謎の彼女Xエロパロ2
0001名無しさん@ピンキー2013/01/02(水) 17:01:47.04ID:3j/JoFmv
age進行sage進行どちらでもかまいませんが作品投下時にはageてください。
恥ずかしい方はageなくても結構です。

【よくある質問】
エロパロ書くの初めてだけど・・・→誰でも初めてはあるもの、まずは書いてみる事が大事
作品投下してもいい?      →あなたの作品が投下されるだけで多くの方が喜びます。
短くて出来が悪いんだけど・・・ →当店は誰でもウェルカム、作品の質に貴賎はありません。
荒らしが来た!          →スルー推奨。
0003名無しさん@ピンキー2013/01/02(水) 17:07:53.72ID:3j/JoFmv
そして連レス

皆様、あけおめ

この話は、ここで終わりです。

途中のお化け屋敷と迷路の話は省略しないで書いた方が手袋うんぬんの所で深みが出ると思ったのですが、
僕自身がよくわかってないので、書きませんでした。

あと、観覧車の終わりが近い時ってどうなるんだっけ? アナウンスなんてなるんでしたっけ? 変だったらすいません。

ぶつ切りで感想書くなんて思わなかったw
0004名無しさん@ピンキー2013/01/05(土) 21:46:15.21ID:v1lL/yhn
>>1-3

そしてGJ
前スレが容量オーバーになってたのに最初気付かなかったよ
0005名無しさん@ピンキー2013/01/06(日) 23:02:57.59ID:FnlIc13L
>>4

そうなんですよ、僕も投下し終わって感想書こうと思ったら「やべー」ってなったので急遽立てました。
0007名無しさん@ピンキー2013/01/08(火) 14:36:17.12ID:bWRcB9PJ
ごめん俺が無駄に長いの投下したせいかもorz
それはさておき作品に挿絵を描いてくれる
もしくは漫画化してくれる奇特なお方はおらんもん化膿
0008名無しさん@ピンキー2013/01/08(火) 15:47:06.29ID:mwBAHLl+
>>7
いやいや、投下してくれたのて゛すから長いとかそういのは気にしなくていいと思いますよ。
まあ、レス数776で容量オーバーは早い気がしましたけどW
挿し絵がついたら確かにすごいですね。
0009名無しさん@ピンキー2013/01/10(木) 13:46:44.03ID:s6x0KFic
とうとうパート1が落ちましたねお疲れさまです。

ここの板って、即死とかないっけ?
0011名無しさん@ピンキー2013/01/14(月) 01:46:33.14ID:orqD1jHp
保存庫作りました、もし暇なら見てください。
と言っても僕が書いたものだけですが…… もし「俺のも乗っけて」という人がいたら言ってください

僕は初めて保存庫作ったので何かあったら言ってください、かなり変だと思います。
それと、いつ消えるかわかりません。

ttp://nazokanoss.yahansugi.com/Book1.htm
0012名無しさん@ピンキー2013/01/14(月) 10:46:01.21ID:Z+cTx4Uf
>>11 捕捉
なぜ、他の方のSSがないかと言うと、他のスレで見たのですが、勝手に保存庫に保存されて怒っている人がいたからです。
0013名無しさん@ピンキー2013/01/14(月) 11:36:23.03ID:XOEPev5J
>>11
できればお願いしたいです!
前スレのアンカーをここに書き出すだけというような
超ズボラな頼み方でもいいですか?ついでに編集もして
くれちゃったりしますか?wテキストファイルをどっかの
アップローダに上げるとかのほうがいいかな…
0014名無しさん@ピンキー2013/01/14(月) 12:53:45.46ID:Z+cTx4Uf
あんな保存庫でよければ、よろこんでW

アンカだけでいいですよ
タイトルはおまかせします。
0015名無しさん@ピンキー2013/01/14(月) 15:28:27.30ID:RWuItMeP
自分で書いたのがどれだったか忘れちまった
とりあえず一週間ほど待って、「俺のはやめて」というのを除いて上げればいいのでは
0016名無しさん@ピンキー2013/01/14(月) 16:05:51.98ID:orqD1jHp
そうすることにします、あれだけだと寂しいので、そうなると申し訳無いがタイトルと作者名は僕が勝手に決めます。
0017名無しさん@ピンキー2013/01/15(火) 14:56:09.73ID:mi1t9xF9
>>16
>>13ですがお任せします。
よろしくお願いします。
無精ですみません。
0018名無しさん@ピンキー2013/01/17(木) 02:51:56.06ID:tsy84r60
パート1の職人様達へ、申し訳ございませんが勝手に保存庫に保存させて頂きました。

何かありましたら、すぐに削除させて頂きます。
0019名無しさん@ピンキー2013/01/17(木) 02:57:29.78ID:DreL2bbu
よく見たら文章おかしいし…

なにかありましたら、削除いたします です。
0020名無しさん@ピンキー2013/01/17(木) 07:20:04.66ID:zUjISbHL

矢島が矢木になってるで
0022名無しさん@ピンキー2013/01/17(木) 15:26:08.98ID:RrEWKLcg
>>18
乙!修正までしてくれて…
抱いて!後ろから激しく突いて!
0024名無しさん@ピンキー2013/01/17(木) 22:06:11.99ID:tsy84r60
投下

冬休みのある日

『プルルルル』

昼間に電話が鳴った

「はい、椿ですけど?」

「あっ椿くん? 私よ あけましておめでとう」

電話の相手は卜部だった

「あけましておめでとう、どうした?」

「ねえ、学校の習字の宿題終わった?」

そういやあったな……宿題……

「やってない」

「どうせなら一緒にやりましょうよ」

「もちろんいいよ」

「じゃあいつもの場所で待ってるから」

「わかった、すぐ出るよ」

ガチャリと電話を切った

服を着替え、習字道具と半紙を持ち家を出た

ふと思ったが、一緒に習字をやるって不思議な感じだな……

……
……
……

ある程度歩きいつもの橋に着いた

モコモコに着込んだ卜部が待っていた

「お待たせ、卜部」

「行きましょう」

手を繋ぐ事なく早足で卜部の家に向かった
0025名無しさん@ピンキー2013/01/17(木) 22:06:42.72ID:tsy84r60
……
……
……

卜部の家につき、卜部がガチャリと鍵を空け中に入った

「お邪魔します」

「今日も誰もいないから楽にしてて大丈夫よ」

居間に行くとテーブルが撤去されており広いスペースができていた

「さっ準備しましょ」

「うん」

半紙を広げ、習字道具から筆を出しスズリに墨汁を垂らし準備ができた

横にいる卜部も準備ができた見たいだ

「さてとなにを書こう……」

チラッと卜部を見て見ると

「……」

なにを書くのか考えているみたいだ

「うーん……卜部? 四字熟語が載ってる辞典ないの?」

「あっ……あるわ、ちょっと待ってね」

パタパタと取りに行った

パラパラとページをめくりながら戻ってきた

「私は決まったから、椿くんどうぞ」

卜部から辞典を受け取った、パラパラとめくり

「うーんこれにしよう」

集中し

……
……
……

「よしできた」

俺が書いた文字は "合縁奇縁" 俺と卜部にはピッタリだと思った

卜部は俺より丁寧に書いているためか時間がかかっていた

「あともうちょっと……キャっ」

その瞬間墨が跳ねた、幸い半紙には影響は無いみたいだ

「卜部だいjy……」
0026名無しさん@ピンキー2013/01/17(木) 22:07:14.68ID:tsy84r60
卜部の顔をジーっと見てしまった

「大丈夫よ……ってどうしたの?」

卜部の左目の下に墨が跳ねていた

「もしかして私の顔になんかついてる?」

卜部はタオルを持って顔を拭こうとしていた

「あ……」

その手を俺は握って止めてしまった

「椿くん?」

「なんか……今の卜部……すごいいい……」

「えっ?」

「その……なんていうか……泣きぼくろ見たいになっていて……なんか綺麗だ」

「そう? じゃあしばらくこのままでいてあげる」

「ありがとう」

ちなみに卜部は”海誓山盟”と書いていた

「これどういう意味?」

「……」

顔を赤くして辞典を俺に渡してきた

「えーっと……」

意味を見て俺の顔も赤くなってしまった

「卜部これって……」

その瞬間、卜部の指が飛んできてチュポっと俺の口に入り

「あむ」

卜部の口の中に入っていった
0027名無しさん@ピンキー2013/01/17(木) 22:07:48.31ID:tsy84r60
「……♪」

満開の笑顔が出た

「椿くん……嬉しい?」

「うん! もちろん!」

部屋を片し終わり、墨も乾いたので

「お腹が減ったから何か食べに行きましょ」

「うん」

「その前に顔を拭かなくちゃ」

「あ……そっか……」

「そんな残念そうな顔しないでよ」

「俺が拭いていい?」

「じゃあ願いするわ」

タオルを俺にわたして、俺の目の前で卜部が眼をつぶった……思わずキスしそうになったけど……やめておこう

「……」

うーん、このまま拭くのはあまりにも持ったいない

「……ごめん卜部」

「!!!? ちょっと!! 椿くん!?」

卜部の泣きぼくろを思いっきり舐めとった後にタオルで拭いた

パッと猫みたいな目を見開き、一瞬微笑んだあと

「バカッ!!」

バッチーーーンっと思いっきりビンタされた

俺は顔を真赤にしたままご飯を食べにいった
0028名無しさん@ピンキー2013/01/17(木) 22:10:03.53ID:tsy84r60
終了です。

前スレの746さん(見てるかわかりませんが)のちょっと違うけどリクエストに答えて見ました。
0029名無しさん@ピンキー2013/01/18(金) 18:54:47.02ID:sGKdT7jf
思わず海誓山盟の意味を調べたよ。
いいね!
0030名無しさん@ピンキー2013/01/19(土) 13:16:43.86ID:lT0BkiZf
>>29

ありがとうございます。

”海誓山盟”は四字熟語で調べたら出てきたので使いました。

卜部のSS書いたのスゴイ久しぶりだったので変な感じがしましたw
0032名無しさん@ピンキー2013/01/19(土) 22:07:18.29ID:lT0BkiZf
>>31

ありがとうございます。

HP作成の勉強でやっているので気にしないでくださいw
0033名無しさん@ピンキー2013/01/20(日) 04:14:00.77ID:eZQiIzCE
おはようございます。
前スレの謎のフェラの続きです※保管庫参照

 ♪ピンポーン
 「おーい、卜部ぇ。来たよお。」
 明は努めて平静を装って明るく声を掛けた。
 本当は何回訪れても、緊張から来る胸の高鳴りは抑えられない。
 まして今回の美琴宅訪問は、あんなことがあった直後の日曜日である。
 何かあるかもしれないという期待感=すなわち少々の下心を抱いていることだけは、美琴に悟られたくはなかった。
 ところがそんな心配はほんの杞憂に終わるくらいのサプライズが、明を待ち受けていたのである…

* * *

 
0034名無しさん@ピンキー2013/01/20(日) 04:17:30.91ID:eZQiIzCE
 「にゃん♪」
 ドアを開けて明を出迎えた美琴は、何と猫耳カチューシャを着けていたのだった。
 それだけではない。どこで誂えたのか、美琴はセパレート型の黒のフェイクファーのチューブトップとホットパンツで、黒猫のコスプレをしていたのだった。
 何かのキャンペーンのCMで、どこぞのグラビアアイドルがしていた格好とそっくりである。
 「ご主人様いらっしゃいにゃん♪みこにゃんの家にようこそにゃん♪」
 「う、卜部…お、お前…」
 「今日だけはみこにゃんって呼んで欲しいにゃん♪そいでご主人様はみこにゃんの飼い主にゃん♪」
 明は絶句して固まるしかなかった。つまり美琴は、明の性癖どストライクのイメージプレイをしようと誘っているのだ。
 まさかの展開に、どうリアクションすればいいのか、明には全く見当も付かなかった。
 ただ、目の前の美琴の格好には、自然と頬が緩んでしまう。半開きの口の端からつーっ
とよだれが溢れてきて、その感触で明はやっと我に返ることができた。
 「さっ、ご主人様、みこにゃんの部屋に来るにゃん♪」
 明の様子には全くお構い無しに、美琴は明の腕を取って自室へと導くのだった…

* * *

 
0035名無しさん@ピンキー2013/01/20(日) 04:20:57.20ID:eZQiIzCE
 「ご主人様、疲れてないですかにゃん?マッサージしてあげるから、ベッドに仰向けに寝てうーんって伸びをするにゃん♪」
 「えっ?そうでもないけど…じゃあお言葉に甘えて…」
 美琴が何を企んでいるのか、明には知る由もなく、ひとまず言われた通りに従うことにした。
 明が伸びをするとちょうどベッドの金具に手が当たることになる。
 いつの間にか美琴はベッドの頭のほうに回り込んでいた。
 美琴は明の手を取ると、何といきなりタオルでベッドの金具に両手とも縛り付けてしまったのだ。
 「うっ卜部っ…一体何をっ…!」
 美琴はゆっくりと明の下腹のあたりに跨ってきた。
 「ご主人様がこういうの大好きなの知ってるにゃん♪」
 「そ…そんなことは…」
 「じゃあどうして縛られる時に全然抵抗しなかったにゃあ?」
 図星を突かれて明は黙るしかなかった。
 「いいから黙ってここはみこにゃんにお任せにゃん♪あれ?」
 美琴が声を上げる。
 「なんかお尻に当たるモノがあるにゃあ…」
 美琴に看破された通り、このシチュエーションに正直に反応してしまった明のジュニアが、ズボンの中でムクムクと体積を増し、美琴のヒップをノックしていたのだった…

* * *

 
0036名無しさん@ピンキー2013/01/20(日) 04:24:30.69ID:eZQiIzCE
 「何が当たってるのか確かめるにゃん♪」
 美琴は明の腹の上で後ろに向き直ると、下半身をそろそろと上の方に移動させていった。
 (う…卜部のお尻がどアップに!)
 黒のフェイクファーのホットパンツのお尻には、ご丁寧に長い尻尾まで縫い付けられていた。
 美琴のお尻はちょうど明の喉の辺りまで上がってきた。
もし顔を下に移動できたら、お尻に顔を埋めることだってできそうである。
 しかし今は身動きが取れない。魅力的なゴムまりのような美琴のヒップを、明は眺めることしかできないのだ。
 (し、しかし…このポーズって…)
 そう、期せずして、二人は着衣とはいえシックスナインの体位になっていたのだ。
 いろいろな妄想が一瞬で頭をよぎり、それは一気に明の海綿体を充血させた。
 「ご主人様のここ…何だか苦しそうにゃん…みこにゃんが楽にしてあげるにゃん♪」
 美琴が独り言のように呟く。明のそこは、誰の目で見てもはっきりと分かるぐらいに突っ張っていた。
 美琴が何をしているのか、明にはお尻のアップに遮られて見えない。
 カチャカチャと、ベルトのバックルを外す音が聞こえ、おそらくボタンが外され、ジッパーが下げられる音が聞こえた。
 次の瞬間、下半身が一気に外気にさらされる感覚が明を襲った。

* * *
0037名無しさん@ピンキー2013/01/20(日) 04:27:13.16ID:eZQiIzCE
 「にゃーん…想像してたのよりずっと大きいにゃん…」
 リップサービスではなく、美琴は本心からそう言っているようだった。
明は来る前にシャワーを浴びてきて本当に良かったと思った。
 「でもご主人様のここ…何だかおいしそう…みこにゃんベーコンだけじゃなくてソーセージも大好物にゃん♪」
 「痛っ!」
 なんと美琴は張り切った明の亀頭に歯を当ててきたのだった。
 最大限に膨れ上がっていたイチモツだったが、痛みのせいで一気にしぼんでしまった。
 「ありゃあ…ご主人様ごめんなさいにゃあ…みこにゃんが治療するにゃあ…」
 すると美琴は、小さくなった陰茎全体を口に咥え込み、口の中でペロペロと舐め回してくれた。
 (ううっ…気持ちいいっ…これがフェラチオかあ…)
 またもや明のジュニアは快感を得てムクムクと成長し始めた。
 「ほら…もうすっかり回復して…お口の中に収まらなくなってきたにゃあ…」
 美琴はペニスを一旦口から出し、嬉しそうに言った。
 「すっかり元気になって…よかったにゃん♪チュッ」
 美琴は先端に軽くキスすると、雄々しくそそりたった陰茎に、愛おしそうに頬ずりするのだった。
 「ううっ…みこにゃん…それ…気持ちいいよお…」
 「ご主人様、やっとみこにゃんって呼んでくれたにゃん♪嬉しいにゃん♪」
 ペニスの先端が、生暖かいヌルッとした空間に捉えられた。
 相変わらず美琴のお尻が視界を遮っており、明にはペニスにどんな愛撫が施されているのかは見えない。
 ただこれまでには体験したことのない快感が絶え間なく押し寄せてくるのだ。
明はもう見るのは諦めて、快感だけに身を委ねることにした。
 美琴は熟したプラムのように赤黒く張り切った亀頭に唇を被せると、舌でカリのエラの部分をぺろぺろと舐め回した。
 「ううう…卜部ぇ…俺もう…」
 「ん…いいよ…椿くん…口に出して…」
 もう猫言葉も忘れ、二人は口淫に熱中しているのだった。
 美琴の許しの言葉にスイッチが入った明は、自然に腰を上下しだした。
美琴もそれに応える応えるかのように、頭を上下して、明自身をできるだけ深く咥え込もうとする。
 二人は誰に教わるでもなく、本能的に動きをシンクロさせていたのだった。
 美琴が動きに合わせて漏らす、んっんっという吐息が、いやがうえにも明の性感を高める。
 もう歯止めは効かなかった。
 「で、出る…!うああああああああ…!」
 自分史上最高の快感に包まれて、明は精を放った。
[うっ…うぐっ…ごぼっ…」
 明の射精と同時に、美琴もマウスウオータークラッシュを迎えた。
 明の下腹は、生ぬるい美琴の唾液にすっかり濡れそぼつこととなった…

* * *

 
0038名無しさん@ピンキー2013/01/20(日) 04:29:29.84ID:eZQiIzCE
 「はあっ、はあっ…」
 強烈な快感に見舞われた明の呼吸の乱れは、なかなか収まらなかった。
 「大変…拭かないと…もうシーツをタオル代わりにしちゃうね…」
 美琴はシーツをベッドから剥がすと、明に渡した。
 「悪いけど、自分で拭いてくれる?恥ずかしいから、早くパンツ穿いてね…」
 美琴は頬が赤く染まった顔を背け、ぶっきらぼうに言った。
 さっき頭を振った勢いでか、猫耳カチューシャは外れてしまって、みこにゃんモードは終了でもうすっかり普段の美琴に戻ってしまったようだ。
 「う、うん…卜部、手首…あ、あれ?」
 気が付くと、明の手首を戒めていたタオルはとっくに外れていた。
 「…そんなに固く結んでた訳じゃないのに、何で自分から外そうとしなかったのかしら…」
 美琴のもっともな疑問に、今度は明が赤面する番だった。
 明は照れ隠しに言い放った。
 「いやあ、しかし俺たち、まだキスもしてないのに…順番違っちゃったかな?あははっ…」
 「あーっ!」
 美琴が素っ頓狂な声を上げた。
 「何?もしかして卜部、今気づいたの?」
 美琴は明にくるりと背を向けると、肩を小刻みに震わせながら絞り出すように言った。
 「椿くん…これから洗濯とかあるから…今日はもう帰ってね…」
 「う、うん…」
 美琴のただならぬ様子に、明は頷くしかなかった。
 「椿くん!」
 「は、はい?」
 改まって大きな声で名を呼ばれ、明は思わず畏まってしまった。
 「いつか、ちゃんとキスしましょうね!」
 美琴は明と固い握手を交わすのだった。
 (これって…何か違う気がする…)
 明は自分の心の声に困り笑いを浮かべるしかなかった…           〈了〉
0043名無しさん@ピンキー2013/01/21(月) 00:50:30.71ID:w8tKkjeg
>>38

GJです。

>>42

ありがとうございます。

保存庫の報告なんですがTOPページ?を作りました。
一応URL ttp://nazokanoss.yahansugi.com/nazokanoTOP.html
0044名無しさん@ピンキー2013/01/21(月) 18:59:19.97ID:VUDoFNJg
>>38
GJです!

>>管理人様
保存ありがとうございます!
巨峰の人なんですが、ヒャッキーと矢島のも巨峰の人のところにいれておいていただけるとありがたいです。
0045巨峰の人2013/01/21(月) 19:15:21.19ID:VUDoFNJg
>>管理人様
すみません、ヒャッキーのはVer.2の方です。
よろしくお願いします。
0047名無しさん@ピンキー2013/01/23(水) 17:44:19.56ID:Wk9BE+1W
投下


今日はバレンタインだ、毎年姉さんからしかもらえなかったけど今年は……

そんな事を思いながら寒い中、学校にむかった

「よう椿、おはよう」

「おはよう」

学校に着くと男子の様子がおかしかった、机の中を何度も手を突っ込む人がいた、下駄箱で恐る恐る開ける人もいた

俺はそんな事をするはずもなく、さっさと自分の席に座った

1時間目は、なんだっけなー、と考えていたら

「おはよう椿くん♪」

「おはよう諏訪野」

亮子も来たみたいだ、いつもより少し嬉しそうな感じがする

どんなチョコをいつ貰えるかウキウキしながら待つことにした

……
……
……

「椿、お前チョコもらった?」

授業の間の休憩時間に友達から話しかけられた

「いや貰ってないよ」

「そうだよなー 俺と一緒だな」

「ははは、そうだね」

正直「お前と一緒にするな」と言いたかったけど、話を合わせる事にした

「……」

周りをみてみると、まだみんながソワソワしている感じが伝わった

……
……
……

授業をいくつかこなし、お楽しみの昼食の時間になった

いつもの場所にいつも以上に楽しみに向かった

「はい、明くん♪」

そう言って出されたのは…… いつもの、お弁当だった…… いやまあ、嬉しいんだけど…… 
0048名無しさん@ピンキー2013/01/23(水) 17:44:50.19ID:Wk9BE+1W
「……」

「どうしたの? 嫌いな物でも入ってた?」

「いや、そういう訳じゃないよ」

「なら、よかった召し上がれ」

「うん、頂きます」

食べ終わった後に出て来るのかなー? そう思った俺はいつもより少し早めにお弁当を食べた

「もう食べたの?」

「うん」

チョコを早くくれないかと、チラチラ亮子の様子を伺っていた

「ふふふ、随分お腹が減ってたのね♪」

……
……

結局いつも通りに昼食の時間が終わってしまった 

あれー? 付き合ってる人通しだとあげないのかな?

教室に戻ったら、俺の席の近くに上野がいたから聞いてみる事にした

「なあ、上野?」

「どうした?」

「お前、丘からもらった?」

「うん、さっき貰った」

すげー嬉しそうに言ってきた

「……」

俺はモヤモヤしたまま、午後の授業を受けた

……
……
……

最後の授業が終わってホームルームが終わったので帰ろうとしたら

「おーい、諏訪野・椿」

先生に呼ばれた

「「はい」」

「申し訳無いがこれやっといてくれないか?」

先生に課題を出された

「「わかりました」」
0049名無しさん@ピンキー2013/01/23(水) 17:45:20.90ID:Wk9BE+1W
亮子と向かい合わせに座り、課題を進めていった

「……」

「……」

「……」

「……」

どんどん進めいていき時間もたっていった、周りをみてみると亮子と二人きりになっていた……コレは雰囲気的にも貰えるチャンス!

チラッと亮子の事を見てみたら

「……ん? どうしたの?」

「え!? いや、なんでもない……邪魔してごめん」

微塵も貰える気がしなかった

しばらく作業をしていると

ピッーピッーっと音が鳴った、なんだ? と思って音の方をみてみると

「マジか……」

ストーブの灯油が切れたみたいだ

「……お願い♪」

「……わかった」

灯油の缶を持ち、灯油を入れに向かった

灯油は外にあるので、靴に履き替えようとしたら、ラストチャンスと言わんばかりに下駄箱の中を見ている人が数人いた……

「今ならその気持もわからなくも無い……」

……
……

灯油を入れ終わり、教室に向かった

もしかしたら、亮子はこういうイベントに興味は無いのだろうか? そんな事を考えている内に教室に着いた

「おかえり〜♪ 明くんの分もやっておいたよ〜♪」

「ありがとう」

灯油の缶をストーブの中に入れ

「これでよし」
0050名無しさん@ピンキー2013/01/23(水) 17:46:30.42ID:Wk9BE+1W
「寒い中お疲れ様〜♪ はいどうぞ♪」

亮子は水筒のフタを手に持っており中身から……とても甘い匂いが漂っていた

「これって……」

ホットチョコレートだった

「少し冷めちゃってるけど、どうぞ〜♪」

「亮子〜」

自分でも情けないと思う声が出てしまった

「あはは、本当はお昼の時あげようと思ったんだけど、明くんの反応見たら、からかいたくなっちゃって」

「そんな理由で、俺は一日悩んでいたのか……」

「ふふふ、ごめんなさい♪」

ゴクゴクと一気に飲み干した

「すげー美味い」

「まだ、あるからね〜」

水筒に入っているホットチョコレートをすべて飲み干した

「ありがとう、美味しかったよ」

「全部飲むなんて、よっぽど欲しかったのね♪」

「そりゃ、すごい楽しみにしてたからね」

終わった課題を先生に提出し帰ることにした

途中まで一緒に帰り

「「んっ」」

「明くんのキスと〜っても甘いわ〜♪」

「まあ、あんだけ飲んだしね」

「ホワイトデー楽しみにしてるからね〜 じゃあね〜」

「えっ…… わかったよ! バイバイ」
0055名無しさん@ピンキー2013/01/24(木) 00:12:09.41ID:bSjpPCpI
>>52

ありがとうございます。

卜部のバレンタインはきっと誰かが書くと思うので書きませんでした。

>>53

ありがとうございます。

>>54

そうなったら、嬉しいですねw
0056名無しさん@ピンキー2013/01/26(土) 16:11:18.71ID:JzjZqwdq
投下


早川とデートして数日たった日

いつも通りに起き朝食を食べ、ふとカレンダーを見ると

「あっ! もうすぐホワイトデーだ……」

バレンタインを貰った訳じゃないけど、やっぱり用意しておいた方がいいよな

「とっ言っても、なにをプレゼントしよう……」

誰かに聞くのも手だけど…… 上野や姉さんに聞くのもなぁ…… デパートにでも行って考えるか

「姉さん、出かけてくるよ」

「はーい、あんまり遅くならないでよ!」

……
……
……

「ふぅー着いたー、さてとどっから探そうかな」

案内板をみて考えるか……

「あった、あった、えーっと」

服は……よくわからないし、貴金属は高いし、CDは……早川の好みが不明だ……困った

「とにかく各階を見て回ろう、上に行くか」

「この階は……うーん」

……
……

「ひと通り回ったけど、これといってなかったから次いこう」

エスカレーターで上に移動し

「さて回るか……」

……
……

あっ! キーホルダーがある、お揃いのを買ったら早川喜ぶかなー

「……なんか恥ずかしいし、もっといいのがあるかもしれないから、これは保留にして次にいこう」

上に移動し回ったみた

「髪留めがある……これは結構いいかも」

いろんな物を手に取り見比べてみた

「うーん分からない、早川って普段は髪になにも付けて無いしなー、もしかしたらこういうのあんまり好きじゃないのかな……
そりゃ、あげたら付けてくれそうだけど……これも保留だな……」
0057名無しさん@ピンキー2013/01/26(土) 16:11:49.18ID:JzjZqwdq
次で最後の階だ……なにかあればいいけど

「ついたか、さてと探すか」

保留にしてあるものより良いのがあればいいんだけど……何かないかなー

……
……

「お! これはいいんじゃないか、値段も手頃だし可愛い形のものもあるし、
恥ずかしいから身につけられないっていうのも無いし、香りもいいし、これにしよう」

どれを買おうかなー

「……」

「……」

「よし! このケーキの形のやつにしよう!」

「ありがとうございました〜」

「家に着いたら、早川に近いうちに会う約束をする連絡をしよう」

……
……

「ただいま〜」

「おかえりなさい」

隙を見て連絡するか

夕飯を食べしばらくし

「じゃあ私は、お風呂入るからね」

「わかった」

姉さんがお風呂に入ったのを確認し

「早川に電話だ」

番号を押してと

「……なんか緊張してきたな……あ……出た」

「もしもし、早川ですけど?」

この声は……

「おっ俺だよ」

「あ! 椿くん? なあに?」

「あっあの近いうちに会えない?」

「私も会おうとしてたんだー♪ 明日は大丈夫?」

早川が俺に会おうとしてたなんて……
0058名無しさん@ピンキー2013/01/26(土) 16:12:19.98ID:JzjZqwdq
「大丈夫だよ」

「なら明日の13時に駅でいい?」

「うん」

「じゃあ明日ねー、バイバイ」

「うん、バイバイ」

ガチャリと電話を切った

「さてと明日は、いい服を着て行くか

……
……
……

「よし、家を出るか」

家から少し歩き駅に着いた

「やっほー椿くん」

ベンチに座って早川が待っていた

「ごめん待たせた」

早川の横に座った

「来たばっかだから平気よ」

いつ渡すかな……

「あれ? 手に持ってるのはなに?」

そういやプレゼント感丸出しの袋を持ってたな

「これは……ホっホワイトデーのプレゼントだよ」

「本当? 嬉しいな♪」

袋ごと早川に渡した

「ありがとう! ねぇ開けて見ていい?」

「うんいいよ、ただ大した物じゃ無いよ」

「どんな物でも嬉しいから大丈夫よ」

ゴソゴソと開けだした
0059名無しさん@ピンキー2013/01/26(土) 16:12:51.69ID:JzjZqwdq
「ん? ケーキ? あれ? これって?」

早川は手に取り、クンクンと香りをかいでいた

「あっー! 石鹸だー!」

「もし良ければ使って」

「石鹸を選ぶチョイスがいいね! 本当にありがとう! でも可愛いから勿体無くて使うか迷っちゃうなー♪」

「喜んでくれてよかったよ」

「はい! これは私から!」

袋をポンっと渡された

「えっ!! いいの?」

「うまく作れたつもりだけど……」

うまく……? もしかして……

「あっ開けて見ていい?」

「うん……」

今度は俺がゴソゴソと袋を開けた……こっこれは

「チョっチョコレート?」

「うん、バレンタインデーは渡して無かったから……
きっとホワイトデーは椿くんが用意してくれると思ってたから、そのお返しに……ね!」
0060名無しさん@ピンキー2013/01/26(土) 16:13:25.71ID:JzjZqwdq
プレゼント用意しておいてよかった

「ありがとう! スゲー嬉しいよ!」

「食べてみて」

「うん」

手のひら位のチョコを半分程がぶりと食べた

「美味しい! あれ……」

嬉しすぎ涙が出てきた

「あはは、泣くこと喜ばくてもいいのに」

「ごっごめんスゴイ嬉しくて」

そう思えば思う程、涙が出てきた……

「もう〜」

早川がベンチから立ち上がり、俺の頭を抱え込むように抱きしめてきた

「……」

「……」

このまま時が止まればいいのにと、本気で思った

「……落ち着いた?」

「うん……ありがとう……」

「チョコ食べ終わったら、どこかに出かけましょ!」

「うん」

これでホワイトデーのやり取りは終了したし……さてと、どこに行こうかな
0061名無しさん@ピンキー2013/01/26(土) 16:16:16.54ID:JzjZqwdq
終了です。

早川のバレンタイン? です。

椿くんが一人でいる時間をこんなに長く書いたのは初めてです、なんか変かもw

椿くんが悩んでる感じが伝われば満足です。
0062名無しさん@ピンキー2013/01/26(土) 21:27:25.08ID:x0y/dgjV
乙です
早川の胸に顔埋めましたか椿くんW
早川のプレゼント選びで悩む椿くん、男の子してますね
この二人の恋は見てて楽しい!
0063名無しさん@ピンキー2013/01/26(土) 22:06:22.73ID:2rkhKAia
>>61
GJ!
汚れつちまつた俺にはこういう
甘酸っぱいのは書けないな…
ピュアな感性がウラヤマシス
0066名無しさん@ピンキー2013/01/27(日) 13:44:04.80ID:IY8uBAwI
皆様ありがとうございます。

椿くんが悩んでる姿も伝わったし、二人の楽しさも伝わったし、
早川好きの人にも喜ばれてよかったです。
ただ、僕はピュアな心は持ってるかか微妙ですけどw

2月は書けるかわからないので、早いですけどバレンタインSSを投下しました。
0067名無しさん@ピンキー2013/01/27(日) 15:26:39.99ID:SumHrkbT
作者としてはGJだけでも嬉しいですけど
一言でも具体的な感想をいただけるとよりありがたいです。
あ、私は早川バレンタインの人ではありません。
0069名無しさん@ピンキー2013/01/27(日) 18:36:52.54ID:CrMaY0GJ
職人の皆様、無理を承知でお願いがあるんですが、陽子さんとの近親物をお願いできませんか?どうしても見たいです。
0070名無しさん@ピンキー2013/01/29(火) 07:30:02.14ID:hZTds1wq
>>69さんへ
お口に合いますかどうか…

 「あん…ああん…」
 (ね、姉さん!何やってんだよ!)
 学園祭の準備で遅く帰ってきた明は、姉の痴態を目の当たりにして、声も出せずにいた。
 姉の部屋は引き戸が少し開けられ、暗い廊下に灯りが漏れ出していた。
 漏れ出していたのは灯りだけではなかった。
 普段気丈に明るく振舞っている姉からは聞いたこともない、半泣きのように湿った、しかし甘く扇情的な声。
 只ならぬ雰囲気を感じ取った明は、声も掛けられず開いた戸の隙間―とは言っても十センチ以上は開いていたのだが―から覗き見るしかなかった。
 (ええーっ!?)
 何と陽子は、母校である高校―現在明も通っている―のセーラー服を着ていたのだ。
 上着はたくし上げられ、ずらされたブラから乳房がはみ出している。
 スカートは臍の上までまくり上がっており、セーラー服には似つかわしくない、大人の女性向けにデザインされたショーツが丸見えである。
 陽子は戸の方に背を向け、カーペットに置いた座椅子に腰を下ろしていたのだが、明には正面の姿が見えていた。
 それはなぜか。
 陽子が自分の姿を、入口側に向けた姿見に映しながらの、オ ナ ニ ー の真っ最中だったからである…

to be continued
0071名無しさん@ピンキー2013/01/29(火) 12:30:29.07ID:hZTds1wq
>>70の続きです


* * *


 「んっ…はあん…」
 半開きの唇から吐息が漏れる。
 右手はショーツの中心をまさぐり、左手の指先は右の乳首をくりくりと摘んでいる。
 姉のあられもない姿に明はしばし我を忘れて見いってしまった。
 「あん…気持ちいい…んっ…」
 陽子の右手はいつの間にかショーツの中に潜り込んでいた。
 自分の一番の快感ポイントを直接刺激し始めたのだ。
 「陽子のアソコ…濡れちゃってる…」
 確かに陽子の股間からはぴちゃくちゅと湿った水音が聞こえ始めた。
 (姉さんが…あんなことを…しかもあんな格好で…)
 明はひどく混乱しながらも、一人の女としての姉の淫らな姿に魅せられていた。
 口の中に溜まった唾をゴクリ、と飲み下した瞬間、その音が聞こえたかのようなタイミングで、陽子が声を放った。
 「明…そんなところに立ってないで…こっちへいらっしゃい…」
0072名無しさん@ピンキー2013/01/29(火) 12:32:40.37ID:hZTds1wq
※(∩゚∀゚)∩age忘れてた…
0073名無しさん@ピンキー2013/01/29(火) 21:00:54.26ID:hZTds1wq
 
* * *

 「姉さん…気付いてて…見せてたの…?」
 明は姉の濡れた声に引き寄せられるように部屋の中に入っていった。
弟の問いには答えず、陽子は乱れた着衣のまま、膝立ちでにじり寄っていった。
 「ああ…この学生服…思い出すわ…」
 陽子は感極まったように言うと、弟の腰にすがりついた。
 「姉さん…酔ってるの…?」
 見ると姉の部屋のテーブルの上には、梅酒サワーの缶が2、3転がっているのだった。
 「姉さんね…高校の時に好きだった人が忘れられなくて…時々こうして…」
 「姉さん…」
 「許してね明…私もずっとお母さん代わりで…男の人ともまともに付き合えなくて…淋しかったの…」
 意識してか知らずか、陽子は弟の腰を抱きしめると、ちょうど性器のある辺りで顔を振って頬ずりするのだった。
 「うっ…姉さん…」
 さっきからの姉のオナニーショーで少なからず興奮させられていた明の海綿体は、姉の美しい顔による愛撫で一気に充血してしまった。
 「あら…明のここ、何だか苦しそうね…姉さんが、楽にしてあげる…」
 言うと陽子は、カチャカチャとベルトのバックルを外し始めた。
 「ちょ、ちょっと…」
 「いいからじっとしてなさい…」
 陽子は素早くジッパーを下ろすと、トランクスも膝まで一気に下げてしまった。
 最大限に勃起した明のペニスが姉の目の前に晒された。
 「あん…男の人のおっきくなったおちんちん…久しぶりだわ…」
陽子はそれに顔を近づけると、すんすんと鼻を鳴らしてその匂いを嗅いだ。
 「くちゃい…でも懐かしい…オスの匂いだわ…」
 「姉さん…前にもこんなこと…」
 「ん…高校の時付き合ってた人に…何回か口でしてあげたの…」
 陽子はあーんと口を大きく開けるとぱくりと明の陰茎を咥えた…
0076名無しさん@ピンキー2013/01/29(火) 23:15:31.72ID:hZTds1wq
>>73の続きです。


* * *

 「うっ…」
 男にとって最大最高の快感ポイントを、暖かなぬかるみに絡め取られた明は、生まれて初めての快感に、呻くしかなかった。
 「ねえふぁんえ…まら…ほふぉは…ふふぁっへ…ふぁいほ…」
 弟の急所に歯を立てないようにとの気遣いなのだろうが、ペニスを咥えたままで話すその微妙な吐息がまた明を感じさせる。
「ああっ…って…姉さん…まさか…」
 「ほう…ほほは…まら…ひょひょふぁふぉ…」
 衝撃的な告白だった。フェラチオの経験はあったが、セックスはまだしていないと言うのだ。
 言いながら陽子は自らのヴァギナに指を出し入れし始めた。
 「ぷはあ…だから、明もお口で我慢してね…んんっ…」
 苦しくなったか、一旦口からペニスを出した陽子は、もう一度明の亀頭に唇を被せていった。
 なんという光景だろう。姉が、実の姉が、自分の陰茎をしゃぶりながら、自らを指で慰めているのだ。
 上から時々ちらちらと覗く乳首がまたエロティックな眺めだ。
 明の性感は一気に高まった。
 「ね…姉さん…俺…もう…」
 「んっんっ…いいよ…明…姉さんに…明のミルク…飲ませて…」
 姉の淫らな誘い言葉で、もう辛抱は効かなかった。
 「出すよっ…姉さんっ…」
 「明…姉さんも…一緒に…イクぅっ…」
 「「ああああああっっっ!!!」」
 姉弟ならでのシンクロニシティなのか、二人は同時に声を上げて達した…

* * *

 「はあ…はあ…姉さん…姉さん?」
 快感に喘いでいた明は、足元にうずくまる姉に声を掛けた。
 軽い寝息を立てて、陽子は寝入ってしまっていた。
 あまりアルコールに強くない陽子の、久しぶりの酒による酔いと、魂の抜けるようなエクスタシーが相まってか、落ちるように眠ってしまったようだ。
 その頬に一筋の涙が流れているのを明は見逃さなかった。
 かつての恋人を思い出しての涙なのか、それとも実の弟と禁忌を冒してしまった後悔の念から来る涙なのか、明には知る由もない。
 (姉さん…俺、これからもっと姉さんを大事にするよ…)
 明は心の中で呟くと、学生服の上着をそっと陽子に掛けてやり、灯りを消して部屋を出た…
                  
―fin.
0077名無しさん@ピンキー2013/01/29(火) 23:26:09.59ID:hZTds1wq
いかがでしたでしょうか。申し訳ないのですが俺に姉弟にセックスさせることは
できませんでした…ここからの濃厚な展開を期待していた方にはごめんなさいw
リアル姉餅な自分には姉弟の近親相姦は少々厳しい設定なのですよ…
陽子さんが未だ処女なのは自分でも結構アリだと思ってますw
ただ本当は陽子さんビッチ設定で上野筆卸しパターンとかのほうが寧ろ書き易い
でしょうねw
0078名無しさん@ピンキー2013/01/29(火) 23:43:46.83ID:5LArGCG3
>>77
GJ

俺はドロドロの近親相姦ものになるよりはこの終わり方のほうが好きだよ
0080名無しさん@ピンキー2013/01/30(水) 00:03:25.92ID:vUlqd4gp
>>79
喜んでいただけたのなら幸いです
相手が喜ぶと自分も嬉しい、これってエッチと一緒ですねw
アッー!
0081名無しさん@ピンキー2013/01/30(水) 08:25:37.76ID:vUlqd4gp
>>78さんもありがとうございます。
自分は本来濃厚エロエロが好きなんですが、
書くのにはかなりHPを消費するので、
今回ももう少しエロ描写を加えたかったところも
あったものの、早くアップしたくて…
正直ちょっと息切れ気味なんですねw
でも今回は確かにこれぐらいで抑えておいて
いい感じだったかもしれませんねw

あ、>>80でふざけてますけど確かに作者本人ですw
0082名無しさん@ピンキー2013/02/05(火) 23:04:34.55ID:NDtmxQqw
管理人様書庫更新乙です。
うpありがとうございます。
0083名無しさん@ピンキー2013/02/06(水) 21:09:13.63ID:mrwBR6mB
久しぶりにスレ見に来たら保管庫!管理人乙です!
前スレのカプセルの作者ですがタイトルは「謎のカプセル」でお願いしますって
言おうと思ったら既にそうなってたw
0084名無しさん@ピンキー2013/02/07(木) 03:24:56.20ID:ToASOaSa
>>82

いーえ、こちらこそ勝手に保存してしまってすいません。

>>83

タイトルが噛みあってよかったです。
こちらの方も勝手に保存してしまってすいません。

保存庫については、このスレに投下された作品は僕が勝手に保存致します、
もし、ご不満があれば削除いたしますし、手直し等も受け付けております。
0085名無しさん@ピンキー2013/02/07(木) 15:58:43.26ID:0EsBT9wi
あ、保管庫なんだけども、右側の単発職人のほうは
全部「職人様」って書くと同じ人が書いたように見えてしまうかもしれない。
代案は…「スレ1の[レス番]様」、とかかなぁ。
0088名無しさん@ピンキー2013/02/17(日) 23:19:23.84ID:A1brqc9y
誰も見てないんじゃないかと心配に思いつつ投下

いつも通りに起き、いつも通りに学校に向かい、いつも通りに学校に着き、
いつも通りに学校の席に座った。 いつも通りの朝

「ふわ〜眠い……今日も学校を頑張るか……」

「よう、おはよう椿」

「おはよう」

友達と挨拶をしている内に俺の隣の席に元気な女の子が登校してきた

「おっす! おはよう椿くん!」

「おはよう、今井」

眠い目をこすりながら挨拶を返した、今井は俺に挨拶をするとバタバタと
他の女子のグループに行ってしまった

「朝から元気だなー」

思わず、ボソッと呟いてしまった

俺の隣の席の今井百花は女子からヒャッキーと呼ばれ、スポーツ万能で
おまけに結構可愛いので、女子からも男子からも人気がある女の子だ

「百花ちゃん朝から元気だよな、少し分けて貰いたいぐらいだよ」

「まったくだ……」

『キンコーンカンコーン』朝のチャイムが鳴り、学校が始まった

……
……
……

最後の授業が終わって、ホームルームが終わり、帰る事にした

「家帰ったらなにしようかなー」

そんな事を考えている内に、橋に着いた
0089名無しさん@ピンキー2013/02/17(日) 23:19:54.51ID:A1brqc9y
「?? あれって?」

「は……な……!」

「いい……じゃ……」

あの後ろ姿は今井だ……どうしたんだろう? 
とても知り合いと話しているようには見えないなもうちょっと近づいてみるか

「いい加減離しなさいよ!」

「いいじゃんいいじゃん、ちょっと付き合えよ」

「うっざいわね!」

聞こえてしまった! 助けなくっちゃ!

