甲田学人作品でエロパロ3
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0001名無しさん@ピンキー2012/01/08(日) 19:31:06.73ID:QjEfojJI
ここは自称メルヘン作家、甲田学人の作品のエロパロスレです
「Missing」
「断章のグリム」
「夜魔」
等の色々とスプーン一杯入った小説や妄想を書き込みましょう
18禁スレにつき18歳未満は立ち入り禁止になっています


本スレ
甲田学人考・第三十七巻【Missing/断章のグリム】
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/magazin/1322743599/
関連
ライトノベルキャラで抜こう! 7th
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1232155349/
2chエロパロ板SS保管庫   「ライトノベルの部屋」「dat落ちスレッドの部屋その4」
http://red.ribbon.to/~eroparo/

過去スレ
甲田学人の作品でエロパロ
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1187250510/
甲田学人作品でエロパロ2【Missing/断章のグリム】(dat落ち)
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1224251442/
0382名無しさん@ピンキー2013/01/05(土) 11:27:17.82ID:5AAWxrTr
皆さんが信乃部に夢中になってる間に薫さんはもらっていきますね
0383名無しさん@ピンキー2013/01/05(土) 17:19:15.63ID:jH9pnoIu
>>382
残念、俺はもともと薫さん派だ。

ちなみに、グリムはかぜのん派……そういうことだ。
0385名無しさん@ピンキー2013/01/14(月) 08:41:42.27ID:NVteA5AV
感染呪術のためにおパンツを盗んで呪物とし、エロい呪いをかけるのだ
0386名無しさん@ピンキー2013/01/14(月) 08:48:12.90ID:NVteA5AV
類感呪術、相手に見立てた人形などを媒介として相手を呪う。

