シュッ…シュルッ…
 数枚重ねのティッシュが、六割勃起の若茎の表面を行き来し、粘つく残滓を拭っていく。
「………」
「………」
 掃除の間、沈黙を保つ二人。ティッシュの擦れる微かな音だけが車内に流れる。
 だがそんな静寂の世界に在っても、少年の心は平穏ではいられなかった。
(オチンチン、触られてる…!)
 ティッシュ数枚越しとは言え、年上の可愛い女性にペニスを触られる…
 客観的に見てもかなり危ない行為に、若い牡が冷静でいられる訳はなかった。
 ググゥッ…
 特別濃厚な一発を放った後にも関わらず、再び股間に力が漲り始める。
「あっ…」
 密やかな驚きの声。これで清掃も終わりかと思った少年だったが…
(えっ…!?)
 シュッ…シュッ…
 彼女の手が、止まらない。尚も硬さを増す高まりを、ティッシュで清めていった。

(………)
 精液の残りもあらかた拭き取れたようで、もう掃除を終えても良い頃合だろう。
 だがエミの『清掃』は止まらず、敏感な亀頭の表側をティッシュで優しく撫でていく。
「んっ……っ、くっ…」
 半開きの口から小さな呻き声が上がるが、声に込められた色は、心地よさそうな喜悦だけ。
 これはもう掃除ではない。ティッシュによるペッティングだ。
(私、ティッシュ越しに愛撫してる……オチンチンを、気持ちよくしてる)
 捻じれて突起のようになったティッシュの先を使い、裏スジをくすぐり責める。
(オチンチン、さっきと同じぐらいにカチカチになっちゃった…)
 既に勃起率九割にまで達した少年器官。その先端には新たな我慢汁が滲み出し、遂には…
 ツゥ…
 先端から伝い落ちた精液混じりの汚濁が、清めたばかりの勃起を再び汚す。
 だが彼女の操るティッシュは、新たな先走りへは向かわずに愛撫を続ける。
 なぜならこの薄汁は、彼女が望んだ物。少年のオナニーに潤滑を与える、大切な物だから。