俺はダッシュで今井と男の間に体を割り込んだ

「やっやめr「あったまきた! くらいなさい!」」

今井がそう言った瞬間、ヒュンっと鋭い音が鳴り…… ぶっ倒れた…… 俺が……

「つ! 椿くん!?」

「やべー……俺しらねー」

「あっこら!」

……
……
……

「……うっんん」

「あ! 起きた」

「ここどこ? イテテッ!」

「大丈夫?」

頭が心地良い反面、激痛もあるという不思議な感覚で起きた
それもそのはず、目が覚めると今井の膝の上だった
0090名無しさん@ピンキー2013/02/17(日) 23:20:38.01ID:A1brqc9y
急いで立ち上がり

「大丈夫かな……?」

「ごめんねー」

「謝られても……正直なにが起きたか分から無いんだけど……」

「えーっとねその……」

今井は喋りにくそうだった

「椿くんは……あのそのね……私のハイキックをくらって……ノビてたの」

「なるほど、そういう事か」

「そういう事なの」

「それにしても鋭い蹴りだったよ」

「えへへ」

なぜか嬉しそうだった

「膝枕ありがとう、お礼を言うのも変だけど」

「いーえ、この返事もなんだか変だけどね」

今井は地面に上にじかに座っており、立ち上がってスカートをパッパとはたき

「申し訳無いんだけど私もう行くね」

「あっうん」

「……椿くんて勇敢なんだね! 少し間抜けだったけど…… カッコ良かったぞ! じゃあ!」

「え!?」

悲しいような嬉しような事を言って走って何処かに行ってしまった

「元気だなー」

ボソッと呟き俺は家に帰った
0091名無しさん@ピンキー2013/02/17(日) 23:24:02.49ID:A1brqc9y
皆様、こんばんは

保存庫でよく遊んでいる、管理人です。

百花ちゃんのお話です。
どこまで続くか正直考えてないですw
まあ、続きは結構かかりそうですね。
0092名無しさん@ピンキー2013/02/17(日) 23:27:21.60ID:A1brqc9y
書いててなんか違和感あると思ったら字間違えてるしw

「百花」ではなく「百夏」でしたw
脳内変換よろしくお願いしますw
0094名無しさん@ピンキー2013/02/18(月) 02:48:24.57ID:UcY/YQBO
>>92
GJ
いつもご苦労様
満を持してのヒャッキーの登場
続きが楽しみだよ
0095名無しさん@ピンキー2013/02/19(火) 22:41:40.54ID:lHP/RkMa
あたたかいお言葉ありがとう御座います。

続きは……まあ気長に待ってくださいw
0096名無しさん@ピンキー2013/02/22(金) 22:50:58.37ID:Lre0UblI
とりあえず投下

家に着き、いつも通りに姉さんの作った料理を食べ、いつも通りに夜をむかえ、
いつも通りに寝る…… はずだったが

「なんで今日あんなことしたんだろう……」

寝る前に少し考え事をしてしまった

「よくよく考えたら、特別仲いいわけでもないのになぁ……確かに可愛いと思うけど……」

うーん、体が勝手に動いてしまったとしか言い用がない

蹴っ飛ばされただけだし、膝枕は気持ちよかったけど……じゃなくて
『少し間抜けだったけど…… カッコ良かったぞ!』 この"カッコ良かったぞ!"は嬉しかったな

思わずニヤてしまった、この言葉だけで助けた? 意味はあったな

そう納得して寝ることにした

……
……
……

学校に着き、朝礼やら何やらが終わり、チャイムが鳴り1時間目が始まろうとしてた

「あれ? あれ?」

隣で今井がカバンと机の中をゴソゴソキョロキョロしていた

「教科書忘れた、今から隣のクラスから借りるわけにもいかないし……そういうわけで椿くん見せて♪」

「!?」

机をガガガっと移動し俺の机とピッタリつけた

この対応にはビックリしたけど、まあ仕方ないか

「授業を始めるぞー」

先生が合図し授業が始まった

教科書のページを半分を今井の机に寄せた

「いやー申し訳ないね椿くん」

棒読み気味で言ってきた

「気にすんなよ」

「それと……昨日はありがとう」
0097名無しさん@ピンキー2013/02/22(金) 22:51:29.77ID:Lre0UblI
ヒソヒソ声で伝えてきた

「昨日は急いでてまともにお礼も言って無いからね! いま伝えておくよ」

「え……うん」

「ついでに、思いっきり蹴っ飛ばしちゃってごめん」

「あれは、お互いのタイミングが悪かっただけだよ」

この事に関して言えばあんまり気にしてなかったりする

「あら優しいのね」

「そうか?」

「なんか言われるのを覚悟してたから、拍子抜けしちゃった…… ねぇ?」

「どうした?」

「今度またあんな事があったら助けてくれる?」

顔を下に向けながら聞いてきた

「そりゃあ、助けるよ!」

「もし蹴っ飛ばしちゃったら?」

「……膝枕してくれたら許す……かな」

「あっははは」

「こ、声がでかいって」

「そこ! うるさい!」

先生に怒られた

……
……
……

学校が終わったので、帰ろうとしていると

「ねえ? 明日ヒマ?」
0098名無しさん@ピンキー2013/02/22(金) 22:52:25.05ID:Lre0UblI
「えっ!」

明日は土曜日だったな

「どっちよ!?」

「まあ」

「決まりね! え〜と明日10時に駅でね!」

まくし立てるように言ってきた

「私は今日は友達と遊ぶから! じゃあね!」

「ちょ!」

あ然としていると、走って女子グループとまざり何処かに消えてしまった
とりつく島もないとはまさにこの事だ

「おい! 椿なに固まってるんだよ、帰るぞ」

「あっうん」

困ったな……困った反面嬉しかったりするけど

今日もいつも通りに帰り、夕飯を食べていると

「明日は私とお父さんは帰り遅いから、自分で食べてね」

「わかった」

その後は、いつも通りに過ごし、いつもより楽しみに寝て、いつも通りに朝が来た

「ふぁ〜 あれ?」

休みの日なので、ゆっくりめに起きて外をみてみると……

「ありゃりゃ雨だ……」

外はザーザーと雨が降っていた
0099名無しさん@ピンキー2013/02/22(金) 22:53:19.72ID:Lre0UblI
「……とりあえず朝ごはん食べるか」

リビングに向かい朝食を食べて部屋に戻ろうとすると

『プルルル』

電話がなった

「はいもs」

「あっ! 椿くん!? 今日はあいにくの雨ね! でも遠足じゃないから雨天決行よ! 
 駅の中の喫茶店にいるから! じゃあ10時に!」

ガチャン……ツーツー

………………さて準備するか

それなりにおしゃれな服を着て家を出た

「結構降ってるじゃん……」

傘を差して駅の喫茶店に向かった、雨の中歩くのは嫌だが、今井に会えると思うと不思議と足取りは軽かった

……
……

少し歩き駅に着いた

「この喫茶店かな」

外から中をみてみると

「!!」

今井と目があったジェスチャーで「ここに早く来なさい!」とやっていた

今井の服装はジージャンを来ていてとてもラフな格好だった

中に入り、今井のいる席の向かい側に座った
0100名無しさん@ピンキー2013/02/22(金) 22:55:09.08ID:Lre0UblI
「ごめん待たせた」

「うん! 大丈夫よ! いま来たところ」

実際そうみたいで今井が頼んだ紅茶を店員さんが持ってきた

「椿くんもなんか頼んだら?」

「じゃあそうしようかな」

いま来た店員さんにコーヒーを注文した、他愛もない話をしていると、コーヒーが来た

他愛もないの話をしばらくし、本題に移った

「今日はどうするんだ?」

「どうしようか?」

どうやらなにも考えてないらしい

「雨も降っちゃったしねー あまり遠くには行きたく無いわね」

「それもそうだな」

「だから、椿くんの家に行きましょ!」

「…………はい?」

「そうと決まったら、早く行きましょ!」

「ちょっちょっと!」

「なんかまずい?」

「俺の部屋汚いし、姉ちゃんは……いないや……」

「じゃあ平気ね!」

そう言って残った紅茶を一気に飲みほし、俺の腕を引っ張った

「わっわかったよ」

俺も残ったコーヒーを一気に飲みほして出る準備をした
0101名無しさん@ピンキー2013/02/22(金) 22:55:51.60ID:Lre0UblI
「俺の家に行く前に昼ごはんを食べたいんだけど」

「それもそうね、少し早いけどそうしましょう、食べる所は私が決めるわよ」

「お任せするよ……今井はラフな格好するんだな」

「えっうん……変……かな?」

「全然変じゃないよ、似合ってると思うよ」

「ありがとう!」

笑顔で返してきた

「!」

思わずドッキリしてしまった

「そうそう、前から思ってたんだけどその『今井』ってのはやめなさいよ
 クラスでも少ないでしょその呼び方をしてる人は」

「あーうん、わかったよ『百夏』これでいいか?」

「OKOK、バッチリ」

心なしか百夏は嬉しそうだった
0102名無しさん@ピンキー2013/02/22(金) 22:57:44.66ID:Lre0UblI
久々に長くなりそうなので、いったん投下しました。

続きは早めにあげられると思います。

皆様付き合ってくれれば幸いです。
0103名無しさん@ピンキー2013/02/23(土) 00:23:11.81ID:sZvZcb5S
GJ!!!!
続きが超楽しみです。謎彼の新作を見てるみたい。ありがとうございます!
0105名無しさん@ピンキー2013/02/24(日) 12:49:32.53ID:8THeHsRb
二人ともレスありがとうございます。

>>103の方は言い過ぎだと思いますがWありがとうございます。
0106名無しさん@ピンキー2013/02/24(日) 23:50:10.65ID:OPuEdbdv
>>101の続き

「さあ、行くわよ!」

百夏は駅の中のレストラン街をどんどん進んで行った

とりあえず、ついてった

「ここよ!」

中華料理屋だった

「ここのランチが安くて美味しいのよ」

「ほえー」

店の外に看板が出ており、日替わりランチのメニューが出ていていたので見ていたら

「ボサッとしてないで入るわよ!」

「あっはい」

「お客様、何名でしょうか?」

「2名です」

百夏が答えた

「では、こちらへ」

俺と百夏は案内された席へ座った

「メニューが決まったらお呼びくだs」

「私は日替わりランチのホイコーロ定食! ご飯大盛り! 椿くんは?」

「……俺もそれでいいよ」

「かしこまりました」

しばらく待つと、結構な量のランチがきた

「「頂きます」」

……
……

「ふぅ満腹満腹」

「はや! もう食べたのか?」

「うん! 椿くんは自分のペースで食べてていいわよ」
0107名無しさん@ピンキー2013/02/24(日) 23:50:41.20ID:OPuEdbdv
百夏はすぐに食べ終わり、俺もなんとか食べきれた

「じゃあ行きましょう!」

「これぐらいなら、俺が出すよ」

「えっ……あっありがとう」

店を出て雨の中を傘を差して歩き出し俺の家に向かう事になった

「本当に俺の家に行くのか?」

「うん!」

「特に面白い物もないよ」

「別にいいわよ」

「わかったよ……じゃあ行こう」

「はーい♪」

この時百夏は逃げるな! と言わんばかりに腕を組んできた

……
……
……

少し歩き、とうとうついてしまった

「おじゃましまーす」

「はいはい」

俺の部屋に誘導した

「飲み物を持ってくるから待ってて」

「うん、待ってる」

飲み物を用意しにリビングに向かった

「よく考えたら女の子と二人きりなのか……」

…………へっ変なことは考えないでさっさと持って行こう
0108名無しさん@ピンキー2013/02/24(日) 23:51:24.56ID:OPuEdbdv
「おまたせ」

部屋に戻ると百夏は上着を脱いでおり、俺は服の事はあまり詳しくないが、黒いシャツになっていた

「ありがとう」

百夏はキョロキョロしていた

「さっきからどうした? キョロキョロしてるけど?」

俺が持ってきたオレンジジュースを百夏は手に取り

「いやー思ったよりは綺麗だなーって思って」

「それはどうも」

「部屋の中を見て思ったんだけど、映画好きなの?」

「うん、まあね」

「あっ?」

「どうした?」

百夏はDVDを手に取り

「この映画見たかったんだ、見ていい?」

「いいよ」

「この映画が見れたんなら、来たかいがあったわ」

……
……
……

映画を2時間程見て終了した、見てる間は百夏が
「きゃーっ」だの「わぁー」だの「ダメー」だのとても騒がしかった
前から思っていたけど、表情の変化が楽しいと思った

「……」

「……」

「……」

「……」

変な間ができてしまった

「ねえ?」

「ん?」

目を合わさずに話し初めてきた
0109名無しさん@ピンキー2013/02/24(日) 23:52:08.67ID:OPuEdbdv
「椿くんは、諏訪野さんみたいなおっとりした人が好きなの?」

「はっ!?」

急に口を開いたと思えば変なことを聞いてきた

「だって……係の時とか楽しそうにしてるって聞いたから……」

「たっ楽しそうって……あれは、からかわれてるだけだぞ」

さっきまで楽しそうな表情をしていたのに、今の顔は……喜怒哀楽が激しいな……

「そっそれとも、丘さんみたいに胸がゴニョゴニョ」

最後の方は声が小さくて聞き取れなかったけど、言いたい事はわかった

「そっそれもないぞ」

そもそも丘は上野の物だしな

「……椿くんて……その……えーっと……彼女っているの?」

「いないよ」

悲しいけど本当の事を行った

「本当に? 諏訪野さんとはなんともないの?」

「なぜ諏訪野の名前が出てくるがわからんが、誰とも付き合ってないよ」

「なんだよかった」

沈んでいた表情がホッとした表情になった、こりゃ百面相だな

「なんで、そんな事を聞くんだ?」

「あーいやーなんとなく……そっそんなことより椿くん」

この後もずーっと百夏と話していた

……
……
……

「ありゃ、もうこんな時間だ」

「本当だ、楽しい時間はあっという間ね」

「夕飯おごるから、駅に行こう」
0110名無しさん@ピンキー2013/02/24(日) 23:52:42.63ID:OPuEdbdv
「本当!? 早く行きましょ!」

外に出てみると雨はすっかり止んでいた

「早く! 早く!」

「そんなに急かすなよ」

家を出て、しばらく歩き駅に着いた

「なんか食べたいものある?」

「え!? また私が決めちゃっていいの?」

「うんいいよ、俺はなんでもいいから」

「そうねーじゃあーここ!」

百夏が指を差したのはとんかつ屋だった

「ガッツリ食うなー」

「早く入りましょ」

お店の中に入り
0111名無しさん@ピンキー2013/02/24(日) 23:53:16.99ID:OPuEdbdv
「なん名様でしょうか」

「二人です」

今度は俺が答えた

「こちらへどうぞ」

席を案内され

「メニューが決まりましたら、お呼びください」

「はーい」

百夏が楽しそうに答えた

「うーん、どれにしようかな……」

「私は決めた!」

「早いな、俺はこれでいいや」

「すいませーん」

「はい、ただいまお伺いします」

百夏が無料のご飯やらキャベツを大量におかわりし、夕飯が終わった

「今日はありがとう!」

「俺も楽しかったよ」

「また学校で、じゃあね!」

「うん、バイバイ」

走って帰ってしまった

「元気だなー」

俺も家に向かった
0114名無しさん@ピンキー2013/02/26(火) 22:14:51.94ID:ZJag646V
>>113

どもw

ヒャッキーはひたすら元気に書きたいのでこんな感じになりましたw
0115名無しさん@ピンキー2013/02/26(火) 22:34:46.70ID:+1fclgiU
GJ!
もう俺は書きたいもの出ないと思ってたけど、管理人さんに刺激受けました。
椿と卜部とヒャッキーの3Pモノ、書いてみたくなっちゃいましたw
0117名無しさん@ピンキー2013/02/26(火) 22:53:15.18ID:ZJag646V
投下今回も長いです

……
……
……

あれから仲良くなり、たまに「あんた今日教科書忘れたふりしなさい!」
などど無茶なこと言ってくるようになった、後が怖いのでしぶしぶ従うわけだが

でも俺は、こんな百夏に惹かれていった

数日たったある日の学校

今日も学校が終わり、百夏は帰る準備をしていた

「ねっねえ?」

「うん?」

「今日も一緒に帰れる?」

こうやって、一緒に帰れるかどうか小声で聞いて来るようになった
そうなったら普通に帰る事は滅多になくどっかに寄ったりする事が大半なのだが、今日は……

「あっーごめん今日は無理だ」

「なっなんでよ!?」

「今日は係の仕事なんだ……ごめん」

「あっ……なら仕方無いわね」

トボトボ帰って行った、後ろから見ても沈んでいる事がわかるぐらい暗くなっていた

「なっなんであそこまで暗くなるかなー、……申し訳無くなってきた」

「……椿くん?」

「あっ諏訪野、早く終わらしちまおう」

「それは賛成だけど、ちょっと待っててね」

そう言うと、諏訪野は百夏の方に寄って行き何かを話していた
百夏はこっちの方を見ていた
0118名無しさん@ピンキー2013/02/26(火) 22:54:06.85ID:ZJag646V
しばらく話しており、諏訪野が戻ってきた

「お待たせ、早く終わらせましょう」

……
……

10分程作業をしていると

「椿くん、ヒャッキーとなんかあったの?」

「……なんで?」

「だって、ヒャッキーここ最近ずっと椿くんことばっかり聞いてくんのよ」

「なんだって!」

「今日は『椿くん私のことなんか言ってなかった?』とかその前は
『諏訪野さんて係の仕事の時遅くまで残ってるけど変な事されてない?』とか」

「……」

「一番ビックリしたのはいつかの月曜日に
『すっ諏訪野さんて本当に椿くんと付き合ってないの? いっいや深い意味は無いんだけど』
って聞かれたのがビックリしたなー」

「……」

「付き合って無いよって言ったら『本当に本当?』って何度も聞いてくるんだもん、あのヒャッキー可愛かったなー」

「……」

「そんな健気なヒャッキーを誰か大切にしてあげないかなー」

諏訪野は楽しそうに言ったけど、それを聞いた瞬間にいても立ってもいられなくなった

「……すまん諏訪野、急用を思い出した、だから……えーっとその」

「はいはい、分かりました、やればいんでしょ……その代わり」

「その代わり?」

恐る恐る聞き返した

「これは貸しよ、高いわよ」

「あっありがとう! 高いのはヤダけど必ず返す!」

「走ればまだ追いつくかもよー」

諏訪野がすっごいニヤニヤしていたのが気になったけど、それどころじゃなく、俺は大慌てで下駄箱に向かい
靴に履き替え昇降口を出た、いまどこらへんに百夏はいるのだろうかっと考えていたら
0119名無しさん@ピンキー2013/02/26(火) 22:55:05.78ID:ZJag646V
「椿くん? どうしたの? そんなに慌てて」

「……えっ?」

校門にいた、壮大にズッコケそうになった

「なんでいるの?」

「なんでって、諏訪野さんが『椿くんは10分ぐらいで帰るから少し待っててあげて』いうから待ってたのよ」

「……」

「そっそれと『何やら大事なお話があるみたいよ』って言ってたから……
あれ? なんで諏訪野さんは私が椿くんと一緒に帰ろうとしてるの知ってんだろう?
結構小さめな声で誘ってるんだけどな……」

「……」

すっ諏訪野に完全にやられた……

「とっとにかくここから離れよう」

「うっうん」

一緒に帰り、公園が見えたので

「ここで話そう」

「うん」

ベンチに座り、チラッと百夏の事を見てみると
下を見ており、俺の言葉を待っているようだった

「……」

さて、なんて言おう

「だ、大事な話ってなによ……」

「それはだな……」

……よし! 言おう!

「もっ百夏!」

俺は百夏の肩をグッと掴み

「はっはい」

「その……えーっと……す……好き……だ」

最後の方は声になってなかったけど届いているはず、だってその証拠に

「……」

百夏の顔は真っ赤になっていた、恐らく俺の顔も真っ赤になっている
0120名無しさん@ピンキー2013/02/26(火) 22:55:36.46ID:ZJag646V
「どっどうなんだ?」

「どっどうもこうも無いわよ、私も好きよ! 大好きよ! あの時から!」

百夏が抱きついてきた……俺はギューっと抱き返した

「ずーっと、こうしてみたかったんだー」

ホッペも擦りつけてきた……俺は茶色の髪を撫でてみた

「んー、幸せ」

「俺も」

しばらくこうしていた

「百夏、気持ちは嬉しいけどここ公園で誰か来るとまずいから」

「うん……」

名残惜しいが百夏の体を離した

しばらく話し

「もう遅いから」

「そうね……」

二人共ベンチから立ち上がり

「じゃあ……」

「あっその前に」

「?」

百夏は俺の首に手を回し、背伸びし

「「んっ」」

キスした

「えっへへ、じゃあねー」

百夏は飛び跳ねるように帰って行った

「……」

対照的に俺は固まっていた
0123名無しさん@ピンキー2013/02/27(水) 00:02:23.99ID:xAGthn4g
>>121
GJ
いやあいきなりキスですか
やはりヒャッキーは他の娘たちとは一味違うね
0125名無しさん@ピンキー2013/03/01(金) 15:59:38.64ID:hI7vUakh
皆様レスどうも。

ドキドキしてくれてよかったですw
まあヒャッキーは原作でもキスしようとしてたので
これくらいは、すると思って書きましたw
0126名無しさん@ピンキー2013/03/05(火) 00:36:46.59ID:MsKrv+3x
本当はこの回で終わらせようと思ったけど予想以上に長くなったので、一旦投下

……
……
……

ニヤニヤして帰って来た次の日の朝

普通に家を出て、登校していると

「おはよう!」

「おっおはよう……もしかして待っててくれた?」

「うん!」

百夏が橋で待っててくれた

「行こう!」

グッと手を握ってくれた

「そうだね、行こうか」

手をつないだまま登校しはじめた

「それでね、それでね」

「うん、うん」

百夏がすごく楽しそうに話していた、そんな百夏がすごく可愛いと思った

しばらく歩き、学校が近くなり

「私、先に行くね!」

「わかった」

走って行ってしまった
0127名無しさん@ピンキー2013/03/05(火) 00:37:29.20ID:MsKrv+3x
俺は後から学校に着き、席に座ると

「おはよう、どうだった?」

小悪魔が楽しそうに話しかけてきた

「おはよう、おかげ様で昨日はお楽しみでしたよ」

「それはよかったわ、貸しはちゃんと返してね」

「…う………うん」

渋々了解した

チャイムが鳴り学校が始まった

……
……
……

「やっと終わったー帰りますか」

学校の終了のチャイムが鳴り終わった

「百夏、帰ろっか」

小声で聞いてみた

「うん!」

時間差で校門まで行き、一緒に帰る事した、
この日はまた二人で軽く遊んで、解散した

こんな日が続いたある日の帰り道

「ねえ?」

「どうした?」

「明日休みでしょ……あんたの家に行っていい?」
0128名無しさん@ピンキー2013/03/05(火) 00:38:22.19ID:MsKrv+3x
「もっもちろんいいよ」

「やったー!」

百夏は飛び跳ねるように喜んでいた

「うーんっと、駅に12時に待ち合わせで」

「あいよ」

「お昼は一緒に食べようね!」

「了解」

百夏が上目づかいでギューっと抱きついきて

「じゃあ、また明日ね」

「うん、わかった」

目をつぶり出した

「「んっ」」

バイバイのキスをした

……
……
……

「さて、行くか」

手持ちの中でおしゃれな服を着て、駅に向かうことにした
ちなみに姉さん達は遅くまで帰って来ないみたいだ

家から10分ほど歩き、駅についた

「今回は俺の方が早かったみたいだな」

2〜3分程待つと、百夏が走ってこっちに向かってきた
服装はジーパンの半ズボンに、上はカラフルなシャツだった

「おまたせ!」

俺の腕をグッと掴んできた

「お腹が減ったから早く食べに行きましょ!」

「それは、賛成だけど今回はどこで食べるんだ?」
0129名無しさん@ピンキー2013/03/05(火) 00:38:57.44ID:MsKrv+3x
「今回はステーキよ!」

「ステーキ? 高くないのか?」

「大丈夫、大丈夫、ランチで安い所があるから」

百夏は俺の腕を引っ張り、どんどん進んで行った

「とーちゃーく♪」

「へーこんな所にステーキ屋なんてあったのか」

外のメニュー見ていると

「2名です」

「ではこちらにどうぞ」

百夏がいつの間にか進めていた

「早く、早く」

「わっわかったから、急かすなよ」

「メニューはn」

「ランチのご飯大盛りで!」

「俺も同じのをください」

「かしこまりました」

百夏はその後、バイキングのサラダやご飯をおかわりしまくって、お昼ゴハンが終了した

「満腹、満腹、さて行きましょうか」

「そうだね」

お会計は俺が出して店を出た瞬間に、百夏が腕を後ろに回し顔をちょこっと突き出し

「いつもありがとう」

「きゅっ急になんだよ、まぁ気にするなよ」

「なんか嬉しくなっちゃって」

「そう思ってくれれば十分さ」

百夏がスゴイ笑顔になり、俺の腕にしがみついてきた

「ずいぶん、機嫌がいいな」

「だって、嬉しいんだもん♪」

こんな感じにベッタリしたまま、俺の家に着いた
0133名無しさん@ピンキー2013/03/06(水) 00:17:53.49ID:q+ND83ya
>>130
GJ

>>132
原作植芝理一の「『謎の』彼女X」なんだから
過程なんか気にせずどんどん書いてくれ
0135名無しさん@ピンキー2013/03/06(水) 16:06:57.86ID:B/RGXxc5
皆様どうもです。

GJだけでも嬉しいので、レスありがとう御座います。

続きは早めにあげるのでまたレスよろしくお願いします。
0136名無しさん@ピンキー2013/03/06(水) 21:42:02.29ID:B/RGXxc5
と・う・か

「おっじゃましまーっす」

「誰もいないよ」

「あら、そうなんだ」

「飲み物の準備してるから、部屋で待ってて」

「はーい」

冷蔵庫から飲み物を取り出しコップに注いた

「……彼女と二人っきりか……変な事は考えないようにしよう」

オボンを持って自分の部屋に向かった

「おまたせ」

「ありがとう」

百夏はベッドに上に座り足を伸ばしてくつろいでいた

「頂きます」

ジュースを俺から受け取り、ゴクゴクと飲み出した

「ねえ? ねえ?」

「どうした?」

しばらく雑談をした

「あはは、そうなんだ」

「そうなんだよ……」

「……」

「……」

雑談をしていたが変な間ができてしまった

「飲み物を持ってくるよ」

二人共飲み干しいたので持って来ようと立ち上がったが

「……」

「ん?」

百夏が俺の服の端をちょこっとつまんできた
0137名無しさん@ピンキー2013/03/06(水) 21:42:32.88ID:B/RGXxc5
「ギューってして」

百夏がベッドで寝転びながら言ってきた

「……あいよ」

ベッドの上に移動し百夏を抱きしめた

「うふー」

俺の背中に手を回し胸に顔を埋めてきた、しばらく胸の中で顔をこすりつけると

「んっー」

顔を上げ、目をつぶっていた

「「んっー」」

キスをした……この体勢でこんな事をされると正直やばい

一旦唇を離し、百夏のおでこに俺のおでこを合わせた

「百夏……これ以上したら……俺……我慢できないよ……」

「……いいよ」

この言葉で一気に火がついた

「百夏っ!」

強く名前を呼び、舌を絡め深い深いキスをした

「「んっん」」

「「んん」」

キスしながら、百夏のシャツに手を突っ込もうとしたが

「……ぷはぁ……ま……まって」

やんわり静止された

「どっどうしたの? やっぱりやだ?」

「そっそうじゃないけど……」

百夏は寝ている体勢を起こし女の子座りになり

「うっ〜〜」

赤い顔でこっちを見てきた
0138名無しさん@ピンキー2013/03/06(水) 21:43:04.77ID:B/RGXxc5
「ちょっと待っててね……」

そう言って後ろを向いた

「……ふぅー」

少しタメを作り、シャツを脱ぎだした

「……すー……はー……すー……はー……」

何度も何度も深呼吸をして、ブラを外した、
ブラがパサリを落ち、手で胸を隠しながら顔だけこっちを向けた

「あのねあのね、見ても笑わないでね……」

「??……うん」

正直意味がわからなかった

百夏は手で胸を隠しながら少しずつ、体をこっちに向けてきた

「……」

「……」

とうとう正面を向いた、その瞬間におそってしまいそうになったけどなんとか耐えた

体をこっちに向けたけど、顔は下を向いていた

「どうしたの?」

「絶対笑わないでね……」

「なんのことかわからないけど……わかったよ」

俺から了承を得ると、百夏は胸を隠していた手を下ろしていった

「……」

「おっおー」

桃肌と胸が出てきた

「綺麗な体じゃないか、どこがおかしいの?」

「……わっ私その……えーっとね……
どっ同年代に比べると……む…むねが……その……ちっちいさ……い……から」

それを聞いた瞬間、百夏が可愛すぎて頭がぶっ壊れた
0139名無しさん@ピンキー2013/03/06(水) 21:43:35.29ID:B/RGXxc5
「……」

「あっ」

無言で押し倒して

「「んぅんー」」

「んっーん」

さっきより深く長いキスをし口内を蹂躙した

「「……んっ」」

口を離すと銀の橋が掛かっていた

俺の下にいる百夏の頬をなでて、百夏の可愛い胸を優しく触ってみた……

「あん」

しっとりと汗ばんでいた

片方の突起に吸い付いた

「あっあん……んぁああん」

「こっちも」

もう片方の突起にも吸い付いた

「だっだめんんあ……あぁ」

胸から顔を上げると目と目があった……百夏のズボンに手を付けた

「……」

なんの抵抗もしめさなかった……いいんだよ……な?

「……」

百夏のズボンのフックを外し、チャックを下ろした

「……」

脱がしやすいように腰を上げてくれた、スルスルと脱がし下着一枚になった

「……」

その最後のとりでに手を付けると

「わっ私ばっかりじゃなくて、あっあんたも脱ぎなさいよ……」
0140名無しさん@ピンキー2013/03/06(水) 21:44:05.92ID:B/RGXxc5
「……うん」

自分の服をどんどん脱ぎ、俺もパンツ一枚になった

「わぁ……」

俺のパンツの出っ張りを見て変な声を出していた

「よっと」

百夏を脱がす前に自分のパンツを脱いだ、少し汁が出ているアレが出てきた

「すっすごい……触ってみていい?」

「いいよ」

百夏が体を起こし、恐る恐る触ってきた

「うっ」

「ごっごめん痛かった?」

「いっいやそうじゃなくて……きっ気持ちくて」

「そっそういうもんなの?」

「そうなの」

触られただけで声が出てしまった、こっこれはやばいな
百夏の入り口に当てた瞬間に爆発する予感がする

「おっお願いがあるんだけど」

「な……なに?」

「そのなんというか、手で俺のアレをこうなんと言いますか」

「……触ればいいってこと?」

「つまりそういう事」

正面同士で座って向き合い百夏が俺のアレを両手で握ってきた

「あっ……」

また声が出てしまった

「……どっどうすればいいの?」

「そのまま上下に動かして」

「こう?」

「あぁっぁ」

気持良すぎて、なにも考えられなくなってきた
0141名無しさん@ピンキー2013/03/06(水) 21:44:49.05ID:B/RGXxc5
「わぁ、どんどんヌルヌルしてきた」

百夏が数回動かしただけで、もうヤバかった

「あっあ……で……出る」

「……え?……あっ……」

「ああ"あ"ぁぁあ"」

「……でっ……出た」

ビクンビクンと百夏の手の中で果てた

「わっわっ、まだ出るの」

何回かアレが跳ねて、全部を出し切った

「はぁはぁ」

「ぜっ全部出た?」

「……たったぶん」

「……ティッシュ頂戴」

「あっうん」

百夏は自分の手を拭き、俺のアレも拭きとってくれた

「……百夏のも見せてよ」

「…………うん」

百夏は寝っ転んで自分の下着を脱いだ
脱いだ瞬間、膝を閉じてしまった

「……見ていい?」

「う〜〜うん」

恥ずかしそうに了承してくれた、
そーっと開いていき、百夏の花びらが見えた
0142名無しさん@ピンキー2013/03/06(水) 21:45:19.48ID:B/RGXxc5
「おぉっ」

「なっなによ」

「なんか嬉しくなって」

「バッバカ……あっんん」

そっと触れてみると花びらから蜜が出てきて、百夏が反応した

よりいっそう可愛い声を聞きたいので、舌で愛撫してみた

「んあぁああんん」

どんどん、ヨダレが出てきた

「んんっんああ」

「あんんうっう」

「うんんああん」

可愛い声を沢山聞いたので、口を離した

「いい?」

「……いいけど……はじめてだから優しくしてね」

「おっ俺も初めてだから、約束できない」

「できるだけして!」

「うーん、わかったよ」

アレを百夏の花びらに当てた

「「ぁっ」」

「あれ、うっうまく入らない」

「もっもうちょい下……あっそこ……いっ!」

「痛い?」
0143名無しさん@ピンキー2013/03/06(水) 21:46:43.00ID:B/RGXxc5
「まだ大丈夫よ……痛いって言ったらやめてくれるの?」

「…………自信がない」

「エッチ!」

笑いながら言われた

すこしずつ腰を進めていった

「いたっ」

血が出てきた

「ごめん……百夏……頑張って」

「……う……ん……が……がんばる」

「もうちょっとで全部入るから……あっ」

「…………入った?」

「うん……」

暖かくてキツくて、気持ちいい

「百夏?」

「なに?」

「初めてを俺にありがとう」

「なっなによいきなり! ……私もあんたが最初で嬉しいわよ」

「「んっ」」

軽い口づけをした

「動かして平気?」

「……あんまり激しくシないでね」

「……努力はする」

「もう〜」

百夏のくびれを掴み腰を動かし始めた

「あっあっ」

「百夏、百夏」

動かせば動かすほど頭が真っ白になっていった
0144名無しさん@ピンキー2013/03/06(水) 21:47:41.27ID:B/RGXxc5
「ももかの中スゴイよ」

「んんあんあ」

「ももか、ももか」

「あんあっあん」

百夏の表情は色っぽく赤くとけていた

「だめ……そっ……そんなに、かおをみないで……」

「ももか……すごいかわいいよ……」

「ば……ば……か……」

そろそろやばいかも……

「ごめん、激しくなるかも」

「いいよ……あんあんあ」

腰の動きがどんどん激しくなり、クチュクチュと水っぽい音が部屋に鳴り渡った

「で……出そう……」

「……い……い……よ……出し……て」

「も……も……か……あっあ”あ”」

「あっあたたかい……」

中ではじけた、出た瞬間気絶しそうなほどの快感がきた
そのまま、百夏の上に倒れ込んだ

「気持ちよかった?」

百夏が抱きしめながら聞いてきた

「うん、すごく」

「んっ」

おでこにキスされた

ベッドの上で散々イチャイチャし、一緒にお風呂に入り、軽く掃除し

「遅い時間になっちゃたね」

「うん」

「ご飯食べに行きましょうよ」

「いいよ、なににするの?」

「奢ってくれる?」

「うん! もちろん!」
0145名無しさん@ピンキー2013/03/06(水) 21:48:26.55ID:B/RGXxc5
「じゃあ、すき焼きがいいな!」

「えー! たっ高いよ……安い場所があるの?」

「うーん、ないと思う!」

「そっそれはきついな」

「ふーん、私の初めてをあげたのに、奢ってくれないんだ」

すごいしょんぼりした顔で言ってきた

「わっわかったよ、俺の負けだよ……行こう」

「わーい 明のこと大好き! 早く行きましょ!」

飛び跳ねて喜び始めた

「だっ騙された」

「なんのことかなー?」

その後、砂糖醤油で焼く関西風のすき焼き屋に連れていかれ、高い食事が終わった

途中まで送って行き

「すーっごい美味しかった! 無理を言って悪かったわね! ありがとう!」

高かったので悪態をつこうと思ったが、とびきりの笑顔で言われてしまったので、
どうでもよくなってしまった

「いいよ! 百夏と一緒にいれて嬉しかったし」

首に手を回してきた

「本当? 嬉しいな」

「本当だよ」

「「んっ」」

キスを交わして

「じゃあ! またねー」

「バイバイ」

百夏は走って帰って行った
0146名無しさん@ピンキー2013/03/06(水) 21:51:03.18ID:B/RGXxc5
とりあえず終了です。

久々に長いうえに、エロシーンを書きました

百夏は可愛く元気一杯に書けた……と思いますw
0148名無しさん@ピンキー2013/03/06(水) 23:31:13.71ID:vr5DZo+L
GJ!百夏と椿くんがなんか可愛い
0151名無しさん@ピンキー2013/03/07(木) 16:16:28.33ID:dMVigh3V
卜部をハメてみた
と言うより、卜部がハマった

いつだったか上野に勧められた「滑り込む猫」という動画を見て以来
僕は卜部を、卜部が箱に入っている姿を見てみたいと思うようになった
以来着々と準備を進め、いよいよ今日が作戦決行の日である

帰りの道中、自宅に来てくれないかと卜部を誘った
勉強を教えてくれと頼むと、少々渋ったが承諾してくれた
思わずガッツポーズを取りたくなったがぐっと我慢
あくまで勉強第一といった風に装い、家に戻り自室へと卜部を通した

部屋の扉を開けるとまず視界に入ってくるものがある
人の半身がすっぽりハマれるくらいの長方形のダンボール箱だ
それがポッカリと口を開けて、横になっている

卜部が、これはなに?と質問してきたが答えは濁しておき
それよりも勉強だ、とさっさと用意を始める
釈然としない様子だった卜部も、それはそれといった感じで用意を始めた
0152名無しさん@ピンキー2013/03/07(木) 16:17:13.99ID:dMVigh3V
僕と卜部ではあまり学力に差はない、と思うのだが
卜部に勉強を教えてもらうとスイスイと頭に入ってくる
しかし、卜部の方はというとそうでもないらしい
勉強を始めて幾ばくもしないうちから箱の方をチラチラ窺っていた
誰が見ても、箱に興味があるのは明白だ

頃合いとみて次の行動にでる
休憩を申し出て、飲み物でも持ってくるよと僕が部屋を出る
そうすることで、卜部を部屋で一人にさせてみるのだ
誰も見ていない状況で果たして卜部は箱に滑り込むのか?
僕は飲み物を取りには行かず、扉の前で聞き耳を立てる

部屋を出てから十数秒、卜部が動く音がした
後に、トントンと箱を叩く音がした
強度を調べているのだろうか?

ちなみにその箱は強化ダンボール製、耐水性耐衝撃性に優れているやつだ

やがて叩く音が止み、静寂が訪れる

人として過ごすか、獣として滑り込むか
卜部の葛藤が扉越しに伝わってくるようだ

そして、静寂を破るかのように
卜部の立ち上がる音が聞こえた

小さな足音がいくつかあり、一瞬おいて軽快な踏み込み
そして、絨毯とダンボールと、卜部の擦れる音

滑り込んだと確信するやいなや、僕はたまらず扉を開ける

卜部!
0153名無しさん@ピンキー2013/03/07(木) 16:17:54.82ID:dMVigh3V
そこにいたのは、まさに動画で見た猫そのもの
上半身がすっぽり箱に収まり、下半身はだらしなく足が開いている
通常ではおよそ理解不能なポージングで、それでいて漂う満足げなオーラ
これが僕の彼女、卜部美琴だというのだ

卜部、もう一度名前を呼びかける
しかし意外にも彼女は動じず

ごめんなさい、とだけ言った

なぜ謝ったのか僕には分からない、むしろ謝るのは僕の方だ
彼女を獣にまで追い込ませたのは僕の方なのだから

居心地はどう?と聞くと、気分がいい、と返ってきた
どうして入ったの?と聞くと、そうしなきゃならないから、と返ってきた
猫っぽいね、と聞くと、そうかも、と返ってきた

そうした受け答えにも、彼女は終始動かないまま
箱に隠れて表情も見えず

僕は本当に、彼女のなにかが変わったのではないか、と
そう考えると少し悲しくなり、目から涙がこぼれた
0154名無しさん@ピンキー2013/03/07(木) 16:19:57.00ID:dMVigh3V
壁尻でなくなった
エロもなくなった
分からなくなった
なんだこれは
0156名無しさん@ピンキー2013/03/07(木) 22:57:09.77ID:7cqsrlmS
皆様レスあがとうございます。

百夏の可愛さが伝われば……と思い書いたのですが、
なぜか、椿くんの可愛さも伝わったみたいですw

このSSを書くときに、百夏のアイドル設定をどうするか
結構悩みました、もしアイドルになる設定にしたら、
「私が、アイドルになってもずっと好きでいてくれる?」的な
終わり方にしようと思ったのですが、課程がムズすぎるので、
普通の女の子設定にしました。

>>154

GJです。

ちょっとシュールな感じが原作ぽく感じます。
0158名無しさん@ピンキー2013/03/22(金) 12:14:22.46ID:8aHkrrq8
日課のよだれを指ではなく口で移すようになって、どれくらい経っただろう

初めは単によだれの摂取のみといった風の短い口づけだった

そんなよだれ摂取という目的と、そのための口づけという手段が入れ替わってからどれくらい経っただろう

「椿くん、今日の分」

卜部は咥内によだれをため、少しだけ顔を上に向け椿を待つ

差し出されなくなって久しい右手は、鞄を持つ左手と共に少女らしく組まれている

「...うん」

椿は促されるように卜部の両肩を手でつかむ

いつだってこの瞬間はドキドキする、と椿は思う

否、卜部といるといつもドキドキしっぱなしなのだが

椿はフッと息を整え、卜部と口づけをする

卜部からよだれが椿へと垂れ込み、「日課」はこれで終了である
0159名無しさん@ピンキー2013/03/22(金) 12:15:04.87ID:8aHkrrq8
それでも二人は唇を離さない

椿の舌が卜部の方へと入ると、待ちわびていたかのように卜部の舌も椿の方へと入る

狭い咥内でひしめき合う舌同士だが、決して邪魔だとは感じず、むしろ押しつけ合うように動かす

その度に痺れるほどに甘みと熱さが脳を犯し、二人の理性を塗りつぶす

卜部の前歯の裏を舐める椿、いつか噛まれた痛みを思い出し、指が熱くなる

椿の頬の裏を舐める卜部、いつか頬を切ったことを思い出し、慰めるように舌を這わせる

「んっ...」

卜部が漏らした吐息にくすぐられ、椿は自身が息をすることも忘れていたことに気づく

思わず口を離し、それからしまった、と感づく

あくまで「日課」の延長であるこの行為は、口を離すとそこで終了、という暗黙の了解ができている

それは恥ずかしさと青臭さからくる「日課」としてのラインだ

「卜...部...」

そのラインも、今日越えることになる

「椿...くん...」

前髪の隙間から見える、卜部の熱のある瞳に見つめられ

「卜部...キス、がしたい」

「...私も」
0160名無しさん@ピンキー2013/03/22(金) 12:16:03.81ID:8aHkrrq8
言うやいなや、卜部はその口をふさがれる

「日課」ではない初めての「キス」

「ぁぶ...ぅ」

嬉しさのあまり、卜部の口から大量のよだれが溢れ出る

椿の口へと流れ込みながら尚も止まらず、二人の口許を濡らしこぼれ落ちる

しかし二人は意に介さず、唇で、舌で、よだれで、全てでキスを味わう

熱く溶け、朦朧とする意識の中で、息もできず

それでも離れたくない、記憶に残したい初めてのキス

このまま溺れるのも悪くない、と二人はいつまでも甘く交わるのだった
0161名無しさん@ピンキー2013/03/22(金) 12:17:22.53ID:8aHkrrq8
エロエロは好きだけど、それなりのラインも好きです
僕はそれなりしか書けません
0164名無しさん@ピンキー2013/03/22(金) 14:19:35.69ID:8aHkrrq8
すっかり言いそびれていたけど、保存庫でのSSまとめありがとうございました
今日も元気だ、書いてました
0166名無しさん@ピンキー2013/03/22(金) 21:18:07.48ID:acFJJYFo
>>164
GJです。

文章が丁寧でよかったです。

僕の組み立て方だとセリフが中心になるので、こういう文章を作れる方は憧れます。

保存庫の件ですが、僕が趣味でやっているので、気にしないでください。
0167名無しさん@ピンキー2013/03/22(金) 23:20:24.40ID:acFJJYFo
僕も投下

>>50の続き


3/13

「明〜? 明日ホワイトデーだけど亮子ちゃんのお返しは考えてあるの?」

「うーん、それがまだなんだよ」

「ちゃんと考えときなさいよ」

「うん、まぁ考えとくよ」

本当にどうしようかな……なにをあげても喜んでくれそうだけど……

14日が明日だから、今日中になんとかしなきゃな

「外に出て考えるか」

とりあえず、デパートにでも行って見るか

……
……

家から少し歩きデパートに着いた

「とりあえず、回って見るか」

……
……
……

全部の階を見てみたけど、コレといって無かったな……

……
……

結局収穫が無いまま、家に帰ってきてた、結構遅い時間になっていたので、夕飯を食べた

「本当にどうしよう、市販のクッキーでもプレゼントしようかな……」

いつも亮子には世話になっているから、じっくり考えた物を上げたいんだが
0168名無しさん@ピンキー2013/03/22(金) 23:20:54.63ID:acFJJYFo
「………いかん、このままだと市販のクッキーになってしまう」

