですか」

「当たり前だ! どんな権利があっておまえらの勝手な真似を見過ごせると言うんだ!」

「すごんじゃって……♪ 大人っぽく見せようとしてる?」
カルマンと呼ばれた方がくすくすと笑っている。

「元々悪事に手を染めていた癖に威圧しないで貰えません? 滑稽ですよ」

「何?」

「あなたはある人物からこの箱を預かり、指示が出たら移送することで多額のお金をもらっていたのは分かってるんですよ。会社の取引記録には残さず、税金も払っていないことも」

私はどきりとする。

「ウラガネっていうんでしょ? よくわかんないけどさ♪」

「明らかな脱税です。それだけならまだ可愛いものですが、従業員に無理なスケジュールを押し付け、事故を起こしても責任を押し付け辞めさせるといった対応はひどすぎますね」

「お金貰ってたんならせめて分けてあげたら〜〜〜?」

自分の耳が赤くなっていることが分かる。
どういうわけか、こちらの秘密を把握しているようだ。
こんな小娘がどこで知り得たのだろう。事故の件は退職させた社員がネットに流したのだろうが、極秘で進めていた裏の仕事まで漏れているとは。口から出まかせかと思いもしたが、現に〈預かりもの〉を運んでいたときに現れ、私を出し抜いた上でそれを奪取しているではないか。

「これまでの不正に対する罰はいつかしっかり受けてもらいますよ」

「今夜はこの大切に運んでた荷物だけでカンベンしてあげる〜〜〜♪」

「馬鹿を言え! おまえたちこそ警察行きだ!」
0518名無しさん@ピンキー2019/06/14(金) 03:49:03.74ID:tgFVlmFK
「通報するんですか? こんな深夜に何をしていたか、ちゃんと事情を話せるんですかね」

「うっ!?」

こちらの内実を明かすわけにはいかない。私も元々法的に見れば外れた行為を重ねてしまっているのだから。
それにしてもこの私が出し抜かれるとは……
年端もいかぬ小娘にやり込められ、年甲斐もなく顔が熱くなる。
向こうの目には、頬から耳まで真っ赤になってる様が認められたことだろう。

「じゃーねー、おじさん♪」

「これに懲りたらもう悪いことしちゃダメですよ」

「うぅ……ま、待て!!」
0519名無しさん@ピンキー2019/06/14(金) 03:50:54.93ID:tgFVlmFK
今回はここまで
前投稿への乙米、ありがとうございました
続きは近いうちに投下できると思います
0527名無しさん@ピンキー2019/06/17(月) 03:43:36.79ID:HN0oIb7Q
そうだ。ここだ。

私が笑みを浮かべる怪盗共を捕らえようと走り出した次の瞬間、紅い衣装を着た方が跳んだのが見え、続けて右肩に強い衝撃を受けた。

痛みに細められた私の目に映ったのは、空中にひるがえり、茶目っ気たっぷりに舌を出した怪盗の姿。宙返りする途中であり、身を丸めようとしたため尻が一瞬こちらに突き出された格好になる。
赤いスクール水着のような衣装はぴっちりと股間の柔肉に食い込み、僅か一瞬の間の出来事とはいえそこに目が吸い寄せられるのを止められない。

「余所見している場合ですか」

前方からの声で、続け様に私は虚を突かれた。
あわてて向き直ると、腰の後ろで手を組んだ少女の姿が目に入る。
小さくみずみずしい唇から溜息をもらし、非難がましい上目遣いでこちらを見ている。
こちらは何倍も年上の大人だというのに、無礼な態度を隠そうともしていない。

「ぐっ……貴様ッ!」

侮辱された、という思いが腕を突き動かした。
伸ばされた手は生意気な盗っ人の肩を捕らえ、そのまま抑え込めるはずだった。
しかし―――

「乱暴ですね」

獲物を掴み損なった腕が勢いよく空を切り、私は思わず前につんのめる。
相手はというと、先ほど立っていた位置から一歩分遠い距離を開け、こちらに冷ややかな視線を送っている。
避けた?
さっきの片割れの跳躍といい、完全に翻弄されてしまっている。
なぜこんな小娘に?
0528名無しさん@ピンキー2019/06/17(月) 03:45:33.34ID:HN0oIb7Q
「狐につままれたような―――そんなお気持ちでしょうね」

「だ、黙れっ」

そこからはがむしゃらだった。
遮二無二手を伸ばし、突進し、姿を消せば見つけるために頭を振り回す。
しかし相手の胴体はおろか、腕にも、足にも、髪の毛一本にすらかすることも叶わない。
あと少しというところで、いつもいつも捕獲の手をすり抜けていく。

「はあっ……! はあっ……!」

こちらの息が切れ、汗が噴き出すまで動き回っても、相手の余裕を崩すこともできない。
腕を振り回しながら接近しているのだが、アルキメデスと亀の定理のように距離が縮まらないのだ。

「ずいぶんと必死ですね……」

ただ、向こうも避け続けるのは体力を奪われるようで、涼しい顔のすぐ下、白い細い喉元につつ……と珠の汗が伝い落ちるのが見えた。
その行方を更に追えば、発育途上の胸に密着する白いタンクトップが、じっとり汗を吸っていた。
未熟な肢体の輪郭−−−膨らみかけの乳房を余計に浮かびあげているのが目に入る。
その様が、妙に心をざわつかせるのだった。

ゴクリ。

「……?」

へそ周りを丸出しにしているコーディネートからは、しかし不思議と気高さや純真を感じるが、それ以外で私の心中に混じり始めた感情があった。
0529名無しさん@ピンキー2019/06/17(月) 03:46:38.89ID:HN0oIb7Q
「様子を伺ってばかり。普段運動不足なのでしょうけれど、もう少し頑張ってくれませんか?」

呆れ混じりの挑発に、浮かび上がり始めた感情を慌てて心奥に押し込む。

「まだ子どもだろう! 大人を馬鹿にするんじゃない!」

そう怒鳴りながら飛びかかるものの、またしても身を翻らせて避けられてしまう。

「いや大人だから偉いとかないですし。一人の人間として評させてもらったまでです」

怪盗はなおも憎たらしい言葉を平気で投げかけてくる。
私の苛立ちがそろそろやりきれなくなりそうになったそのときーーー

どんっ!!

不意に後ろから衝撃を受けた。

「おじさんボケてない? 私もいること、忘れないでね♪」

「ぐっ……!」

思わず前につんのめり、膝を屈してしまう。
声の方向を見やると、カルマンと呼ばれていた少女がニヤニヤと笑っていた。
片脚を軽く上げているところを見るに、どうやら蹴りつけられたのだとわかった。
上等なスーツに残った靴跡を恨めしく思いながら、すぐさま立ち上がり抗議をする。

「いい加減にしろ馬鹿者! 未成年だからって許されると思ったら大間違いだ!」

叫びながら首元を掴みにかかるがーーー

「おっと〜♪」

後方宙返りで難なく逃げられてしまう。
こちらがいくら血気に逸っても小馬鹿にしたような笑みは変わらない。

「にしし♪」

そして娘はくるりと身をひねり、生地が食い込んだ尻を向けぺちん!と叩いてみせた。
こちらに顔を向け、イタズラっぽく舌を出すという無礼も重ねながら。

「鬼さんこちら〜〜♪ 手のなる方へ〜〜♪ あっ、手じゃなくてお尻か!」

街灯にライトアップされ、紅いてらてらとしたコスチュームまでが嘲笑するように光を照り返していた。
その様が私の憤りを更に煽ったのはもちろんだが、先程自身の裡で生まれた劣情が再び首をもたげ始めているのも感じた。
それが段々と大きくなっていることも。
0530名無しさん@ピンキー2019/06/17(月) 03:47:39.12ID:HN0oIb7Q
「エクリュ〜 そろそろ終わらせちゃお? 遊び過ぎても時間的にマズイし」

「先刻承知です。カルマン、悪いですけどこの荷物少し預かっててもらえませんか」

「りょーかい!」

「くっ!」

二人の余裕に、私の怒りはいよいよ頂点に達しようとしていた。
何とか一泡吹かせてやりたい―――そう思っていたところ、あることに気が付いた。
タンクトップの小娘の背から5、6メートルほどに建物の壁がそびえている。
そして今までの行動を思い出してみると、この慇懃無礼な小娘は私の手から逃れるときは常に後方へ退く動作が含まれていた。
なら、残りの力を振り絞り、襲い掛かれば―――

「気味悪い笑いを浮かべないで頂けますか。まあ、おかしくなるのも無理はな……!?」

怪盗が言い終わる前に私は決起した。
今までより更に必死に、残っていた力を振り絞って攻勢を仕掛けていく。
タンクトップの怪盗娘は慌てた様子で地を蹴り、後ろへステップする。
相手からしたらほとんどやり込めたと思っていた相手が急に反撃に出たのだ。
薄い生地に流れていくもののなかにも、冷や汗が混じっていることだろう。

「おー、大人の本気だー。がんばれー♪」

後ろから気楽な笑い声が聞こえる。
今に見ていろ。
壁に追い込んで慇懃な物言いの娘を捕らえ人質にすれば、おまえも従うより他はない。
踊るようなステップで逃れ続けるにも限界はある。
それを確信し、最後の追い込みをかける。
気がつけばその「限界」は目前に迫っていた。
0531名無しさん@ピンキー2019/06/17(月) 03:49:27.09ID:HN0oIb7Q
「あっ……!」

ついに、タンクトップの怪盗娘の肩がコンクリート壁に当たる。
驚きとわずかな絶望が混じった小さな悲鳴は、私に勝利の確信をもたらす。

「所詮はガキだな!」

両腕を広げ逃げ道を塞ぎつつ、じりじりと距離を詰めていく。
生意気な小娘は怯えの色が混じった目で私を睨んでくる。
消え去った逃げ道を辿ろうと、未練がましく踵(かかと)でかちかちと硬い壁を小突いているが、無駄な足掻きとしか言いようが無い。
やがて己の運命を悟ったのか、敵は観念したかのように腕を下ろし、うなだれるように顔を伏せた。

勝った。

汗が染みたタンクトップ。フリルがあしらわれた挑発的なミニスカート。
年不相応な色香を演出するコーディネートは、申し訳程度の隠された恥部への想像を掻き立てる。
薄く伸ばした真珠のような腹は汗で艶めいて、呼吸に合わせて小刻みにふくらんではへこんでいく。
甘ったるい吐息が微かにかかるほど距離を詰め、私の下半身はもはや遠慮なく怒張していた。
捕らえたらその世間知らずな幼い肢体をみっちり罰してやるーーー
かつてない高揚感と期待感に体に火が付いた思いで、滑らかでシミ一つない幼い女体へ覆いかぶさるようについに飛びついた。

「や!」
0532名無しさん@ピンキー2019/06/17(月) 03:51:59.19ID:HN0oIb7Q
今回はここまでです
また次回よろしくお願いします
0536名無しさん@ピンキー2019/06/20(木) 04:03:26.01ID:qdBzgIQq
柔らかな感触と体温が伝わってくる---

はずだった。

「ぐ……あ……」

うめきが口から漏れていることを自覚するのに時間がかかった。
状況をつかめないでいる私の目に、冷ややかに笑うタンクトップ怪盗が映る。

何が起きた?

「よし成功、と」

背からは衝撃による痛みと、冷たいアスファルトの感触が伝わる。
私は地面に仰向けに倒れてしまっていた。信じがたいが、この小さな体躯に投げ飛ばされてしまったらしい。

しばらくして、こちらに近づいてくる足音の振動が響いてくる。

「うわ〜〜いったそ〜〜♪ おじさん大丈夫?」

紅レオタードの盗っ人娘が笑いながら覗き込んでくる。
足下から見上げる格好になるため、フリルがあしらわれた白いニーソックスを履いた足と、きゅっと股間に食い込む服の生地、胸元のちっぽけな双丘が目に映る。
この後に及んでまた反応してしまうのが情けなかった。
0537名無しさん@ピンキー2019/06/20(木) 04:04:18.63ID:qdBzgIQq
「そんな態度を取るとは不用心では?」

「エクリュこそヨユー見せすぎじゃない? 敵を目の前にして何もせずチョクリツフドーなんてダイタンフテキにもほどがあるでしょ」

「御心配なく。彼我の力の差くらい見極める眼は持っています」

「じゃあなんでわざわざ向こうが仕掛けてきやすいところに立ってたのさ? とっとと仕留めちゃえば良いじゃん」

「そうしようとすると使い慣れない装備に頼ることになりますから。一応ケガさせないようにしないと」

「そんなこと言ってホントは合気の練習やりたかっただけじゃ無いの〜? 体だけ大きくて単純っていう理想的な実験台だし」

「………」

「あっ! その顔は……図星だ!」

放談が夜の街路に響く。
侮辱にあふれた好き勝手な言い分に、心中が悔しさと情けなさで急速に埋めつくされていく。
やっとたどり着いた逆転の一手は、すでに読み切られ、その上で泳がされていたのだ。
習得中の合気の練習台にするために。
年端もいかない子どもに。社会のことなど知らない小学生ほどの女に。
こんな醜態を晒してしまった私のメンツがどうなるか、一切考えていない身勝手な馬鹿どもに。
0538名無しさん@ピンキー2019/06/20(木) 04:05:22.12ID:qdBzgIQq
「あー笑った笑った。んじゃそろそろ行こっか」

「これ以上は時間の浪費ですしね」

怪盗どもは〈預かり物〉を掲げて笑い合う。
その間も、痛みとショックで動けないでいる私……

「おっじさーん。倒れてると風邪ひくよー」

「ほっときましょう。さすがに自分で世話できるでしょう」

「にっししー♪ 立てないんなら手ェ貸したげよっかー?」

見下したように一瞥をくれた以降、振り返りもせず歩み去る白タンクトップの娘。
いつまでもこちらをあざ笑いながら、後ろ歩きで遠ざかっていく赤レオタードの娘。
散々私をからかい倒して、悪びれることなく帰途に着く2人組をただ見ていることしかできなかった。
そう見ていることしか―――本当にそうだろうか?
これで幕切れにして良いものか。
劣情に阻まれていた怒りが、ふつふつと湧き出した。

許さない。



「思ったより簡単にいきましたね」

「ホント、もうちょっと頑張ってほしーーーんっ!?」

「?」

紅いレオタードの方がくぐもった悲鳴をあげる。
0539名無しさん@ピンキー2019/06/20(木) 04:06:25.08ID:qdBzgIQq
「止まれ」

逃してはならない。

ここまでコケにされて許せるほど、私は寛容ではない。

世間を甘く見、大人を舐めきったの泥棒娘どもに、相応の罰を加えてやる!

絶対、絶対にだ―――

「止まれ!」

遠ざかる影に向かって怒鳴りつける。

「あ、あれどうして?」

「どうかされ……んっ!?」

すると、白いタンクトップの方も固まったように動かなくなる。
怪訝な表情で、お互いに顔を見合わせている。

「い、一体何が?」

「ちょっとあんた! なんかしたの!?」

私は立ち上がった。
膝に当てた手に体重を預けつつ、息を切らせながら。
しかし、怒りに燃える眼は力強く見開いている。

「頭の後ろで手を組んで立ってろ!」

「ぐっ……! ふざけっ……!」

「何ですか……これ……?」

果たしてクソメスガキどもは自ら両手を封じ直立不動のポーズを取る。
海外で犯人が警察から投降を促された際に取るような、抵抗を封じられた格好だ。
〈預かり物〉が手からこぼれて地面に転がるが、私の意識はそこには向かなかった。
相手は眉を吊り上げ反感の意を示そうとしたのだろうが、戸惑いと恐怖が刻まれた心地ではうまくいっていない。
0540名無しさん@ピンキー2019/06/20(木) 04:08:16.09ID:qdBzgIQq
「解いてよ! おじさん、一体どういう手を使ったの!?」

ふむ。
一念岩をも通すとはよく言ったもので、逃がしてはならぬという私の強い意思が盗っ人を拘束するよう作用したのだろうか。
あまりに直接的過ぎる気もするが
それより、こちらがいくら気を吐いても意に返さなかった小娘どもが、今は恐怖の色を浮かべているのが心地よい。
今重要なのは、ようやく小さな襲撃者たちの自由を奪うことができたという事実だ。

さて、と

ちらちらと点滅を繰り返す外灯のもと、怒りを抑えて改めて不遜な盗っ人小娘二人を検分する。

「何ですか……?」

両者とも小生意気な肢体とけしからん衣装だ。
かたやエクリュという名の娘の上半身は胸まわりを白い布きれを当てているだけ。
申し訳程度の服に覆われた乳房は、生意気にも既に盛り上がり始めている。
さんざん翻弄する動きを見せてくれはしたが、おかげでその前も後ろも汗が染みて透けかけているではないか。
上だけではない、細っこい太ももをした足も戸惑いと恐怖の冷や汗で艶やかに照っている。
誘っているとしか思えない黒ミニスカートを人差し指でひょいとめくってしまえば、じっとりとした下着を確認することはたやすいだろう。

「おい……何ジロジロ見てんだよぉ……」

隣で恨めしそうに唸っているカルマンという娘に目をやる。
艶のある密着レオタードに浮かぶ二つのポッチは、小学生ほどの年とは思えないほど妙な色香で惑わせてくる。
……エクリュより更に膨らみが無いが。
ぷりっとした尻をくっと締める生地は、アクロバットの代償か、シワが寄り、割れ目に食い込む度合いを増している。

加えて、二人とも手を上げる姿勢を取らされているため、汗ばんだ腋を無防備に晒してしまっていて。

月明かりに映える、エロ衣装美少女の、運動後の腋。

毛も生えていない、人知未踏の柔い肉……

「ねえ! 解けって言ってるでしょ!」
0541名無しさん@ピンキー2019/06/20(木) 04:11:15.96ID:qdBzgIQq
はっと我に帰る。
魔性の色香に意識が吸い寄せられていた。
そうだ。目の前の二人は憎き泥棒なのだ。
罰を与えなければいけない。

「土下座して謝れ。地面に頭をこすりつけてな」

まずは謝罪だ。勝手な行いで大きな迷惑を掛けたことを詫びてもらおう。

「っ……だ、誰がするかっ!!」

「ん?」

「拒否します。馬鹿げた要求するより、さっさと解放してくれませんか」

「おまえら……!」

この期に及んでなお減らず口を叩いている。
先ほどまでこちらを翻弄していたときのことがまだ強く記憶に残っているのか、そのせいで状況が理解できていないのだろう。
両手の拘束を強いられた姿勢のまま、できるだけ顔を私から背けようとしている。
物分かりの悪いガキどもだ。

グイッ!!

「んんっ……!?」

エクリュの両頬を挟み込むように顔を掴み、逸らそうとした視線を無理矢理合わせる。

「ちょっと! やめなさいよ!」

カルマンの抗弁が聞こえるが無視する。

「謝れと言ったら謝れ。ガキの分際で大人に意見するな」

重く静かに伝える。
先ほど二人を止めたように、強く念じれば謝らせることもできる気がしたが、それでは気が収まらないのだ。
自ら罪を認め、屈服してくれなくては。

「……満足ですか」

「ああ?」

「そんなことさせて満足ですかと聞いたんです。プライドばっかり高い、惨めな人間ですね」
0542名無しさん@ピンキー2019/06/20(木) 04:13:37.71ID:qdBzgIQq
こいつ―――!

もういい。
優しく対応してやったが、それでは聞き入れられないらしい。
体で分からせてやる。

スッ……

「? 何です」

バチッッッ!!!!

「きゃうっ!!」

「エクリュ!!」

渾身の平手で白タンクトップの小娘の頬を叩いた。
相手はたまらず体勢を崩し、アスファルトに転がる。

「うっ、くっ……」

しばらくは何が起きたか分からず、目を白黒させていたが、じわじわと熱く痛んでくる頬と、地面に横たわる自身の姿勢に、理解が追いついてきたようだ。

「あっ……う、ううぅ……ひくっ」

目じりに涙が滲み、呼吸に嗚咽が混じり始める。
あれだけ口が達者だった娘もちょろいものだ。
身を地に付けて、投げ出された足の太ももも夜の闇の中で艶めかしい。
まったく、劣情を煽るのも無自覚か。また滾ってしまうではないか。

「や、やめろよ」

「あん?」

「エクリュにひどいことしないでよ!! サイッテーだよ、女の子に手を上げるなんて!」

「……おまえも叩かれないと分からんか」

「ひっ……!」

凄んでやっただけで先ほどの平手を目の当たりにしたカルマンは怯え、必死に逃れようとする。
まあ、動きを封じられているので身を捩るという結果にしかなってないが。

「カルマン、いいですから……私は大丈夫、ですから」

涙をこらえて、相方を庇おうとするエクリュ。
泥棒娘も友情には厚いらしい。健気ではないか。

「おまえはそのまま寝転んでろ」

エクリュが立ち上がろうとしていたのを制し、私はそばに寄った。
0543名無しさん@ピンキー2019/06/20(木) 04:14:31.49ID:qdBzgIQq
「う……」

身構える少女怪盗。
まだ幼い肢体を上から一眺めしてから、革靴の先でむきだしの腹を長いストロークを付けて蹴ってみる。

「うぐっ!!」

柔らかい肉質にぶつかる鈍い音がした。
たまらず身を捩るエクリュ。

「なかなか蹴り心地がいいぞ」

「ごほっ、はっ、ぐぅ!!」

どすっ! どすっ! どすっ!