人形のお股を擦ったり乳を攻めたりすれば相手は感じる

つまり今回の信乃歩を…
0390sage2013/02/08(金) 17:12:12.49ID:M6wlOc6n
そろそろバレンタインだし甘ったるい話を期待
0391名無しさん@ピンキー2013/02/08(金) 20:17:52.21ID:NRM+VR1e
エロパロ界隈では溶かしたチョコをぶっかけてペロペロする系の話が溢れる季節だな
0394名無しさん@ピンキー2013/02/14(木) 06:30:02.62ID:T/lWyzGQ
「シラノ!お前はもらってないよな!」
朝の教室。蒼衣が自分の席で本を読んでいると、敷島は会うなりこう言ってきた。が、何のことかわからない。
「えっと……何を?」
「バレンタインだよ!」
「あー……今日14日だっけ。いや、貰ってないよ」
「ああ、やはりお前は親友だ、シラノ。俺だけ貰えなかったらどうしようかと」「普通は貰えないよ」
そう。チョコなど貰えないのが『普通』である。貰えたら嬉しいが、それで目立つのは少し困るので、蒼衣は心配していない。敷島は心配しているが。
「そうでもない。白野、お前に義理のクッキーが来ている。二つもな」
佐和野がやってきて蒼衣の机に手作りクッキーの袋を置いた。……が、奇妙な点が一つ。
「これ、二つとも同じやつだよね」
蒼衣が貰えたことへのショックで悶えていた敷島も気づく。
「ホントじゃん、てか佐和野も同じのを持ってるな。なんでだ」
「これはな、朝に一人の女子が、『佐和野君と、佐和野君と一緒にいるお友達に』と言って渡してきた。つまり」
「つまり?」
「俺と一緒にいる友達は白野しかいないので白野に二つ渡したという訳だ」
「俺は!?それ一つは俺のだろ!」
「白野。敷島とかいう知らんやつに奪われる前に食べてしまえ」
「やめてくれシラノー!」
「ははは……」
バレンタインという『特別』が来ても、敷島は『普通』に佐和野にいじられるのだった。
0395名無しさん@ピンキー2013/02/15(金) 18:45:19.57ID:k8+QuXES
バレンタインネタで投下
キャラ崩壊注意(主に雪乃)
こんなの雪乃んじゃないやい!と言う方はリターンを
0396名無しさん@ピンキー2013/02/15(金) 18:45:53.49ID:k8+QuXES
「ねえ、雪乃さん」
「何かしら白野君?私は見ての通り作業中なのだけれど」
「ねえ、雪乃さん」
「何かしら白野君?私は見ての通り材料を砕くのに精一杯なのだけれど」
「ねえ、雪乃さん」
「何かしら白野君?私は見ての通りお湯を沸かしている最中なのだけれど」
「ねえ、雪乃さん」
「何かしら白野君?私は見ての通り湯煎に集中しているのだけれど」
「ねえ、雪乃さん。なんで僕の家でチョコレートを作ってるの?」
本当に、どうしてこうなった?と、蒼衣は自問自答する。
夏の一件で神狩屋は焼失している為、それ以来2人は蒼衣以外誰もいない白野家に集まる事が常だった。
当然、気を効かせた蒼衣が雪乃用のマグカップなどを用意しているし、合鍵も押し付けた。最近ではゴシックロリータの衣装すら置いてある。
しかし、これまでは今回のように雪乃が白野家の台所を使う事など一度も無かった。
壁に掛けられたカレンダーの日付は2月14日。学校が終わった後、校門前で雪乃と合流し、よりたい所が有ると言う雪乃に付き合って近所のスーパーに行き、ちょうどいいとばかりに夕飯の材料を買い込んで家に着いてみればすぐさまこれだ。
何がどうなっているのやら分からず頭を抱える蒼衣。そんな彼に亡霊が囁きかける…のだが。
『…ねぇアリス。どういうこと?なんであの娘昨日じゃ無くて今日張り切ってるのかしら』
知ったことか。むしろこちらが聞きたい。と投げやりに考える蒼衣。
無理も無い。たった今台所を占拠している少女はキャラがブレまくっていたのだ。
「…溶けない物なのね、チョコレート。温度を上げた方がいいかしら。
中身は何にしようかしら。ただ溶かしたチョコレートを型に淹れてはいどうぞじゃ味気ないもの…。
ナッツ…ドライフルーツ…ジャムもいいかも…………………………………血?」
「『それはない(わ)』」
風乃がまともな事を言った数少ないシーンであった。
0397名無しさん@ピンキー2013/02/16(土) 03:13:07.70ID:J3fRya3B
いいなw
0399名無しさん@ピンキー2013/02/17(日) 02:43:04.46ID:pyypXJvv
続きです。相変わらずキャラ崩壊注意(主に蒼衣、雪乃、風乃)。
0400名無しさん@ピンキー2013/02/17(日) 02:44:39.59ID:pyypXJvv
『ねえ、アリス。本当に心当たりは無いのかしら?』
「ありませんね…。今日だって特に変わった事は無かったし」
首を捻りながら記憶を辿る蒼衣。
いつも通り校門前で雪乃と合流し、彼女の寄りたい所が有ると言う言葉でスーパーへ向かった。
学校でチョコを二つ貰い、それを鞄に入れながら雪乃に話しかけたがそれは大した問題では無いだろう。その時雪乃の顔色が変わったように見えたのも雲が動いたのが原因だろうし、心当たりは思いつかない。と蒼衣は素直に風乃に言った、のだが。
『どう考えてもそれが原因でしょう!?むしろそれ以外に何が有るって言うのよ!?
「まあ落ちついて下さい、お義姉さん」
『私に弟はいないのよアリス』
「今は置いておいて雪乃さんについて話しましょう、お義姉さん」
『ええ読めたわ。その“おねえさん”、漢字に義が入っているでしょうええわかったわ私はいつから貴方の義姉になったのかしら、アリス?』
「黙ってて姉さん。そんなの半年前からに決まってるでしょう?何を今更そんな事…!」
「雪乃さん…!」
『…(これはダメね。今回はまともな登場人物が私以外に居ないという事かしら)』
メタい想像をする風乃であった(そう言うあんたも大概変な人ではあるが)。
0401名無しさん@ピンキー2013/02/17(日) 02:50:11.67ID:pyypXJvv
「それよりも姉さん」
『何かしら、雪乃?』
「いい加減姉離れしてくれないかしら?」
『…嫌だわ雪乃。私が貴女から離れる訳無いじゃない』
目を潤ませながら言っても説得力も何も無いものだ。
しかも【裾を掴んで震える】というオプション付き。こりゃあたまらんばい。
「…やっぱりいいわ。もう暫く姉さんの戯言に付き合う日々を送ってあげる」
『あら、そんな事を言っていていいのかしら?(ああ、やっぱり雪乃は優しい娘ね堪らないわそんなのだから虐めたくなるのよ私だって
自分の所為で人付き合いが悪い妹に王子様が現れたら応援してあげたいわよでも素直にそんな事言ったら私のこのキャラが崩壊してしまうじゃない
そんなのはダメなのよああそれにしても雪乃は可愛いわねペロペロ)』
「貴方は言ったわね、白野君」
「?何を?」
「『雪乃さん、あなたが好きだ、あなたが欲しいィィィーーー!!!』って」
「言っては無いけど何時でも言うよ?」
「あら、ありがとう」
『…(勘弁してくれないかしらこの2人。夏からしょっちゅうこんな事言ってるのよ?いいわよもっとやりなさいハァハァ)』
どいつもこいつも末期である。
0403名無しさん@ピンキー2013/02/22(金) 00:41:23.75ID:pFWG2Np0
神狩屋の嫁さんの「妊娠したことは夫は知らない」発言は果たして「今日は大丈夫な日だから」的発言をしたのかオーソドックスに近藤さんに穴開けたのかが微妙に気になる
0404名無しさん@ピンキー2013/02/22(金) 02:46:59.15ID:9pqfHw+i
まだ打ち明けてなかっただけじゃね
色々切羽詰まってた時期だし
0405名無しさん@ピンキー2013/02/26(火) 00:37:00.51ID:Zf9aZk39
私が嘘をついたんです、みたいなこと言ってたからなあ
大丈夫な日orもう子供はできない体なの的なことかもしれない
0406名無しさん@ピンキー2013/02/26(火) 17:33:05.85ID:HcOn/k2o
たぶん「大丈夫な日」なんだろうけど、それを素直に信じる神狩屋もお人好しというか……。

そういえば、初めての彼女ができた頃、姉に
「女の子が言う「強は大丈夫な日」は信じちゃいけない」
と諭されたっけ。
以来ずっと、彼女の生理周期は自分で管理してるw
0410名無しさん@ピンキー2013/03/03(日) 19:12:52.49ID:HpeemI+L
ここってエロじゃなくても投下おkだっけ?
まだ書いてないけど、おkならなんか書いてみたい
0411名無しさん@ピンキー2013/03/03(日) 20:48:26.25ID:zJJFiGP4
自分は大歓迎!
エロなし作品は過去にもあったし、いいんじゃないかな?
一応注意書きしとけばそれで大丈夫だと思うよ
0413名無しさん@ピンキー2013/03/09(土) 23:30:29.09ID:GUKEGLrv
自分も書きたい
この前まで仕事に追われてて溜めていた諸々があるw
しかし今は断章かノロワレの流れ?
0415名無しさん@ピンキー2013/03/13(水) 00:27:29.43ID:tva2+aKG
ありがとー
ねーよwと言われていたmissingのいちゃラブとか
夜魔とか持ち込むかも、よろしく
0416名無しさん@ピンキー2013/03/16(土) 23:47:41.38ID:CmfdDLx7
しかしグリム]Yの表紙のゆきのんはよかった
正直あんな不安げな顔でこっちを見上げられたら…
そのまま押し倒して棺に閉じ込めたくなる、イヤマジで
0421名無しさん@ピンキー2013/03/23(土) 23:01:53.72ID:Dr9rjNb4
じゃ年頃の男子に直接亜紀たんにあんなことやこんなことをしてもらう話を…と思ったが
今はロリ魔女先輩と神野さんの××なお勉強話書いてるので、後でな
0422名無しさん@ピンキー2013/03/24(日) 22:49:05.59ID:cBn2bw0E
...という訳で男は黙って投下
・神野×詠子(中学生)
・一応魔女様の自
・NGはタイトル「セーラー服を脱ぐ前に」
0423セーラー服を脱ぐ前に2013/03/24(日) 22:52:07.86ID:cBn2bw0E
物心ついたときから、その行為は私にとって自然なことだった。
それは、小人さんやぺらぺらさんが見えるのと全く同じに。

