お姫様でエロなスレ14
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0001名無しさん@ピンキー2011/12/23(金) 11:24:11.63ID:wxtxAmp+
やんごとないお姫様をテーマにした総合スレです。
エロな小説(オリジナルでもパロでも)投下の他、姫に関する萌え話などでマターリ楽しみましょう。

■前スレ■
お姫様でエロなスレ13
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1280220200/l50

■過去スレ■
囚われのお姫様って
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/sm/1073571845/
お姫様でエロなスレ2
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1133193721/
お姫様でエロなスレ3
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148836416/
お姫様でエロなスレ4
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1157393191/
お姫様でエロなスレ5
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1166529179/
お姫様でエロなスレ6
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1178961024/
お姫様でエロなスレ7
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お姫様でエロなスレ8
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1209913078/
お姫様でエロなスレ9
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お姫様でエロなスレ10
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お姫様でエロなスレ11
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お姫様でエロなスレ12
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■関連スレ■
【従者】 主従でエロ小説 第七章 【お嬢様】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1263220316/l50
古代・中世ファンタジー・オリジナルエロパロスレ4
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1246868732/
【ギリシア】世界の神話でエロパロ創世3【北欧】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1238066898/

■保管庫■
http://vs8.f-t-s.com/~pinkprincess/princess/index.html
http://www14.atwiki.jp/princess-ss/

気位の高い姫への強姦・陵辱SS、囚われの姫への調教SSなど以外にも、
エロ姫が権力のまま他者を蹂躙するSS、民衆の為に剣振るう英雄姫の敗北SS、
姫と身分違いの男とが愛を貫くような和姦・純愛SSも可。基本的に何でもあり。

ただし幅広く同居する為に、ハードグロほか荒れかねない極端な属性は
SS投下時にスルー用警告よろ。スカ程度なら大丈夫っぽい。逆に住人も、
警告があり姫さえ出れば、他スレで放逐されがちな属性も受け入れヨロ。

姫のタイプも、高貴で繊細な姫、武闘派姫から、親近感ある庶民派お姫様。
中世西洋風な姫、和風な姫から、砂漠や辺境や南海の国の姫。王女、皇女、
貴族令嬢、または王妃や女王まで、姫っぽいなら何でもあり。
ライトファンタジー、重厚ファンタジー、歴史モノと、背景も職人の自由で
0231妖ノ宮2012/07/15(日) 05:04:47.27ID:RWuYSBzl
<八>夢

法縁!法縁!法縁!法縁ンぅぅうううわぁああああああああああああああああああああああん!!!
あぁああああ…ああ…あっアッー!あぁああああああ!!!
法縁法縁法縁んンぅううぁわぁああああ!!!髪がない☆
あぁクンカクンカ!金襴の袈裟クンカクンカ!スーハースーハー!スーハースーハー!
お線香のいい匂いだなぁ…くんくん
んはぁっ!法縁たんの禿げ頭をツルツル撫でたいお!ツルツル!あぁあ!!
間違えた!キュッキュと頭磨きしたいお!キュッキュ!キュッキュ!
禿げ禿げキュッキュ!ツルツルキュッキュ…きゅんきゅんきゅい!!
マジHAGE1000%☆ハチマン一禿げの似合う男!!

慈院焼却の法縁たんかわいかったよぅ!!お母ちゃぁぁぁぁん!
あぁぁああ…あああ…あっあぁああああ!!ふぁぁあああんんっ!!
異人追放令されて良かったね法縁たん!あぁあああああ!かわいい!法縁たん!
キモかわいい!あっああぁああ!(∪^ω^)わんわんお!!!

立ち絵もかっこい…いやぁああああああ!!!にゃああああああああん!!ぎゃああああああああ!!
ぐあああああああああああ!!!そう言えば立ち絵なかったぁぁぁぁあああ!!!!
しかも顔グラ一個しかない!!!!あ…イベントスチルもよく考えたら…
法 縁 ち ゃ ん は スチルが一枚 し か な い?
にゃあああああああああああああん!!うぁああああああああああ!!
鶴田画伯の美人画みたいな顔してるよねっ!!攻略所要時間たったの30分!!!!
そんなぁああああああ!!いやぁぁぁあああああああああ!!はぁああああああん!!
ハッチマーン!!フッジサーン/^o^\意問山ァ!!ヌフフぅぅうあああ!!

この!ちきしょー!やめてやる!!四天相克なんかやめ…て…え!?
見…てる?白無垢スチルの法縁ちゃんが私を見てる?
パッケージ裏の法縁ちゃんが私を見てる!法縁ちゃんが私に話しかけてる!
夢路派の法縁ちゃんがカネを無心してる!!
法縁ちゃんが私に暖かいご支援を要求してる!!!貴様にやるカネなどない!!
よかった…世の中まだまだ捨てたモンじゃないんだねっ!自害しない私!
いやっほぉおおおおおおお!!!私には法縁ちゃんがいる!!
やったよ伽藍!!ひとりでできるもん!!!

あ、コミック版の法縁ちゃああああああああああああああん!!
あ!コミック版には出番ないんだった!!!テヘッペロペロ!
いやぁあああああああああああああああ!!!!あっあんああっああんあ御影様ぁあ!!
エ、エクレール!!有為吟帝ぃいいいいいい!!!輝治ぅううう!!

ヌフフフううっうぅうう!!私の想いよ法縁へ届け!!余酪の法縁へ届け!
0232妖ノ宮2012/07/15(日) 05:07:37.16ID:RWuYSBzl
<九>終幕

気持ち良さそうに大イビキをかく法縁。
腕枕をしていたはずが、いつの間にか、彼の方が妖ノ宮の胸に潜り込んでいる。
「……ヌフ、ヌフフフ……おカネ様……むにゃむにゃ……」
おカネの夢を見ているのだろう、幸せそうな寝言である。
妖ノ宮は吹き出した。
「ふふっ……愛い奴め」
おカネと固く契りを結んでいる、残念なイケメン。
彼の人生の真の伴侶は、おカネ様なのだ。

つるりと剃りあげた坊主頭の丸みを撫で回すと、先ほど妖ノ宮が作った歯形が、今も残っている。
「頭つるつる〜はげはげ☆」
法縁の頭部は、妖ノ宮のお気に入り。
数ある男の髪型の中でも、一番かっこいい髪型はツルッパゲである。ね☆


――何の悩みごともなさそうな寝顔を眺めていると、深い愛情が湧くと同時に、猛烈な食欲も覚える。
妖ノ宮の眼前に出現した男達の中で、一番おいしそうだった男が法縁だ。
彼はあやかしにとって、とびっきりのご馳走……しかも毒入りのご馳走である。
邪悪な魂の中で燃え盛る欲望の炎が、あやしの血を騒がせる。

妖ノ宮は、まつりごとの世界に生きてきた娘。
邪魔な政敵を妖術で祟り殺す、焼き殺す、喰い殺し吸収するなどと言うことは、日常茶飯事だった。
ときに、親しい友人や血を分けた兄弟までも手にかけた。

法縁も同じようなものだ。
悪意にまみれた過酷な人間関係を処理し、仲間を利用しまた利用され、蹴落とし、
踏みにじってでものし上がる。
この激動の時代、彼ほど強く悪く明るい男でなければ、生きてはゆけない。
しかもこの男は、罪悪感と言うものを一切持たぬ根っからの悪党である。

彼のような白アリ系男子を王配に選んだ妖ノ宮は、きっと為政者として失格、不正解。
自分の民の慟哭が、今も痛いほど耳に聞こえているというのに。
悪妻は百年の不作、されど悪夫は千年の飢饉。
男の破壊力と、恋に狂った女人の破壊力は、それほど凄まじいのだ。

恐らく法縁などは、ハチマンの表舞台から消えるのが正史だったはず。
それが、偉大なる八龍のご意思だっただろう。
しかし妖ノ宮が延命し、歴史を歪めてしまった。
ならば彼の生命に、彼女が最後まで責任を持たなければならない。
0233妖ノ宮2012/07/15(日) 05:10:33.63ID:RWuYSBzl
妖ノ宮と法縁は一蓮托生の共犯者。
ふたりの行く末には、間違いなく破滅が待っている。
こんな悪辣で危うい生き様をしていては、長生きなど出来ない。
土に還らず幽冥に落ちる。
あるいは――調停から人類の敵と見なされ、宇宙の理にのっとり、全ては人の子らの未来のために
粛清されるかも知れない。

それでも妖ノ宮は、法縁と共に生きたいと思っている。
そして、いつか彼を「真なる座所」に招きたい。
ただし、あくまで両者合意のうえに行われなければならない。
そう、彼が「妖ノ宮の血肉の一部に、養分になりたい」と意思表示したとき。
互いが一つに溶け合うときなのだ。


翌朝。
外で雀がチュンチュンと囀っている。

「ふぁぁ……」
起床した妖ノ宮の視界に、金と紫の色彩、金襴の袈裟と紫の僧衣が現れた。
それは、朝の身支度をしている夫の後ろ姿だった。
手拭いを使いキュッキュと頭磨きしている。

妖ノ宮は背後からそろそろとにじり寄り、首に飛びついて元気に挨拶する。
「おはよう。法縁殿」
「……おぉっと。ヌ、脅かすな。心の臓が止まるかと思ったぞ。おはよう、妖ノ宮」
背中にまろやかな胸を押しつけられ、法縁は満更でもないようだった。
まあ、ただのちっぱいだが。

一緒に朝餉の膳をつつくふたり。
ヌフフ、と微笑みながら、法縁は妖ノ宮に語りかけた。
「妖ノ宮。我々は今以上に、もっと儲けねばならん。おぬしにも贅沢させてやりたいし、
 これから生まれて来るであろう子供の為にもな」
妖ノ宮もいつものように笑い返す。
「そうね。じゃあ、私は法縁のことを全力で守る」


――八蔓という名の島に、神流河という国があり、妖ノ宮と呼ばれる姫がいた。
彼女の傍らには、いつも僧形の指圧師が寄り添っていたという。

ふたりという災いに内側からじわじわと破壊され、あらゆる不正義が横行し、国は荒廃した。
崩壊する世界の中で、妖ノ宮と法縁がどうなったのか。
それは後世に伝わってはいない。

――――終 劇――――
ヌフフ
0234妖ノ宮2012/07/15(日) 05:13:16.91ID:RWuYSBzl
以上。
元ネタは、政治的な駆け引きを行いながら、自分の派閥を形成し
だいたい1年間をかけてヒロインの婿を探す姫ゲー。

婿候補は、あらゆる属性から厳選された20名近くのイケメン達。
下は16歳から、上は300歳まで幅ひろい年代の男が揃っている。
青い肌の半魚人、銀色の狼男、40代のベテラン忍者、狐耳の陰陽師……と、よりどりみどり。
最終的に選択した婿によって、ヒロインの人生と国の歴史が変化する。

多数いる婿候補の中でも、ひときわ異様な空気を放っているのが今回の法縁。
ゲーム中では、とっ捕まえて牢屋にぶち込むことも、妖術を使ってサクッと喰うことも出来る。
じっとりと暗い雰囲気のオカルトめいた作品ですが、良ゲーだと思います。
0236ひつまブッセ2012/07/15(日) 08:07:32.77ID:T0A0h8J4
『開拓王と戦姫』
そのラブストーリーは、国の民に留まらず他国の者さえもが憧れるものだった。
男たちはこぞって仕官したり畑仕事に精を出すようになり、女たちはそんな男への憧憬を胸に、男たちをサポートするようになっていた。
意図せぬ場所で世界が回るなか、開拓王セフィラスは、頭を抱えていた。
その理由とは―――

「御父様♪」

甘えた声で抱きついてくる、美少女姫―――シャルラーノ。通称シャル。
この娘、セフィラスが大地の精霊シャルティーノと性交した時にシャルティーノが孕んだ娘である。
正妻たるラヴィリスとの間には、未だに子はおらぬのに、シャルティーノは既に二人目の子を孕んでいる――それはどうでもいい。
シャルは精霊の血を受け継いでいるからか、齢10にして世界でも有数の美女となり、育っている。
それだけならまだしも、シャルティーノがセフィラスと性交している時に興味本意で乱入、セフィラスの制止も聞かずに処女を散らしたほどのファザコンである。
その件について、ラヴィリスは笑いながら許してくれたし、シャルティーノは母娘でセフィラスに孕まされることを期待し、喜んでいた。
まさに四面楚歌である。

「御父様?お悩みですの?」
「シャル、僕はね、シャルとは結婚出来ないんだよ」
「解っていますわ、御父様」
「そうか、解ってくれるか、シャル」
「ですが、結婚などするつもりはありませんわ。私はお母様と共に、御父様に愛されていれば幸せですもの」
「わかってない!何一つ解ってない!」
「妻でなくとも、妾でなくとも、御父様の精を身に受け、子を成し、未来を紡ぎたいのです」
「駄目だ、ラヴィリスとシャルティーノの二人以外を孕ませるなど、出来ん!」
「・・・・・・・」
「あ・・・・・」
「御父様は、シャルがお嫌いですか?」
「シャルの事は、嫌いではないよ。愛しているとも。娘として、だが」
「それならば、娘の幸福を考えて下さいまし・・・そこいらの在り来たりな男性などでは、ダメなのです。私は、御父様以外を愛するなど出来ません・・」
「シャル・・・」
「愛してくださいまし、このはしたなくも淫乱で変態の我が身を、御父様の色に染め上げ、性欲処理の道具にしてくださいまし・・・♪」