考えろ、考えろ

「うーん……うーん……あっ」

……よし! そうしよう、いつもやって貰ってる事だし、たまには俺が……

「そうと決まったら、今度は中身を考えなきゃな……ちょっと嫌だけど、姉ちゃんに相談だな」

洗濯物を畳んでいる姉ちゃんに相談しに行った

「姉ちゃん?」

「なあに?」

「相談なんだけど」

「?」

「えーっと……」

考えた事を話した

「いいんじゃない、きっと喜んでくれると思うわよ」

「だと嬉しいけど」

「そうねー中身はねー……」

「わかった、行ってくるよ」

再び外に出て、姉ちゃんが提案したものに必要な物を急いで用意した

……
……

「ただいま」

「おかえり、明日は私も明も早起きしなきゃね」

「わかった」

じゃあ亮子に連絡だな、今日は友だちと遊ぶって言ってたけど、もう帰って来てるよな

「電話、電話と」
0169名無しさん@ピンキー2013/03/22(金) 23:21:25.26ID:acFJJYFo
プルルル

「はい、諏訪野ですけどー」

「あっ亮子?」

「あら、明くん? どうしたの?」

「明日なんだけど……」

明日して欲しい事を話した

「え……? あ! そうか明日はホワイトデーだもんね わかった♪ 楽しみにしてる♪」

「うっ……あんまり期待しないでね」

「期待してる♪」

「頑張ってみるよ」

「頑張ってねー、じゃあ」

「うん、バイバイ」

連絡も済んだので、今日準備できる事をして早めに寝た

……
……

ピピピピピピ

「うっー……眠い……」

いつもより早く目覚ましがなった

「さてと、頑張るか」

リビングに向かうと、姉ちゃんが起きていた

「手伝うけど、あんたが頑張るのよ」
0170名無しさん@ピンキー2013/03/22(金) 23:21:55.64ID:acFJJYFo
「承知してるよ」

「じゃあまずはコレをね……」

……
……
……

「コレをこうして……できたー!」

「不慣れな割にはうまくできたんじゃないの」

「結構いい時間になっちまったな」

「そうね、用意して早く出なさい」

いつもの物と先ほどのものを持った

「姉ちゃんありがとう、行ってくるよ」

「ちゃんと渡しなさいよ!」

……
……

学校に着くと

「おっはよ〜」

「おはよー」

妙に嬉しそうな、亮子が隣にいた

「〜♪」

「……」

少し待つと、先生が来て朝礼が始まった

……
……

午前の授業が終了し、お昼になったので、いつもの場所に移動した
0171名無しさん@ピンキー2013/03/22(金) 23:22:32.69ID:acFJJYFo
「早く、早く」

「うん、わかったよ、はいどうぞ」

今日はホワイトデーなので、俺が亮子に弁当を作ってきた

「すっごい楽しみだったのよね〜 どれどれ」

亮子はお弁当のフタを開けた

「ふむふむ、おにぎりに卵焼きにバジルの肉巻きにサラダね、美味しそう♪ 頂きま〜す」

「まずかったらごめんね」

亮子はバジルの肉巻きを食べた

「うん、美味しい!」

「喜んで貰えてよかったよ」

「昨日の電話は本当にビックリしたわ、『明日、亮子はお弁当作らなくてもいいよ』って言うから」

「いろいろ考えたけど、コレがいいかなーって思って」

「ありがとう、明くんのお弁当が食べれて嬉しいわ♪」

……
……

「美味しかった♪ ごちそうさま〜♪」

「お粗末さまです」
0172名無しさん@ピンキー2013/03/22(金) 23:23:03.48ID:acFJJYFo
「また食べてみたいな〜」

「……考えとくよ」

「前向きにお願いね」

その後は、午後の授業を受けて、学校が終わったので途中まで一緒に帰り

「今日はありがとう」

「いえいえ、いつもやって貰ってることだし」

「でも、嬉しかった」

「……」

何にも言えなくなってしまった

そんな俺に抱きつき、上目遣いで

「そんなに照れなくてもいいのに」

「亮子にそんな事言われたら、てっ照れるよ……んっ」

キスされた

「んっー……ごちそうさま♪ また明日〜♪」

「また明日」

解散した

たまにはお弁当を作るのもいいかなーって思ったりした
0175名無しさん@ピンキー2013/03/25(月) 19:59:32.43ID:oJWqyTEe
>>174

レスどうもです。

今月号の諏訪野が可愛かったので、もしかしたら近いうちにまた投下の予定です、
それか百夏を投下するかも。
0176名無しさん@ピンキー2013/03/26(火) 00:04:49.69ID:H/T66cf8
>>175
いつもご苦労様
原作スレも現在諏訪野で盛り上がってるから是非諏訪野でお願いします
0177名無しさん@ピンキー2013/03/27(水) 00:06:00.32ID:eFVC+Enw
ネタバレ?があります注意


ある日の学校の放課後

「椿・諏訪野、その仕事終わったら、資料室からでかい地図があるから持って来てくれ」

先生に言われた

「「わかりました」」

数分たち

「ふぅ〜終わった、終わった、地図を取りに行きましょ」

「そうだね」

二人で、資料室に向かった

「ここね」

「失礼します」

意味はないと思うがノックして教室に入った

「うわっ暗!」

「電気は〜あった……ん?」

「ありゃ」

電気は一応ついたが薄暗かった

「薄暗いけど、探すか」

「しかた無いわね」

教室が狭いので、すぐ見つかると思うけど

「あった〜」

ほらね
0178名無しさん@ピンキー2013/03/27(水) 00:06:30.65ID:eFVC+Enw
「どれどれ」

「多分コレだと思うのよね〜」

立っていて、丸まっているでかい地図を広げてみた

「……わからんけど持って行ってみよう」

「それもそうね、じゃあ明くんお願い」

「あいよ」

巨大な地図を持たされた

「さっ、行きましょ」

「うん」

亮子は俺の前に背中を向けて歩き出した、俺も後に続いたのだが

「あっ! そうだ今度の イタッ!」

「イテッ」

亮子が急に立ち止まったので振り向いたので、お互い頭をぶつかって

俺が後ろにズッコケて尻もちをついた、その時、持っていた地図が亮子のスカート『パサリ』と引っ掛けた

「……」

「……」

「見た?」

「見た」

「何色だった?」

「……くっ黒」

亮子が、中腰になり膝に肘をつき、顎に両手を当て
0179名無しさん@ピンキー2013/03/27(水) 00:07:01.18ID:eFVC+Enw
「エッチ」

「わっわざとじゃないよ」

「お仕置きよ」

「お仕置きって……」

コレよりも、もっとスゴイことしてるんですけど……
なんかとんでもない物を買わされるんじゃないだろうか?
そんな心配をしていると

「目をつぶって」

頬を両手で押さえられ、俺の体に乗っかり

「あっ……うん んっ」

キスをされた

「「んっん」」

「「あぁっん……」」

ただのキスではなく舌どうしを絡め、全身が溶け魂まで吸われそうな程の……深い……深い……キスをした

「「ん……っん……あっ」」

どれくらい口を合わせただろうか? 亮子が口を離し体も離した

「私の下着を見たんだから、明くんのも・見・せ・て」

「えっえっーちょっちょっとそれは」

今のキスで、スゴイ事になってるんですけど

「ねえ……は・や・く」

首を横にかしげ、挑発的な瞳で言ってきた

「……うん」

逆らえなかった

自分でベルトを外しホックを外しチャックを下ろした
0180名無しさん@ピンキー2013/03/27(水) 00:07:31.71ID:eFVC+Enw
「……」

「……」

その間ずっと亮子は見つめていた

「ねえ? まだ?」

「まって あっぁ……」

ズボンの上からアレを撫でられた

少しでも収まるの待ったが、逆効果なので、腰を浮かしてズボンを半分ほど脱いだ

「……」

「すっかり元気ね」

テントを張っているパンツが出てきた、正直恥ずかしさとキスで全身が熱い

「青のチェックのガラね、かわいい♪」

お仕置きというのは、テントの張ったパンツを見ることだろう

「こっこれでいい?」

許しを請うてみた

「ここまででいいの?」

「え? んぁあ」

今度はパンツの上から触ってきた

「ねーえ……正直に言ってごらんなさい」

耳元で熱っぽく囁かれた

「もっもっとして……くだ……さい……んっ」

再びキスをされた

「「んっあ」」

今度は、パンツの中に手を突っ込まれアレを触られながらのキスだった
0181名無しさん@ピンキー2013/03/27(水) 00:08:02.77ID:eFVC+Enw
「「んっんっ」」

亮子がアレに刺激を加えるたびに『クチュクチュ』と鳴り、俺の体がピクリと跳ねた

「んっ りょっりょうこ」

こらえきれずに俺から口を離した

「どうしたの?」

恐らく知っていて聞いてきたのだろうけど……

「でっ……でそう……」

「ちょっと待っててね」

そう言って亮子は立ち上がり、俺の目の前にきた

「よーく見ててね♪」

「……」

亮子はスカートの中に手を突っ込み、黒の下着を徐々に下ろしていった

「……」

俺はその光景にくぎ付けになった

「明くん……私のアソコ見たい?」

「見たい」

首をブンブンと上下に振った

「責任取ってくれる?」

「俺に出来る事なら」

「じゃあ……ど・う・ぞ」

亮子はスカートの裾を捲くり上げていった
0182名無しさん@ピンキー2013/03/27(水) 00:09:04.62ID:eFVC+Enw
「わぁ……」

俺の鼻孔に亮子の薫りが漂った

「私のアソコ、明くんのが入りやすくなるようにシて あんっ」

言われた瞬間に亮子のお尻に手を当て、アソコにむしゃぶりついた

「あっんあんあ」

「あんああっん」

亮子の蜜なのか、俺の唾液なのか、分からないものが垂れてきた

「もう……いいよ……」

自分でパンツを脱いだ、アレが勢い良く出てきた

「入って行くところ……目を離さないでね」

「うっ……うん あ……」

俺のアレが亮子のアソコに『ズズズ』っと埋まっていった

瞬きせずに見とれていた

亮子のおしりが俺の腰についた……

「んっー……はいったー」

「あっ……」

スカートで見えないけど確かに繋がった

亮子が上から見下ろし

「責任とって、私のこと気持よくしてね♪」

「がっがんばる……んあ」

腰が上下に動いた

「ああぁぁ」

「んんあ」

亮子の事を考える以前に自分に余裕が無かった
一回腰が動いただけで、弾けそうになった

「ごっごっごめん、もうむりそう……」

「だーめ」

「そっそんなこといったって、りょうこのなかが」
0183名無しさん@ピンキー2013/03/27(水) 00:09:41.07ID:eFVC+Enw
「そんなにすぐ出ちゃったら責任取れないでしょ あっそうだ」

何かを思いついたようで、髪止のゴムをポケットから出した……すごい……嫌な予感が

「ま……まさか」

「そのまさかよ」

「やっやめ……あっいて」

ゴムでアレを縛られた

「これで、出ないでしょ さっ責任取ってね♪」

「あぁ……りょりょう……あっあ」

激しく腰を動かし始めた

「あぁっあっあ……あきらくーん」

「あ”あ”あ”はげしぃ あっ」

多分……出た……けど……出ない……

「あっあんあん」

「あ”あ」

これはかなりきつい……頭がどうにかなりそうだった……はっはやく亮子を満足させないと……

亮子のくびれを手で掴み、俺も一生懸命に腰を振った

「あんあんもっともっと」

だしたい、だしたい、だしたい、だしたい……

「りょうこ……りょうこ……りょうこ」

「んっんん……あ……りが……とう……」

天使のような微笑みがでて、ゴムを緩めてくれた

「あっっっあ”あ”」

ドクンドクンと中で果てた……
0184名無しさん@ピンキー2013/03/27(水) 00:10:11.64ID:eFVC+Enw
「あ”ああ

信じられないぐらい位、長く出た

「んっ」

オデコにキスされた

「ごめんね、意地悪しちゃって……いたい、いたい」

ホッペを引っぱった

「本当だよ! かなり苦しかったよ!」

「おかげで……気持ちよかったわ♪」

色っぽく言われた

「……」

またもやなにも言えなくなってしまった

「はっ早く行こう」

「そうね」

お互い服装を正し、教室を出て先生に地図を渡しに行った

「随分遅かったなー なにかあったのか?」

「……」

「……いえ、なにも」

あんな事をしていたなんて事は言えるはずがない

……
……

いつも通り途中まで一緒に帰り、キスをした

「そうださっきなんか言いかけてなかった?」

「さっき? あっ 今度の休みケーキのバイキングがあるから一緒に行きましょ」

「うん、全然いいよ!」

「予定を空けおいてね♪ じゃあね〜」

「うん、バイバイ」
0185名無しさん@ピンキー2013/03/27(水) 00:11:09.91ID:eFVC+Enw
終了です。

うろ覚えで書いたので、コミックが出たら手直しすると思います。
0188名無しさん@ピンキー2013/03/29(金) 04:02:24.23ID:SWyW04Ed
レスどうもです。

今月号の諏訪野が可愛かったので、思わず書きました。

今後なのですが、ネタが特にないので、リクエストがあれば受けます、
ないのなら、ネタが出来たらいつか投下します。
0189名無しさん@ピンキー2013/04/05(金) 23:47:57.81ID:1ZXbUWFP
卜部のパンツに付いた桜の花びらを椿クンが舐めて取っちゃうSSをお願いしますw
0190名無しさん@ピンキー2013/04/06(土) 10:01:24.37ID:a8Y05lxu
>>189

すいません、リクエスト無いかと思って
とあるSSを執筆中なんですよ。

コレが、終わり次第、リクエストの作品を
書こうと思います。
0191名無しさん@ピンキー2013/04/08(月) 22:24:34.92ID:uuQ7j1hA
規制でSSを投下できないんだけど、皆さまはどうなのだろう?

なにが、言いたいかというと、無理矢理に投下しても、GJレスが誰からも、貰えないんじゃないかという、心配&寂しさw
0192名無しさん@ピンキー2013/04/08(月) 23:10:14.63ID:TFyDNx/h
えーと心配ご無用かな
規制は仕方ないから気長に待ってるよ
0193名無しさん@ピンキー2013/04/08(月) 23:33:04.94ID:uuQ7j1hA
>>192

よかったー

携帯に送って、無理矢理に投下しようと思ったけど、待ってくれるみたいなんで、そうします。

まぁレスできる人いるみたいなんで、もし、明日も規制されてたら携帯から投下します。

ちなみに卜部じゃないです。
0195名無しさん@ピンキー2013/04/10(水) 23:48:45.18ID:CpZj6dSk
今日、携帯から投下しようとしたんだか、あまりの手間に折れたので規制解除を待つことにします。
0197名無しさん@ピンキー2013/04/14(日) 23:55:53.57ID:9PAcOWrz
規制解除


ある日の帰り道

「ねえ? 明?」

「どうした、百夏?」

「明日からの連休どっか行きましょ!」

「どっかってどこ?」

「どっかってどっかよ!」

「話が進まないんだけど…… 目星は付けてあるの?」

「いや! 全然!」

「まずは、どこ行くか決めようよ……」

「わかった考えとく!」

この日はいつも通りブラブラして帰った

……
……

夜になり、部屋でゴロゴロしていると

『プルルルル』

電話が鳴った

百夏だと思うので、急いで俺が出た

「はいm」

『あっ明! 明日からの予定なんだけど』

「……ん?……”明日から”の予定?」

俺はこの”明日から”の予定に引っ掛かりを感じだ
0198名無しさん@ピンキー2013/04/14(日) 23:56:25.70ID:9PAcOWrz
『そう! 明日からの予定!』

「”から”って、そんなに連続して何処かに行くのか?」

『連続って言えば連続ね』

「まあいいや、明日はどこに行くんだ?」

『”明日は”じゃなくて”明日から”旅行に行こうと思うの』

「……え?」

『とういう訳だから、明日は駅に10時に集合ね!』

「いやいや、ちょっとちょっと」

『なに?』

「なに? じゃないよ、なにその前から決まってた見たいな言い方は…… 旅行って事はどっかに泊まるってこと?」

『そうよ、一泊二日の予定よ! あ! ホテルの予約は取ったわよ』

帰り道にちゃんと話せばよかったと後悔した

「きゅっ急すぎるよ」

『連休は二人でいたかったんだけど……だめ?』

シュンとしたのが伝わった

「わかったよ、ちょっと待ってて」

『うん』

電話を保留にして、姉ちゃんにの所に向かった

「って事なんだけど」

友達と旅行に行くと伝えたら

「えっー」
0199名無しさん@ピンキー2013/04/14(日) 23:56:56.30ID:9PAcOWrz
「お願い姉ちゃん……」

「わかったわよ、今度からはもっと早く伝えてね」

それは、あいつに言ってくれ

「ありがとう」

保留を解除した

「お待たせ」

『どうだった?』

「OKだってよ」

『ホント!? よかった』

「明日は駅に10時でいいのか?」

『うん、待ってるからね じゃあ』

「じゃあ」

ガチャリと電話を切った

突拍子もないやつだなっと改めて思った

「さてと……準備しなくちゃ」

冷静に考えたら、着替えぐらいしかないので、すぐ終わった

「明日からどこに行くんだろう…… 早く寝よ」

10%の不安と90%の期待を思いながら寝た

……
……
……

「行ってきまーす」

「行ってらっしゃーい」
0200名無しさん@ピンキー2013/04/14(日) 23:57:26.98ID:9PAcOWrz
家からしばらく歩き駅についた

「こっちこっち」

百夏が来ていた

百夏の服装は、シャツは黄色でひらひらしたスカートにサンダルだった

「お待たせ、今日からどこに行くんだ?」

「ここよ!」

百夏がパンフを広げた

「ここか、電車で2時間ぐらいかな」

「そんなもんね、早く電車に乗りましょ!」

「そんなに慌てるなよ」

そんな事を言いながらも、俺もスゴイ楽しみだった

「百夏」

「なに?」

「俺は服の名前とかわからないけど、今日も可愛いよ」

「とっ当然よ!」

……
……

電車に2時間程のり、目的の駅に着いた
0201名無しさん@ピンキー2013/04/14(日) 23:58:00.02ID:9PAcOWrz
「とーっちゃく」

「着いたー」

「早くホテルに行って荷物を置きましょ」

「うん、案内任せるよ」

「OKよ……あっ言い忘れたけど、ホテルってほとんど寝るだけの感じよ」

「ん? どゆこと?」

「朝も昼も夜も食事でないし、お風呂も狭いのが部屋にあるだけよ」

「わかった」

「あら、不満はないの?」

「だってここの駅って、食べるところがいっぱいあるから、それが目当てだろ?」

「あっバレてた? ってコラ!」

駅から5分程歩き、ホテルに着いた

「いらっしゃいませ」

「予約をしていた、今井です」

「今井様ですね、お待ちしておりました」

軽い説明を受け、お金を払い、チェックインを済まし、部屋に向かった

エレベーターで上がり、部屋に着いた

「おー」

「思ったより広いわね」

部屋には、大きいベッドが2つとテレビがついていて、ユニットバス……
と思いきや、お風呂とトイレはきちんと別れて置いてある、シンプルな部屋だった

「早く出かけましょ!」

「うん」

二人共最低限の物だけ持ち、部屋を出た

「とりあえず、お昼ね!」

「そうだね、決まってるのか?」

「全然! 歩いて決めましょ!」

「あいよ」

駅の周りをしばらく探索し
0202名無しさん@ピンキー2013/04/14(日) 23:58:30.49ID:9PAcOWrz
「どこにしようかなー あっここにしよ」

「お好み焼き屋か」

「早く、入りましょ!」

飲食店に行くとエライ元気になるな

「なんか言った?」

「いや、別に」

中に入り、店の人に案内され席に座った

「うっー」

百夏はメニューと睨めっこしていた

水を飲みながら待っていると

「すいませーん」

決まったみたいだ

「コレとコレとコレと……」

「ブッ」

思わず水を吹いてしまった

店員さんもビックリしていた

「どうしたの?」

「そんなに食べるのか?」

「当然!」

百夏は7〜8種類頼んだ
0203名無しさん@ピンキー2013/04/14(日) 23:59:00.95ID:9PAcOWrz
しばらく待っていると

「お待たせしました」

ドコドコと銀のボウルが出てきて、テーブルの上が埋まった

「焼きましょうか?」

店員さんが聞いてきた

「いいです、自分で焼きます」

「かしこまりました」

「百夏、焼けるのか?」

「任せなさい、私は焼く準備をするから、あんたは具をかき混ぜておきなさい」

「あいあい」

言うことに従い、具をかき混ぜた

「こんなもんか」

かき混ぜた具を百夏に渡した

「こんなもんね、さてさて、焼きますよ」

具を鉄板に乗っけて、形を整え

「しばし待つ」

「はいよ」

しばらく待ち

「さてひっくり返すわよ! よっと」

「おぉっ」

良い感じに焼けていた

「また、しばらく待つ」

「ほいほい」
0204名無しさん@ピンキー2013/04/15(月) 00:06:17.43ID:9PAcOWrz
また、しばらく待ち

「良い感じね 仕上げよ!」

マヨネーズとソースと青のりを慣れた感じにかけた

「へー、うまいもんだなー」

「まーね、一つ目できたわよ、どうぞ」

切り分けて俺の皿によそってくれた

「お先に頂きます……美味しい!」

「私も私も……うーん美味しい! どんどん焼くわよ」

……
……

手際よくどんどん焼いていき、百夏がほとんどたいらげた

俺が会計払うから、先に外に出てて

「私も出すわよ」

「いいから、いいから」

何かを言いたそうな百夏を外に出した

「6500円になります」

店員さんは口では6500円と言っていたが、レジの表示は3000円になっていた

「あれ?」

「しっー あの娘の食べっぷりを見ていたら、サービスしたくなって」

「あっありがとうございます」

人の暖かみを感じながら外に出た

「百夏いくぞ……よく食うなー」

「そこの屋台にあるのが、美味しそうだったから……つい」

百夏はクレープを食っていた
0206名無しさん@ピンキー2013/04/15(月) 00:23:46.40ID:pBjSn4Jn
>>205
GJ

恋人のヒャッキーとお泊りデートとは
原作世界のファンが聞いたら涎ものですね
0208名無しさん@ピンキー2013/04/18(木) 00:02:23.16ID:zN2khPCB
>>206
全然考えて無かったけど、確かに原作世界のファンから見たら、涎ものですねw
というか、椿くんが殺されるかもw

>>207
ありがとうございます。
0209名無しさん@ピンキー2013/04/18(木) 00:03:02.86ID:y6p16Pr6
続きの投下

その後は町を散策することにした

「さあ、見て回るわよ」

「どこにでもついていくよ」

いろんな店に入った

……
……
……

そんなこんなで結構歩いたので

「公園が近くにあるから休憩しよ」

「うん、いいけどその前に」

「なんだ?」

「あの、お店のアイスを食べたい」

「はいはい」

俺は桜のアイスクリームを百夏は桃のアイスクリームを買った

ベンチに座り、休憩することにした

「美味しいー♪」

「うん、美味しい」

「一口頂戴♪」

「いいよ」

百夏は俺のアイスを一口食べた

「こっちも美味しい」

「百夏のもくれよ」

「どうぞ」

百夏のアイスを一口食べようと思ったら

「「んっ」」

アイス越しにキスされた
0210名無しさん@ピンキー2013/04/18(木) 00:03:33.20ID:y6p16Pr6
「あっま〜い」

「百夏のキスもスゴイ甘いよ」

「アイスの味はどう?」

「すっげー美味しい」

「てへへ」

こんな感じで仲良く食べた

しばらく休憩し

「行くわよ」

「あいよ」

散策を再開した

……
……
……

「お腹へった〜」

「そうだね、だいぶ歩いたし」

「ゆっくり出来る所で食べましょ」

「それは賛成だけど、どこ? 決めてあるの?」

「もちろん! 歩き回っているうちに決めたわよ! ついて来なさい!」

「仰せのままに」

言われるがままについて行った
0211名無しさん@ピンキー2013/04/18(木) 00:06:26.10ID:y6p16Pr6
「ここよ」

「てっちり屋か」

「入るわよ!」

店員に2名と伝え、席に案内された

メニューを聞かれ大量に注文した……百夏が

出てくる出てくる、てっちり鍋・フグの刺身・フグの唐揚げ……

「美味しそう! いただきまーす」

「頂きます」

ここでも大量に食べた……百夏が

締めにおじやを食べ

「たくさん食べたし帰るわよ」

「うん……歩き疲れたよ」

「なに、じじ臭い事を言ってるのよシャッキとしなさいシャッキっと」

「百夏が元気すぎるんだよ」

体にニトロエンジンでも積んでるんじゃないか? と思うくらい百夏はまだ元気だった

「さっさと歩いて帰るわよ」

「あいあい」

しばらく歩き、ホテルの部屋に着いた

「はぁーついたー」

ベッドに寝っ転がった

「ふぅー汗だく、お・ふ・ろ……の前にやることあるから、お先どうぞ♪」

「じゃあ、先に貰うよ」

着替えを持ち脱衣所に入り服を脱ぎ

「よっと」

シャワーをひねった

「……折角なら百夏と一緒に入りたかったな」

というか、百夏と二人きりなのか

「……へっ変な期待はしないでおこう」

変な期待はしないでおこうと言いつつも、体はいつもより念入りに洗った
0212名無しさん@ピンキー2013/04/18(木) 00:08:33.99ID:y6p16Pr6
ここまでです。

仲良くしている所を書けた……と思います。
0215名無しさん@ピンキー2013/04/18(木) 22:18:05.80ID:pFy6JHkg
椿「卜部の汗をなめてみよう」

「...」
「うん? ...たしかに、いい天気ね」
「まだ4月も半ばなのに、ちょっと暑いくらいだわ」
「...それがどうかした?」
「なに、ちょ...ぅぁ」
「......っ」
「まだ、海には早いと思うわ...」

椿「当たり前だけど卜部の味がする」
0218名無しさん@ピンキー2013/04/19(金) 18:19:53.08ID:OCI5MBM3
椿「卜部の鼻水をなめてみよう」

「は...っくしゅん!」
「暖かいからと油断していたわ...椿くんには伝染らないようにしないと」
「んっ...だから今日の日課は無しね」
「...だから、伝染ったらダメだか...ら」
「なにすん...!?」
「はぁ゛...っ」
「〜〜〜゛ッ!」
「ん...ふぅ...ふぅ......」
「......ずっ」
「...まだ、ちょっと残ってるけど...?」

椿「分かってはいるけど卜部の味がする」
0219名無しさん@ピンキー2013/04/19(金) 23:35:08.46ID:VaGVPaYs
>>215
>>218

GJです…やはり4コマ漫画的な面白さがあります
偶然なのですが、>>215がいま書いているSSにテーマが似てるw

>>217

寂しいかといわれると、なんとも言えないですがw
他の方のが見れるのは嬉しいですね。
0222名無しさん@ピンキー2013/04/20(土) 13:30:35.37ID:Kz1Xv4nb
椿「卜部の血をなめてみよう」

「椿くん顔赤いよ、どうしたの?」
「?」
「...確かめてみて、ってこと?」
「......」
「あむっ」
「...」
「ぁ、や...鼻血が」
「んっ...」
「...」
「...椿くん、鼻血が...」

椿「知っている通り卜部の味がする」

http://i.imgur.com/7y53lVc.jpg
0225名無しさん@ピンキー2013/04/20(土) 23:35:14.38ID:JV1DWAlb
僕も投下、長いです。

多分連投規制に引っ掛かります。

寝巻に着替えて出た

「上がったよ、百夏」

「うん、わかった」

俺は、ベッドに再び寝っころがった

「なに? もう……寝ちゃうの?」

百夏が俺の横に寝っころがってきた

「いや、まだ起きてるよ」

横に来た百夏の髪を撫でた

「なによ〜」

百夏が俺に抱きついてきた

「クンクン、いい匂い」

「風呂上がったばっかだしな」

「それもそうね…… ひっつき過ぎたわね、ごめんね! 汗臭かったでしょ」

そう言って、俺から離れようとしていた…… 百夏の汗の匂い…… 百夏の汗…… 嗅ぎたい……

「キャっ」

離れようとしていた、百夏を抱き寄せた

「ちょっちょっと」

「百夏……」

「「んっ」」

キスをした、柔らかく熱つくて甘い

「ももか、もっと舌出して」

「……」

おずおずと差し出してきた

「「んんぅっ」」
0226名無しさん@ピンキー2013/04/20(土) 23:35:47.00ID:JV1DWAlb
吸いついた

「んっ…… きゅっ急にどうしたのよ…… あっ……」

耳の裏に舌を通した

服をまくり上げ、脱がそうとした

「だっだめ、私いま…… あっ汗くさ んっ」

首筋にキスをした

「あっ だめだってば……」

シャツを脱がした…… 健康的な肌とピンクのブラが出てきた

ブラを外して、大きくないと百夏は気にしているが、俺には魅力たっぷりの可愛い百夏の可愛い胸に吸いついた

「ああんっんああ」

両胸とも丹念に愛撫した

「ここも」

「そっそこは…… おねがい…… おっおふろ…… んあ」

脇を舐めた、濃い汗の味がした

「あんっんん」

そのまま、上半身を舐めていった……柔らかくスベスベだ

「百夏の体……美味しいよ」

「なっ! ばっばか…… もっもういいでしょ! おふ「まだだーめ」」

言い終わる前に言葉をかぶせた

「こっこんどは、どこをなめるきよ……」

百夏はスカートを抑えていた

無理やり脱がしてもよかったけど

「今度はここ」

「そっそんなところ だ……だめ…… だって…… 」

足の裏を舐めた

「……あっ」
0227名無しさん@ピンキー2013/04/20(土) 23:36:17.70ID:JV1DWAlb
くすぐったそうにしていた

「あぁ」

指の一本一本も丁寧に舐め、指と指の間も舐めた

「きっきたないよ……」

「そんなこと無いよ」

「もっもう……」

もう片方の足も舐め始めた

「……あぁー」

百夏は恥ずかしそうに見ていた

両足とも余すところ無く、舐め終わると、スカートを抑えている力も抜けていった

「スカートも脱がしちゃうよ」

「……」

無言で頷いた

フックを外してスカートを脱がすとブラと同じくピンクの下着が出てきた

下着に手をかけて少しずつ脱がしていった

「……」

「わぁ」

汗のせいか、百夏の匂いが広まった気がした

「そっそこも舐めるき?」

「うん」

俺は元気に頷いた

「止めても無駄みたいね…… あっあんまり嗅がないでね……」

この言葉にすごい興奮した……

「そりゃあ……無理だよ」

「えっ はっはずかしいから……やっやめ…… あっ」

百夏の言葉を待つ前に、口をつけて鼻を近づけた

「んっああんうあ」

「いっんあんあん」

暖かくて、汗と百夏の味と匂いがし、官能的な声が広がった

「百夏の味と匂いがするよ」
0228名無しさん@ピンキー2013/04/20(土) 23:36:48.36ID:JV1DWAlb
「っ〜〜」

百夏は羞恥で真っ赤になっていた

俺は膝立ちになり、シャツを脱ぎ、ズボンとパンツを一気に脱ぎ、ガチガチになっている、アレが出てきた

「……」

「……」

ずーっと見つめられていた

「ももか……」

「なっなによ……んっ」

覆いかぶさり、そっとキスをした

「俺のもシて」

自分で言ってなんだが、自分勝手な注文だと思った

「手でスればいいの?」

「うん」

こんな勝手な事を言っても受け入れてくれた

「あっあ……」

俺に組み敷かれたまま、手でシてくれた

「んあ」

「気持ちいい?」

「うん……すごくいいよ」

「うゎっヌルヌルしてきた」

「……て」

スゴイ小声で喋ってしまった

「? えっなに?」

「……口でして」

「はぁっ!?」

「なっなんてウソウ……」

「いいよ」

「いいの?」

「なっ何度も言わせないでよ」

正直ハイキックを食らうかと思った
0229名無しさん@ピンキー2013/04/20(土) 23:37:19.20ID:JV1DWAlb
一度、百夏の体から離れ、足を伸ばして座った
そこに百夏が四つん這いで近寄ってきて屈んだ

「近くで見るとこんな風になってるんだ」

「ちょっと恥ずかしいな……」

「さっきの仕返しよ…… いっ痛くしたらごめんね」

百夏は手でアレを掴み、そのまま、口に入れていった

「わぁ……」

初めての快感に変な声が出た

百夏が頭を動かし始めた

「んっんっんっ」

「あっあ……すご……い……」

「んっんっん」

「も……も……か……でっでる」

「んんっんんっんん」

激しくなった

「あっあっああぁぁ……」

「んんぅー」

腰が震え、百夏の口の中に吐き出した

「ケホッケホッ」

百夏は手で口を抑えていたが、溢れるぐらい出ていた

「ごっごめん……ちょっとまって」

ズボンからポケットテッシュを取り出し渡した

「……んぐ」

テッシュに俺の分身を吐き出した

「だっ出しすぎよ!」

「きっ気持ちよくて、いっぱい出しちまった…… ありがとな」

抱き寄せて頭を撫でた

「もっ〜」

可愛く睨みつけられた

「ももか」
0230名無しさん@ピンキー2013/04/20(土) 23:37:49.73ID:JV1DWAlb
ベッドの上に寝かせた

「ベッドの上だと随分積極的ね……」

「うっ……だっだって百夏が可愛いから」

「……んっ」

照れ隠しなのか、抱き寄せられキスされた

「「んんっ」」

「「んっっ」」

キスをしているうちに、また俺のアレが……

「また、固くなってきた……」

そっと撫でられた…… 一つになりたい気持ちが抑えれなくなった

「いっ挿れていい?」

「……」

無言で肯定された

百夏の入り口にアレを当てた

「ももかっ〜」

「んん」

ヌルヌルと進んでいき

「全部入ったよ……」

「前よりなんか…… 形がわかる気がする……」

「俺も前より、百夏の中暖かくて、気持ちいいよ」

頬や頭を撫でると、気持ちよさそうに目をつぶっていた

「動かすよ」

「……うん」

正常位で腰を動かした

「あっあっあっ」

「ももか……ももか……」

少し動かしただけでアレが蕩けそうになった
なにも考えられなくなってきた……
それでも腰は自然に動いていた

「あっあきら……」

「も……ももか……」
0231名無しさん@ピンキー2013/04/20(土) 23:38:33.81ID:JV1DWAlb
百夏も感じてくれているのか、足を俺の腰に絡ませた

「……でちゃいそう?」

「うん……もう……がまん……できない」

「いいよ……ちょうだい……」

「ももかぁっ……あぁっあ”」

頭が真っ白になった

「んあ……で……てる……」

すべて出し切り、繋がっているアレを抜き、百夏の横に寝そべって抱き寄せた

「ありがとう百夏……大好きだよ」

「そっそんな直球で言うな! 私も大好きよ!」

「ももか……」

髪を撫でたり、耳や首筋にキスをした

「〜♪」

嬉しそうに目を細めていた

ピロートークを楽しみ

「シャワーいきましょ!」

俺の手を引っ張った

「うん」

二人でシャワーを浴びに行った

「ももか〜」

シャワー出そうとしている百夏に後ろから抱きつき胸の感触を楽しんだ

「んっ……今日はやけにベタベタしてくるわね」

「二人きりってことを考えると抑えきれなくて」

「気持ちはわかるけど、あんたの事はちゃちゃっと洗って先に上がってもらうわよ」

「なんで?」

「なっなんでって、私は誰かさんのせいで汗まみれだから、ゆっくり洗いたいの? わかった?」

なんとも言えない迫力があったので従うことにした

「わっわかったよ」

「そうと分かったら、ちゃちゃっと行くわよ! はい、前向て」
0232名無しさん@ピンキー2013/04/20(土) 23:45:06.78ID:JV1DWAlb
「はい」

「後ろ向いて」

「はい」

「流したり足りないところある? ないわね! さっさと上がりなさい!」

「はい」

本当にちゃちゃっと洗ってもらい、上がった

体を拭いて、部屋に戻った

「うーん、ひどいありさまだ」

さっきまで行為をしていたベッドはひどい事になっていた

「おじゃましますっと」

いいのかなー と思いつつ、百夏のベッドにお邪魔した

「今日は疲れたけど楽しかったな」

そんな事を考えながらウトウトしていた

「……」

「お・ま・た・せ……ありゃ」

……
……

心地良い感触がする……

「あれ」

目の前に百夏が居て、俺の髪を撫でていた

15分程だろうか……寝ていたみたいだ

「ごめん、寝ちゃってた」

「いいわよ別に…… あっちのベッドすごい事になってたわね」

笑いながら言われた

「まあ……しょうがないね」

「しょうがないわね……ふゎ〜」

百夏から大きなあくびが出た

「私も眠くなっちゃった……電気消すわよ」

「うん」

部屋の電気を消し

「おやすみ♪」
0233名無しさん@ピンキー2013/04/20(土) 23:45:42.41ID:JV1DWAlb
抱きついてきた

「おやすみ……」

抱きしめたまま眠りについた

……
……

「うっんん」

「あっ起きた」

「あにしてんだ?」

百夏が俺のホッペっをつんつんしていた

「寝顔が可愛かったからちょっかい出しちゃった♪」

「いま何時?」

「9時」

「チェックアウトの時間は?」

「10時」

「ふゎ〜 さて、準備するか」

「そうね」

荷物をまとめて、10時にホテルを出た

「今日も快晴ね! さて、商店街を回るわよ」

「わかった」

適当にぶらつくと、11時になっていた

「お腹へった〜」

「なんか食うか?」

「うん! あのお店にしましょ!」

「天ぷらと刺身の店か…ってもう入ってるし……」

「早く早く」

「はいはいっと」

「メニューは」

「私ランチセット ご飯大盛りで!」

「俺も同じのください」

「かしこまりました」
0234名無しさん@ピンキー2013/04/20(土) 23:46:13.25ID:JV1DWAlb
しばらく待っていると

「お待たせ致しました」

「わぁー美味しそう」

「うまそうだ」

様々な刺身と天ぷらそれに漬物と味噌汁とご飯が出てきた

「「頂きます」」

「美味しい!」

「うん、美味い」

この紅しょうがの天ぷらが美味いと思っていたら、

「おかわり、お願いします」

百夏がご飯と味噌汁をどんどんおかわりをしていた
いったい、どこに入っているのか不思議だった

さんざん食べて、会計を済ました

「夕飯もこっちで食べる?」

食ったばかりなのに、また食う事を聞いてきた

「折角だからこっちで食べようか」

「わかった! さ〜て遊ぶわよ」

この後は、ゲーセンとカラオケに行った

……
……
……

「いっぱい歌ったな〜 いい時間だし、お腹減ったから食べに行きましょ!」

「わかった、今度はどこ?」

「え〜っとね……ついて来て」

「うん」

商店街を歩いていると

「今度はここ! ちょっと、お好み焼き屋とかぶってるけどいいでしょ?」

「俺は、別にいいよ」

鉄板焼き屋だった

「いらっしゃいませ2名s」

「2名です!」

「ではこちらへどうぞ」
0235名無しさん@ピンキー2013/04/20(土) 23:46:54.30ID:JV1DWAlb
「よくわからないから、適当に頼んでくれ」

「わかった、どれにしようかな〜」

数分悩み

「よし、決めた!」

ポチッと店員を呼ぶボタンを押した

「コレとコレとコレと……」

やはり大量に頼んだ

……
……

「美味しかった〜」

油カスってやつで炒めた、キムチとホルモンが最高にうまかった、
百夏が焼いてくれたから、普通に食べるより何倍もうまいだろう

「うん、美味しかったよ、百夏が焼いてくれたしね」

「!! 当然よ! 感謝しなさい!」

「行くか」

「うん!」

会計を済まして店を出て、駅に向かった

キップを買い電車を待った

「一泊二日だけしかいなかったけど、名残惜しいわね」

「まーな……食ってばっかりだったけどな」

「いいの! それが目的だったから! あっ来る!」

電車のアナウンスが流れ、でかい音を立てて電車が来た

電車に乗り、向かい合わせの席に隣同士に座った、
目の前には誰もいないので最初はくっちゃべっていたが
0236名無しさん@ピンキー2013/04/20(土) 23:47:27.25ID:JV1DWAlb
「ごめん、眠くなっちゃった」

百夏の肩を抱き寄せ

「寝てもいいよ」

「じゃあそうする……おやすみ」

「うん」

肩によっかかってきた

「可愛いな……」

髪の手触りを楽しみながら、頬にキスをした

ずっとこのままでもいいなと思っているうちに、地元の駅に着いた

「おい、着いたぞ」

「うん……」

百夏は目をゴシゴシしながら、電車を降りた

駅の改札をでて

「ありがとう! と〜〜っても楽しかったわ」

「俺も楽しかったよ! ただ……」

「ただ?」

「今度からは、もっと早く予定を言ってくれよ!」

「あはは、ごめんごめん」

ギューっと抱きしめ

「「んっ」」

いつも通りキスをした家にお互い家に帰った

食ってばかりの旅行だったなとふと思った
0237名無しさん@ピンキー2013/04/20(土) 23:50:11.45ID:JV1DWAlb
終わりです。

ただ、食べてばっかりのSSと
ちょっとフェチっぽいエッチが書きたかったから書きましたw
0239名無しさん@ピンキー2013/04/21(日) 19:27:02.97ID:UTnOHYt3
椿「卜部の涙をなめてみよう」

「ふあぁ〜...」
「ん...昨日はちょっと眠れなくて...」
(きっと昨日、椿くんのよだれをなめたせいだわ)
「...?」
「あ、ちょ、ちょっと」
「っ...」
「...」
「......」
「.........」
「もうあくびはでないわよ...」

椿「間違いなく卜部の味がする」
0241名無しさん@ピンキー2013/04/22(月) 18:27:33.49ID:YzPqGhE3
椿「卜部をなめてみよう」

「ん」
「はい、今日の分」
「...」
「...?」
「ちょっと、いつまでくわえ...っ!」
「ダ...くすぐったぃ、からぁ」
「っ...つっ...!」
「く......ふ......」
「...っ......あ...?」
「...」
「......」
「ん」
「...椿くんの味がする」

椿「もちろん卜部の味がする」
0244名無しさん@ピンキー2013/04/22(月) 23:14:47.72ID:j9P476jr
>>238

ネタかぶりなんて思ってないですよw
僕が後出しなんでw

それと多くのSS、GJです。
0246名無しさん@ピンキー2013/04/23(火) 19:20:17.95ID:iOVV+OxO
椿「卜部のよだれをなめてみよう」

「椿くん、今日のぶんっむぅ?!」
「んうっ...ふ」
「ん...ぷは」
「ぅん...! 〜〜っ」
「ふ...んっむぅ...」
「あっふ...ぁ...むっ...!」
「くっ...んく...ん...」
「ぷぁ...はぁっ」
「はぁ...っ はぁ...っ」
「...」
「んっ...ん......」
「......」
「.........」
「......ん」
「...」
「......また明日ね、椿くん」

椿「知らない卜部の味がする」
0252名無しさん@ピンキー2013/05/06(月) 19:01:42.13ID:nep+TqM5
>>189

この件ですが、ネタはだいたい考えついたんですけど、もう少しかかりそうです。
0253名無しさん@ピンキー2013/05/08(水) 22:44:06.46ID:Iw8vOXsM
>>252
うわー、ありがとうございます。
いつでも結構ですから、ゆっくりじっくりやって下さい。
0254名無しさん@ピンキー2013/05/14(火) 01:48:00.98ID:+nkaxwrY
保存庫を更新しました。

>>222
勝手に画像も保存しましたけど、なんかあったら言ってください。
0257名無しさん@ピンキー2013/05/21(火) 17:57:46.05ID:sKJqqZUA
桜が満開に咲いているある日

「今日は帰りが遅いから、自分で夕飯を食べてね」

「わかった、行ってきまーす」

「行ってらっしゃーい」

いつも通りに家に出て、学校に向かった

トボトボ歩いていると

「おー」

視界にはヒラリヒラリと桜が落ちていた

「近々、卜部と花見でもしたいな……でも卜部ってそういうの嫌がるからなー」

誘い出すのにいい口実が無いかと考えているうちに学校のクラスに着いた

「おはよう……椿くん」

「おはよう、卜部」

席について、今日の日程をこなす事にした

……
……
……

結局、いい考えが無いまま学校が終わってしまった

「じゃあ、いつもの場所で」

「あっうん」

卜部は駆け足で行ってしまった

「なにか、いい案は無いだろうか」

桜が舞い散る中、待ち合わせ場所まで行った

「行こうか」

「……」

卜部は無言で頷いだ

適当な事を話しつつ、橋の上まで来てしまった
0258名無しさん@ピンキー2013/05/21(火) 17:58:16.36ID:sKJqqZUA
「……しましょ」

そう言うと、卜部は指を口に入れて、日課の準備をした

「はい」

「あーん……あまい」

このままだと、いつも通りに解散してしまう

「じゃあね、またあs」

「まっ待って」

「どうしたの?」

なにも考え無しに引き止めてしまった

「えっえーっと……その……」

「なに?」

「そっそうだ、今夜、桜でも見に行かない? 近くに綺麗に咲いている場所があるんだけど」

「……うーんどうしようかな」

悩んでいる……もうひと押しだ……なにか……なにか無いだろうか卜部の気を引く何かを……

「じゃっじゃあ俺が、弁当作って持って行くよ」

「本当に?」

引き止めた!