続けざまにへそに蹴りを連打する。
先ほどまでは私を手玉に取り大いに馬鹿にしてくれた生意気娘が、今は痛みに苦悶するしかない。
悪いことをしたらどうなるか、躾のなってない親に代わり、私が正しく教導してやっているのだ。

「おい、反省したか」

「ごほっ、げふっ、はっ、はぁはっ……!」

エクリュは涙をこぼしながら、両腕で自らを抱きしめるようにして身を縮こまらせている。
口から洩れる息遣いも荒く苦しげだ。
綺麗な容姿をした少女が、傷ついてみっともなく固いアスファルトの上で転がっている……目から届く視覚情報は、言い難い快感を生む。
ふう、まずはこんなものか。
私が次の罰を考えはじめたそのとき―――

「おじさん……やめてよ、お願いだから……」

弱々しい懇願が向けられた。
0544名無しさん@ピンキー2019/06/20(木) 04:19:14.17ID:qdBzgIQq
今回は以上です
おじさんと少女怪盗たちの明日はどっちだ
0551名無しさん@ピンキー2019/06/28(金) 02:25:20.42ID:9KTmf51i
「何だ?」

「もう、エクリュに痛い思いさせるの、やめてください……」
地面に倒れ伏す相方を目を細めて見ながら、そんなことをのうのうと述べてくる。

「こいつが謝らなかったからこんなことになったんだ」

「謝る、私が謝りますから……これ以上蹴らないであげて」

じっと私の目を見て語り掛けるカルマン。
捕まる前は調子よく私を煽りからかっていた小娘が、今は殊勝にも顔を伏せて訴える。
内股で、両太ももをもじもじと擦り合わせながら。
おかげでレオタードが密着する股間が更に強調されてしまっている。鼠蹊部と、太もも同士のくっついた部分で淫靡なY字を描いてることにも無頓着ときたものだ。

「なら、謝ってもらおうか。二人分な」

下手な動きを見せたら即座に拘束してやればいいか。
そう判断して体の自由を戻してやり、顎で促す。

「はい……」

「カ、カルマン」

「いいの、エクリュ……すぐ終わるから」

私を挑発してきた際の高く大きな声とは似つかない、トーンを抑えた声色で相方をなだめる。
そして膝をつき、手を地面に添え、頭を下げ始めた。

「も、申し訳ございません、見栄山様……私たちの犯罪行為で、非常に大きなご迷惑をお掛けしてしまい、えっと、ごめんなさいでした……」

土下座の体勢で、たどたどしい謝罪の言葉を述べる。
まったく、甘い。

「おい、頭が高いぞ」

「え?」

「私は言っただろうが! こうしろと!」

小さな栗毛が流れる後頭部を、靴の裏で押さえて体重を掛ける。

「うっ……!!」

泥棒少女の額が固いコンクリートに擦りつけられ、体がふるふると揺れる。
隣で転がっていたエクリュも目を見開いてあっと声を上げた。

「こうやって地面に頭を擦りつけて謝るんだよ! 舐めてるのか!!」

「……う、うう」

「大体なんださっきの謝罪は? 今まで謝ったことがないのか!! とりあえず形だけ頭を下げて見逃してもらおうって態度が滲み出てるんだよ!!」
0552名無しさん@ピンキー2019/06/28(金) 02:26:19.84ID:9KTmf51i
激しく叱りつけてやると、カルマンの声が震えだした。

「ごめんなさいっ……! ごめんなさいぃぃ……!」

「……ふん」

流石に大人の怖さを理解したのか、自ら頭を地にくっつけて贖罪の言葉を何度も繰り返す。冷や汗のせいか、レオタードの生地が張り付いていない尻たぶが濡れたように光っていた。
ここにきてようやく私の怒りも収まり始めた。
正義の折檻を受け、力なく身を投げ出しているエクリュ。
恐怖にひれ伏して、詫びの言葉を繰り返すカルマン。
怪盗気取りのガキどもが、大人の力を理解して私に下ったのだ。
しかし、ひとたび激情が過ぎると、今まで抑えていたもう一つの衝動が顔を出し始めた。

美少女たちが誘ってるとしか思えない恥ずかしい衣装に身を纏い、未熟な、だがそれゆえに惹きつけられる蠱惑的な肢体を見せつけてくるのだ。
女を抱くことに対する興味が薄れ始めたのは歳のせいだと思っていたが、独特の溌剌さと艶めかしさを併せ持った幼い娘たちに接するうちに、男根が久しぶりに強く怒張したことに自分でも驚く。
俗に言うロリコン趣味ではなかった私だが、この一夜の奇特な体験で新しい扉を開いてしまったようだ。

「おい、起きろ」

命令を出し、邪魔なポシェットなどは外させて再び私の前に立たせる。ただ、今回は腕を上へ伸ばさせ、両手首を交差させるという姿勢で。
ちょうど、手枷を嵌められ鎖で釣り上げられているような格好になる。

「うぅ……まだやる気なんですか……?」

「もういいでしょ……? 解いてよぉ……」

眉をひそめ、泣きそうな目でこちらを伺う二人の怪盗娘。
これから何をされるか分からず、恐怖に身を震わせるしかない。
生意気小娘たちにはぴったりの末路で、征服感と充足感が私の胸でいっぱいになる。
0553名無しさん@ピンキー2019/06/28(金) 02:27:11.79ID:9KTmf51i
「さて、と」

私が近づいたのを見て、びくりと体を捩らせるエクリュ。
目標は先ほどから誘ってきていたあの部分だ。

ぺろぉっ……

「っ!!??」

腕を高く上げているため大開帳されていた右腋を、私の唾液たっぷりの舌で舐めてやった。
エクリュは予想外の箇所へ予想外の感触が突然襲いかかり、目を見開いて声にならない悲鳴を上げる。
舌の上に汗の味を感じながら、こういった行為に免疫の無い女子小学生が驚愕と嫌悪に襲われて表情を歪ませる様をじっくり見物する。
まだまだ。

びちゃっ、れるれぇる、くちゅくちゅ、れえぇぇぇ……

「いやあぁっっっっ!! ど、どこ舐めてるんですか!?」

「え、エクリュ!?」

「んっ、んんんぅぅぅむ……ふはっ」

「すぐ止めてひあああっっっ!!」

右腋を終え、左腋に移った私に舐めを再開させられ、抗議も最後まで述べることもできない。
横にいるカルマンも信じられないものを見るような目で立ちつくしていた。
口もポカンと開けて青ざめている、分かりやすいドン引きリアクションだ。

「んんっ、ひんっ、や、やめ……ふひゃっ!?」
0554名無しさん@ピンキー2019/06/28(金) 02:28:14.14ID:9KTmf51i
エクリュは私の意志力による体の拘束がほどけず、抵抗しようにも目をぎゅっと瞑り真っ赤にした顔を斜め下に向けることしかできない。足をがくがくさせて、必死に悪夢の時間をやり過ごそうとしている。
巷ではJSとも呼ばれるカテゴリに属する、まだ幼い少女の腋舐めに私は夢中になってしまった。
舌先でちろちろとくすぐったり、舌全面でゆっくり脇腹から二の腕まで舐め進んだり、はてはすぼめた口で吸いついたり。
エクリュは自分でも激しく弄ってこなかったであろう部位を舌のうねりに蹂躙されて、一文字にまっすぐ閉じられた口元から時おり悩まし気な喘ぎ声を漏らしている。

「ふう、こんなものか」

「んくっ」

いったん離れ、ベロ舐め用JS腋を提供してくれた少女を見遣る。
手の掲げた状態でうっすらと目を開けて、顔は横を逸らせたまま恨めしげな視線だけをこちらに送ってくる。
面差しは紅潮し、内股でなんとか直立を維持しているといった様子だ。
「はひゅっ……はぁ、はぁ……」

「なかなか良かったぞ」

「?」

「脇腹は乾いた汗でぺたついて、塩味が比較的強いな。腋の柔肉は汗が分泌されていたから爽やかに賞味できたぞ。ま、全体的に薄味だったな」

「〜〜〜そんな感想いりませんっ!!」

「褒めてやってるというのに」

じっくりと羞恥に染まる小娘を言葉でも嬲り、その反応を楽しむ。
しかし、少々夢中になりすぎてしまったようだ。
カルマンの腋も味わってやるつもりだったが、エクリュのそれに嵌りすぎてしまってある程度満足してしまったのは反省点だった。
それも舐められるためにできているような、ぷにぷに腋をしたエクリュが悪い。
まったくどうしてくれるんだ。
怒りをぶつけるように、白いタンクトップの上からエクリュの乳首を弾く。

「いつっ!!」

膨らみかけの胸部に走る痛みに、一際激しい苦悶の表情を浮かべる。
そうか、効くか。
エクリュの反応に、待たせているもう片方の少女へのサービスは決まった。
0555名無しさん@ピンキー2019/06/28(金) 02:44:32.89ID:GxSANyY2
「あっ」

相棒が受けた扱いを見て眉をひそめていたカルマンの後ろに回り、乳首責めを開始する。

「あくっ! いや、やだ……や、やめて! やめてよっ!」

レオタードにぴっちり張り付いた小学生おっぱいを、人差し指の腹でさすさすと撫でまわす。
慌てて逃れようとしても、見えない手枷で自由を奪われた身では叶わないことがまだ分からないらしい。いやいやと顔を振るくらいしかできないのだ。
無駄な抵抗をするのを放っておいて、爪で引っかいたり、指で挟んだりと様々な乳首イジメを続けてやる。
双丘、と言うにはあまりに平らな盛り上がりの天辺に収まる乳首は、私のマッサージを受けて少しづつ先がとがっていく。

「んんっ、ひあっ、やっ、くひっ」

レオタードの上から弄るのを止め、今度は生地と肌の間に手を突っ込んで直接可愛がってやる。
手の平に伝わる生肌はぺたついて温かく、手の甲には薄い繊維質の滑らかで心地いい感触が伝わる。
顔には恐怖と嫌悪の色を浮かべていたが、別の感情が混ざり始めるのを私の目は見逃さない。
時おりお預けをさせていた腋を指でまさぐってやると、くすぐったいのかその度にビクンと大きく身を震わせた。しばらく汗ばんだ幼い肉の感触を楽しんでいたが、やがてエクリュはおとがいを上げたまま戻らなくなった。

「あはっ、はひゅ、あっ、あっ、あっ♡」

「お? ついに声が嬉しそうになったな」

もっともっと甘い悲鳴を上げさせてやる。私は一層手の動きを激しくし、弄る体の部位を広げていく。隠れていたへそや、今やみっともなくがに股を晒している太ももを、私の指や手で撫でまわしていく

「……もうやめてください!! 恥ずかしくないんですか? 大の大人が女の子を拘束して、へ、変なことして!」
0556名無しさん@ピンキー2019/06/28(金) 02:47:34.89ID:GxSANyY2
理解不能の光景を目の当たりにしている混乱と、先ほどの仕打ちで胸を締め付けてくる羞恥心を押し殺して、エクリュが非難を唱えた。

「あぁん?」

「その……プライドってものがないのかと言ってるんです……!」

小憎らしいまでにしっかりした物言いをしていた娘も、今はロクな抗議もできていない。ひょっとしたら、相棒が気持ちよさそうに喘いでいることに対して急速に危機感を抱いて、考えが纏まらないうちに口に出てしまったのかも知れない。
「そっち」に行ってしまうと戻れなくなると、本能でわかってしまったか。

「ああ、プライドかあ」

にじり寄る。

「大人が子供をいじめるのは、異常なはんざ―――っ!!??」

ぢゅうっっっ!!

浅ましい抗議など一切無視し、白いタンクトップの上から乳房に吸い付く。

じゅる、じゅぷぷ、ぢゅううぅぅぅぅっ!!!

「ひあっ、あ、ふああぁぁぁ!?」

汗と体温が移った布に鼻を埋め、カルマンより膨らみのある胸を夢中になってしつこく吸い付き続ける。どこか懐かしいような、遠く甘い匂いを嗅ぎながら。汗はまったく不快感は無く、少しだけ柔らかい胸の感触は何故か性に目覚め始めた少年の日の興感を引き起こす。
やばい、やばいぞこれは。
多幸感が脳に溢れまくる。体を押さえるためにエクリュの腰に当てていた左手にもぐっと力が入る。

「ふふ、ぐふふふふふふふ……」
0557名無しさん@ピンキー2019/06/28(金) 02:49:30.45ID:GxSANyY2
「き、気持ち悪い…… ひゃうっ!?」

コスチュームに密着して鼻息とよだれを擦りつけていく。この汚していく感じがたまらない。
ここにきてリミッターが更に2段階ほど切れてしまった。平常心とは遠く離れたどこかに来てしまったのがわかる。

恐るべし、金髪JS。

恐るべし、汗染みタンクトップ。

恐るべし、成長中柔らかちっぱい。
0558名無しさん@ピンキー2019/06/28(金) 02:49:51.49ID:GxSANyY2
次回に続きます
0559名無しさん@ピンキー2019/06/29(土) 07:23:02.35ID:08j3hTHW
年若くして、父や祖父同様の怪盗としての才覚を目覚めさせた少年。
しかしながらある時、とある館に忍び込んだ際に囚われの身になってしまう。
妖しくも豊満で性交に飢えた、淫乱未亡人。
美しくも性に不慣れで、未だ処女のJD長女。
母と少年の性交に興味を示すJK。
三人の雌獣に、少年は童貞を奪われ、心を奪われて……。
0561名無しさん@ピンキー2019/06/29(土) 08:57:54.68ID:CsM2K4PS
ずっと前に、学園もので男子が女怪盗に扮して暴れまわるが、とうとう学園側の悪徳教師にばれちゃうって話なかったですか?
秘密会議で女装の秘密が暴かれ、次回に罠にかかって捕まるってとこでなぜか読めなかった
0562名無しさん@ピンキー2019/06/29(土) 13:39:35.01ID:IQ0KSQWF
男の娘もいいけど、怪盗と言ったらやっぱレオタード越しにプルルンと弾むボイン(死語)だわ
いや、個人的な好みの話なんだけどな
0563名無しさん@ピンキー2019/06/29(土) 18:15:36.79ID:CSXA5FJO
女子大生くらいのウブだけど身体はムチムチの女怪盗が、悪のショタに捕まり、徹底的に仕込まれるってのもいいな
電気ショックやらメカ触手とか使って
0564名無しさん@ピンキー2019/06/30(日) 08:05:49.01ID:hmXDJSwg
人妻が家族にも秘密で怪盗として働くものの、やはり年齢を重ねるについて身体能力が劣っていき、やがて囚われの身になる
黒幕を吐かせるべく拘束され、大きく育った乳房や子を二人産んだ穴に快楽責めされながらも耐えていたが…
薬を射たれ、乳首が醜く肥大化させられ、母乳が絶え間なく溢れる状態からの搾乳
控えめな夫婦生活に飢えた子宮を満たす、数多の男の白濁
肉厚の尻を幾度も打つ鞭に、マゾヒストとしての一面を開花させられていき

隙をついて逃亡することには成功するものの、薬を射たれた乳房は元に戻らず、飢えた身体が満たされる悦びは変え難く。
怪盗としての活動の合間合間にわざと囚われ、その匂い立つ色香と豊満な肉体を以て男たちの慰みものになるようになった…
0565名無しさん@ピンキー2019/06/30(日) 11:43:16.69ID:M9bUtUzo
捕まった後は普通の凌辱ものになってしまうのが惜しいな
0567名無しさん@ピンキー2019/06/30(日) 20:32:47.15ID:5fVEvsFe
>>565
人妻怪盗が自身を捕らえた愛らしい少年探偵相手に筆おろしとか、捕らえる為の罠が性感を与えるものだったからとかやりようはありそう
0569名無しさん@ピンキー2019/07/01(月) 06:37:09.12ID:R0cpTLkI
少年怪盗が盗みに入った、とある資産家の館
今は亡き主が設置していたという罠に掛かり、敢えなく囚われの身となった少年怪盗の前に現れたのは、自分の母程の年頃の未亡人
拘束されたまま下半身を露出させられて、皮の被った童貞ペニスを嬲られ、射精寸止めを繰り返され、若く青い心は摩耗していく。
マスクに隠された童顔が射精を乞い願うのを見越したかのように、未亡人は囁く。

『毎夜、私の床に忍び込みなさい』
『嫌と言うなら、このまま貴方は永劫射精も出来ずに捕らわれの身のまま』
『怪盗として公権に逮捕されるなど、生温い末路が許されるはずもなし』
『如何かしら、愛らしい坊や?』

強靭な心の持ち主であれば或いは耐えられたやも知れぬ陵辱に、年若き怪盗は耐えられず、
声変わりしてもなお高めの声で、射精を懇願する。
未亡人の口腔に放たれる青臭い白濁、未だ萎れぬ男根が未亡人の膣穴に呑まれるだけで容易に吐精し続ける若い茎。
ファーストキスも奪われ、重力に負けつつある乳房を赤子のようにしゃぶりながら、未亡人との性交の快楽に堕ちて。

翌夜。
守る必要もない口約束を守り、風呂上がりの未亡人が待つ部屋へと忍び込む少年怪盗。
未亡人から与えられた快楽を忘れられない少年怪盗は、愛らしい声で陵辱を望み、未亡人は自分に堕ちた少年を愛おしく思い。
大人のキスのレクチャーから、授乳手コキ、パイズリ、濃厚な性交……
毎夜、少年怪盗は盗んではならぬものを盗んでしまった後悔と、心を奪われてしまった実感と共に、未亡人に穢されるのだった
0571名無しさん@ピンキー2019/07/02(火) 07:24:43.58ID:7Tls10Ia
若い頃は美少女怪盗として、祖父や父の持てる限りの技術を駆使して活躍していた瑞希
だが依頼も無くなり、瑞希も成人し、結婚し、子を産み、幸せな日々を送って、怪盗時代の事を忘れかけていた頃。
他ならぬ親族に乞われ、瑞希は一夜限りの怪盗として宵闇に舞い戻ることとなる。

かつてよりも育った胸や腹、尻が美少女時代に着ていた衣装をキツイものとしていたが、代替品がないため、ノーブラノーパンにて衣装を纏った瑞希。
だが長きに渡る平穏は瑞希の技量を奪い取っており、罠に囚われてしまった瑞希を待っていたのは、年若くして親を失った少年のみだった。

瑞希に母性と女の両方を見出してしまった少年は、彼女を解放する代わりに甘えたいとねだる少年を、瑞希は受け入れる。
逃走の為の妥協、逮捕されぬための虚言のつもりだったが、少年の男根が夫のそれよりも太く長いことのを見せつけられた瑞希は一転、一人の女として愛でてあげることに。
覆面の口唇部を露出してのファーストキス。
露出した乳房を必死にしゃぶる少年と、少年の男根を掌で嬲り。
手コキで一発、フェラチオで二発、パイズリで三発……怪盗としての衣装にマーキングを繰り返す少年だが、未だ衰えぬソレ。
とろんとした眼差しで瑞希を見つめる少年だったが、約束を守って彼女を解放して。
瑞希もまた、あのサイズのものを受け入れたらどうなるのか、あの少年が誰で童貞を喪失するのか思い。

翌夜、瑞希は再び少年の元へと現れる。
依頼のあったものを盗むまでは、終われないから───そして少年は、ねだる。
依頼のあった品なら渡すから、代わりに昨日の続きをしてほしい。
授乳手コキ、パイズリ、フェラチオ、素股でのマーキング、経産婦の膣穴で筆おろし。
我慢出来ずに何発も膣内に種を注ぐ少年だが、衰え知らずの男根に瑞希も徐々に追い詰められていき。

『ママ……ママぁっ……僕、また…!』
『いいのよ、受け止めてあげるわ…』

人妻を強く抱きしめながら、豊満な胸に顔を埋めながら、少年はねだる。
依頼の品以外にも盗んでしまった瑞希は、夜な夜な怪盗として活動しだす。
専ら孤独な少年の擬似的な母親として、そして筆おろしまでした少年を愛でるべく。
0573名無しさん@ピンキー2019/07/03(水) 00:23:31.28ID:276eCH9R
最近投下が多くて嬉しい
この板最後の希望のスレかも
0574名無しさん@ピンキー2019/07/05(金) 07:17:38.33ID:gnM0DYXO
親の不治の病を治すため、万病を癒やすという宝珠を盗むことを決意する少年
数カ月かけての準備の後、宝珠を盗むべく女王の閨に忍び込むが。

「斯様な夜中に閨に忍び込むとは」
「罠を警戒せなんだか?油断よな」

罠にかかった少年を舐め回すかの如く見つめる女王。
宝珠を求める心と、あまりに女を出しすぎる女王に気恥ずかしさを感じる心がせめぎ合うのを見越したかの如く、笑みは艷を増し。

「親の病を癒やしたいか?」
「宝珠をくれてやるわけには行かぬが、愛しき我が民を癒やすことはやぶさかではない」
「だが……それの対価は分かるな?」

母親と隣人程しか女を知らぬ少年ではあるが、女王の色香に若い性が目覚めて。
抑圧された女王の性欲の捌け口として、逆レイプにて種付けを強要される少年。
闇が深まり、やがて日が昇るまで続いた無慈悲な逆レイプの果て、満たされた女王は少年の親を癒やすことを約束はする。
最も、気に入った少年は囚われの身のまま、女王や側付きの侍女たちの性欲を発散する玩具に貶められてしまうのだが
0576名無しさん@ピンキー2019/07/06(土) 20:16:45.57ID:/GNcByDX
セイントテールで読みたい
0578名無しさん@ピンキー2019/07/08(月) 00:33:08.54ID:/sbj2ba/
まだ責めを終える気はない。

「あっ、あう、あんっ♡ んぅ、はっ、ひあああっ♡」
エクリュの嬌声を聞きつつ、空いた右手をカルマンへのてらてらレオタに覆われた乳首に伸ばす。

「あんっ♡」

近くに引き寄せ、愛撫を再開する。
口はエクリュの乳房、右手はカルマンの乳首。
傍から見れば中年がJS二人に必死にがっついてるように映るだろうが、そんなことを気にならない。
こんな快感と興奮の園へはまりこんだら、誰が外聞など気に掛けられるというのだろう?