シャルがドレスを肌蹴させると、母親譲りの巨乳やら絞まった腰、ムチムチの太ももや尻が露になる。
据え膳を前にして食わぬわけにはいかぬ――葛藤と共に、セフィラスはシャルを抱いたのだった
0237名無しさん@ピンキー2012/07/15(日) 18:01:13.24ID:T0A0h8J4
どうでもいいけど、40ぐらいの将軍が、他国を攻め滅ぼす時に美しい姫を見つけて保護、親の真似事をしながらも自分好みに姫を調教とかありそうだよね
0238名無しさん@ピンキー2012/07/16(月) 00:11:42.34ID:WqiKnX/Z
保守ついでに小ネタ投下

「妾は公国の正統な後継者、エストティータなるぞ!
店主よ、妾はこのぺろぺろきゃんでーを所望するぞ」
「おや…可愛いお嬢ちゃん…だねぇ」
老婆がよっこいしょと腰を上げ、瓶に詰めてある棒付き飴を手に取った。
「苦しゅうない、価格を申してみよ」
「え…ああ……えーと…」
「あーっ!見つけましたよ、姫様!ダメじゃないですかぁ!御一人で出歩いては!」
駄菓子屋の入り口で女従者が声をあげた。
0239名無しさん@ピンキー2012/07/16(月) 00:12:31.26ID:WqiKnX/Z
「……………………」
護衛兼教育係のクーリガンがこめかみに手を当てながら公女の後ろを歩く。
「ん?どうした、リーガ…妾に何か言いたげだな?申してみよ」
「は、はぁ…姫様…平穏な世とはいえ――」
「図が高い!控えろ!控えろォ!妾を見ろすなー!」
悲しいかな王女の身長は140p、対する従者は180pはある。
じたばたじたばたと暴れる公女。
「要するに、姫様どうぞ♪」
もう一人の従者、ティニーファが王女をひょいと抱え、
クーリガンが膝をついてようやく目線が合う。
「ふん、苦しゅうない。申してみよ」
「平穏な世をはいえ、多くの庶民が往来する街中でペロペロキャンディーを
1つ購入するのに大声で名乗らないでくださいませんか?」
「『往来』とはなんぞ?」
「……………………」
従者はしばらく沈黙した。
「姫様、要するに往来とは『オールライト』の略でして、
『承知、よろしい』という意味です」
「なんだ。そういう意味か、民が承知しておるのだ。よいことではないか。
フフフ、フハハハハハッ!アーハッハッハ!」
「そうですよね。キャハハハ、ハーハッハッハ!」
高らかに笑う公女と侍女。
「………意味が違いますから、いいかげんなことを教えないでくださいティニー」
「大丈夫ですよ。公国随一の騎士様が付いているですから。100人くらいで
囲まれても、5分くらいで殺れますよね?」
ニッコリと公女御付の侍女がぶっそうなことを言った。
「会話の意味がつながっていませんし無茶を言わないでください」
長身の騎士はげんなりと言った。
ここは大陸南西部に位置する公国だ。数十年前に大陸全土を巻き込んだ大戦が
勃発したが、公国は大陸から海を隔てた位置にあり、戦略的に価値がなかった為
戦火に巻き込まれることはなかった。そう、公国は島国であり、交易がなくとも自給自足
の国であり、陽気な気風が漂う国なのである。

続かない
0245名無しさん@ピンキー2012/07/23(月) 22:27:33.75ID:R3rs2SM8
>>234
実は元スレで超待ってた!
たまたま巡回した先で見たのは驚いたがw
髪がない☆で噴いた
ルイズコピペで初めて不意をつかれたわ

相変わらず面白かったです、読ませてくれてありがとう!
0246名無しさん@ピンキー2012/07/25(水) 08:40:03.17ID:9lvtI0lw
>>234
まさか妖ノ宮ネタが読めるとは!!
シュールなのにおもろいしラブいしでなんか萌えました。GJ!!!

なんか久しぶりにプレイしたくなってきたわ。あれ外道プレイが楽しいんだよな
0249名無しさん@ピンキー2012/08/03(金) 23:39:24.48ID:HZ88kph/
旧倉庫見れない?と思って来てみたら、そうかみんな見れてなかったか
0250名無しさん@ピンキー2012/08/04(土) 00:45:51.04ID:1efZLiN9
見れなくなったね
他の過去ログを探して何とか見てるけど、
名作揃いだからMOTTAINAI!
0251名無しさん@ピンキー2012/08/05(日) 01:39:44.20ID:JjmgIeD2
割と最近ここに来たため、まだ読んでないとか途中とかのがあって
かなり残念
なんとかWikiの方に移動するとかできないかな・・・
0253名無しさん@ピンキー2012/08/06(月) 18:41:16.49ID:uDwavOuF
web archive のを一枚にしたもの
復帰までのつなぎにど〜ぞ
ttp://file2.rdy.jp/cache/
0258名無しさん@ピンキー2012/08/12(日) 18:35:31.13ID:SQfZjE49
お姫様が身分を隠してエロい服を着るのと、
Hで呪われた服を無理矢理着せられるorつい着てしまうのと、
どっちがエロいと思う?
0259名無しさん@ピンキー2012/08/12(日) 19:21:37.43ID:a/8EMVny
>>258
前者はイケナイことを少しずつ大きなものへ進めるドキドキ感(/型)
後者は被虐を姫の都合良くかつ綱渡りにどれくらい使えるか(√型)
と仮定して

短編読み切りなら最初から飛ばせる後者、中編以上なら前者のほうがエロいな

姫属性って基本清楚系だから、姫も読者もどれだけ昂ぶった状態を維持できるかだと思う
0261名無しさん@ピンキー2012/08/19(日) 07:54:24.66ID:3X+fsLlc
いいと思う
0262名無しさん@ピンキー2012/08/19(日) 11:57:21.41ID:0oOOfjog
すごくいいと思います
0263名無しさん@ピンキー2012/08/19(日) 18:17:06.60ID:3X+fsLlc
君のID面白いな
0264名無しさん@ピンキー2012/09/08(土) 08:51:32.74ID:ZiudyoVR
保守
0265名無しさん@ピンキー2012/09/09(日) 20:13:29.85ID:0jIMQBbf
このスレお姫さまなら割と縛りなしでなんでもありだったのか…
現代もので異世界お姫さまが、とかでもいいのか知らん?
0267名無しさん@ピンキー2012/09/10(月) 02:54:35.09ID:rhCFm0Qa
ディズニー映画の『魔法にかけられて』みたいなかんじか
0269名無しさん@ピンキー2012/09/18(火) 12:38:08.38ID:1MJ3RcDH
保守
0270名無しさん@ピンキー2012/09/29(土) 01:05:16.94ID:dXsCFmGz
ロリ姫様SS来ないかな
0271名無しさん@ピンキー2012/09/29(土) 02:38:03.98ID:ghkStYCT
お前が書け!!
0272名無しさん@ピンキー2012/09/30(日) 00:56:10.96ID:gcPgG0US
はよ書け
0273キャラサロンでのまとも意見2012/09/30(日) 06:20:55.92ID:eeY6QA5P
キャラサロンでのまとも意見

642 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2012/09/15(土) 23:50:40.65 ID:???
◆EqHQZWqzBが書くと情熱によって絶対荒れるのが分かっているからな
あとSSの内容も手伝って評判は良くない
643 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2012/09/17(月) 08:27:50.76 ID:???
◆EqHQZWqzBは実際情熱だろ
デカ尻に擬音多用
尻描写への以上なこだわり…
644 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2012/09/17(月) 13:29:58.72 ID:???
>>643
つまり叩きから何まで情熱の自演か……
645 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2012/09/17(月) 19:10:58.42 ID:???
>>644
おそらくはな
まあ情熱ならやりかねない





みんなの嫌われ者◆EqHQZWqzB
http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=1206516
※情熱の作品を読む前にこの批評を読んで、中立的な視点をもっておくこと!!
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1314119998/217


俺の新作にも10点よろ
http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=30208377
http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=30268120
0274名無しさん@ピンキー2012/09/30(日) 06:22:52.47ID:eeY6QA5P
<情熱の演じる女キャラの簡単な特徴>

・ケツがでかい
・頭が悪い
・芋臭い
・平気で寝落ちすっぽかしをかます
・やたらと【】で注文つける
・特に文章量にはうるさい
・感謝や謝罪といった感情が根本的に欠落している

・長文
・尻コキ
・盗撮
・痴漢
・擬音でたぷたぷとかぷるぷるとか
・ケツの感触や匂いを果物に例えて
・奇形サイズまで肥大化
・幼児パンツ
・相手はキモオタ
・ケツ文字を書く

・【お尻の匂いをかいでどんな匂いだったか果物にたとえて教えてくれませんか?】
・【もっと長文を希望します】
・【お尻の感触を食べ物にたとえてほしいです】
 【あと擬音もふんだんに使ってほしかったり……】

ここらへんは特に重要だから覚えておくように!


<情熱の特徴>

・長文傾向(短文は嫌いな様子)
・とにかく要求が多い(一度言うことを聞くと際限なく)
・名無しの時は初心者を狙って強引な尻コキ(尻コキ出来れば誰でもおk)
・ネカマの時は気に食わないとすぐ落ちる(ゆえに反感を買う)
・オリキャラ、キャラサロン、雛雛、ピンクの難民、ピンクのなんでもなどを股にかける(凄まじい尻への執念)
・その際いずれも待機ageスレを用いる(スレをそのままageることもしばしば)
・使用キャラやスレが多すぎて本人も把握し切れていない(たまに混乱している様子)
・特徴的な文章の癖がある(書くとバレるのでこれは伏せておく)
・たまに発狂する(順や男児がいい例)

・とにかく尻コキに拘る(挿入やアナルには興味なし)
・キモオタに盗撮&痴漢されるのが好き(自己投影?)
・擬音要求(これぞ情熱ならでは)
・尻の感触や匂いを果物に例えたがる(凡人には理解不能)
・小さい尻も肥大化させたがる(ただし最近は叩かれるので控えめ)
・幼児パンツ大好き(やたらと下着に注文をつける)
・体は成熟しているが精神は幼いキャラを好む(この傾向は非常に顕著)
・尻文字をかいたり尻を地震のように揺らしたり(もはやギャグの領域)
0275情熱工作失敗の瞬間2012/09/30(日) 06:25:07.22ID:eeY6QA5P
489 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2012/05/08(火) 15:19:53.59 ID:???
エロパロで尻コキSS書いてるのは別人だろ

493 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2012/05/08(火) 17:43:42.66 ID:???
>>489
文章が違うだけで別人と判断するのは短絡過ぎる
情熱はただ荒らすために邪神SSコピペするようなやつだぞ
あの尻コキSSだって、作るのに手間かからんだろう

普通の人間なら、そんなつまらない事に時間を使うなんて考えられないだろうが
情熱は暇をもてあましているキチガイだぞ?


哀れ情熱wwwwww
0276名無しさん@ピンキー2012/09/30(日) 06:38:25.52ID:eeY6QA5P
情熱がこのスレで行った悪行

スレの要領も考えずにSS投下、挙句スレがいっぱいに
勝手に新スレを立てて続きを投下

まさに邪神
0277名無しさん@ピンキー2012/09/30(日) 07:53:07.20ID:eeY6QA5P
新作にも10点よろ
http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=30208377
http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=30268120

新作にも10点よろ
http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=30208377
http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=30268120

新作にも10点よろ
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新作にも10点よろ
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新作にも10点よろ
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新作にも10点よろ
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0278名無しさん@ピンキー2012/09/30(日) 13:01:25.27ID:SbJVLdEm
何がしたいん
0280名無しさん@ピンキー2012/10/08(月) 21:20:45.40ID:6mv25ZiI
荒らすなよwww
0281名無しさん@ピンキー2012/10/15(月) 00:00:08.27ID:D9VOq1Ud
どこかにお姫様落ちてないかな…
魔界お姫さまとか異星お姫さまとかとボーイミーツガール
0282名無しさん@ピンキー2012/10/17(水) 08:04:59.15ID:kO864r03
>>281
なんか今週のジャンプに載ってた読みきり「恋愛銀河区石川荘」がそんなかんじだった
異星の第一皇女で難民となった民を救うためレトロなロボット乗って地球侵略しながら
正体を隠してボロアパートに臣下と共に住み、隣の男の子が気になるが放課後は
侵略作戦のため暇がなく…なラブコメで、姫様可愛かった
0286名無しさん@ピンキー2012/11/29(木) 21:30:44.73ID:foRqefB0
ほしゅ
0287名無しさん@ピンキー2012/12/08(土) 19:59:50.67ID:RRbfYGzn
褐色銀髪で頭脳明晰だけど世間知らずな姫という電波を受信
0288名無しさん@ピンキー2012/12/09(日) 23:54:36.51ID:YwMA3yC5
褐色娘とかまじ大好物よ
アラビアンナイトなお姫様とか書いてみたくはある
0289暇潰し2012/12/13(木) 08:52:10.90ID:IRF03lS0
「婚約者、ですか」