「ん...ふ、ぅ...」

夕闇が落ちた部屋の、ベッドの上。
学校帰りのセーラー服のまま、うつ伏せになった私は自分の体を弄っていた。
これがどういう意味を持つ行為かを知ったのは随分後のこと。知ったからと言って罪悪感などかけらも感じなかったし、なにも変わらなかったけれど。

「ん...」

だって、気持ちいいコトは、いいコトでしょう?
空間に微笑みかければ、彼が嗤う気配がした。
闇があれば、そこに彼はいる。

「神野さん...みてる...?」

返事はない。
でも、見られていると思うと、何故か快感が増した。
どろ、と奥から熱い体液が染み出てきて、私の本能は交合の準備が整いつつあることを告げる。
そういえば、中世の魔女と呼ばれた女達の夜会は、性の饗宴だったとも言われていたのだっけ。
その宴の生贄のようにくったりと、セーラー服の前を肌蹴て下着も下ろし、
スカートは態と捲れたままで横向きに転がる。
目を閉じて、手を延べて、背後の闇にねだった。
0424セーラー服を脱ぐ前に2013/03/24(日) 22:53:58.10ID:cBn2bw0E
「ね...神野さん、抱っこして」
「...仕様がないね」

ーーその声のあと、すべての音が一瞬消えた。
闇が集まりーーその澱みから白い顔が覗くのを、肌が感じる。

「君にそんな声で頼まれては、ね?」

瞼を開ければ、手を取られて慣れた風に抱き起こされる。
甘えて絡めた腕を窘めるように背後から抱きしめられると、
お腹がきゅうっと切なくなる。

「神野さん...」
「何かね?」

わかっているくせに、心を読む夜闇の魔人は態と問う。
でも、このやりとりは嫌いじゃない。

「意地悪...」

振り向くと、笑み交じりにキスをされた。
ついばむように二、三回、一度唇を離すと今度は深く。
舌を絡めて、ぴちゃぴちゃ舐め合って、零れる唾液を淫靡に啜る。
それはまるで濃密な蜜の、若しくは強いお酒のように私を痺れさせていく。
0425セーラー服を脱ぐ前に2013/03/24(日) 22:56:43.69ID:cBn2bw0E
「もっと気持ちよくなりたい...神野さんにされると、気持ちいいの」
「随分お強請りが上手になったものだ」
「だって本当なんだもん...」

ちょっと駄々っ子みたいに、唇をとがらせてみた。
応えて、するりと白い手が腿の内側を滑る。
五指がゆるやかに肌の上をなぞる感覚に身を委ねれば、
力の抜けた膝裏を押し上げられて、あられもなく両足を広げた格好にされた。
目の前には大きな姿見が、さっき脱いで掛けたばかりのコートの隙間からそんな私を映している。

「...此方は自分で弄れるね?」

こり、と硬く膨らんだ芽を押し捏ねられて、甘く囁かれて。
オトナのオトコの腕の中で、乱れたセーラー服の私が蕩ける鏡像は確かにイケナイ感じ、なのかも。

「うん...でも、奥が届かないの...」
「君の手は小さいからね」

そう言って彼は濡れきった私の指をちゅぷ、と吸った。

「おや...我が愛しの魔女の指は、随分淫らな味がするね」

笑いながら私を支える腕を包む黒衣の固い生地が擦れて、胸の突起がつんと硬くなる。もどかしい。
もっと、もっと。
0426セーラー服を脱ぐ前に2013/03/24(日) 22:58:48.78ID:cBn2bw0E
「はぁ、っ、あ、神野さん」

鏡の中の私の瞳が揺れる。腰が震える。花弁が充血して脹らんでいく。

「もっと...気持ちいいこと、知りたい、の」

腕に縋り、手首を甘噛みする。
その掌が頬を撫で、ワルイコの私を叱るように軽く抓る。
同時に、もう片手が一番欲しかったところに届き、
びちゃびちゃ水音を立て始めた。

「あっ、あんっ、ああんっ...」
「気持ちいいかね?」
「気持ちいい、気持ちいいよぉ...神野さん...っ、あん、あっ」

長く骨張った彼の指は、的確に私のいいところを擦る。
思わず背を反らし、頭を胸板に擦り付けると、降りてきた唇が耳朶を食む。
にちゃにちゃと粘液をかき混ぜて蠢く指は決して早い動きではないのに、どんどん追い詰められていく。
動かなくなっていた私の指も巻き込んで愛撫は続く。

「あっ、あ、も、くる...かも」
「...では、今日は一つお勉強をしようか」
0427セーラー服を脱ぐ前に2013/03/24(日) 23:01:40.50ID:cBn2bw0E
ずれた体を抱き直され、脈打つお臍の下をきゅうと押される。

「ここに力を入れてご覧、...そう、いい子だ」
「ん...ん、っ、こう...?」

言われたとおりにすると、入口から這い登る快楽が奥深くと繋がる感触がした。
あ...こうやって、受け入れるんだ...

「そう...ほら、子宮口が開いて来ている。上手だね」

幼子に言い聞かせる様に柔らかな囁き。
でも、深く深く押しいる指は私を雌にしていく。
開いた隙間をさらにこじ開けるように、ぐちゅぐちゅ、じゅぷぢゅぶ、する。

「もう、もうだめっ...!ほんとうにきちゃうからぁ...っ」

くすり、と彼が笑う。その気配だけで、強まる抱擁の感触だけで、
あ、もう、もう...