「あっ、あん♡、ひゃう♡ いやっ、んぅっ♡」

「うっ、ダメっ、あっ♡ はっ、はっ、ダメなのにっ♡」

弄りながら、私は屈んでカルマンの股間に顔を近づける。紅いレオタードの白い部分が食い込んでいる部分だ。
鼻息がかかり、彼女の足がびくりと震えた。私はお構いなしに匂いを嗅いでいく。
最初は拳一つ分ほどの間隔を空けながらすんすんと、やがては生地に鼻をくっつけて深呼吸するように。
エクリュへの愛撫を小休止してその行為に没頭する。

「すーっ はーっ……すーっ、はーっ……」

「あっ♡ そんなとこ嗅いじゃダメェ……♡」

制止の声も力なく。
0579名無しさん@ピンキー2019/07/08(月) 00:34:35.16ID:/sbj2ba/
最初は嫌がる素振りを見せていたカルマンも、今や頬を紅潮させ目を潤ませている。
未体験の快楽に期待する気持ちが僅かに芽吹いているのだろう。
衣装に染みついた汗の芳香はエクリュのものより若干スパイシーで、中々挑発的だったが不快感は無い。
場所が場所だけに複雑な匂いをしていたが、構成物の中でとりわけ主張の強いものが何かはわかる。

「カルマン、おまえおしっこしたか? 小便臭いぞ」

「しょっ……!? し、してないっ!! そんな匂いしないもんっ!!」

更に顔を赤く染めながら必死に抗弁するカルマン。

「おしっこの匂い付いた服着て、あんなアクロバティックな動きをしていたのか。格好がつかないなあ? ひょっとして宙返りするときにちょっと『する』のが好きなのか?」

「だからしてないって!! そんなの、好きなワケないしっ……!」

声こそ大きいが、先ほどまで私に胸や腋を可愛がられた身ではどこか迫力が無い。
黙らせるために、指で服と股間の密着部分をなぞってやる。

「ひうっ♡」

素直な反応に、指の上下運動のスピードを速めてやる。
カルマンの断続的な嬌声が更に続いて、彼女はやがて長い髪を揺らしながら顔を空に向けるのだった。
0580名無しさん@ピンキー2019/07/08(月) 00:36:40.69ID:/sbj2ba/
「あひゅっ、ふひゅ、ふー♡」

「カルマン、あなた……ひゃっ!?」

続いてエクリュに移る。
油断していたところをスカートの中に顔を突っ込み、パンツチェックを開始する。
ひょっとしたらブルマやスパッツを着用してるかとも思ったが、目に映ったのは純白のリボン付きの生パンだった。
それも子供らしく綿ではなく、一丁前にシルク地で作られたものだ。 

すんすん すんすん……

「や、やめてください!!」

スカートが被さった状態では確認できないが、羞恥で取り乱している様が容易に想像できた。
慌てぶりを見てやりたい気持ちもあるが、腋や胸とはまた違った微かに甘さがする良い匂いに夢中になっていた。
直に鼻孔をくっつけて奥まで思いっきり吸い込むと、脳の神経が焼き切れるような、背徳的な興奮が全身を燃え上がらせるのだった。

「ぱんつ、ぱんつ……いい匂い……」

うわごとが漏れてしまうのも仕方ないだろう。
この二人、末恐ろしい無自覚淫靡ボディの魔性の女だ。
とりわけエクリュがヤバいのだ。
カルマンもコスチュームのわかりやすいエロさやスパイシーな汗、ほのかにおしっこの香りがする股間などかなり高得点を稼いでいる。
が、エクリュの肢体や衣装の匂いからは母性さえ感じ取られ、背徳感も強く喚起させてくる複雑で立体的なエロチシズムは私の想像を超えてくるのだ。
なるべく二人平等に弄ってやりたいが、知らず知らずのうちにエクリュの方に長く深く熱中してしまう。
 少女の尻に手を回して、顔を純白JSパンツに包まれた股間にうずめると、胸のタンクトップと同様に、失って久しい過日の新鮮な感動が脳に湧きあがるのだった。
0581名無しさん@ピンキー2019/07/08(月) 00:37:53.28ID:/sbj2ba/
「いつまでもぞもぞやってるんですか!! 早く出てください!!」

おっといけない。一区切りつけて立ち上がる。
二人の様子を見てみると、エクリュは怒りと羞恥心がないまぜになった表情を浮かべ、泣きそうになるのをこらえてキッとこちらを睨みつけていた。
カルマンはというと、目尻を下げて瞳を潤ませ、上気したまま口元をもの欲しそうに開けている
。構ってもらえる時間がエクリュより短いことに不満を持っているが、恥ずかしくて口に出せないでいるようだ。
その仕草に彼女が可愛く思えた。

「くうぅ……カルマン、気をしっかり持って……」

「はぁ……はぁ……んっ♡」

 万歳の状態で両手首を重ねた姿勢のままでいる二人を改めてじっくり眺め、支配感と満足感を味わう。酒でもあればこの光景を肴に一杯やりたい気分だった。

「さあ、フィナーレと行くか。最後はおまえたち自身でセッティングして貰おうか」

「何ですか!?」

私は一旦二人の拘束を解除した。

「命令だ。エクリュ、乳が見えるようにタンクトップを自分で上げろ。カルマンはレオタードの胸元を指でずり下ろせ」

「〜〜〜馬鹿なことをっ!」

「レオタードを……はいっ……♡」
0582名無しさん@ピンキー2019/07/08(月) 00:39:38.92ID:/sbj2ba/
「あっ! カルマン!?」

未だに反抗心を持つ相棒を横目に、紅いレオタードの娘が服の胸元に指を掛ける。
口元はにへらと崩して、熱くなった体を冷まそうとしているのか、くねくねと身を捩りながら私の指示を遂行していく。
月夜の下というシチュエーション、露出多めな衣装と褐色気味の肌の色も相まってアラビアのベリーダンスのように扇情的だ。
これはエクリュには出せない味だろう。

「んっ……♡」

つつ、とゆっくりと生地を下ろしていたカルマンだったが、やがて小さなポッチまでたどり着くとその指を止めた。
あと一息で鮮やかなさくらんぼが見えるというのに。
顔を覗き込むと、こちらを見て気恥ずかしそうに笑っている。しばらく待っていたが、掛けた指を左右に滑らしたりするだけで、乳首を外気に晒すことはしない。
まさか。
私はカルマンを注視した。

「ど・お・し・よっ・か・な〜〜♡」

「はっ、なるほど」

私の拘束を打ち破り、命令に従ったふりをしながら反撃の機会を伺っているのかと身構えたが、どうやらそういうわけではないらしい。
こいつ、私を焦らして楽しんでいる。元々のいたずら好きな癖がこの状況でも出ているのだろう。
困ったものだ。先ほどの命令は体の自由を奪ったときとは違い本人の意思に関係なく強制させるものではない。
少しずつ強制力を上げていくつもりだったが、このような真似をするなら、すこしいじめてやるか。
0583名無しさん@ピンキー2019/07/08(月) 00:40:39.71ID:/sbj2ba/
「カルマンは従う気ないのならずっとそうしていろ。消えてくれても構わん」

「へっ?」

「元々エクリュの方が気に入っているんだ私は。おまえみたいないたずら好きな小娘にイライラさせられたくはない」

「えっ、えっ……!?」

「さあエクリュ、おまえが脱ぐ気が無いなら私が脱がしてやろうか? じっくり楽しむ気でいるから、自らおっぱいを見せるのを待ってやってもいいぞ?」

「冗談を!」

近づくと、エクリュは身を引いた。先ほど腹を蹴られた恐怖と、エッチな責め苦を受けた精神的なショックで体勢が整いきっていないのだ。
小学生の体では大人に有効打は無く、私を投げてみせた合気の技も出させる前にその身の自由を奪うことができる。
試しに足を動かなくしてやり、頭を撫でてやった。おまえなぞもはやペットのようなものだと諭すように。
にわかに表情が嫌悪で歪みだすのが可愛らしい。
 
「うぅ……馬鹿にしてっ! 生憎ですけど、あなたの思い通りにはいきませんから!」

力強く宣誓するエクリュ。
その毅然とした態度に、これからどう料理してやろうか、心が弾むのだった

「あ、あの」

「ん?」

カルマンが呼びかけてくる。
0584名無しさん@ピンキー2019/07/08(月) 00:41:22.28ID:/sbj2ba/
「調子に乗ってすみませんでした……私、おっぱい、見せますっ」

「いやいいよ。どっか行ってろ」

シッシッと手で追い払う。そうすると、カルマンの瞳がふたたび潤み始めた。

「あう……」

調子に乗らなければ良かった、等と今さら後悔してるのだろうが自業自得だ。
そんなバカ娘よりエクリュだエクリュ。

「邪魔が入ったな。エクリュ、おまえが脱がないならこちらにも考えがあるぞ?」

「なっ!?」

警戒していたエクリュの体の自由を奪い、腕を交差させてタンクトップの裾に手を掛けさせる。エクリュは困惑した表情で小さな悲鳴を上げ、私の目の前で少しずつたくし上げて行く。

「体が言うことをっ……う、うううぅぅぅ……」 

悔しそうに紅潮した顔がまたそそる。普通女の子が出歩かない時間に、人通りがほとんどない場所で開かれる秘密のJSストリップ。
社会的にアウトな超レアイベントが私の為だけに行われているのだ。興奮に鼻息が荒くなる。
0586名無しさん@ピンキー2019/07/08(月) 07:46:07.13ID:FMG49Lys
ショタものは責め側でも受け側に回ってもいいな
相手は熟れた人妻から少し上のお姉さんまで、幅広くカバーできるし
0588名無しさん@ピンキー2019/07/24(水) 00:16:39.23ID:MB8MWmWL
「あの、見栄山さん!」

またカルマンだ。水を差すなうっとおしい。

「さっき言ったことが聞こえなかったか? おまえは消えてろ」

語気を強めて言い放つ。からかってやるだけのつもりだったが、今では本気でこの小娘を煩わしく思い始めていた。私の邪魔をするな。
 これから無視を決め込んでやるつもりだったが、カルマンは意外な行動に出た。

「ごめんなさい、ちゃんと謝りますから、見捨てないで……」

 そう言って、地面に手と膝を付け、頭を下げ始めた。

「土下座か」

小さなデコが固いアスファルトにぶつかる音が聞こえた。私がやらせたように、額を地面に擦りつけての謝罪だ。長い髪は背中に流して、一心不乱に謝罪の意を表し、私の許しを待っている。殊勝なことだ。その様を見ていて、私は一つひらめいた。

「尻だけ上げろ」

「お、お尻? はい……」

カルマンが言われた通りに臀部を持ち上げる。手や頭はそのままなので、俗に言う雌豹のポーズに近い格好になる。てらてらとしたレオタードの白い部分をぴっちりとさせて、浅黒い尻たぶが星の下でぷるぷると震えている。

煽りおって。つくづく人を惑わせるのが上手いガキだ。
私はカルマンの横に屈みこんだ。

「ふーっ……ふーっ……♡」

熱っぽく呼吸を繰り返すカルマンの表情を確かめる。
手を振りかざし、そして―――
0589名無しさん@ピンキー2019/07/24(水) 00:20:11.02ID:MB8MWmWL
バシィィィィ!!

「きゃうっ!!」

「悪い子には尻叩きだ。たっぷり躾けてやるぞ」

「そんなっ……」

バシィィィィ!!

「ひぐっ!?」

問答無用で尻たぶを叩き続ける。
平手をぶつける度にカルマンの口から悲鳴が上がっていたが、それも徐々にくぐもった呻きに変わる。
コスチュームも尻谷間の間に挟まっていき、手の平に伝わるのはほとんど素肌の感触だけになった。
10回ほど叩くと尻が赤く腫れあがり、カルマンは褐色気味の肌に刻まれた調教の熱を外気に逃がそうと、尻をふりふりとするのだった。

バシィッッッ!!

「あっ、はーっ……ひふっ、ふー……♡」

20回目、最後の平手は一際強く恥肉を打った。カルマンは乱れた息をしていたが、私の耳には痛みによる呻きではなく、どこか嬉しそうな小さな嬌声のようにも聞こえる。

「おいメスガキ。反省したか?」

「はぁい……♡ あ、浅ましいメスガキの分際で、大人様をからかったりして申し訳ありませんでしたぁ……♡」

カルマンが上目遣いで答える。声の甘さには喜びの色が滲んでいるのは錯覚ではない。こいつ、マゾの資質があるらしい。
褐色エロコス活発系隠れマゾJSか……。
ポイントを追加しといてやるか。
0590名無しさん@ピンキー2019/07/24(水) 00:21:50.98ID:MB8MWmWL
「ふん、本当に分かってるんだかな。まあいい、立て」

「はいっ♡」

改めてカルマンとエクリュを横並びにさせる。エクリュの方は先ほどの命令を中断したままなので、交差した手をタンクトップの裾から離していなかった。

「さあ、今度こそ服を脱げ。小学生おっぱいを見せてみろ」

「はぁい♡」

「カルマン、あなた……うううぅぅ」

2人の少女による秘密のショーが始まる。
エクリュは嫌そうに眉をひそめ、自分の意思とは関係なく布片を持ち上げていく両手を恨めしく見つめている。
かたやカルマンは、愉しむように口角を上げて紅い衣装の胸元をずり下げていく。
命令に臨む姿勢が正反対だが、羞恥と興奮という理由の違いはあれど、両者の顔面は同じく赤く染め上がっていたのだった。

「おお……!」

ついに二人の乳首が露わになる。幼い肢体を飾る、秘密の果実だ。

「はぁっ……♡」

「くうっ……!!」

 緩やかな稜線を描く4つの乳房が月明かりに照らされる。
胸の覆いを取り払った彼女たちは、脱いでいくときのポーズを保ったままだ。
クロスした腕で口元が隠れながらも、恥ずかしさのために火が付いたような表情はしっかり覗けてしまっているエクリュ。
興奮で胸を高鳴らせているのか、にやけながら細められた目をこちらに向けてくるカルマン。
このまま眺めていたい気持ちもあったが、タイプ違いのJSのコンストラストは、私の心は更に燃え上がらせた。


「よし、二人とも膝立ちになれ」

「まだやるんですかっ……」

エクリュにはまだ強制しなくてはならなかったが、カルマンにはもはや不要だった。
先ほどの尻叩きが効いたのか、従順に私の言うことを聞くようになっている。
0591名無しさん@ピンキー2019/07/24(水) 00:24:15.30ID:MB8MWmWL
「さあ、こいつのお世話をしてもらおうかな」

「なっ……!?」

「うわあっ……」

私はズボンのファスナーを下ろし、屹立したペニスを二人の前に差し出した。
瞬間的に固まるエクリュだが、相棒は顔を逸らしながらも横目でしっかり見ている。

「その乳で擦ってもらおう。」

「〜〜〜ふざけないでくださいっ!! で、できる訳がないでしょう!!」

「……はい、喜んで……」

エクリュの驚きの声を横耳に、平たい胸の盛り上がりを近づけてくるカルマン。
恐らく初めての経験だろうに、ビッチの素質が高すぎるのか、動揺もそこそこに命令に従ってくる。


「おおっ……」

柔らかい手を添えて一物を固定し、その右側面を胸にくっつけてくる。そのまま、上下左右に体を動かしていく。

「んっ……しょ」

小さな胸による、ぎこちないご奉仕。サービスとしては赤点だが、自分がまだ未成熟なことを申し訳なく思っているのか、乳首の凹凸を擦りつけて違う刺激を与えようとしてくるところはいじらしかった。

「見栄山さん、いや、見栄山様……やりかた合ってますでしょうか? 初めてなんで、下手くそだったらごめんなさい……」

「いや、いい。このまま続けろ」

「カルマン! あなた操られているんですよ! 気をしっかり持って!」

「はあ?」

「んっ♡ エクリュ、違うよ……♡ 私は、自分の意思でっ♡ 見栄山様の御命令に従ってるだけ……♡ ぁんっ♡」

「そうだ。私は操ってなどいない」

「そ、そんな馬鹿な……」
0592名無しさん@ピンキー2019/07/24(水) 00:25:40.34ID:MB8MWmWL
「ねえ、エクリュも見栄山様に御奉仕しよーよ♡ 私だけ取っちゃ悪いから、おちんちんのもう片側空けてるんだよ?」

「な!? 何を言っているんですか……!」

「カルマン、構わん。エクリュにあったやり方がある」

 私はエクリュの体を再び操作し始めた。

「あっ! くぅ、また……!」

「うふ♡ いらっしゃい♪」

エクリュが愛らしい二つの膨らみを男根の左側面に寄せると、カルマンは添えていた手を放して場所を譲る。
かくして左右計四つのJSちっぱいによる愛撫が始まった。

「エクリュ、私よりおっぱいおっきくていいな……♡」

「嬉しくありませんからっ!!」

「ふふ、一緒に気持ちよくして差し上げようね♡」

「おかしいです……く、狂ってます……」

歓喜と嫌悪、快感と苦痛、安心感と不安感……
ここでもまた二人の泥棒娘の表情の差異を楽しめた。
むにむに、こすこすと不慣れな手際だが、それゆえに新鮮な刺激は私の愚息を更に固くさせるのに十分だった。
こちらを窺うように上目遣いで同時に綺麗な瞳を向けられると、それをトリガーにしてペニスは更に屹立してしまった。

「わぁ……」

「うう……」

腹に付くほど立ってしまったこの状態では、今まで通りのパイズリは難しい。

「よし、二人でおちんちんを舐めるんだ。まずは横や下から、最後に先っちょだ。玉にも忘れず奉仕しろ」

「はぁ!? な、舐め……?」

「はぁい♡」
0593名無しさん@ピンキー2019/07/24(水) 01:34:15.22ID:MB8MWmWL
んあ、と口を開いて綺麗なピンク色の舌を覗かせたのはカルマンだった。
甘い唾液をたっぷり纏わせ、熱く固いペニスに這わせていく。

「れえぇぇぇぇ〜〜〜♡」

 裏筋を根元から先まで一息に舐められ、私は思わず腰を抜かしそうになってしまった。
カルマンは続いて蛇のような舌先を肉棒にくねらせて、ぴちゃぴちゃと淫靡な水音を立てる。

途中で挿し込まれる「いかがですか?」と問うような目配せも小憎らしい。

「ふはっ♡ まだまだ……♡」

小さな手を玉袋に伸ばすカルマン。
すべすべとした白い手袋の生地が背筋を立たせるような冷ややかな刺激を与えてくる。
くにくに、と潰さないように優しい手つきで、これまた興に乗らせてくるのだ。
この紅レオタード娘のビッチ力の高さに改めて驚かされる。

「いいぞ、カルマン。やるじゃないか」

「ちゅぷ、くちゅ、はぁっ……褒められたぁ……♡ ありがとうございますっ♡」

「うむ。だが……」

 青ざめているエクリュを見遣る。
カルマンの奉仕に夢中になって操作するのを忘れていたのだ。

「いや……いや……! 夢なら醒めて……!」

ふるふると振った首は僅かに自分の意思で動かせる部分だ。
カルマンの情熱的な勤めもよいが、嫌でたまらない娘に無理矢理言うことを聞かせるというのもまた堪らないものがある。
今までサボっていた分、しっかりサービスしてもらうとしよう。

「そら、まずはしっかり嗅いで慣れろ」

「あっ……ん、んんっ!?」
0594名無しさん@ピンキー2019/07/24(水) 01:37:25.29ID:MB8MWmWL
エクリュのちょこんとした鼻先を男根に近づけさせ、すんすんと臭いを吸い込ませる。
先ほどのパンツのお礼だ。今度はこちらからご馳走してやろう。

「ぉぐっ……!」

金髪タンクトップ娘は今まで嗅いだことの無い臭気に戸惑っているうち、
鼻孔を通じて脳が痺れさせる刺激を送り込まれ続け、眼差しが虚ろになる。

「は……んうぅぅぅぅぅ!!??」

口を開けさせ、二つの金的を袋ごと咥えさせる。
続いて、汗ばんで匂いのこもった裏側に舌面を密着させる。

「んんぅっ! んんっ! ごほっ、むぐぅっ!!」

 睾丸を舌の上に載せ、もごもごと転がしてもらう。
口の外に出し、玉袋全体を丁寧にゆっくり舐めてもらう。
再び口内に戻して甘噛みしてもらう。
どんな高級風俗店にも求められない至上の愛撫。
合気道が得意な金髪JSによるタマタマ御奉仕。
綺麗で小さなお口で可愛がっていただけて恐縮というものだ。
口元からよだれを垂らし、閉じかけの目の端から涙の玉をこぼしてもひたすらお世話に没頭してくれている……なんという熱心さか。
 ま、気が進まないエクリュを私が操ってやらせているのだが

「わぁ〜〜! エクリュすっご……!」

カルマンもエクリュの積極御奉仕に見とれて思わず手と口を止めていたようだ。

「んん〜〜! おごぇっ、ごふっ……! げほ、げぇほっ!!」

長い勤めを果たしたエクリュを玉の世話から解放してやる。
何度も大きな咳を繰り返し、俯いて涙やら鼻水やらを垂らしている。
お疲れのところ悪いが、まだ続きが残っている。
二人の髪を掴んで、口元へ強引に肉棒をあてがう。

「痛いっ……! ちゅっ……え!?」

「きゃっ……♡ ゴーインですねっ♡ ちゅっ♡」

そそり立ったモノへ左右からキスが贈られる。
ぷるぷるした唇の感触がくすぐったい。やがてダブルフェラが始まった。
0595名無しさん@ピンキー2019/07/24(水) 01:39:13.07ID:MB8MWmWL
今回は以上です
次回でとりあえず一区切りとする予定です
0597名無しさん@ピンキー2019/07/29(月) 07:44:53.33ID:rA2lQ1Yv
やはり沈黙に耐えられなかったかw

なんかこう、惨めだな やっぱり
0599名無しさん@ピンキー2019/07/30(火) 20:05:07.27ID:Pq8aXDVR
そう責めるなよ
下手くそで抜けないけど、素人の作文なんだし、何より無料奉仕なんだからさ
0601名無しさん@ピンキー2019/07/31(水) 14:43:38.65ID:q6u6tWOS
知ってたよ
誰にも相手にされないからといって悪い書き手だな
まず人気作品を読んで、読者に嫌われない文体を学ぼう
チヤホヤされるのはそれからだ
0603名無しさん@ピンキー2019/07/31(水) 23:55:36.08ID:H8aeRe6R
エロパロ板は投下があるスレにはワンパターンな叩きが来るよなw
痴呆症みたいに同じことしか言わないからすぐ分かる
0604名無しさん@ピンキー2019/08/01(木) 07:53:18.08ID:8L+3qlxx
投下される作品がワンパターンだからなんじゃないの?
使い尽くされたマンネリ駄文を古典と呼んでいいのなら評価は変わるけど
0605名無しさん@ピンキー2019/08/01(木) 09:06:54.81ID:cWM9wwjd
乙レス→作者扱いの流れがワンパって言ってるんじゃないの
上で同じようなやりとりあったし
荒らし方のレパートリーが無さすぎる……
0606名無しさん@ピンキー2019/08/01(木) 09:38:49.53ID:+TJg0Npi
いや、ワンパターンな作品にはワンパターンの叩きが相応だって話だと思う
0607 【吉】 2019/08/01(木) 09:44:35.27ID:tv3xc82Y
つまりは盛況
0609名無しさん@ピンキー2019/08/01(木) 12:44:01.99ID:cWM9wwjd
ただ同じ手口の荒らし方しかできない言い訳……
他スレでも似たような感じだし
0612名無しさん@ピンキー2019/08/01(木) 16:10:04.19ID:tv3xc82Y
なんかお約束(荒れてる)なら、他にも2つくらいそんな時だけ伸びてるスレが
散見されてるな…
0614名無しさん@ピンキー2019/08/02(金) 01:29:35.65ID:IdWlEaYe
エロパロ板って投下があるほぼ全てのスレが荒らされてね?
でなければ過疎だし
一体いつからこうなんだ
0615名無しさん@ピンキー2019/10/01(火) 02:15:12.97ID:DUCGT305
あげ
0616名無しさん@ピンキー2019/10/17(木) 03:00:41.83ID:WyPbIda/
アクアメロディって初投稿が2007年だからもう12年以上経つのか。意外
0620名無しさん@ピンキー2019/10/22(火) 15:42:35.16ID:Tm32CUxo
せっかく居るのがわかったのに、そりゃあもったいないだろう
0623名無しさん@ピンキー2019/11/10(日) 13:06:26.41ID:pWmHZWD7
ちゅぷ、くちゅ、ぴちゅ、ちゅぷぷ……

花びらのように鮮やかな、小さく薄い二枚の舌。
それが私のペニスに這い、纏わりつき、撫でまわしていく。
これまでの愛撫に加えてこの同時攻撃は、血管が浮くほどの強い勃起をもたらした。
いつ振りだろうか、ここまで興奮したのは。ここまで支配欲が満たされたのは。

「はふっ、はぁっ、くふっ……」

「そろそろラストスパート……♡」

やがて二人の舌先は先端に向かい始めた。同時にれろれろと亀頭を撫で、交互にちろちと鈴口をいじくる。

「あぐっ!」

ベストなタイミングでベストな奉仕。
エクリュは反対側の相棒に合わせて動くようにしているので、この最高のサービスはカルマンのリードの賜物だろう。
ここに来て、私の中の二人の評価が完全に拮抗した。まったく、こんな極上のJS二人どちらを選べばよいというのか……
いや選ぶ必要もない、二人とも我が物とすれば良いだけだ。

ちゅぷ、くちゅ、れるれるっ、ちゅぷぅっ

少女たちの責めも一層速く強くなる。私もいよいよ絶頂が近い。耐えた、よく耐えた。

「えいっ♡」

グニュッ♡

「おぅ……!!!!」

ここに来て睾丸ぐにぐにも追加され、思わずおとがいを上げる。
フィニッシュ間際なことを見極めて、とっておきの責めで最後の一押しをしようというのらしい。
冷たく滑らかな生地の手当たりと、温かく生き物のように舐めまわる舌の感触の異なる快感が、私の背筋と脳に電流を走らせる。
何という幸福感……
0624名無しさん@ピンキー2019/11/10(日) 13:07:44.06ID:pWmHZWD7
素晴らしい体験だ。
こんなことそうはあるまい。もはや〈預かりもの〉のことも、倒れた護衛のこともどうでもよくなってしまった。
散々からかってくれた小娘二人組を、逃げかけたところを何故かを捕えることができ、何故か思い通りに動かすことができた。
普通あり得るか? ……いや、この際気にしないでおこう。
目の前の快感に比べれば些事に過ぎない。