「……味は保証できない上に簡単なものしか作れないけど」

「それなら、行こうかしら」

やった!

「ほっ本当!? そっそれなら7時にここでどう?」

「いいわよそれで……楽しみにしてるわ」

「えっ!? うっうん頑張って見るよ」

「頑張ってね……じゃあ7持に、ここで待ってるわ」

「わかった」
0259名無しさん@ピンキー2013/05/21(火) 17:58:48.73ID:sKJqqZUA
勢いで言ってしまった焦りを隠しつつ家に向かった

家について、冷蔵庫を開けてみた

「材料は色々あるな、この材料で作れるものは……」

家にあったレシピを広げて台所に立った

「ふんふん、コレとコレはできそうだな、よし! 作るか」

……
……
……

……できた

「俺の弁当箱と卜部の弁当箱に入れて、おにぎりはでかい弁当箱まとめて入れて、隙間がないように詰めてと」

合計3個の弁当箱ができた

「終わった……やべっ結構いい時間になってるな」

なれて無いためか、時間が掛かってしまった

「弁当箱を持って……行くか!」

全力で急いで橋に向かった

「ふぅーふぅー着いた あ! 卜部!」

息を切らして、目的地についたら、片手に荷物を持った、私服姿の卜部が待っていた
俺は服のことをよくわからないけど、かわいいシャツとスカートを履いていた

「……制服のままなのね」

「家帰ってからすぐ作ったから、着替えるヒマが無くて」

「ふふっ ありがとう……」

少し微笑んでくれた……思わず見とれてしまった

「どうしたの? 早く行きましょ?」

「あっあ、うん」

卜部と隣合わせに歩き、目的地に向かった

……
……

「ここだよ」

「わぁー 満開ね」

平日のためか、思ったより人はいなかった
0260名無しさん@ピンキー2013/05/21(火) 17:59:36.28ID:sKJqqZUA
「……」

「……」

桜舞い散る中を卜部と一緒に歩いた、なんかこれで満足しちゃいそうなくらい幸せだ

「ここら辺でいんじゃない?」

「そうだね……あ!」

地面に引くものを忘れた

「シート忘れたんでしょ? ちゃんと持って来てるわよ」

「おぉー ありがとう、抜け目ないな」

卜部も結構楽しみにしてくれているみたいだ

桜の木の下に卜部が持って来た、シートを引きそこに座った

まずは、おにぎりが、入っている弁当箱をあけた

「こっちは、おにぎりね、おかずは別の箱かしら?」

「その通り、どうぞ卜部」

おかずが入っている、弁当箱を卜部に渡した

「ありがとう」

「開けてみていい?」

「いいよ」

卜部はパカっとフタを空けた

「結構色々作ってくれたのね」

「そっそうかな」

中身は、卵焼き・タコのウィンナー・キャベツで野菜を巻いたもの・豚の照り焼き、の4点だ

「美味しそう、頂きます」

卜部は豚の照り焼きを、箸でつまみ、口に入れた

「……」

ドキドキしながら、感想を待った

「美味しいわよ、椿くん」

「本当! よかった……」
0261名無しさん@ピンキー2013/05/21(火) 18:00:06.74ID:sKJqqZUA
桜を見ながら、食事を楽しんだ

……
……
……

作りすぎたかな? と思ったけど全部たいらげた

「ごちそう様、ありがとう椿くん」

「お粗末さまです」

立ち上がり、後片付けをしようとしたら

落ちている桜を巻き上げながらサァーっと風が吹いた

「キャっ」

卜部はとっさにスカートを抑えた

「……」

おしい、見えなかった……

「エッチな風ね……みた?」

ジト目で見られた

「みっ見てないよ」

「ならよかった、早くかたしましょ」

……
……

夜空の下を肩を並べて帰った

本当は、肩を抱き寄せたかったけど、
それをしたらハサミでズタズタにされそうだから、やめておいた

橋の上につき

「じゃあね椿くん、またあs」

ブワァーっとまた、風が吹いた

「キャっ!」

俺の前で、卜部のスカートがめくり上がった
0262名無しさん@ピンキー2013/05/21(火) 18:01:11.47ID:sKJqqZUA
「あっ!」

パンツに何かがついていた

「もう……なによ……見た?」

「見た……」

「エッチ」

恥ずかしそうに言われた

「あっあの卜部、パンツになんかついてたよ」

「えっ……」

卜部は俺に背中向けて、自分のパンツを確認しだした
その後姿を見ているだけで、鼻血が出そうだった

「椿くんよく見えたわね……あっそうだ」

パンツについていたもの確認したのか、卜部はこちらを向き、俺に近づいてきて

「卜部?」

「椿くん、目をつぶって」

「わかった」

ギュッと目をつぶった

「はい、私からのデザート」

卜部の指を咥えた……あれ? 口の中に違和感が

口の中に入っている物を、指でとり出した

「なんだこれ?」

「桜の花びら」

「これってまさか」

「私のパンツについてたやつ」

それを聞いた瞬間、鼻血を拭いてひざまづいた

「じゃあね、また明日ね!」

なんとか顔を上げると、そこにはイタズラに成功して喜んでいる卜部の笑顔があった、
俺は鼻を押さえ、返事ができないまま、卜部を見送った
0263名無しさん@ピンキー2013/05/21(火) 18:03:13.24ID:sKJqqZUA
終了です。

桜なんかとっくに散ってしまったけど、
>>189さんのリクに答えて見ました。

パンツについた桜を舐めとる描写は、あまりに難しかったので
こんなもんで、ご勘弁を。
0268名無しさん@ピンキー2013/05/23(木) 22:07:00.65ID:0o4J+6Yn
皆様レスどうもです。

北海道は、今が桜が旬なんですね、関東は大違いですねw

本日、諏訪野分がチャージされたので、近々また投下すると思います。
0269名無しさん@ピンキー2013/05/27(月) 01:10:01.59ID:1cZ7qvoQ
投下 短いです。

金曜の夜遅い時間のある日

「ただいま」

誰からも返事が無かった、それもそうだ、いまは夜の1時……寝ていて当然だ

「今日は金曜日だからといって、友達と遊びすぎてしまった」

靴を脱いで、家に上がった

「喉乾いた〜」

渡り廊下を数歩進み、冷蔵庫をあけて、お茶を取り出しコップに注いだ

「ゴクゴク……ふぅ〜」

一気に飲みほし、ふと台所を見てみると

「料理した形跡がないわね」

どうやら、明くんは外食で済ましたみたいだ

「もう〜私がいないと、外食ばっかりなんだから……」

自分で作って食べる回数をもうすこし増やして欲しいと思うんだけどな〜

「まあいいや、お風呂入ろ〜」

リビングから、着替えとバスタオルを取り、お風呂に向かった

……
……

「ふぅ〜さっぱりした〜♪ 歯を磨いて寝よ〜っと」

シャコシャコと歯を磨き終わり

彼を起こさないように、静かに扉を開けて寝室に入った

「zzz」

一つしか無い布団で彼は熟睡していた

部屋が真っ暗なので、四つん這いになり手探りで布団を探し、彼を起こさないように静かに布団に入った

「zzz」

彼の寝顔をそーっと私の方に向けた

「zzz」

「何度見ても可愛い顔……」
0270名無しさん@ピンキー2013/05/27(月) 01:10:36.56ID:1cZ7qvoQ
「zzz」

彼は、タバコも吸わないしお酒もそんなに飲まない上に、遅くなる時は必ず私に連絡を入れてくれる

「でも、この間会社に電話来た時は少し恥ずかしかったな〜 嬉しかったけどね♪ んっ」

髪を撫でながら、オデコにキスをした

「zzz」

こうして彼の頭を撫でていると、ついつい意地悪な事をシタのを思い出した

「zzz」

もう無理と言っているのに、無理やり出させたり
放課後の教室で、無理やり犯したり
前の晩にさんざんシタのに、朝から無理やり出させたり
暗闇の教室で、出させなようにシたり
「中に出しちゃだめだよ」って言って無理やり中に出させたり
他にも、いろいろシタな〜

「この間も電車の中で無理やりしちゃったしね」

ごめんね、いろいろしちゃって……
だって単純で可愛いから意地悪したくなっちゃんだもん♪

「今後もいじめてしまうと思うけど、ずっと一緒にいてね♪ 大好きよ♪ 明くん♪」

「……zzz……ぅん……zzz」

明日はお昼は一緒にラーメンでも食べに行って、夕方は一緒に買物して、夜は彼の好きな食べ物を作ってあげよう

「そのあとは……いっぱいシようね♪」

「zzz」

「おやみなさい んっ」

彼の口にキスをし目を閉じた
0271名無しさん@ピンキー2013/05/27(月) 01:12:26.35ID:1cZ7qvoQ
終わりです。

短いです。

少し未来です。

なんの脈絡も無く少し未来の話です。

おまけに誰かわかりにくいです。
0272名無しさん@ピンキー2013/05/29(水) 23:59:02.48ID:vvWkIory
ありゃ、反応がない
今回のSSは皆様にはイマイチだったかなw
0277名無しさん@ピンキー2013/06/21(金) 14:41:50.90ID:HuU3rE7a
>>272
管理人様乙&GJです
ずっと投稿規制で亀レスすいません
やっと10巻が買えたので、また諏訪野や松沢あたりを
巻き込んだ濃厚ハーレムHモノでも考えようかな〜
諏訪野は絶対男のア○ル責めとか好きそうだし…w
0278名無しさん@ピンキー2013/06/24(月) 02:12:16.95ID:Nb6NCkKx
>>277

レスどうもです。

確かに諏訪野を書くときはいじめる側に書いてしまいますねw

ハーレムのSS期待して待ってます。
0279名無しさん@ピンキー2013/07/21(日) NY:AN:NY.ANID:Jmii1qAv
てs
0281名無しさん@ピンキー2013/08/17(土) NY:AN:NY.ANID:XyWIaZk6
投稿


キンコーンカンコーン

「ふぅーやっと終わったー」

今日はテスト週間最終日

午前中に終わったし、亮子とどこかに行くかな……
夏休みのことも考えなくちゃな

「椿? 今日は暇か?」

友達が話しかけてきた

「ごめん、今日は予定がある」

「なんだ、テストも終わったしみんなで”パァッーっと”騒ごうと思ったのに」

「そうだろうと、思ったよ…… また今度誘ってくれ」

「わかった、またな!」

「おう!」

手を振りながら、友達と別れた

「さてと、橋まで行くかな」

……
……
……

学校から、少し歩き橋に着いた

「まだ、いないか」

待つこと数分

「お待たせ〜 明くん」

亮子に腕を”ガシっ”とつかまれた

汗ばんだ亮子の姿にドキドキしてしまった
0282名無しさん@ピンキー2013/08/17(土) NY:AN:NY.ANID:XyWIaZk6
「亮子……」

見つめた後に、抱きしめてしまった
橋の上で、人目があるかもしれないのに

「んー? 急にどうしたのかな?」

オレの腕の中で、少し不思議そうに聞いてきた

「いやなんか、テスト期間中はあんまり一緒にいられなかったからつい……」

そう、テスト期間中は、一緒に帰ることもあんまりなく、
勉強期間を入れると2週間ぐらいは、
当然”あんなことやこんなことも”してないわけで

「気持ちはうれしいけど、ちょっと恥ずかしいかな〜」

「あっ……ごめん」

「ううん、全然いいよ〜 サッ お腹も減ったし、お昼を食べに行きましょ」

「そうだね、何か食べたいものある?」

「そーね、暑いし冷たいものがいいかな」

「じゃあ、つけ麺でも食べに行こうか?」

「うん!」

亮子の手を”グッと”つかんで、つけ麺屋に行くことにした

暑い中だらだらしゃべりながら数分歩き、駅の近くにあるつけ麺屋に着いた

自動扉のスイッチを押して、中に入った 涼しい

「くるの初めて?」

「うん、初めて」

「注文はオレ決めていい?」

「おまかせするわ〜」
0283名無しさん@ピンキー2013/08/17(土) NY:AN:NY.ANID:XyWIaZk6
味玉入りのつけ麺の食券を2枚買った

「いらっしゃいませ、こちらにどうぞ」

テーブル席にすわり、水を持ってきた店員さんに食券を渡した

くだらない事をしゃべりながら待つこと数分

「お待たせいたしましたー」

注文したものが来た

「美味しそう♪ いただきます」

「いただきます」

亮子がズルズルと音を立てて食べだした

「う〜ん 美味しい」

オレもズルズルと音を立てて食べた

「やっぱり うまいなー」

太めの麺で水で締めてあり、のど越しがいい
スープは、濃い目魚介系でとても美味い

「麺たべ終わっちゃった、スープはどうするの?」

「スープはねちょっとまってね、すいませーん」

麺を食べ終わった後はスープ割りをもらい、スープも全部飲み終わった

「「ごちそうさま」」

水も飲み干し、店を出た
0284名無しさん@ピンキー2013/08/17(土) NY:AN:NY.ANID:XyWIaZk6
「明くんの家に行きましょ」

「了解」

ぺちゃくちゃとしゃべりながら数分

「おじゃましまーす♪」

「飲み物もって行くから、オレの部屋に行ってて」

「はーい♪」

冷蔵庫に入っていた2Lの麦茶のペットボトルとコップを2つをお盆にのせ
自分の部屋に行った

ガチャリとドアを開け自分の部屋に入った
亮子は、靴下を脱ぎベッドの上で寝そべっていた

「ごめんなさい暑くてエアコンつけちゃった」

「いいよ」

目の前でトクトクとお茶をコップに注いで、座りなおした亮子にコップを渡した

「ありがとう…… 2週間ぶりぐらいだけど、随分久々に感じるわ」

「オレも亮子とまともに話すの、すごい久々に感じるよ」

隣に座り、ゴクゴクとお茶を飲み、しばらく雑談をした

二人とも飲み干し、コップをお盆に置いた

お互いに見つめあい

「キスしていい?」

オレが聞いた

「いいよ」

亮子がオレの腰に手を回してきた

「「んっ」」

久々のキスだ…… すごく甘く感じる

「「ううんっ」」

キスしながら、亮子に押したおされてしまった

口を離すと、亮子がポチポチとワイシャツのボタンを外し始めた

「オレすごく汗臭いと思うよ」

「大丈夫♪」

ベルトをカチャカチャと外しながら、
オレの胸の突起にキスしてきた
0285名無しさん@ピンキー2013/08/17(土) NY:AN:NY.ANID:XyWIaZk6
「ああんっ」

久しぶりの刺激に体をくねらせ、でかい声が出てしまった

「脱がすよ?」

「……うん」

腰を上げて脱がしやすいようにした

「さ〜てどれどれ…… わっ! もうすごいことになってる」

ガチガチにいきり勃っているモノが空気にさらされた

「ふ〜」

「あっんん」

「息を吹きかけただけでヌルヌルになっちゃった♪」

久しぶりの刺激なので、息だけでイきかけてしまった

「りょっりょうこ…… でちゃうよ……」

「もしかして、2週間ず〜っと我慢してたの?」

「……うん」

「やけに敏感だと思ったらそういうことね…… えらいえらい」

頭をなでられた

「そういう事なんだよだから、りょうこ…… はやく…… このままだと自然に出ちゃいそうだよ」

「もうしょうがないな〜、少し意地悪したかったけど、今回はすぐシてあげるね♪」

亮子がオレのアレを口で飲み込んでいった

「あ”あ”っ〜」

喉の奥から声がでた

「んっんっんっ」

オレの目を見ながら頭を動かし始めた

「あんんあ」

あまりの快感に布団をぎゅっと握り、すぐにこみ上げてしまった

「でっでそう…… あっぁぁ」

腰が無意識に持ち上がり、もう爆ぜてしまった

「……」

亮子は無言で口で受けとめてくれた
0286名無しさん@ピンキー2013/08/17(土) NY:AN:NY.ANID:XyWIaZk6
「んぐんぐ」

飲み込んでくれた

「熱く硬く すごい量だったわ♪」

オレの横に寝そべり、嬉しそうに伝えてきた

「りょうこ……」

今度はオレの番だと言わんばかりに亮子のことを組み伏せ、
セーラー服を上に持ち上げて脱がした、
青の水玉模様のブラが出てきた

「明くん、私汗臭いかもよ?」

それを聞いた瞬間オレのあれが、また元気になっていた

「いいよ全然 むしろそっちの方が」

「ばかっ 「んっ」」

キスをして、ブラを外した

「わー」

久しぶりの亮子のムネだ……
やさしく両手で両ムネを包んだ

「あん」

しっとり汗ばんでおり、やわらかくあたたかい
我慢できず、むしゃぶりついてしまった

「んんっ」

すこし、しょっぱく感じた

何回も揉みしだき、

「あんん」

「うんっあ」

「いやんん」

キスの雨を降らした

どんどん下にキスをしていき、
スカートにたどり着いた

「……いいよ」

「……うん」

脱がしやすいように、腰を上げてくれたので、
スカートのフックを外して脱がした、
ブラと一緒の青い水玉模様の下着が出てきた
0287名無しさん@ピンキー2013/08/17(土) NY:AN:NY.ANID:XyWIaZk6
「下着脱がすよ」

「……うん」

両足を通して、少し湿っていた下着を脱がした
足を広げて、花びらをみて見ると、蜜がたれていた

舌で愛撫してみると

「あぁっんん」

すごく甘い味がし、亮子の体が跳ねて甘美な声が響いた

もっと味わいたい、もっと聞きたい

口をピッタリ付けて、舌をよりおくに挿れて、丹念に愛撫した

「いっんあん」

「ああんあ」

「んんあぁん」

だらだらと蜜がたれて、大きい嬌声が広がった

オレも我慢できなくなってきたので

「いい?」

「……」

うなずいてくれた

「さてとゴムの準備だ、たしか机の中に」

引き出しを開けて、箱を取り出し中をみると

「あっ!」

「どうしたの?」

「ごめんゴム切らしてる、無くなっていたの忘れてた」

「私も持ってないわよ」

「どっどうしよう」

「いいよ…… ナマで……久しぶりだし明くんナマでしたいでしょ?」

普通だったら、ここで「今日はやめとこう」と言うのだろうけど

「え! 本当に!?」

我慢できなかった

「うん…… その代わり中に出さないでね」

「約束するよ」

いそいそと亮子の花びらに透明の汁が出ているアレを当てて、一緒になる準備をした
0288名無しさん@ピンキー2013/08/17(土) NY:AN:NY.ANID:XyWIaZk6
「じゃあ……いくよ」

「キテ」

腰を前に動かすと、どんどん入っていった

「ん……ん……」

「あ”あ”」

全部入った……

オレは、何も考えられなくなり、ガンガン腰を振った

「あん……んんあ」

「はっ……はっ……はっ」

生……ナマ……なま……

久しぶりの亮子の中……しかもナマ……最高だ

「あんっあっあん」

「や……ば……い」

そんな快感に長く耐えられるはずも無く

「でっでそう」

「うっうん……」

どこに出そう…… そうだ亮子のムネに出そう

腰を引き抜こうとした瞬間

「明くん大好き♪」

「え! りょっりょうこ!?」

両足をオレの腰に巻きつけ、力強くホールドされた

「あ”あ”っぁぁ」

思いっきり中に出してしまった
相当な量を出してしまった

「んっ あ…つ…い」

少し余韻に浸っていたが、我にかえり
0289名無しさん@ピンキー2013/08/17(土) NY:AN:NY.ANID:XyWIaZk6
「りょっりょうこ? 平気なのか?」

「きっと大丈夫よ」

「きっとって……」

「だって、久々だったし、中にほしかったんだもん♪」

「だもんって…… ってちょ」

つながったまま、抱き寄せられた

「熱くって硬くってと〜ってもよかったよ♪」

「……さっさいですか」

「中に出したことは、気にしなくて大丈夫だからね」

「……もし大丈夫じゃなかったら………責任とるよ」

「本当! うれしいな!」

にっこり満開笑顔だった

しばらくそのまま亮子のからだ引っ付いたままでいた
亮子の肌はやっぱり特別だな、こうしているだけで気持ちいい

「明くん、お姉さん帰ってくる前にお風呂入らないと」

「そうだね」

名残惜しいが、なんとも言えない
あたたかく居心地のいい亮子の中から、アレを引き抜いた

「あっん」

「うっわすっすごい」

思いっきり糸が引いていた

「綺麗にしてあげるね」

四つんばいで近づき

「あっ」

「んっんっ はい綺麗になった」

口で綺麗にしてくれた

「カバンとって」

「あっうん」
0290名無しさん@ピンキー2013/08/17(土) NY:AN:NY.ANID:XyWIaZk6
とって渡すと、ごそごそと中から、
ウェットテッシュを取り出した数枚取り出し
花びらを拭きだした

「歩くだけで、垂れちゃいそうだから」

見とれてしまった

「……おっお風呂の準備してくる」

あわててパンツをはいて、お風呂場に行った

まずいまずい、あんな姿見てたら、無限ループしちゃうよ

お風呂場に着き、ぬるめのお湯を張った

「呼びにいくか」

バスタオルを持ち、自分の部屋に戻った

「準備できたよ」

生まれたまんまの姿の亮子にバスタオルを渡した
亮子は、慣れた感じに体にタオルを巻きつけた

「ありがとう、行きましょ」

着替えを手に持ち、お風呂に向かった

パパッとシャワーを浴び、

ぬるめのお湯に二人で入り、散々イチャついたあとお風呂をあがった

着替えて、部屋に戻った

「今日、夕飯食べてけば?」

「じゃあ、そうしようかしら、家に連絡しなくっちゃ」

それから、夏休みの予定を話し合った

その後帰ってきた姉さんが、やたらとはしゃいで作った、
冷やしゃぶを食べて

遅い時間になったので、駅まで送り

「「んっ」」

キスを交わして

「じゃあね〜」

「うん、ばいばい」

バイバイした
0291名無しさん@ピンキー2013/08/17(土) NY:AN:NY.ANID:1Uoc1rQE
終了です。
ちょっと未来で書いた、"「中に出しちゃだめだよ」って言って無理やり中に出させたり"の部分です。
なんか自分が書くとどのSSも似たつくりになりますね。
0295名無しさん@ピンキー2013/08/19(月) NY:AN:NY.ANID:XkUD9Oah
皆様レスありがとうございます。

SSを書かなかったのは、規制はあまり関係なかったりします。
単純にほかの事やってました。

今後は、規制が無ければまたちょくちょく投稿したいと思います。
まあ、しばらく諏訪野だと思いますが。
0296名無しさん@ピンキー2013/09/18(水) 19:50:44.02ID:1BJQ//i9
投下


「お……」

なんか聞こえる

「お……き……」

んー

「起きて」

あー朝か

「……」

「やっと起きた」

起きたのはいいけどボーっとする

「おはよう」

「……おはよう亮子」

「歯磨いて、顔を洗ってきて、朝ごはんがもうすぐできるから急いでね」

「うーんー」

まったく目が覚めないまま、洗面所に向かった

シャコシャコと歯を磨き、ジャブジャブゾリゾリと髭剃りと顔を洗った

「おまたせ」

「いまできたわよ」

目の前には、カリカリのベーコンとレタス、こんがり焼けた食パンとコンソメスープがあった

「「いただきます」」
0297名無しさん@ピンキー2013/09/18(水) 19:51:15.33ID:1BJQ//i9
テレビを見ながらモグモグ食べていると

「ねえ?」

「うん?」

「今日金曜日だし、二人で飲みに行きましょうよ」

「いいよ」

「場所はそうねー明君の会社の近くにある、お店でいいでしょ?」

「うん」

「会社が終わったら携帯にメールするね」

「わかった」

……
……
……

二人とも食べ終わり、途中まで二人で同じ電車に乗った

30分ほど乗り

「オレはここだから」

「じゃあ、また後でね〜」

「おう」

電車扉が閉じて発車するまで、手を振った

駅からテクテク歩いて、会社に向かうことにした
0298名無しさん@ピンキー2013/09/18(水) 19:51:46.02ID:1BJQ//i9
ポケットから何気なく携帯を取り出してみた
「いやー携帯って便利だなー」
今度折りたたみ式の携帯が出るらしい、
まあ、このフリップ型の携帯に今のところ不満はないから
買い換える予定はない

いずれは、カメラつきの携帯とかが出るのだろうか?
そしたらちょっと欲しいな

こんなことを考えてるうちに会社についた

とてもとても面倒な一日が始まってしまった

朝礼で上司の話を聞き、仕事が始まった

……
……
……

「昼か」

亮子に作ってもらった弁当を会社のデスクの上で食べた

「やっぱ美味しいな」

……
……
……

「やっと終わったー」

携帯がブルブル震えているので、みて見ると

『終わったよ〜♪』

とメールが着ていた

『オレも今終わったから、駅で待ってるよ』

「送信と」

さっさと帰りますか〜

「お疲れ様です」

出口に向かいながら、いろんな人に言っていった
0299名無しさん@ピンキー2013/09/18(水) 19:52:16.83ID:1BJQ//i9
「おうっお疲れ様」

「お疲れ様〜」

会社を出て駅に向かった

少し歩き駅についた

「まあ当然いないわな」

駅で待つこと十数分

「お・ま・た・せ」

「お腹減ったよ、早くいこう」

「うん! 明君、行くところ決めてあるの?」

「串かつ屋」

「いいね〜 行こう、行こう」

二人で肩を並べしゃべりながら歩き、串かつ屋についた

「ここだよ」

「意外と綺麗な店ね」

「できたばっかだしね」

入り口のドアに手を掛けガラっと開けた

「いらっしゃいませ! 何名様でしょうか?」

「二人です」

「こちらへどうぞ」
0300名無しさん@ピンキー2013/09/18(水) 19:52:47.25ID:1BJQ//i9
テーブル席に案内された

「飲み物は決まりでしょうか?」

席に着くなり聞かれた

「生ください」

「私はカシスオレンジ」

「かしこまりました」

メニューを聞いて奥に引っ込んでいった

「今日も疲れたよ」

「そうね〜」

適当なことを話していると

「お待たせいたしました」

ビールとカシスオレンジそれとお通しのキンピラがきた

テーブルにドコドコと置かれた

「メニューはお決まりでしょうか?」

「オレが決めていい?」

「まかせるわ」

「えーっと、このセットとホルモン焼きください」

「かしこまりました」

メニュをー聞いて再び奥に消えていった

ジョッキを片手に持ち

「「かんぱ〜い」」

ゴッキュゴッキュと飲んだ

「プハァうまい」

「うん、おいしい」

キンピラをつまみながら、しゃべっていると
0301名無しさん@ピンキー2013/09/18(水) 19:53:18.03ID:1BJQ//i9
「はい! お待たせしましたー」

串揚げのセットとホルモン焼きがきた
それにソースと山のようなキャベツもきた

「亮子」

「なに?」

「ソースは二度付け禁止だよ」

「了解」

「うん! うまい!」

「ほんと このソースが美味しいわ」

牛や豚や野菜の串揚げをたらふく食べた

……
……
……

「ふぅ〜 お腹いっぱい」

「オレもいっぱいだよ、いこうか?」

「そうね」

席を立ち会計に向かった

「俺が出すよ」

「いつもありがとう、でも今日は私が出すわよ」

「あー、じゃあお願いしようかな」

亮子に払ってもらい、店を出た
0302名無しさん@ピンキー2013/09/18(水) 19:53:51.13ID:1BJQ//i9
「結構遅い時間になっちゃたわね」

「そうだね、すぐ帰ろうか?」

「そうね」

真っ直ぐ駅に向かった

二人でホームで待っていると、すぐに電車が来た

電車に入って見ると、座れない程度に混んでいた

「座れなさそうね」

「だね、立ってようか」

座れないことを悟ると亮子はドアのすぐ横に立って、
席の一番端っこに背をもたれていた

オレは亮子の前に突っ立ていた

二人で適当に話していると、電車が止まり
俺たちがいる逆側のドアから大量に乗って来た

「うわーなんだこれ」

「今日ってなんかイベントあったかも」

車内がギュウギュウになった

オレは押されて、亮子と超密着になった

「ごめん、痛くなかった?」

「いいよ……」

あっ……この雰囲気は……まずい

「えっちょここ電車のなk んっ」

首筋にキスされ

色っぽい目で見つめられ

「ふふ」

「そなところ触んないで……」

ズボンのチャック当たりを優しくさわさわしてきた
当然オレのアレはそうなるわけでして

「苦しいでしょ? 出してあげるね」

スカートをオレのアレにかぶせて
ジーっとチャックを下ろされ、パンツの中をゴソゴソされ
アレが空気にさらされた
0303名無しさん@ピンキー2013/09/18(水) 19:54:21.66ID:1BJQ//i9
「熱くて硬くなってるよ」

「それは亮子がいじるから……」

亮子はどこからか見慣れたものを出し、周りにばれないように封を切った

「それって……」

「つけてあげるから、いつでも出していいからね」

ゴムをつけて、股ではさんだ

「すごいよ……そりかえってる……」

亮子の太ももはとても柔らかくあたたかい

「じゃあ動くよ」

腰を動かしてきた

「あっ」

声が抑えられないので自分の手で自分の口をふさいだ

「声が我慢できないのね? そんなにいいんだ?」

「……」

黙ってうなずいた

周りにいる人に怪しまれないように、本当に少しだけ腰を動かした

電車の中で人がたくさんいるのに……いや……いるからだろうかすごい興奮した


「ピクピクしてきてる……」

ほかの人にはどう映っているのだろうか? 
それを考えるとさらに高揚した……もう限界だった

「出して……」

「……あぁっ」

アレが何回も跳ねた…… 思わず声が漏れた……

「はぁー出てる……ビクンビクンしてるよ」
0304名無しさん@ピンキー2013/09/18(水) 19:59:33.59ID:1BJQ//i9
一人じゃ立ってられなくなり、亮子にしがみつくように抱きついてしまった
電車にの中なのに恥じも外聞もなく抱きついてしまった

亮子もオレの腰に手を回してくれて抱きしめあう格好になった
正直癒される、もう何度も抱きしめあったけど、この感覚は一生変わらないと思う

そんな余韻に浸るもつかの間、降りる駅についたので、変な格好のまま降りた
本当に変な格好だと思う、だって亮子のまたぐらにアレをはさんだまま、向き合って
降りたのだから……その間は亮子は後ろ歩きのままだし、周りの人は不思議に思ってたのに違いない

電車が出発し誰も回りにいないこと確認した後に、体を離しゴムを取りアレをしまった

ゴムは駅のゴミ箱にでも捨ててしまおう

「……」

「いっぱい出てるね…… いたい いたい」

ホッペを引っ張った

「ばれたら、やばかったぞ……」

「大丈夫、大丈夫、見えないようにシタから」

「そういう問題じゃ……」

「さっ、お家に帰ったら続きしましょ♪」

「……うん」

相変わらず亮子には敵わないと思いつつ一緒に帰った
0305名無しさん@ピンキー2013/09/18(水) 20:04:11.18ID:1BJQ//i9
終わりです

ちょっと未来で書いた

”「この間も電車の中で無理やりしちゃったしね」”

の部分です

電車の中のどこにいるのかがちゃんと伝わっているのかが不安です
あと臨場感、周りにたくさん人がいるって事を書くのが個人的には難しいです
正直うまくかけてないです。

これが今の限界なんで、投下しました。

もしよければ誰かアドバイスをくれるとうれしいです。
0309名無しさん@ピンキー2013/09/21(土) 00:17:50.17ID:Q5dLVQ7e
昨日の夜、夢を見た。
いつもと同じ様に、いつもの日課。
だけど、1つだけ違っていたのは・・・。

「椿くん、どうしたの?なんだか顔が赤いわ」
その日の帰り道。
俺はいつもと変わらないフリをしていたけれど、そんな事は卜部には通じない。
「え?赤い?別に・・・」
「・・・」
「・・・」
「・・・ふっ」
「っ!わっ、ま、待った・・・分かった、分かったからっ」
いつものアレが発動されそうで俺は慌てて阻止しようとした。
「なに?」
卜部の捲れたスカートが、ゆっくりと下りた。
「じ、実は・・・昨日、夢を見たんだ」
「夢?」
「うん・・・その・・・いつもの日課をしている夢だったんだけど・・・でも、夢では・・・指からじゃなくて、指じゃなくて直接・・・」
「・・・」
ああ、卜部が黙ってしまった。しかも前髪で目が隠れているから、どんな表情をしているのか分からない。
「はは・・・単なる夢だし・・・はは」
情けない俺の笑い声が虚しく響いた。

「それで」
「へっ?」
卜部が、声を出した・・・。
「それで、直接、私の涎を舐めて・・・どう・・・甘かった?」
声のトーンから怒ってはいないみたいだった。
「あー、う、うん・・・甘かった」
「いつもより?」
「・・・うん」

「・・・」
「・・・」
卜部は、黙ってしまって。俺も黙ってしまって。
そのままお互い黙ったまま時間だけが流れ。

”くちゅくちゅ・・・”
という音が聞こえて来た。卜部の、口の中から。
そして。
「はい」
「え?」
卜部は口から舌を出し、その舌には、涎が光っていた。
「え、いいの?」
「・・・」
卜部は黙ったままコクリと頭を下げた。
俺は、ゆっくりと卜部に、卜部の顔に舌に近付き、自分の舌を出すと、
卜部の舌を、ぺろりと舐めた。

・・・甘い、いつも以上に甘い。
今までで1番甘く感じた涎に気が遠くなりそうだった。
03103092013/09/21(土) 00:19:53.73ID:Q5dLVQ7e
すみません。
勝手に初投稿ですが
オチないです。
0311名無しさん@ピンキー2013/09/21(土) 00:47:29.01ID:R6niqgk+
皆様レスどうもです。

ドキドキしたとか新作が読めてうれしいとか、
ありがとうございます。

諏訪野の書きたいSSは終わりました
もし次書くとしたら、違うキャラになると思います。


>>309
GJ
オーソドックスで甘い感じがいいですね
このSSを読んだら、原作で「夢」って初期以外
出てきてないことをフト思い出しました。
0312名無しさん@ピンキー2013/09/21(土) 01:13:43.82ID:pmuyENgz
ここで言ってる「夢」っていうのは、おもちゃ箱ひっくり返したような強烈なやつのことです。

軽いのを含めるとそれなりにでてますね。

変な捕捉&連レスすいません。
03143092013/09/22(日) 02:29:54.88ID:34KH28+a
>>311>>313
ありがとうございます。
また数日後、投稿させていただきます。
0315名無しさん@ピンキー2013/10/03(木) 21:24:47.80ID:UKXdXSU0
髪フェチとしては中学生編で早川と恋人になったあとの高校編(本編時期)の話が見てみたいかな?
椿くんが早川の長い髪でアソコを愛撫されたり、ラブラブエッチしたり、想像するだけでドキドキが止まりません
0316名無しさん@ピンキー2013/10/04(金) 23:10:51.21ID:0Irn62Bj
>>315
それは、管理人さんにリクエストしているのですか?

それとも第三者に書いてもらいたいってこと?

もし、前者ならハッキリそういった方がいいのでは?
0317名無しさん@ピンキー2013/10/11(金) 04:17:18.19ID:UV3KZLPI
投下


「zzz」

俺、椿明はいま、車で年上のアイドルを送っているところだ

「zzz」

横にいるアイドルは、マネージャーの俺でもよくわからんでかい飲み会で、
酔いつぶれて、助手席を最大まで倒して絶賛爆睡中だ

……
……
……

暗闇の中を車を走らせ、助手席でつぶれているアイドルのマンションに着いた

「百夏さん百夏さん、つきましたよ」

「zzz」

ゆっさゆっさと体を動かすけど、返事がない……

「はぁ〜」

運転席のドアを開け、外に出て助手席のドアを開けた

「百夏さん百夏さん」

今一度ゆっさゆっさと体を動かしたけど

「zzz」

案の定起きない

「……まいったなぁ〜」

車の中で起きるのをまつか? いや俺も早く帰りたい……
無理やり起こしても、一人で帰れるか不安だな……

「……がんばるか 失礼しますよ」

「zzz」

百夏さんの荷物をもって体を持ち上げ、おんぶした、車の中に荷物が無いかチェックし

「行きますか」

「zzz」

トコトコとマンションにに向かった
0318名無しさん@ピンキー2013/10/11(金) 04:18:39.54ID:UV3KZLPI
「……」

オートロックさんとご対面した

「さてと」

すいませんと心の中で言いながら、百夏さんのカバン中を物色した
キーケースを見つけ、片っ端からカチャカチャやったら開いた

馬鹿でかいエントランスに入り、エレベーターに入った

「1005号室だから10階かな」

10階のボタンを押すとエレベータは上に上がった

「……」

「zzz」

10階に着くとドアが開いた

「1005号室だから、えーとこの部屋だろ」

再びキーケースから鍵を取り出してカチャカチャやったら開いた

「百夏さん、つきましたよ」

「zzz」

ダメか…… ベッドまで連れてくか

「お邪魔します」

靴を脱ぎ玄関を上がった

「zzz」

「百夏さんの靴も脱がさないと」

廊下におろして、靴を脱がそうとしたら

「どうなってんだこの靴……」

四苦八苦し何とか脱がした
0319名無しさん@ピンキー2013/10/11(金) 04:19:36.25ID:UV3KZLPI
電気をつけ再びおんぶし、部屋の中をうろつき

「ここかな……」

寝室を見つけた

部屋が広くて見つけるのに手間取った

「よっこらしょっと」

真っ暗の中、ベッドに百夏さんを寝かした

「はぁー疲れた……帰ろう……んっ?」

起きたのだろうか? スーツの裾をつままれた

「……み……み…ず……」

「あーはいはい、冷蔵庫の中を物色しますよ」

キッチンに行き、冷蔵庫から飲みかけの水を取り出した

「もってきましたよ、飲めますか?」

ペットボトルを渡したけど、手をスッポ抜け床に転がった

「やれやれ」

キャップを開け、百夏さんの首を起こし飲ませた

「ングング……zzz」

水を飲むとまた寝てしまった

「今度こそ帰ろう……おきてるのかな?」

また裾をつままれた

振り払うのはとても簡単だがやってはいけない気がした

「もしかして寂しいのかな?……」

「zzz」

「……」

「zzz」

より強くつままれた気がした

「わかりましたよ、起きるまでいますよ」

そういうと手は、脱力し離れていった
本当は起きてるんじゃないか?

ためしに頭をなでたり、ホッペをツンツンした

「zzz」

「反応なし……」
0320名無しさん@ピンキー2013/10/11(金) 04:20:07.00ID:UV3KZLPI
いろいろ落ち着いたら、どっと疲れがきたので、床にねっころがった

「……」

紆余曲折ありアイドルのマネージャーをやることになったが
なかなかしんどい……と思いきやそうでもなかった

なんか、やる前は百夏さんのマネージャーは大変だから「頑張れ」
ってなことをいろんな人に言われたけど……

なにしろ、わがままが多いのは聞いたけど、そんなに言わないし
昔事務所から逃走して、大変だったのも聞いたけど、俺になってからはそんなことは無い……

いままでのマネージャー全員、百夏さんのわがままやらなにやらで、
やめてしまったらしいけど本当なのか?

この前なんか、すごい高い焼肉奢ってくれたぞ? あれはとても旨かった……

そんなことを考えていると俺も……眠く……zzz

……
……
……

「んっ〜」

「起きたなぁ〜」

目を覚ますと、百夏さんが俺のホッペをツンツンしていた

「そんなところで、寝てないで私の横にきなさいよ」

酒が残っているせいか、妙なことを言ってきた

「……」

躊躇していると

「は・や・く!」

ポンポンとベッドの空いているところを叩いて急かしてきた

「あっじゃあ失礼いたします」

スーツを脱ぎ捨てて、百夏さんの横に寝そべった
0321名無しさん@ピンキー2013/10/11(金) 04:20:42.71ID:UV3KZLPI
「ふっふーん」

なにやらうれしそうな顔をし足を絡ませ、俺の上に来た

「ちょっとまずいですって」

「なにがよ〜うれしいくせに〜」

「そっそれは否定しませんけど」

「ヒャッキーちゃんがこんなに近くにいるんだから、もっとうれしそうにしなさいよ」

「はっはぁ〜」

「あんた、やっぱり可愛い顔してるわよね、素直だし、私のお気に入りよ!」

「そりゃあ、どーも」

「ほかのやつらはね、どうも気に入らなくて、無理難題言ってやめさせてやったわ、最初の人はまぁまぁだったけどね」

なるほど、俺は気に入ってもらったから、変なわがままも言われなかったのか……

「あんたは特別よ、感謝しなさい」

「……ありがとうございます」

「素直で可愛いわね…んっ」

ホッペにキスされた

「うれしい?」

「はい、うれしいです」

「ここまで運んで来てくれたご褒美に……」

そういって、服を脱ぎ始めた

「ちょちょっと」

下はスカート上は黒いブラが丸出しになっていた

「なによ? なんか不満?」

「不満じゃないですけど……ってそういうのではなく、まずいですって」

「ふーん、あんたいま特定の相手でもいるの?」
0322名無しさん@ピンキー2013/10/11(金) 04:21:18.23ID:UV3KZLPI
「いっいないですけど」

「じゃあ、いいじゃない! 今からあんたは私のもの!」

サラっととんでもないことを言われた

「えっ! まって」

「うるさいわね! その口をふさいでやる!」

「タッタンマ! んっ!」

首に手を回され抵抗できないように、口をふさがれた

「「んっんんうん」」

舌で口内をかき回された

「「んんうんんー」

口を離すと、唾液の橋が思いっきり俺のワイシャツにたれた

「ふぅ よし! おとなしくなったわね!」

「……もう……好きにしてください」

頭がポーっとしてきて、体が熱い……主にアソコが

「そんなヤケにならいでよ、いまたくさん気持ちよくしてあげるから」

添い寝をしながら、ワイシャツを脱がされ、体中にキスをされた

「あっあっんっ」

「可愛いわね〜 素直に反応しちゃって♪ 下の方はどうなってるかしら♪」

ベルトを外され、チャックを下ろされ、ズボンを投げ捨てられ……

「なんかが盛り上がって引っかかるけどパンツもポーイッ」

パンツも投げ捨てられ、あれよあれよという間に生まれた姿になってしまった

「どれどれ……すごいことになってるじゃない♪」

「……そっそりゃあ……まあ あっ」

いきなり、ギュッと握られた

「あんた、妙に反応いいわね……もしかして初めて?」

「……はっはいそうです」

「へぇ〜 私が最初の女になるのね〜 光栄に思いなさい!」
0323名無しさん@ピンキー2013/10/11(金) 04:21:54.67ID:UV3KZLPI
「は……はい」

どうやら、今から俺はあそばれるらしい

「動かすわよ〜」

上下にしごかれた

「あっあっうっん」

「わぁーヌルヌルしてきた〜 もしかしてもう出そう?」

「でっ出そうです……」

「じゃあ、私の口の中で出してね」

「えっ!!」

ぱくっと咥えられた

「あ”っー」

その瞬間出てしまった、腰が跳ねて出てしまった

「んぐんぐ んん」

どうやら飲み込んだらしい

「これが、あんたの味なのね……悪くないわね」

「そっそうですか……」

「今度はあんたが私のことをシテ」

「わかりました」

ブラを脱ぎ捨て、スカートと下着を豪快に脱ぎ捨てた

「まずキスして」

「はっはい」

「「んっん」」

下を絡ませるキスをした

「「んー」」

どちらからでもなく、口を離した
0324名無しさん@ピンキー2013/10/11(金) 04:22:25.26ID:UV3KZLPI
「今度はいっぱい私の体にキスして、おっぱいもたくさん可愛がってね♪」

「はい」

ムネを揉んだ……

「あんっ」

やわらかい……少し小さいが弾力もあり最高だ

体中にキスをし舐めまわした

「んんっいいよ〜 気持ちいいよ…… ねえ」

俺の手を持ち、下に誘導された……触って見るとしっとり濡れていた

「ここも舐めて〜」

百夏さんの下の口にキスをした

「んんっあっ もっともっとシテ ゆび入れて」

濃厚なキスをし、指をいれ激しく動かした

「あっーんんっ」

「わっわすごい、みっ蜜が……」

手にとって舐めてみた……少しすっぱい味がした……百夏さんのだと思うと美味しく感じた

「今度は私のターンよ」

ドンっと押したおされた

「あらら、もうこんなにしちゃって……もっと硬くしてあげるわね」

「あっんん そっそんなところを…… うんんあっ」

アレを手で持ち、その下を舐めまわされた

痛いくらいに硬くなった

俺の上に百夏さんが乗っかり

「ここまでしてあれだけど、私が最初でいいの?」

いまさらな質問だった

「いいです、もっ百夏さんがいいです」

本心から出た言葉だった

「なっなんか今の嬉しいけど、ちょっと恥ずかしかったわね……」

「いっ言わせといて、なんですかそれは…… う」

どんどん俺のが飲み込まれていった……そして
0325名無しさん@ピンキー2013/10/11(金) 04:23:03.75ID:UV3KZLPI
「あっ」

「あーん……入った……どう私の中は?」

「あたたかくて、きつくて……とってもいいです」

「当然よ! さあ行くわよ!」

動き始めた……

「はっ激しいです……」

とても激しくダンサーみたいだった

「あっあっあっ」

「んんあ……そっそんなにしたら……もっもう出ちゃいます」

「いいわよん……出しちゃって〜」

百夏さんが顔を近づけジーっと俺の顔を見始めた

「でっでる……ああっ」

ビクビクと俺の腰が揺れて、放出した……

「出たわね〜 あんたのイク時の顔可愛かったわよ」

そのために、顔を近づけたのか……

腰を上げて、ズチュリと飲み込んでいたモノを解放した

「ねえ……見てて……」

「?……わっ」

百夏さんの花びらから、俺の出したものがこぼれてきた

「いっぱい出したわね」

「……自分でもびっくりしてます……ってナニをしてるんですか?」
0326名無しさん@ピンキー2013/10/11(金) 04:24:09.17ID:UV3KZLPI
俺のアレを再び口に入れようとしていた

「あんたのアレを起こそうと思って」

「なっなんでですか?」

「だって私まだ満足してないもん♪ まだまだいけるでしょ? 寝かさないわよ!」

「だっだめっ〜〜〜〜」

結局この後は数え切れないほど、搾り取られた

……
……
……

「んん?」

「あっ起きた」

「おはようございます」

「おはよう♪」

起きてみると、お風呂に入ってばっちりメイクをしてある百夏さんがいた
気のせいか服もおしゃれに見えた

「いま、何時ですか?」

「もうすぐ12時よ はい飲むでしょ」

コーヒーを渡された

「ありがとうございます」

コーヒーを飲んで落ち着いて見ると、自分の体がカピカピになっていた
0327名無しさん@ピンキー2013/10/11(金) 04:39:32.83ID:24vbTq+n
「えーと……その……」

「なんでしょうか?」

「きっ昨日言ったことなんだけど……」

「? どのことですか?」

「気に入っているとか……私のものとか……」

「はぁ……」

「あっあれは、お酒が入った勢いで言ったことではなく、ほっ本心だからね……」

「わっわかりました……ありがとうございます」

これは告白なのだろうか?