「あっあ...っ、あああああぁー...っ...!」

絶頂の刹那、ぎゅうううっとナカが収縮し、出されてもいない精液を呑みこもうとびくびく蠕動する。
腰ががくがく痙攣して、下腹の左右にある臓器が甘く疼いて、こえにならない声が漏れてしまう。

「あっ、あ...ふ、ぅ」

ぷちゅ、泡を弾けさせながら、奥から残りの愛液が流れでて、どろどろ彼の手を汚す。
ゆっくり引き抜いて、粘つき糸を引くその指を目の前で見せ付けられた。

「...見たまえ、こんなに沢山の蜜が君のココから溢れてきたのだよ?」
「ん...きもち、よかったんだもん...」

快楽の余韻に揺られ、とろりとわらうと、優しい悪魔の手が滑り落ちかけたセーラーカラーを直した。
0428セーラー服を脱ぐ前に2013/03/24(日) 23:03:29.47ID:cBn2bw0E
「...ね、神野さん、魔女は契約をするものよね」
「君にそんなものは必要ないが」
「うん、でも、したいの」
「それがどういう行為を指すか」
「わかってるよ?あ...でもね」
「今ではない、かね」

さっきまでの出来事が嘘のように乱れた制服を脱いで、
少女らしい部屋着に着替えた私を見てやれやれというように彼は嗤う。
その笑みのまま子供にするやり方で私の頭を撫でた。

「女の子は複雑なんだよ?」

まだセーラー服を着ていたい。
ぜんぶなんてもったいない。
いまはまだだめ、は常套手段だけど。
でも、脱がされるなら...脱がされたい相手は、たったひとり。

「だけど...いつか最後までしようね、神野さん」

彼は優しくキスをして、私の耳元に囁いた。

「君が望むならね、私の魔女よ」
0430名無しさん@ピンキー2013/03/25(月) 00:08:40.55ID:3rQir0qq
素晴らしい
セーラー服を脱ぐまで全裸待機だ
こっちもスマホからなんで細かいところは分からないけど、多分大丈夫じゃないか?
0434名無しさん@ピンキー2013/04/30(火) 18:09:40.77ID:KboLb5HS
身体を持て余してそうな七屋敷の未亡人達とハーレムプレイしたい
0435名無しさん@ピンキー2013/04/30(火) 19:01:51.27ID:aYoiLbt7
呪いの判定はどこまで有効なんだろう
内縁の夫とか一夜の関係とか
0436名無しさん@ピンキー2013/05/01(水) 01:27:44.39ID:B81e+xnu
呪い「そんなもん全部! 全部だ!!
   淫即呪! 挿入れたらアウッ!」

呪い=リア充爆発しろ
0437名無しさん@ピンキー2013/05/11(土) 00:20:11.73ID:udZYuje0
規制のせいか解禁日なのにスレが進まない…

とりあえず薫さんがほぼ出番なしだったのが個人的には痛い
0439名無しさん@ピンキー2013/05/12(日) 21:22:01.33ID:gxcUvRxe
ミッシングやグリムとは違うけど
マジでキモ怖いww
3次元に戻った時にむしろ余計に怖くなるwww

本スレが流されてる
0440 ◆FzYK5hmZFk 2013/05/13(月) 04:43:47.78ID:m36VopG8
投下します。
犬伏文音がスパンキングを受ける内容です
0441 ◆FzYK5hmZFk 2013/05/13(月) 04:44:34.40ID:m36VopG8
 犬伏文音がしくじるたびに、厳しい大叔母は文音を叱責する。
 罰を受ける事を覚悟をして『箱』を持っていかれた事を告げると、いつものようにスリッパを用意し、こう言ってくる。
「尻を出しな」
 文音が四つん這いで臀部を向けると、年頃の少女に対して大叔母は容赦がなかった。何の躊躇いも見せずに、まるでそれが当たり前であるかのようにスカートを捲り上げ、白いショーツが露出する。
 屈辱だった。
 小さな子供ならまだしもとして、とても文音の年頃で受けるような罰ではない。
 ずるり、と皮でも剥くように勢い良く、色白の生尻が丸出しにされる。

 パァン!

 スリッパを叩き付けられ、文音の尻たぶはほのかに赤みをおびた。真っ白な桃に桜色を振りまぶした色合いは、まさに白桃を連想させる。

 パァン!

 柔らかな肉はプルンと弾み、皿に出したプリンをつついた時のような小刻みな振動を波打たせる。
 叩かれるたびに赤みは色を増していくが、腫れぼったい痛みなどより、こんな罰を与えられる屈辱の方が遥かに文音を苦悶させていた。

 パンパンパンパンパン――

 大叔母の手首がしなり、肌を打ち鳴らす打撃音は一定のリズムを刻み始めた。
 左右の尻たぶを交互にだ。
 右と左は順々に、規則正しくプルプル揺れる。

 パンパンパンパンパン――

 文音はただひたすら耐えていた。
 老齢の大叔母の後継者として、この程度の屈辱に耐える精神がなければ修養が甘いと見做される。単なる罰というだけでなく、正しく強い精神を身に付けているかを試す一種のテストも兼ねていた。
 拳を強く握り締め、力の余りに爪が食い込む。唇を噛み込み、こぼれる涙さえ瞳の中に封じながら、恥辱に震える身体を抑えてただ終わりの時を待っていた。

 パンパンパンパンパン――

 待ち続けた。
 若かりし頃の大叔母も同じ罰を受けていたのか、犬伏では伝統的にこうした罰が受け継がれたのか。将来後継者を決めるほどの歳を取った時、自分も弟子に同じ罰を与えるのか……。
 屈辱感を紛らわすように思いに逃げ込み、懸命に耐え続けた。
「……まあ良い。このくらいにしよう」
 ようやく尻叩きの連打が止み、文音はショーツに尻をしまい直した。
 これが失態を犯した文音の受けるいつもの罰であった。
0442 ◆FzYK5hmZFk 2013/05/13(月) 04:45:42.10ID:m36VopG8
>>441
タイトルつけわすれた。
「犬伏文音が受ける罰」です