「れるれる、はぁ、くちゅぷ……♡」

「はぁ♡ さあ、見栄山様、イッちゃってください♡」

「うおおおおお!」

圧倒的な高まりが我が身を襲う。
奇跡に感謝しながらも、二人の舌先の愛撫により、私は遂に大きな絶頂を迎え―――
0625名無しさん@ピンキー2019/11/10(日) 13:08:32.57ID:pWmHZWD7
「ん……む……」

「あっ、戻ってきました?」

男の声が聞こえる。

「……………は?」

「社長、御気分はいかがですかー」

この声は……私が招き入れた若者のものだ。
周りを見渡すと、私が住むマンションの部屋にいることに気付いた。
……気付いた? 元々私はこの部屋にいたはずなのに、何故そんな感覚を持つのか。まるで違う場所に行っていつの間にか戻されたような、そんな感じだ。

「戸惑っておられるみたいですね。実はこれを使わせて貰ったんですよ」

そう言って、目の前の若者はテーブルに置かれた双眼鏡に似た装置を指で叩いた。
そうだ。確か、ポケットから取り出して、私に見せてきたのだ。
0626名無しさん@ピンキー2019/11/10(日) 13:11:09.86ID:pWmHZWD7
 若者は説明を始めた。
これは催眠状態にしてから明晰夢を見せる機械だということ、私には悪いが自分の力を分かってもらうため体験してもらったこと、
やはり私に協力してもらえると助かるということ……
 確かに、二人の娘に<預かりもの>を奪われて投げ飛ばされたのは実際私の身に降りかかった災難だ。
しかし、記憶をいくら辿っても、その後娘たちの体の自由を奪い淫楽の園にはまり込んだことなど思い出せない。
よくできた明晰夢なのだろう。
 
「そ、そんなものどこで手に入れたんだい? 何者なんだ君は……」

思わず疑問が口を突いて出る。
説明して貰ったところで、更にクエスチョンマークが増えただけだった。

「すみませんが、お答えできません」

またそれか。結局、この男が何者かなのかはまったく分からない。
しかし、私の秘密を知り奇妙な機械を操るような輩を敵に回したら厄介だということは確かだった。
どうしたものか、私は頭を押さえながら相手を見た。

「申し訳ありません。でも協力してもらえれば悪いようにしないのは本当です。力をお貸しいただけたら、あの二人の小娘を捕まえられるかも知れませんよ」

あの二人を実際に、か。どうしたものだろう。
ふと、今力任せにとっちめたらどうかという考えが浮かんだ。
明晰夢を見せる双眼鏡を奪い、監禁し、無理矢理秘密を吐かせるのだ。
少し考えて、首を小さく振った。
無理だろう。普段のデスクワークで鈍った体では若い体にとても敵わないだろうし、相手も単身私の元に来た以上、当然防衛の備えくらいしているはずだ。
もし捕獲がうまくいったところで、私は拷問の手段に明るくなく、会社に行かなければいけない身分ではいつまでも問い続けるわけにもいかない。
もしも返り討ちにあえばますます状況が不利になる。
しばらく悩んだのち、私は口を開いた。

「協力とは何をすれば良いのかね?」

若者の顔がほころんだ。

「力になってくれるんですね!」

「いや、まず話を聞いてからじゃないと……」
0627名無しさん@ピンキー2019/11/10(日) 13:17:29.88ID:pWmHZWD7
若者はきょとんとした顔をし、一拍おいて噴き出した。

「ああ、わかりました。それくらいなら、お安い御用ですよ」

「見せる内容は決めることができるのかな?」

「はい、ある程度なら。先ほど見ていただいたのは見栄山さんの隠れた欲求を脳内でリアルに形作ったものですけど、それに近いものなら強くイメージして簡単にいくはずです」

「それなら助かる。是非お願いしよう……」

 かくして、密やかな夜の会談が実を結んだ。
私は最後にこんなみっともない頼みをしたことで、更に弱みを一つ増やしてしまったのかも知れない。
しかし、あんなヴァーチャルリアリティーを超えた鮮烈な体験をした身としては、筆舌に尽くしがたいあの快楽を忘れられるわけもない。
今度はベッドを使ってするぞ、股間の秘部も弄ってやるぞ、そうだ首輪を付けるというのも良いな―――
イメージの洪水を頭の中に巻き起こして、私は目の前の装置を見た。
 エクリュ、カルマン、待っていろよ。
雲に上るような心地で気を失い、私の意識は遠い桃源郷に誘われていった。
0628名無しさん@ピンキー2019/11/10(日) 13:56:29.91ID:pWmHZWD7
ある屋敷の部屋の中で、密談が行われていた。
可憐な少女たちによる、大胆な犯行計画だ。

「この前みたいにうまく行くと良いですけど」

ベッドに置かれたの可愛らしいふわふわした子犬のぬいぐるみの頭を撫でながら、シーレ・オーランシュ―――白タンクトップの少女怪盗、エクリュの本名だ―――は隣の褐色少女を見やった。

「もうちょっとスリル味わいたいけどね〜〜私は♪ あのおじさんはからかいがいはあったけどね」

「ネルナ、あまり調子に乗らないでくださいよ」

ネルナと呼ばれた少女は、紅いレオタードに身を包んで夜の街を駆けるカルマンの正体だ。
 今は純白の下着を上下に身に付けて、姿見の前で長い髪をとかしている。

「次のターゲットに送る予告状は私が作りますから」

「おー! 予告状! 怪盗っぽくなってきた! 新しい装備も可愛くて便利そうだし、ジッセントーニューするんだよね!?」

「はい、使い方に慣れなければいけませんけどね。なにせこっちは少人数で子どもなんですから、使えるものは使わないと」

「よーし! 派手にワルモノやっつけるぞー!」

楽しそうに笑っている相棒を眺めていると、シーレはあることに気付いた。

「ちょっと、あなたそれ私のパンツじゃないですか!?」

「え〜〜〜いいじゃん別に〜〜〜」

「ダメです! 脱いでください!」

「メンド〜イ。シーレもネルナのパンツ履いていいから〜」

「履きませんっ!!」
しびれを切らし、下着を取ろうとシーレがネルナに襲いかかる。

「ちょっ、シーレ!」
怪盗少女たちの肌が触れ合い、揉み合う中でパンツがずらされ、ネルナの小ぶりな尻たぶと割れ目が顔を覗かせる。
抑えようとしたネルナが、シーレの部屋着であるピンクのシャツに手が入り、おへそと成長途中の胸が明かりに照らされた。
この後もしばらく攻防戦は続き、やがて少女たちは汗まみれになってカーペットに二人仲良く横たわるのだった。
0629名無しさん@ピンキー2019/11/10(日) 13:59:09.96ID:pWmHZWD7
紅白JS怪盗の最初の話は終わりです。
次はより怪盗らしく、よりえっちくしたい
0631名無しさん@ピンキー2019/11/11(月) 02:07:45.08ID:cAHNP/6G
荒らしが危機感持って逐一粘着しなきゃいけないほどの作品ってことだ
続き待ってる
どうせボケ老人みたくワンパターンに自演とか言い出すだろうけど気にするなよ
0632名無しさん@ピンキー2019/11/11(月) 07:52:56.83ID:ByPgd8nn
どうでもいいけど、擁護してる奴の書き込みもワンパターンだな
読まずに脊髄反射で乙とかGJとか付けてるの、丸分かりだからなあ
0635名無しさん@ピンキー2019/11/11(月) 16:21:02.90ID:8JCembvP
おつおつ。
次回作待ってる
06366232019/11/11(月) 16:57:11.16ID:FI+MlS5i
自分としては毎回わざわざ熱い反応をくれる荒らしさんは別に嫌いではないですよ。
過疎が進む板で投下後すぐに一生懸命書き込みを返してくれるのはありがたいことです。
まだ書きたいのでそのときはまたお願いしますね。
0637名無しさん@ピンキー2019/11/11(月) 17:31:00.51ID:0g9EKP3N
まあ任せとけって
時間だけはタップリ有り余っているからね
決して一人にはしないよ
0638名無しさん@ピンキー2019/11/12(火) 18:31:41.59ID:hRYmlefP
すげーこの作者
荒らしをコントロールして取り込んじまった
0640名無しさん@ピンキー2019/11/13(水) 19:29:49.17ID:lKXNRKkN
なんか見に来たら荒らしがイライラぽんぽんしてて草
否定しないとこ見ると自分でも認めてるんすねぇ……
0641名無しさん@ピンキー2019/11/13(水) 20:55:29.32ID:Hmtq0GXY
相変わらず口の悪い書き手さんだね
作品は誰にも読まれてないのに、態度だけは売れっ子の大文豪先生様だな
0642名無しさん@ピンキー2019/11/13(水) 22:27:50.44ID:lKXNRKkN
なんか勝手に発狂してブツブツ言い出したよこの人……
一体何と戦ってるんだ
幻覚でも見てんのか
0644名無しさん@ピンキー2019/11/14(木) 08:49:01.19ID:e7s9UhkO
おお
あんな攻撃的だった荒らしが日和って媚び売り出してる
マジで態度軟化しとる
0645名無しさん@ピンキー2019/11/14(木) 11:50:28.27ID:aOe+ZBHA
某半島国家みたく言うなよ
ワンパターンじゃ飽きられるだろ?
0646名無しさん@ピンキー2019/12/05(木) 10:13:47.70ID:5ONevoYZ
しっかし女怪盗ものの廃れ具合がヤバイな
エロ要素抜きですらここ数年間新作なくね? 一番最後はペルソナ5か
0648名無しさん@ピンキー2019/12/05(木) 19:50:32.19ID:ZL3hPC0F
今年ペルソナはここ数年間の新作だと思うが
0650名無しさん@ピンキー2019/12/06(金) 19:28:35.14ID:dMLtSm67
やっぱりほとんどの人にとってはどうでもいい話だったみたい
0651名無しさん@ピンキー2019/12/17(火) 19:18:17.28ID:iWCkr+0Q
不二子や杏殿みたいなライダースーツが良いのか機能性重視のレオタードが良いのか
0654名無しさん@ピンキー2019/12/18(水) 08:10:00.19ID:A9KB7Mi2
君は問題を提起した本人じゃないか
ダメだよ、ID変わったからって善意の第三者を装ったりしちゃあ
0657名無しさん@ピンキー2019/12/18(水) 15:39:23.48ID:9fBpPzni
滅茶苦茶に荒らすとか言ってる割にはすげーショボいことしかしてないよな
乙コメの度に自演認定とか
0659名無しさん@ピンキー2019/12/22(日) 15:44:14.53ID:Z6APFu+g
>>657から>>658の間の飛躍(?)っぷりが意味不明過ぎないか?
何で、ロリコン(がイカン)話になったん?
0661名無しさん@ピンキー2019/12/22(日) 19:55:01.18ID:Z6APFu+g
ピンク板で言うこっちゃない気がするんだがw

まあ、このスレの趣旨(怪盗が捕まって云々)ではないのも確かではあるな。
ただ一目でアブノーマルなタイトルのスレは他にもあるようだが?…
ロリコンを断罪してさえおけば、レイプや凌辱を容認するスレは
社会の敵ではない、と言う風にも聞こえるな
0662名無しさん@ピンキー2019/12/23(月) 01:43:40.71ID:zQfxrIE9
同性愛が公に認められている西欧でも、ロリコンはタブー
社会的に抹殺されるよ
0663名無しさん@ピンキー2019/12/23(月) 07:34:38.72ID:QUwms7Fh
つ〜か、ロリ要素容認(ロリばばあとか)エロパロスレが既に他に存在してないか?

空想や妄想にまで文句を言うのもなんか違う気がするが…
0665名無しさん@ピンキー2019/12/23(月) 08:28:58.15ID:QUwms7Fh
要するに>>664は凌辱、レイプ、同姓愛もの要素の、かつ怪盗が捕まった云々の
エロパロSSはいっさい見過ごすが、ロリ要素含有のエロパロSSの投下は許さない、て事か?
0666名無しさん@ピンキー2019/12/23(月) 13:16:11.23ID:QUwms7Fh
どう考えても>>663から>664があって今この反応速度は不自然な沈黙だから
あえて言わせてもらうな

自身の気にくわないSS投下にはスルーすりゃいい、て事でFAだと思う

加えて言うなら、例えば怪盗セイントテールとかがなんかの敵に倒され、ミキサーがけされて
「人間ジュース」にされて飲まれる猟奇的鬼畜SSの方が、衣服をビリビリ剥がされて
赤面してベソかいてるところを敵にレイプされる、みたいな方のが悪い、と?

場合によっちゃよほどロリコン云々よか、キツい作品投下さえ容認せざるを得ない話だと思うが…
0667名無しさん@ピンキー2019/12/23(月) 16:31:40.10ID:suRKfyz6
まあ投下しにくい雰囲気にしようと頑張ってる人がいるんでしょ
MC催眠スレでも工作してて速バレしたからこっち来たんとちゃう
0668名無しさん@ピンキー2019/12/23(月) 19:31:13.85ID:zQfxrIE9
猟奇なだけなら生体解剖とかも好きなんだけどなあ
けど、小学生は止めといた方がいい
0669名無しさん@ピンキー2019/12/23(月) 20:33:58.51ID:QUwms7Fh
突っ込むのも野暮だが、言っておく
ここはお前さんのご機嫌を伺うスレじゃないんだ。さらに猟奇なら
ロリよりマシだと他人らの思惑を無視し根拠なく盲信できる方が、よほど悪質だ
0671名無しさん@ピンキー2019/12/23(月) 22:08:05.97ID:QUwms7Fh
じゃあ体を切り刻むのは無罪、とでも言うつもりか?
死体損壊罪だってあるんだが?ここに書かれた事がデスノートみたいに
現実に再現されるなら、そりゃ食い止めて問題にせにゃならんが…
0672名無しさん@ピンキー2019/12/23(月) 23:10:30.21ID:zQfxrIE9
ほらきた
切り刻む小説を書いても罪にはならないけど、ロリコン小説は児ポ法に抵触するんだよ
0674名無しさん@ピンキー2019/12/24(火) 07:52:36.28ID:S3ABN/y/
ロリババはババアだろう?
それより、攻撃の対象を別のスレに変えさせようとする行為はあまり感心しないな
荒しを誘導しようって魂胆かと思われるよ
0677名無しさん@ピンキー2019/12/24(火) 09:55:05.03ID:Y6+qcj+t
さて下らない流れはここまでにしてクリスマスプレゼントに誰か盗下、間違えた投下よろ
0679名無しさん@ピンキー2019/12/24(火) 13:50:39.42ID:dv4R5zPD
ロリでもぺドでもなんでもいいからカモーン
0680名無しさん@ピンキー2019/12/24(火) 18:17:57.79ID:tOi5OeQ8
で、 自分が投下しやすくする地ならしはこれで完了したのかなw
色々と大変だな
0683名無しさん@ピンキー2019/12/26(木) 21:36:53.65ID:riJAfvrO
読んでくれるだけまだマシだろ
ここに投下しても荒れるだけで乙すら付かないんだし
0684名無しさん@ピンキー2019/12/26(木) 22:53:03.46ID:8g7aLBMk
いや酷評する、て明言をしてるならそりゃ品評する気がなく、
真面目に読む気なんかない、て吐露してるようなもんだろ…
0685名無しさん@ピンキー2019/12/26(木) 23:05:03.22ID:riJAfvrO
2、3行読んだだけで目が滑っていくような駄文じゃ、とてもじゃないけど最後まで読んでもらえないわな
0686名無しさん@ピンキー2019/12/26(木) 23:33:54.52ID:8g7aLBMk
ああこりゃダメだ…人の苦労を知らないから勝手に酷評できる資格ないタイプですわ
えらい上から目線だな、ていつか言われた事の、反省も成長もまるで無い
0687名無しさん@ピンキー2019/12/26(木) 23:52:33.86ID:riJAfvrO
まあ、一度くらいは自分の書いた文章を音読してみればいいよ
あまりのダメっぷりにくっそ萎えるから
イッツショータイム
0689名無しさん@ピンキー2019/12/27(金) 00:37:15.80ID:wHK7r3KP
スレ伸びてるから何か新作投下されたのかと来てみれば…
0690名無しさん@ピンキー2019/12/27(金) 07:52:13.73ID:cmqYIZnp
いつものパターンだな

しかし、この作者様は悪態ついてる暇があったら、一冊でも多くの本を読んだ方がいいよ
間違いなく身になるから
0692名無しさん@ピンキー2019/12/27(金) 12:22:03.61ID:5gVfgVkN
この作者は作品以外で表に出すぎだろ
荒しに言われっぱなしで腹立つのは分かるけど
0693名無しさん@ピンキー2019/12/27(金) 12:42:54.68ID:LkuUojVw
このスレ、本当は何人いるんだろ
0695名無しさん@ピンキー2019/12/27(金) 19:58:53.91ID:UvRk/Ybh
荒らしは消えろ
荒しに反論するようなたちの悪い書き手の次に不要だ
0696名無しさん@ピンキー2019/12/28(土) 01:15:28.28ID:r9mQzfWn
ま、ここまで荒らせば投下しようなんて気も失せるだろ
諌める言葉に対しては作者扱いしとけば住民からの歓心は離れていくだろうし、我ながらうまくできたと思う
0697名無しさん@ピンキー2019/12/28(土) 01:20:52.51ID:6pUSFcAc
いや、そうは問屋がおろさんよ?
自身が気に入らなきゃあ、2〜3行しか読まない、なんて奴が他人に本を読め、とか
偉そうに言う奴がいる限りな
0698名無しさん@ピンキー2019/12/28(土) 01:25:24.57ID:XSwbUsBq
何でもいいからはよ投下よろ
この季節この時間に全裸待機は流石に寒いんじゃ
0704名無しさん@ピンキー2020/01/19(日) 09:13:57.51ID:csNnUJkW
二次ドリならいくつかあったけどね
本来怪盗ものってファンタジーのほうがやりやすいはずなんだけど
0706名無しさん@ピンキー2020/01/25(土) 01:16:06.91ID:mFSJk4ow
怪盗って都会的なイメージあるからね
夜の摩天楼を舞台に飛び駆けるのが似合う
0709名無しさん@ピンキー2020/01/29(水) 19:16:20.55ID:fvuIt2K5
実際田舎だと遺跡とか古い教会が舞台になりそうか
なんかジグラットぽくなる
0715名無しさん@ピンキー2020/03/19(木) 00:36:06.37ID:ZX1ddSDT
桂正和の漫画のキャラなんだなシャドウレディ
探してみよ
0716名無しさん@ピンキー2020/03/19(木) 18:29:51.72ID:i/meNa98
シャドウレディって所謂「処女ビッチ」なんだろうか
挑発しまくるしパンツ見せまくりで露出度も高いけど、変身前は真逆の内向的で大人しい少女という
0717名無しさん@ピンキー2020/03/19(木) 18:55:28.50ID:+KTW+miC
はああ…
峰不二子は既に枯れたおばさん認定なのか〜
昭和世代は悲しいな
0718名無しさん@ピンキー2020/03/19(木) 18:57:38.83ID:cf6x5pdx
シャドウレディは主人公なのにライバルの女の子を容赦なく脱がして晒したりするところも好きだわ
0719名無しさん@ピンキー2020/03/19(木) 21:15:23.49ID:ZX1ddSDT
ジグラットとか見ても怪盗モノにおいて変身前は大人しい娘というのは鉄板
0720名無しさん@ピンキー2020/03/20(金) 06:44:07.85ID:7MUsp8p3
シャドウレディ検索したけど…
かわいいけど色んな趣向を凝らしてるけど
エロに結び付かない…
0721名無しさん@ピンキー2020/03/20(金) 17:39:35.77ID:FUi6oHKZ
ジグラット7巻いつ出るんだろうか…
もう単行本1〜2冊出せるぐらいストック溜まってる筈

7巻収録分は敵に捕まって快楽調教される所から始まるから早く読みたいのに
0722名無しさん@ピンキー2020/03/22(日) 00:44:03.46ID:QnU3RpnE
アクアメロディとロリ怪盗二人組ものの続きみたい
機工怪盗フィズの活躍も読みてえ
0726名無しさん@ピンキー2020/04/07(火) 00:28:38.44ID:+nbgnzJ5
全裸待機しすぎて風邪ひいた
0728名無しさん@ピンキー2020/04/23(木) 20:11:44.47ID:RnVZRxqp
     ∧_∧
 ピュー (  ^^ ) <これからも赤いダンカンのメタボ貞松を応援して下さいね(^^)。
  =〔~∪ ̄ ̄〕
  = ◎――◎                                      貞松大輔
0730名無しさん@ピンキー2020/06/15(月) 20:04:37.30ID:YI4ZWYtj
「キャッツアイ」の3姉妹とか「ついでにとんちんかん」の甘子はレオタード姿で窃盗行為

もしも相手が警察ではなく、その一帯を縄張りにしているヤクザや裏社会の組織に捕まったら
尋問と言う名目でエロエロな行為をされるんじゃないかとアニメを見てて想像したことがある
0731名無しさん@ピンキー2020/07/01(水) 16:04:26.49ID:eQKiHDi5
さんざん余裕かまして遊んでる感じの怪盗が腹に据えかねた闇組織から報復を受けたらそりゃひどいことになりますよ
0733名無しさん@ピンキー2020/08/03(月) 14:03:16.17ID:CqrZe8iV
その闇組織が世間一般で認識されているヤクザみたいな感じだったら
若い女なら輪姦は覚悟だけど五体満足で済むはずだからまだ救いはあるかも

これが氏賀Y太の「マテリアル」みたいに女を肉体改造して商品として売る組織だったら
たとえ逃げ出せたとしても体や生活環境はもう元には戻らないから社会復帰も出来ずに悲惨な末路
0734名無しさん@ピンキー2020/08/03(月) 18:22:04.61ID:sXAep5NK
女怪盗をなめてんのか?
ヤクザなんてただのガタイのいい人間だから、何人来ようがトランプとかをシュシュシュッでイチコロだよ
あと身の軽さと運動力でも圧倒してるから一蹴できるわ
0738名無しさん@ピンキー2020/08/04(火) 13:28:48.12ID:E3akMU3S
舐め尽くしたい
0739名無しさん@ピンキー2020/08/06(木) 02:21:51.15ID:TbMWENaJ
女盗賊、又は怪盗が捕まった後にエロい事をされる前提なSSが基本なのはいいとして。
その後は「始末される」のか「改心する」のかで、そのSSのへ心証が変わる事は確かだろうな…
0740loser2020/08/06(木) 08:29:46.04ID:Xtgz7Uug
自宅に空き巣に入ってきた女に、防カメ映像を見せてネットに晒すと脅して凌辱...もちろんセックス映像も撮っておく...妄想が小さいな...
0741名無しさん@ピンキー2020/08/06(木) 10:29:30.74ID:SZqJqDvN
コソ泥と女怪盗は違うからな
女怪盗が隠しカメラに気付かないとか、そんな初歩的なミスを犯すはずがない
0742loser2020/08/06(木) 17:03:24.61ID:XPpQXKqU
>>741
確かに...スマホを構えながらやれるほど器用ではないので...
アメリカなど海外を舞台にすれば、女怪盗を描けるのでしょうが...
女怪盗が侵入した家は、闇組織の一員が住んでいた。その男に捕まった彼女は、組織には黙っていてやると言われ、肉体を差し出す...ベタなストーリーですが...
0743名無しさん@ピンキー2020/08/06(木) 17:40:27.37ID:OKxRl8ay
美術館の名画や宝石、富豪の所有する家宝といった価値のあるお宝を好んで盗む
事前に予告状を出して挑発、館内に配備された警察や罠を潜り抜け
いかに華麗に盗み出すかに重点を置くなど非常にエンタメ性に高けた盗人
多彩な変装術が得意、女怪盗の場合お色気を利用する事も
建造物の破壊や対人戦闘で気絶させる事もあるが基本的に殺人行為はしない