未だ15歳の姫は、母の言葉を鸚鵡返しに返し、首を傾げた。
見目麗しく、肉体は青さと共に大人に匹敵する成長を見せる姫だが、天然気味でボケッとしているのが欠点の娘である。

「そうよ。貴女ももう15。伴侶を選ぶぐらいは出来るでしょう」
「伴侶?なら、サスケがいいわ」

姫の言葉に、母は幾らか驚き――しかし娘には悟られぬよう、解ったわと頷いた。
サスケとは、姫と仲の良い近衛兵の一人である。
眉目秀麗とは言えぬ、むしろ平均よりは下の男だが、どういうことか人に好かれる才能があった。
何事にも真剣で思いやりがある点は、人としての美点に相応しい。
サスケが近衛兵になったのは、かつて誘拐された姫を助けたのが家もない浮浪していた頃のサスケであり、その恩義に応えた国王の取り計らいである。

「サスケ?彼は三十路過ぎ、貴女は未だ二十歳に満たぬ若さよ?その美貌ならば騎士団の英雄でもすぐに虜になるわ」
「でも、それはサスケではないのでしょう?」

娘の言葉に、母は唸る。
昔からそうだ、この娘はサスケが大好きで仕方がないのだ。
何故かと問えば、決まってこう答える。
『サスケは温かく、優しく、大きいから』と。
数年前に王が亡くなり、王妃が一人で娘を育てていたが、それにも限度がある。
そんな時、姫は決まってサスケと一緒にいた。

「解ったわ、サスケね」
「お母様も、一度サスケと仲良くしてみて?サスケは悪人ではないもの、お母様のことも気にしていたわ」

娘の言葉を背に、王妃はサスケに与えられた部屋に向かう。
サスケが悪人でないなど先刻承知の話である。
ただ、王妃は嫉妬しているのだ。

サスケに抱かれるのが自分でなく、娘になるということが。
0290名無しさん@ピンキー2012/12/13(木) 10:01:58.76ID:cUOn9hUK
おいどうしたいつまで全裸待機させる気だ風邪ひくじゃねーかGJ続き求む
0291暇潰し2012/12/17(月) 10:59:15.32ID:nf82cHD3
王女が賊に拐われる。
その報が王と王妃の耳に入ったのは、冬にしては暖かな日の昼下がりだったか。
王と王妃の焦燥と困惑は、見ているほうが痛ましくなるほどだったが、程なくして王女が城に帰ってきたことで、事態は然程大きくもならずに収束を迎えた。
王女は一人の騎士――漆黒の鎧を纏う、無口な騎士に連れられて戻ってきた。
その異形に王たちは彼に警戒心を抱いたが、王女が漆黒の騎士に助けられたと訴えかけ、その疑いは容易く晴れた。

王国の冒険者たちは、悉くが冒険者のためのギルドに加入している。
負傷した時の保険やクエストの斡旋、仲間の収集など、ギルドの与える恩恵は限りなく大きい。
しかし、そこに求められるのは少なからぬ社交性。
漆黒の騎士には、その社交性が致命的に欠けていた。
それゆえ、やることは単独独断での討伐や救出などばかりだった。
しかし、王女を救出した騎士に与えられたのは、ギルドで百度依頼を達成したとて届かぬほどの資産と豪邸、そして王女直属の護衛騎士という、とんでもない立場だった。
そして、今は――

「私はディランが好きなの。解る?」
「解りますとも。解りますから、そんな大声を出さないで戴きたい。国王に聞こえてみなさい、俺の首が飛びますから」
「あら?知らなかったの?」

事件から十年弱。
愛らしかった王女は女神か天使かと敬われるほどに美しく育ち、漆黒の騎士は純銀の鎧に身を包んでいた。
しかし、そこで出てきたのは王女の婚姻での問題である。
美しく聡明な王女を我が妻にと、国内のみならず国外の貴族が日々王宮に詰め寄せては、騎士に門前払いを食らっている。

「お父様も言ってたわ、ディランのような武と知の何れも優れる貴族ならば、私の婿に相応しいのに、って」
「国王何いってんだ!」
「それともディランは私が嫌い?」
「嫌いじゃないですけど!むしろ家事万能で美人の幼妻とか最高ですけど!」

王女の部屋で、騎士は王女に押し倒され、馬乗りにされていた。
確かにこの王女の好意に、騎士は少し程度ながら気付いていた。
が、そこにあるのは、長らく彼女を守る騎士への憧れ――憧憬であると、思っていたのに。

「私はいいわ、助けられてから、ディラン以外を好きになった覚えはないもの」
「っ!?」
「王女でなくてもいい……一人の女として、私を愛して?」

騎士の顔に、王女の涙の雫が零れる。
長年見守った少女の決意を感じとり、騎士は王女を抱き締めた。
0293コミュ障が異世界に呼び出されるうんたらかんたら2012/12/21(金) 16:05:12.28ID:7TLK0VJZ
「ようこそいらっしゃった、異世界の勇者よ!」
「勇者じゃないんですが」
「ははは、そう謙遜しなさんな!」

がはははは!と豪快に笑う王を見ながら、憮然としているであろう自分の顔を思い浮かべる。
異世界からの召喚とやらに巻き込まれて、なんてネトゲやエロゲやラノベみたいな状況になった俺は、昨日からこの王に何度イラついたことか。
しかも世界を救う冒険やらならまだしも、世継ぎを作るための種馬である。
正直ナメてんじゃねぇよと言いたい。

「あの、勇者様」
「勇者じゃねぇっすよ」
「……旦那様」
「結婚してねぇよ!」

イライラする俺の隣には、この国の一粒種、褐色の肌に白銀の髪、ぷるんと揺れる美乳が愛らしいお姫様がいる。

「私のこと、お嫌いですか?」
「好きも嫌いもねぇよ。ロクにあんたのことも知らねぇのに、早々決められるか」
「マリィはいい娘だぞ!勇者どのの妻にぴったりだ!」
「勇者じゃねぇっつってんだよ!」
0295名無しさん@ピンキー2012/12/31(月) 19:54:39.94ID:ROpreH2A
おいどうした
0296名無しさん@ピンキー2013/01/05(土) 04:28:59.64ID:he/YuJ5I
インスピレーションを受けて、
初めてSSを執筆中なんだが、
まだプロットの三分の二しか終わってないのにもう6000文字弱…
いささか書きすぎなんじゃないだろうかと不安だよorz
0297名無しさん@ピンキー2013/01/05(土) 23:59:52.04ID:he/YuJ5I
>>296です

女王×部下ものです
・SS初投稿なので大目に見てください
・極微エロ
・主人公が超ヘタレ

だけどおk?

若い男女の声が聞こえる。
「や、やめてくれよ、こんなのおかしいっ!
大体、お前はこの国を守るという責務が‥‥」
「いや。決めたから、今日はあなたのものだから、私は。」
そう言って服を脱ぐ女、彼女の服は色使いこそ地味だが気品のあるメイド服である。
「おお俺とおまえの関係はあくまでも部下と上司であああああって!?そんなっ‥‥関係には‥‥」
どうやら下着類を身に着けずにメイド服を着ていたようで、いきなり全裸になってしまった彼女を見て完全に動揺してしまっている男を尻目に、女は凛とした姿で腰に手を当て立っている。

女はスレンダーでモデル体型、という表現がぴったりな体格をしている。
手足は長く、腰はくびれていて美しい。
しかし、よく見ると細いながらもその体の中に秘めた筋力を感じさせる引き締まった体であることもわかる。
髪はまるで夜の闇で色を付けたように黒く、腰にまで届きそうな長いポニーテールにしている。
大きな瞳は髪と比べるとやや薄いが同系統の色合いの黒で、意志の強い彼女の性格がうかがえるきりっとした印象を持たせる。
体つきのほぼすべてが素晴らしい次元でまとまっていながら、それでいて人間離れした印象を持たせず、神々しさと庶民的な雰囲気を持ち合わせている。
ちなみに胸はどうかというと‥‥残念なことになっている。

「いけないんだ!俺は確かに、お前に心から忠誠を誓っている!なんだってお前のためなら全力を尽くす‥‥だけど、こんなことは俺にはできない!」
「ふふ‥‥でも、私の仕事だから、これがね。」
男の払おうとした手を避けて女は彼の肩をつかみ、押し出すように突き出し、背後のベッドに倒れこませる。
「ぐっ‥それは間違い!なんだっつ----むぐっ!?」
抗議の声を封じるように女は男の体に跳びかかり、彼を押し倒すと同時に彼の唇を奪った-----



「うわああああああああっ!?
う‥‥あ‥?夢‥‥かよ‥‥よかった‥。」
飛び起きた彼が頭の中を整理し終わるのと、声を聞いて部下が駆け付けたのはほぼ同時だった。

「ありえねぇ‥俺と、あいつが関係を持とうとする夢を初夢に見るなんて‥‥っ!
なんであんな夢を見るかよ‥あいつに顔を合わせるのがつらいな‥ハァ‥‥。」
独り言をつぶやく彼はさる国の若き将軍で、国王とは知己の関係の側近中の側近である。
「失礼します。将軍、陛下の演説の時間が迫っています。支度を急いでください。」
彼は初夢の何とも言えないもやもやした感覚を引きずりつつ着替えをしている。
彼が夢の中で危うく襲われそうになった相手だが、名前をナターシャと言い、彼の幼馴染で彼の主君、
つまり、この国を治める女王その人なのである。
彼の一族は王家に代々使えている大臣の家柄の一つで、王家に忠誠を誓っているという事情もあり、彼としてはすさまじく彼女を見るのが気まずく、できれば一日くらいは会いたくもないというのが本音ではある。
「おっと、悪かった。全速力で用意してすぐに向かうからそっちは警備とかを頼むよ。」
「了解です。将軍の全速力に期待しますね。」
だが、現実はそんなことは許されず、彼は他の大臣たちと女王の年初めの演説に出席せねばならず、
多くの国民の前で演説をする彼女を見て気まずい思いと闘い続けなければならないのである。

「(‥‥気が重い、重すぎる。まぁ、俺に演説の出番がないだけマシかもしれないがな‥)」
そうは思っていてもいざ国民の前に立つと思うと、なるべくそちらに集中するしかなくなってくる。
彼が控え室で毅然とした表情をしていると、「しけた顔してるね。どしたの?」と目の前を通った人影から声をかけられた。
一応、将軍という地位にいる彼にこのようなフォーマルな場でくだけた話し方をする人物はかなり限定されている。
それに、常に倒置で会話する口調は先ほど夢の中で聞いたばかりである。
「1年に一度のことで緊張してるんだよ、察してくれよ、ナターシャ。
というか、主役なんだから逆にそっちはもっと緊張してくれよ。
部下の気が緩むかもしれないだろうが‥‥あぁ!?」
振り向いた彼を漫画で表現するなら眼球が飛び出す描写がされているだろう。
彼女、女王ナターシャは夢に出てきたあのメイド服を着て、同じく夢に出てきた腰に手を当てた立ち姿で彼の後ろに立っていたのだから。
0298...2013/01/06(日) 00:51:23.61ID:7V28vdG+
題名忘れてた、
「初めの朝は」



目の前を通られたときは集中している最中で上の空だったので気づけなかったが、こうも凝視するとどうしても気づいてしまう。そういうわけで動揺で彼の寿命はマッハである。
「えっ、えええ?どうしたんだよその恰好は?」
「うん。一応、この国の女王って言っても、この国に使える一人の人間にすぎない、私は。って、言いたくて、だからちょっと借りてみたんだ、城の侍女のものを。」
「‥‥まあお前らしいっていえば十分お前らしいかな。でもびっくりだ、確かにこれは国民に対する宣伝効果は大きいな。よく考えたな。えらいえらい。」
「‥ありがとう。君たちに褒められると嬉しいよ。私には特別な言葉だから。」
まだ演説は終えてないので髪型を崩さないようにそっとやさしく彼に頭を撫でられ、少し得意げな彼女のドヤ顔にも見える表情は彼には非常に愛らしく見えた。


