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ゆっくり、ゆっくり、ゆっくり………。
先生は恋人である私を、まるで世界一貴重な美術品のような扱いでシーツに下ろし、腰を引いていく。
「う…ああ…すごい血が……。
…って、あれ?あんなに出したのに……?」
埋め尽くしていた相手が居なくなっても、注ぎ込まれたものはお部屋に留まったまま。
子宮口は極小だし、アソコはもうぴったり閉じちゃってるし、おまけに液っていうよりゼリーみたいにドロドロだから、
立ち上がらなければずっと中に溜めておけそうだ。
「とにかくティッシュティッシュ…タオルの方がいいか。
痛っ…。
ボクは包帯が要るな……。
……ひとはちゃん、すぐ拭いてあげるからね。あっ、飲み物も持ってくるから。
水がいい?オレンジジュースも冷えてるけど……あったかいのの方がいいのかな?そうだ、お風呂もすぐ沸かしてあげるからね。
ちょっと待ってね。ごめんね」
むふ〜…こうやってお胎でタプタプくゆらせるの、すっごく気持ち良いなぁ。癖になっちゃいそうだよ。
満たされてるって感じで……おおっ、私上手いこと言った。
「……ひとはちゃん?
……ね、ひとはちゃん?」
枕からもシーツからも先生の匂いがするし、お日様はポカポカして暖かいし、もう今日はこのままずっと寝転んでたいなぁ……。
うん、そうしよう。今日はふたりでゴロゴロの日だ。
どうせしばらくは指一本動かせそうにないんだし。
そうと決まれば最後にもうひと頑張り。
「ちょっ…ひとはちゃん本当に大丈夫!?
お願い返事して!!」
先生!
「先生!」
「……はい」
抱っこ
「抱っこ」