俺のイメージする怪盗はこんな感じ
0744名無しさん@ピンキー2020/08/06(木) 18:18:32.80ID:v2measSt
だから、見掛けだおしのヤクザや間抜けな警察なんかに女怪盗が捕まるはずないんだよ
0745名無しさん@ピンキー2020/08/06(木) 18:25:32.97ID:TbMWENaJ
女怪盗の方が見かけ倒しだった、ってのはどうなるよ……
0746loser2020/08/06(木) 18:28:19.87ID:hDAOCvIv
女怪盗が、目当ての物を盗むために住人に肉体を投げ出すが、彼が彼女の正体を見破り、殺してやると脅す。
女怪盗は開き直り、好きにすれば、と言う。
それならお望み通りに...
住人は、女怪盗に覚醒剤を打ち、一晩中凌辱。彼女は悶え、涙とよだれを流して何度も昇り積める。
0747名無しさん@ピンキー2020/08/07(金) 22:39:14.41ID:jDzjypsl
女怪盗SSって、オチをどうするべきだろうか

A:単に始末される
B:ヤク漬け売春か臓器ありがとよ
C:路地裏あたりにヤリ捨て
D:仲間が助けにきて敵を殲滅してくれる
E:隙を見て拘束を解き、自力で殲滅&脱出する
0748loser2020/08/08(土) 01:45:21.45ID:ngDr0EZe
>>747
ヤリ捨てはどうでしょうか...命だけは助けてやってはどうかと...
0749名無しさん@ピンキー2020/08/08(土) 02:48:40.22ID:u6nx7Jcd
>>747
・AV、風俗に流す
・快楽墜ち、精神崩壊させて肉便器化

私はこの辺が好みですw
0750名無しさん@ピンキー2020/08/08(土) 03:42:09.76ID:FG8g5e67
ギャラリーに裸を晒しつつ顔だけは死守しながら逃げ帰るのとか好きです
0751名無しさん@ピンキー2020/08/08(土) 08:00:45.01ID:HR71qaiH
そんな簡単に捕まったり、屈服したりする女は怪盗とは呼べないし、読んでも感情移入できないだろ
ただのコスプレしたコソ泥だから、どうなっても知ったことじゃないわ
0752loser2020/08/08(土) 08:02:42.86ID:UzUOSgMy
>>749
私なら、女怪盗をAVや風俗には流しませんが、覚醒剤を肉壺に塗り込めて凌辱し続け、私専用のラブド一ルにしてしまいます。
0754名無しさん@ピンキー2020/08/08(土) 12:46:27.82ID:IC/7Vq9v
供給が足りんけどね
小説サイトとかでなんかいい作品ないすかね
探し方悪いのかいいのが見つからんす
怪盗モノ自体少ないし
0756名無しさん@ピンキー2020/08/11(火) 16:07:21.25ID:BUrN1t4B
女怪盗と言えばレオタード姿で活動するキャッツアイのイメージが強いから
最近までエロゲーの対魔忍を女怪盗モノだと思い込んでたよ
0757名無しさん@ピンキー2020/08/20(木) 01:42:48.37ID:TWIo7H1A
名前のせいで、日本一のとある隠れキャラが話題にのぼる度に引き合いに出されてたなw

>対魔忍ア〇ギ

もちろん、入る字はカとかじゃない方
0758名無しさん@ピンキー2020/08/20(木) 07:45:40.44ID:s0YmLhSt
いやぁ、アサ○はとんでもないものを盗んで行きました
私の体液と金です
0761名無しさん@ピンキー2020/08/24(月) 11:28:44.73ID:FAD0WfzZ
…どちらかと言うと、カ〇ジの方が色々いやらしい目に会わせ甲斐がありそうww

女怪盗破滅凌辱録。ざわ……ざわ……
0763名無しさん@ピンキー2020/08/24(月) 14:18:09.50ID:FAD0WfzZ
え?原作で既にかな〜りえげつない目にあってるじゃないですかw
鼓膜(片方)破壊とかやらかしてたじゃないですか、ヤダー!

…こういうのをまず萌え絵的♀に変換して、怪盗凌辱SSにしてくれれば
このスレ的にオッケーなんじゃないですかね?まあ今すぐ投下しろとは言いませんが
0764名無しさん@ピンキー2020/08/24(月) 14:45:56.40ID:755OYaFa
女怪盗を捕まえるのは無理だから、代わりにカイ○を凌辱せよ
0765名無しさん@ピンキー2020/08/24(月) 15:06:54.58ID:FAD0WfzZ
だからスレタイに何でそこまで反抗的なんだよ、お前は?!wんじゃ萌え絵♀に見える
カ〇ジが凌辱されるエロパロSSをお前が書けば良かろうww
0766名無しさん@ピンキー2020/08/24(月) 15:35:59.15ID:755OYaFa
とにかく女怪盗は生半可なことでは捕まらないよ
天才プロファイラーがコンピュータで女怪盗の行動パターンを解析し、予測を立てて罠を張ったとしても、
彼女の能力と運のよさは、俺たちの想像を遥かに越えているから
逆にプロファイラーのプライベートな弱味を握って、陰の協力者に仕立て上げちまうに決まってる
0767名無しさん@ピンキー2020/08/24(月) 15:59:33.62ID:FAD0WfzZ
そもそもここはエロパロ板で、あんな事、こんな事を妄想して楽しむスレなハズですが?
やれる、やれないじゃなくて、犯(や)るんだよ!ってくらいな勢いで書いてしまえばいい話。
ここは健全話しか許しません、て板でもスレでもないんだからさ

もうラチあかないみたいだし、荒らし認定と言う事にしとく。分かった。
ならもう後はそちらが何を言うのも勝手にしてくれ。ただ以降に未熟な設定の
エロパロSSが投下されたとしても、AA乱発とかやらかして邪魔とかはしないようにしてくれ

無駄だとは分かってるが◆付き加井法経=私刑なんたら人とかがいなくなってる今、
SSの作品投下を待つ唯一無二の絶好の機会だからな

http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1522309714/71
0768名無しさん@ピンキー2020/08/24(月) 18:01:46.12ID:755OYaFa
どうでもいいけど、プロファイラーとかの設定はパクるなよ
あと、くれぐれも女怪盗を甘く見るな
お前の心くらい簡単に盗めるんだからな
0769名無しさん@ピンキー2020/08/24(月) 18:22:35.22ID:FAD0WfzZ
こちらもどうでもいいが、既に警告はしてあったからな
ま、「悪魔の証明」みたいな話もラチはあかないよな

「目に見える全ての人々救う英雄」は、最後までとうとう自分自身が救えなかった―

そんな話もあるさ
0770名無しさん@ピンキー2020/08/24(月) 19:41:29.07ID:RZnvFNKW
まあどんな女怪盗も俺の「貞操」だけは盗み出せないんですけどねw
奪えるもんなら奪ってみろってんだ腰抜け女怪盗ども
0771名無しさん@ピンキー2020/08/24(月) 20:54:00.48ID:FAD0WfzZ
その価値があるのか、ないのかの話ではないのか?

それに盗むって言うか、それは「私は甘いケーキが苦手です」って相手に用意させる古典だろう…
まあ万が一、盗まれたらあとでその女怪盗の特徴と、その話を俺にも教えてくれw
0773名無しさん@ピンキー2020/08/26(水) 03:12:24.69ID:jfYxoRoj
女の怪盗と聞いて最初に思い浮かぶ単語が「くノ一」(女の忍者)
しかし世間に「くノ一」の存在が認識されたのは近年創作された作品の産物から

「くノ一」という単語は昔から存在してたけど女の忍者という意味ではなく
それどころか女の忍者は実在していなかった事実を最近になって知った

子供の頃から水戸黄門などの時代劇で女忍者の存在を認識して存在を疑わず
DOAの霞やKOFの舞などのエロエロな「くノ一」が大好きな俺は
その事実を知って放心に近いほどのショックを受けたよ
0774名無しさん@ピンキー2020/08/26(水) 03:38:19.18ID:tlTlwFNT
要はハニートラップって言った方が早い、みたいな話かな…

そして色仕掛けで敵に迫る云々の「噂の話の形の具現化」こそ、あのお色気たっぷりな
そのくの一ヒロインたちだとも言えるのかもね
0775名無しさん@ピンキー2020/09/08(火) 21:16:42.91ID:0OplSZ6Y
変装術が得意で正体を知られていない女怪盗
とある富豪のパーティに潜入し、参加者の金持ちビッチに成りすます
狙いは主催者が持つ宝石
金持ちビッチの偽の顔と身体で篭絡しようと画策するが、
何と主催者はハードなSMプレイが趣味の変態だった
彼の攻めに彼女は耐えきれるのか……とか言う妄想をしてる
0777名無しさん@ピンキー2020/09/09(水) 00:36:50.99ID:D+gOJO+2
荒らしと言うやつが荒らしと言うやつが荒らし
0778名無しさん@ピンキー2020/09/09(水) 08:44:12.79ID:L/XBC4MQ
ようやく変な人いなくなったから
まだ形にしてない構想を雑談的に投下したら
何故荒らし認定されたのか分からないよ…
いや、それ自体がダメだったら反省するけど
0779名無しさん@ピンキー2020/09/16(水) 07:18:46.96ID:8DEhQhLs
「ルパン三世」の峰不二子も女怪盗だと思うんだけど
不二子は自慢のナイスバディで誘惑した男に仕事をさせて自分は美味しい所だけを頂く
そんな感じだから不二子には女怪盗というイメージが無いんだよね
0787名無しさん@ピンキー2021/08/10(火) 13:52:59.49ID:rB+EPAlG
要するに、ここもニセコイスレ住人に目をつけられててて、女快盗がヒドイ目にあうSS
投下を邪魔、妨害がしたかっただけなんだな…
0788名無しさん@ピンキー2021/10/22(金) 01:45:48.33ID:3GLRhzwC
おいクソ女、さっさとダイヤ返せや

「ん〜? お菓子貰う代わりにイタズラしただけだけど♪ 返して欲しいのかな〜♡」

は? ヘソ出し乳揺れTバックレオタードの変態盗っ人メスガキの分際で調子こいてんなボケ

「な!? この怪盗ハッピーパンプキン様に向かってなんて口の聞き方を---うっ!? がっ、げほっ……!!」

はい腹パン一発KO。グダグダほざいてうるせえんだよ黙れや街のゴミがよ

「いたいいたいっ、髪掴まないでよぉ……」

半泣きしてねえでさっさとこっちこいや、今まで盗んできたものの在処全部吐かせたら無駄にムチプリしてる駄肉味わってから粗大ゴミ廃棄キメてやっからよ

「あっ……あうぅぅ……ひ、ひどいよぉ……あっ♡ おっぱい、掴まないでっ……♡」

なんだ痴女コスプレしてるだけあってやっぱ変態か。ヤリ潰してから往来に放置してやろうか、ん?

「ん……♡ そっ、そんなことぉ……♡」
0789名無しさん@ピンキー2021/10/22(金) 05:49:26.29ID:ciB0b0J1
自分が興奮するところだけ抜き出して、ドヤ顔で投下されてもなあ
読んでる他人からすればバカにしか見えない
0791名無しさん@ピンキー2021/10/22(金) 08:47:26.51ID:Sh++MPxq
どうせ何も書けない奴が、賑やかしにコピペしてるんだろうけどな
0792名無しさん@ピンキー2021/10/22(金) 09:16:49.26ID:K+56SjN4
世の怪盗はハロウィンだろうがクリスマスだろうがずっとぴっちりスーツやレオタードみたいな格好ってすごいよな
夏が地獄で汗ぐっしょり、激しいアクションしたら飛び散りまくりそう
0795名無しさん@ピンキー2021/10/26(火) 13:47:00.99ID:+G/3Kf56
えちえち衣装の生意気怪盗の恥ずかしい姿を描いたSS読みた
0796名無しさん@ピンキー2021/10/26(火) 14:11:47.16ID:B9EJRHCR
ならこんなところにカキコしてないで、ググるなり本屋行くなりすれば?
0799名無しさん@ピンキー2021/10/29(金) 09:56:23.38ID:7ZeNNzFO
君が書けば問題ないのでは?
添削とか厳しい批判はあるだろうけど、そららを乗り越えた先に栄光が待っている
0801名無しさん@ピンキー2021/11/05(金) 12:04:59.35ID:TrKbCAFn
ボクもえっちな怪盗の痴態シーン読みたいな
0805名無しさん@ピンキー2021/11/15(月) 10:10:02.01ID:QjaOXHlg
劇場版ルパンの娘観てたらふとこのスレ思い出して来ちゃった
子持ち人妻の怪盗とか流石にこのスレじゃ需要ないだろうなw
0806名無しさん@ピンキー2021/11/15(月) 12:07:48.76ID:9Fa2K2C+
今は需要あるでしょ
巨乳おっとりなママキャラ人気だし
0808名無しさん@ピンキー2021/11/15(月) 14:56:02.23ID:cY/foLPv
ブラックキャットのリンスレット=ウォーカー
神風怪盗ジャンヌ
0810名無しさん@ピンキー2021/11/15(月) 18:01:40.48ID:Lz9pbqdU
>>809
更新頻度めっちゃ遅いし単行本2冊近く出せそうなぐらいストックあるけど続いてる
なお最終更新は9月(その前は5月)
0812名無しさん@ピンキー2021/11/15(月) 21:07:23.90ID:RpdDq8lP
急に賑やかになってきて何よりですねぇ
見え見えなんですけど
0818名無しさん@ピンキー2021/11/17(水) 09:41:21.21ID:DIT1Nijo
わざわざここに書き込み、他人に知って貰うような価値ある話とは思えないな
0820名無しさん@ピンキー2021/11/17(水) 15:06:19.30ID:J337uwbU
何か書き込みがある度に「釣れた釣れた!」って書き込んでる奴が
人に「わざわざここに書き込み、他人に知って貰うような価値ある話とは思えないな(キリッ」とか書き込んでるの草
0821名無しさん@ピンキー2021/11/17(水) 15:52:45.75ID:87peUrIc
釣れたって言われたのが悔しかったのか何度も繰り返してワンパだよねー
いやそんなに効いてたのかよ、とw
0826名無しさん@ピンキー2021/12/15(水) 02:26:48.42ID:o5fV0z2k
自演じゃ何をやっても盛り上がらないね
分かってたけど
0828名無しさん@ピンキー2021/12/17(金) 11:56:38.92ID:LJZG+4+Q
需要のないものをこれ見よがしに餌として出されてもなあ
そもそも魚の住んでいない水溜まりだろ
釣りをやれって方が無料だわ
0831名無しさん@ピンキー2021/12/18(土) 01:09:30.48ID:acIwKphG
釣られたら悔し紛れの「爆釣!」とか鸚鵡返ししてたのに>>821で指摘されてから言わなくなったな
気にしてるのバレバレでかわいいやん
0832名無しさん@ピンキー2021/12/18(土) 02:41:07.00ID:TVOWFZNL
釣れた釣れた、ってさぁ……
わざわざここに書き込み、他人に見て貰うような価値ある書き込みとは思えないなw(キリッ
0834名無しさん@ピンキー2021/12/19(日) 00:38:30.04ID:gh8AgMSx
>>824
シーフイントラップずっと探してたわ
感謝
0835名無しさん@ピンキー2021/12/19(日) 07:55:25.20ID:A5luHxYO
取って付けたようなレスは逆効果だろ
もしかして笑わそうとしてやってる?
0836名無しさん@ピンキー2021/12/20(月) 10:06:17.95ID:R5VSrgah
シーフイントラップあるやん
ちゃんと保管してくれてた人がいるんだな
0838名無しさん@ピンキー2021/12/20(月) 16:35:45.32ID:x3HfJPSh
商業でもかまわんからおすすめあったら教えてくれ
ナイトミーナとか良かった
0840名無しさん@ピンキー2021/12/20(月) 19:23:44.32ID:aR8zH9t+
>>838
『Ziggurat』の作者が書いてた
『the midnight heart』って成人漫画が良かったよ
0841名無しさん@ピンキー2021/12/20(月) 22:10:59.28ID:8ZgTi9kU
急に住民が増えたなあw
これでまた投下がドッカンドッカンくるなあww
0842名無しさん@ピンキー2022/01/18(火) 21:34:52.69ID:e7BWE0pV
新年怪盗期待age!
0844名無しさん@ピンキー2022/01/19(水) 21:09:59.61ID:5bzuqGSr
伝説の女怪盗と老人

腕利きの女怪盗であるミネコは悪の組織の屋敷に忍び込んだが、廊下に設置された催眠ガスのトラップによって敢えなく捕らえられてしまった。
「ここはどこ……?」
用意周到な組織の幹部達の罠に誘い込まれた彼女は、目覚めると拘束台に磔にされていたのだ。
「さて、今夜の目玉商品のご登場であります!」
目の前には高級スーツを着た中年男達がワイングラスを片手に持って立ち、ミネコを見上げていた。
彼女の隣では若い男がマイクを持ち、女怪盗ミネコの漆黒のラバースーツにバラムチを打ちつけた。
太ももにじんわりと広がる痛み、それによって意識がはっきりとしてくる。
「それでは入札開始!」
信じられないような金額が次々と叫ばれ、ミネコの表情は次第に青ざめていく。
それもそのはずだ、今、目の前にいるのは自分に対して直接の恨みを持つ闇の世界の有力者達なのだ。
彼らは全財産費やしてもミネコに復讐し、屈服させて、その身を滅ぼすまで陵辱したいと願っている。
世界的に有名な女怪盗なのだ、彼女を落札し、うまく利用すれば容易に元は取れるだろう。
男達はそれぞれの思惑と欲望に身を奮わせた。
舌舐めずりをしながら彼女を睨みつける小太りの男、周りからの視線など構うこともなく股を膨らませる男。
変態どもの眼差しを浴びるうちにミネコは怪盗となったことをはじめて後悔し、絶望した。
だが彼女を落札したのは、もはや彼女との性行など満足に行えないであろう老人だった。
0845名無しさん@ピンキー2022/01/19(水) 21:14:28.94ID:5bzuqGSr
「いやあああああぁっ!」
どことなく喜びを感じさせる悩ましい悲鳴が地下牢の中で反響していた。
見事にミネコを落札した老人が、屋敷の特別室で彼女を弄んでいた。
自分自身で犯す体力などないその老人は、部下である若く屈強な外国人達にミネコを犯させ、その様子を食い入るように眺めていた。
その有様はまるで野獣の性行為のようで、男達は狂ったようにミネコの豊満な肉体を貪り喰らっていた。
「ワシの悲願を果たすことができたわい、もはや金などいらぬわ!」
文字通り全財産を注ぎ込んだ老人は散々に犯されて汗と体液に濡れたミネコの乳房や尻の肉を舐めるように覗き込んだ。
腕利きの女怪盗というプライドを奪われ、終わりの見えない陵辱によって既にその心は砕かれている。
ミネコの髪は乱れ、口元は黄ばんで泡立つ精液と唾液で汚れていた。
今までの自信に満ちた高飛車な表情は快楽に侵蝕され、許容範囲を超える媚薬のせいで限界まで破壊されている。
「おっほおおおおおぉ!!」
男達が交代で休む隙もなくミネコに射精を繰り返すたび、彼女は野太い喘ぎ声を上げて豚のように鼻の穴を膨らませて無様な顔を披露した。
既にこの有様では、今後、怪盗としても肉奴隷としても利用価値は限りなく低いだろう。
だがこの老人は、美しい伝説の女怪盗を砕くことができればそれで満足だったのだ。
優れた女の価値を地の底に引きずり落とし、家畜以下の存在になるまで全てを奪い尽くす。
鼻の曲がりそうな異臭と奇声同然の喘ぎ声に満たされた快楽と破壊の牢獄の中で、老人の満足そうで静かな笑い声は絶え間なく続いていたのである。
その後、ミネコの行方を知る者はいなかったが、落札した老人は本人曰く人生の絶頂の中で亡くなったという。
遺品にはミネコの全盛期の写真や監視カメラのビデオテープ、そして不運にも捕らえられて堕落してからの姿を収めた記録などが大量に残されていたという。
それらは遺言により、表の世界にまで流出させられた。
ミネコのその後の消息は不明だが、闇の組織が牛耳る危険地帯の小国で、彼女と良く似た女が媚薬欲しさからチンピラ相手に腰を振っているのだという。
0846名無しさん@ピンキー2022/01/19(水) 21:17:30.57ID:5bzuqGSr
終わりです。
もうちょっと長いのやりたいけど、実力足りないと思うので。
誰か喜んでくれたら嬉しい、さようなら。
0852名無しさん@ピンキー2022/02/10(木) 22:39:15.18ID:OL6lKg/F
0853名無しさん@ピンキー2022/02/20(日) 00:54:35.70ID:tFTe6mDN
はぁと💕
0854名無しさん@ピンキー2022/02/22(火) 23:22:36.56ID:eO0zxF9W
君に幸あれ💕
0866名無しさん@ピンキー2022/07/22(金) 16:59:42.25ID:bBZY69Qo
君以外はみんな捕まっちゃって、ここには来れないみたいだねw
0868名無しさん@ピンキー2022/07/24(日) 06:22:37.05ID:X+A7O2wi
みんなクスリを打たれてヘロヘロになってるよ
もう海外の好事家に売られた頃なんじゃないかな