「いい感触だったと思う、去年よりは。そうだ‥教えてよ、あなたの感想を。せっかくだから。」
「ん、いいと思うぜ?それこそ即位してから最高だったと思う。(正直、目のやりどころに困ったわ‥‥)」
平常心で接せるだけまだ慣れてマシになってはいるが、それでも気恥ずかしさで顔を見ることができない。
まるで背後霊でも見ているように彼女の」肩の後ろに視線を合わせている。
「そうだ、お前のことだから、きっとその恰好で城の掃除とかするつもりなんだろう?」
「うん、そうそう。」
彼女には厄介な趣味‥のようなものがある。
公務のほぼない日や空き時間のある日は市民の生活ぶりを知る、という名目で様々な職業を一日体験する。
彼女が小さいころから城の侍女に混じって真似事をしているのを見ている彼にとっては彼女が市民の生活を気にするのは見慣れたものだが、
即位してすぐは思い付きで動いているようにも見える彼女の行動力に皆悩まされたものであった。
「(たしか、ナターシャみたいなヤツをコスプレイヤーって呼ぶって騎士団長が言ってたっけか‥‥)」
「ん?なぁに?似合ってないかな、もしかして‥」
「い、いやいやいや!似合ってるぜ!そんなこと考えてるんじゃないんだ、すまないな。」
「そう、ごめんね、杞憂だったわね。
この後メイド長に手伝えることがないか聞いてくるけど、そっちも言ってよね、私に用があれば。」
「え、そうだなぁ‥昼休みの後の演習を視察してくれたらうれしいぜ。士気の向上につながるしな。
でも、あんまり自由にするのもほどほどにな。
なんつってもお前がこの国で一番偉いってことを失念するなよ‥‥俺が言えた義理じゃないが。」
「了解。だから視察の件は任しといてね、承ったから。」
じゃあね。と、手をひらひらと振りながら元気に歩いていく彼女の姿は実にかわいらしい。
だが、メイド服に身を包み、長いポニーテールを振りながら立ち去っていく彼女の本当の姿は、
この国で誰よりも強く、気高く、勇敢にして聡明な王族の当主なのである。
そして、彼女がこのような茶目っ気を見せたり、弱みを見せたりするのは、彼女が子供のときから付き合いのある一部の人間と、城を職場とする人間の数名だけなのである。
「(‥俺の一族は、お前の先祖に拾われて、側近に任命されて今につながる。
お前の笑顔は、この国は、俺が‥‥いや、俺たちが、絶対に守ってやるから、安心してお前はお前のままでいてくれよな。)」
角を曲がり去っていく黒髪の影が見えなくなる刹那、そう心の中でつぶやき、
彼は振り返り控え室へ着替えに向かった。
0299...2013/01/06(日) 01:17:54.07ID:7V28vdG+
何かおかしなところがあれば、遠慮なく突っ込んでくださいね。



「おお、騎士団長。」
「なんだ、遅かったじゃないか将軍。
まぁちょうどいいや、俺はもうそろそろ用は済むから交代だな。」
そういって控え室から退席した彼は騎士団長。
少々性格にムラのある人物だが、なかなかの好漢である。
なかなかに豪快な人物のため、騎士というより冒険者や戦士のような印象のある人物ではあるが、
それでも彼の人をまとめ上げる素質は本物で、警察業務を完全に統御し切れている。
そんな彼も女王や将軍とは同年代の幼馴染。彼女を守る重臣の一人である。
「しかし、姫さんの演説、立派になったもんだ。
俺らがガキん頃の姫さんとは全く変わっちまったなぁ。」
「そりゃそうだろ。あいつはお転婆だけど昔っから冴えてるヤツだったじゃないか。」
「いや、そうなんだけどな‥‥
昔はな、俺はあの姫さんが王様で大丈夫かなーこの国。とか思ってたんだよ。
それが立派に、あんな演説までそつなくこなせるんだからなぁー‥‥」
しみじみとした口調で話す騎士団長。
潤んだ瞳と遠くを見つめる視線により彼にとって彼女が大切な存在だということが丸わかりである。
「お前‥‥まさかとは思うが、ナターシャに惚れたか?」
「あっハハハ‥‥そうかもな、
でもだとしたらそれはお前も同じじゃねぇの?
なんかお前、あいつのことを話してるとき、鼻の下が長いんだよなぁー?」
それを聞いた将軍はというと、割と薄い目を見開き、頬と耳を真っ赤にしている。
「は?‥‥はぁ!?わけのわからんことはよしてくれ、俺は部下であいつは上司。それが全てだってよぉ‥!」
「あははははは!図星か?それとも今気づいたってか?
あーおかしい‥‥ま、ならより一層姫さんのために励まなくちゃな。
姫さん、根を詰めてばっかりみたいだしなぁ。
公務は姫さんがやるしかないが、他のことはなるべく手伝ってやらないと‥で、その姫さんは何やってんだ?」
「いつもの真似事だ。今はメイド長のところにいるぜ。」
「そうか‥あ、付きあわせて悪かったな。じゃあ俺はここでな。じゃあな。」
「ん、そうだ、今度一杯やらないか?新年のお祭り騒ぎに乗っかろうぜ?」
「それ、いいな。考えとくよ。」
そう言うとそそくさと騎士団長は出て行った。
「(あいつ、ナターシャに会いに行ったのか?絶対あいつ茶化すんだろうなぁ‥‥)」
一抹の不安を感じる将軍であったが、彼らとは長い付き合いからの経験から、大したことはないと、
気にせず着替えを続行した。
0300...2013/01/06(日) 02:22:13.77ID:7V28vdG+
微エロシーンその2
今考えると、冗長だな‥‥



「‥‥俺で本当にいいのかよ?ナターシャさぁ‥‥?
お前には騎士団長が‥‥」
「いいんだ。今夜はだめだ、あなたじゃなきゃ。
それに、いつも駄目って絶対言う、あなたは。
じゃ、いつやるか‥今でしょ!」
「う‥。お前、何ちゅうことを言うんだよ‥‥」
いきなりのキスで動揺に動揺した彼の心に、艶のある声が染み渡る。
ここまでに起こったことが整理できず混乱している彼の隙を見計らって、上に跨った女王は服を素早くも丁寧にはぎ取っていく。
「やめてくれ‥」と蚊が鳴くような声で抗議する彼ではあったが、ベッドについた手を足で押さえられてしまい、彼女を制止することはできないでいる。
彼が動揺しているのは彼女の行動によるものだけではない。
小さい頃から彼女たちとは共に過ごしてきた彼にとっては、彼女がこのような行為に誘ってくること自体が彼が思う彼女の像から離れたことであり、
彼は想定外の事態が次々と起こる彼女の新たな一面を見て圧倒されているのである。
「ふふ、逞しいわね‥あなたの腹筋は相変わらず割れていて。」
つーっと腹部をなぞる彼女の指に驚き、くすぐられたときに出るような素っ頓狂な声が出てしまう。
「見事ね、きれいな三角になってるわよ、下着が。」
「え?どういうこと‥うわぁ。」
パンツ一丁という格好まで脱がされた彼の股間は彼の拒絶の態度とは異なり、見事にテントを張ってこれから起こるであろう行為への期待を示してしまっている。
それもそのはず彼女の成熟した姿は特別なものであり、ましてやその裸など、彼にとっては視覚から伝わる媚薬のごとく彼を熱くさせてくれるのだ‥
なお、彼は大人の女性の裸体を見たことはこれが初めてである-つまり、彼は童貞である-。
「任せて、よね‥ふふ、」
「いや、それでも‥お前が乗り気でも、俺には‥今更だけど‥ごめん。」
「‥‥いくじなしだね。」
これには若干彼女も煮え切らない態度にイラついてきているが、
彼にとっては幼馴染とはいえ国王と行為を行うなどまったくもって畏れ多く、
また彼自身自分は彼女の相手が務まる人物、ゆくゆくは彼女の夫となる人物たる器ではないという思いもあり、最後の一線を越えさせないでいるのだ。
さらにもう一つ、いや、これは彼にとって最も重要な事項であるが、
彼は自分と彼女との種族の違いを気にしていた。
彼の耳は頭頂部まで伸びている。彼はエルフであった。
ただでさえ貞操を大事にする彼ら一族の習わしによりみだらな行為を行うなど恥ずかしいという思いもあったし、彼個人としても代々人間の女性によって統治されてきたこの国の系譜に、人外の自分が書き記されることがあってはならないという負い目ともいえる感情があったのだ。
「あなたも私も責任は重いよ、多くの部下をまとめる長、だから。
なのに、そんなに弱々しい態度をするあなたには‥
根性を叩き直さなきゃいけないわね、おしおきをして。」
そう言うと彼女は、先ほど彼の上に位置どってからずっと浮かせていた腰を彼の頑丈そうな胴体につけ、上下に動かしつつ徐々に下腹部へと擦っていく。
「う‥な、にを?」
彼が腹部を触られるのが苦手なのはすでに彼女は知っている。
ぞわっとするくすぐられたときに感じる独特な気持ち悪さに身もだえしていると、不意に「ねぇ‥見てよ、ここ」と言われた。
彼がくすぐったさから閉じていた目を開けると、彼女は彼の胴体の一番下、彼の愚息に跨り、体をそらせ、互いの性の象徴が彼に見えるような体勢をとっていた。
「素直に、もっとお互いが気持ちいいと思えるようにしようと思ってたけど、変えるわ、方針を。
あなたは楽しむんだ、私のココで。
全力を出して吹き飛ばすから、今感じてる罪悪感なら。」
そう言い終わるとほぼ同時に彼の愚息を片手で掴み、
彼女の茂みの元へと導く-----



「うわああああああああっ!?
‥‥‥‥あぁ?‥よかったー‥、夢だったか‥‥。」
「どうしたんだ?悪夢なんて珍しいな、あなたにしては。」
飛び起きた彼の目の前にはただ、心配そうな目で見つめてくる主君が写っていた。
0301...2013/01/06(日) 02:48:19.98ID:7V28vdG+
しばらくつなぎの部分になります。



「アイエエエエ!ナターシャ!?ナターシャナンデ!?」
「あなた、昼過ぎまで寝てるつもりだったでしょう?今日が祝日だから。
起こそうと思って来たのよ、掃除の時に近くに来たから。」
「そうか‥って、まだ侍女ごっこしているつもりなのか?」
「ごっこって何よ、一応家事くらいの雑用なら完璧にできるのよ?私は。」
「いや、それくらい知ってるよ‥小さい頃からお前よく雑用の手伝いをしてたの、俺見てるし。」
「じゃあ、考えてから話しなさいよ、それを考慮して!
むぅ、ちょっとムカッとした。仕事に戻るから、私。じゃあね。」
頭の中が整理し切れていない彼を機嫌が悪いと誤解したのだろう。
彼女は近くに立てかけたモップを手に取り、彼の部屋を足早に出て行った。


先ほどのナターシャの言った通り、今日は休みである。
この国には祝日が少なく、代わりに一度休みとなると必ずと言っていいほど連休となるくらい集中している。
年始もそれに漏れず、国王の演説から3日間、ほぼ全ての国民が休みを取るようになっている。
この間は兵は親元に帰り、軍や騎士団は完全に停止する。
危なっかしい慣習ではあるが、地理的に周りの国から攻めづらいこの国は3日間くらいなら外敵に備えるのを怠っても一応は平気であるし、
賊徒もこの期間中はお祭り騒ぎをしているので、街を襲うことはない。
そのため、城に部屋を持つ重臣たちは暇を持て余しがちになる。
そういう事情で彼は怠惰を貪ろうと企んではいたが、昨日の悪夢の続きを見てしまうという最悪な経験をしてしまったため、完全に眼が冴えてしまっていた。
「(‥顔でも洗いに行こう。ついでに、メイド長に頼んでなんかすぐに用意できるものでも作ってもらおう…うん、そうするか。)」
彼の薄い目が寝起きのためあまり開いていなく、はたから見たら寝ぼけているか立ったまま寝ているように見える状態で今できることを考え、行動する。

「よお‥‥珍しいな、今日みたいな日にいつも通りの時間に起きるなんて‥。」
「そっくりその台詞を返すぜ‥‥昨日、『明日は昼にブランチ。朝飯を食うくらいなら寝てる方がいい。』といったのはどいつだ?」
「まぁなぁ‥」
メイド長を探しに向かった食堂には騎士団長がいた。
だが、彼の様子は少しだけおかしかった。
彼は夜型の人間だが朝にも強い。むしろ、起きてすぐと寝る少し前が一番テンションが高いくらいだ。
しかし、今の彼は徹夜明けのように精根尽き果てたような表情をしているうえ、
彼の特徴的な猫のようなピンと立った耳の先が少しだけ垂れてしまっている。
幼馴染としての勘で感じた、これは何かあったと。
「朝っぱらからいざこざでも起こしたか?
どうせ近衛兵長かナターシャにでもなんか変なことを言ったんだろう?
あいつら、全く冗談が通じないからなぁ‥‥」
軽い気持ちでからかった将軍であったが、それに対して騎士団長は、一瞬身を震わせてから、少しだけうつむいた。
「多分、多分だが‥明日、お前もこんな感じだと思うぞ。
きっと‥いや、俺にとって驚きだっただけなんだ。忘れろ。」
そう言って置かれていた焼き魚に手を付けだした騎士団長。
なんだよ。途中でやめるなよ。などと言って問い詰めたが、全然何を言おうとしたのか彼は言うことはなかった。
「まったく、気持ち悪いな‥気になってくるじゃないか‥‥」
ぶつぶつと文句を言いながら誰か文句に付き合ってくれる人はいないかと庭園に足を運んだのと、少し離れたところにいたナターシャが彼の足音に気づいて近寄ったのはほぼ同時刻だった。
0302...2013/01/06(日) 03:03:25.82ID:7V28vdG+
ほのぼの路線でしばらく進みます。