「その返事は受け入れてくれたって事でいいのね!」

「はっはい」

やっぱり告白だったらしい

「それ飲んだら、お風呂入って出かける準備をしなさい」

「どこか行くんですか?」

「今日は久々のオフだから、買い物に行くの! 付き合いなさい! おっとあんたに拒否権は無いわよなんたってあんたは私のものなんだからね!」

どこか恥ずかしいのか、そっぽ向きながら言われた

「……はぁ……わかりましたよ」
「わかったなら、早く準備しなさい」

やれやれと思いつつも少し楽しみに思いながらコーヒーを飲み干した
0328名無しさん@ピンキー2013/10/11(金) 04:49:52.89ID:24vbTq+n
終了です。

完全にif設定で書きました、好き勝手書きました。


>>315

これは、僕へのリクエストなんでしょうか?

もしそうなら、申し訳ないんですがお受けすることができません。
理由は、早川のSSはなんとなくですがエッチシーンを書きたくないんですよ…

変な理由ですいません。
0329名無しさん@ピンキー2013/10/11(金) 04:58:31.41ID:24vbTq+n
捕捉

いま保存庫にある話しの続きから書くのが抵抗があるだけです。

早川とのエッチシーンがあるSSはもしかしたら、保存庫にある話しとはまた別に書くかもしれません。

連レスすいません。
0332名無しさん@ピンキー2013/10/15(火) 01:35:33.61ID:xXUApTRv
レスどうもです。

設定的には、年下の椿君がマネージャーで年上のヒャッキーがアイドルで
IFのSSを好き勝手書きました。

早川のSSですが期待してくれてる人がいて嬉しいのですが…
やっぱりあの続きから書くとなるときついです。

僕はしばらくSSは書けそうに無いです理由は完全に私用ですがw
0333名無しさん@ピンキー2013/10/21(月) 03:30:54.28ID:eb7HH1Sf
  『謎の彼女W』

 せーの、と小さく息を合わせる声が遠くで聞こえたような気がした。
 「おはよう、椿くん。」
 「おはよう、明。」
  えっ。
 寝起きのボーッとした頭が一気に冴えてくる。
 ぼやけた視界が次第にクリアになってくる。
 狭いシングルベッドの両脇に、自分を見下ろす格好で、二人のまったく同じ顔をした少女が腰掛けているのが見える。
 (う、卜部が二人…!?)
 顔だけではない。髪型も同じ黒髪で、同じセーラー服を着ていた。
 傍目には双子の女子高生が椿を挟んでベッドの両サイドに座っているようにしか見えない。
0334名無しさん@ピンキー2013/10/21(月) 03:32:22.50ID:eb7HH1Sf
(も、もしかして…)
 椿は混乱した頭を必死に整理し、搾り出すような声で尋ねた。
 「卜部と…今井百夏…?」
 「ピンポーン!正解でーす!」
 言うが早いか百夏は椿の首っ玉に飛びつくのだった。
 「明、久し振りだな!会いたかったぞ!」
 「あっ、こ、こらっ!」
 卜部が慌てて止めに入るが時既に遅し。起き上がりかけた椿の上半身は、百夏によって再びベッドに組み伏せられてしまった。
 「ごめんね、椿くん…付いていくって聞かなくって…」
 申し訳なさそうに卜部が言った。
 「彼女…事務所の寮を抜け出してきたらしくて…私の所に転がり込んできたの…」
0335名無しさん@ピンキー2013/10/21(月) 03:33:36.82ID:eb7HH1Sf
確かに椿は卜部には今日は父も姉も前夜から出かけていて、今日は家には自分一人しかいないことは告げていた。
 「無用心だぞ明!玄関に鍵も掛けずに寝ちゃうなんて。」
 「もう!こっそり忍び込んで驚かせようって言ったのは百夏でしょ!」
 たしなめる卜部の声も聞かず、百夏は続けた。
 「どうだ?おとなしくしてたらどっちがどっちかわからないぐらいにそっくりだろう?」
 百夏は一旦椿を解放し、卜部の横に並んだ。
 「髪もわざわざ黒く染め直したしな!」
 「制服は私の予備のを貸してあげたの…」
 卜部が補足する。
0336名無しさん@ピンキー2013/10/21(月) 03:36:13.57ID:eb7HH1Sf
「美琴だって結構ノリノリで話に乗ってきてたじゃん!」
 「えっ…いやそれはあの…」
 (ノリノリだったんだ…)
 と、椿は思った。
 「彼女が二倍に増えて嬉しいでしょ?明。」
 いつの間にか椿の隣に座った百夏が耳元で囁いた。
 「あ、ああ…でも似過ぎてて何だか不思議な感じで…」
 椿の正直な返答が百夏には不満だったらしい。
 「何だよ!リアクション薄いなあ。国民的アイドルのヒャッキー様がこんなに接近してあげてるっていうのに。」
0337名無しさん@ピンキー2013/10/21(月) 03:37:15.11ID:eb7HH1Sf
「いやでも、俺にとっては二人目の卜部って言うか…」
 「何だそれ!なんかムカつく!ってか、妬けちゃうんだけど!」
 「百夏には悪いけど…私は嬉しいわ…そこまで言ってくれるなんて…」
 こちらも椿の隣に陣取った卜部が、百夏の言葉を引き取って呟いた。
 (あ…卜部…涎が…)
 卜部の唇の端から、一筋涎がこぼれるのを椿は見逃さなかった。
 「もう!こうなったら意地でもアタシの方を向かせてやるんだから!」
 そう言い放つと百夏は急に声をひそめて聞いてきた。
0338名無しさん@ピンキー2013/10/21(月) 03:38:11.69ID:eb7HH1Sf
「ねえ…二人はもうキスくらいはしたの?」
 「え?…い、いや、まだだけど…」
 「それは良かった。じゃあおんなじ条件で比べられるね。明、ベロ出して!」
 「え?いきなり何を…」 
 「美琴とアタシで同時にキスして、どっちがいいか明に決めてもらうの。大人のキスって言ったらベロチューに決まってるでしょ!」
 「私はそんなの…」
 そんなの嫌、と言いかけた卜部の言葉を遮って、百夏は挑発的に言った。
 「うだうだ言ってると、アタシが先にファーストキス、奪っちゃうよ!」
0339名無しさん@ピンキー2013/10/21(月) 03:39:04.83ID:eb7HH1Sf
 言うが早いか、百夏は椿の鼻をギュッとつまんだ。
 「ふがッ!?」
 椿が思わず口を開けてしまったところに、百夏が舌を乱暴に突っ込んでくる。
 それと全く同時に、卜部がわずかな隙間に舌を滑り込ませてきた。
 (うおッ…これが女の子の舌…柔らかくて甘い…)
 「んっ…んっ…」
 「あ…ぅん…」 
 最初はただ息をひそめて舌を触れ合わせるだけだったのが、次第に呼吸が苦しくなり、鼻から甘い喘ぎ声が漏れ出す。
0340名無しさん@ピンキー2013/10/21(月) 03:40:12.11ID:eb7HH1Sf
生理的反射なのだろうが、舌は入ってきた
異物に対して巻き取るような動きを自然にしてしまうものだ。
 三人の舌は意識とは関係なくぬらぬらと動き出し、互いに絡まり合った。
 さらに卜部の口からは徐々に唾液が溢れ出し始めた。
 それは卜部の舌を伝い、多くは椿の口へ、一部は百夏の口の中へと流れ込んだ。
 いつかは卜部の口から直接、思う様飲んでみたいと妄想していた卜部の唾液である。
 ある程度量が溜まってきて、椿はコクコクと喉を鳴らして飲み込んだ。
0341名無しさん@ピンキー2013/10/21(月) 07:24:10.90ID:eb7HH1Sf
ある程度量が溜まってきて、椿はコクコクと喉を鳴らして飲み込んだ。
 (うおお…すごく甘いのに…全然くどくなくて…何これ…ずっと飲み続けていたい気分だ…)
 夢に見た卜部の唾液の味は、まさに甘露と表現するのにふさわしい、想像以上に素晴らしいものだった。
 …どれぐらい時間がたっただろう。触れ合っていた三人の舌が、ようやく離れた。
 「はあ…はあ…ごめんね…明…」
 荒い息の中で、百夏が呟いた。
 (ん?何であやまるんだ?)
 いぶかしんだ椿への答えはこうだった。
0342名無しさん@ピンキー2013/10/21(月) 07:24:54.14ID:eb7HH1Sf
「アタシ…美琴ともっとキスしたくなっちゃった…」
 「な…何を言い出す…んっ!」
 言いかけた卜部の唇を、百夏のそれが素早くふさいだ。
 ぴったりと合わさった唇の中で、見えはしないがおそらく百夏の舌は、激しく卜部の口腔を隅々まで犯しているのだろう。
 受け身の卜部は、突然のことに困惑の表情を浮かべながら、百夏にされるがままになっていた。
 「ぷはあっ…」
 ある程度満足したのか、しばらくして百夏は卜部から唇を離し、大きく息をついた。
 その瞳は明らかにとろけたように潤んでいた。
 「だって…美琴の舌…何て言うか…とってもおいしいんだもん…」

               〈つづく〉
0346名無しさん@ピンキー2013/10/23(水) 05:41:41.39ID:1nVYMDlM
 「ねえ美琴ぉ…もっとキスさせてぇ…」
 鼻にかかった甘ったるいトーンで百夏がおねだりする。
 卜部は百夏の熱烈なディープキスを受けて放心状態だったが、辛うじて理性は保っていたようだ。
 「…もう駄目。女の子同士なんてやっぱり変よ…」
 「もう…だったらアタシが美琴をその気にしてあげる…」
 言うが早いか百夏は卜部の耳にふうっと息を吹きかけた。
 「ひゃあん!」
 「ふふ。やっぱり耳が美琴の弱点だったんだね。あたしもオナニーするときは必ず耳いじるんだよね。」
 明け透けに百夏が言い放つ。
 さらに百夏はちろちろと卜部の耳の縁に舌先を這わせた。
 「あ…あ…」
0347名無しさん@ピンキー2013/10/23(水) 05:44:22.25ID:1nVYMDlM
 こらえきれないかのように卜部が声を漏らす。
 続けて百夏は耳たぶを唇で挟んで優しく引っ張り、舌先を耳の穴に入れたり出したりした。
 ぴちゅくちゅと湿った水音が卜部の頭の中に響いたのだろう。
 「いやん…その音…なんか恥ずかしい…」
 「ふふ。何の音に聞こえたのかしらねぇ…」
 意地悪げに百夏が囁く。
 もうすっかり体の力が抜けてしまったのか、気が付くと卜部は百夏に押し倒されたかのようにベッドに体を横たえていた。
 百夏の舌と唇は耳を離れ、卜部の喉元を愛撫し始める。
 全く同じ顔のせいで分かるのか、百夏は的確に卜部の性感ポイントを責め立てているのだった。
 「あん…ああん…」
0348名無しさん@ピンキー2013/10/23(水) 05:45:58.14ID:1nVYMDlM
 もう抵抗する気もなくなったのか、卜部は百夏にされるがままになってしまっていた。
 「覚悟してね美琴…これからもっと感じさせてあげるんだから…」
 百夏はそう宣言すると、卜部のセーラー服の上着をまくり上げ、さらにはブラジャーも上にずらしてしまった。 
 ぷるん!と立つはずもない音が椿の頭の中に響いた。
 (おおお…夢にまで見た…これが卜部の生おっぱい…)
 「いやん!だめえ…恥ずかしい!」
 卜部の叫びは弱々しいものだった。必死に胸元をガードしようとした両腕も、力が入らないのか百夏に簡単に押さえられてしまった。
 「明…見たかったでしょ?美琴のおっぱい。じっくり見てあげて…」
0349名無しさん@ピンキー2013/10/23(水) 05:48:34.25ID:1nVYMDlM
 百夏に言われるまでもなく、椿は鼻血が出そうな思いで、この機会を逃すまいと卜部の乳房を観察した。
 抜けるように白い肌がこんもりと隆起し、たっぷりとした肉感を見せ付けている。
 これだけのボリュームがありながら、乳肉は重力に逆らって全く横に流れることなくその美しい形を保っていた。
 さらにその頂にはやや朱色ががったピンク色の乳頭が震えているのだった。
 胸の大きさからすると小ぶりに見えるが、それはこれからの愛撫を期待するかのようにしっかりとその存在を主張していた。  
 (美しい…)
 実際椿がこれまでに見たどんなグラビアの乳房よりも、卜部のそれは美しいものだった。
 「いや…椿くん…そんなに見ないでぇ…」
 卜部の恥じらいは二人の嗜虐心をそそるだけだった。
 二人は示し合わせたかのように同時にそれぞれ卜部の乳首に吸い付いたのだった。
0350名無しさん@ピンキー2013/10/23(水) 05:50:48.86ID:1nVYMDlM
 「きゃあん!」
 これまでに感じたことのない快感に、卜部は思わず声を上げてしまう。
 右の乳首は百夏に、左の乳首は椿に吸われている。
 「ふふ。どう?男の子と女の子と同時におっぱいにキスされて。明とアタシと、どっちが気持ちいい?」
 「ああん…わかんないよぅ…いや…百夏…そんなにぺろぺろしないで…いつっ…歯を立てないでえ…」
 初めてのことにただただチュウチュウと吸うことしかできなかった椿は、百夏が様々な愛撫のテクニックを弄していることに感心しながら、自分も何かしないといけないと考えた。
 いつの間にか百夏は本来の目的であった卜部とのキスのためか、上のほうへ移動していた。
 両の乳房が椿に委ねられたのである。
0351名無しさん@ピンキー2013/10/23(水) 05:52:14.67ID:1nVYMDlM
 椿は右の掌の中心に卜部の乳首を触れさせ、当たるか当たらないかくらいの加減で優しく撫で回した。
 左手は乳房をやや絞りあげるようにして、
立ち上がってきた乳首を根元から先端に向かって舌先で舐め上げる。
 「ああん…椿君…それ…んんっ!」
 上のほうで百夏が卜部の唇を奪い、卜部の声は遮られてしまった。
 「んっ…んっ…やっぱり…美琴の舌…甘くておいしい…」
 ひとしきり卜部とのディープキスを堪能した百夏は、着ていた制服も下着も素早くすべて脱ぎ捨て、あっという間に全裸になってしまった。
 「さあ二人とも…本当のお楽しみはこれからよ…」
 百夏はアイドルには似つかわしくない淫蕩な笑みを浮かべて宣言するのだった…
               〈つづく〉
0352名無しさん@ピンキー2013/10/23(水) 14:31:07.31ID:1nVYMDlM
(うわ…ヒャッキーのオールヌード…)
 椿は思わずゴクリと唾を飲み込んだ。
 顔や身長は卜部と全く同じである。
 決定的な違いはやはりバストサイズだ。
 真っ平らという訳ではないが、膨らみは微かで、卜部に比べるとやや大きめの乳暈は淡い小豆色である。
 おそらくロリコンにとってはたまらない、絶妙のサイズだろう。
 そして特筆すべきは、アンダーヘアが一切生えていない点である。
 股間にはくっきりと縦割れが走っているのが見える。
 「ちょっとぉ…明、何じろじろ見てんのよ!」
 「え?あ、いや…」
 図星を突かれた椿はしどろもどろになってしまった。
 「人のハダカをそんなに遠慮なく見つめるなんて失礼ね!罰としてそこに立ってなさい!」
0353名無しさん@ピンキー2013/10/23(水) 14:32:17.37ID:1nVYMDlM
言うと百夏は、先ほどから二人に責められっ放しで正体を失いかけている卜部に覆いかぶさっていった。
 「アンタは、見てるだけだからね!そこでお預け食らってなさい!」
 言葉とは裏腹に、百夏は意味ありげに椿にウインクを送っていた。
 もちろんそれは卜部には気づかれていない。 
 「美琴のおっぱい、ほんとにおっきいね。
少しアタシにも分けなさいよ…」
 そう言うと百夏は、卜部の左右の乳首にチュッチュッとキスをしてぬめりを与えた。
 「あん!」
 先ほどからの二人ががりの乳首責めですっかり敏感になっていた卜部は、感じて思わず声をあげてしまった。
 「アタシのおっぱいも舐めて…あん、気持ちいい…」
0354名無しさん@ピンキー2013/10/23(水) 14:33:11.22ID:1nVYMDlM
 百夏は体を上にずらして自分から左右の乳首を卜部の唇に押し付けていった。
 お互いの乳首がそれぞれの唾液で濡らされた。
 再び体を下にずり下げた百夏は、卜部の乳首に自分の乳首を重ねていった。
 胸の大きさは明らかに違うが、乳首の位置は不思議に左右ぴったりと合っていた。
 そして百夏はゆっくりと上半身を揺り動かし始めた。
 「あん…どう?美琴。美琴の乳首とアタシの乳首がキスしちゃってるわよ…」
 「いやあ…百夏…女の子同士でこんなこと…だめ…ああっ…!」
 そうは言うものの、百夏の絶妙なタッチでもたらされる妖しい快感に、卜部はまったく抗うことが出来なくなっていた。
 「ふふ…ここはどうなってるのかな…?」
 いよいよ百夏は卜部の秘密の場所へと手を伸ばした。
0355名無しさん@ピンキー2013/10/23(水) 14:34:29.32ID:1nVYMDlM
 卜部の制服のスカートを捲くり上げると、純白のショーツの横からそこへと指をもぐりこませた。
 「あっ…百夏…そこはだめよ…」
 「ええっ?こんなに濡れてるのに?」
 百夏は大げさに驚いて見せると、中指を卜部のスリットに当て上下に滑らせた。
 ぴちゃ…ぴちゃ…
 子猫が皿からミルクを飲む時の音。
 離れて見ている椿の耳にも、その音ははっきりと聞こえてきた。
 「いやーん…」
 羞恥で卜部の白い肌が真っ赤に染まる。
 それは初めてそれを見る椿にも、得も言われぬエロスを感じさせた。
 「美琴の上のお口の涎は甘くてとってもおいしかったけど、下のお口の涎はどんなお味かしら…」
 「えっ…百夏あなたまさか…」
 「うん。そのまさか。」
0356名無しさん@ピンキー2013/10/23(水) 14:36:00.10ID:1nVYMDlM
 百夏は卜部の脚の間に陣取ると、卜部のショーツを脱がせにかかった。
 「えっ…嫌…それだけは堪忍して…」
 しかし抵抗は言葉だけで、卜部のショーツはあっさりと足先から抜き取られてしまった。
 「おや?嫌だったらなんで脱がす時にお尻浮かせてたのかな〜」
 百夏がからかうような調子で言う。
 「もう…知らない…百夏のバカ…」
 とうとう卜部は、降参するかのように体を投げ出してしまった。
 「ふふ…そうよ…あきらめてアタシに全て任せなさい…」
 言うと百夏は、卜部の脚をM字に開かせ、
その中心に顔を寄せていった。
 「ああっ…私のそこ、変じゃない?臭かったりしない?」
 「ううん、とっても綺麗なピンク色だよ。
おつゆが溢れそうになってて、なんだか少しエッチな匂いがする…」
0357名無しさん@ピンキー2013/10/23(水) 14:37:25.42ID:1nVYMDlM
 そして百夏は舌を伸ばすと、舌先で下から上へつーっとスリットに溜まった蜜を救い上げた。
 「きゃん!」
 生まれて初めて味わう感覚に、卜部はびくんと体を震わせた。
 「ん…上のお口のジュースより、ちょっと酸味が強くて、とろみがある感じかな…これはこれで、とってもおいしい…」
 聞かれてもいないのに感想を述べて、百夏は再びクンニリングスに没頭しはじめた。
 「いやん、そんなにぴちゃぴちゃ音を立てないでぇ…」
 「無理だよ、自然に音が出ちゃうんだもん…」
 「もう、恥ずかしくて死んじゃいたい…」
 「じゃあ、アタシのも一緒にして?だったら恥ずかしくないでしょ?」
 少々理論に飛躍がある気はするが、百夏は下半身を卜部の頭のほうに向けて、卜部の顔に跨る格好になった。
0358名無しさん@ピンキー2013/10/23(水) 14:39:28.23ID:1nVYMDlM
 「ね…アタシのも舐めて…」
百夏は卜部の顔に向け、ゆっくりと腰を沈めていった。
 「百夏のここ…つるつるで…赤ちゃんみたい…可愛い…」
 卜部の反撃が始まった。
 舌先を尖らせた卜部は、無毛のスリットを舐め上げると、期待に尖った百夏のクリトリスを集中的にねぶり始めた。
 「ああん…それは言わないで…アタシも恥ずかしくなってきちゃ…ひあっ!」
 お互いがお互いの性器を舐めしゃぶるぴちゃぴちゃという音が、ステレオで椿の聴覚を激しく刺激する。
 「百夏…卜部…俺…もう…」
 無理もない。二人の美少女の濃密なレズプレイを、手が届く距離で見せ付けられたのだ。
0359名無しさん@ピンキー2013/10/23(水) 14:40:14.83ID:1nVYMDlM
 「あはっ…明、もう我慢できなくなっちゃった?」
 百夏が白々しく応じた。
 「今まで待たせてごめんね。ここからは明にも参加してもらうから…」
               〈つづく〉
0360名無しさん@ピンキー2013/10/24(木) 03:30:19.84ID:IWPSSByw
 百夏のお許しが出た椿は、鼻息も荒く二人に挑み掛ろうとした。
 「ちょっと待って!まだ触らないで。」
 ぴしゃりと百夏は椿に言い渡した。
 (えええ…またお預けかよ…)
 「準備があるのよ…もうちょっと待ってね…」
百夏は体に力が入らなくなった卜部を抱え起こし、ベッドの縁に座らせると、自分はその後ろへ回った。
 「明はまだそこから動いちゃだめだよ!…ねえ、美琴、見て…明の前、テント張ってる…」
 先ほどから二人の痴態をずっと見せ付けられ、椿のズボンの中で、ペニスは痛いぐらいに屹立していた。
 「ねえ、かわいそうだから、明のおちんちん、解放してあげたら…?」
 椿には一瞬、百夏の言葉がよく理解できなかった。
0361名無しさん@ピンキー2013/10/24(木) 03:31:47.13ID:IWPSSByw
 「今、明のおちんちん、どうなってるのか、見せてみてって言ってるの…」
 ごくり、と椿は口の中に溜まった唾液を飲み下した。
 二人の少女が見つめる中で、自分の性器をその眼前に晒すのだ。
 (恥ずかしい…でもこのままじゃ…苦しいだけだ…)
 椿は意を決して、パンツごとズボンを一気に下ろした。
 「きゃ…」
 「すご…」
 ブルン!ともバチン!とも実際には音はしないが、そんな擬音が似つかわしいような勢いで、椿のペニスが姿を現した。
 最大限に勃起し、臍に付きそうなぐらいに反り返っている。
 少女たちは想像以上のその威容に、感嘆の声を上げるしかなかった。
 「美琴…見て…あんなにおっきくなってる…」
0362名無しさん@ピンキー2013/10/24(木) 03:33:17.82ID:IWPSSByw
 「なんか…痛そう…」
 「…ねえ、どういうふうにするのが気持ちいいの?やってみて。」
 (え…?)
 百夏の淫らな要求には、椿もさすがに躊躇せざるを得なかった。
 だが、椿の理性のたがも、次の百夏の言葉には吹き飛んでしまった。
 「…後でもっといいこと、してあげるから…」
 椿は己の逸物の竿の部分を柔らかく握ると、ゆっくりと上下に動かし始めた。
 「見て、美琴…男の子って、あんなふうにするんだよ…」
 いつの間にか、百夏は後ろから卜部の乳房を揉みしだき、指先でこりこりと乳首を刺激していたのだった。
 「あん…百夏、いたずらしちゃだめ…」
 「美琴も一緒にしてみて…」
0363名無しさん@ピンキー2013/10/24(木) 03:34:47.45ID:IWPSSByw
 百夏は卜部の手を取り、卜部の股間へと導いた。
 つまり百夏は、椿と卜部に、オナニーの相互鑑賞をさせようと言うのだ。
 「いや…椿くんの前で恥ずかしい…」
 「でも明は喜んでるみたいだよ…ほら、先っぽからおつゆが出てきた…」
 「いやーん…」
 言葉とは裏腹に、卜部は自分の指による陰部への愛撫に明らかに感じ始めていた。
 「明…見て…美琴のここ…すごく濡れて…乳首もコリコリに勃ってるよ…」
 百夏による淫らな実況に、そろそろ椿も限界を迎えそうに高まってきた。
 「百夏…俺もう…」
 「まだ出しちゃだめ!もったいない。これからいっぱいイイことしてあげるんだから…」
 百夏の言葉に、椿は思わず自分の陰茎をこする手を止めた。
0364名無しさん@ピンキー2013/10/24(木) 03:39:02.65ID:IWPSSByw
百夏は後ろからの卜部への愛撫を止め、前の方へ回ってきた。
 「明…もう少しこっちに来て…」
 百夏はいきなり椿のペニスを掴むと、自分
たちのほうへと引き寄せた。
 「うっ…」
 「すごーい。明のおちんちん、がっちがちに硬いよ…それに手が火傷しそうに熱い…」
 そして百夏は何と、椿のペニスの亀頭の部分を、卜部の乳首に押し当てたのだった。
 「あはっ、明のおちんちんと美琴の乳首がキスしてるよ…」
 さらに百夏は、椿のペニスの亀頭を使って、卜部の乳首をぐりぐりと刺激しだした。
 (うおお…これはエロい…!)
 「いやん…ヘンタイっぽいよこれ…」
 「アタシもやってみようっと…あん…これ、気持ちいい…」
 百夏は自分の乳首と卜部の乳首の間に椿の亀頭を挟み、上半身を左右に揺さぶって刺激してくれた。
0365名無しさん@ピンキー2013/10/24(木) 03:41:17.39ID:IWPSSByw
(うう…イイことって、このことだったのか…)
 椿は二人の乳房が織り成す性感のハーモニーに酔い痴れていた。
 卜部のおっぱいは乳肉の柔らかさと乳首のコリコリ感とのコントラストが気持ちよかった。
 時々当たる肋骨のゴリッとした感触さえも新鮮な快感だった。
 百夏はひとしきり亀頭が乳首をくすぐる感触を楽しむと、上目遣いに椿を見ながら言った。
 「ふふ…これからもっとイイこと、してあげるね…」
 百夏は今度は卜部の頬にペニスを押し当て、自分の頬でペニスを挟み込んだのだった。
 「あん…椿くんのおちんちん…あっつうい…」
「どう?ほっぺたに挟まれるのも気持ちいいでしょ…」
0366名無しさん@ピンキー2013/10/24(木) 03:42:43.53ID:IWPSSByw
 女性の美の中心である神聖な顔を、自分のグロテスクな陰茎で直接穢している…その背徳感がたまらない快感となって、背骨をびりびりと駆け抜けていく気がした。
 その上自分のペニスを挟んでいるのは左右とも同じ顔の美少女二人なのだ。
 「あん…明のエッチなおつゆで、顔がべたべたになっちゃう…」
 そう言いながらも、百夏は顔を左右に振って刺激してくれた。
 (女の子のほっぺたって…こんなに柔らかくてすべすべだったんだな…)
 椿はペニスで改めてそれを実感するという幸せを味わった。
 「椿君…おちんちん…いっぱい気持ちよくなって…」
 いつのまにか卜部も、顔奉仕に夢中になっていた。
 卜部は鼻と言わず瞼と言わず額と言わず、とにかく顔のパーツ全部を使って亀頭を愛撫してくれた。
0367名無しさん@ピンキー2013/10/24(木) 03:43:30.65ID:IWPSSByw
 卜部がペニスをこすりつけた跡には、買うパー液がぬらぬらと残ってその可愛らしい顔を汚していた。
 その対比が、たまらないエロスを醸し出していた。
 「美琴、キスして…」
 ふとしたタイミングで百夏がせがんだ。
 「ん…」
 卜部ももう抵抗なく最初から舌を出して百夏からの接吻を立てて舌を絡めている。そしてその間に、百夏は握り締めた椿の陰茎を導き入れた。
 (こ、これが夢にまで見たフェラチオ…)二人はディープキスの舌使いをそのまま椿の亀頭に与えた。
 ちゅっ、ぺろっ、あむっ…
「明、気持ちいい?もう我慢しなくてもいいんだよ…」
0368名無しさん@ピンキー2013/10/24(木) 07:23:11.42ID:IWPSSByw
 「椿君、好きな時に出していいのよ…口でも顔でも好きなところへ…」
 見下ろすと同じ顔の少女二人が、一心不乱に自分の陰茎に口唇奉仕をしてくれている。
 明にもとうとう限界が訪れた。
 「ああ…イくよ二人とも…このまま…出すよ…」
 最高潮を今から迎える椿に、最高の快感を与えるべく、二人は左右から亀頭のカリ首の部分に激しく舌を走らせた。
 「で…出る…!あああああッ!」
 ビチュッビチュッと、最初の二弾はそれぞれの頬を直撃した。
 「あん…」
 「あっつうい…」
 二人は顔にかけられる感覚を楽しんでいるようだった。
 三弾目以降はぱくりと陰茎を銜え込んだ卜部の口の中に捉えられた。
 「あう…」
0369名無しさん@ピンキー2013/10/24(木) 07:25:14.53ID:IWPSSByw
 駄目押しでちゅうっと最後の一滴を吸い取られた椿が喘いだ。
 「んん…」
 「だめ、アタシにも…」
 すべて飲み込もうとする卜部の口の中に、無理やり舌をねじ入れて、百夏は分け前をせがんだ。
 卜部がコクコクと喉を鳴らして精液を飲み込んでいる音が聞こえた。
 少しの分け前では足りなかったのか、百夏 
は自分の顔についた分を指で集め、口の中に流し込んだ。
 それでも満足できなかったのか、百夏は卜部の顔についた分も、舌でぺろぺろと綺麗に舐め取ってしまった。
 美少女二人が自分のザーメンを舐め合っているという光景に、椿はまた欲情が湧き上がってくるのを感じていた…
               〈つづく〉※次回挿入編、近日公開予定
0370名無しさん@ピンキー2013/10/24(木) 15:07:37.38ID:vGL6kknu
>>365
※申し訳ございません、数行抜けているのに気が付きました。
帰宅後、修正したいと思います。
管理人様にはお手間をおかけします。
0371名無しさん@ピンキー2013/10/24(木) 21:27:09.91ID:IWPSSByw
>>370
>>365の差し替え分です。

 (うう…イイことって、このことだったのか…)
 椿は二人の乳房が織り成す性感のハーモニーに酔い痴れていた。
 卜部のおっぱいは乳肉の柔らかさと乳首のコリコリ感とのコントラストが気持ちよかった。
 対して百夏の胸は、肉が薄い分体温や鼓動が直に伝わってくる気がした。
時々当たる肋骨のゴリッとした感触さえも新鮮な快感だった。
 百夏はひとしきり亀頭が乳首をくすぐる感触を楽しむと、上目遣いに椿を見ながら言った。
 「ふふ…これからもっとイイこと、してあげるね…」
 百夏は今度は卜部の頬にペニスを押し当て、自分の頬でペニスを挟み込んだのだった。
 「あん…椿くんのおちんちん…あっつうい…」
「どう?ほっぺたに挟まれるのも気持ちいいでしょ…」
0372名無しさん@ピンキー2013/10/24(木) 21:30:14.87ID:IWPSSByw
※あと、>>341の1行目もダブってますね…
適宜削除願います…
0374名無しさん@ピンキー2013/11/27(水) 02:57:53.57ID:A4vIt5Hk
『謎の彼女W』〜挿入編〜

 「ねえ美琴…この機会に初体験しちゃいなよ…」
 「えっ…そんな…」
 突然の百夏の提案に卜部は戸惑った。
 「ホントはアタシも体験してみたいけど…アイドルとしては万が一妊娠しちゃったりしたらヤバいからさ…」
 「卜部…俺も卜部と…繋がりたい…」
 椿が興奮した口調で割って入った。
 無理もない。さっきから全裸の同じ顔をした美少女二人の絡みを見せ付けられていたのだ。
 椿のペニスは、また以前のように最大限に勃起して反り返っていた。
 「ほらあ…明のコレもこんなに美琴を欲しがってるよ…」
 「いやん…ああっ…」
 「あう…」
0375名無しさん@ピンキー2013/11/27(水) 03:00:20.99ID:A4vIt5Hk
椿と卜部は同時に声を上げた。
 百夏が左手で椿のイチモツをしごきながら、右手で卜部の陰部をこすり上げたのだ。
 「あら…美琴のココも…ヨダレたらしちゃってる…」
 百夏の愛撫で、卜部はまた力が抜けたようにくたくたとベッドに仰向けに倒れこんでしまった。
 すかさず百夏が両手で卜部の膝を左右に割り開き、その間から顔を覗かせて言った。
 「お願い…椿くんのその長くて太くて硬いおちんちん…美琴の濡れ濡れのおまんこに入れて…」
 口調を真似て言うものだから、まるで卜部が淫語でおねだりしているように聞こえる。
 椿はごくりと喉を鳴らして口の中にたまった唾を飲み込んだ。
 「いやあ!椿くん、わたしそんなこと言わないからね!」
 卜部があわてて必死で否定する。
0376名無しさん@ピンキー2013/11/27(水) 03:01:40.80ID:A4vIt5Hk
 「あはは、ごめんごめん。ちょっと悪ふざけが過ぎたね。それよりあんたたち、童貞と処女でしょ?失敗しないように手伝ったげるね…」
 言うと百夏は、卜部の股間に顔を埋めていった。
 「あん…百夏…だめぇ…」
 卜部の抗議の声はもうか弱いものだった。
 百夏は卜部の朱くしこったクリトリスを舌先でぺろぺろとねぶると、左右の小陰唇を唇でついばみ、更には膣口に硬くした舌を出し入れした。
 「ああん…気持ちいい…」
 もはや卜部も快感に身を委ね始めたようだ。
 「はい…美琴はこれで準備完了っと…」
 間を置かず百夏は椿の陰茎を掴むと、ぱくりと亀頭を咥え込んだ。
 「ちょ…それヤバっ…うっ…」
 「んっ…んっ…」
0377名無しさん@ピンキー2013/11/27(水) 03:03:32.53ID:A4vIt5Hk
 百夏は亀頭から竿の部分まで唇で前後にこすりながら、口の中では舌を回転させ、カリ首の敏感な部分を刺激するのだった、
 「明、そのまま前に来て…美琴、入れるね…」
 百夏の手に導かれ、椿のペニスはゆっくりと卜部の膣口に埋まっていった。
 両方とも愛液と百夏の唾液で充分に塗らされていたので、思いのほかスムーズに亀頭部分が膣内に収まった。
 「ほら、美琴…明のが入ったよ…明、焦らないでゆっくりね…」
 「分かる…なんか椿くんに広げらちゃってる感じ…」
 「卜部…痛くない?」
 「大丈夫…もっと入ってきて…」
 亀頭部分だけが暖かいぬかるみにくるまれている感覚で、椿はそれをペニス全体で味わいたくて、ゆっくりと腰を進めていった。
0378名無しさん@ピンキー2013/11/27(水) 03:04:55.87ID:A4vIt5Hk
 その動きに反応するかのように、卜部の膣内も、椿の陰茎を奥へと飲み込むように蠢くのだった。
 (すごい…歯のない口に食べられてるみたいだ…)
 椿は初めて味わう快感に、感動すら覚えていた。
 「美琴…明のが根元まで全部入ったよ…」
 「うん…あの時の声が本当のことになったのね…嬉しい…」
 卜部の目尻から涙が一筋流れた。
 「卜部…俺も…すごく感激してる…」
 卜部の涙に感動したのは間違いなく事実だったのだが、その言葉とは裏腹に、なぜか椿はひどく嗜虐的な気分に襲われるのだった。
 誰に教わった訳でもないのに、椿は自然に腰を前後に動かし始めた。
 「卜部…好きだ…好きだよ…」
 「あん…椿くん…わたしも…」
 椿は少しずつピストンの動きを早めていった。
0379名無しさん@ピンキー2013/11/27(水) 03:05:56.29ID:A4vIt5Hk
 それを間近で見ていた百夏は、嬉しそうにその様子を卜部に伝えた。
 「すごーい。明のおちんちんが、美琴のおまんこに出たり入ったりしてるよ…」
 「いやあ…百夏、言わないでえ…」
 あけすけな百夏の言い回しに羞恥を覚えたのか、白い卜部の肌が朱く染まっていく。
 それを見た椿の興奮も、ピークに達していた。
 「卜部…卜部ぇ…」
 もう何も考えられなくなり、椿はただ腰を激しく振ることしかできなかった。
 もちろん初体験ではコントロールが効く訳もなく、椿のペニスは時々、卜部の膣から勢い余って外れてしまった。
 するとすぐ近くで見ている百夏が、待ち構えていたかのようにぱくりと陰茎を咥え込み、チュッチュッと二、三度吸い付いては、また手で卜部の膣内に収め直してくれるのだった。
0380名無しさん@ピンキー2013/11/27(水) 03:06:53.11ID:A4vIt5Hk
 「椿くうん…美琴の欲しがりでよだれ垂らして、ぐじゅぐじゅに濡れたいやらしいおまんこを…椿くんの太くて長くて硬いおちんちんで、いっぱい犯して…」
 またもやここに来ての百夏の淫語口撃だ。
 全く同じ顔で、声まねまでされたら、それはもう卜部自身の言葉としか聞こえない。
 もう椿の頭の中は、興奮で真っ白だった。
 「いやあ…百夏…わたしはそんなこと言わないってんふっ!」
 卜部の抗議の声は百夏の下の口で塞がれた。
 「美琴…アタシも気持ちよくして…」
 百夏は卜部の顔の上にお尻を向ける格好で跨ったのだった。
 卜部の返事も聞かず、百夏は卜部の鼻から口へと、濡れた陰唇をこすりつけるのだった。
 「さあ…椿くん…好きなだけ突いて…」
 卜部にに替わって百夏が言う。
0381名無しさん@ピンキー2013/11/27(水) 03:08:07.95ID:A4vIt5Hk
 しばし中断していたピストン運動を、椿は猛然と再開した。
 「おおおおおお…」
 「んんんんんん…」
 椿に思う様突かれて、あげる卜部の悲鳴は、そのまま百夏の陰唇への刺激となっていく。
 「三人で…気持ちよくなろ…んんっ!」
 言いかけた百夏の唇を、椿の陰茎が塞いだ。
 考えてみればなんという贅沢だろう。
 言わば卜部のヴァギナと顔がすぐ近くに縦に並んであって、それを好き放題犯すことができるのだ。
 卜部一人だったらあり得ないこのチャンスを目一杯生かすべく、椿は勢いで外れてしまった振りをして、時々百夏にフェラチオをさせるのだった。
 そんな卜部の上下の口を往復するような動きを何回繰り返しただろう。
0382名無しさん@ピンキー2013/11/27(水) 06:45:45.40ID:A4vIt5Hk
 いよいよ椿にも限界がやって来た。
 「卜部…俺、もう…」
 「うん…いいよ…我慢しないで…熱いのいっぱい出して…」
 「んんんんん…」
 ここでも卜部本人に代わって百夏が返事をする。
 卜部は唇をぴったりと百夏の陰唇に塞がれ、呻くことしか出来なかった。
 「いくよ…出すよ…あああああっ!」
 「きゃああああああっ!」
 「んんんんんんんんっ!」
 椿のペニスは、上下の口の往復の途中で、二回目の射精だというのに夥しい量のザーメンを吐き出した。
 それは百夏の顔や胸、卜部の下腹部までたっぷりと降りかかった。
 同時に達した三人は、しばらくは身動きも出来ずに、それぞれの唾液や愛液に塗れたまま、初めて経験する快感の余韻に浸るのだった…
                 〈了〉
0384名無しさん@ピンキー2013/12/09(月) 21:42:09.11ID:E013s6Em
皆様こんばんは。

久々に、保存庫更新しました
コピペミスってたらすいません。

SSですけど、書きたい気持ちはあるんですどね……
ネタがあるんだがないんだが……
まっそんな感じです
0385名無しさん@ピンキー2013/12/11(水) 01:12:01.75ID:+NtslKo7
管理人様いつもありがとうございます。
ハーレムの者でございます。
時間のあるときで結構ですので、
ダブっている部分を削除していただけると
嬉しいです。あと「買うパー」という誤字に今更
気がつきましたwこちらもついでに修正願います。
0386名無しさん@ピンキー2013/12/11(水) 16:04:43.37ID:7pGmXFPf
修正いたしました。

気がつかなくて申し訳なかったです。

また、何かあれば言ってください。
0387名無しさん@ピンキー2013/12/12(木) 13:51:01.75ID:ZXZ+INKk
>>386
管理人様、たびたび申し訳ありません。
このスレの>>371のくだりが繰り返し貼られてしまっているようです。
改めて修正お願いします。
お手数おかけします。
くれぐれもお暇な時で結構ですので。
私のミスの尻拭いをさせてしまってすみません。
0388名無しさん@ピンキー2013/12/13(金) 02:05:20.05ID:oudU8msy
再び修正いたしました。

こちらこそ、たびたびミスってすいません。
どうも、チェックが甘いですね。

何か、ありましたら何度でもお気軽に言ってください。
0389名無しさん@ピンキー2014/01/01(水) 21:44:35.56ID:0FjsmodO
皆様、あけましておめでとうございます。

新年早々に投下でもしようと、思ったのですが、
ネタがないので書けずです。

とりあえず、今年もよろしくお願いいたします。
0390名無しさん@ピンキー2014/01/02(木) 00:06:20.36ID:96VwQQEm
あけましておめでとう
ことしもよろしく
気長に待ってるので書けたら投下お願いします
0391名無しさん@ピンキー2014/02/07(金) 00:27:40.13ID:GlGeaCwp
過疎っていたので、レスついでに報告
保存庫のTOP絵を更新しました。

今は、あんな感じになってますが、たぶん変わります。
0392名無しさん@ピンキー2014/02/19(水) 14:59:46.81ID:7Nt0dcz7
最近の本スレの書き込みで
椿と卜部の男女入れ替わりパターンで
椿が卜部の精液を舐めてしまって…ってのを
思い付いたんだけど、単に原作の設定
入れ替えるだけに
なるが、これならネタに困らないなw
丘が巨根という気持ち悪い話にもなるけどw
0393名無しさん@ピンキー2014/02/20(木) 01:36:24.08ID:DUYLmjj7
確かにそれだとネタには困らないな。

そんな、SSも読んで見たいような気がする。
0394もしも各ヒロインと同棲したら2014/03/28(金) 23:27:52.66ID:UCSFpLqd
卜部偏

「もう、こんな時間ね……」

「そっそうだね」

時計を見ると、とっくに日にちをまたいでいた
明日から連休だし、同棲してからそんなにシてないし、今日はもしかしたら久々に……の前に

「日課しよう」

「……うーん」

あれ、反応がいつもと違う……

「どうしたの?」

「何でもないわ……しましよ」

美琴は指を口の中にいれ”クチュクチュ”と唾液に指を絡ませた

「はい……あーん」

「あーん」

美琴の唾液を飲み込んだ、数え切れ無いほど飲み込んだけど
不思議なことに飽きない……そして甘い……だけどいつもより量が少ない気がする……

「よいしょっと」

日課が終わると、美琴は立ちあがり

「おやすみ、明くん」

そう言って、美琴は自分の部屋に戻って……あれれ

「ちょっちょっと」

「なに? どうしたの?」

「えっいや、あのその」

そう……いつもこんな感じで美琴は、シないで夜を切り上げてしまう……だけど今夜は……

「えーと、たまにはその……ねっ」

「……」

感づいたのか、美琴は少し恥ずかしそうにしていた
0395名無しさん@ピンキー2014/03/28(金) 23:28:24.21ID:UCSFpLqd
「どうしても……今夜シたい?」

「あっ明日休みだし、できれば」

今日とか言わず、連日連夜したいわけですけど

「明日じゃだめ?」

予想外の答えが来た、てっきりビンタかハサミがくるかと

「まぁ、いいけどどうして今日はだめなの?」

もしかしてあの日なのかな……

「だってその……シてる時って……キスたくさんするでしょ?」

「えっうんまぁ……たくさんするね」

「……だっだから」

「???」

なぜか、すごい恥ずかしそうにうつむきだした

「夕飯はラーメンとギョーザだったでしょ? ……いっ息が……その……きっ気になるというか……」

「ぶっ」

思わず吹き出してしまった、そういえば、夕飯は一緒にラーメン食べたな

「わかったよ、じゃあ……スっスルのは明日という事で……」

「うん……ごめんなさいね……じゃあまた明日」

「うんまた明日」

美琴は自分の部屋に入っていった

こうしていつも通り、別々の部屋で寝ることになった
無理やりスルのも、やだし、美琴の新たな一面も見れたからよしとしよう……

俺は、悶々としながら布団に入った
0396名無しさん@ピンキー2014/03/28(金) 23:31:04.70ID:UCSFpLqd
久々の投稿

正直誰もいないんじゃないのかと、不安です。

時系列的には、すべてが少し未来です。

卜部・百夏・諏訪野・早川を投下予定です。
皆様付き合っていただければと思います。
0397名無しさん@ピンキー2014/03/29(土) 06:11:52.98ID:CtuJVGKj
乙です
楽しみにしてますんで、よろしくお願いします
0400名無しさん@ピンキー2014/03/31(月) 00:39:39.76ID:hsdOmdw3
百夏偏


「5、4、3、2、1……3分経過〜 できた〜 いただきまーす♪」

今日の夕飯はしゃぶしゃぶの食べ放題に行って、しこたまご飯と肉を食べたというのに、
百夏は夜食にカップラーメンを食べ始めた

「う〜ん 美味しい、明も食べる? あ〜ん」

断ろうと思ったけど、「あ〜ん」といわれたら、食べざるを得ない

「あ〜ん、うんっ美味しい」

「この時間に食べる、カップラーメンは最高ね」

時間が日付をまたいでいた、このぐらいの時間になると小腹が減るのはなぜだろう?