君以外はね
0869名無しさん@ピンキー2022/07/28(木) 02:32:21.45ID:yVj4spZC
それでも怪盗は負けたりしません
牢も手錠も鮮やかに抜け出して、夜の街へ翔び立つよ
何人たりとも、月下にきらめく自由な翼を縛ることは叶わないわ
0870名無しさん@ピンキー2022/07/28(木) 08:27:05.61ID:Il8IraO7
もうみんな色々垂れ流しながらアヘ顔晒してるよ
死ぬまで奴隷にして欲しいって哀願されたよ
殺すつもりだったけど、オークションにでも掛けるかな
恨みを持ってる悪徳社長も多いことだしな
0871名無しさん@ピンキー2022/07/28(木) 15:54:57.59ID:Il8IraO7
怪盗なんて勇ましいこと言っても、所詮は女の子だからな。
裸にひん剥いて、天井から鎖で吊るしてやったら、アイマスクの奥で涙ぐんでやがったよ。
無論、アイマスクを残してやったのは慈悲の心からなんかじゃなく、ビデオ撮影のためで、
有名な女怪盗を拷問してるってことを、ビデオの視聴者に分かるようにするためなんだけどな。
女怪盗にしても、ウチに侵入したのは急に思い立った急ぎの仕事だったせいか、準備が完璧には整っていなかったようで、
必死で抵抗するのを数人がかりで押さえつけ、やっとこさでパンツ脱がしてやると、純白の布地にくっきりウン筋がついてやがった。
学校帰りの途中で時間がなく、いつものコスチュームに着替えるのがやっとだったんだろうな。
まあ、奴が行方を追っていた父親の形見の最後の一つ「水無月の真珠」がウチに運び込まれると知っちゃ、心穏やかではいられなかったろうけど。
しかし、いくら急ぎの仕事だからといっても、若い娘がジョリ腋やパンツにウン筋は恥ずかし過ぎるだろう。
こりゃ抵抗したくもなるってもんだと、皆でゲラゲラ笑ってやったら怖い目でキッと睨み付けられてしまったよ。
全部が女怪盗を捕らえるために仕組まれた巧妙な罠だったんだけどな。
最初は恨みがましく悪態をついていた女怪盗だったけど、子飼いのヤクザがクスリと電磁パルスで責めたら勝手に盛り上がっちまって、
散々のたうち回った挙げ句、最後はチンポに勝てなかったよ。
まあ、素人娘をソープに沈めまくってる、現役のプロが相手だから無理もないがね。
近いうちに裏ルートでその時の拷問調教シーンを撮影したDVDが出回るから、君も彼女のシンパとして興味があるのなら、是非調べてくれたまえ。
0872名無しさん@ピンキー2022/07/28(木) 17:32:44.60ID:kcypXLkm
買う
0873名無しさん@ピンキー2022/07/28(木) 19:38:46.96ID:p9HKT9FL
本当にそれでいいのか?
女怪盗のアンチが彼女を侮辱するために作ったビデオだぞ
助けにいくのがファンとしての筋じゃないのか?
早く正気に戻してやらないと妊娠してしまい、そのまま堕胎も不可能になるんだぞ
0874名無しさん@ピンキー2022/07/28(木) 20:08:56.22ID:Z0SEBG9X
>>873
それサイコー
0875名無しさん@ピンキー2022/07/28(木) 20:11:56.35ID:Z0SEBG9X
いや 堕胎もできなくなる、じゃなくて堕胎の為にスプーンでコリコリされて喘ぐのがいいかな
0877名無しさん@ピンキー2022/08/20(土) 12:38:09.73ID:+bIMRmcE
怪盗はおっさん共にそういう幻覚見せてクスクス笑ってるんだけどね
「オジサンたちってエッチなコトに必死すぎだよねw」
「同感w 私たちを捕まえたときの妄想が現実化したとでも思ってるのかな? ずっと特殊催眠音波で幻見せられてるとも知らずにw」
てな具合に手玉に取って悠々と逃げながら術中にハマった哀れな男たちを見て嘲笑するのが華麗な美少女怪盗の手際の良さってもんよ
0878名無しさん@ピンキー2022/08/20(土) 21:49:50.40ID:C8M+txu4
 少女怪盗は眠りについたまま、弛緩させた裸体を時折ビクビクっと痙攣させている。
 股間の二穴には怪しげな形をした張形が挿入されており、それぞれの尾部から伸びた色とりどりのリード線がラップトップPCの端子に繋がっている。
 キーボードを叩くたび、梁型の表面にビッシリ埋め込まれた鋲に電気信号が送られ、少女怪盗に快楽を与え続けている。
 2本の張形がギュウギュウと締め付けられ、ときおり間欠泉のように小水が迸る。
 黒目は完全にまぶたの裏に潜り込んでおり、彼女の目には何も映っていない。
 おかしな形につり上がった口元からは涎が垂れ流しになり、「ヒヒッ……フヒヒヒツ……」と呻きとも笑いともつかない声が漏れ出している。
 頭部にも何本もの電極が貼り付けられており、リード線でデスクトップパソコンと繋がっている。
 デスクトップからは脳波に作用する電気信号が送られており、少女怪盗に好きなように淫夢を見せることができるのだ。
 いま、彼女が脳内で見ているのは、女怪盗マニアの悪徳富豪を懲らしめている夢である。
 夢の中の彼女は特殊催眠音波で悪徳富豪に淫夢を見せ、ぶざまに夢精を繰り返す姿を嘲笑しているのだ。
 だが、事実は真逆であり、実際には囚われの身となった彼女が、私の前で痴態をさらしている。
 見事に仕事を終えたと安堵した瞬間に強制覚醒させ、厳しい現実を知らしめることで強烈な絶望感を与える。
 何回繰り返してもたまらない、一向に飽きの来ない見世物だよ。
0879名無しさん@ピンキー2022/08/21(日) 03:43:09.52ID:JEV9afuc
そう嘯く変態を通気ダクトの中から覗いていた彼女は、決意を新たにする。

(ひどいコトするわね……待ってて! 必ず助け出すから!)

手首の先を油断し切った男の頭に向ける。
即効性の麻痺剤を塗り込んだ針を射出する暗器は、まさにこのときのために。
潜入活動の際にメイドや受付嬢になりすまし、好色な目で肢体を睨め回されるのを歯を食いしばって耐えた成果は、今実ろうとしている。
敵はまさか別に潜んでいた怪盗少女が反撃を画策しているとは思ってもいないだろう。

怪盗の逆襲を想定していなかった愚かな男に待っているのは、敗北と失脚の2つしか無い。
月下に華麗に舞う蝶を捕らえようとする無粋な蜘蛛は、毒牙を隠した蝶により地に墜ちることになるのであった。
0880名無しさん@ピンキー2022/08/21(日) 13:24:22.49ID:ZT2X+sRB
リューズを押すとパチンと音がして、グラスが45度の角度に跳ね上がる。
グラスに光の十字が浮かび、怪盗少女はその中心を悪徳富豪の首筋に重ね合わせる。
(さあ、おねむの時間よ)
少女はほくそ笑むと、トリガーリューズを押し込もうとした。
その瞬間、目の前にガラスの板が落ちてきた。
「気付かれたっ……そんなっ……」
慌てる怪盗少女の足側にも重い鉄板が落ち、彼女の退路を遮断してしまった。
「くっ!」
少女は目の前のガラス板を殴りつけるがビクともしない。
このダクトは彼女が通れるギリギリのサイズである。
身動きすらままならい狭い空間ではテイクバックも取れず、全力を振るうことは不可能だ。
「やめたまえ。そんなことをしても拳を痛めるだけだよ」
特殊ガラスの強度に自信があるのか、悪徳富豪は余裕綽々の態度でダクトを見上げる。
「ど、どうして……」
怪盗少女の青ざめた頬を嫌な汗が一筋流れ落ちる。
「メイドに化けて潜入するなど、バレないとでも思っていたのかね? 我が屋敷の使用人が着けている社員章にはビーコンが埋め込まれているのだよ」
少女は「ハッ」と襟元に付いた社員章に手をやる。
「周波数は決められた時間に2回、全員が手動で変えることになっている。一人だけ違う周波数の人間がいれば、怪しむのは当然ではないかね?」
悪徳富豪がこらえきれないように「クックック」と笑いを漏らした。
0881名無しさん@ピンキー2022/08/21(日) 13:25:07.29ID:ZT2X+sRB
それから数分後、怪盗少女は全裸に剥かれ、鉄パイプを組み合わせた拘束架にかけられていた。
メイド服と共に特殊装備一式は取り上げられ、まさに寸鉄帯びない状態であった。
ツインテールを縛っていたヘヤゴムまで取り外す念の入れようである。
大股開きになった股間は隠しようもなく、半開きになったアヌスからはドロリとした液体が垂れてきている。
穴という穴を検査された際、直腸は勿論のこと、S字結腸の奥まで徹底的に調べられたのだ。
ローションをタップリ使ってくれたのは、悪徳富豪の優しさではなく、彼女の「商品価値」を下げないようにとの嫌らしい計算によるものである。
前に視点を移すと、まだ生え揃っていなかった恥ずかしい毛は丁寧に剃り上げられている。
一度いにしえの忍術を使う怪盗少女を捕まえた際、痛い目に遭ったことがあったのだ。
鍛え上げた立毛筋を使い、恥毛を針のように飛ばしてくる忍法にやられた彼は、まんまと怪盗クノイチを逃がしてしまった。
若き日の彼のほろ苦い思い出である。
「さあ、これで逃げようにも逃げられなくなったわけだ。ちなみに手足の枷は鍵穴にリベットを打ち付けておいたから、得意の鍵開けも無効だよ」
少女は無駄だと知りつつ大の字になった手足をばたつかせるが、狩猟用の太い鎖はジャラジャラと堅い音を立てるだけであった。
「むぐぅぅぅ……」
自殺防止用に噛まされたボールギャグの穴から、怪盗少女の唸り声が漏れ出す。
声にならない声で罵られても、悪徳富豪は涼しい顔を崩さない。
0882名無しさん@ピンキー2022/08/21(日) 13:25:38.77ID:ZT2X+sRB
「これじゃお喋りも楽しめないから、猿轡だけは外してあげよう」
悪徳富豪が優しい言葉を掛けてくるときは、必ずろくでもないことを考えている。
それを知っている怪盗少女は身を固くした。
「そうそう、君の仲間だけどね、彼女も君と同じ格好で別室でくつろいでもらっているよ」
怪盗少女の身体に緊張が走る。
「君が反抗したり、自殺を試みない限りは、彼女の生命に別状はないと私が保証しよう」
悪徳富豪はそう言うと、怪盗少女の後頭部に手を回し、ボールギャグの結束を解いた。
酷い嘔吐感にえずきながら、怪盗少女はゴム製のボールを吐き出した。
ハアハア言っているうちにようやく息が整った怪盗少女は、キッと悪徳富豪をにらみつけた。
「殺すのなら早く殺しなさいっ。怪盗少女は生きている限り絶対に諦めないっ。どんなことをしても、必ずここから逃げ出してみせるわ!」
大見得を切られても、悪徳富豪はニヤニヤと笑っているだけ。
彼にとっては毎度おなじみの台詞であり、むしろ楽しみになっているのだ。
「そんなことを言ってるのも最初だけだよ。結局はみんな『死ぬまでこの屋敷で飼って欲しい』なんて哀願することになるから」
「だっ、誰がぁっ……」
怒りのあまり怪盗少女は言葉を失ってしまう。
「さてさて、何から始めようかなぁ」
あくまで余裕を崩さない悪徳富豪は、怪盗少女の装備品を点検し始めた。
無論、奪還防止を考えており、投げ縄程度では絶対に届かない距離まで離している。
0883名無しさん@ピンキー2022/08/21(日) 13:26:16.95ID:ZT2X+sRB
「ほう、これなんか面白そうだ。この腕時計から麻痺薬を塗った針が飛び出すんだな。くわばらくわばら」
悪徳富豪がトリガーリューズを押すと、ケースから針が飛び出した。
真上に打ち上げられた針は天井近くまで飛び上がり、やがて勢いを失い床に向かって落ちてくる。
それを人差し指と中指で挟み込む悪徳富豪。
「これって狙い次第で命に関わるんじゃないのかな? 延髄に深く刺さるとかすれば、呼吸中枢がやられちゃうじゃん」
針先の匂いを嗅ぎながら悪徳富豪が怪盗少女に近づいてくる。
「けどさ……浅くさしたら、薬の影響も違ったものになるのかなぁ? たとえば……こんな風に」
悪徳富豪はそう言うや、針先を無防備な怪盗処女の胸の突起に刺し、そして素早く抜いた。
「……はぁぁぁっ?」
即効性の劇薬の効果はてきめんだった。
右の乳首だけ小指の第一関節ほどにも腫れ上がり、独立した生き物みたいにビクンビクンと律動を始めた。
「いやぁぁぁーぁっっ!!」
強烈な麻痺作用を持つ薬品は、極微量を用いられることでとんでもない媚薬としての作用を発揮したのだった。
乳首が勃起するたび、狂おしいまでの感覚が電流となって怪盗処女の脳を掻き回す。
「おっと、これじゃ不公平だ。私も紳士失格だな。それっと」
左の乳首に走った刺激は、怪盗少女には痛みとして感じ取れなかった。
「ひぃやぁぁぁーぁぁっ!!」
怪盗少女の口から絶叫が迸る。
今や怪盗少女の思考は途切れ、乳首がうねうねと脈動を繰り返す。
まさに寄生虫ロイコクロリディウムに身体を乗っ取られたカタツムリそのものだった。
0884名無しさん@ピンキー2022/08/21(日) 22:22:54.41ID:mj2YCxlW
もっと
0885名無しさん@ピンキー2022/08/21(日) 23:08:05.75ID:cpqWcCyJ
フフフ
今度こそ脱出は不可能なようだな
怪盗少女なんてイキってみても、所詮は女だよ
0890名無しさん@ピンキー2022/08/24(水) 19:41:30.82ID:npTnd//9
ところでAIのべりすとはどう思います?
自分は新作がほとんど無いのでアクアメロディをコピペしてIF話をつくったりしてます。

まぁ、設定の著作権はAMさんに一言言えば陵辱編なんかもOKと言ってましたが、
ご本人見当たらないのでこれを上げたりはできないんですが。
0891名無しさん@ピンキー2022/08/24(水) 19:51:05.80ID:gPZe01I2
どう考えて本人だろ
自演でOK出すとか回りくどいことしなくてもいいよ
誰もいない荒野なんだし
0892名無しさん@ピンキー2022/08/25(木) 10:46:42.29ID:odXvJlcq
(フフッ♡)
0895名無しさん@ピンキー2022/08/26(金) 00:42:04.06ID:UnjQdcdG
(んっ……このままじゃっ……なんとかしないとっ……)

 ツインテールのメイド怪盗は−−−今はその2つとも失ってしまったが−−−快感と痛みに蹂躙されながらも、今なお瞳の輝きを保っている。
 顔が紅潮しているのは、衣装をひん剥かれて乙女のカラダを晒し、身体中の穴を弄られた羞恥心だけでなく、むしろ一層燃え上がった敵愾心と反骨心に由来する。
 怪盗としてのプライドと、自分が敗れて他の同志の少女たちに塁が及ぶことになってはならないという、気丈で高潔なシスターフッドが、かろうじて彼女を支えていた。

「あっ……♡ んっ……♡」
 甘いうめき声をあげる。
悪徳富豪は下卑たニヤニヤ笑いを浮かべているが、真の狙いには気付いていないようだ。
0896名無しさん@ピンキー2022/08/26(金) 00:42:58.94ID:UnjQdcdG
(よし……奥歯の裏側に仕込んだとっておきの気付け薬を飲めた。後は……)
 嬌声を発したのは薬の嚥下を誤魔化すため。
薬の組成が身体に即効で染み渡り、意識の眩みがなくなったのを感じ取ると、神経伝達抑制物質を「意図的に」胸からの刺激を減じるために生じさせる。
 この身体コントロール術は、世界最先端の特殊部隊に供される機密研究の成果をひょんなことから入手し、習得した成果である。

(私のおっぱい、こんなになっちゃって……)
 膨れ上がった乳首を恨めしく眺めつつも、頭では冷静に次の手を打ち続けている。
「よく耐えるじゃないか。この絶望的な状況でいくら粘っても無駄だと思うがね。ほれほれっ」
「あぅっ!?」
 鼻歌混じりに左右の乳首に針を打たれるものの、そのダメージは最初に食らったときほどではない。怪盗少女は快感に悦んでいるフリをしつつ、逆転の青写真を描くのを止めない。
0897名無しさん@ピンキー2022/08/26(金) 00:45:10.00ID:UnjQdcdG
 自身のフェロモンや呼気など体性放射物を操り、各部の筋肉を意図的に収縮させる。
そうすることで可憐な口からは絶えず本物同様の甘いあえぎ声を漏らし、おっぱいやお腹を浅い汗でうっすらとコーティングし艶かしく明かりを照り返させる。
相手の責め苦を逆に利用したため、この作業は難なく成功する。彼女のこれまでの怪盗稼業を支えてきた、他者を全身で騙くらかすサキュバス顔負けの演技術である。
 ダメ押しとばかりにこれまた扇状的にテカテカした太ももどうしをモジモジと擦り合わせ、秘部からの愛液をいやらしく見えるように垂れ流す。
 ゴクリ、と男が生唾を呑む音を聞いて、怪盗少女は心中で笑う。しかし演技とはいえ流石に恥ずかしい。一刻も早く脱出したい。

「はぁ、はぁ……はふぅ♡ ああっ♡ き、気持ちいよっ……♡」
「ふんふん、それそれ。 その反応が見たかったのだよ」
 胡乱に「潤ませた」目で、改めて敵を見定める。
 経験の豊富さ故の念の入れよう、警戒の強さは確かに感心に値する。
メイドの社員章の周波数を用いた防犯策などは、場数を踏んできた自分でさえ想像の外にあった狡猾な罠だった。強固な拘束にも苛烈な身体検査にも、浅くないダメージを刻み込まれてしまっている。
0898名無しさん@ピンキー2022/08/26(金) 00:51:58.70ID:UnjQdcdG
(ほんの一時とはいえ、私に敗北を予感させた手腕は褒めてあげるわ)

「もう少しで堕ちそうじゃないか。勇んで仲間を助けにきた癖にあっさり捕まって、怪盗は負けたりしないとか大言壮語していた割には無様な痴態を晒すだけかい?」
「くっ……!」
 無遠慮な言葉にカチンと来るのを必死に自制する。

「怒ったかね? そーらっ」
「ひゃうっ♡!?」
 まだまだ続く乳首責めに合わせ、甘く悩ましい吐息が漏れるも、いよいよ演技の範疇に収めるのが難しくなってくる。

(っ……こいつ、なんて責めが上手いのっ…!)
 認めたくないが女体イジメの手腕が優れている。
一本調子にならず、しばらく手を付けず期待させたかと思えば、意識の隙を突いて容赦無く新たに刺激を加えてくる。緩急も強弱も自在に変化させ、嬲られるばかりの乳首はもうノックアウト寸前だ。作戦の為にフェロモンを過剰放出し過ぎたのが仇になってしまっている。
「こ、この、ヘンタイオヤジ……!」
「変態なのは君だろうが。ん?」

ぎゅうッ!

「ひゃうっ!?♡ ど、同時に乳首つぶしゃにゃいでっ♡」
 神経伝達抑制物質の操作術を体得していなかったなら、とっくに堕とされていたことだろう。
なるほど、自らペット化を志願するようになるという男の言葉も、決して空言では無いらしい。
 しかし、雌伏のときは終わりを告げる。
止まない雨はないように、日はまた登るように……美少女怪盗には月が微笑むのだ。


「さあて、柄にも無く没頭してしまったね。いつまでも乳首ばかり責めていても仕方ないし、そろそろ趣向を変えて−−−」
「ま、ってぇ……♡」
0899名無しさん@ピンキー2022/08/26(金) 00:54:01.81ID:UnjQdcdG
「ん?」
「やめないでぇ♡ ちくび、もっとイジってくれてイイからぁ♡ 死ぬまで飼われても、か、構いませんからぁ♡」
 咳を切って溢れる、みっともない屈服宣言。
 必死さ満点の大きな声でそう言い放った少女の双眸は涙で潤み、ぷるぷる唇の小さな口からは、桜色の舌が涎まみれで物欲しそうに蠢いている。

剥き出しのまま晒された生意気怪盗えちちボディは全身余すことなく紅潮しきり、女の子として恥ずかしいほど噴き出た汗が下乳やへそ周りや太ももで扇状的に筋を作ってすぐ下の床に大きな滴り跡を残していく。
 身体情報全てで白旗宣言。
 調子こいたエロ尻エロ乳特級美少女ツインテ怪盗の、敗北確定&所有物化確定の無様恥ずかしい三文娼婦的おねだり。
おまけに少し漏らしているみっともなさ。
 濡れて小さな束になった髪が頬に張り付いて、屈服モードに突入した彼女の表情を情け無く彩るのであった。

「……ふーん。人にものを頼む態度も知らないのかね? 躾のなっていない雌豚め」
「はひゅっ♡ はひゅっ♡ ごひゅじんしゃまぁっ♡ さからってもうしわけありましぇんでたあっ♡ あやまりましゅから、もっと、イジめてぇ!!」
「はっ」
 男は鼻で笑い、軽蔑の目で怪盗を見る。
 堕ちた。今回の獲物もいつも通りのカモだった。グロッキーに顔を伏せ、浅く息を刻む女を見てそう確信を抱く。
 どこからか微かに聴こえてくる、ネズミの足音だけが僅かな沈黙を乱していた。
0900名無しさん@ピンキー2022/08/26(金) 00:56:52.20ID:UnjQdcdG
「ねえ、ごしゅじんしゃまっ……♡ おねがい、おねがいきいてぇ……」
「お願い? ちゃんと自分の口で具体的に言ってもらわないとねえ」
 そう言い捨ててると、負け確怪盗の乳首を親指で弾く。

ビシッ!