どうしたの?と声をかける彼女の声に何でもないよと軽くあしらい進んでいった彼だが、ふと思うところがあり、振り返る。
本来、彼女はあまり朝に強くはない。
大体起きてから活動を開始するまで30分はかかる。
しかし彼女は起床時間が同じ自分の自室に上がりこみ、起こしに来ていた。
しかも、その前から掃除の仕事をしていたと話す。
それに、化粧のりが最近悪い、とこぼしていた顔はなぜかすっぴんのままである。
「今度は何の仕事だ?」
「侍女は庭師としての仕事もこなすって、言ってたから、近衛兵長が。」
剣術に精通している彼女には、なぜか剪定のための枝切りバサミもさまになる。
メイド服をきちんと着こなしていることも相まってその道の職人にも見えてくるから不思議だ。
「あ‥そう。頑張れよな。」
「まぁ、頑張ってるけどね、今まさに。」
そう言って空をハサミで切って見せる彼女、ハサミで切るときの金属が擦れる音はひどく冷たく感じる。
「それもそうだな。じゃあ、より一層頑張ってくれよな。」
そう言って奥に進んだ彼は、ぶらぶら歩いて行ってたどり着いた迷路庭園の中で、
迷って半べそ状態の近衛兵長を救出し、愚痴に付き合わせたのだった。
0303...2013/01/06(日) 03:22:07.62ID:7V28vdG+
彼は強烈な朴念仁設定だったりします。



「(目が回る‥‥確、実、に飲みすぎた…)」
頭を抱えて自室に戻る最中の将軍。
この日は夕方から城で新年会が催され、国の権力者や地方自治隊の長、国の援助を受けている学者などが集まっていた。
国が主催する会とはいえ、小国であるうえに参加者は毎年ほぼ同じのため、会はとても家庭的で、
どちらかというと組合の会合や親族の寄合を彷彿とさせる和気あいあいな雰囲気で、
彼はその場の勢いで酒の早飲み勝負に興じ、通常の3倍のスピードで飲み食いしてしまって顔を真っ赤にし、耳を角に例えられ赤鬼などとからかわれたりされていた。
もちろんそんなことをすれば体に負担はかかり、現在の彼の辛そうな状態につながっているのである。
「あーあー、何してるの?また飲みすぎたの?
ダメだって、無理して飲んだら。
何度も言ったと思うけど?あなたは内臓が強くないんだから‥」
手洗い場から戻ろうとしていたナターシャが彼を見つけ、駆け寄る。
「すまない‥はは、さっきメイド長が飲みすぎて俺が介抱したばっかりなのに、今度はお前に俺が介抱されるのか。
これはとんだ無礼講だな‥‥うげぇ‥」
「もう、ぶつくさ喋るからそうなるんだよ、ただでさえ気持ち悪そうなのに、黙ってても。
それに、今は私はまだ侍女の仕事をしてるんだから。」
「う‥そうだな、悪いが、肩、貸してくれ。
とりあえず部屋で休む。」
「分かった。みんなには伝えとくから、もう寝るって。
ゆっくり休みなよ、だから。」
ふらつきながらもなんとか部屋まで戻り、彼は彼女へ精いっぱいの笑顔をする。
「ありがとな。一時はまずいかとも思ったが朝まで寝たら何とかなりそうだよ。
お前がそばにいてくれたおかげかもな。」
「そうかな?明日のために休んでよ、まぁとりあえずさ。」
お前のおかげ。という言葉を聞いて気恥ずかしくなったのか、彼女は酒が回って桜色になった顔をさらに赤くし、それだけ言うとそそくさと彼の部屋から出て行った。
割と長めのスカートから中のチュチュが見える程の速さで走る足音が遠くなっていく。
新年会の会場とは逆へ音が去っていくが、これはおそらく一度部屋に帰ったに違いない。
「やれやれ、よーやく部屋だ。
あっ、朝のこともあるし、なんか不気味だから鍵はかけておこう。」
そう言って部屋に鍵はかけたが、酔いと気持ち悪さから他のことには大して頭も回らず、歯を磨くのも忘れて彼はベッドに飛び込んだ。
「(あいつの髪‥いい匂いだったな。俺も同じ石鹸を使おうかな…?)」



前の二日とは違い、彼は夢は見なかった、もしかしたら見ていたかもしれないが、
あんなこともあれば、たとえ二日間の悪夢が同時に襲い掛かったとしても覚えてはいないだろう。
0304...2013/01/06(日) 03:42:00.25ID:7V28vdG+
スレチな気がしてきた。



「うん‥ん?あれ、なんか違和感があるような‥‥」
「んん、んっふ‥‥‥んは。ふあ、起きたみたいだね。」
彼が目を覚ますと、彼の下半身にかかっているはずの掛布団が手前に折りたたまれ、視界には天井とたたまれた羽根布団。
他に見えるのは質素な装飾ながらも大きな照明と、揺れる特徴的な髪の束。
「な、お前‥ナターシャ?そこで、何を?どうやって、ここに?」
声と髪型で特定されてしまった彼女は、どうやら彼の敷布団をまくり上げてその中をまさぐるようなしぐさをしている。
先日の悪夢の続きかと一瞬疑ったが、この肌の感覚、彼の将としての感覚が、これが現実であると伝えてくれた。
それに、彼女に起きぬけに出会うのは昨日経験したばかりで慣れもある。
しかし、彼には納得いかない、この状況がどこか現実味を帯びてないように感じさせたことがあった。
「なぜ!?鍵はかけたはずだぞ!?お前、一体!?」
上体を起こして腕で体を支え、足元に膝立ちになっている彼女を見すえて尋ねる。
昨日彼が自室に戻ってからできたことは、部屋にかけたこと、それだけであるのでよく覚えている。
その証拠に今の彼の状態は髪はくしゃくしゃで、会に出るということで用意したくだけた服はしわだらけになっており、
ズボンに至っては足元まですり落ちている。
しかし、何かがおかしい。
「え‥‥お前、なん、な、にを?」
どうやら、起きてすぐから感じている違和感はこれらしい。
彼の下半身ははだけているというどころの話ではなくなっていた。
股間は完全に露出しており、下着すらはぎ取られている。
それだけではない、普段は下着の中でこじんまりとしている彼の愚息が何やらぬらぬらとした液体につつまれ、赤身がかってその存在を主張している。

「どゆこと?なんで俺こんなことに?」
先ほどから語尾が上がりに上がっている彼とは対照的に、彼女はというとあっけらかんとして彼の疑問を聞いている。
下半身を完全に露出してしまっている彼の陰部に正対したメイド服姿の彼女は、目をうっとりさせて彼の瞳を見つめる。
まるで主人との夜伽を始めようとするようにも見える彼女の醸し出している空気は、色欲の瘴気を纏っているようにも感じさせる色気がある。
しかし、性に関しては疎い彼はその仕草を無視して彼女を問い詰めることを続けている。
生来の彼の生真面目さが出ているともいえるが、その裏でこの状況から想定できる展開を考えることから逃げているとも見える。
「とりあえず整理させてくれよ、ちょっと理解が追い付かねぇ。」
彼女の目を見られない。
いつも見ている彼女なのに、いつも見かけている服を着ているのに、
いつもの自室なのに、今このときは全てが彼の混乱を助長する気がした。
「いいの、理解しないで。
今は任せてくれればいいから、私に。」
何のことだ。と尋ねる声を彼女は気にしない。
0305...2013/01/06(日) 03:57:39.32ID:7V28vdG+
これはひどい。



「んふぅ‥‥あなたのココ、なかなかで、感心したんだよ?」
そう言うと彼女は指で彼の分身をつまんですぐ離したり、指ではじいたりつついたりし始めた。
そのたびにしびれるような感覚が彼の神経に叩き込まれる。
「な、な、なぁ!?」
「よかった、寝てるうちからやっておいて。
出来上がっちゃったみたいだね、すっかり。
ふふ‥楽しくなったよ、少し。」
急に細かく震える彼の分身を握りしめ、指を踊らせるようにして揉みしだき、
直後にあふれてきた透明な液体をすくい取り、全体に塗りたくる彼女の白魚のように美しい指。
国内最高の剣士である彼女らしい力強い愛撫はまるで聖剣を握りしめて眼前の彼と闘っているような激しさを持つ。
短めに切りそろえられた爪が、細長い指の腹が、手のひらが、彼の急所に触れるたびにうめくような声が出てしまう。
「気持ちいいでしょ。どう?」
「あ、ああ‥‥」
悪夢のときと同様、彼は彼女とこのような関係になるのを望んでいないので、できればこの責め手から逃れたいのだが、
彼女の手による刺激で体がこわばり、ベッドについた両腕を離せないでいた。
「さて、それじゃあ‥‥始めさせてもらうわね、お仕事の本番。」
侍女の姿をした気高き女王は、にやりと一瞬表情を変え、彼の股へと顔を潜り込ませ、彼の分身の先端と口づけをいくつも重ねた。
「どんどん出るわね、溢れそうだわ、このままじゃ‥どうしようか?」
首を傾げて尋ねる彼女だが、強い刺激を味わった彼は息が荒く、上を向いたまま答えない。
そもそも彼はこのような行為の最中に出る質問の答えなど考えたくもない。
「それじゃあ私が考えちゃうよ?返事がないなら。
あ、これはどうだろうね。」
彼女は急に口を開け、口づけを交わしたその先端を一気に口に含み、指で揉みつつ吸い上げようとしてみせた。
「あっあっ!?くっぁ‥!」
先ほどまでの責めですら、体の自由がきかないほどに高まってしまった彼の体が、さらに一気に駆け上がっていく。
「‥っ!出ちまう!離れてくれっ!お前を汚したく、な‥あっ‥‥!」
「‥‥‥やだねっ♪」
彼の必死の懇願に彼女は一瞬顔を離そうとしたが、不意に一気に顔を戻し、彼に止めを指すべく口内に半分ほどを含んだ。
「あぁっ、あっ‥‥ああ‥‥(終わった‥かも、しれない‥)」
「んっんんんーーーっ♪」
天にも昇る感覚と男としての悦びに、諦めや後悔、懺悔の念は押し流され。彼は意識を手放すことを無意識に選んだ----
0306...2013/01/06(日) 04:19:18.40ID:7V28vdG+
これで終了。閲覧サンクス



「で、質問の時間だ。
まず一つ、なんでお前はここに入って来れた?」
「前に、城下町で有名な義賊と会ったことがあったわよね、私一人で。
その時に鍵開けの技術を、ちょっと‥‥」
「‥‥(あの時もっと真剣に止めればよかったな。)
次、何故お前がこんなことをするんだ?
侍女の仕事の中には、こんなことは決してないぞっ!」
「え‥‥?だって、騎士団長が
『皆の慰み者になるのも仕事のうち』だと‥‥‥?」
唖然とする彼だが、無理もない、これは彼自身がよく知っているが、昔から彼女には一切の冗談が通じないのだ。
とにかく、これで後で痛い目に遭わせる人物は特定できた。
「なんでそんなことを真に受けるんだよ‥馬鹿じゃん‥
それに、なんかあの時楽しそうじゃなかったか?お前‥」
「えへへ、初めは騎士団長の相手をしたんだけど、実は。で、楽しくなっちゃって、その時に。」
「‥‥‥‥(え?もしかして昨日あいつが言わなかったことって、これ?)」
「それで、あなたともやってみたくなったけど、どうせ意地でもやってくれないでしょう?ウブだからね、あなたは。
だから、酔っぱらった今なら大丈夫だと思って‥」
「‥‥あぅ。」
「ちょっと!?ああっ、起きて〜っ!」
幼なじみは大変な性癖を開拓してしまいました。
その衝撃に、若き将軍は意識を闇に投じてしまったのだった。
もしかしたらあの悪夢は正夢になるかもしれない、意識の片隅でそう思い胸を膨らませようとする邪念を感じながら、意識を失う寸前に目に入ったのは、彼女の膨らみのない胸だった。
0309名無しさん@ピンキー2013/01/06(日) 13:35:32.37ID:7V28vdG+
指摘ありがとうございますっ今後も精進します。
ネタが浮かんだら続編を作ろうとも思ってますがどうでしょう?
0310名無しさん@ピンキー2013/01/06(日) 13:40:35.11ID:1W4lFaew
もっとまとめて投下した方が
間隔が10分20分空くのはいかんよ
0312...2013/01/06(日) 19:34:51.63ID:7V28vdG+
>>310
書きながら投稿してたので…後半は睡魔との戦いでした(汗
今後は間隔を狭くしますね
>>311
ありがとうございます。でもそれは文章構成に難アリ、ということでしょうね
ちなみに、エロい初夢が正夢になる、という電波を元にこの作品を作りましたです
0314名無しさん@ピンキー2013/01/06(日) 21:59:31.59ID:aVs2wi4N
>>312
最低限この板にあるSS書き手控え室スレの過去ログでも見て
掲示板の投下作法くらいは押さえた方がいいぞ
次のSS投下待ってる
0315名無しさん@ピンキー2013/01/07(月) 03:30:57.95ID:asOj/5RI
面白かったが、毎レスごとに作者がコメントいれられると萎える
そういうのは名前欄でやってくれ
0318...2013/01/08(火) 22:00:25.13ID:Eeam3Uah
頑張るから待ってくれ、今論文で忙しい、

…百合と普通ならどっちがイイと思います?
0321初めての朝は-猫の騎士団長編- 12013/01/29(火) 13:19:58.85ID:1Xta+ZXd
論文を書くつもりがSSを書いていた。何を言ってるk(ry