短いですが完
0443犬伏文音とカオナシ様 ◆FzYK5hmZFk 2013/05/13(月) 18:08:25.08ID:m36VopG8
*今作に登場する民俗学は架空のもので、作者の創作です。
  実際の資料を参考にしたものではありません。


 犬伏文音は浴室で身を清め、一点の汚れのない裸体で清潔な布団に横たわる。一応タオルで拭きはしたものの、まだうるおいの残った肌には大気がひんやりとして感じられた。
 本当に来るのだろうか。
 大叔母は言っていた。

「カオナシ様がお前の霊気を強めてくれる」

 この村に伝わる因習の一つ、犬伏は代々カオナシ様という神様を祭っており、村に豊作を、オミコサマに高い霊力をもたらして下さる代わりに、オミコサマの女体を頂きに来るのだと言われている。
「カオナシ様の顔を見ちゃいけないよ。見てしまったら、お前の顔が取られてしまう。好きにさせてやらなきゃいかん。されるがままに、全てを受け入れるんだぞ?」
 大叔母はそう言って、目隠しを渡してきた。
 顔を見ないために――。
 視界を布で覆い尽くした事で、耳と肌全体に神経が行き渡る。静けさの中で唯一の音を発する文音自身の呼吸音、大気の流れを敏感に感じ取る皮膚の触覚。目隠しを巻いている事で、その他の器官が活発に働いているようだった。

 すー……

 襖のゆっくりと開く摩擦の音が鼓膜を撫でた。
 とうとう来た。文音は覚悟を決める。
 畳部屋にやって来た気配は足音もなく文音に近寄る。目隠しの向こうに誰かが立って、裸体を目で嬲られているのが文音にはわかった。まずは顔、そして唇、それから胸。だんだん下へ降りていき、秘所から足の先までを品定めされている。
 年頃の羞恥心が働いて、手で隠したい思いにかられた。
 しかし、大叔母の言いつけを思い出す。
「顔を見ちゃいけない。それから、神様に失礼があってもいけない。せっかく気に入って下さったのに、もしも失礼を働いたら、カオナシ様はやはりお前の顔を取ってしまう。されるがままになるんだぞ?」
 厳しい言いつけが強く頭に残っていた。
 そのせいか、やけに冷静な自分がいた。確かに恥ずかしい気持ちはあるが、人ではない存在に対して、異性に裸を見られた時のような常識的な羞恥心は沸いてこない。人でないものへの不安と畏れが、隠すなどという神様に対して失礼な行為を封じていた。
 せっかく視姦して下さっているのだから、受け入れなくてはならない。
 さも当たり前のように、文音はそう思い始めていた。

 すー……

 手が、乳房へ伸びてくる。
「あっ……」
 人間の手とは違った温度のない手の平を乗せられて、不思議な感触が胸を揉んだ。まるで大気が固体のように固まって、人の形を成した何かに揉まれているような感覚。あるいは胸自体が勝手に動き、さも誰かに揉まれでもしているような感覚。 
 感触無き感触が文音の胸を揉みしだく。
 自分の肉体を気に入って頂けたのだと文音は悟った。カオナシ様は人とは違い、決まった女の好みはないが、ともかく汚れを嫌うとされている。肌に垢一つでも残っていれば、たちまち狂ってその女の顔を取ってしまうという話だ。
 カオナシ様に捧げる大事な自分に肉体を、文音は前もって清めていた。素肌はもちろん、尻の穴から秘所の割れ目にある恥垢まで、くまなく綺麗に洗ってある。陰毛さえ剃り落とし、文音の肢体は全くの清潔だった。
 綺麗な身体をお気に召し、カオナシ様は己の体を文音に擦り付け、全身で文音を味わう。脚を絡ませ、全身を撫で回し、首筋から女体の香りをすーっと吸い込む。言いつけを守った文音は一つも抵抗せず、全ての愛撫を受け入れていた。
 頭を掴まれ、接吻される。
「んん……」
 おびただしい唾液を吐き出され、口移しに流し込まれる。初めての口付けであったが、極力慌てずに気持ちを落ち着け、舌に広がる粘性の味を静かに飲み込む。
 大叔母は言っていた。
「カオナシ様の体液は神聖なものだ。それを取り込むことで霊力を高められる。そいつを受け入れることはありがたいことなんだぞ?」
 前もって聞かされていた情報が余計な混乱を抑え、文音は黙々と喉を鳴らしてカオナシ様の唾液を飲んでいた。
 やがて口は離れていき、糸を引いた唇をそっと指で撫でられる。
0444犬伏文音とカオナシ様 ◆FzYK5hmZFk 2013/05/13(月) 18:09:19.03ID:m36VopG8
 ペロリ、

「ひぁっ……」
 不意に耳を舐められ、文音は喘いだ。
 耳穴をくすぐるような舌先は次に首筋へ吸いつき、それから乳首を舐めた。甘えん坊のように乳房をしゃぶり、ベロベロと踊る舌が乳首を舐め回し、文音は性感に熱く息を荒げていた。
「はぁ……はぁぁ……」
 カオナシ様はとても上手だ。初めての文音を優しく攻め、じっくり快感を引き出すように丁寧に愛撫する。舐められた乳首は唾液を帯び、舌との摩擦でじわりと熱をあげ、艶めかしく突起していた。
 その乳首が摘まれて、指先で捏ね繰られる。静電気にも似た熱く痺れる快感が蓄積し、触れれば快楽が弾けるほどに敏感になっていく。いつしか文音自身、胸を揉んでもらうことに夢中になっていた。
 ああ、カオナシ様の性具に仕立て上げられている……。
 オミコサマとは代々カオナシ様に仕え、己の身体を捧げるのが務めなのだ。
「あっ、あはぁぁ……」
 顔を秘所へ薄められ、乙女の扉を舐め込まれた。ねっとりとした舌で、割れ目がじわじわと痺れるまで刺激され、やがて入り口へ舌先を押し込まれる。未経験の秘所は丁寧にほぐされ、舌で舐められる膣口は柔軟に広がり、蜜液を滴らせた。
 いよいよだ。
 次に入り口へあてがわれたものが、いかに太く長いものなのかが想像できる。こんなものが自分の中に入りきるのかと不安もあったが、文音は努めて平静を維持して、目隠しの内側で目を瞑った。