「んんっ!?♡」

ぷしゅっっっ♡♡♡

 まいりました♡とばかりに秘所からいろいろ混じった負け汁をしぶかせる。もはやケダモノと同レベル。場末のソープ嬢の方がまだ品がある。
「偉大な遺伝子が入ったお精子をどうかお恵みください♡ 心を尽くしてエロ肉総動員で奉仕する準備はできておりますのでどうぞ気軽にお子種を吐き捨てて使い潰してください♡」と、口よりも雄弁に物語っているようだ。

「あんっ♡ ひ、ひどいよぉ♡ ひどすぎりゅっ♡」
「ククク…」
 燃え上がる嗜虐心。込み上げる征服感。
今回の獲物はいつもにも増して色っぽく、興奮させられる。いくら着飾ろうが、いくら体を鍛えようが、メスとしての浅い悦びを知らせてやれば性交渉に疎い柔肌の園はあっけなく陥落する。
かつては名のある怪盗だったのだろうか。今では詮無いことだが。

「うぅ、うううぅぅぅ」
「今更恥ずかしがって俯かれてもねえ。ほら、もう負けを認めて『飼ってください』って言っちゃえよ。他の怪盗はちゃんと言えたよ?」
「か、か……」
 震える声でポツリポツリと述べる美少女怪盗。その様をニヤニヤと見つめる悪徳富豪。
目尻を垂れ下げて、いじらしく支配を乞う様は、完全敗北&完全屈服待った無しの駄肉奴隷という他無い。
紡がれる言葉は、今までの日常との訣別宣言だ。
 これだ。これだから怪盗狩りは辞められない。いくら気丈に振る舞っていても、少し虐めてやればすぐこれだ。所詮は女だ−−−

「『か』? 何かね?」
「か……」
「ほら、早く」
0901名無しさん@ピンキー2022/08/26(金) 01:00:50.37ID:UnjQdcdG
「……怪盗を舐めないことね♡」

 一瞬だった。
 かつてくらった怪盗クノイチの秘策忍術より、遥かに強い衝撃が悪徳富豪に襲いかかる。
 突然の高圧電流が、油断し切った男の全身を即座に駆け巡り、たまらずその場に転んでしまう。
「あっ、あっ……」
 あまりにも突然で、事態の把握は不可能だった。
 薄れゆく意識に登るのは、輝かせた瞳でイタズラっぽくウインクする怪盗の笑みだ。
−−−怪盗を舐めないことね♡
 最後に聞いたあの声は、とても先ほどまで浅ましく乳首責めに溺れていた女のものとは思えなかった。
 高潔な騎士のような、自信と正義に満ちた言葉。

「ホント手間掛けさせてくれるわ。手強かったわよ、貴方」
 肩に載せた小さなネズミを指で撫でながら、静かに呟く怪盗。あれにやられたのか?そういえばネズミの足音が聞こえた気もする。しかし思考が纏まらない……
「でも、ちょっとエッチなことに必死過ぎね。最初は手堅かったけど、詰めの終盤はスムーズに行って拍子抜けだったわ」
 目が霞む。口からは涎が漏れている気もするが、拭うための手も動かせない。
「最後の手向けよ!! ばーか!!!! 死んじゃえっ!!!!」
 いつの間にか鎖から逃れた少女が、思いっきり顔を踏み付けてくる。
 こんな危機的事態だが、片足を振り上げた汗みずく美少女の白く滑らかな尻を見て、不思議にも良い女だったな、などと呑気に思う。
 それが悪徳富豪の最後の景色だった。
「お尻の中まで弄ってくるとか最っ低!! 女の子なんだからちょっとは手加減しなさいよ!」
 ゲシゲシと何度も踏み付けまくり、はあはあと息を切らす。男にはもう何も聞こえていない。

「するつもりのなかったお漏らしとか、死ぬほど恥ずかしかったのは本当なんだからね……」
0902名無しさん@ピンキー2022/08/26(金) 01:04:10.17ID:UnjQdcdG
「救助後の脱出ルート確認、と」

 ヘアゴムでツインテールを纏め終えた少女は、ネズミ型多機能サポートメカが示すホログラフビジョンを確認する。

「ちゅちゅちゃんたちありがとね。今回も上手くいったわ」

 鳴き声の代わりに静かな駆動音を返すのは、巡回させていた機械仕掛けのネズミだ。
 屋根裏に潜んでいたときから一体をそばに付けておき、緊急事態に備え自分を追跡する様に設定していた個体である。
 声に含まれる高さと特定ワードの組み合わせで緊急指令コードを送り、他所に回していたネズミメカを召集。
 えっちな責めに苦しんでいる間に喘ぎ声に紛らわせて命令を出し、大声を上げたタイミングで天井に穴を開けて侵入させ、高圧スタンガン攻撃を実行させたのだ。
当然、余裕ぶっていても一皮剥けばそこいらにいるエロオヤジに過ぎない悪徳富豪は怪盗のぷっくり乳首に御執心で気付かない。
 それだけでほぼ作戦の成功は約束されたようなものだが、この美少女怪盗は自身のフェロモンをコントロールし相手に特定の感情反応を引き出すことなどお手のものなのだ。
 今回は相手が悪かったとしか言いようが無い。まさかやらしい呻き声や色っぽい悲鳴が自分を攻撃する命令だとは想像もつかないだろう。
 かくして、気絶して床に転がってる小汚いオッサンは、かつて怪盗を逃した失態をまた演じてしまったわけである。

「おっし。 そろそろ行こ」

 持ってきていた小さな濃縮栄養剤を飲み下して、アドレナリンなどの放出を意図的に増やして決意を新たにする。
 鎖を切断したミニ電動ノコ付きネズミメカによって枷も破壊し終わり、装備を奪還する。
 吐き気を催すほどの嫌悪感はあるが、男から剥ぎ取った高級スーツを取り敢えず身に付けて完全に怪盗として動けるコンディションを取り戻していた。長すぎる丈は適当にカットしたが何の罪悪感も無い。
0903名無しさん@ピンキー2022/08/26(金) 01:05:39.48ID:UnjQdcdG
「よし、この悪徳富豪を破滅させて、仲間を助けて……私もアレを頂きますか♡」

 ネズミたちを放ち、作戦行動に移る。
 剥ぎ取られた衣装の隠し場所は目星が付いている。見張りたちを電撃ネズミで無力化し奪還してささっと着替えを済ませ、屋敷の電気系統を攻撃する。
 停電させたところで装置に捕らえられていた怪盗仲間を手早く救助。パワーアシスト装具も用意してあったので運ぶのに苦労は無い。道中、干してあったのを拝借したメイド服を着せる。
 周到に安全確認しつつ、持ってきていた栄養剤や着付け薬を飲ませて、回復させたのち安全な脱出ルートを教える。

「……そう。分かったわ。その真珠はお父さんの大切な形見なのね。私がきっと取り返してあげる。3日後の夜12時に北の埠頭に来て。そのとき受け渡すわ」
別れ際に約束を交わす。
「あ、ありがとう……」
「礼はいいわよ。怪盗は助け合いなんだから。さて、電話の設定して、と」

 助けられた少女の感謝を背中で聞き、屋敷に舞い戻る。

「まさか助かるなんて。間違い無いわ、あの子こそあの怪盗−−−」
0904名無しさん@ピンキー2022/08/26(金) 01:06:52.73ID:UnjQdcdG
 悪徳富豪を無力化した今は、残された障害はものの数では無い。
 彼女に数少ない汚点を付けたガラス板のトラップを警戒し、人がいないときを見計らって廊下を進むことにした。その的確な高速移動は、警備に対応に余地を許さない。
 停電で混乱した屋敷内は、今や混乱の渦。
 あの富豪が倒れている部屋のドアも、瞬間的に硬化する特殊液体プラスチックで容易に入れないようにしてある。この機に乗じて駆け抜けるのが得策だ。

「旦那様! くそっ! ドアが開かない!」
「怪盗は逃げたのか!? 装置に捕まえてたヤツもいないぞ!」
「例の宝石はどうなったんだ!?」
「そ、それが隠してあった倉庫にはもう無くて! 見張りもやられていました!」
「あの女はどこだ!?怪盗は逃げたのか!?」
「逃げたからこうなってんだろうがバカ!!
「何だと!? その言い草はなんだ!!」
「おい肘が当たったぞ!」
「暗いから仕方ねえだろうが!!」
「まさかバックアップ電力まで完璧にやられているとは……導線がネズミに食われたみたいだ」
「おい! また誰かが気絶させられてるぞ! いつの間にやったんだ!?」
0905名無しさん@ピンキー2022/08/26(金) 01:09:40.09ID:UnjQdcdG
 小一時間後。

「くそっ……どうなってやがんだ……」
「お、おい! あれ!みんな見ろ!!」

 屋敷の外れにある塔の屋根に、月光を背に人影が立つ。
美しく夜風にたなびくツインテール。
薄い銀色に輝くヘソ出しレオタードと活動的なミニスカート。
可憐な笑みを星空に咲かせて、怪盗ルナグレイスは勝利宣言を高らかに告げる。

「ばいばーい! 皆さーん! 悪徳富豪さんのお宝は確かに頂きましたー♡」
 そう言って両手を掲げる。
 右手にはこの屋敷に運び込まれていた「水無月の真珠」が。
 左手には何かのディスクが月明かりを照らし返している。

「おい!あれってまさか!?」
「そう♡ 水無月の真珠と、今まであのオジサンがやってきたゴミクズ所業の証拠映像と不正取引の記録が入ったディスクでーす!」
 そういって後ろを向くと、
「欲しかったらここまでおーいで♡ ぺんぺん」
ミニスカート越しでもわかる巨尻を茶目っ気たっぷりに叩く。キュートでコミカル、ちょっとえっちな挑発。
「くそっ! あれが世に出ると終わりだ!! 捕まえろー!!」
そう言い出して駆け出して黒服だったが、足元が何かに引っ掛かり転んでしまう。
「いってぇ! なんだ!?」
 次の瞬間、派手な音を立てて夜空にカラフルな大輪の花が咲き、暗い屋敷と男たちの驚いた顔を俄に照らし出す。
「ビンゴォ♡」
 黒服が殺到することを見越してワイヤー線の罠を設置し、引っ掛かったマヌケがいると連動して花火が打ち上がるように細工してあったのだ。
 屋敷外れの塔までは手が回らないことを見抜いた美少女怪盗の、最後のサプライズである。
 遠隔操作ドローンによって密やかに調達された花火は、祝砲として美少女怪盗の鮮やかに勝利を演出する。
0906名無しさん@ピンキー2022/08/26(金) 01:11:49.03ID:UnjQdcdG
ぱーん! ぱんぱん! ぱんぱんぱんぱんぱーん!

「くそっ! 花火が何発も……」
「おい、ちょっ、パトカーのサイレンも聞こえるぞ!?」
「怪盗は!? ああっ! もういない!」

 匿名で通報していた警察が動き出したようだ。これで連中の追跡は当面牽制できる。
 この手の中にあるディスクも、絶対に出処が分からないようにして、告発文と共に警察に郵送するつもりだ。
 怪盗に敗れた悪徳富豪は、目覚めたら怒りと共にツインテール怪盗を追おうとするだろう。しかしそれは叶わない。
 元から黒い噂が出ていた身分だ、踏み込むための決定的な証拠を得た警察によって、即座にその復讐心は挫かれることになる。
(ま、ご愁傷様)

「さて、あの子も上手く逃げ切れたみたいね。助けるのも大変だから今度は捕まらないよう気をつけて欲しいわ」
 ステルス迷彩を起動し、素早く屋敷から離脱する。
 街行く人々の目は屋敷から打ち上がる花火とパトカーに向けられ、裏路地を行く彼女に気付くものは無い。陽動としての役割も申し分なく、彼女は自分の手際の良さにニヤリと笑う。
 今回の戦利品である真珠とマル秘ディスクもしっかりと彼女の胸に抱かれている。
0907名無しさん@ピンキー2022/08/26(金) 01:13:01.48ID:UnjQdcdG
「さてと、帰って熱いシャワー浴びて……次の獲物でも品定めしますか♡」

  怪盗ルナグレイス。それが彼女の名だ。
 月の恵みを意味する、摩天楼を駆ける正義の怪盗。
 完璧な作戦立案と救助の手際。富豪を倒して衣装を奪い返したあと、捕まっていた少女をリスクを顧みず真っ先に助けたのは、「人が第一」という彼女の信念からだ。
 互助精神に篤い彼女は、弱者に富を分け与えるだけでなく、これまで毒牙に掛かりそうになった他の怪盗たちを数多救い出してきた、最近の少女怪盗界の守護神とも言える存在である。
 金品財宝も狙いはするが、彼女の狩猟欲を特にくすぐるのはもっぱら奸物どもを破滅させる悪事の証拠だ。可憐なツインテールの義賊に潰され再起不能に陥った悪党は数知れず。
 「悪者を懲らしめて、人を救えるお宝があるのなら、それが最高の財宝でしょ?」とは彼女の言である。
0908名無しさん@ピンキー2022/08/26(金) 01:15:29.28ID:UnjQdcdG
「んぅっ……♡ にしても麻酔針の成分は見直しが必要ね……散々やってくれたわねあのオジサン」
 膨れ上がっていた乳首もだいぶ治まってきたが、まだ甘い痺れが残る。恨めしそうに指の腹で撫でてみると鋭い刺激が背筋を走る。
「ゃぁ♡ く、くそう……」
 症状を確認するため神経伝達抑制物質を流すのをやめてみたが、まだ早いようだ。
「もうっ。偉大な先輩怪盗たちはこんなヘマしなかったんだろうなぁ」

 目を閉じた怪盗の瞼の裏で、華麗に舞う少女怪盗たちの勇姿が鮮やかに繰り広げられる。
 タロットカードの魔力を悪用する能力者たちと一歩も引かず対峙してきたという、朧月の麗人。
 肥太った政治家や金持ちが巣食う、策謀渦巻く都市ミリオンを翻弄する三人組の戦士たち。
 そして−−−幾つもの希少な宝石を悪党共から取り戻してきた、清流に浮かぶ旋律の呼び名がふさわしい、怪盗の代名詞とも謳われた不屈の少女。
 憧れたのは見目麗しさからではない。ルナグレイスが特に心惹かれたのはその正義の意志と実行力こそだ。
 そして彼女たちは−−−いくらピンチに陥っても、最後には必ず勝つ。
 今この時も彼女たちはどこか違う街で戦っているはず。勝利しているはず。そう信じて、怪盗の末席を穢すものとして、せめてあの人たちに会っても恥ずかしくないように正義の道を進むのみ。
0909名無しさん@ピンキー2022/08/26(金) 01:18:22.73ID:UnjQdcdG
(ああいう風になりたいんだけどなあ)

 MacBookの画面だけが淡い灯りを放つ暗いアジトに帰還する。
 完璧な計画力を持つにも関わらず、部屋の中は脱ぎ捨てられたパンツやブラ、スイーツの容器で散らかっている。この私生活のズボラさじゃ彼女の数少ない欠点である。
 ドローンに乗せて先に帰していたネズミメカがバルコニーに届いているのを確認すると、机の中の大切にディスクと真珠を仕舞う。そしてぱぱっと衣装を放り出して、彼女は一糸まとわぬ姿で風呂場に向かうのだった。

「ルナグレイスに敵はなーし♡ あ、シャワーが乳首にっ……ぁん♡」

〜【美少女怪盗ルナグレイスが悪徳富豪をとっちめる話】完〜
0911名無しさん@ピンキー2022/08/26(金) 02:23:50.13ID:bs7x3ZpR
完にされたらリレーが終わってしまうじゃないか
けど流石はホームグラウンドの書き手だけあって割りかしよかったよ
支援メカの存在までは計算に入れてなかったな
まあまあ納得いく敗北だった
0912名無しさん@ピンキー2022/08/26(金) 03:10:58.15ID:8EKrIpUV
おつおつ。
懐かしい怪盗達に、スレが賑わってた頃を思い出せたわ
0914名無しさん@ピンキー2022/08/27(土) 00:07:50.53ID:rvTfYbHv
やはり猿ぐつわを外したのが敗因かな
ゴム製の特大張形でもディープスロートさせておけば気付け薬を飲ませることもなかったな
歯も全部抜いてやろうかとも思っていたのだが、四肢切断やら抜歯とか、そういうのは私の美学に反するからなあ
もう1レス行けてたなら、クリにも針を刺してやるつもりだったが、そうすりゃ勝てていたかもな
いずれにせよ後悔先に立たずか
どうやら詰めが甘かったようだ
0915名無しさん@ピンキー2022/08/27(土) 17:52:36.00ID:O1xlO4kY
捕まったのに口の減らない……
言っとくけどこっちも今回は使わなかった秘密兵器が2つほどあるのよ
小ネタ的にはポールギャグに付着した唾液に多機能ナノマシン類を潜ませてあったけども、ちゅちゅちゃんたちで十分で使うまでも無かったからね
0916名無しさん@ピンキー2022/08/27(土) 19:41:37.52ID:uckTOBoU
クックックッ……
この分では、わざと逃がしてもらったことにまだ気付いてないようで何よりだ
君は致命的な失敗をしているのだよ
これでまた、活きのイイ怪盗少女を捕らえる楽しみが味わえるというものだ
アハハハハ……はぁ〜あぁ……
0918名無しさん@ピンキー2022/08/29(月) 12:07:26.00ID:r4T011HD
そんな余裕かましてられるのも今だけだよ
近いうちに穴という穴から恥ずかしい液を垂れ流して、よがり狂うことになるからね
実のところ、君も楽しみに待ってるんじゃないかね?
フハハハハハ……
0919名無しさん@ピンキー2022/09/02(金) 11:32:56.44ID:bXe9jcf0
甘いんだよおっさん
ケツ穴に発信器仕込むくらいやっとけや
0920名無しさん@ピンキー2022/09/02(金) 12:31:43.36ID:SJJEy5yH
仕込まれたのは発信器ではないのだよ
もっと恐ろしくて面白いモノを仕込まれたのに、何も知らずに呑気なものだ
まあ近いうちに思い知ることになるよ
ワハハハハハ
0921名無しさん@ピンキー2022/09/02(金) 17:51:27.34ID:bXe9jcf0
「あの変態おじさん、牢獄の中で元気にやってるかな?」
 そう独りごちて、ルナグレイスはスマホのカメラを自身に向けてイメージを固める。
 衣装は戦利品の一つであるメイド服。
逃げ出す過程でこっそり拝借したものだが、スカートをうっかり忘れてしまったようだ。
バツが悪い思いをしながらも、「まあ最近暑いし良いか」と考えを切り替える。
 気を取り直して黒いシックなタイツを白い太ももにくぐらせるが、そこで気付きたくなかった事実がまたもや彼女を襲う。
「く、くっ……!」
最近ますます太くなってきた自分の美脚が、タイツの締め付けに抵抗の意を示すのだ。
色白で肉厚の腿部はそのままボリューム感たっぷりの尻肉に合流し、少女の年不相応のグラマラスな肢体を印象づけている。
その柔らか桃肉を黒い足袋がどうにかして覆い隠す頃には、少女は格闘の成果で汗をポタポタ垂らしていた。
「太ったわけじゃ無い。 サイズが小さかっただけ。うん、きっとそう」
そう自分に言い聞かせる。
何はともあれようやくスカート以外のメイド服を着ることができた。
ヘッドドレスの付き方を調整しつつ、時刻を確認する。
午前2時30分。
まず出歩くものがいない時間帯だ。
もちろん念のためドローンや広範囲サーモグラフィーで近くに通りかかる人がいないことは確認済み。
「よし♡」
決意を新たに、バルコニーに勇んで向かう。
0922名無しさん@ピンキー2022/09/02(金) 18:09:41.49ID:bXe9jcf0
 窓を開けると冷たい夜風が少女のツインテールを揺らす。
彼女はお気に入りの革製のロングブーツを履き終えると、タイツとパンツだけの下半身が冷やされていくのを楽しむ。
「……涼し♪」
先ほどかいた汗も乾いていく。気持ちが良い。
ルナグレイスは目を閉じて、数日前の自身の活躍を思い返す。
「ふっふっふ〜♡」
 彼女は、自身の怪盗活動を一つ終える度に、こう言った儀式をする。
 実力を確かめ、自身の正しさを再認識し、勝利の美酒に酔うのだ。
 それ故に彼女は気付かなかった。
 窮屈に押し込まれている平均より明らかに太い脚の肉が、黒いタイツの中で必死に解放を求めていることを。

ビッ! ビビッ!

「!? ちょ、タイツ伝線してるじゃん! ヤバ!」
 こりゃ儀式の総仕上げを早めた方が良さそうだ。
 不本意ながらも、カメラをセットしてポーズを取る。
 何にも代え難い、ゾクゾク来る瞬間。
「いぇい♪ ルナグレイスちゃん大勝利〜♡」

パシャ!

–––勝利の“自撮り”
 戦利品である衣装を着て、自室のバルコニーで勝利の記録を残す。
 怪盗という身分を考えれば不用心としか言えないこの不合理な習慣も、
怪盗ルナグレイスを成り立たせる上では切っても切れない重要な要素になっていた。
スカート無しの羞恥心もあるが、それでも彼女はこの高揚感と背徳感が病みつきになっていた。
 美少女怪盗としての活動は、少女の神経を少しずつ狂わせているのだろうか?
 街の夜風は、答えは持たなかった。

(次のターゲットも楽勝よ♡)


https://dotup.org/uploda/dotup.org2865022.png
0924名無しさん@ピンキー2022/09/03(土) 19:38:49.78ID:CkNQFrpW
私はもう尻の穴どころか、穴の奥まで堪能させてもらったからねえ
ところで私の姪っ子が君に興味津々になったらしい
直ぐに捕まりたがる特殊性癖の君とは真逆の性格をしてるから、多分親密な仲になれると思うよ
0925名無しさん@ピンキー2022/09/04(日) 08:43:13.02ID:IFC33UWj
昔肥太ったこどおじが奇妙な力で怪盗ルナグレイスを捉え、エロコスご奉仕させようとした記録映像。
その後、怪盗の反撃によってこどおじはお仕置きを受け、記録は消されたように思われた。
しかし配下の怪盗の隠れファンがひっそりコピーを取っていたらしい。
彼は罪悪感を抱きながらも、ルナグレイスのピンチと痴態にどうしようもなく興奮し、ディスクを割ることもできないままだとか。

https://dotup.org/uploda/dotup.org2865857.png
https://dotup.org/uploda/dotup.org2865855.png
https://dotup.org/uploda/dotup.org2865859.png
0928名無しさん@ピンキー2022/09/05(月) 14:53:33.77ID:aJw9vxlH
私は紳士を自認しているから、写真をばらまいたり、脅迫のネタに使ったりはしないよ
第一、無償で他人の目を楽しませるほど慈愛に満ちた人間でもないからね
0929名無しさん@ピンキー2022/09/05(月) 15:28:18.94ID:ikNMD6iO
負け犬ジジイが強がんな(๑˃̵ᴗ˂̵)q
0931名無しさん@ピンキー2022/09/06(火) 23:40:12.75ID:3HQwSNMC
「なっ……なによこれっ?」
ベッドに寝転んでネットサーフィンをしていた彼女は驚きの声を上げてしまった。
MacBookの画面一面に広がるにこやかな男の顔は、まさに先日叩き潰したはずの悪徳富豪であった。
『阿久野グループ総裁、匿名で多額の寄付』
『現代のあしながおじさん』
画面には男を賞賛する語句が並んでいる。

「ど、どういうことよ」
彼女は男の悪徳富豪としての裏の顔をばらし、捜査機関に証拠のディスクを送りつけた。
主として企業の資産を個人的に横領して私腹を肥やし、そのために莫大な金額の脱税をした罪に関する証拠資料だ。
そのせいで男は警察に逮捕されたはずである。
それなのに、一体これはどういうことなのか。
美少女怪盗ルナグレイスとして、悪徳富豪たちを成敗している彼女には納得がいかなかった。
画面をスクロールして記事を詳しく読んでみる。

匿名の告発文を受け、警察と税務署がグループ総裁の阿久野富豪氏から任意聴取したところ、多額の使途不明金の事実が確認された。
調査の結果、その使途については、すべて匿名での交通遺児に対する寄付や動物基金への援助だったことが判明したというのだ。
寄付の金額や日時について、全てが矛盾なく裏が取れたことから、富豪氏の言が正しいことが明らかである。
よって告発文は悪質な悪戯とみなされ、警察署長は富豪氏に正式に謝罪したとのことで、逆に告発者を捜査して、厳しく罰するという今後の方針が述べられていた。
0932名無しさん@ピンキー2022/09/06(火) 23:41:08.77ID:3HQwSNMC
更に、告発には富豪氏が少女を監禁して虐待しているとの情報もあった。
それについて彼は「屋敷を映画撮影のため業者に貸すこともあるが、どのような映像を撮っているのかまでは関知しない。公序良俗に反するような内容なら、今後は考える必要がある」と述べていた。
彼女は震える指先を使い、動画ニュースのリンクを踏んでみる。
忘れたくても忘れられないあの顔が画面に映し出される。

「遂にバレてしまったねえ、いやあ、恥ずかしい。善行は匿名で行ってこそ価値があるのになあ」
悪徳富豪は本当に恥ずかしそうに照れ笑いを浮かべてインタビューに答えている。
「総裁を偽善家だと糾弾する声もありますが?」
意地悪な質問にも悪徳富豪はにこやかな笑みを崩さない。
「まあ、『やらぬ善より、やる偽善』とも言うしねぇ。幸いなことに、私には余った小金があることだし。社会に還元しても罰は当たらないんじゃない?」
ネットでは彼を褒め称える声が大多数であり、「告発は自作自演だろ」などという斜に構えた意見は、圧倒的な賞賛の前にかき消されていた。