「うん、不審物は見つからないな。おい、そっちはどうだ?」
「探知魔法の結果は異状なし、君はどう思う?」
「別に変なにおいもしないし、毒物はないと思うべ。」

1月1日、新年を迎えるこの日はこの国ではとても大切な意味を持っている。
この国の君主である女王が演説を行うからである。
しかし、この国の慣習として新年は親元に帰り家族で過ごすというのが当たり前で、
そのため軍や騎士団の活動は停止してしまっている。
なので、演説が行われる会場の安全を確認し、女王を警護する役割を任せられる人物は非常に限られている。
「よし、じゃあ俺はここで警備を続けるけど、いったん解散ということでよろしくなぁ。」
そう言い会場の見回りを続ける彼はそのうちの一人で、名前をリバイブルと言う。
彼は城内の自室で警察業務を取り仕切る騎士団長だ。
「了解した。通信用のマジックアイテムは携帯しておくので、何かあれば連絡を。」
「解散かいさーん!じゃあちょっとおかしでも食べに行ってくるべ。」

「そーいえば将軍は来なかったなぁ‥‥まったく、平和ボケしやがって‥‥!」
彼は同僚の将軍が手伝いに来なかったことが気に入らないらしく、長細い彼の尻尾を床に叩きつけている。
今日の演説には彼女の命を危険にさらすリスクが少なからずはある。
いざ演説を行う最中はもとより、こうして開始前から警戒を怠らないことが重要なのに彼は何をやっているのか。
「精が出るってところかな、騎士団長。」
イライラのために毛が逆立つ彼の前に現れたのは、彼の主君である女王、ナターシャだ。
多民族国家のこの国では珍しいほぼ純粋な人間である彼女は、獣人である彼とは違い儚い美しさを持っている。
しかし、そんな見た目と違い性格は活発で、実にボーイッシュである。
「姫さん‥精なんてでねぇよ、退屈だ。大体、この広場を俺ら三人で異常がないか確認するってのは厳しいぜ、これが。」
「ごくろうさま。ホントはやってもらうつもりだったんだけど‥メイド長と将軍にもね。」
「なんだぁ、将軍のやつ仕事をすっぽかしたのかと思ったけど違うのか?」
「なんでも、少しそっとしておいてほしいんだって、ひどい悪夢を見たから。」
「ちっ、やっぱりズル休みってことじゃねぇか‥
あぁ、あんまりここにいてもアレだぞ。俺と話してるより、お前は自分の演説の練習でもしてろって。」
「それもそうだね、じゃあ、またね。」

散歩がてら朝の挨拶に来た彼女は帰り、後に残されたのは騎士団長。
なぜか彼の鼻息は少し荒くなっている。
それもそのはず獣人という種族に生まれた彼には発情期と言える期間があり、定期的に性欲が高まってしまう。
さらに、女王は彼の幼馴染であり、彼が思いを寄せている人物である。
そのため今の会話ですっかり興奮してしまい、彼の股間は服の上からでもわかるほどに張りつめている。
「あーあ、何とかして今姫さんとどうにかならないものかねぇ‥‥
まぁ、いずれはできることはできるんだがなぁ‥」
実はいずれ女王と彼が結婚することが決まっている。
この国の王族は代々もっとも年の近い重臣の家系の者と結婚するしきたりになっていて、
一月しか年に差のない二人は、いわば許婚の関係にあるのだ。
「(一度でいいから今、姫さんと‥ああ頭の中エロいことしか考えられねぇ‥しゃあない、今日のうちに一回抜いとくか‥)」
「団長さん、開場するけど大丈夫べか?」
「(!? あぁ、近衛兵長かびっくりしたなぁもう!)‥わかった、観客の誘導は頼むぞ。」
「任せといて下さい!」
と言いつつフンスと鼻を鳴らして駆け出した少女がしばらくして、
おそらく城の門に尾を挟んだのであろう、豪快な悲鳴を上げたのが聞こえ、彼はいろいろな不満を溜め息にして吐き出した。
0322初めての朝は-猫の騎士団長編- 22013/01/29(火) 13:22:53.18ID:1Xta+ZXd
「‥‥‥というわけでありまして、このたびはわれらが女王、ナターシャ様の演説を行うことになった。
では、女王様、こちらへ‥‥」
騎士団長は先ほどの見回りの前にいやというほど顔を見ている大臣の堅苦しい前置きにあくびが出そうになっていたが、
次の瞬間、彼はその眼を見開いた。
「‥新年おめでとう、市民のみんな。
この格好は、私もこの国に使える一個人であるという決意の表れと思ってもらっていい。」
壇上に登場した彼女はなんとメイド服に身を包んでいた。
一瞬完全にあっけにとられていた彼だが、なるほど職業体験を趣味とする彼女のやりそうなことだと、
そう思ってしばらく考え込んだのちに、
「これだな!」と下種な笑みを浮かべながら小さくつぶやいた。



儀礼用の正装を脱ぎ、着替えを済ませて将軍から聞き出した場所へと足を運ぶ。目的地はメイド長と女王のいる食堂だ。
女王はメイド服を着る侍女としてふさわしい仕事をしに行ったという。
後ろから将軍がまだ何か話しかけてきているようだが、振り返って適当に返事だけして無視することとする。

「あ、騎士団長‥女王様を冷やかしに来たのでしょうか?女王様に悪戯をしたらどうなるかはご存知ですよね?」
「当たってるけどその言い方はないだろうがおい。」
言葉にトゲがあるメイド長の発言もとりあえず放っておく。
「(メイド長にとって姫さんは妹みたいなものだもんなぁ‥)」
「そうそう、弟さんたちが用があるそうですよ。早めに話をしてあげてくださいね。」
「あいつらが?」
あいつら、というのは彼の二人の弟で、異母兄弟の関係にあたる。
それを示すように、次男は昆虫、三男は軟体動物を思わせる特徴を持つ亜人である。
二人とも実家で彼の帰宅を待っているとばかり思っていたので、彼は疑問に思った。
「用ってなんか言ってたか?」
「いいえ、お二人ともあんまり喋る方でもないですからね‥」

「誰の話?ねぇ。」
しめた、無駄話のおかげで目標を視界に捕捉だぜ。
「いや、大した話でもないから気にすんな。
それよりも‥ちょっと伝えとく必要のあることがあってなぁ‥姫さん、話聞いてくれないかい?」
「ん‥わかった。了解よ。」
「あまりお時間を取らせないようにお願いしますね。女王様には軍の視察をするお仕事があるそうなので。」
「あー、何、すぐに終わるから。」

「えええっ!?知らないわ、そ、そんなこと。」
「そう言われてもだなぁ‥もしかしたらと思って言っておいて正解だったな。ははは!」
「でも、経験なんてないけど、いいの?」
「いいんだよ。お前が誠心誠意『仕事』してくれれば俺だって満足だしよぉ。」
この国には奴隷階級は存在しない。
彼はそれを逆手に取り、侍女としての仕事には性奴隷として重臣たちの夜のお供をすると大ウソを吹き込んだのだ。
いわゆるセクハラを趣味とする彼らしい行動であり、人を疑うことを知らない彼女のことをよく理解した上での行動でもある。
「‥わかった。何をすればいいのかな、私は。」
「変に気張らなくたって大丈夫だぜ。俺に任せれば素直にお互いが気持ちいいと思えるようにしようと思ってるから。」
何が大丈夫よ、と彼女がつぶやいたようだが彼は無視することにする。後は流れに任せてしまえばどうにかなるのだから。
0323初めての朝は-猫の騎士団長編- 32013/01/29(火) 13:25:33.96ID:1Xta+ZXd
「おお〜いらっしゃい!えっと‥リライブさんでしたっけ?」
「それはウチの弟だぜ。俺は虫人じゃないだろ。」
「ええ〜っ。あっ、ダスティスリィさんですね?」
「それもウチの弟‥‥‥いいかげんさぁ、俺ら兄弟しか注文をしに来ないんだから覚えろよなぁ?
俺は猫人のリバイブルだ。頼むよクシー大博士さんよぉ。」
「いや〜ホントごめんねあはは。」
彼女—パッと見では性別が分からないほどに汚らしい恰好をしているが—は国が誇るお抱え発明家で、
名前はクシーという。
城の近くの研究所で魔力で作動するマジックアイテムを取り扱い、医者としても活動する稀有な学者だ。
「それで、今日はどんなネタを持ち込みなのかな?あ、理由とかはいいよ、そんなの気にしないし。」
「そうだな、さっそく商談としようかなぁ。」

「‥‥‥‥な、る、ほ、どぉ〜っ!その発想はなかったよ!
あ、でも大丈夫!実現するのは理論的には簡単だから、夕方にはできるよ!紅茶でも出すから待っててよ!」
「うん。そうか、今日中で助かったぜ。‥って、すごい色の茶だな。なんなんだこれは?」
「これ?自分で品種改良したやつで、病気の予防になる効能を増やしてみたんだけど、どう?」
「‥まず自分で飲んでから人に出せよな。」
こんな調子なので、彼女と普通に関われる人数は限られている。

「おまたせね!これが完成品と注文の品ね!壊れにくくできてるけど、なんかあったらすぐ持ってきてね〜」
「ありがとうな。あ、今日はいくら出せばいい?」
「いやいや〜今日は祝日ですから趣味でやってるようなもんですよ。
お代は素敵なアイデアを持ち込んでくれたということで手をうっちゃいます!」
「気前いいじゃないかぁ?いったいどうしたんだ?」
「へへ、実は新しく見つかった遺跡に古代の兵器があるんじゃないかという話を聞いて〜
このウキウキを誰かと共有できただけでもうれしくて〜っ!」
「へぇ、じゃあ調査の時にはウチの弟たちを使ってやってくれな。それじゃあ。」
「はい!いつでも注文待ってますから〜!」

「‥‥あー、ほんとにいい発想だよ。相手の魔力を使って動くマジックアイテム。
はっ!こ、これは、お師匠を見返すチャンスじゃないだろうか。ふふふ‥」



城の自室に帰った彼がまず行ったのは彼女、クシーから受け取った荷物の確認である。
まず袋から取り出されたのは、ハリのある素材でできた中空の張り子のようなもの
次に、気味の悪いまんまるな固体が入った瓶詰めの液体
最後に、中ほどで二つに割れているよく磨かれた金属でできた首輪
「えーっと、たしか鍵がついてて‥あった。」
首輪には窪みがあり、付けた後は彼が手にした鍵を差し込んで外すようだ。
彼女の配慮か、鍵には首から下げられるくらいの長い紐がついているので、彼はさっそく首にかけてみた。
「‥ん!ちゃんと希望通りの機能があるみたいだな‥感心感心。
おっと、夕飯の時間だな。どうせやることもないし、さっさと行ってさっさと帰ってこようかねぇ。」
そう独り言をつぶやいて食堂へと向かった彼が浮かべた笑みは先ほどよりさらに悪戯っぽいものだった。
0324初めての朝は-猫の騎士団長編- 42013/01/29(火) 13:29:59.60ID:1Xta+ZXd
「あ、騎士団長、早いですね。‥まだ女王様は来ていませんよ。」
「別に暇だから早く来ただけだって、カッカするなよ、ハハハ‥。
そうだ、明日の新年会のために食材ならそろってるだろ?今日は久しぶりにムニエルを頼むぜ!」
「わかりました。でも、明日食べる分ですからおかわりはだめですからね。」
「え〜?じゃあ一緒に何か他にも適当に頼むよ。もちろん魚でな。」
というわけで彼がメイド長の作った鮭のムニエルとイワナの塩焼きを平らげつつ後から来た近衛兵長と話をしているうちに、
料理の匂いにつられてやってきたのは、大臣と女王。
「おお、私より先に君が食卓に着いているとは珍しい。部屋に閉じこもって、よほど暇だったんだろ?
メイド長、適当な大きさの肉があれば軽く焼いて、一斤くらいのパンと一緒に持ってきてくれ。」
「まぁな。(大臣は俺がクシーのとこに行ったのを部屋に帰ったと勘違いしてるみたいだな‥)」
「そんなこと言って、どこのどなたかな?
『暇だから軍の演習を見に来たが、どいつもこいつも帰省して、だれもいないな!』とか言ってたのは?」
「う‥そ、そんなことより女王様、食事を楽しむとしましょうか。」
「あ、なら俺はここで部屋に帰るとするな。じゃ、また明日。」とやおら彼は立ち上がり、
女王の席の後ろを横切るとき「姫さんとは今夜また会うけどな‥」と言って彼女の顔を真っ赤にさせた。

「(なにをされるんだろうか‥いったい。)」
「女王様、顔が赤いですよ。熱があるならクシーさんに相談した方がよろしいのでは?」
「あ、違うんだ。平気だよ、体調は。」
「む、そうですか。でも、風邪をひいてからでは遅いので、早く寝てくださいね。これもお国のためです。」
若干心配そうな顔をした大臣は両手を使って肉を切り分けながら、パンをちぎって口の中に放り込んでいた。
大臣は種族は人間だが、腕がなんと四本もある。
その理由と、この国の重役に年寄りのいない理由は同じである。

