誰もいないようなので、投下。
ガウリナです。エロいシーンはあまりなく、ぬるい上に短いですが。



夜空に広がる暗雲が、月の姿を押し隠す。
それまで見えていた世界が、急に闇の中へと消えていき、リナは少しだけ安堵した。
そのため息が聞こえたのだろう、少し先の闇の中から、くすりと笑う声が聞こえる。

「どうした、リナ?」

聞こえてきたのは、落ち着いた声。
それは、普段の彼となんら変わらなくて、そのことが逆に怖くなる。

「なんでも言うこと、聞くんだろ?」
「……」

ぎゅっと、リナは唇を噛んだ。
それは、彼女から言い出したことだった。
だけどまさか、こんなことを強要されるとは思わなかった。
森の中にある、もう随分昔に人こら忘れられた廃墟。
そこにリナを連れてきたガウリイは、彼女の前に腰掛けると、こう命令したのだ。

服を脱げ、とーー。

震える手で、リナは自分の服に手を伸ばした。
廃墟と言っても、すでに屋根は落ち、壁も半分以上崩れている。
外にいるのとなんら変わりない。
冷たい夜気が頬を撫でる度、リナの決心は鈍った。
ガウリイはなにも言わない。急かすこともなく、ただリナを見詰めている。
意を決したように、リナは上着を捲った。
日焼けなんて知らない白い肌が、闇の中で光るように生える。
小さな胸は微かに震え、見ているものの嗜虐心を多いに煽った。
休まず、リナはブーツを脱ぎ捨てる。
手袋も外し、ズボンに手をかけ、そこで止まった。