 ズニュゥ……

 入ってくる。
 太い剛直が入り口を押し広げ、膣壁を拡張させながら根元まで埋め込まれる。破瓜の血が布団を染め、文音は自分の中にある熱く脈打つものを鮮明に感じ取っていた。
 動き始める。
「くあぁ……」
 初めての痛みに喘ぎ、文音は逆手でシーツを鷲掴みにした形で性交を受け入れる。
 痛みや刺激でつい反射的に抵抗してしまった、なんてことは起こすまいと脚を広げ、まともな乙女にはとても出来ないような卑猥な開脚で前後運動を受け止めた。
「ひぁっ、あぁぁ……」
 腰を打ちつけるように揺さぶられ、突き上げられる。
「あっ、あぁぁ……」 
 膣道に押し入られ、中身がカオナシ様の棒に合わせて押し広がる。こうして肉棒の形を覚えさせられるのは、これは自分の女だとオスにマーキングでもされている気分がした。こうして自分はカオナシ様のものになっていくのだと、文音は静かに悟っていた。
「くあっ、あぁ……あぁぁ……」
 焼け付く痛みに脂汗を滲ませて、文音は髪を振り乱した。
「ひきゃぁぁ……」
 情交の中、文音の脳裏には自分の運命が過ぎっていた。
 ミコトが後を継いでいれば、ここで初めてを失うことはなかっただろう。才能に乏しいと溜め息をつかれることもなく、厳しい修行に励む必要もなく、今も美大を目指していたはずだ。ミコトに対して、八つ当たりのような気持ちを抱くなという方が無理だった。
 しかし、次の瞬間に密かに抱いた恨めしさは打ち消される。
「――――――っ!」
 奥まで突き込まれている熱い肉棒が脈動し、ドクドクと熱い塊を放出する。この膣内に広がる熱さの正体が何であるかなど、考えるまでもなかった。
 こ、これで私はもう……。
 もはや一切の後戻りは許されない。
 犬伏文音は完全に、カオナシ様の所有物となったのだ。

     †

「!」

 気がつくと文音は、布団の上に横たわっていた。
 確かに今まで熱い交わりの中にいたはずだが、突然夢から覚めたかのように、文音は何事もない単なる全裸で横たわっていた。
 だがしかし、夢だと言い切るにはあまりにも鮮明に、肉体を弄ばれた感触が残っている。
 自分の股を見る。
 破瓜の血が流れてていた。膣にわだかまる痺れた痛みと、熱い何かを注がれた熱い残滓が滞留している。
 夢であって夢ではない。自分は確かに、今の今まで普通ではない体験をして、情事の済んだ途端に常識の世界へ送り返されたのだ。
 文音は静かに、大叔母から聞いた最後の知識を思い出す。

「カオナシ様は週に一度はやって来られる。きちんと相手をするんだぞ?」

 これから毎週、今日と同じ情事が待っているのだ。


 完
0445 ◆FzYK5hmZFk 2013/05/13(月) 18:10:46.12ID:m36VopG8
441のと二作投下致しました。

二作ともHPやPixivでも公開することを名言しておきます。

これにて失礼致します。
0447名無しさん@ピンキー2013/05/18(土) 23:08:42.58ID:Q629UEup
空目「神隠しになったとしても所有者が鬼から山ノ神に変わるだけだ」
あやめ「それに孤独……だと思います……」
夢人「手足をもがれて生かされているだけより自由だと己は思うがね」
風乃「えぇ、そんな姿は美しくないもの」
詠子「私なら気に入った人にそんなひどいことしないんだけどなぁ」
神野「『願望』とは人それぞれという事だよ、魔女」
ミツカイ「ふん、お前の好きにはさせんぞ」
雪乃「(なんか気まずい……)」

なんとなく思いついた集合会話
多分須田さんの店で多分誰もコーヒー飲んでない
0448名無しさん@ピンキー2013/05/19(日) 18:12:03.08ID:twLn1pGG
いっぱい客が居るのに誰一人として飲んでくれない不幸
これが…呪い…?
0449名無しさん@ピンキー2013/05/19(日) 18:44:54.82ID:PSQNln49
おらぁ!飲めよ!俺のコーヒーをよぉ!

信乃歩「んっ、んぐ……!」

旨いだろ?旨いよなァ!なんたって俺の息子から搾った特濃ホワイトソースをブレンドしてあるんだからよォ!
0450名無しさん@ピンキー2013/05/19(日) 19:04:10.76ID:PSQNln49
お前もだァ!

祐季子「んぐぅ……!」

お前も!お前もだァ!

薫「んっ……ゴクン」
文音「コク……コク……」

お前もだァ!

ミコト「ゴクン、美味しくないよ?」

「…………………………」
0451名無しさん@ピンキー2013/06/06(木) 19:09:57.89ID:2W0GYykk
<保守>

文音たんがこれからどういう風に育ってくれるかが楽しみだー
異常な側にいるのに常識人で強いのに脆さのある少女っていいよね…
エロパロ的には犯りがいがあ(ry
0452名無しさん@ピンキー2013/06/08(土) 11:47:30.31ID:Da1UCaEC
文音たんペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロ
0453名無しさん@ピンキー2013/06/08(土) 12:58:20.89ID:Da1UCaEC
文音たんの膣中気持ちいいいいいいいいいいいいいい!!!!!
0454名無しさん@ピンキー2013/06/08(土) 14:11:11.73ID:Da1UCaEC
あげ