今の女王ナターシャが女王に即位する少し前、この国には壊死を起こすはやり病が蔓延した。
幸い、致死率が特別高いわけではなかったが、体力のない高齢者はこの病により全滅。
クシーとその師匠が薬を開発することに成功したものの、すでに前女王は崩御し、大臣も上半身に深刻な後遺症を負った。
彼の本来の腕はもうない。今彼が動かしている腕は、クシーが開発した彼の魔力によって動く義手である。
先ほど彼が彼女に対してクシーの名を出したのは、自分を救ってくれたクシーを信頼しているからなのだ。
「げっぷ‥‥し、失礼しました!」
「いいよ、別に。誰がこの国の事務処理をするっていうのよ、他に。
君がたくさん食べて魔力をためないと、仕事にならないんだから。」
「いやはや‥、気を遣わせてしまいましたか。ますます恐縮です。」
そう言って目に涙をためている彼とは逆に、彼女は騎士団長の言った『仕事』をこなせるかという不安でいっぱいだった。



「‥気が重い。ううーっ‥あいつとはもっと後にしたかったのに‥こんなことは、さ。」
月夜に照らされた廊下を愚痴を言いながら歩く女性が一人。女王、ナターシャだ。
「でも、いずれはやらなきゃいけないわけだし‥‥許婚だから。」
長い黒髪はポニーテールに束ねられているにもかかわらず、腰まで届いている。
「いや、でもいやじゃないから断れないし‥だってあいつだもん、相手が。うぅ。」
メイド服を着ている彼女は騎士団長のことを考えていた。
周囲にセクハラを行い、しょっちゅうメイド長に包丁を投げつけられていた彼。
発情期だから、と言ってあちこちで自分にハグをしてきて近衛兵長に勘違いさせてしまった彼。
将軍を童貞とからかって逆鱗に触れ、土魔法で泥の中に埋められた彼。
小さい頃、寝ている大臣の顔に落書きをして殴り合いのケンカになったこともあった。
「(いつも迷惑かけてるように見えて、本当は周りの空気を明るくしようとしてたのよね、彼。)」
王族という特別な立場にいる彼女にとって、勝手気ままに振る舞う騎士団長はいつも気になる存在だった。
思えばメイド長、大臣、将軍など、比較的年が近い人たちとは昔からよく遊んでいたが、その中でも同い年は彼だけだ。
妹のようにかわいがってくれたメイド長。
物心ついたころには自分に対して自らの主君として接していた大臣。
弟分として切磋琢磨し合った将軍。
そして、ケンカを繰り返しながらも、よく一緒に行動してた騎士団長。
「(考えれば考えるほど、特別視してた‥‥あいつを。)」
0325初めての朝は-猫の騎士団長編- 52013/01/29(火) 13:31:36.95ID:1Xta+ZXd
立ち止まる。
突き当たりにあるこの扉は騎士団長の部屋につながっているものだ。
「‥ふ。どうしてあのとき断れなかったんだろうって思ってたけど‥簡単なことだったね。
昔から、好きだったんだ、あいつのこと。」


「‥起きてる?」
「おいおい、こっちが予定入れさせたんだから寝てるわけがないだろうが。
まぁとにかく扉越しに話してるのもなんだ、入ってこっちに来なよ。」
「‥‥わかった。」
彼女が部屋に入ると、奥でベッドの上であぐらをかいていた騎士団長が手招きをしていた。
彼は下着姿で、窓から差し込む月明かりを浴びていた。
猫人である彼は、胴体と手足に短い毛がびっしり生えていて、他には猫耳と尻尾、牙が特徴的だ。
彼の背の高さもあり、猛獣がそこにいるような迫力を出している。
「まーそのなんだな、ここに座ってくれないか?」
とりあえず指示に従い、ベッドに腰掛ける。
「まさか、もうこんなことになるなんてな、ハハハ‥‥まぁこれも侍女の『仕事』だからな、しょうがないや。」
そういう彼の声は上ずっている‥緊張しているらしい。
「えっとだな、経験のない姫さんにいきなりこんなことをさせても何の面白味もないからよ‥
ちょっといくつか道具を用意しておいた。もちろん、使ってもいいよな?姫さん?」
どうせ、立場からして断ることなんてできないのに‥
仕方ないのでうなずいてみると、彼はベッドの下から袋を取り出し中をあさった。
「‥これこれ。姫さんには今晩これを付けてもらうからよ。」
「なにこれ?ただ輪っかにしか見えないけど?」
「まぁ見てなって、‥‥ほら!」
彼女に差し出されたよくわからない輪っかは、彼が手の中でごそごそしているうちに半分に割れていた。
「‥‥これをどうするのさ、これから?」
「どんくさいなぁ。ちょっと頭を貸してくれ。」
彼は彼女の肩を持って自分の体にもたれかけさせ、割れた輪っかを彼女の首へあてがい、元の輪っかへと戻した。
輪っかは彼女の首に嵌まり込み、月明かりを反射させている。
「‥首輪?しかも、これって‥マジックアイテム?」
「正解だ。それ、クシーの作ったものなんだ。頑丈さ、安全性、効果、どれも一級品のやつさ。」
「何の効果があるの?というか、なんか力を吸い出されてる感じがあるんだけど、さっきから。」
「あぁ、その効果は実際使うときになったら言うよ。なんだかわからない方が姫さんもドキドキするだろう?
次に使うのはこいつだ。見た目はあれだがこいつもクシーが作ったやつだから安心しろよな。」
正直に言えばもやもやするので今教えてくれた方がいい。と言うべきか迷っていた彼女に突き出された瓶。
中には緑色の液体となにやら白黒の丸いものが入っている。
「うわっなによこれ‥目玉じゃない?この丸いのって‥‥」
「なんでも、ブロブって言う家畜化したスライムらしいぜ。こいつも能力はおいおい説明するとして、だ‥」
意味ありげにあけた間により、身構える彼女。
「服を、脱いでくれ。」
彼の眼は肉食獣のそれであった。
0326初めての朝は-猫の騎士団長編- 62013/01/29(火) 13:33:57.54ID:1Xta+ZXd
「ふ、服は脱いだぞ。い、いいよね‥‥?これで‥」
「だめだめ、こういうことは全裸でやるもんなんだ。下着も脱いで一緒に置いてくれよ。」
このオス猫が。見え隠れする下心にちょっと腹を立てる彼女だが、だからと言って反抗したら彼を怒らせかねない。
侍女に扮した私は格下の者として我慢をしなくてはならないのだ‥今は。
「‥なぁ、早くしてくれよなぁ。」
「そう言われても‥恥ずかしいこともあるんだ、いくら君でもさ。」
いくら幼馴染と言え、『仕事』としてやらねばならないこととはいえ、人に裸を見せるのは相当な覚悟がいる。
彼女は、ブラジャーを脱いだところでそこから先は踏ん切りがつかず、
手ブラのままショーツに手をかけられずにベッドの上で立ち尽くしていた。
「仕方ないなぁ。じゃあさっそく使うとするかな。よっと。」
そう言うと彼は立ち上がり、彼女の首輪を触って念を送る。
すると、彼女は突然全身の力が入らなくなりベッドにあおむけに倒れこむ。
「な、な、何よこれ!?体が動かない!?どうなってるの‥?」
「その首輪の能力その一だな。
なんでも体を動かすための力を完全に吸い取って、動けなくさせられるってことなんだってさ。」
彼女の顔から血の気がなくなる。
この首輪の能力はすさまじい能力だ、こうされては彼の行動を一切止めることなどできない。
ウキウキとした様子で彼がショーツを彼女からはぎ取り、彼女が脱いだ服の束の上に置いたときに、
彼女は自らの生殺与奪の権を完全に彼に明け渡したのだ。と実感した。

彼女は、生まれて初めて完全に人の下に立ったのだ。

「ははあ、大人になってからお前のここを見るのは初めてだが‥生えてないな。」
「ははは‥そうなのよ。昔から産毛くらいしか生えなくて。」
よくある話で、激しい運動をする選手などは、服と体が擦れてムダ毛が生えにくい肌質になることがある。
彼女もまた剣術を熱心に習い、幼いころから激しい運動を繰り返したので、このようなことが起きたのだろう。
「じゃあその産毛すらこれでさようならだなー。」
と言って彼が手にしたのはあの瓶。すでにフタは開いている。
「どういうことなの?何をするって言うのよ、そのブロブって‥」
「まぁ見てなって‥」
それだけ言うと彼は首輪の力をいったん切り、瓶の中身をやっと動けるようになった彼女の腰に落とした。
ブロブという一つ目のスライムが体を起こした彼女と目を合わせつつ下腹部と股に広がる。
「痒いよ‥ピリピリして。」
「初めはそんなもんだって言ってたぜ。まぁとにかく待ちなって。」と言った刹那だった。
ブロブの液体の部分が震えて彼女の体を刺激する。
どこにそのような筋力があるのかさらに揉みほぐすように力を加えていく。
「おお‥マッサージしてくれてるみたいだよ。たしかに気持ちいいね、これ‥‥‥えっ?うあっ、やめて!」
結論を言えば、このブロブは体を揉みほぐすことが役目ではない。
ブロブは力を込めて彼女の尻肉を左右に開くと、自らの一部を彼女の肛門の中に挿入したのだ。
その量はほんの少しずつで、太さはそこらの雑草の茎のようなものだが、
それでも排泄の孔から逆流してくるそれを当然だが彼女は無視することはできない。
「ちょ、うわ、ねぇ‥なんなのよぉ!これぇ‥‥」
「そいつはしばらく瓶の中で絶食状態だったから、食料を求めてるんだ。
今からお前の体の中の便を溶かして取り込むんだよ。ちょうどいいから宿便をすっきりしてもらいなよな。」
「なっ!?そんな‥あっ!動かないでっ‥う、うんち食べないでえええええっ!」
一応ブロブには人間の意思を読み取る能力があるのだが、今は生存欲がそれを押さえつける。
彼女の中に入ったブロブの一部は、直腸、大腸の先まで進み彼女の便‥‥餌を取り込んでいく。
初めは少量だったその一部は、栄養を取り込み肥大化し、彼女の腹部を満たす。
「っくぅ‥‥おなかがぁ‥」
「うわーっ、ちょっと膨らんでるのが分かるよ‥‥もう少しの辛抱だから、がんばれ!姫さん!」
「な、に、をっ、頑張れって、いうのよ!」
口論を続けるうちにブロブは満足したのか、その動きを止め、太く長くなった体を彼女から引き抜こうとしている。
だが、それは彼女にとってはとてつもない感覚を生むことになる。
「え!?あっ!う、うんちが、止まらないぃぃ!」
当然のことだが、腸の中に入っているものが体から抜けるときは必ず肛門から出ていく。
彼女は今、排泄をするその瞬間のときのあの感覚を延々と感じさせられているのである。
排泄という身近な快楽を塗り重ねられることにより、彼女の体は徐々に出来上がっていく。
0327初めての朝は-猫の騎士団長編- 72013/01/29(火) 13:35:29.98ID:1Xta+ZXd
ブロブは彼女の体の中に入っていた量の三分の二ほどを出して止まった。
残りは彼女の体内で次の餌を待ち構えるつもりのようだ。
「‥はぁ‥はぁ‥‥‥」
「どうだった?初めは気持ち悪いかもしれないけど、クセになるって言ってたがよ‥‥?」
「(正直に言って、すごく気持ちよかったよ。これ。というか、あの人は自分で試したってことなの、これを‥‥?)」
と、彼女がこの場にいない発明家の裏の趣味に驚愕している間に、ブロブは彼の方を見て目で何かを訴えかけている。
「ん?あ、そうだっなぁ、こいつ、人の気持ちが分かるらしいんだ。すごいよなぁ。」
へぇ。としか彼女には返す言葉がない。
肛門にさっきから嵌まり込んでいるブロブが震えることで生まれる微妙な感覚のせいで返事を考える余裕すらないのだ。
「それじゃあ、ブロブ、次の段階への移行を許可するぞ。指示があるまで好きにやってくれ。」
「っ!?まだ、あるの、なんか‥‥?ひゃっ!」
ブロブは栄養を取り込み増えた体積にものを言わせて彼女の体全体に広がり、被膜のような姿になった。
現代風に言えば、継ぎ目のない緑色のキャットスーツを着ているような格好である。
ちょっと無理をしたのであろう、目玉は少し縮んでしまっていて彼女のへその窪みに身を寄せている。
「おおぅ‥体中でさわさわ動いてるよ、これ。」
「ここからがこいつの真骨頂らしいぞ。
俺は次の支度をしているから、しばらく楽しんでおいてくれよ。」

世の中には肌の角質を食べる魚というのがいるらしいが、今ブロブが行っている行為はまさにそれの上位互換と言える。
ブロブは彼女の体中の古い皮膚、ムダ毛、汗を食べていく。へそに陣取った目玉はへそのゴマを食べているらしい。
普通ならば、これは気持ち悪いほどにくすぐったい程度で済む問題である。
しかし、今の彼女は尻穴から塗りつけられた快楽で敏感な状態である。
そのため「ふぅあっ!あっ、っんひゃ!くうぅっ!」などという声を止められないでいる‥