「食べた、食べた」

百夏はものの4〜5分で平らげた

しばらく深夜番組を見て

「ふぁ〜 歯を磨いて寝ましょうか」

「そうだね」

歯を磨き終わり、寝ることにした

「電気消すわよー」

「わかった、おやすみ」

「おやすみ〜」

パチリと電気が消え視界が真っ暗になった

……
……
……

20分ぐらいたっただろうか

俺は悶々として眠れなかった、そりゃ明日から連休だし、シたい気分だった

「寝ちゃったかな」

「……zzz」

四つんばいで、ズリズリと百夏の布団に移動し
0401名無しさん@ピンキー2014/03/31(月) 00:40:39.12ID:hsdOmdw3
「お邪魔します」

小声でボソっと言った

布団の中に入り、優しく後ろから抱きしめた……百夏の匂いがした

「……んっ……なによ〜」

「ごめん、寝てた?」

「ウトウトしてた」

「百夏……シようよ」

「……う〜ん、どうしようかな〜」

「明日から、連休だしいいじゃん」

正直我慢ができそうにない

「じゃあ」

おっ

「明日の夕飯は駅前の焼肉屋がいいな〜♪」

「ぐっ、あそこか……」

そこの焼肉は結構いい値段がする

「あの焼肉屋の、タン塩がすごく美味しいのよね〜」

それは、俺も知っている

「……わかったよ、明日はそこを奢るよ……『んっ』」

交渉成立のキスをした

「明のこと大好き、今夜はいっぱいしようね!」

なんか図られた気がする……けど、まっいっか

こうして、濃厚な夜を過ごすことになった
0403名無しさん@ピンキー2014/04/04(金) 01:49:19.05ID:N1YEb2zO
諏訪野偏

「電気消すよ〜」

「……うん」

昨日今日と夕飯が生がつくものばかりだったのと、枕元にある"ゴム"で覚悟は決まっていた

「「んっ」」

電気を消し、亮子が布団に入って来た瞬間キスをしてきた

「「んっうん」」

「「あんっんん」」

ヨダレと舌を絡め濃厚なキスをした

「ここ、熱くなってる」

ズボンの中に手を突っ込んできた

「あっ」

「明くんの液でヌルヌルになってるよ」

「だっだめ……そっそんなに……いっいじらないで」

思わず亮子の手を静止するように握ってしまった

「そんな反応しちゃって……かわいい♪」

亮子は布団の中にもぐりこみ、俺のズボンとパンツを脱がし、舌を這わせた

「んんっあっんんんあ」

何回も舌で舐られ、声を我慢できなくて、たくさん喘いでしまった

「いつでも、出していいからね」

そのまま咥えられた

「はぁっ……あっっああん」

すぐにこみ上げてきてしまった

「で…でる………あっ」

即効で出てしまった
0404名無しさん@ピンキー2014/04/04(金) 01:49:49.68ID:N1YEb2zO
「んんんっ」

亮子は全部口で受け止めてくれた

「いっぱい出たね……」

「ハァハァ」

息を整えていると

「まだまだしようね」

こう発言したあと

「明くん、ホント後ろ弱いのね」

そっそんなところ刺激されたら

「まだまだ、いけるでしょ」

ちょっと休ませて

「明日から、連休だしまだいいでしょ♪」

その台詞何回目……

何度も無理やり勃たされ、いろんな体位で無理やり挿入させられた

……
……

何度もシているうちに

「あっゴムが無くなった」

「無くなったみたいだし、今日はもう……」

俺のアレを亮子が触っていたが、あまり感覚が無かった

「じゃあ、最後だからナマでしようか♪」

「えっ!」

それを聞いた瞬間

「あっ復活した」

亮子の手の中でムクムクと大きくなった
0405名無しさん@ピンキー2014/04/04(金) 01:50:58.25ID:N1YEb2zO
「最後は明くんから来て」

「うん」

正上位で亮子の中にいれていった

「あ……」

ヌルヌルと吸い込まれていった

「んっ……」

中の感じはゴム越しでも気持ちいいけど、ナマのほうが圧倒的に気持ちいい……
感触、温度、何もかもが違う

「あっ……中でさらに硬くなってる」

「はぁっはぁ」

無我夢中で腰を動かした

「も……もう、出そう……」

「うふふ、いいよ」

「んぁぁあ」

「はぁん…… 出たね♪」

亮子の横に力尽きてしまった、流石にあまり量は出なかったが
さっきまで、回数を繰り返すたびに、出にくくなってたのに、すぐに出してしまった
このまま、堕ちてしまったらどんなに気持ちいいだろうか

「亮子?」

「ん? なに?」

「繋がったまま、寝てもいい?」

「いいよ……」

ギュッと抱き寄せてくれた

「おやすみ」

「おやすみ」

俺の意識はまどろみに溶けていった
0406名無しさん@ピンキー2014/04/04(金) 01:51:33.92ID:N1YEb2zO
三つ目です。

次は早川の予定ですが、少し間が開きます。
0409名無しさん@ピンキー2014/04/11(金) 13:21:30.47ID:p73XH5Jz
早川ですけど、少しどころか、だいぶ掛かりそうです。

もし、待っている人がいたら、すいません。
0414名無しさん@ピンキー2014/05/01(木) 22:13:07.42ID:pfQaSqTk
まさか、待っててくれる人がいるとは…すいません。

構想はそこそこできてるんですけどね。

5月中には、書けると思います。
ちなみに、エロはありません。
期待している人がいたら、申し訳ないです。
0415名無しさん@ピンキー2014/05/31(土) 23:43:39.35ID:yiOGodtJ
「明くんやってー」

「はいはい」

愛香がドライヤーと櫛を持って、お風呂場から出てきた
受け取りスイッチを入れ、愛香の髪を乾かしはじめた

櫛で梳きながら、動かしながら近すぎず遠すぎずの位置でドライヤー当てる

「うーん♪」

目をつぶり気持ちよさそうにしている

一緒に暮らし始めてから、愛香の髪を乾かすことが習慣になっている
やり始めの時は「痛い」とか「熱い」とよく言われたものだ

愛香の髪は出会った時より、美しく、やわらかくていい匂いがする
吸い込まれてしまいそうだ……

「♪」

全体が乾いたので終わりにするか、もう少し堪能したいけど当てすぎはよくないらしいので

「はい終わり」

「ありがとう」

パタパタとドライヤーと櫛を持って洗面所に戻しに行った

明日から連休か……どうしようかな〜となんとなく部屋を見わたすと

「三国志のポスターが増えている気がする……」

パタパタと愛香が戻ってきた

「お邪魔しまーす」

足を広げて座っていたら、間に入ってよっかかってきた

お腹に手をまわして、首にキスをした

「くすぐったいよ〜」

俺の腕の中で身をくねらせた……可愛いな〜

「あれ?」

何かに気づいたみたいだ
0416名無しさん@ピンキー2014/05/31(土) 23:44:09.79ID:yiOGodtJ
「あ〜ばっちい〜」

「え? なにが?」

「耳! ちゃんと掃除してる?」

「……言われて見れば、耳の周りは拭いてるけど、中はあまりやってないかも」

「も〜掃除してあげるから ホラ来て」

愛香が正座になり膝をポンポンと叩きだした
いつの間にか耳掃除用の道具が用意されていた

「お願いします」

膝にお邪魔した

「まずは周りからね 少し冷たいかも」

「わかった」

アルコールのウェットテッシュで耳を拭いてもらった
耳の裏側や軟骨の溝の部分を結構入念に拭いてもらった……
スーッとして気持ちがいい

「ほら、周りだけでも結構取れたよ」

「本当だ」

白いテッシュが黄色くなっていた

「それじゃいくよ〜」

「うん」

耳を引っ張りながら、やりやすい角度を探しているみたいだ

「ここがいいかな」

角度が決まったみたいで、めん棒が入って来た
入り口付近をぐりぐりと円を描くように掃除を始めた

「どれどれ」

一回めん棒を抜き

「わっ」

どうやら汚いみたいだ

「もう一度」
0417名無しさん@ピンキー2014/05/31(土) 23:44:44.03ID:yiOGodtJ
めん棒を逆さにしてもう一度入って来た
耳の壁に沿わせながら今度は先ほどよりも奥に入って来た

気持ちがいい……眠ってしまいそうだ

「まっきっきだよ」

抜かれた、めん棒をみて見ると両方とも黄色くなっていた

「今度は耳かきだよ」

カリカリと耳の壁をこすりながら奥に入っていった

「結構奥までやるから、痛かったら言ってね」

「あいあい」

サクッカリカリカリカリ
サクッカリカリカリカリ

何度もカリカリと掃除をしては、広げたテッシュの上に耳垢を乗っけていた

この感じだとだいぶ汚かったみたいだな

軽快に動いていた愛香の手が止まった
一瞬変な感覚が走った

なんだっ! と思ったら

「動かないでね」

「うん」

どうやら大物があるみたいだ

張り付いているみたいで、動くか動かないかの刹那の感覚で耳かきを動かしている

「あっこれなら」

張り付いているものにうまく隙間を作り、耳かきを引っ掛けた

カリッカリッ

痒さと痛さが混ざった感覚がピークになった瞬間

ペリペリぺリッ

大物がはがれた

これはたまらん

耳の壁に慎重に這わせながら、持ち上げていった

「とれた〜 わっ大きい」
0418名無しさん@ピンキー2014/05/31(土) 23:45:14.69ID:yiOGodtJ
テッシュに乗っけて自慢げに見せてきた

「確かにこれはでかい」

「仕上げをするよ」

梵丹で耳の中をクルクルして

「フッー」

息を吹きかけられて

「はい、終わり」

「ありがとう」

耳の中もスーッスーッする、まるで耳の穴が大きくなったみたいだ

「今度は、逆の耳」

くるりと体制を変えて、耳をゆだねた
こんなのが、2回も続いたら……
いってしまうzzz

……
……
……

「おーい終わったよ……って寝てるし」

「zzz」

「も〜しょうがないな〜 そんなに心地よかったのか〜 明日はご褒美に美味しいご飯でもご馳走してもらおうかな」
0419名無しさん@ピンキー2014/05/31(土) 23:49:07.91ID:yiOGodtJ
終了です。
有限実行、ギリギリ5月中に間に合いましたw


「もしも同棲をしたら」編もとりあえず終わりです。

余談なんですが、
最近ガラケーからiphoneに変えたのですが、
僕の作ったサイトが見れないんですよ。

他にもそういう方いますか?
いるのであれば、何とか修正しますけど。
0420名無しさん@ピンキー2014/06/01(日) 00:46:32.08ID:hJVvqEY6
>>419
乙です

まだガラケーなのでまとめサイト見るのはもっぱらPCです
参考にならなくてすみません
0421名無しさん@ピンキー2014/06/04(水) 20:13:35.58ID:AHNjoHqq
>>420

レスありがとうございます。

あのサイトを見るならPCですよねw

前のガラケーなら見れたので、ふと不思議に思って聞きました。
まあ、ズルして作っているので、不具合は承知でした。
0425名無しさん@ピンキー2015/01/05(月) 18:13:39.88ID:kztT8VsK
やっぱり卜部ちゃんはチンコに響くキャラだわ
0426名無しさん@ピンキー2015/01/05(月) 20:42:13.98ID:MdS+aLl0
女キャラだと性格と胸で卜部よりヒャッキーの方が好き
1番抱きたいのは椿くんだけど
0427名無しさん@ピンキー2015/01/08(木) 20:43:19.46ID:F2Ytpi4q
ヒャッキーはわかるけど。
えっ?椿君?いやまあ可愛いけどさ
0432名無しさん@ピンキー2015/01/11(日) 02:35:35.16ID:OmfnN69r
夢使いの虹の卵編
ディスコミの神無月くん関連

女よりもこのエピソードこそ悪魔の使いと呼ぶに相応しい
これらのせいで俺は開かなくていい扉を開いてしまったのだから
0433名無しさん@ピンキー2015/01/11(日) 12:48:36.20ID:gzV7sAdz
目覚めてしまったんですね。
気持ちはわかります。

私は、夢使いの話ですと、鉱物の聖母が好きですね。
銀樹と瑠瑠がいいです。
0434名無しさん@ピンキー2015/01/11(日) 14:54:23.90ID:O86uBBnO
ディスコミの頃に気になってて夢使いが植芝作品初体験だったけれど
百合もショタホモも先に別の読んでたから目覚めではなかった
0435名無しさん@ピンキー2015/01/11(日) 16:12:51.45ID:gzV7sAdz
なるほど
すでに魅了されてたんですね。

夢使いと謎の彼女は急に終わりましたね…
一体どうしたんですかね、ディスコミはちゃんと終わったのに
0436名無しさん@ピンキー2015/01/11(日) 17:17:52.61ID:O86uBBnO
夢使いは登場予定キャラが出てこなかったからたぶん打ち切り
謎の彼女Xはアフタに「100話目指して頑張ります!」って書いてたけれど100話いかなかったのと
アフタヌーン大収穫祭2014の作画風景動画での連載終了に対する植芝の感想聴く限りだと何のよどみも無くいい感じに終われたみたい
最初はセックスまで描く気があったのかもしれないけれど
途中からは卜部と椿にはキスすらさせたくなくなったとも言ってた
0437名無しさん@ピンキー2015/01/11(日) 17:40:47.60ID:OmfnN69r
改めて鉱物の聖母最終回読んだら多少の差異はあれどまんま謎カノ最終回なんだよな
だから植芝先生の根っこはずっと変わってなかったんじゃないかなぁ
0438名無しさん@ピンキー2015/01/11(日) 18:28:04.13ID:gzV7sAdz
>>436
確かに夢使いはキャラの数が中途半端だっだね
あんまり人気がなかったんですかね…

謎の彼女は植芝さん的には納得の終わりだったのか…じゃあいっか

>>437
鉱物の聖母は謎の彼女に似てますなー
もし次回作があるなら、また似た雰囲気の漫画になるのかな
0439名無しさん@ピンキー2015/01/11(日) 22:04:17.19ID:O86uBBnO
>>438
キャラの数じゃ無くてはっきり後半に登場する予定って
単行本に外見まで描いてる月曜星の少年が出てない
夢使い達は女の子より男の子のほうが多くなる予定だったらしい
0441名無しさん@ピンキー2015/01/11(日) 22:59:57.15ID:gzV7sAdz
>>439
後にいろいろ出る予定だったんですね。
なんにしても、打ち切りではなくちゃんとした形の
夢使いが読んで見たかったです。

ちなみに夢使いのアニメ版はどうなんでしょうかね…
私は見たことないので、ちょっと気になります。
0442名無しさん@ピンキー2015/01/12(月) 00:03:33.39ID:+lDPYw2P
夢使いのアニメ版はキャラだけ借りてる別物だから別にみなくてもいい
地上波はともかく非18禁OVAでも虹の卵編をそのままやるの無理だし仕方ないけど
0443名無しさん@ピンキー2015/01/12(月) 00:32:50.86ID:fganUSte
なんだ残念。
出来が良ければ見るつもりだったんですけどね。

まあ、虹の卵をそのままやるのは、まず無理でしょうね。
鉱物の聖母なら作れそうな感じですけど
0444名無しさん@ピンキー2015/01/13(火) 00:06:31.22ID:2CUz+xqr
>>440

昨日気がつかなかったw
確かに、エロパロ板とは思えないw
普通に話しちゃってるし
0445名無しさん@ピンキー2015/01/15(木) 23:07:21.54ID:6xhvohgY
ここにいる人は植芝さんの作品を全部読んでいる人は多いのだろうか?
0446名無しさん@ピンキー2015/01/15(木) 23:52:30.66ID:Usr/mPHy
ディスコミは新装版揃えたけどまだ途中までしか読んでない
夢使いは謎カノ一巻が出た頃近所の本屋にあったんで買って読破
謎カノは言わずもがな
0447名無しさん@ピンキー2015/01/15(木) 23:53:52.04ID:p1R49rSR
本人が出したディスコミ同人誌とインタビュー記事以外なら読んでる
0448名無しさん@ピンキー2015/01/16(金) 00:58:57.49ID:loX5VCo7
やっぱり植芝さんの作品は少ないので、一通り読みますよね。
ディスコミの同人なんてあるんですね…
ちょっと読んでみたい。
0451名無しさん@ピンキー2015/03/13(金) 21:02:04.72ID:niSHJdxJ
テスト
0453名無しさん@ピンキー2015/03/18(水) 15:09:07.66ID:90yL3i+w
ある日の学校帰り

「あ〜今日も疲れた」

下駄箱に手を伸ばし靴を取り出すと

「あれ? なんか入ってる」

靴の中にメモ紙が入っており、広げてみると

『明日10時に駅前ね いっぱい買い物するから 付き合ってね! 百夏』

可愛い字で書かれていた
百夏は大量の友達とダッシュで帰っていたので明日はどうするんだ? と思ったら、こんな仕込みがあった

「はいはい 了解と」

「おい? どうしたぼやっとして? ゲーセンいくんだろ?」

友達に話しかけられた

「おう」

「最近おまえ 付き合い悪いからな 今日は相当やるぞ!」

「そうだな 悪かったよ」

俺も友達とゲーセンに騒ぎに行った

散々遊んだあと、家に帰りご飯食べて、お風呂に入り次の日を迎えた

……
……
……

10時ちょっと前ぐらいに駅に着いた、春になったとはいえ まだ寒い

「お〜い!」

でっかい声を上げながら百夏が来た
0454名無しさん@ピンキー2015/03/18(水) 15:10:04.05ID:90yL3i+w
百夏は赤いコートと紺のスカートを着てきていた、中の服はよく見えないが百夏なら
きっと可愛い服を着ているだろう

俺の腕をとるなりいきなり

「さっさと電車に乗るわよ 二つ先の駅の服屋で安売りしてるからね!」

「どこへでもついて行くよ」

切符を買い 時刻表を見ると

「あっ! もう来るわよ! 急ぎなさい!」

「はいはい」

くるなり慌ただしい奴だな まあ毎度のことだけど

階段を走って駆け上がり ギリギリ乗りこめた

「ふう まにあった…… 慌ただしいスタートね」

「お前のせいだろお前の」

「タイミングが悪いよのタイミングが」

適当にしゃべってる間に目的の駅に着いた

「ついてきて」

改札を出てまっすぐ5分ほど歩いた

「ここがバーゲンの場所よ」

5〜6階はありそうな建物で 安売り! とでっかい横断幕が垂れ下がっていた

「入るわよ」

俺の手を引っ張って店の中に入った

「ふん♪ ふ〜ん♪」

人ゴミをすり抜けて、百夏は楽しそうにエスカレーターに乗っていた

「たくさん買うわよ! 荷物持ち手伝いなさいよ!」

「そうだと思ったよ」
0455名無しさん@ピンキー2015/03/18(水) 15:10:45.25ID:90yL3i+w
何店も回り試着もたくさんして、色んな服の百夏を見れたのはうれしかったが……正直疲れた

「たくさん買ったわね 半分持ってね」

「はいはい」

どっさり入った袋を両手に持たされた

「地下にレストラン街があるから行きましょ!」

「そうだね おなか減ったよ」

お昼時になっていた

地下に着くと、百夏が案内表を見ていた

「う〜ん」

「なんでもいいよ」

「じゃあ焼き肉!」

「いいね ランチで安いだろうし」

「方向はあっちね! 向かいましょ」

百夏について行った

店に着くと思ったよりも空いていてすぐに入れた

「二人です」

「こちらへどうぞ」

席に案内された
0456名無しさん@ピンキー2015/03/18(水) 15:11:40.72ID:90yL3i+w
俺はメニューを見てすぐに決めた

「どれにしようかな〜」

百夏は楽しそうにメニューを見ていた

「決まったわよ あんたは?」

「決まったよ」

ボタンを押して店員を呼んだ

「私はハラミセット」

「俺はカルビセットで」

「かしこまりました」

注文を聞いて奥に消えていった

百夏はよほど喉が渇いていたのかお冷を一気飲みした

「いや〜 春だし新しい服が欲しかったのよね」

「気持はわかるけど 買いすぎじゃないのか?

「いいのいいの 全部着るから OKよ」

「ならいいけど」

そのあとは、サラダと肉とご飯をたらふく食べて出た
百夏はお代わりし放題のサラダとご飯を何度もお代わりしていた

「食べた食べた」

「食べすぎだろ……」

「だって おいしかったんだもん」

会計を済まし外に出た
0457名無しさん@ピンキー2015/03/18(水) 15:13:38.94ID:90yL3i+w
久々の投稿、とりあえず冒頭だけ

久々だから卜部にしようかとかスレの流れに沿って
夢使いかディスコミにしようか迷った挙句

書きやすい百夏にしましたw
0459名無しさん@ピンキー2015/03/19(木) 02:37:03.32ID:Hm2FFYs7
暇つぶしにやってみたが、、一人だけ凄い奴がいた、想定外の奇跡だゎ・・

お前も超本命ならできる確立高いな

▲をnn2に変える
s▲ch.net/s11/078momo.jpg
0460名無しさん@ピンキー2015/03/23(月) 22:29:29.95ID:p65tMnix
>>458

相変わらずの食ってばっかになってもうたw

続きは、まあ近々投下できそうです。
0461名無しさん@ピンキー2015/04/01(水) 14:32:49.28ID:rR1kF/J7
続き

「この後はどうするんだ?」

「適当に回る予定 この駅はいろいろ あるからね 見て回りましょ」

「わかった」

建物を出てほかのところを回ることにした

「近くの店から適当に見ましょ」

「うん」

雑貨屋やCD屋や本屋などを回った

「あらら」

「結構降ってきちゃったわね」

本屋を出たら雨が降っていた

両手いっぱいに荷物を持っているので、このまま立ってるのはきつい

「どうしようか? 喫茶店でもはいるか?」

「う〜ん とりあえず 濡れないように屋根の下を歩きましょ」

適当に歩いって行った

「おいなんか 怪しげになってきたぞ」

ホテル街に入ってしまった

「いいのいいの どうせならゆっくりできるところで休みましょ? 荷物持って疲れたでしょ?」

「まあ そうだけど……」

「それに興味あるしね!」

百夏はキョロキョロしながら歩いていた

「ここにしましょ」
0462名無しさん@ピンキー2015/04/01(水) 14:34:38.73ID:rR1kF/J7
「わかった」

正直違いがよくわからないので百夏の感性に任せることにした

中に入り受付の人に説明を聞いた

「ふ〜ん 時間制になってるんだ どうする?」

「そうだな」

時計を見ると15時になっていた

「2時間ぐらいで いいんじゃないか?」

「わかったわ じゃあそれで」

「かしこまりました」

鍵を受け取った803と書いてあったのでエレベーターで部屋に向かった

部屋に着いたので鍵をあけ部屋に入った

「へ〜 こういう風になってるんだ」

中は玄関の近くにソファーが二つと奥にでっかいべッドが一つあった

「思ったより普通だね」

俺は靴を脱ぎ荷物をソファーの上に置き上着を脱いで部屋の中を見て回った
隣の部屋に洗面台とトイレあとお風呂があった

部屋の確認が終わったので、靴下を脱ぎベッドの上にねっころがった

「疲れた〜」

グーッと伸びた

「そうね〜」

百夏も荷物をそこらへんに置き上着を脱いでベッドの上に座っていた、インナーは黄色のなんだか可愛い服を着ていた
0463名無しさん@ピンキー2015/04/01(水) 14:37:03.56ID:rR1kF/J7
「ん? なんだろ〜これ?」

百夏はベッドの近くにある機械を動かしていた

〜♪♪〜〜♪

音楽が流れた、ゆうせんのスイッチだったみたいだ

「へーいいや」

適当にいじくり回した挙句止めた

「何があるんだろ〜」

ベッドから離れて百夏はそこらへんのものをいじりまくっていた

「あ! ケトルがある」

ケトルを持って洗面台で水を入れて沸かしていた

「なんか飲む?」

「コーヒーある?」

「あるよ〜」

「じゃあそれで」

「は〜い」

カチャカチャとカップを用意していた

「うーん」

俺もなんかそわそわしているが、百夏はさらに落ち着かないみたいで
じっとしておらず部屋の中をふらふらしていた

「ねえ?」

「ん?」

起き上がりベッドの上であぐらをかいて体制を整えた

「なんか 面白い話してよ」

「えっえ〜」

突然の無茶ブリに対応しつつ話をしていると、『カチン』と音がしたどうやら沸いたみたいだ

「はい どうぞ」
0464名無しさん@ピンキー2015/04/01(水) 14:39:26.09ID:rR1kF/J7
カップを持ったまま俺の隣に腰かけた百夏は足をぱたぱたさせていた

「ありがとう」

一口飲んで俺は落ち着いたが百夏は足をぱたぱたさせながらこっちをチラチラ見ていた
俺は半分ぐらい飲んだところで適当なところに置き再び寝っころがった

百夏もカップを置いて俺の横に寝っころがった
お互いに見つめあった

「……」

「……」

抱き寄せて頭を撫でた

「……♪」

気持よさそうに目を閉じ、俺の胸のあたりに頭をスリスリしていた

「可愛いな〜」

「あったりまえでしょ〜」

当然と言わんばかりに言ってきた

「あんた肌綺麗ね」

「そうか?」

「なんか生意気 こうしてやる」

百夏が首にいっぱいキスしてきた

「いっぱい跡つけちゃった♪」

「あっこら お返しだ」

百夏の柔らか美しい肌にいっぱいキスした
桜のマークがいっぱいついた

「お揃いになっちった♪」

俺の胸に頭をうずめた

「あれつかう?」

胸にうすめながら枕元にあるものを指をさした

「なんだ?」

目線を動かし確認してみると『ゴム』があった

「いいの?」

「あんたがしたいなら」

「うん! したい!」
0465名無しさん@ピンキー2015/04/01(水) 14:43:10.84ID:rR1kF/J7
とっくのとうに下半身のアレは暴れていた

「エッチ!」

手を絡めてキスしてきた……ただのキスではなく
下を絡めお互いの唾液を飲ませあい唇の隙間からこぼれ出るぐらい濃厚なキスをした

「「んあ」」

窒息そうなぐらい長い時間のキスをした

「百夏!」

シャツの中に手を突っ込んみブラ越しに胸をまさぐった
これはこれでいいが、やっぱり生を触りたい

「外すよ」

「……」

無言でうなずいたので、背中に手をまわしホックをはずしシャツを脱がした
小ぶりだが綺麗で張りがある胸が露出された

「あっ」

触ってみるとしっとりして柔らかかった

百夏の声と姿を見て一気に我慢できなくなった俺は服を脱いだ
いきり立ったあれがバネのように出てきた

「……」

百夏もいつの間にか全裸になっており女の子座りで
胸とあそこを隠していた

「あんたのココすごいことになってるわね」

「そりゃまあ…… 百夏のも見せてくれよ」

「……」

恥ずかしそうにうつむいてしまった……

「百夏……」

隠している手をそっと掴んでみた……何の抵抗もなく、動かしてくれた
下を触ってみると少し湿っていた

「濡れてるよ」

「言うなバカ! アホ! エッチ! この!」

「わっ! いきなりつかむなよ」

あぐらで座っていたら急につかまれた
百夏は先走りした液を指でネバネバさせていた

「あっあんたのここも湿ってるじゃない!」

「しっ仕方ないだろ……」
0466名無しさん@ピンキー2015/04/01(水) 14:45:00.98ID:rR1kF/J7
「こうしてやる」

手で包み込み上下に動かした

「うぅっちょ! やばいって!」

「わっわどんどん濡れていく 女の子みたい…… あっ…んっ」

負けじと女の子座りしている百夏の膝をくぐり抜けてあそこを指でいじくってみた

「百夏のも…… …… どんどん濡れてきたよ……」

負けじといじくってみたけど、俺の方が限界が近かった

「百夏……我慢できない……」

「ふふん いいわよ 出しちゃって」

「あっでっでるぁぁあ」

百夏の手の中で出てしまった

「わぁービクビクしてる…… ちょっといつまで出すのよ!?」

手の中で何度もビクンビクンと
跳ねて手の中からあふれ出ていた

「はぁはぁ……」

少しずつ大人しくなっていった

「全部出た?」

「うん」

「手を洗ってくる」

「うん」

「なんど嗅いでも慣れない匂いね」

鼻で手をくんくんしながら戻ってきた

「あんたのそれベチョベチョね…… 綺麗にしてあげるね」

そういうやいなや 座っている俺のあれを口に含んだ

「あぁ……」

溜息みたいなものが出た……
百夏は吸いつくように口を動かし、舌を動かしてすごい快感だった
百夏の動きで早くも出しそうになっていた

「タッタンマ もっ百夏のもしたい」

チュポっと口からだした

俺は仰向けに寝っころがった
0467名無しさん@ピンキー2015/04/01(水) 14:48:20.07ID:rR1kF/J7
「百夏お尻こっちに向けて」

「もう〜エッチね!」

百夏はお尻を俺の口元に持ってきて、百夏の口は俺のあれを再び口に含んだ
いわゆる、シックスナインの体制になった

百夏のあそこは濡れていた…… 割れ目を舌でなぞってみた

「あぁっん」

百夏の体がピクンと跳ねた、指で割れ目を広げさらに舌を奥に入れてみた

「んんっん」

百夏の蜜があふれてきて、足の付け根をたどって俺の口に垂れてきた
よほど気持ちいいのか百夏の『口撃』が止んだ

「百夏のここすごいよ」

感じやすいのか指を入れると蜜がポタポタとあふれ出てきた

「いち……いち……言わないでよ……」

「挿れていい?」

「うん……」

枕元にあるゴムの封を切り、不慣れた手つきで装着した

「いくよ」

「うん」

バックで百夏の腰をつかみ、あそこにあてがい、一気に挿入した

「んっー」

百夏の嬌声が上がった…… 中は熱くて締め付けて俺のアレとろけそうだった
腰を動かし、四つん這いになっている百夏の胸をもみほぐし、我を忘れてかかわりあった

「あんっあんっあんっ」

百夏も気持がいいのか何度も甘い声が響いた

リズよく腰を動かしていたが、激しく動いているのでそんなに続くはずもなく……

「でっ出そう」

「はっ早く出しなさいよ……」

「うんっあぁぁ」

出てしまった

「ビクビク動いてる…… ゴム越しでもすごく熱い……」

百夏の中からアレを引き抜ぬいた
俺は脱力してボーっとしていた
0468名無しさん@ピンキー2015/04/01(水) 14:51:27.26ID:rR1kF/J7
「見せて見せて」

百夏が興味津々にゴムを触ってきた

「ちょっとまて 外すのはいいけど そーっと外せよ」

「うん 任せて!」

最初は恐る恐る外していたが……

「あーっもう えい!」

「イッテー!」

案の定 面倒臭くなったのか 一気に外して体液とゴムが絡まり毛が数本抜けた

「だからそーっとやれって!」

「あっごめん…… 濃いわねゼリーみたい量もすごいしそれにまだ暖かい」

ゴムの中に入っている液体をみていた

「男の人ってみんなこうなの?」

「知らないよ 出すものは一緒だけど 量とか濃さとかは」

「ふーん ゴムのほうが後片付けが楽ね」

「確かにそうだけど 生のほうが気持ちいいかな」

「バカ!」

ほっぺにキスされた

ふと時計を見てみると時間が微妙になっていた

「お風呂入ろうよ」

「そうね」

タオルを持って浴槽に行った
浴槽にはいつの間にかお湯が張ってあった

シャワーで体を洗い流し、浴槽につかった
百夏は俺に背中を預けて、まったりしていた

後ろから手をまわし、耳を甘噛みしたり、胸を触ったり
アソコをまさぐったりして反応を楽しんでいた

「百夏大好きだよ」

恥ずかしいのかうつむいてしまった

「……あっあたしもよ くっ苦しい」」

思わず力いっぱい抱きしめてしまった

「ごめん 思わず力が入っちゃった」
0469名無しさん@ピンキー2015/04/01(水) 14:58:14.73ID:rKyhXJKr
「もう……」

顔をこちらに向け、俺の頬を撫でて

「「んっ」」

キスした

「上がりましょ」

「そうだな」

お風呂を上がり、体を拭いた
部屋の中を裸でいるのは落ち着かないため、すぐに着替えた

百夏は鏡の前で、櫛で髪を整えていた

「行きましょ」

「あいよ」

一階に行き自動販売機みたいな物に鍵を当てて会計を済ました

外に出ると雨は止んでいた

「この後はどうするんだ?」

「そうね〜五時だし適当に遊んで、帰りましょ」

適当に遊んで、帰りに九州系のラーメンを食べた百夏は替え玉を大量にして解散した
0471名無しさん@ピンキー2015/04/01(水) 16:29:11.79ID:yrzhIWgr
まだ春休みか?
0472名無しさん@ピンキー2015/04/02(木) 10:38:48.47ID:FRwxJW+s
>>471
SSの中の話しですか?
いえ、学校に行ってますよ
普通の土日の行動です。
わかりづらくてすいません。
0474名無しさん@ピンキー2015/04/02(木) 15:22:42.54ID:xHTKa2Gv
>>470
GJ
エロパロスレにふさわしい内容だったな
しかしオチはやはり替え玉かw
0475名無しさん@ピンキー2015/04/02(木) 20:19:13.39ID:nlmkgguQ
もしかして替え玉と替え玉を掛けてたのか?気づかんかったわ…
0476名無しさん@ピンキー2015/04/02(木) 20:57:47.04ID:FRwxJW+s
皆様レスどうもです。

今回のSSの一部は実体験もちょっと入ってます……
そんな生々しかったかなw

僕のSSの中だとよく食べるような感じなので、最後は替え玉にしましたw

>>474
いや、そういうつもりはないんですけどw
掛ってますかね?w
0479名無しさん@ピンキー2015/04/23(木) 07:23:17.43ID:+6dGzPs2
セックスしてる時にディープキスでよだれ交換したらお互い快感がやばそう
0481 ◆URBRTbKUxc 2015/05/04(月) 22:44:42.83ID:fv9eFEig
お初です。思いつきでやってみます。文章の拙さはお許し下さい。

【謎の「夏のせいで」】

眩暈がしそうな程高い塔の中に居た。硝子の窓から差す茜色と、強烈に燃え上がる初夏の西日。
椿明は此の部屋が最上階であると認識し、自分が膝立ちしているベッドの上に身を投げ出した卜部美琴へ視線を遣る。
彼女の右頬は灼けそうに照らされ、灯のない部屋の中でハイコントラストに映える。

「椿くん……」

おいで、と手を伸ばした卜部に向き合う椿は、いつも見慣れているセーラー服のスカーフを少し乱暴気味に引張り枕元に投棄て、
震える手でファスナーを開いてゆく。

あと5センチ。卜部は何も言わずに椿を眺めている。
あと3センチ。ふと卜部の内股が締まる。
あと1センチ。卜部の頬が更に紅く染まる。

最後にホックを外そうとした時、目の前に白く弾け飛びそうな卜部の裸体がちらついたかと思うと卜部の身体が急に輝きだし……

気が付くと、椿は夢から覚めていた。

--
0482 ◆URBRTbKUxc 2015/05/04(月) 22:56:10.37ID:fv9eFEig
「明!もう学校へ行く時間よ」
夢から覚めた椿は暫し、夢も現もつかぬ侭にぼんやりと天井を眺めたまま動けずに居た。
やがて、姉の陽子の声で我に返ると、のっそりと時計を確認する。
午前7時49分。このままでは遅刻確定である。
椿は慌てて飛び起きるとパジャマを脱ぎ捨て、シャツを被りズボンを穿き、リュックを背負うと一階の食堂へ転がり込む。
トースト一枚を口にねじ込んだ椿はコーヒーで胃の中へ流し込み、弁当を姉からひったくると学校まで一直線に疾走する。
合皮のベルトを掛け違えて緩んだままになっていたが、締め直す暇もなくズボンの裾を掴んだまま奔る椿は、いつもに増して滑稽に視えたであろう


HRには、ぎりぎり間に合った。

6/1X日。中間テストを疾うにやり過ごした俺達2-Aには気も抜けてだらしない空気が漂っていた。
全部近づいてくる夏のせいである。熱中症対策に天井に掛けられた扇風機は面倒臭そうに旋回し、暑い空気を仕方なく掻き回す。
窓を開けていようと、風の吹く気配はない。ベタ凪とはこのような事を言うのだろうか。
程無くして1限目の点呼が掛かる。

--
0483 ◆URBRTbKUxc 2015/05/04(月) 23:00:17.99ID:fv9eFEig
訂正
×: 6/1X日
○: 6月1X日
0484 ◆URBRTbKUxc 2015/05/04(月) 23:00:54.06ID:fv9eFEig
授業中。暑さにだれ切った俺は授業もうわの空だ。
あまりにも退屈だったので扇ぎ続ける卜部を眺める。
彼女の白い肌は此処2週間で軽く小麦色に日焼けして、時折袖からその対比をちらつかせている。
そして白い肌がちらつく度に、昨晩の夢を思い出すのであった。
なんて美しい身体なのだろう。しかし服が邪魔だ。たかが布地が此処まで憎い。
今理性を棄ててしまえるなら、卜部をこの手で押し倒して服という服をひん剥いてしまいたい。
いっそ服を消してしまえたらいいのに。椿は、消しゴムを手に取ると視界に入る卜部の服を擦ろうとした。
「……あれ?」
どうした事だろうか、視界の中で消しゴムを擦ると卜部の服が次第に薄くなっていくではないか。
椿は夢中で消しゴムを擦った。確かに擦った部分だけ服が薄くなり露出が増える。
擦る、擦る、擦る……制服が消えると卜部の白い下着が視え、更にその肩紐も消えてしまった。
卜部の頸筋、卜部の鎖骨、擦れば擦る程眩しいばかりに白い肌が曝け出される。
そして消しゴムは卜部の胸にまで達し、その頂に掛かっている布地を消そうとした時……

卜部は、こっちを怪訝そうな瞳で眺めていた。

思わず背筋が寒くなる。身体は硬直しきって手から消しゴムを落としてしまった。
一方卜部は小さく溜息をつくと視線を逸し、再びノートを取り始めた。
卜部の小さく輝く唇は溜息に混じり、か細く「えっち」と俺に囁いた。

--
0485 ◆URBRTbKUxc 2015/05/04(月) 23:06:35.38ID:fv9eFEig
今日の授業は早く終わった。
放課後、俺はジリジリと照り尽くす炎天下の白いコンクリ橋で卜部に出くわした。
卜部が険のある眼で此方を見ている。「椿くん」と口に出掛かったと同時に
「ごめん、卜部!」
俺は頭を下げた。そしてゆっくりと顔を上げると、卜部は戸惑った表情をしていた。
ところが卜部は少し笑うと「……さ、帰りましょ」とスタスタ歩き始めてしまった。
俺も、慌てて卜部の後を追いかける。

暫く歩き続け、いつもの場所で卜部が立ち止まった。
「椿くん、今日の日課……の前に」
卜部が突然俺の頬をつねる。無理矢理俺の口を開けると指を突っ込んでよだれを掻き取り、その指を眺めてぶつくさと呟いた。
「……椿くんの事だから、また変な夢でも観たんでしょ?」卜部は、渋々と俺のよだれを口に運ぶ。
完全に見透かされていた。卜部と不純行為に陥る夢は幾度と無く観てきたが、卜部から誘い受けする夢はレアケースなのだ。
塔の一室で胸を触らせたり、ホテルの最上階で頭にハサミを括りつけて誘惑したり、とまぁ……今回も凄まじく変な夢だったわけだが。
「……ね、椿くん」卜部は頬を赤く染めて此方に流し目をしてきた。
「は、はい!?」
「今日、何も予定がないなら私の部屋に来て欲しいのだけれど」
「えっ、は、はい喜んで!」俺はまさかの誘いに即答せざるを得なかった。

--
0486 ◆URBRTbKUxc 2015/05/04(月) 23:12:50.31ID:fv9eFEig
1008号室。
卜部の住むマンションの一室は暗く、少しむわっとする空気で満たされていた。今は誰も居ないらしい。
「さ、上がって」
「お邪魔します」俺は、玄関を上がった。
卜部は俺の手を軽く引く。心なしか手に力が掛かっているような気がした。
否が応でも、と言わんばかりに俺は部屋に通された。
見慣れた卜部の部屋。壁にはSF映画のポスター、棚には沢山の小物が置かれ、コルクボードには小さなカレンダーと……
俺と卜部のプリクラがあった。
卜部がベッドの上に膝立ちになり、窓を開け放す。俺は突然吹き込んできた風に吃驚してたじろぐ。
目を開けると、卜部はベッドの上に寝転んでこっちに視線を向けていた。
「椿くん……こっちへおいで」
「へ?」卜部は、ベッドから手招きして俺を待っている。
俺は言われるがままにベッドに腰掛けると、卜部は俺の腕を掴んでもっと近づいてとねだる。
結局、俺は卜部の脚を跨いで膝立ちした。
「椿くん……あなたが観た夢みたいに、私もあなたに胸を好き勝手される夢を観たの」
卜部は溜息をつきながら口速に告白した。
「もしあなたが望むなら、私の胸を好き勝手して?」

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0487 ◆URBRTbKUxc 2015/05/04(月) 23:19:00.59ID:fv9eFEig
まさかの展開に俺は唖然として、口を濁さざるを得なかった。
「でも、卜部……ほ、本当にそんな事―」
卜部が被せて追い打ちを掛ける。
「してくれないなら、私との接触はもうないと思ってね」
『あの時』と同じだ。俺は今、卜部に試されているのだ。
今俺に出来る事は一つ、卜部の誘いを甘んじて受け入れる事だけだ。そして卜部を気持ちよくさせてあげるしかない。
「わ、分かった……」俺は震える手でスカーフの端を掴み、引っ張って緩めると枕元に投棄てた。
制服のファスナーを開く。卜部は俺の顔を覗きこんだまま押し黙っている。
恐る恐る胸元を露わにすると、やはり下着は白だった。
卜部はゆっくり上半身をもたげると制服を脱ぎ散らかし、背中に腕を回してホックを外した。
俺の目の前で、二つの柔らかな果実が露わにされた。
卜部はブラジャーも脱ぎ散らかすとそっと俺の頬を撫でて、静かに微笑った。