「先日は映画のクルーがクランクアップの打ち上げで羽目を外しすぎたみたいで、ご近所に迷惑を掛けてしまったよ」
「本当に花火まで打ち上げてしまったのですからね」
眉をひそめるインタビュアーに対し、男はひたすら恐縮してみせる。
「私は普段たしなまない酒を飲み過ぎて、早々にダウンしてしまって。監督不行き届きも甚だしいなあ」
「ちなみに、撮影していた映画というのにも、猥褻図画の疑いが聞こえてきていますが」
「そんなことはなかったと私は承知しているよ。なんなら一部を無料動画サイトにあげてみるから、判断を一般の視聴者に委ねるのもいいね」

それを聞いたルナグレイスの鼓動が速くなる。
男がうpしようというのは、自分の恥ずかしい姿なのだろう。
0933名無しさん@ピンキー2022/09/06(火) 23:42:05.97ID:3HQwSNMC
演技だったとはいえ、あの痴態は艶めかしすぎる。
彼女一世一代の迫真の演技だった。
これは男のルナグレイスに対する警告なのだろう。
これ以上余計なことをすれば、自爆覚悟で動画を流出させるぞとの脅しなのだ。
その後、富豪を賞賛する言葉で動画は終了した。

「なによこれっ? こんなの認められないわっ!!」
ルナグレイスはMacBookに枕を叩きつけた。
どうしてこの悪質極まる男が、世間からヒーロー扱いされているのか。
別のニュース動画では、近くの孤児院のちびっ子たちが、悪徳富豪の屋敷にお礼の表敬訪問をしていた。
資金不足で潰れかかっていた孤児院を救ったのは、匿名でなされた彼の莫大な寄付金であった。
子供たちに同行した若い美形のシスターは、涙を浮かべて男に感謝の意を表明している。
「いやあ、弱ったねぇ。私は神様の前に堂々と立てるような立派な人間じゃないんだがなあ」
男は鼻の下を伸ばしながら照れくさそうに頭をかいていたが、ルナグレイスは「本当にそのとおりよ!」と憤る。

悪人から奪った財宝を恵まれない人たちに施しているルナグレイスだったが、悪徳富豪が密かに行っていた莫大な寄付に比べれば、ほんの些細な助けにすぎなかった。
救世主を気取っていた自分を顧みて、ものすごく恥ずかしく、そして惨めな気持ちがこみ上げてくる。

「こんなの絶対に許せないっ! 悪事がバレたときのために用意していた安全装置じゃないの!!」
湧き上がってくる怒りを抑えきれず、ルナグレイスは吠えてしまった。
同時にこの悪徳富豪の恐ろしさが改めて理解できた。

「こいつ、そこら辺にいるただの小悪党じゃない。改めて叩き潰す必要があるわっ!!」
善人の仮面を叩き割り、真の悪人面を世間に晒してやるのだ。
正義の怪盗少女はそう決意するのであった。
0935名無しさん@ピンキー2022/09/07(水) 10:31:28.89ID:kj/ugKSJ
ふふふ
このスレに限って言えば、ルナっちより私の人気の方が上なんじゃないのかね?
期待に応えてあげねばなぁ
0936名無しさん@ピンキー2022/09/07(水) 13:13:32.29ID:n/FoJ0+l
この手のゴミ富豪なんてアンバームーンやアクアメロディなどの先輩怪盗もしっかり勝ってきたからね
まあ敗北者の歴史に新たな1ページが加わるだけの結果に終わるでしょうね
0937名無しさん@ピンキー2022/09/07(水) 14:42:14.74ID:kj/ugKSJ
これくらい活きのいい方が、オークションも盛り上がるというもの
ハンマープライスの金額が楽しみだ
さて、その時にどんな可愛らしい泣き顔を見せてくれるのかなぁ
売り上げはまた寄付に使って世のためになるのだから、ルナっちも満足だろう
0938名無しさん@ピンキー2022/09/07(水) 23:43:14.82ID:6OXMmsKO
いやーん♪ 美少女怪盗のピ〜ンチ(>_<)
オジサンこっわ〜い♡
今度こそやられちゃ〜う♡

なんて思ってると妄想してるんでしょうね(๑˃̵ᴗ˂̵)
路傍の石ころの分際で見苦しいことこの上ないわ
0939名無しさん@ピンキー2022/09/08(木) 09:01:01.93ID:ofsJWTgI
自分をアクメロと同等の実力者と思ってる身の程知らずの小娘に言われてもなあ
次は片手間に軽く捻って、自分がまだまだ甘いアマチュアだということを思い知らせてあげるよ
その時にはキミは快楽に溺れきり、既に世直しとかのつまらないことはどうでもよくなってることだろうよ
0940名無しさん@ピンキー2022/09/08(木) 10:34:31.23ID:+7Elctea
それは思ってない
全ての先輩怪盗には敬意を払っているが自分が彼女たちと同じステージにいるなどと尊大な考えを抱く訳が無い
のぼせあがるな下衆
0941名無しさん@ピンキー2022/09/08(木) 12:14:12.14ID:ofsJWTgI
ならば君に勝ち目はない
気分を害させて悪かったね
少し過大評価し過ぎていたようだよ
0942名無しさん@ピンキー2022/09/09(金) 01:34:30.40ID:WaaZRhMm
こちらこそ先に謝っておくわ
そのアマチュアだと侮っていた小娘相手に二度も無様な敗北を重ねて死んでしまいたいほどの恥ずかしい屈辱に囚われることに対してね
グウの音も出ないほど素敵な破滅をプレゼントして差し上げるわ
もう動き始めているし、今更泣いて慈悲を乞うても遅いので悪しからず♪
0943名無しさん@ピンキー2022/09/09(金) 07:47:41.43ID:8ZaV2ZX8
おいおい、次は敗者たる私が先手をいただく番じゃないのかね?
君は圧倒的に不利な状況で、危機一髪に陥るのが好みだろうに
まったく、困った性癖のお嬢さんだよ
0944名無しさん@ピンキー2022/09/09(金) 11:55:25.17ID:m3lZQ7FN
ではお先にどうぞ♪
レディファーストの常識もない不粋なオジサンを立てて差し上げますわ♬
0945名無しさん@ピンキー2022/09/09(金) 12:26:16.84ID:8ZaV2ZX8
ありがとう、君の敬老精神に感謝するよ
あと、オジサンは気を遣ってもらわなくてもまだまだ立つからね
そこのところは誤解なきようお願いする
0946名無しさん@ピンキー2022/09/11(日) 22:01:17.73ID:9KT8foIf
「どうしたのかしら……」
あの戦いの日から3日後の夜、ルナグレイスは北の埠頭に来ていた。
悪徳富豪の屋敷から救い出した、怪盗仲間の少女との約束を果たすためである。
かつて彼女の亡父が収集し、何者かに奪われた12個の貴重な宝石。
そのうちの一つ、「水無月の真珠」を正当な相続人たる娘の手に返してあげようというのは、正義の怪盗少女であるルナグレイスにとって自然な発想であった。

あれほど欲していた「水無月の真珠」なのに、彼女――フェアリキャットはどうして受け取りに現れないのか。
準備もなしに悪徳富豪の屋敷に潜入するほど焦っていたのではないか。

「わたしのことを疑っているのかも」
同業者とは言え、見ず知らずの怪盗が相手ではある。
立場が逆なら、理由のハッキリしない親切など、何かの罠かもしれないと考えるのが普通かもしれない。
自分であれば、どこかに隠れて相手をじっくり観察するだろう。
そう考えたルナグレイスは、埠頭の周辺を見回してみる。
手近に古い倉庫があった。
かなり古びてはいるが、コンクリート造りのしっかりした倉庫だ。
今は使われてないらしく、手入れはされていないようで、鉄の扉も錆びついている。
「あそこなら潜伏するのにうってつけだわ」

ルナグレイスは扉に耳を押し当てて、倉庫の中の気配を探る。
彼女は血の滲むような修行の末、不随意筋すら自己のコントロール下に置いている。
心臓の鼓動を可能な限り押さえて扉の向こうを窺ってみたが、人が潜んでいる気配はない。
それでも相手は同じ怪盗であるので、気配の殺し方くらいはマスターしているだろう。
ルナグレイスは意を決すると、施錠のされていない扉を引いてみる。
蝶番に垂らした潤滑ローションの効果で、音はほとんど立たない。

「赤外線スコープを使っている形跡はなし。暗視カメラも設置されていないわ。よし」
特殊グラスで中の様子を探ってから、彼女は倉庫の中に足を踏み入れた。
フェアリキャットも暗視装置でこちらを警戒しているのかもしれない。
怪しまれて攻撃されては溜まったモノではない。
ルナグレイスは両手を開いたまま手のひらを前に向け、何も持っていないことをアピールしつつ歩を進める。

いきなりスポットライトが点されたのは、彼女が倉庫の真ん中あたりまで来たときであった。
ほとんど反射のレベルで床に身を伏せ、次いで物陰に転がり込む。
素早く光源の位置を確認し、ダーツをつまんで投擲姿勢に入る。
そこでルナグレイスは、スポットライトが自分を狙っていないことに気付いた。
スポットライトが照しだしていたものは――。
0947名無しさん@ピンキー2022/09/11(日) 22:02:23.84ID:9KT8foIf
「あぁっ……フェアリキャット……?」
十字架に磔にされた少女が、グッタリと項垂れていた。
無慈悲にも全裸に剥かれた彼女が身につけているのは、黒いネコ耳のカチューシャのみ。
「ワハハハハハハ、ごきげんようルナグレイス君。また会えて嬉しいよ」
光の円に入ってきたタキシードの中年男が、磔刑の少女に寄り添うように立つ。
「出たわね、変態中年のゴミ悪党っ」
思わずルナグレイスの血圧が跳ね上がる。
「またわたしの足で踏みまくられたいのっ? 今度は泣いたくらいでは許してあげないわよ」
ルナグレイスは悪口で挑発するが、年の功なのか悪徳富豪はその手には乗らない。
「お代わりを頂けるのなら、是非お願いしたいねぇ。下から見上げる君のお尻は雄大で、なかなかの絶景だからなぁ」
ヒップのサイズアップを気にしているルナグレイスはまたカッとなる。
「おっとっと、今は遠慮しておくよ。まだ差し歯の具合が安定していないのでね」
男は両手を胸の前に上げてルナグレイスを制する。

「それに君は自由に暴れられる立場にあるのかなぁ? よぉ〜っく考えてごらん」
悪徳富豪がフェアリキャットに密着し、片手で彼女の乳房を弄ぶ。
「うぅっ……くぅぅぅ……」
おぞましさのあまりネコ耳の少女は身悶えするが、磔の身では逃げることはかなわない。
「卑怯よっ。身動きできない女の子を相手に……あなた、男として恥ずかしくないのっ」
ルナグレイスは非難の声を上げながら、状況を分析していく。
男はどうやってフェアリキャットの身柄を手中に収めたのか。
彼女は性懲りもなく、悪徳屋敷に潜入しようとして捕まったのだろうか。
否、真珠を奪い返せた今、彼女が再度あの屋敷を訪れる理由はない。

「そうそう、君に礼を言うのを忘れていたよ。悪いいたずら子ネコを捕まえる手助けをしてくれたんだからなぁ」
「ど、どういうことよ。間違ってもわたしがあなたの手助けなんかするわけないでしょっ!」
「君は慈悲の心から、裸の彼女に我が屋敷のメイド服を着せてあげたろう? それが仇になったねぇ」
「しまった……」

そう言えば、あの屋敷の使用人の服には発信器が仕込まれているとのことである。
洗濯したてで乾燥室から盗んだモノだから安心していたが、それが痛恨のミスだったのだ。
居場所さえ分かれば、奇襲攻撃で彼女を捕らえることなど造作もなかったことだろう。
彼女もまだ身体が本調子ではなかったはずだ。
前回は助けてあげた同業者だが、二度助ける義理はない。
最悪の場合、彼女を見捨てて逃げることも計算していたルナグレイスだった。
しかし、こうなると話は違ってくる。
フェアリキャットはどんなことをしても助け出さなければない。
0948名無しさん@ピンキー2022/09/11(日) 22:04:03.12ID:9KT8foIf
「わ、分かったわ。その子にはそれ以上手を出さないで」
ルナグレイスが観念したようにファイティングポーズを解くと、それが合図であったかのように天井から黒覆面の男たちがラペリング降下してきた。
悪徳富豪に雇われた、特殊部隊上がりの私兵である。
いずれもが退役したばかりの軍人であり、正面からでは1対1でも勝てるかどうか分からない。
そんな屈強のプロ5人にねじ伏せられ、ルナグレイスは身動きできなくなってしまう。
肩と肘と手首と、逆関節を極められ、抵抗のため力を込めることができない。
「い、痛いわっ」
ルナグレイスは、さして痛くもないのに大げさに悲鳴を上げて心理的な動揺を誘う。
だが、男たちは小娘一人を相手に、侮る様子は微塵も見せない。

「ちっ、こいつらプロだわ」
彼女が舌打ちしている間に、手早くコスチュームを剥ぎ取られてしまう。
手早く全身をチェックされ、口の中の含み針や腋の下に潜ませていた超小型カプセル爆弾を取り上げられる。
身体捜検が済むと、後ろ手に手錠を掛けられた。
普通の薄い金属の輪っかではなく、厳めしい枷タイプのもので、鍵なしでは簡単に外せそうにない。
見た目に戦闘力を喪失したルナグレイスは、殊更悔しそうな顔で悪徳富豪を睨み付けた。

「か弱い女の子にこんな手荒なことしてっ。あなた、どれだけビビってるのよ?」
奥の手を幾つも隠し持っている彼女は、間合いを計るために無駄口を利く。
「そんなのだから、あなたはお金以外に魅力がないのよ。たぶん、ネコや小鳥なんかの小動物にも嫌われて、近くに寄ってこないでしょ?」
ルナグレイスは嘲りの顔を男に向ける。
「いやあ、それが意外にネコには人気があるんだよ」
悪徳富豪はニヤッと笑うと、短く指笛を吹いてみる。
と、倉庫のあちこちから小さな影が幾つも現れ、ルナグレイスの近くに集まってきた。
それは茶トラや三毛など、何匹ものネコであった。

「……はっ?」
そのことごとくが口にくわえている小さな物体に気付き、ルナグレイスは思わず小さな悲鳴を上げてしまった。
「あぁっ、ちゅちゅちゃんたちが……」
ネコの口からポトリと落ちたのは、ルナグレイスの活動を陰から支援しているメカネズミの残骸であった。
それらはネコに動力源を噛み砕かれ、火花や薄煙を上げている。
0949名無しさん@ピンキー2022/09/11(日) 22:05:20.99ID:9KT8foIf
彼女はお仕事に入る際、何匹ものメカネズミを放っている。
たとえ絶体絶命のピンチに陥っても、彼女が平静を保っていられるのは、いつでも彼らのサポートを受けられるからである。
その切り札がいきなり失われてしまったのだ。
「私は少々潔癖症の気があってねぇ。君もネズミとか大嫌いだろ。うん、どうしたの? 顔色が悪いよ」
悪徳富豪が勝ち誇ったかのようなニヤニヤ顔をルナグレイスに向ける。
男は前回の敗北の後、徹底的な検証を行い、支援メカの存在を知ったのだろう。
二度と同じ手は食わないと、自分も金にあかせてメカニャンコ部隊を編成してきたのだ。

「くっ……まずいわ……」
今回は潜入作業の予定はなく、装備も最小限の準備しかしてこなかった。
これはちょっと本気でマズい状況になってきた。
このクズ男の性癖を考えると、更に恥ずかしい思いをすることが予想できるのだ。
「どうしちゃったの? お腹の具合でも悪いんじゃない?」
男が下卑た微笑みを浮かべ、口だけでルナグレイスの体調を心配する。
「何でもないわ。余計なお世話よ」
少し先の未来を予想し、ルナグレイスの頬を嫌な汗が流れ落ちる。

「やっぱり少し具合がよくないようだねぇ。君たち、ボンヤリしてないで彼女のお腹をさすってあげたまえ」
男が楽しそうに指を鳴らすと、男たちがルナグレイスに膝を折らせ、前屈みに押し倒す。
埃まみれのコンクリートに頬が押しつけられ、お尻を高々と突き上げた恥ずかしい体勢を強いられる。
抵抗しようにも頭や肩、腰をがっしり押さえ込まれていてどうにもならない。
後ろ手に縛られているため、無防備状態の下腹部を男の厳つい手がさすり始めた。

「ちょっ……やめなさいっ……やめっ……」
ルナグレイスの非難の声が上がるが、元軍人の手は微妙な力加減で大腸を刺激する。
腸の蠕動運動が促進され、強制的に便意を催される。
「くっ……くあぁぁっ……お、お願いっ……やめさせてぇっ……」
ルナグレイスの声が哀願口調になるが、悪徳富豪は意にも介さない。
「悪いモノは出しちゃった方がスッキリするよ。遠慮なく出しちゃいなさい。私と君の仲じゃないか」
踏ん張りの利かない体勢のため、鍛え上げた括約筋が活かせない。
「あぁっ……あぁぁぁぁーぁぁっ……!!」

怪盗少女の膝の間で、乾いた金属音がカチャリと鳴った。
コンクリ床の上に転がった、他より一回り小さなメカネズミが、軍用ブーツの分厚い靴底に踏み潰される。
革手袋の指先が尻尾をつまみ、悪徳富豪に向けて高々と持ち上げられる。
「はっはっはっ、困った性癖のお嬢さんだ。君はお尻に何か入れておかないと落ち着かないのかね? それって、やっぱり電動でブルブル振動したりするの?」
男の哄笑が倉庫内に響き渡り、打ちひしがれた怪盗少女のプライドをズタズタに引き裂く。
お勤め前には食事をとらず、腹の中を空にしておく習慣のため、粗相をせずに済んだのは幸いだった。
0950名無しさん@ピンキー2022/09/11(日) 22:07:01.94ID:9KT8foIf
「私はてっきり『水無月の真珠』が出てくるものだと思ってたんだが……クククッ、まさかこんなオモチャが入っていたとは。さすが怪盗美少女は余裕だねぇ」
「ちっ……ちがっ……」
ルナグレイスは顔を真っ赤にさせて下唇をかみしめる。
涙ぐんだ目で悪徳富豪を睨み付けるが、そんなことで怯む相手ではない。
「うぅっ……死ぬほど恥ずかしいわ……」
ルナグレイスは最後の切り札として小型のメカネズミ、通称『はむちゃん』を隠匿している。
前回もダクトに閉じ込められる直前、万が一のために『はむちゃん』を放っておいたことが起死回生の一手となったのだった。

辱めを受けたことに合せて、大事な相棒を壊されたことでルナグレイスは逆上する。
「もう、こうなったらあのエロオヤジの記憶が飛ぶまでタコ殴りにするしかないわ」
がっくりと力なく崩れ落ちる怪盗少女の芝居に釣られ、軍人崩れたちの手から力が抜ける。
一瞬の隙を突き、ルナグレイスは前方に大きく飛び込み前転する。
サッと立ち上がったときには、肩関節を外して両手を前に回していた。
そして、握り込んだ右手を男たちの鼻先に突き出し、見せつけるかのように指を開いた。
そこには耳の縁に挟んで隠していた、小さなカプセルが握り込まれていた。
怪盗はマジックの達人でもあるのだ。
男たちの視線が集中するのと、カプセルがまばゆい閃光を発するのが同時だった。

「うぎゃあぁぁっ?」
スターライトスコープで増幅された光線が目から入り込み、視神経を通じて傭兵たちの脳髄を掻き回す。
一瞬で敵の戦闘力を奪うと、先頭の男のホルスターから発射式のスタンガンを抜き取る。
その男を突き飛ばすと、振り返りざまに悪徳富豪に向けて連続発射する。
全弾命中すれば、硬直したエロオヤジの頭を殴りまくる――はずだった。
だが、発射された電極は、ことごとく悪徳富豪の身体を突き抜けてしまった。

「幻影? そんなっ」
「うわはははは。君は怖い女の子だからねぇ。私が安全の保証もないこんな場所に出張ってくるわけがなかろう」
悪徳富豪、それと磔にされたフェアリキャットはホログラム映像だったのだ。
「まあ、簡単に『水無月の真珠』を返してもらえるとは思ってなかったよ。今回は面白いモノを見せてもらったからよしとするか」
悪徳富豪は身を揺すって薄笑いする。
0951名無しさん@ピンキー2022/09/11(日) 22:08:25.70ID:9KT8foIf
「この根性なしっ。本物のあなたは屋敷の中ね?」
「勿論そのとおりだ。ネコちゃんと2人で君が来るのを待っているよ。通行証は『水無月の真珠』だ。では、また会えるのを楽しみにしているよ」
哄笑と共に2人の姿が闇に消えていく。
「待ちなさいっ」
無駄と知りつつルナグレイスは叫ばずにはおれなかった。

悪徳富豪の幻が消え去ると共に、ルナグレイスは自分の着衣を掴んで倉庫を飛び出した。
同時に爆発が起こり、倉庫が紅蓮の炎に包まれる。
傭兵たちは捨て駒にされたのだ。
証拠隠滅の手段としては、あまりにも冷酷な所業であった。

「まずいことになったわ。けど、フェアリキャットはどんなことをしても救い出さなくちゃ……」
こうしている間にも、あの無垢な少女がどんな酷い目にあっているかもしれないのだ。
悪徳富豪は万全の供えをして待ち構えていることだろう。
しかし、正義の怪盗少女には逃げるという選択肢はなかった。
行く手にどんな卑劣な罠が仕掛けられていようとも、ルナグレイスの心を怯ませることなどできないのだ。
0952名無しさん@ピンキー2022/09/12(月) 02:38:20.03ID:5qBCTock
ふたりともひっ捕らえて屈服させ、
ハーレムプレイ満喫する日が楽しみだ
0953名無しさん@ピンキー2022/09/12(月) 23:30:55.65ID:hsanprsm
そう簡単に屈服するようなルナっちじゃあないからなあ
だからこそ責め甲斐があるってもんなんだがね
0957名無しさん@ピンキー2023/01/19(木) 07:24:59.98ID:RY2myIuG
コソ泥は全員逮捕して、ブタ箱にブチ込んでさしあげますわ
私の取り調べは苛烈だから、楽しみにしておいてちょうだい
没落令嬢の恨みを思い知るとよろしくってよ
0958名無しさん@ピンキー2023/01/20(金) 16:41:42.23ID:BB0ylzC+
怪盗少女に破産させられた悪徳富豪にも娘くらいはいるだろう
豪奢な生活やステイタス、チヤホヤしてくれる友人や下僕たちを一気に失った元令嬢の怒りは、想像するだけで恐ろしい
憎い怪盗少女を根絶させるため、特捜「お嬢様刑事」が誕生したのは自然の成り行きだった
女の弱点を知り尽くした女による責めは凄絶を極める
レスを投稿する

レス数が950を超えています。1000を超えると書き込みができなくなります。

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