優しい鏡さんってたぶん武巳がムラムラしてたらわかるしさせてあげたいとか思うんだろうね


あと文音たんの膣中気持ちいいいいいい!!!
0455名無しさん@ピンキー2013/06/08(土) 17:46:36.68ID:Da1UCaEC
文音「本当にあなたはえっちい人ですね。こうして握ればいいのですか? え? 口でしろっていうんですか? 仕方ありませんね――あむっ、ちゅっ、ちゅるぅぅぅ……ひもひいへふは?」
0456名無しさん@ピンキー2013/06/08(土) 20:02:59.41ID:Da1UCaEC
ゆきのんを焦らしに焦らしまくってマンコを「<あげるわ!>」って言わせたい人は正直に手を挙げて下さい!!!!!!!!
0457名無しさん@ピンキー2013/06/25(火) 23:32:51.16ID:y40I+jjP
このスレ、まだ残ってたのか


一年以上前の自分のSSを見るのは恥ずかしいものだな……
0459名無しさん@ピンキー2013/06/27(木) 18:07:01.90ID:r261U+7g
>>458

ノロワレはまだキャラクターを
つかみきれてないので、グリム
かつ非エロでもよければ……

最近仕事が忙しすぎてエロ妄想
たぎらせる気力もないんですわ
0461名無しさん@ピンキー2013/06/29(土) 12:58:30.12ID:09WdsABi
グリム非エロ投下。

後日談的な妄想なので、苦手な方は回避して下さい。
04624月の羅針盤:蒼衣2013/06/29(土) 13:01:01.34ID:09WdsABi
白野蒼衣は悩んでいた。
平静より「何か困っているのか」と尋ねられることの多い、いわゆる線の細い顔立ちをしている蒼衣だが、ふと鏡をみるといつも以上に眉尻が下がり、自分でも可笑しくなるくらいの『困ってますオーラ』を醸し出している。
悩みの元凶は、一応はこの店の商品であるダイニングテーブルに陣取り、真剣な表情で書き物をしている、時槻雪乃。
蒼衣の今の肩書きは、大学生兼「アンティークショップしらの」の店主だ。
蒼衣の両親は神狩屋の一件で『名無し』に存在を消されたが、消されるまでの間に“事故で死亡した”との扱いで生命保険金と父親の死亡退職金がそれぞれ支払われていた。
騎士団には、泡渦に巻き込まれた人物と遺された家族のためのそのような社会的処理に長けたロッジもあるのだということを、蒼衣はそのとき初めて知った。
そして神狩屋の遺産も、“全てを蒼衣と雪乃に遺す”との遺言が執行された結果、最悪高校中退も考えていた蒼衣は、こうして、ロッジの再建を目指しながら、忙しい日々を過ごしている。
一方の雪乃も『騎士の活動には時間の融通が利く方がいいから』との理由で短大へ進学し、この春から2回生――つまり、最終学年だ。
少女らしさは残しつつも幼さのすっかり抜けた雪乃の端整な横顔を眺めながら、蒼衣はため息をつく。
――雪野さん、進路はどうするの?
ここ数日、何度も喉から出掛かっては飲み込んだ、問い。
人に拒絶されるのが怖い蒼衣にとって、返答が読めないその問いを発するのは、覚悟がいる。
視界の端に揺らめく白いワンピースをなるべく見ないようにしながら、蒼衣は本日何度目かわからないため息をついた。
04634月の羅針盤:雪乃2013/06/29(土) 13:01:58.79ID:09WdsABi
時槻雪乃は苛立っていた。
進級してからの数週間、雪乃は多忙な毎日の合間を縫っては、ここ『アンティークショップしらの』に立ち寄っている。
神狩屋跡地に昨年建てられた店は、神狩屋時代から一変し、そこはかとなくお洒落な、若い女性も入りやすい雰囲気になっている。
店の一角には『雪乃さんがいつでも使えるように』とゴスロリコーナーが設けられ、店主である蒼衣の愛想のよさも相まって、中高生の客もじわじわ増えているようだ。
今の雪乃の立場は、一真ロッジの預かりの騎士だ。
『雪の女王』の断章を使う機会は減ったが、一定の回復期間――リストカットの傷が塞がる程度の時間――を開ければ何とか断章を制御することが出来ているため、今も現役の騎士として最前線に立ち続けている。
尤も最近は、風乃の探索能力を利用した後方支援に回ることも増えてはきているけれど。
風乃に頼るしかない現状に、憤懣は尽きない。しかし、以前のように自由に断章を使えない身で泡渦に立ち向かうにはその憤懣を圧し殺すほかない……そう思えるくらいには雪乃は大人になっていた。そうならざるを得なかった。
――いつ死んでもいいと、そう思っていたのに……
雪乃は、苛立ちの元凶である蒼衣を横目でにらみ、目線を手元のレポートに戻した。
04644月の羅針盤:颯姫&夢見子2013/06/29(土) 13:03:50.20ID:09WdsABi
田上颯姫は。
「夢見子ちゃん、見てください!キレイなドレスですよねー♪」
もし夢見子の心が壊れていなかったら、『その発言、今日30回目です。ちなみにこの一月数えきれないくらい同じことを言ってます!』とツッコミが入っていただろう。
が、夢見子は無反応。故にエンドレスで繰り返される、ゼクシィをパラ見しながらの颯姫の感想。
救いは、颯姫が同じことを繰り返していることに気づかず、毎回ワクワクしながらページをめくっていることだ。
「颯姫ちゃん、夢見子ちゃん、お昼だよー」
颯姫と夢見子に与えられた一室のドアを、千恵がノックした。
「はーい!今開けまーす」
ゼクシィを閉じて、颯姫はドアを開ける。
「今日はオムライスだよ」
「おいしそうですね♪」
テーブルに食器を並べ、昼食の準備をする千恵と颯姫。
さっきまで眺めていたゼクシィは、颯姫の手によって本棚にしまわれる。
「夢見子ちゃんのご本も片付けますねー」
夢見子が眺めていた本も、本棚へ。
食事の度に毎回繰り返されている片付け手順を、千恵は苦笑いしながら見守る。
夢見子が読んで(?)いた本は、2ヶ月ほど前に蒼衣の家から夢見子が持ってきたものだ。
一真ロッジが出払うので蒼衣宅に預けた日、帰り際にどうしても手放さなかったのでそのまま本ごと連れ帰ってきたと一真が言っていた。
『プロポーズをしようと思ったら読む本』
本棚に丁寧にゼクシィと並べられたその本の背表紙を見るたび、千恵は微苦笑するしかない。
「全く、間が抜けたお二人さんなんだから……」
付き合っている訳ではないのにプロポーズ読本を用意する蒼衣と、その本を見るやいなや、誰の持ち物かも訊かずにゼクシィを買ってきた雪乃の顔を思い浮かべながら、千恵はつぶやいた。
0465名無しさん@ピンキー2013/06/29(土) 13:08:21.60ID:09WdsABi
とりあえず以上です。
中途半端感が満載wwwですが、長くなりそうなのでこの先はあえて書かない!