--
0488 ◆URBRTbKUxc 2015/05/04(月) 23:26:27.51ID:fv9eFEig
「さ、どうぞ」
「うん……」俺はそっと両方の乳房に掌を添え、優しくさする。
卜部の胸は僅かに汗ばみ指に吸い付いてくる。
「もっと揉んでていいよ」卜部の口元が緩み、白い歯が俺に訴えかける。
俺は言われるがままにゆっくりと指を埋めては緩め、丁寧に乳房を揉みしだく。
卜部の身体は決して俺を拒むことはない。あの時感じた時より、卜部の胸はずっとずっと柔らかかった。
ふと手の甲に暖かい感触がした。卜部の両手が優しく俺の手を擦っている。
俺は辛抱たまらなくなり、小声で「吸っていい?」と尋ねた。
卜部は小さく頷くと、俺の首裏に両腕を回した。
俺は卜部の胸を枕にするようにそっと身を重ねると、つんと起ったその可愛らしい頂を軽く舌で舐め擦ってから唇を近づけた。
そして口に含むと、柔らかな感触が唇に、歯から歯茎に、じわりと伝わる。
俺はただ、赤子のように卜部の乳首を吸っていた。愛に飢えた子供のように、泣きじゃくるかのようにひたすら乳首を啜る。
卜部の瞼がゆっくりと落ちる。眉をしかめるでもなく、喘ぐでもなく、卜部は優しく俺の後ろ髪を撫でている。
今度はゆっくりと深く、撫でる指の動きにあわせて啜り続ける。

--
0489 ◆URBRTbKUxc 2015/05/04(月) 23:33:43.68ID:fv9eFEig
ふと視線を卜部に向けると、卜部の顔は微笑っていた。ふと彼女が薄目を開け、視線を合わせる。
「椿くん、おっぱい吸うの上手だね」
大人びた卜部が幼児語を使う事はないと思っていたが、心地良いときだけは別なのだろうか。
まるで、俺は卜部に授乳されているようだった。
今度は、卜部にそっと抱きついて添い寝される形に寝転ぶともう片方の乳首を啜り始めた。
ゆっくりと深く、味わって。卜部の乳首は母乳が出るわけでもないが、ほのかに甘い味がした。
その時、自分はさっきまで吸っていた側の乳房を優しく揉みながら、時折指先で乳首を転がしていた。
卜部が小さく声を漏らす。
「やっぱり、彼氏の愛のあるスキンシップには勝てないかな……」
俺だって勝てないよ。だって卜部、俺の彼女はこんなに甘くて、優しくて、暖かくて―
徐々に思考がおぼつかなくなってきた。
何だか、とても深い夢の中へ吸い込まれるような、気が、して……。

「……あ、おはよ」
気が付くと、俺は卜部の膝の上で寝かされていた。どうやら乳首を啜りながら眠ってしまったようだ。
「え、っと……ごめん、一人だけ」
「ううん、とても気持ちよかった……」卜部は優しく頭を撫でながら微笑っている。
「それに、今回は私もつい引き止めちゃってごめんね?」
「いや、いいんだよ……とても素敵な時間だったし?」
「もう、えっちなんだから……」卜部は微笑いながら頬を染めた。
ゆっくりと首をもたげ上半身を起こす。少し日が傾いて、卜部の髪をオレンジ色に照らしていた。

--
0490 ◆URBRTbKUxc 2015/05/04(月) 23:39:15.15ID:fv9eFEig
「はい、椿くん。今日の分。」
玄関で俺達は今日の日課を済ませる。
卜部のよだれはいつもに増して甘いが、何故だか急に動悸がしてきた。
「じゃ、また明日」
卜部、行かないでくれ。身体が熱い。
カラダ? いや胸の中か?
以前にも感じた事があるかもしれないが、今回はまた少し違う胸の高鳴りだ。
理由も分からずに、俺は急に卜部に飛びついた。そして……
ムニュ……と、俺の両手は卜部の胸をしっかりと掴んでいた。
「「あっ……」」二人は同じタイミングで声を漏らす。
卜部が急に振り返る。一瞬目を瞑ったのか少し引き攣った目をしている。
や、やめてくれ、そんな目で俺を見ないで……
「う、卜部!これは違う!頼むからパンツハサミは―」
ぴとっ。
「え?」卜部は微笑ったまま指先を俺の鼻梁にあてがった。そして―
俺は何が起こったのか理解できぬまま両手を彼女に取られて卜部の胸に押し当てられると、指を小刻みに動かして揉んでいる。
この感触は―まさか。

--
0491 ◆URBRTbKUxc 2015/05/04(月) 23:44:19.59ID:fv9eFEig
「卜部……あの、もしかして―」
お互いに頬がじんと紅く染まり、俺は硬直気味に戸惑い卜部は恥ずかしげに笑う。
「あたし……夏の間はノーブラにしようと思うの」
卜部の急な告白に、俺はなんとか状況を理解した。
「え?ノーブラって事はこの下……素肌!?」
「ええ。だってこれからもっと暑くなるでしょ?」
おいおい待てよ。そんな事したら卜部の胸は敏感になりやすいし、それに―
「椿くん、その間触りたいときはちゃんと私に言ってね?」
「アッ、ハイ」
もし卜部が他人から性的な目で見られたらどうするんだよとツッコミを入れたかったのだが。
「椿くん、また明日も学校で会いましょう」
「ああ、また、な……」俺は照れ隠しに手を軽く振る。
制服という一枚のガードだけで甘い誘惑を隠し通すなんて、少し危険な賭けかもしれないが―
これも、『全部近づいてくる夏のせい』である。
帰り道。カラスの啼かない日があろうとも俺が卜部に翻弄されない日はないだろう、と感じた。

それにしても俺の彼女、卜部美琴は夏の間も……謎の彼女、だろう。

【謎の「夏のせいで」 -Fin-】
0492 ◆URBRTbKUxc 2015/05/04(月) 23:46:53.06ID:fv9eFEig
【謎の「夏のせいで」 -Epilogue-】
「丘さん、今日もごちそうさま」
今日の手作り弁当も丘さんの独創的な出来だった。飲み物のミルクセーキには小さな氷が冷たいまま入っていたのが嬉しい。
私は、お返しによだれを少し丘さんに舐めさせるのだが―
「丘さん、今日は少し特別だから舐めるときは気をつけてね」
「うん―」丘さんはそっとよだれを口に含む。
「―ッ!!?」やはり即効性があったようだ。眼鏡のフレームが熱で融けてしまうのではないかと思うほど顔が紅くなり、そして―
ボフンッ!!
突然丘さんの頭頂部から湯気が上がり、鼻血を噴き出して倒れてしまった。
「丘さん、丘さん!?」私は慌てて彼女を起こして冷たい水筒を丘さんのおでこにあてがった。
「う、うーん……これは少し強烈過ぎたみたいね」
丘さんはなんとか立ち上がる。私は丘さんの鼻血をハンカチで拭き取ってあげた。
「あー……椿くんとは、もっとアブナい関係になっちゃったのね」逆上せたまま丘さんはふらふらと教室までの帰路につく。
……いつもセクハラ攻撃を仕掛けてくる彼女には、やり過ぎだったかもしれない。


【謎の「夏のせいで」 -あとがき-】
お初です。5月に入って急に暑くなったり豪雨が降り出したりとワケのわからない天気ですがいかがお過ごしですか。
一般的にキスより先をしたことないようなカップルがボディタッチなどあり得ない、と見せかけて実は結構ディープな冒険をしている、
そんなトコロにナゾカノの面白さがあるのではないでしょうか。自分は全巻揃えました。
さりとて、ただのファンである事に居ても立ってもいられずナゾカノ巡りをしていた最中、ふとピンクちゃんねるへの入口を発見。
皆さんのSSは大変ゴチになりました。文章の練ではまだまだ劣りますがこれからも精進したい所存です。
ところで、透けブラもいいけれどノーブラを平然とやってのける女の子って可愛いと思いませんか?
とまあ今回はそういうお話でした。
0493 ◆URBRTbKUxc 2015/05/04(月) 23:49:55.23ID:fv9eFEig
【お詫び】
今回の作品では細部に修正箇所がいくつかございます。
正式な最終版はDropboxにてUpしましたのでそちらを参照下さい。
保管庫への転載は、テキストに変更を加えないことを条件でお願いします。
この場をお借りしてお詫び申し上げます。

ttps://www.dropbox.com/s/39ansi8c261jqou/%E8%AC%8E%E3%81%AE%E5%BD%BC%E5%A5%B3X_SS%E3%80%90%E8%AC%8E%E3%81%AE%E5%A4%8F%E3%81%AE%E3%81%9B%E3%81%84%E3%81%A7%E3%80%91.txt?dl=0
0495 ◆URBRTbKUxc 2015/05/05(火) 00:07:27.71ID:bWhFjqkG
>>494
イヤ流石にそれはナイですが趣味の一環で京極堂読んでます。
「姑獲鳥」「魍魎」「陰摩羅鬼」は手中にあるので度々読み返すとたまらねえぜ。
今回改行ミス他諸々修正があったので泥にTxtを投げましたが、普段からは特にテキストエディタを意識して使うことはありません。
寧ろ素うどんのようなメモ帳の方が使いやすかったりもします。学生時代はデータ処理やC言語ソース編集に秀丸を使ってましたが。

ご希望でしたら第二作も如何ですか?
0497 ◆URBRTbKUxc 2015/05/05(火) 00:12:49.13ID:bWhFjqkG
ありがたや。第二作目です。 椿明×卜部美琴の未来を書いてみました。

【謎の「烟たい」絆】

あれから―10年の月日が流れた
思い出せば胸が痛くなる青春は疾うの昔
一つ屋根の下で俺、椿明と―
椿美琴(旧姓卜部)は、この度所帯を持つこととなった
(白いスーツでドギマギする椿と、黒無垢のウェディングドレスで微笑する美琴、二人にカメラを向け目を輝かせる上野「夫妻」)
結婚当初こそ初々しさは抜けていなかった二人だが……
今は二人きりで静かな時間を過ごし、特に贅沢をするでもなく―

妻、美琴はのんびりと明の帰りを待っている

21時45分過ぎ―
ふと机の上の電話の鳴る音が響き、美琴は観ていたテレビの音量を絞り白い手を伸ばして受話器を取った。

「はい、椿です」
『ああ美琴、悪いな……遅くなったけど、今やっと帰れるよ』
少しくたびれ気味の明の声が受話器越しにホームの喧騒とアナウンスをバックに聞こえてきた。
今からだと、帰りの列車には20分間程揺られる計算だ。
「あなた、今日は帰れないって言ってなかった?」
『それが、どうもお得意様の問題だったらしいからあっさり解決しちゃって』
プシュ、とドアの開く音が受話器越しに聞こえた。
「そう、じゃあ帰りに寄ってきて欲しい所があるんだけど」
『えっと……コンビニ?』
「うん。飲み物はさっき買ってきたから、あとは……えっと、ベーコンかな」
『お前ってベーコン好きだよなぁ』
「後はあなたの好きなものでいいから」
『分かった。待たせてゴメン、美琴』
愛してるよと一言添えられると間もなく電話は切れた。美琴は台所に立つと夕飯を温め、食卓に並べ始めた。
ふと、脳裏に上野―もとい丘歩子の言葉が響く。

--
0498 ◆URBRTbKUxc 2015/05/05(火) 00:18:00.74ID:bWhFjqkG
「卜部さんって、結婚したらどうするの?」
いつかの酒の席で、唐突に丘はそんな事を訊いてきた。
美琴は暫し、目の前のシードルを眺めたまま答えなかった。
「私ね、思うの。」丘は自分のハイボールを半分程啜ると少し真剣そうな表情で語っていた。
「結局のところ結婚ってゴールじゃないんだな、って」
「え?」突然の結論に美琴は吃驚して目を見開く。
「上野くんが言ってたよ、この先もっと冒険したいけど一人じゃ不安なんだって。人生には誰も当てにせず一人だけで進まないといけない事もあるし―」
丘はそれだけ言うと口を噤み、頬を赤く染めて俯きこう続けた。
「私とね、二人で進まないといけない事だってあるんだ、ってね」
二人で進まないといけない事。その言葉は美琴に一抹の不安を与えた。
この先、美琴が明の伴侶となるにあたっていかなる場合でも進まねばならない事が多々ある事だろう。
先にある道は常に『順調』か『逆境』しかない。後戻りなど不可能である。
その先にある物は何か。終着点は何処になるのか。
「あのね丘さん、私……」
「ん?」
「……何でもない」
その時美琴は、黙り込んだまま微笑していた。
そんな回想を思い浮かべていたその時、玄関のドアが開く音の直後にドタバタと足音が響いた。

--
0499 ◆URBRTbKUxc 2015/05/05(火) 00:22:19.30ID:bWhFjqkG
「ただいま!」
「あら、おかえりなさい。ご飯出来てるよ。」
やれやれと明は鞄をテーブルの脇に放り投げ、ネクタイを緩めるとコンビニで買ってきたベーコンとつまみを渡した。
勤労者の夫を労う妻の夕食はいつでも黄金の輝きを放っているものだ。
味噌汁、ニラと卵の炒めもの、塩鮭、納豆には七味、そしてホカホカの銀シャリ。
塩鮭は冷凍庫から取り出して焼くだけだが新鮮なまま照っているのは嬉しい。
「いただきます」俺は空腹のあまり飛びつくように箸を進める。
美琴はその様子を暫し微笑いながら眺めていたが、何か閃いたようにベーコンを持って台所へと吸い込まれた。
いつもながら美琴の料理は美味い。家に帰れば当たり前のように待っているのだから当然だ。
ゆっくりまったりと、独りで静かに幸福に箸を進める。気が付くと料理はすべて俺の胃袋に収まっていた。
「ごちそうさま!」
「明くん、今日のお酌よ」
食卓には鶏のベーコン巻きとウヰスキーハイボールが置かれた。
久々に飲む酒はまた格別だ、五臓六腑に染み渡る。
美琴の作ったベーコン巻きも意外にもあっさりとした造りでボリュームもそれなりにある。
ああ、何たる幸せか。明の脳裏にはふとラジオで聴いた「夢のマルティ・グラ」が響く。
明はしばし祭りのような気分でハイボールを一杯飲み干した。

--
0500 ◆URBRTbKUxc 2015/05/05(火) 00:25:08.60ID:bWhFjqkG
程よく酔いが回った頃にふと辺りを見回すと、美琴はベランダに出ていた。
彼女の口元には長さ7、8センチ程の白い紙巻が咥えられ、美琴は小さなライターで火を灯すとその端から紫煙を燻らせていた。
ふぅ、と軽い溜息に混じり白い煙がもうと立ち昇る。
煙草か、そういや丘……もとい上野歩子の付き合いで始めたと美琴は言ってたな。
美琴の手元に置かれた煙草の箱には「ガラム・シグネチャーマイルド」とある。
箱からも深く重厚な味わいが見て取れそうだが、これは2週間くらい前に美琴がふと立ち寄った葉巻屋で見つけたものらしい。
何やら甘い匂いが漂ってきた。匂いの元はどうやら紫煙から来ているようだ。
「へぇ、変わった煙草なんだね」と俺は感想を漏らした。
「本当はもっと強い煙草も吸ってみたいんだけれど」と、美琴は妖しげに微笑う。
そして俺の目の前でもう一口吸うと、煙の輪っかをぽっぽっと幾つか吹き出した。
何となく、楽しそうだ。美琴に混じって吸ってみたいと興味が湧く。
「俺も一服していいかな?」
「うん」美琴は笑顔で答えた。
「じゃあ、自分のを何かひとつ買ってくるよ」
俺は酔いが覚めてきた身体で近くのコンビニに走って行った。

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0501 ◆URBRTbKUxc 2015/05/05(火) 00:29:37.04ID:bWhFjqkG
コンビニの中はガランとして、人の姿は疎らだった。
ふと若い店員の方を見遣ると、カウンターの中には赤や青、緑、黒白と色とりどりの箱が並べられている。
数々の煙草を目で追っていくと、中にひときわ目立つ奇妙なパッケージを見つけた。
「ゴールデンバット」小ぶりで値段も安い。ふと絵柄のコウモリが俺にウィンクした気がする。
『喫みますか? (Y/N)』の言葉が脳裏をよぎった。
一瞬考えて、俺は心の中で『はい』と答えた。
店員に目を合わせると「すいません、168番のゴールデンバットをひとつ」と注文する。
「200円になります」俺は財布から小銭を出そうとしたが、此処で火を灯す道具がない事に気がついた。
電池や生活用品のある棚を見ると小さな燐寸を見つけた俺は、小走りで店員に渡した。
袋は要らないだろうと思ったので、会計を済ませるとそのままシャツのポケットに煙草と燐寸をねじ込んだ。
俺は走って帰り、ベランダで背筋を伸ばしていた美琴の横に座った。

--
0502 ◆URBRTbKUxc 2015/05/05(火) 00:32:49.47ID:bWhFjqkG
まず封を切りパッケージを開けて気がついたのだがこの煙草にはフィルタがないのだ。
どうやって吸うのだろうかと少し悩んだが、美琴はその煙草を取り上げると慣れた手つきで一本取り出した。
「これは最初に口を潰すのよ」美琴はその紙巻をトントンと軽く床に叩きつけ、潰した先を俺の口にねじ込んだ。
……異性が自分の知らない事を平然とやってのけるって、何だか不思議な気分だ。
俺は少し戸惑いつつ燐寸を擦り、慣れない手で火を灯した。
最初の一口。思っていたより煙が濃い。思わず咽てしまった。
「明くん、それ深く吸っちゃダメよ」
俺は美琴に窘められて一度煙草を口から離すと一呼吸おき、再び咥えてゆっくりと煙を口中に吸い込む。
この香りは……洋酒?辛いというより、深い。
少しパサパサした口当たりだが、慣れてくるとそこそこ美味い。
美琴はじっくりと時間を掛けて喫んでいるが、大分灰が増えているような気がした。
ふと、静かなる溜息のように白い煙がふぅと吐き出され立ち昇る。そして燃える煙草をとんと灰皿に叩きつけ白い灰が落とされた。
その仕草は、少し……艶かしい。
俺も溜まった灰を灰皿へ捨てると、美琴は既に一本吸い終わっていた。
「明くん、私にも一本ちょうだい」どうやらバットに興味があるらしい。
「いいよ」俺はパッケージの口を美琴に向けた。
美琴はそこからもう一本取り出すとトントンと床に叩きつけて咥える。
ところが何を思ったか美琴はライターで火を点けずに、今俺が吸っている煙草の先に咥えている煙草を近づけた。
「じゅっ」と煙草の先が黒ずみ、煌々と赤い炎が灯る。
これって……何かを思い出した次の瞬間、美琴の身体に異変が起こった。

--
0503 ◆URBRTbKUxc 2015/05/05(火) 00:36:24.74ID:bWhFjqkG
鼻血だ。
どうやら俺達は煙草の煙を媒介して感情を共有してしまったらしい。
「あ、あの……美琴?」俺は怪訝な顔で美琴を覗き込む。
美琴は煙草を口から離して灰皿に置くと、頬を紅く染めていた。
「……明くん、私に欲情しちゃったの?」
「ぎくっ!……う、うん。」俺は仕方なくそうだと答えた。
まさかシガレットキスだけでこんなに通じ合う事になってしまうとは。
暫し二人は沈黙し、美琴はもう一服すると口を開く。
「……私達、これからもっと冒険する事がたくさんあるのね」
美琴は空を見上げて笑う。紫煙に燻されている月が輝いて視界に入る。
確かに俺達はまだ、知らない世界をこれからもっと知る事が多々あるかもしれない。
それが例えどんな世界でも……

『明くんとなら―』
『―美琴となら』

さぞかし、夢見る旅になるだろう。
二人の心の中には、自然と次のステップを踏み出す希望が生まれてきた。
そして、同じ月を眺めて微笑っているのであった。

ふと、美琴が此方に視線を向ける。
「だけど私達、その分もっと不健康になっちゃうかもしれないわ」
「スマン」

【謎の「烟たい」絆 -Fin-】
0504 ◆URBRTbKUxc 2015/05/05(火) 00:36:41.67ID:bWhFjqkG
【謎の「烟たい」絆 -あとがき-】
この世にシガレットキスという遊びがあると知ったのは18歳頃で当時自分は煙草も酒も独りで嗜むモノだと思っていたのでした。
(しかも知ったの腐モノだし)
そういうわけで今回のSSでは嗜好品にも拘ってみました。
ゴールデンバットもガラムも自分の好きな銘柄ですが、今回美琴に似合いそうだったのはシグネチャーマイルド、ガラムの中では軽い煙草です。
(手持ちはスーリヤマイルド)
個人的にウヰスキーはオンザロックが好きだったりしますが明の場合は下戸が酷そうだと想像してハイボールへ。
マッサンにあやかるワケではありませんが個人的にニッカ推しです。クリアブラック好きなんだもん。
ところで、皆さんは煙草吸ってる女の子って可愛いと思いませんか?
とまあ今回はそういうお話でした。
0505 ◆URBRTbKUxc 2015/05/05(火) 00:37:27.02ID:bWhFjqkG
尚この作品も同じくDropboxにありますのでよければダウンロードしていって下さい。
ttps://www.dropbox.com/s/fknedmwb0ynxv77/%E8%AC%8E%E3%81%AE%E5%BD%BC%E5%A5%B3X_SS%E3%80%90%E8%AC%8E%E3%81%AE%E3%80%8C%E7%83%9F%E3%81%9F%E3%81%84%E3%80%8D%E7%B5%86%E3%80%91.txt?dl=0
0506名無しさん@ピンキー2015/05/05(火) 10:05:10.88ID:/h8qjBMl
>>504
GJ
バットは今もあるんだね
俺は吸わないけど子供の頃に親父が紺色の缶ピースを同じようなしぐさで吸ってたのを懐かしく思い出したよ
くわえたたばこ同士で火をつけるのは単にマッチの節約で普通に良くやってるのを見た覚えがあるw
0507 ◆URBRTbKUxc 2015/05/05(火) 10:28:23.88ID:bWhFjqkG
>>506
少し値上がりしましたが、本作では値上がり前の値段を書いてます。
一時140円だったりしましたね。
無駄にパッケージを取っておいて後々創作のネタにしたり出来ないかと目論んでいます。
あー、だけど警告表示はもう一回り小さくして欲しかったな。
0508名無しさん@ピンキー2015/05/07(木) 01:21:20.24ID:o8dhzzJH
URBRTbKUxc様
乙です。

ストーリの作り方、文章の書き方、キャラの動かし方、
僕よりうまいと思います。

謎の「烟たい」絆の
煙草の煙りで気持が伝わるという描写は、
素晴らしいと思います。
僕では絶対思いつきません。

ちなみに煙草を吸っている女性は個人的には結構好きです。
0509 ◆URBRTbKUxc 2015/05/07(木) 04:42:44.45ID:9X6zGg5c
>>508
作中では歩子の付き合いで……とありますが、喫煙キャラにしてみるという閃き自体はアニメ版の第2話アイキャッチから来ています。
ジャム入りコッペパンとテトラ牛乳のキャッチですね。

ところで、「夏のせいで」みたいに好きな人の服を視界の中で消してみたくなりませんか?
0511名無しさん@ピンキー2015/05/10(日) 21:27:23.85ID:b+qv7ULn
謎カノ10話見返してるけど、やはりこの回は正視に堪えない
0514 ◆URBRTbKUxc 2015/05/11(月) 17:58:11.28ID:+jfL2fPg
おまいらにちょっと質問あるんで正直に答えてくやさい。

所謂『青田さん』コピペってどうよ?
あのネタが正直ウケるなら執筆する。
ダメでも書くかもしれないけど此処には載せないだろう。(希望者があれば別)
0515名無しさん@ピンキー2015/05/11(月) 22:15:13.40ID:8mdmKuuk
ssがあるってことは良いことだし
いんじゃないかな。

個人的にも興味あるし
0519名無しさん@ピンキー2015/07/24(金) 23:26:30.26ID:dTYOF8Zd
ある日の放課後

「ふう〜 やっと終わった」

重たい溜息が出た

先生に言われて係の私と明君は放課後残って雑務をしていた

「疲れたね亮子」

「うん」

体育の授業もあいまって今日はかなり疲れた

「うーん」

思わず肩をグルグル回し、首も左右に振った
ちょっとスッキリしたけど、全然体は重かった

「肩でも揉んであげようか?」

そんな姿を見かねたのか、明君から意外な提案がでた

「そうね お願いしようかしら」

「おっし 任せろ!」

そういうと明君は席を立ち、私の背後に回った

「浅く座って椅子に背をもたれかかって」

私は椅子にもたれかかった

「痛かったら言ってね」

二本の親指で首筋を挟み骨に沿って圧をかけて動かした
ギューギュー
ギューギュー
ギューギュー
っと何度も上下に往復した

少し強めだけど……気持ちいい……

往復していた指を止め首のくぼみに指を押しこんだ
じわーっと刺激が広がっていき、血液が流れていく感じがした

……思わず あー っと声が出そうになった

「痛くない?」

「大丈夫」

首に押し込んでいた指を抜かれた
体がフワっとした感じがした
0520名無しさん@ピンキー2015/07/24(金) 23:27:01.35ID:dTYOF8Zd
「んっ」

「どうした?」

「なんでもない……」

油断した……思わず声がでた

肩を揉む前の準備だろうか
彼は私の肩と肩口を手のひらでなぞっていた
スッースッー
スッースッー
スッースッー
と何回かなぞってくれた……彼の手は暖かく大きく
これだけでも少し気持ちよかった

肩を手にいい感じに力を込めて揉み始めた
ぐいぐい
ぐいぐい
ぐいぐい
っとゆっくりゆっくり揉みほぐし
体重をかけて手のひらを両肩に圧をかけぐりぐりと筋肉をほぐしてくれた
肩の重さが緩和されていくようだ

はぁー 癒される

「ちょっと前かがみになって」

言われた通り前かがみになった

首筋から指圧をしながら徐々に下に動かし肩甲骨の隙間にも指を差し込み
グイーっと押していった

下まで来たら今度は指で筋肉を押し上げるように上にギュッギュッと動かしていった

うとうとしてきた
0521名無しさん@ピンキー2015/07/24(金) 23:27:15.19ID:dTYOF8Zd
「叩くから強かったら言って」

「……」

「亮子?」

「あっうん わかった」

意識が飛んでた

トントントンと肩や背中を叩いていき
程よい強さが気持ちいい

これは天国に行ってしまいそうだ

最後だろうかスーッスッーと肩をならした

途中からトロンとしてしまった
まさか明君の肩もみがこんなに気持ちいいとは……

「はい終わり お疲れ様」

「ありがとう 気持ちよかったわ」

肩と首が軽くなった

「また 是非お願いしたいわ」

「お安いご用です」

今度は私が彼が喜びそうなマッサージをしてあげよう
0522名無しさん@ピンキー2015/07/24(金) 23:29:11.48ID:dTYOF8Zd
終わりです。

マッサージSSです。
>>518さんが苦戦しているみたいなので、お先に失礼します。

ちなみにこれは前編です、後編はそのうち投稿します。
0524名無しさん@ピンキー2015/09/06(日) 22:35:33.07ID:+Q/zgsIn
過疎がとまらない
0525名無しさん@ピンキー2015/09/07(月) 17:19:10.01ID:zKH7Dr18
進捗……50%くらい

あと一歩のところで行き詰まってる
真心ってなんだろう
それが分かればもう目の前に完成した原稿がある形となる
0526名無しさん@ピンキー2015/10/13(火) 00:42:50.04ID:mHxnkrp2
ある日の午後

「今日この後大丈夫?」

学校の終わり際に亮子が聞いてきた

「大丈夫だよ」

「OK なら橋のところでまっててね!」

「わかった」

最後のホームルーム適当に聞き流した

大勢の女子に囲まれてどこかに行く亮子を見届けて、
俺はそそくさと橋に向かった

橋に着き10分ほど待っていると亮子が来た

「ごめん ごめん」

「どこに行くの?」

「とりあえず駅まで」

亮子の言う通り、駅まで行くことにした

少し歩き、駅に着いた

「どこで降りるの?」

「うーんと……ここ!」

亮子が指差した駅はあんまり知らない駅だった

「なんかあるの? この駅って?」

「ふふーん ひ・み・つ」

「?」

よくわからないが、言われた通りに切符を買って
ホームに着くと電車はすぐ来た

妙に嬉しそうな亮子と話しながら20分ほど乗り駅に着いた

駅を出て、周りを見ると何もない不便そうな駅だった

「見た感じ何もないけど……?」

「いいから いいから こっち こっち!」

亮子に手を取られ変な道を抜けていくと、公衆便所があった
0527名無しさん@ピンキー2015/10/13(火) 00:43:24.41ID:mHxnkrp2
「あそこで学ラン脱いできて」

「えっ? なんで?」

「いいから いいから」

質問するとこの返しである、一体なにをたくらんでいるんだが……

「ワイシャツに下にアンダーシャツきてる?」

「うん」

「じゃあ、学ランとワイシャツを脱いでこれ着てきて」

亮子に渡されたのは灰色のカーディガンだった

なんとなくだが、学生が入れないような場所に向かっているのはわかった

「まあ わかったよ」

着替えに便所の個室に向かった

学ランとワイシャツをグルグルに丸めこんで鞄に押しこんだ

でっこれを着ると

少し小さいが着れた

スーハー スーハー

カーディガンからものすごく……いい匂いがする……これはやばい

……
……
……あっやばい

危うく飛ぶとこだった……というか半分飛んでた
意識を入れて外に出た

外に出てみると亮子が待っていた

「なかなか似合うじゃない」

「ありがとう」

亮子も着替えていて、セーラー服を脱ぎシャツの上からカーディガンを着ていた
白の下着がうっすら見えてとても素晴らしいものになっていた……じゃなくて

「亮子 ボタンはしっかり止めてくれ」

「えー」

「えー じゃなくて」

口で言っても聞かないので行動にでた

「いや〜ん えっち〜」

強制的に俺がボタンをした
0528名無しさん@ピンキー2015/10/13(火) 00:43:44.70ID:mHxnkrp2
「それで どこにいくの?」

「あと少しよ」

また手を取られ、進んでいった

5分ほど歩き

「ここよ」

「ここって……」

ラブホテルだった

「入りましょ」

確かに学生じゃ入りづらい場所ではあるな

受付で会計を済まして鍵を貰ったその際に
1分でも過ぎたら、自動延長になるのでっと言われた

4階に部屋なのでエレベータで部屋に向かった

「えーとここね」

鍵を開け部屋に入った

「うわっしょぼいわねー」

「こんなもんか……まあ安かったしね」

部屋にはベッドが一つと3点ユニットがあるだけのシンプルな部屋だった

俺はソワソワしたままベッドに腰をかけた
何回もしているコトだがやはり緊張する

「さて」

「さて?」

「準備するから シャワー浴びてきて」

「? うん わかった」

一緒に入るかと思ったら違うみたいだ

脱衣所がないのでベッドの横にある、脱いだ服を置いて
バスタオルで下を隠しながら浴室に行こうとしたら

「下隠すの? 何回も見てるわよ」

「いやっ そうだけどそういう問題じゃないでしょ」

「ふーん」
0529名無しさん@ピンキー2015/10/13(火) 00:49:20.41ID:mHxnkrp2
ドアに前にタオルを置き浴室に入った

トイレ・洗面台・浴槽があって、とても狭いところで
シャワーで適当に体を洗って出た

出てみると部屋が薄暗くなっており、何か甘い匂いがした

腰にタオルを巻いて、亮子の方に行くと
肩まであった髪の毛を髪を結わえて
カーディガンを脱いでベッドに腰をかけて待っていた

ベッドの横の棚にアロマが焚いてあった、甘い匂いはここから出ていた
怪しげな雰囲気に少し動揺した

「なっなにするの?」

「マッサージよ」

「マッサージ!?」

意外な言葉にびっくりした

「さっ うつ伏せになって」

この間のお返しだろうか
言われるがままに枕に顔を埋めて、うつ伏せになった

亮子はオイルを手にのばし、背中に伸ばしていった
背中がポカポカしてきた

「痛かったら言ってね」

肩を親指で押し上げるように揉みほぐした

いい感じだ

首筋を親指で挟みこみ

背骨を指で挟みこみギューっと臀部のあたりまで押していった

足も指一本一本丁寧押しながら揉んでいったzzz

「明くん?」

「zzz」

「明くん!!

「えっあはい?

色んなところをマッサージしてくれたんだろうけど寝てしまっていた

「ちょっと腰を浮かして」

尻を突き出して腰を浮かした、その瞬間オイルでニチャニチャした手が
俺のアレを握った
0530名無しさん@ピンキー2015/10/13(火) 00:49:45.96ID:mHxnkrp2
「あっん」

「ふふ」

手で玉とあれを刺激し一気に硬くなった

「あっあっあ」

刺激が強くなるとどんどん腰が高くなり
俺の腰と陰部を手で抱え込み
背中を舌で舐めチュッチュッとキスをした

ベッドの上が先走りの液で湿っていた

「もっもう出そう……」

「いいよ」

「あ”っんん」

お尻を手でなぞるように刺激されて……腰がガクガク震えて……いきなり出てしまった

「んんんあ」

出てしまってベッドに倒れこもうと思ったら

「ちょっちょっと」

出した後もしごき続けていて、逃げ出そうとしたら

「まだ残ってる♪」

すごく敏感になっていて耐えきれず逃げ出そうとしている、
俺の腰をがっちり抱え込みギュッと握って一滴残らず絞りだそうとしていた

「もっもう出ないってっあ」

「そうみたいね」

そう言ってゆっくり絞りあげた

「お疲れ様〜」

やっと腰を解放されて、肩で息をしながらベッドに倒れこんだ

「ふう〜私も汗かいちゃった 飲む?」

ペットボトルのお茶を渡されたので、半分ぐらいもらった
お茶を貰ったら少し落ち着いた
0531名無しさん@ピンキー2015/10/13(火) 00:53:18.38ID:mHxnkrp2
a

「いま、何時?」

「そんなに余裕はないかな……シャワー行きましょう」

「うん」

なんとか体を起こした

「そんなによかった?」

嬉しそうに聞いてきた

「すごかったよ」

二人でシャワー浴びて、急いで着替えてホテルを出た

薄暗くなった曲がりくねった道を進み、地元の駅まで戻った

「またね〜」

「じゃあ」

下半身が変な感じがしたまま帰った
0532名無しさん@ピンキー2015/10/13(火) 00:55:16.31ID:mHxnkrp2
後編です。

終わりました。

構成はだいぶ前からできてたんですけどねー
だいぶかかりました。
0534名無しさん@ピンキー2015/10/15(木) 08:36:54.65ID:gCPZKaws
ディスコミ立ち読みしたいけどこの辺の古本屋に置いてないから読めない
お取り寄せしかないんだけど、なんとか編なんとか編ってなっててどれ読んだらいいのかわからん
0535名無しさん@ピンキー2015/10/15(木) 11:13:18.25ID:zE9INllM
>>532
GJ
そして保存庫の方も更新ご苦労様

>>534
新装版なら冥界→学園→内宇宙→精霊の順だけど
全7巻だから通し番号順に読めばよいかと
ちなみに作者総合スレはまだ漫画板にあるよ
0536名無しさん@ピンキー2015/10/16(金) 08:08:24.06ID:nUTUrVCq
謎カノは古本屋で、セット売りしてるのをたまたま買って読んだらハマった
ディスコミも読んでみたいと思ってるけど古本屋にない(新刊本屋にもない)ので立ち読みができない
amazonか と思ってるけど、いろんなシリーズ
0537名無しさん@ピンキー2015/10/28(水) 16:13:23.42ID:7j/0vvJt
>>535さんの言う通りちゃっかり
保存庫の更新してました。

ただ◆URBRTbKUxcさんの作品は保存しませんでした。
ご自分で公開しているみたいなので、
ちょっと迷ったのですが、しませんでした。
0538 ◆URBRTbKUxc 2015/10/31(土) 18:34:44.35ID:NX60+iWq
>>537
◆URBRTbKUxcです、お久しぶりですね。
保存に関しましては自由です、テキストに変更を加えないことを条件としておりますので。
そもそもデータがナマモノなのでDropboxからコピペして保存して頂けるとありがたい所存であります。
0539 ◆URBRTbKUxc 2015/12/10(木) 23:33:53.84ID:fzdUB8GN
お久しぶりです、また投稿させていただきます。

【謎の夏の小奏鳴曲(ソナチネ) 前編】

ある朝目覚めると、外は真夏日だった。
あまりにも部屋が蒸すので俺は窓を開け放してからそのまま居間へと向かう。
「おはよ、姉さ……」俺はふとテーブルの方を見遣り声を失った。
「おはよお」姉、陽子は酷い寝癖で朝食を整えていた。
居間の時計は6時54分を指している。流石に蒸されて寝苦しかったろう、俺は何も言わずに朝食のトーストに目玉焼きを乗せて口にねじ込んだ。
「あんたは学校もそろそろ休みなんでしょお?」姉はうだうだと愚痴を溢したい一心らしい。
「姉さんの職場にはクーラーがあるだろー?」俺は力なく反論する。
「暑さ寒さも彼岸までって、そんなに待てないわよお」姉は酒でも呷るかのように牛乳を啜っている。
「海行きますかあー?」俺はせめてもの提案をするも、「何もしたくない」と子供のようにごねる姉を見て溜息をつくまでであった。
「明、今日は購買で何か買いなさい」姉は弁当は作りたくないと俺に小銭を渡した。
正直食中毒になっても困る暑さだったので、その選択はありがたかった。
俺はコーヒーをもう一杯飲んでから部屋へ向かい、制服に着替えてリュックを持って学校へ向かう。
よろよろと学校の方へ歩いて行くと、卜部が公園の前で待っていた。
「あ、おはよう」
「……おはよ」卜部も大分蒸されて苦しかったのか、僅かに寝癖がついていた。

--
0540 ◆URBRTbKUxc 2015/12/10(木) 23:42:26.11ID:fzdUB8GN
コピペ規制に引っ掛かったので今日はここまで
0541 ◆URBRTbKUxc 2015/12/11(金) 10:59:51.48ID:+V1O40av
訂正入ります

×公園の前
○いつもの交差点の前
0542 ◆URBRTbKUxc 2015/12/12(土) 02:12:39.57ID:YQlLGB2a
「あついー……」
俺達は学校までの坂をよろよろと登る。
「本当、見上げたしつこさね……」
途中に公園があったので、俺達は一度其処で休憩する事にした。
「……まだ、時間大丈夫だよな」
「そうねぇ……あーもう蒸れちゃう」
汗をかいた卜部からは何処か甘い匂いと、海のような爽やかな匂いが混じって漂っていた。
俺達はベンチに座り、暫し木陰の風を堪能していた。
「……卜部、寝癖ついてるぞ」
「そう……?じゃあ、私の髪直してくれるかしら」
「ん、いいよ」
俺はそっと卜部の頭に両手を添えて、くしゃくしゃと掻き回した。
次第に寝癖もほぐれて、元通りの髪型に近づいたところでそっと手櫛を入れて整える。
「はい、出来たよ」
目の前には元通りの髪型の卜部が居る。
「ありがと、椿くん」
俺達は再び学校への道を進むことにした。
途中、ふと手に何か引っ掛かる違和感がして掌を見る。それは卜部の髪の毛だった。
俺は何故か急にむらむらとした感情になって、その髪を口に含む。
……甘い。卜部の汗が染み付いているせいか、それとも―
「つーばーきーくーん?」
卜部が怪訝そうに此方を覗き込む。
「何食べてるの、もう!ぺっしなさい!」
「あはは、ごっ、ごめん卜部……」
またパンツハサミが舞う事になったら次こそ命は無さそうだ。
俺は仕方なく、道端に卜部の髪の毛を吐き捨てた。

--
0543 ◆URBRTbKUxc 2015/12/12(土) 04:27:13.75ID:YQlLGB2a
真夏の校舎はゆらゆらと蜃気楼に揺れて、白い壁に抑え切れぬ情熱を塗り固めた様であった。
二人は校門を通り、白い建物に吸い込まれていく。
いつもの様に2-Aの教室へ真っ直ぐに進み、いつもの様に扉を開けたその時だった。
シュパッ!と何か冷たいものが顔にかかる。
「っうえっ!」俺は思わずたじろぐ。
「おっはよォーウ椿ィ!」底抜けに明るい声の主は上野だった。
手には何故か霧吹きが握られている。どうやら水を掛けたのは上野らしい。
「ッ何すんだよ上野!」俺は思わず上野に突っかかった。
「なァーにただの熱中症対策だっての!怒んなよ、涼しいだろ?」
心なしか涼しくは感じられるが、教室にはエアコンが掛かっている以上要らぬお世話というものである。
卜部はそそくさと教室に入ると、いつもの机に突っ伏して寝てしまった。

待ちに待った夏季休講がすぐ目の前に近づいていた。
2-Aのクラス中がそわそわとしている中、俺も少しは意気揚々……としている筈だったが、あまりの夏の暑さに僅かに項垂れつつダラダラと一日が過ぎるようで仕方がなかった。
昼になって俺は購買へ向かい、焼きそばパンと菓子パン、それに缶入りのコーラを買ってくると早々に教室へ戻ってきた。
丘は卜部と楽しく弁当を分け合っている。ちらりと見たところおかずに鶏のベーコン巻きとマカロニサラダ、きんぴらごぼう等割と火の通ったモノで腐りにくい献立に仕上がっている様だ。
そのうえ飲み物はシャーベットときた。毎度毎度丘の手作り料理の引き出しの多さには驚かされる。
だが何よりも、驚くことが一つだけあった。
卜部がベーコン巻きを頬張った時に、吐き出された骨が殆ど綺麗に剥かれて出てきたのだ。
つまり、卜部は軟骨を齧った事になる。普段そういったモノを食べない自分からしたら卜部は極めて怪奇極まりない食生活なのだ。
俺は困惑してふと上野に視線を合わせた。
「なあ上野……お前って、鶏の軟骨食うか?」
「いや……俺はあまり食べないな、どうしたいきなり?」
「ああ、いや別に……」俺ははぐらかしながらちらりと卜部が美味しそうに鶏を頬張る様子を横目で眺める。
「コキッポリッ」と軟骨が砕ける音がしたような気がした。

--
0544 ◆URBRTbKUxc 2015/12/12(土) 04:32:51.14ID:YQlLGB2a
今日の授業が全て終わり、後には午後のHRを残すだけになった。
ふと外を見ると先程までピーカン晴れだった天気は黒々しく曇り、何処かぐずついているようだった。
程なくして担任の田中先生が教壇に立つ。
「皆よく聞いてくれ。今年の台風はやたら大型だが、皆が正しい知識をもってすれば大事には至らない事を信じている。それと、くれぐれも事故など無いようにな!」
「はーい!」
一同、礼の後に解散した。
台風、か……道理でやたら曇りがかっていた訳だ。
クラスから疎らに人が居なくなり、俺も慌てて帰路へとついた。
駆け足で帰り道をゆく俺達は公園前の樹の下へ辿り着いた。
幸いにもまだ1時間以内に雨の降る気配はないが、あまりゆっくりもしていられない二人はいつもの日課を済ませる事にした。
甘い、甘い雫。いつもと変わらぬそれは何処か安心感がある。
「さて……私も帰らなきゃ、また明日!」
「おう、またな!」
二人はその場で別れると、真っ直ぐに家路を急いだ。

「ただいま!」
帰宅すると、一家は騒然としていた。台風が近づいている為だろう。
「おかえり!ちょっと大変だから手伝って、荷物まとめるわよ!」
「へいへい!」俺は急いで荷物をまとめに押し入れに走った。着替え、洗面道具、日曜品、救急セット、非常用の電池、懐中電灯、ラジオ、預金通帳、小銭などをまとめてバッグに詰める。
俺も自分の部屋に行くと机の上のラジオのスイッチを捻り、貯金や身の回りの道具類をまとめ始めた。
落ち着いた声でニュースが入る。
『気象庁予報部発表の、7月2X日 天気概況、および天気予報をお知らせ致します……
19日に発生した大型台風XX号は、現在近畿と東海地方を暴風域に巻き込みながら上陸し、関東地方へゆっくりと東北東へおおよそ時速50kmにて進行中、
中心気圧945mBar.(ミリバール)、中心付近の最大風速40m/sec.(メートル毎秒)、今後岐阜県を中心に一部の東海地方で暴風警報、竜巻警報、大雨洪水警報、
沿岸部で波浪注意報が発令される見通しです……関東地方へは、今日昼過ぎ、午後2時頃の上陸となるでしょう……
明日、東京は天気曇一時雷、南東の風、風力4、気圧990mBar.……神奈川は天気曇、南南東の風、風力3、気圧994mBar.……(中略)……
小笠原諸島、天気不明、風の向き定らず、風力4、気圧993mBar.でしょう……』