「はぁ、はぁ、はぁ‥っあぁっ!?‥‥あぁ‥はぁ。」
「悪い悪い、姫さんがあんまりお楽しみだから声をかけられなくてさぁ‥」
意地の悪そうな顔で声をかける彼。彼女は心の中でふざけないでよ、と罵った。
隣の部屋にいる近衛兵長が飛んできたらどうするつもりだったのか。
彼女は若く、まだ大人の情事を見せても良い歳じゃない。
「言っとくがお前が思ってるより大きな声は出てなかったぜ‥‥
途中で首輪の力を使ってお前の声を出にくくさせてもらったからな。」
そ、そんな馬鹿なと思い、抗議の声を上げようとするが、たしかに舌が痺れて言葉にならない。
恐ろしいことにこの首輪は声を封じることもできるのか。
「ビビってるかもしれないから言っておくけど、こいつは一度に一つのことしかできないんだ。
頭が回らないだろうから噛み砕いて説明するけど、
こいつの力だけで姫さんをモノ同然にすることはできないってことだな。」
それを聞いて少しは安心するが、この首輪で体の自由を奪われたうえに猿轡を噛まされたら一緒じゃないかなぁとも思う。
で、一体君は何をしていたのよ。と言おうとするが、舌が痺れているためにうめき声しか出せなかった。
言葉で気持ちを伝えることがいかに素晴らしいことかを再認識させられる。
「(あぁ私は食べられる寸前まで弄ばれる猫の獲物のようなものなのであろうな。)」
そう考えている彼女の前に、また新たな器具が見せびらかされた。
今度はなにやら筒状である。
0328初めての朝は-猫の騎士団長編- 82013/01/29(火) 13:39:06.85ID:1Xta+ZXd
「あんあおえ。」
「あー悪い。そろそろ機能を解除して‥ほら、喋れるぞ。」
「あ、あー、あー‥しゃべれるね、たしかに。」
「『なんだこれ?』って言いたかったんだろ?
こいつは姫さんに使うもんじゃなくてな、俺に使うものなんだ。」
「君に?」
彼は彼女の質問には答えずに、下着を脱ぎ捨てた。
彼女の前に晒される赤黒い肉棒。かつて見た彼のそれとその姿は大きく異なっている。
皮に包まれていた本体が今は姿を見せ、己を包み込む孔はないかと探るようにひくひくと動いている。
だが、最も変わったと言えるのは、その側面。
バラの枝やアロエを思わせる棘が生えているのだ。
「ハハハ‥驚くだろ、自分でも驚いたんだ。無理もないだろーな。
こいつは猫人に特有の特徴らしくて、もちろんこんなの将軍や大臣にはついてないぜ。」
「これ‥‥痛そうね、ちょっと。」
「痛そうじゃないんだ、痛いんだよ。
なんでも、本物の猫はこれを『刺激を与える』ために使うらしいからな。当然俺のこれも痛い。
そこで、これの登場ってわけなんだな。」
そう言うと、彼は彼女を包むブロブをすくい、その筒の中と自身の肉棒に塗って滑りが良くなったのを確認した。
「これは俗にペニスサックというもので、チンチンがちっこい奴が水増しに使うものだが、
俺の場合はこの棘をこれでしまっちまおうって魂胆だ。こうすれば痛くないし、避妊も簡単。一石二鳥!」
意気揚々と器具を装着する彼を見て、まったく彼らしいと、彼女は笑みを浮かべた。
発情期という概念のある彼は性に対する知識欲が昔から大きかった。
だからこそ、彼女と彼との種族の性行為の違いを理解し、このような機転を働かせられたのだろう。
「へぇ、ありがたい話じゃない。よくやったわね、君にしては。」
「ちょっとちょっと、それってまるで俺が配慮のできない奴だと思われてたってことかよ。
それはないぜ‥だって俺っ」
「そんなことは言ってない!」

「‥?姫さん‥?」
「そんなこと‥‥ありえない。
君は‥ううん、リバイブルは、自分なりに努力してた‥いつもみんなが明るい気分でいられるように。」
「姫さん‥」
「女の子たちにちょっかいかけるってやり方はあんまり感心できないけど、
それでも、あなたはあなたなりに努力してるって、知ってたから‥私は!」
「‥ハハ、照れるぜおい‥」
「好きよ、リバイブル。」
「え?」
「ずっと気付いてないふりをしてた。意識してるだけだって、許婚だから。
でも、さっき分かったんだ。本当の意味で、あなたが好きだって‥私は。」
「‥冗談じゃないんだろうな?」
「冗談で嫌いとは言える。だけどこんなこと冗談じゃ言えないよ‥?
‥‥‥愛してるなんて。」
「‥姫さん!」
緑の被膜に包まれた体を毛むくじゃらのケモノの体が抱きしめる。
彼が流す涙と汗は彼女の纏うブロブに吸収され、増えた体積の量だけ彼の体にも纏わりつく。
その瞬間、彼女たちの心は繋がったのだった。
0329初めての朝は-猫の騎士団長編- 92013/01/29(火) 13:48:07.75ID:1Xta+ZXd
「あっはは‥‥全く予想外だったぜ。俺はこの気持ちは一方通行で、
姫さんは俺のことを政略結婚の相手くらいにしか考えてないと思ってたのに。」
「たしかに、さっき食堂であったときは考えもしなかった‥こんな風に互いを想ってるなんて。
あ、あと、名前で呼んで‥今はその、女王じゃなくて、一人の侍女として、ここにいるんだから。」
「ハハ、そこの設定は崩さないんだな、姫さ‥いや、ナターシャ。」
長い抱擁の中の、いつ始まったかすらわからない熱い接吻。
経験のない彼女にはいったいどうしたらいいかわからないものであったが、彼が自ら動いて教えてくれた。
そしてその勢いそのままにいよいよという体勢になったのである。
「じゃあ‥お願い、ここ‥なんでしょう?」
それだけ言うと彼女はベッドに手を付き、股を開いてひくひくと動く彼女の入り口を彼に見せる。
それと同時にブロブに指示を出し、外陰部を開かせ中の様子を見せることも忘れない。
「おお、もうこいつはナターシャの一部みたいに動くな、感心感心。
中は‥‥うーん、よくわからないけど、緑だねぇ。」
「ちょっと‥それ以外に何か感想はないの?えっちなことが好きなくせに‥」
事実、彼女から分泌される愛液はブロブに餌として取り込まれているので夜目が利く彼が見ても中の状態は何とも言いがたい。
そもそも部屋の明かりは月明かりのみに頼っているので、たとえ通常の状態でも観察するのは難しいだろう。
困惑気味の彼はとりあえず首輪を触り念を唱える。
「今度は何?今度は‥どこも拘束されてないわね。」
「今送った指示は苦痛の除去、感覚の拘束さ。こんなにいい雰囲気を処女喪失の痛みで狂わせるわけにもいかないしなー。」
「‥意外と切実ね。満点ってところかな、えらいえらい。」
「ん‥‥ハハ、ナターシャに良い子良い子されるなんて思ってもみなかったぜ。」
そう言いつつ、彼はサックに包まれた愚息を彼女の広げられた外陰部へとあてがう。
「‥行くからな。」
「うん、頼むよ」

ズン、という音がしたようにも思える。
彼女の下腹部は、大した抵抗もなく彼の肉棒を飲み込んだ。
「おい、痛くはないよな?
というか、逆に何も感じなかったんだが‥膜の。」
今の感覚に違和感を感じた彼は、考えた末に一つの結論を出す。
「ナターシャ‥もしかして、あの時に。」
あの時というのは、彼女が以前将軍たちと冬の山で訓練を行った時のこと。
彼女は湖が凍っているのに気付き、遊び半分で上を歩いたところ、
足を滑らせて尻もちをつき、氷が割れて冷水の中に落ちるという事故を起こしていた。
「あの時、あちこちから出血してたって将軍は言ってが‥
ナターシャ、氷の上で転んだ時‥膜が、破けたのか?」
「‥うん。」
顔を真っ赤にする彼女。
それもそのはず、このような大事な時に恋人に人生の恥を冷静に分析されてしまったのだ。誰だって恥ずかしい。
「あーあ‥なんだよ、残念。せっかくナターシャの初めてをもらおうと思ったのになぁ‥‥
ケツの方はブロブにあげちゃったし。」
「で、でもさっきのが初めてだよ‥その、キス‥」
「おお、そうだったか、じゃあそれで妥協するよ。
それじゃあ動くぜ。」
ちょっと人を捕まえて妥協とは失礼だな、と言いたかったが、彼が動くことで生じる未知の感覚に驚き、反論する余裕もない。
彼女が纏うブロブによって敏感になった体、
彼女が付けている首輪によって痛みや気持ち悪さが除去される神経、
彼女の体内のツボを刺激する彼のサック、
彼が用意した道具は的確に彼女の感覚を快楽のみに囲い込んでいく。

「‥!っふぅ!っあ!あ!あ!あっ!?だめ‥‥なんか変だよぉ!」
「変じゃない変じゃないよ。っく!きつっ‥
そ、そういうのを気持ちいいって言う‥っ!‥んだぜ。」
「ふあっ、っぁあ、はああっ!き、気持ちいい?私、気持ちいいんだね、リバイブルと一つになれて‥
あっ、ああ!なんか!なんかっ、くるよ!なんかくるってぇ!」
「っふ、っふぅ!そ、それは、っぅ!い、イクって言うんだ‥ぜ。」
「うぅ!い、イク?イク?イク!イっちゃう!い、イっちゃううううううぅ!」
「あぁあああ!?す、すごぉ!お、れもだめだ。ふあああああっ!」
0330初めての朝は-猫の騎士団長編- 102013/01/29(火) 13:50:53.90ID:1Xta+ZXd
二人はしばらくの間真っ白に染まった頭を整理し、向き合った。
「本当にありがとうな。いい『仕事』っぷりだったよ。楽しかった。」
「‥?何を言ってるの?まだ終わってないじゃない。ほら。」
ナターシャは、彼の肉棒をつまみながら言う。確かに今だ張りつめていて、まだ出るものは出そうだ。
「っ!?ちょ、なにやってるんだ!もう俺は満足だって!」
「だーめ‥!今のうちに全部出してやるんだからっ‥リバイブルにしばらく発情期なんて来ないように‥!」
「お、おぉい。目が、目が怖いぜ?もしかして、そんなにお前に迷惑をかけてたのかっ!?」
「近衛兵長がここでの挨拶はハグで交わすものだと勘違いしてるのよ!あなたのセクハラのせいで!
あぁ腹立ってきた!そうね‥このまま離さないよ、あと7回は付きあわせるんだから!」
「え、え?‥えぇ!?おいやめろ離せ‥
ちょ、そんなにブロブを塗ったら俺の毛が‥‥にゃ、にゃはあああああっっ!?」

「そこまでだよ!
私の兄さんを喰らう淫魔め!覚悟し‥‥じょ、女王様ああああああ!?」
「(り、リライブ!?いやあああああ最悪だああああああ!!!!!)」



「あーっめんどくせぇことにまぁ‥
小兄貴、こんなこと自分たちが首を突っ込むことじゃないぜ‥‥」
「ダスティは黙って自分の任務を遂行する!」
「うへぇ、分かったからそうカリカリしないでくれ‥」
「え、えっと‥弟君たち?私が、ついやったことで、その、さっきのは‥」
「「これはウチの兄弟のことなんで姫様は口を出さないでください!」」
「ナターシャ‥もう夜更けだし、部屋に帰りなよ‥とてもじゃないが今は無理だ‥
ほら、この鍵でそれは外れるから‥‥」
「え、わ、わかった‥」

「しかし、大兄貴‥何やってるんだよ。これで自分たちはこんな夜中に大兄貴を問い詰めるって作業が増えたんだぞ!」
「そんな愚痴を言う許可は出していません!仕事は!?」
「うへぇ、悪い、小兄貴。」
今の彼の状況は‥絶体絶命である。
彼女との行為のまさにその時を見られ、弟リライブに問い詰められているのだ。
彼は兄とは似ず規律を重んじる性格をしている。
「許婚という関係‥‥しかも、相手はあの女王様ですよ!?
関係を持つなら、せめて国民に対しての婚姻の発表や挙式を終えてから‥!」
「おおお、落ち着けって小兄貴〜っ‥」
「さっきから口を挟んで!氷漬けにされたいか!ダスティ!」
「そ、それは勘弁だ!しょ、触手が全滅する!」
この場を逃げ出そうにも、末弟ダスティスリィの触手に絡め取られて身動きが取れず、
延々と続く説教を聞いているほかにこの場をしのぐ方法がない‥‥

「大体ですね、前から繁殖期などという言い訳をかさにして、
騎士団の女性の皆さんにふしだらな行為を働いていること!今日はこれがそもそも言おうとしていた‥‥‥‥‥‥‥」
「(あぁ、俺、終わったな‥‥)」
この日、騎士団長は一睡もすることができなかったのだと、後日ダスティスリィは女王に報告し、
その報告を聞いている最中の彼女は、彼の触手を観察し、指で金属の輪をいじくっていたという。
0331...2013/01/29(火) 13:58:31.02ID:1Xta+ZXd
以上で終了になります。
前回の将軍の話の別視点のつもりが、こっちが本編みたいになっちゃったよ。
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