つーか、誰かプロポーズ大作戦編書いてください(笑)
0466名無しさん@ピンキー2013/06/30(日) 00:44:34.25ID:BDcQqTE1
お目汚しついでに、以前書いて放置していたテキストを発掘したので、こちらも投下させてください。

白が黒に侵食される話。やっぱり非エロ。


結局自分はこんなテイストの話が好きらしい。
そう言えば、この話は風乃と葉耶がアハハウフフキャッキャな話のつもりで書き始めたんだよね、確か。
エロいムードは何処に消えたのか。アンデルセンの棺の中か?(苦笑)
0467名無しさん@ピンキー2013/06/30(日) 00:45:29.23ID:BDcQqTE1
どこまでも広がる虚空の王国で、どんよりとした薄灰色の空が、白い女王の怒りに呼応して揺らめいていた。
「……どいて」
セメント袋の玉座に座り、葉耶は目の前に立ちはだかる黒を身に纏った女王――風乃を睨み付ける。
『残念ながら、退くわけにはいかないわ、女王さま』
風乃は艶然と微笑む。
『今、此処を退けば、貴女は怒りのままに鳥籠を壊す。それは核爆発の如く、全てを塵芥に帰すわ』
「……かまわない。蒼衣ちゃんが変わるこくらいなら、全て壊れても…――っ!?」
ふいに、風乃が葉耶を抱き締めた。
『可哀想な女王さま』
「やめて!はなして……っ!」
突き放そうともがく葉耶の頭を、風乃がゆっくりと撫でる。
『――この『王国』が壊れたら、貴女は二度と<アリス>に会えなくなるのよ?それは、とても、哀しいことだわ』
「…………っ」
『此処は、生ける者の傍らでしか存在することができない、死者の鳥籠。
<アリス>を殺して、この中へ連れて来ようとしても、<アリス>が死んだ時点でこの『王国』も滅びる運命』
「………わかってる」
『まあ、最終的には<アリス>の殺生与奪は貴女のものだけど。
――『白の女王』さま。貴女は彼を、どうしたいの?この処刑場で、“<アリス>の頸をはねよ!”との命令を下すの?』
「わたしは―――」
葉耶が、低く唸る。
0468タイトルは『Black×White』です2013/06/30(日) 00:49:18.06ID:BDcQqTE1
「……………わたしは、蒼衣ちゃんを、放したくない
でも……………」
ゆっくり頭を撫で続ける風乃の手の動きに合わせて、葉耶の喉が、こくりと鳴った。
「蒼衣ちゃんが、居なくなるのは、たえられないよ」
それは風乃以外には決して見せないであろう、葉耶の本音の欠片だった。
『王国』の低い空に、墨を落としたような暗雲が、広がってゆく。
「あなたのせいで、わたしと蒼衣ちゃんのこの世界は、ゆがんでしまった」
『そうね』
「あなたと、あなたの妹のせいで………っ!」
無言のまま葉耶の髪を撫で続ける風乃。
セメント袋にポツリと落ちた水滴は、降りだした雨か、はたまた白の女王の瞳から落ちたものか。
灰白色の玉座が黒く滲み、水玉模様を描き出す。
『――貴女も私も、存在すること自体が罪だわ。でも悪夢の欠片としてでも、確かに此処に存在している………それもまた、事実よ。
私達が存在するために、少しの間だけ、貴女の<アリス>を、私の可哀想な妹に貸してあげて欲しいのだけど………それはやっぱり、貴女にとっては、赦し難いことかしら?』
「……………」
『その代わりといっては何だけど、雪乃が<アリス>を借りている間、私は此処に――貴女の傍に、いるわ』
本質の似た、けれど対極の希いを持つ『女王』の言葉は、ウイルスのように『王国』を侵食してゆく。
「………いらない」
風乃の肩を押して身を剥がし、俯いたまま葉耶は言った。
「わたしはここで、蒼衣ちゃんを待つ。なぐさめなんて、必要ないの。」
『そう………』
「でも、鳥籠が空っぽなあいだは、入り込んだ猫がそこにいても、無理には追い出さないことにする」
降り注ぐ雨が、二人の孤独な女王を、束の間ではあるが寄り添わせる。
白と黒が混じりあった灰色の世界のどこかで、卵の殻が割れる、そんな気配がした。

           ≡ 終 ≡
0476名無しさん@ピンキー2013/08/19(月) NY:AN:NY.ANID:AOn3Pa7k
攻められると弱い風乃さんと誘い受けする風乃さんどっちがいいんだ
0477名無しさん@ピンキー2013/08/28(水) NY:AN:NY.ANID:pAl4hjVx
あげ
0479名無しさん@ピンキー2013/09/06(金) 13:03:30.98ID:cU0RcUpm
あげ
0482名無しさん@ピンキー2013/09/07(土) 14:14:17.58ID:r/lXWoAH
錆び鉄の香りと適当な枯れ草さえあればあやめちゃんの香りを再現・・・。

ところで睡眠が必要ないらしいあやめは、空目が寝ちゃったあとナニをしているのか想像してしまう。
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