--
0545 ◆URBRTbKUxc 2015/12/12(土) 04:58:22.14ID:YQlLGB2a
午前2時11分。草木も眠る丑三つ時、と表現する方が正しいだろうか。
俺は外の風が吹く音で中途半端に目が覚めてしまい、二度寝するわけにもいかず苛立っていた。
ふと廊下の小窓から外を眺める。窓の外は曇り空が広がっていたが、雨は降っていない。台風は何の害も与えず去って行ったようだ。
俺は多少ふらつきながら階下へ降りる。居間はしんと静まり返り、時計のセコンドの音だけが響いている。
今テレビのスイッチを捻っても面白い番組はやっていないだろう。仕方なく台所へ身体を向けると冷蔵庫へ歩みを進める。
白い扉を開くと豆球の橙が眩く灯る、中には濃縮還元のオレンジジュース、味付ベーコン、牛乳、佃煮、紅しょうが、明日の食事の具材と去年買い込んだポラロイドフィルム以外は大したものがない。
やれやれとオレンジジュースを取り出して棚から取り出したコップに注ぎ、くいっと飲み干す。
ふと電話が鳴った。こんな時間に誰だろうか、俺は電話口へと向かった。
「はい、椿です」
『……椿くん?あのね、私―』
声の主は卜部だった。すっかり目が覚めてしまったらしく、何処となく寂しさすら感じる。
ビュオビュオと受話器越しに風の音がする。
『私、さっき眠ろうとしたけれど寝付けなくて……椿くん、起こしちゃったかな?』
「いや全然?今さっき起きてきたところだけど、何か用?」
『あのね……神社の方へ来て欲しいの、また例の廃屋で会いましょう』
此処からは少し遠いが歩いて行けるギリギリの距離だ。卜部が眠れなかった事と関係有るのだろうか。
「えっ、と……歩いて40分位の場所だよね?どうして?」
『……ごめんなさい、理由は言えないけど、とにかく今から来て欲しいの』
一瞬の静寂の後に卜部は申し訳無さそうに返す。そして、また静寂が続いた。
窓の外の風の音が悲痛的に響いている。
「分かった卜部、今から行くよ」俺は仕方なく承諾した。
『……じゃあ、待ってるからね』
カチャリと静かに受話器の置かれる音を聴き、俺も受話器を置いた。
俺は足を忍ばせつつ急ぎ足で部屋へ戻りシャツとジーンズ、そしてパーカーを着込んだ。

--
0546 ◆URBRTbKUxc 2015/12/12(土) 05:06:08.59ID:YQlLGB2a
外はやや薄暗く、風が強く吹いていた。
パーカーのジッパーを開けたところから少し肌寒さを感じつつ一直線にいつもの公園前へ、そして神社へとそのままの方角へ歩き続ける。ふと空を見上げると雲は流れ、裂け目から星空がちらほらと視える。
すっかり灯りのない神社の前に着くと、石段が長く待ち構えていた。一歩一歩、踏み外さぬよう足を進め、境内の脇道からバリケードの方へこっそりと忍び寄る。
バリケードをくぐり抜け、老朽し崩れかかったビルの前に白い人影を見た。卜部だった。
俺は声を上げようとしたが、風が強く吹いていたので手を振る事にした。
卜部も此方を見て手を振り返した。俺はすぐに卜部に駆け寄った。卜部は白いワンピースに身を包んでいた。
「椿くん、じゃあ行きましょう」
強風が微かにワンピースを靡かせた。卜部はぐいと俺の手を引いて例の廃屋の中へと入る。

薄暗い廃屋の中の階段を伝って行くと、やがて俺達は最上階に来た。壁に所々赤錆を見せてはいるものの、荒れるに任せていた一階とは違って部屋は今出来たかのように真新しさを保っていた。
風がガラス窓を軽く叩く。部屋の真中に俺と卜部は立っていた。
暫しの静寂。それを裂くかのように卜部は話を切り出す。
「椿くん、あのね……」
ふと差し出した後ろ手には霧吹きが握られていた。何をしようというのか。
俺はその霧吹きを手に取ると、怪訝な顔で卜部を見つめる。
卜部はまた口を開く。
「私に、その水をかけて」

何が始まるのだろう。俺は恐る恐る霧吹きを卜部に向けて、そっとレバーを引いた。
霧が卜部を濡らす。透き通った肌が次第に艶を帯び、白いワンピースが少しずつ透けていく。
すると、どういう事だろうか。透けたワンピースは次第に肌との境界を失い、溶けるかのように濡れた部分から消えてしまった。後に残るは卜部の素肌のみである。
俺は夢中でレバーを引いた。少しずつ卜部の素肌が露わになり、最後には輝くばかりの卜部の裸体のみが残った。
月が、裸の卜部を煌々と照らす。
裸のまま佇む卜部。すると卜部は恥ずかしがる様子もなく、俺にそっと手を差し伸べた。
「椿くん……私を抱いて」
突然の告白に俺はたじろぐ。裸の卜部を前にしてそんな告白、果たして受け取っていいのだろうか。
しかし、俺は決心して一歩前に進むと優しく背中に腕を回して―

卜部を、そっと抱き締めた。

--
0547 ◆URBRTbKUxc 2015/12/12(土) 05:17:50.30ID:YQlLGB2a
気が付くと、これまでの甘く切ない卜部との駆け引きは一睡の夢であった。
周囲を見回すと外はまだ暗いながらも薄明るさのようなものを感じて、俺は不気味に感じつつ時計を見た。
午前4時46分。朝にはまだ早いその時間帯に俺は何もする事すらなく、かといって眠る事すら億劫に感じるのであった。
俺は外に出るとふと家の前から周囲を見回した。
東の空にはまだ太陽は出ていない。しかしそれと対比して西の雲がかった空には月が今沈もうとしていた。
黄昏時の如く沈もうとする月。煌々と丸く灯るその金色の光は何処か寂し気で、暖かそうだった。
暫しボンヤリと眺めていると、背中の方から少しずつ空が白けていくのを感じた。太陽が昇り始めたようだ。
俺は嵐が去った事を実感しながら再び家の中に戻り、安堵の中で再び自室のベッドで眠りについた。

午前10時32分。
陽の光が差して眩しさに目を覚ます。
昨夜の夢のせいかはたまた台風の緊張のせいか、気怠げに目覚めた俺は階下に向かう。
「おはよう姉さん」ぼんやりとしたまま俺は遅い朝食を食べる事にした。
「おはよう。結局何もなかったわねえ……」姉もまだ気怠さが抜けきっていない様だった。
朝食を食べ終わると俺は着替えて図書館へ向かおうと外に出ようとした。その時だった。
「キーンコーン♪」
呼鈴が押された。誰だろうと外へ出て確認すると意外な客だった。
卜部だった。俺は慌てて外に出た。
「どっ、どうしたんだ卜部?」
「昨日台風がすごかったでしょ?心配だったから様子を見に来たの」
卜部の表情は髪に隠れて見えなかったが、口元は笑っている様にも見えた。
「あっ、ありがとう卜部……何事もなく過ぎ去ったみたいだよ」
「……そのようね?」
卜部はそっと口元に指を遣ると、指先を咥えてよだれを少し採り、差し出した。
「はい、今日の分」
卜部は今日の日課のために態々家まで来たのだろうか。
「お、おう」
俺は差し出された指先のよだれを舐め取る。

--
0548 ◆URBRTbKUxc 2015/12/12(土) 05:33:01.04ID:YQlLGB2a
「……それと。話があるの」
「は、話って?」
何やら深刻な話題だろうか。
「今度、お父さんの実家に椿くんも連れて行こうかと思って」
「ああ、なんだそういう……って、ええっ!?」
意外な話題に、俺は動揺を隠せなかった。
宛ら、結婚前夜に父の家へ連れ込まれる新郎の気分であった。
「うちのお祖母ちゃんがどうしてもって言うから、嫌だったら断るけど」
「い、行きます!行かせて貰います!」
卜部とデート、しかも遠く離れた海の地ときた!
これは只ならぬ絶好の機会(チャンス)ではなかろうか!?
「イヤッフゥ!やった!!」
思わず俺は舞い上がる。
「椿くん、海でいっぱい遊ぼうね」
卜部が苦笑しつつも笑いかけた。
「おう!」
「それで、なんだけど……7月31日から6日間、予定は空いてる?」
「7月終わりか、そうだなあ……特にはないよ」
「風見台駅からバスに乗って東京駅に行くでしょ、その後夜行バスに乗るのはどう?」
「バスか、それなら安く済むな!」
「旅費はお祖母ちゃんが出してくれるらしいわ、2人分ちゃんと用意できるから早いうちに予約したいの」
「何か持っていくものはある?」
「そうね、海が綺麗だから水着とかかしら?」
卜部の水着姿、それも綺麗な海ときた!
ほわわん、と頭の中に何時かの夢で観た人魚の卜部が浮かぶ。
「椿くん、それじゃあ私急いで予約するからね!」
「おう、楽しみにしているよ!」
俺は卜部と約束をして、別れた。
0549 ◆URBRTbKUxc 2015/12/13(日) 06:20:28.99ID:iETDD2zD
【謎の夏の小奏鳴曲(ソナチネ) 前編 -あとがき-】
季節はもはや冬、蒸し暑い夏が少し恋しい時期ですが如何お過ごしでしょうか。
さて私◆URBRTbKUxcの最近の趣味は映画鑑賞、そしてサウンドトラック盤なども聴き齧って居ります。
勿論このSS板のことも忘れておりません。煙草を燻らせつつじっくりコトコト鋭意執筆中であります。
今更ながらナゾカノのBDを(中古ですが)入手した私はブルーレイドライブも同時に購入して高画質の卜部を堪能しております。
ところで卜部は映画など観るのでしょうか。原作ではその日は用事があって行けない的な会話がありましたよね。
もし観るのであればやはりSFなどになりそうですが、意外と任侠モノも観てたりして。
それでは後半もどうかご期待下さい!
-TO BE CONTINUED
0553 ◆URBRTbKUxc 2015/12/14(月) 09:59:33.71ID:9albATyl
>>551
文語的にJRの事を国鉄と呼称したりする人もいるだろうという事で敢えてそうしました。
ナゾカノ自体が未来図と見せかけて'80〜'90年代を描いている事からも非SI単位系がしっくりくると思ったのです。
0554 ◆URBRTbKUxc 2015/12/18(金) 22:10:35.61ID:d44Zpg/V
お待たせしました、後編をお楽しみ下さい。

【謎の夏の小奏鳴曲(ソナチネ) 後編】

待ちに待ったその日がやって来た。卜部と二人きりの旅行の日だ。
その夕方に俺は夕食を食べると自分の部屋に戻り、再び持っていく物を確認した。
着替え、歯磨きセット、水着、ポラロイドカメラ、フィルム、トランプ、ヘッドフォンステレオ、文庫本、菓子等を詰め込んだリュックと旅行カバンが今俺の目の前にある。
用意周到、と言うべきだろうか。俺は肩に2つのカバンを掛けると少しその重みを感じつつ玄関へ向かった。
「姉さん、それじゃあ行ってくるよ」
「大丈夫なの?あまりはしゃいでケガして帰って来ないでよね」
「大丈夫だって、行ってきます!」
俺は風見台駅への足取り軽く、一直線に向かった。

風見台駅に到着すると既に卜部が待っていた。
「よう卜部、待ったか?」
「ううん、今来たところ」
卜部は澄まし顔で笑い、「一緒に行こ」と足を進める。
俺達はバスに乗ると東京駅まで暫しぼんやりと揺られた。
15分ほどで東京駅に辿り着くと、空には月が昇っていた。

「椿君、あのバスだよ」
俺は卜部に手を引かれて高速バス乗り場へと向かう。
海の綺麗な場所と聞くがその美しい予想とは反面に、一抹の不安がよぎった。
自分にとってその地は、何処か暗く淀んだ未開の地でもあったからだ。
先に荷物を荷物室に投げ込み、搭乗手続きを済ませた卜部につられ、俺も旅行カバンを投げ込むとバスに飛び乗った。
ゆっくりと、バスは目的地に向かって進み出す。

--
0555 ◆URBRTbKUxc 2015/12/18(金) 22:13:12.04ID:d44Zpg/V
バスの中は薄暗く、窓から満天の星空が視える。
これから気の遠くなるような時間を揺られていくのだろう。
ふと隣を見る。相変わらず卜部は何処でもすんなりと眠ってしまうようだ。
俺はリュックからヘッドフォンステレオを取り出すとカセットテープを差し込んでスイッチを入れた。
淡い月の光が、優しく頬を撫でていく。
聴いていた音楽も相俟ってか、いつしか揺られているうちに心地良い気分になった俺は、ゆっくりと眠りへと落ちていった。

明くる日、バスの中で俺は眩い朝陽の光で目を覚ました。
このまま行けばあと1時間程で着くことになる。山間を進むバスは綺麗な海の予感を一層強め、果てしない夢想を一層炙り出す。
やがてバスが到着すると、俺はいつの間にか起きていた卜部に手を引かれて路線バスの乗り場へと足を運んだ。
待つこと大凡30分。その間暇なので、何か話そうと思った俺はイヤフォンを外した。
「卜部、クッキー持ってきたけど食べる?」
「うん」卜部はちょうだいと微笑って答える。
クッキーを食べ、ペットボトルの紅茶を分けあいながら待っているとやがてバスが来た。
俺達はまたまた揺られる。2つ、3つ、4つ……停留所を次々と乗り過ごしてぼんやりと外を眺めると、俺達はやがてトンネルという瞬間の漆黒に包まれた。
そして目の前に碧色の大海原が広がった。
「卜部、海だよ海!すっごく綺麗!」
綺麗な海に俺はずっと見とれていた。
あのサファイアのように輝く紺碧の海こそが卜部の故郷であるのかと思うと、胸が熱く、そして羨ましいような気持ちが昂ってきた。
「椿君、降りるよ」
卜部が降車ボタンを押した。
俺達は、停留場から更に30分ほど歩いた。
卜部の祖父母が暮らす家は、少し山奥の方にあった。

--
0556 ◆URBRTbKUxc 2015/12/18(金) 22:15:48.56ID:d44Zpg/V
「お祖父ちゃん、お祖母ちゃん、美琴だよ!」
「あらもう来たの、早かったねぇ」
先に出たのはお祖母さんの方だった。少し腰曲がりなのは兎も角として未だに元気一杯な感じである。
「お祖父ちゃんは?」
「まんだカラオケさ行っとるけん、帰ってくるのは夕方頃じゃ」
「それよりお祖母ちゃん、お腹すいちゃった」
「あらあら、それじゃ早いけど素麺茹でようかね」
俺達は、早めの昼食をいただく事になった。

素麺ができるまで、俺達は荷物を広げる事にした。
俺達は二階奥の広い部屋で寝泊まりする事になった。
卜部のお父さんが使っていた部屋だろうか。小ざっぱりした部屋は必要十分の広さがあった。
ふと窓の外を眺めると、遠くに海が広がっていた。
……いつか、自分もこんな家を持つような時が来るのだろうか。
そんな想いに心を漂わせていると、下からお祖母さんの声がした。
「椿君、素麺できたって」
卜部は元気そうに駆け足で降りてゆく。
俺も一緒に一階の食堂を目指した。
「「いただきまーす!」」
出されたのは素麺に、おかずには焼き豚、胡瓜と茄子の浅漬け、玉子焼き、トマトときた。
素麺は太さも調度良く、ついつい箸が進んでしまう。
ふいにお祖母さんが、俺に尋ねる。
「東京の人は皆素麺なんて食わんでしょ」
「いえ、自分地元は田舎です」俺は間髪入れず答える。
「あら、そうでしたの」お祖母さんは卜部と一緒やねと笑う。
「しかし美琴も可愛うなったねぇ、こんなボーイフレンドまで連れてきて祖母ちゃん嬉しいけん」
暫しそんな会話が続いた。
気がつくとザルの中は空になっていた。

--
0557 ◆URBRTbKUxc 2015/12/18(金) 22:16:50.00ID:d44Zpg/V
「「ごちそうさま!」」
すっかり昼食を平らげてしまった俺達は再び部屋へと向かう。
「卜部、この後どうする?」
「そうね……海、行こっか」
「そうだな……じゃ、先に着替えるか」
「そうねっ」
卜部は元気そうに続き部屋へと入る。中から布の擦れる音がしてきたので、どうやら着替え始めたようだ。
自分もジーンズの下に水着を着ると荷物を持って待つ。
「お待たせっ」すぐに戸が開いて卜部が出てきた。
「よし、行こう!」
俺達は家を出ると駆け足で海へと向かった。
海は爽やかな風が吹き、波が程良く立っていた。
人の姿も疎らで、殆ど誰もいない海は貸切状態と言っても差し支えない。
「椿君、一緒に泳ごう」
「おう」
卜部は変わった柄のシートを広げるとその上に荷物を置いて服を脱いだ。
卜部の白い肌と黒い水着の対比もさながら、見とれているとビキニパンツにはハサミが挟まれていた。
「オイオイ、こんなところでもハサミかよ」
思わず俺は呆れて笑う。
「大丈夫よ、このハサミはサビないハサミだから」
卜部は笑って答えると海へと駆けて行った。
「……準備体操、要るかな」
俺は軽く腱や関節を伸ばすと卜部の後を追って海へと入った。
滑らかな白い肌に海の泡が絡まり、飛沫が飛び散る。
俺は、西日に照らされて優雅に泳ぐ卜部を見ながら夏を感じていた。

海と溶け合い、波に乗って進む俺の彼女は、人魚のようであった。

--
0558 ◆URBRTbKUxc 2015/12/18(金) 22:20:39.46ID:d44Zpg/V
日が暮れる頃に俺と卜部は帰路についた。
家に着くと、お祖母さんは夕食を切り盛りしていた。
「お祖母ちゃん、今日のご飯何?」
「美琴の好きなものじゃけん、も少しで出来るよ」
何だろうかと夢を抱きつつ俺も食卓でじっと待つ。
暫くして皿の上に盛られた料理が運ばれた。
鯵の姿鮨、鯖鮨、味噌汁とお新香。豪華な魚づくしの料理に思わずよだれが出そうになった。
卜部は……少し口角から漏らしてしまったようだ。余程心待ちにしていたのだろうか。
「「いただきます!」」
二人威勢良く豪快に食べ始めた。
酢の甘さと鯖のしまりの良さ、鯵の肉から滲み出る美味さが食欲を掻き立てる。
「卜部、この鮨美味しいね」
「お祖母ちゃんの手作りなの、いつも作ってくれたから久々に食べられて嬉しいわ」
「へぇ……」
卜部の故郷ではいつもこんな美味いモノを誰もが食べられるのだろうか。
ふと、玄関の開く音がして誰かが入ってきた。
「ただいま」声の主はお祖父さんのようだ。
「お祖父ちゃん、おかえり!」
程なくしてお祖父さんも食卓へ向かう。
「美琴や、東京はどうや」
どっこいせと座ったお祖父さんは何処か貫禄のある人だった。
「おもっしょい(楽しい)よ、最初こそオジクソ(弱気)じゃったけど毎日ええもんやけん」
まさかの方言である。俺はビックリして卜部をじっと見つめていた。
「彼氏さんもスマンのぉ、美琴がかいらしくて(ぶりっ子などで可愛くない事、皮肉る時の言葉)くわる(疲れる)じゃろ」
「い、いえ!」俺はなんとなく文脈から意味を理解するとそんなことはない、と否定した。
「もう、彼氏にじゃらこい(しょうもない)事言わんといて!」卜部は口を尖らせた。

--
0559 ◆URBRTbKUxc 2015/12/18(金) 22:24:12.70ID:d44Zpg/V
夕食を終える頃に、お祖母さんが今日の晩酌を持ってきた。焼酎の水割りがお祖父さんの好物らしい。
お祖父さんが焼酎を一杯飲み干すと、卜部に「ちいと飲むか」と酒を勧めた。
オイオイ、未成年なのにいいのかと思っていると卜部は「うん!」と笑顔で答えた。
卜部は自分のコップに氷を転がし焼酎を注ぐと、水割りを作って一口啜ってしまった。
「かーッ、美味い美味い!」
傍から見たら女子高生の皮を被ったおっさんである。
お祖父さんももう一杯口を付けると、突拍子もなくこんなことを尋ねた。
「美琴はもう、彼氏君とはオチャコ(XXX)したんか」
俺は思わず飲んでいたコーラを噴き出しそうになった。
「じゃらこい事訊かんと!」間髪無くお祖母さんから怒号が入る。
俺はどうしたらいいのか分からず口をモゴモゴさせるまでである。
その時だった。
「もう寝ました!」
卜部はイントネーションこそ方言のそれだったが、標準語で突っ撥ねて答えた。
お、オイオイ。酒の冗談ではなさそうだ。俺は危うく貞操の危機を感じる。
卜部は焼酎を一気に飲み干すと突如、ふぁぁとだらしない声を上げて机に突っ伏してしまった。
どうしたものかと困惑していると、豹変した卜部はどんと焼酎の瓶を目の前に置いた。
「明ァ、オメーもオジクソちゃうンなら一杯(イッペー)飲めェや」
うぐ。これは拙いぞ。どうにかして目を覚まさせなくては。
しかしお祖父さんも調子に乗って「おッええトコ見せてくれるんか」などと言う始末である。
仕方なく俺はコップを卜部に渡して水割りを作って貰った。そして手渡されたそれを一杯グイッと飲み干す。
ガツン!と頭を揺さぶられたような刺激がきた。喉が灼けそうだ。
一杯飲み終える頃には既にいい気分になってベロンベロンの卜部に寄り添う事にした。
「あッハッハ、オメーおもっしょい奴っちゃなァ!」
流石に卜部はハサミを使うことはないが、俺の耳許でゲラゲラと大怪笑を響かせていた。
「卜部、もう寝よう」
俺は頭痛に耐えながらよっこらせと卜部を持ち上げた。
「あいあい」
卜部もなんとか起き上がって寝室へと向かった。

--
0560 ◆URBRTbKUxc 2015/12/18(金) 22:28:09.62ID:d44Zpg/V
『此処は、何処だろう』

俺は真昼の太陽の照り付ける白い砂浜の上に立ち尽くしていた。

目の前に卜部がいた。
パンツとハサミだけを身につけて殆ど裸の彼女は、目の前で立ちながらこっちを見つめていた。
俺は何かを確信すると一歩歩み寄り、そっと卜部の肩を抱いて……

卜部の唇に、そっと接吻を重ねた。

すると、どうした事か。
彼女のハサミは急に錆びてボロボロになり、真白な砂浜の上に赤黒く錆びた粉となって落ちてしまった。

俺は彼女からそっと離れると、卜部が口を開いた。
「私達、やっと始まるのね……」
始まる。その予感に一抹の不安と期待を感じ、じっと卜部を見つめていると―

気がつくと、俺は部屋の中で目を覚ました。
月の光が、優しく俺を照らしている。
「夢、か……」
がっかりしたような気持ちと奇妙な雰囲気の中、眠ることも億劫になってきた俺はゆっくり起き上がる。酔いは覚めたようだ。
俺は階下へ降りると誰にも気づかれぬようそっと家の外に出て、海へと向かった。

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0561 ◆URBRTbKUxc 2015/12/18(金) 22:31:28.15ID:d44Zpg/V
銀の砂を月の光が青々と照らす。
月に照らされる海は黒々しくうねり、昼間とは違った顔を見せる。
その対比をぼんやりと眺めていると、卜部がすぐ横にやって来た。
「起こしちゃった?」俺は卜部にそっと尋ねる。
「ううん、変な夢で目が覚めちゃったから」
暫し、二人の間に静寂が走る。
そして、その静寂を切り裂いたのは卜部からだった。
「さっきは、ごめんね」
「え?」
「椿君と寝たなんて嘘ついちゃった」
「ああ、その事か……」
「私達、キスもまだなのになんでだろうね」
俺達は貞操という概念で強く繋がり、深い絆で結ばれている関係だ。
しかし、俺達はその「一線」を超えられずにいる。怖いのだろうか。それとも……。
卜部が再び口を開く。
「椿君……私達、まだ始まってもいないのね」
始まってもいない。果たしてそうだろうか。
俺達が奇妙な縁で結ばれた以上、何かが変わりつつあるのは確かなのに。
あれこれ悩み抜いた末に、俺は大体こんな事を口走っていた。
「あのな……卜部、俺達は確かに始まろうとしているんだ」
「えっ?」
「始まるとか始まってないとかそういう事が大切じゃないと思うんだよね、一つの通過点を超すために今登り続けている……なんかそういう感じがするんだよ」
俺はゆっくりと言葉を紡ぐ。
「だから焦る必要なんて無いんだ、俺達は今のままでいい……今を大切に生きたいんだ」
やっと紡がれた言葉の後に、俺はゆっくりと深呼吸して海を見つめていた。
「……そうね、そんな気がするわ」
卜部は静かに答えて、笑った。
その時だった。
青天の霹靂。突如として月は雲に遮られ、翳る。
雷の直後に大雨に降られた俺達は走って家路を急ぐ。
しかし雨足は強く、とてもではないが帰れそうにない。
「椿君、こっち」卜部が俺の手を引いた。
卜部に手を引かれて辿り着いた先はバス停だった。確かに此処なら雨宿りには丁度良さそうだ。
バス停の中、卜部はじっと此方を見つめていた。俺も卜部をじっと見つめていた。
すると突然、卜部は濡れたシャツを脱いで上半身を露わにした。
「平気で胸さらけ出すのもどうかと思うけどな」俺は思わず苦笑した。
「椿君になら見られても構わないわ」卜部は微笑いながら答える。
卜部と俺は顔を見合わせて、笑った。

--
0562 ◆URBRTbKUxc 2015/12/18(金) 22:35:17.08ID:d44Zpg/V
楽しみに楽しんだ六日間はあっという間に過ぎ去り、俺達は東京へ帰ることになった。
「ほんじゃ帰りは送っていくけん」
「ありがとうございます」
お祖母さんが車を出してくれたおかげで帰りは多少楽する事ができた。
車で揺られる事20分。俺達は来週の予定なんかを話し合っていた。
窓の外に見える赤、緑、青、色とりどりのネオンは何処かもの寂しく、家路につく俺達を見送っている様だった。
「来週から宿題やらないとな」
「私は半分済ませたけどね」卜部は鼻高々だ。
「最終日また何処か行くか?」
「それは椿君に任せるわ」
果たして目の前に駅が見えた。
「では、気いつけてな」
「ありがとうございました」
「お祖母ちゃん、また来年もよろしくね!」
高速バス乗り場へ辿り着いた俺達は深々と礼をした。
暫くして到着したバスに俺達は荷物を投げ込み、搭乗手続きを済ませてバスに乗った。

隣同士の席に座った俺達は、少しだけ話をしてからいつもの日課を済ませようとした。
「今日は、椿君のも舐めていい?」
「え?あ、ああ……」
俺は卜部の口にそっと人差し指を挿し入れて、卜部は自分の人差し指を俺の口にそっと入れる。
そして、互いの口に自分の指を入れてよだれを舐める。
しゅわわ、と海の泡が弾け飛ぶ感触がする。心なしか甘くて、それでいて少し酸っぱい。
卜部も俺も、微かに頬を染めて笑った。
「椿君、また来年も連れてってあげる」
「おう、楽しみにしてるよ」
この夏、六日間は二人にとって最高の旅行になりそうだった。

【謎の夏の小奏鳴曲(ソナチネ) 後編 -Fin-】
0563 ◆URBRTbKUxc 2015/12/18(金) 22:39:48.60ID:d44Zpg/V
【謎の夏の小奏鳴曲(ソナチネ) 後編 -あとがき-】
取り急ぎ、報告をば。前編執筆中に◆URBRTbKUxcのPCのHDDがぶっ壊れました。
幸いデータ側ドライブではなくOS側ドライブの不調なので助かりましたが、現在慣れぬLinuxにて執筆中であります。
現在使用しているのはMint LinuxですがWineの互換性がまぁまぁイイので助かっております。
さて話を戻して本作ですが、つい最近観た映画が基になっております。
北野作品の中でも白眉と呼ばれるに相応しい「Sonatine(ソナチネ)」、これがまた感動の名作なのですが北野武氏の死生観が綺麗に出ているとても素晴らしい作品なのであります。
(雨宿り中にヒロインが脱ぎ出すシーンもまんまソナチネですね)
今回方言を使う場面がありましたが、◆URBRTbKUxcの本籍地である徳島県を舞台にしたため徳島弁を入れました。
本当なら阿波踊りの描写も入れたかったのですが、あまりに冗長になるのと取材する時間が無かったため、削りました。
ところで、皆さんは方言で喋る女の子って可愛いと思いませんか?
とまあ今回はそういうお話でした。
0564 ◆URBRTbKUxc 2015/12/18(金) 22:51:58.40ID:d44Zpg/V
sage進行のまま進めてしまい申し訳ございませんでした。
此方の作品もDropboxに用意させていただきました。
保管庫の方も引き続きよろしくお願いします。

https://www.dropbox.com/s/dhxsjtzwie13h6o/%E8%AC%8E%E3%81%AE%E5%BD%BC%E5%A5%B3X_SS%E3%80%90%E8%AC%8E%E3%81%AE%E5%A4%8F%E3%81%AE%E5%B0%8F%E5%A5%8F%E9%B3%B4%E6%9B%B2%28%E3%82%BD%E3%83%8A%E3%83%81%E3%83%8D%29_%E5%BE%8C%E7%B7%A8%E3%80%91.txt?dl=0
0566 ◆URBRTbKUxc 2016/01/06(水) 14:13:57.93ID:Zy30YB/f
ちょっとしたショートショートを書きたくてやってみました。

1レス小説シリーズ【謎の「むにゅ」】

「卜部の胸を好き勝手してみよう」ふと俺、椿明はそんな事を考えた。
そんな悶々を抑えつつ、ある日の放課後の教室。
偶然にも用事を済ませた矢先に卜部はいつもの机の上で居眠りをしていた。今なら卜部の胸を好き勝手出来る。絶好の好機(チャンス)だ!
俺はそっと卜部の背後に回ると静かに胸へと手を伸ばし、そっと胸に触れた。
その時である。
「……んっ、ふ……ぅぅん……ぅ…………」
卜部は悶えたような声を出してふるふると小刻みに震えた。
俺は慌てて手を引っ込めると卜部の前に回って、その様子をじっと眺めていた。
程なくして卜部はそっと首をもたげる。口角から僅かによだれを垂らして起き上がった彼女は頬を染め、あどけない表情で此方を見ていた。
「……なに……?」卜部はふにゃふにゃの声で此方に問いかける。心なしか可愛い、そう感じてしまった。
「う、卜部……もう下校時間だぞ」俺は慌てて卜部の垂れたよだれを拭い取った。
「……みたい、ね……じゃ、一緒に帰ろ?」卜部はほんのり恥ずかしげな笑顔を見せた。
帰り道、二人は何時もの日課を済ませると卜部は足早に帰路へとついた。
卜部のマンション。その一室に果たして着いた彼女は自分の部屋のベッドに倒れこみ、ゆっくりと呼吸を整える。
「……私、なんて夢を観てたのかしら……だけどあの夢は嫌いじゃないわ、何処か甘くて切ない夢……」
暫くして卜部はベッドの上に寝転がり、か細く呟いた。
「椿君もえっちだけど……私も相当えっちなのね……」

ちなみに後程机に零れたよだれを発見したのは保険委員会の帰りだった丘だったが、そのよだれを舐めてしまい鼻血を出して倒れたところを上野に発見されたのは言うまでもない……。

【謎の「むにゅ」 -Fin-】

【謎の「むにゅ」 あとがき】
今日も元気だの人からインスパイアされた短文小説(ショートショート)です。
短い中にいかに沢山の情景を詰め込めるかの実験で、単なる思いつきでもあります。
ところで、居眠りしながらエッチな夢を観る女の子って可愛いと思いませんか?
とまあ今回はそういうお話でした。
0568 ◆URBRTbKUxc 2016/01/06(水) 17:52:27.06ID:Zy30YB/f
>>567
30行が大体ブラウザで読むのに適当かと思い、30行前後で内容を濃厚に盛り込む所謂「1画面ショート」に挑戦したかったので作りました。
構想含めてほぼ1日で書き上げたので多少アラはあるかもしれませんが概ね満足しております。
0569名も無きヤンデラー2016/01/09(土) 00:15:14.80ID:GL7sUpLI
※キャラ崩壊注意
※駄文注意
ヤンデレ卜部さん

唐突なのだが、俺こと、椿明は今、自分の彼女である卜部美琴によって監禁されている。何でこんなことになっているのか見当もつかない。
「なあ、卜部」
さっきから、正確には俺の眼が覚めた時からずっと俺の事を見つめている卜部に声をかけた。
「なあに?椿くん」
心なしか嬉しそうな声が返ってきた。
「何でこんなことをするんだよ、今の卜部はちょっとおかしいぞ!?」
いつもの卜部も普通とは言いがたいけど。
「何でって、椿くんを独り占めにしたいからだけど?」
「へ?」
自分の予想の斜め上の返答に思わず変な声がでてしまった。
「だ、だからってこんなことする必要ないだろ!」
じゃら、と俺の首に巻き付いている首輪の鎖が音をならす。この首輪のおかげで逃げることができない。
「そうかなぁ?」
「そうだよ!とにかく、これをはやく外してくれよ」
「それはダメ」
「何で!?」
「だって、そんなことをしたら椿くんがどこかに行っちゃうじゃない」
「は、はぁ?」
「椿くんは、これからずーっと私と一緒にここで暮らすのよ」
「こ、ここで!?」
「そうよ」
「食事とかトイレとかはどうするんだよ!?」
「食事は私が持ってくるし、トイレは椿くんのオムツを取り替えれば問題ないわ」
「へ?オムツ?俺はそんなのはいてないけど?」
「それじゃあ、ズボンを脱いでみて?」
う、卜部の前でズボンを!?
「無理無理無理無理!絶対無理だって!」
「つべこべ言ってないでさっさと脱いで。それとも、ハサミで切り刻んで欲しい?」
「わかりました!脱ぎます!脱がせてください!」
いつの間にか取り出していたハサミを突きつけられ、慌てて言った。
「うう、何でこんなことをしなくちゃ・・・ってあれ!?俺、パンツを履いてたはずなのに!?」
何で俺、オムツなんか履いてるんだよ!?
「椿くんが寝てる間に変えておいたのよ」
「うぇ!?ってことはつまり」
「ええ。バッチリ見たわ」
「さ、最悪だ・・・」
「別にそのくらい良いじゃない。今からもっと不謹慎な事をするんだもの」
そう言い、服を脱ぎながら近づいてくる卜部。
「ちょ、ちょっと待てよ卜部!よせ!早まるな!」
「本当はうれしいくせに」
まあ、そうなんですが。
「大体、キスもまだだっていうのにいきなりそういうことをするというのはどうなんだ!?」
そう言った途端、卜部はこっちに近づいてくるのをやめた。
「・・・そうね。さすがに急すぎるわよね。ごめんなさい」
「謝ってくれるのはうれしいんだけど、ついでにこの首輪も外s「それはダメ」・・・そうですか」
「なら、どうすれば外してくれるんだよ?」
「外して欲しいの?」
「も、もちろん」
0570名も無きヤンデラー2016/01/09(土) 00:16:18.24ID:GL7sUpLI
言い終わるや否や卜部の指が俺の口の中に差し込まれた。口の中に物が入ったことによって反射的によだれがでてくる。
やがて俺の口から俺のよだれがたっぷりとついた卜部の指が抜き出された。そしてその指がそのまま卜部の口に吸い込まれるように入っていった。そして、俺のよだれをクチュクチュと音をたてて吟味していた。
やがて俺のよだれを飲み込み、開口一番
「嘘つき」
と言った。はい。嘘です。
「椿くんも、私の事を独り占めにしたいんでしょ?」
「そ、それはそうだけど」
「なら良いじゃない。それとも、そんなに首輪が嫌なの?それなら手錠にする?」
「そういう問題じゃないと思うんだけど・・・」
「でもこうでもしなきゃ椿くんが私をおいて何処かに行っちゃう。絆があるのに椿くんが盗られちゃう」
「卜部?」
「早川さんといい、今井百夏といい、諏訪野さんといい、私の椿くんを盗ろうとしてる人ばかり。でも、そんなことさせない。させるもんですか。絶対に椿くんはわたさない」
「お、おい?卜部?」
「ねえ、椿くん。私ね、今家出してるんだ」
「初耳だよ!というかさっきから話の脈絡がなさすぎ!」
「少し静かにしててくれない?椿くん」
素早くハサミを取り出し、僕に突きつける卜部。
「はい。すいません」
「親に、また引っ越しをするって言われたの。ほら、私って元々転校生だったでしょ」
「そういえば、そうだね」
「私は嫌だって言ってるのに、お父さんもお母さんも私を連れていこうとしてるの。お父さんもお母さんも私達の仲を引き裂こうとしているの」
「それは言い過ぎなんじゃない?」
「ううん。私は、引っ越しは嫌だって、1人でもここに残るって言ってるのにちっともやめてくれないの」
「それで、こんなことを・・・」
「ごめんなさい。でもこうでもしなきゃ愛し合う二人が離ればなれになってしまうから。それに」
「それに?」
「これなら椿くんを他の女に盗られる心配もないでしょ?」
「確かにそうかもしれないけど、そんなに俺って信用ないの?」
「信用していないわけではないのだけれど、私がいるのに早川さんの1日彼氏になったり、今井百夏とキスしそうになったり、諏訪野さんとよく2人きりになっていたりしているから、どうしても不安になっちゃうのよ」
「それは・・・ごめん」
「反省の意も込めてこのゴールデンウィークの間はずっとここで暮らしてもらうからね」
「ずっと!?」
ああ、俺は一体どうなってしまうんだろう。
0571名も無きヤンデラー2016/01/09(土) 00:18:56.51ID:GL7sUpLI
謎の彼女xへの溢れる想いを形にしようと思っていたらいつの間にかこうなっていました。後悔はしていませんが気分を害してしまったようでしたら、お詫び申し上げます。
0572 ◆URBRTbKUxc 2016/01/09(土) 00:34:12.37ID:olQV76sA
>>571 もといヤンデラー様
乙であります。
こういうヤンデレな卜部も見たいと思っていてもなかなか見られないもので大変感激しております。
遠慮なさらずドンドン書いちゃって下さい。
0574名も無きヤンデラー2016/01/11(月) 12:56:20.54ID:QttNztmS
※キャラ崩壊注意
※駄文注意
謎の彼女Y誕生秘話

きっかけは映画研究部の新入生歓迎会だった。椿さんは自己紹介の時、『図書館大爆破』が、最近感動した映画だと言っていた。
『図書館大爆破』は文字通り図書館を爆破する映画なのだが、図書館の思い出、図書館だけが自分の居場所だと信じて図書館を守ろうとする人など、有名な俳優こそでていないが凄く良い映画だと私は思っている。
その事を友達に話したら、変な映画が好きなんだね、と笑われてしまった。凄く面白いのに何でわかってくれないのか不思議だった。
椿さんは私と同じような感性を持っているに違いない。そして、その事を裏付ける事実が判明した。
映研の会合の後、たまたま二人きりになることができた。いつかこんな日がくるんじゃないかと思って密かに鞄にしまっていた映画の本が本当に役に立った。
その時話題にあがったのは『FROG RETURNS』だった。RETURNSなのに1作品しか無いという少し不思議な作品である。
『FROG RETURNS』という映画は、自身の前世が蛙だという主人公が、本当に蛙になってしまうという作品だ。
作中に蛙になった主人公がヒロインに飼われるシーンがあって、私はそのシーンが好きだ。
そのシーンの中に、ヒロインが主人公の前で着替えだすシーンがある。その時、蛙となった主人公は、口を開けて驚き、目を両手で隠し、その状態で後ろへピョンピョンと跳んでいくのだ。
そして、その仕草を見ていたヒロインは、意味深に微笑む。私は、この時には既にこの蛙が主人公だと気付いていたのではないかと思う。
奇しくも、椿さんもこのシーンが好きなのだそうだった。他にも好きなシーンがあったのだが、そのほとんどが椿さんも好きなシーンだった。
0575名も無きヤンデラー2016/01/11(月) 12:58:42.35ID:QttNztmS
椿さんと一緒にいると楽しい。手を握ると頬をちょっと赤らめるところがかわいい。
椿さんと付き合えたら、どんなに楽しいだろう。でも、それはもう叶わない幻。只の夢物語になってしまった。卜部美琴のせいで。
言ってしまえば、私は椿さんのストーカーだ。映研の会合の時からずっと見ていた。 見ているだけで良かった。
ある日、椿さんのクラスに転校生がやってきた。その人は椿さんの隣の席にいた。それだけでも羨ましかった。ところが、それだけに留まらず椿さんに机に残ったよだれを舐められていた。
悔しかったし、羨ましかった。しかも卜部美琴を起こした時、椿さんがドキッとしていた。それからしばらく経った頃、椿さんは暫く風邪をこじらせてしまい、会うことが出来なくなっていた。
その後、椿さんにある日課ができた。それは、卜部美琴のよだれを舐める事である。やがて二人は付き合うようになり、彼氏と彼女になった。
それなのに、何故かはわからないけれど、二人は付き合っていることは隠しているようだ。
二人の間には『よだれ』の絆があるという。だが、付き合っていることを隠したのが裏目にでて、椿さんは諏訪野亮子が好きなのではないかと他の男子には思われているらしい。
これはある意味チャンスかもしれない。あの二人の絆を映画にしてみよう。そして、ヒロイン役を諏訪野亮子に、主人公を椿さんに演じてもらおう。そうだ!題名を

『謎の彼女Y』

にしよう!

そして、紆余曲折して映画は完成した。私のよだれ入りスポーツドリンクは甘かったかな。そうだと良いな。やっぱり、椿さんのことは諦められなかった。
遂に私は、私だけの椿さんを手に入れた。
「俺はお前が大好きだぞ、穂」
私も大好きです。椿さん。ううん。明さん。
このキスは画面越しだけど、想いはきっと繋がってる。そうですよね、明さん。
0576名も無きヤンデラー2016/01/11(月) 13:05:51.35ID:QttNztmS
またまた調子にのってお目汚しすいません。
懲りずに今度は松沢です。松沢の本名は松沢穂です。
謎の彼女Xでフルネームが出ているにも関わらず出番が少ないのは彼女くらいのものだと思います。悔しいね。
そういえば、2巻で初登場した時は、二人きりの時は『椿さん』と呼んでいたのに、9巻で再登場した際には終始『椿先輩』でしたね。
本当は好みの異性アンケートの話も入れようと思ったのですが、無理でした。誰かやってくれないかなぁ(ちらっ
0577 ◆URBRTbKUxc 2016/01/11(月) 19:36:01.82ID:CkRBW1MD
>>576
またまたゴチになりました。
異性アンケート云々は卜部にハサミでアンケート票を切り刻まれるオチが見えました。
0578名も無きヤンデラー2016/01/17(日) 10:28:35.34ID:xxz3CoGZ
※キャラ崩壊注意
※駄文注意
〜理想の異性アンケート〜

「〜理想の異性アンケート〜」とは
謎の彼女X謎の小説版の謎の体操着において、新聞部がだしたアンケートである。
松沢が新聞部の友人(人見知り)の手伝いで椿に手渡した。
以下はアンケートの問である。
問1:異性のどこが好きか?
問2:異性のどんな仕草がグッとくるか?
問3:理想の異性のタイプは?
問4(切り取り可能な投票券):貴方の思う理想の相手の名前は?

本編版(?)
問1 描写なし
問2 描写なし
問3 体操着が似合う女子
問4 卜部美琴
椿「これが……俺の本当の気持ち……だから!」
卜部「…ばか」
しかし、彼女はぎゅうとアンケートを抱きしめた。

ヤンデレ卜部版
問1 全部
問2 人を指差す時の仕草
問3 独占欲の強い女子
問4 卜部美琴
椿「これが……俺の本当の気持ち……だから!」
卜部「…ばか」
そう言って、彼女はパンツに仕込んでいたハサミを取り出し、目にも留まらぬ早業でアンケートを切り刻んだ。
卜部「私達には絆があるのだから、わざわざこんなことをする必要はないと思うわ。それに、他の女からもらったアンケートに答える必要も無いわ」
椿「卜部、そんなことまで知ってるのか!?」
卜部「当然でしょう。だって私達には、絆があるもの」
そして、彼女はぎゅうと椿を抱きしめた。

おまけ 松沢版
問1 明るいところ
問2 物を抱きしめて持つところ
問3 映画好きな女子
問4 松沢穂
椿「これが……俺の本当の気持ち……だから、俺と付き合ってくれない?松沢が俺の彼女になってくれたら……おれ松沢の彼氏になるから……って当たり前か!は、ははは…」
松沢「良いですよ。私、その言葉をずっとずっと待ってました」
椿「ま、松沢」
松沢「穂って呼んでくださいよ、明さん」
そう言いながら、彼女はアンケートをぎゅうと抱きしめ、椿に微笑んだ。
0579名も無きヤンデラー2016/01/17(日) 10:37:28.48ID:xxz3CoGZ
またまた調子にのってお目汚しすいません。これで3つですね。少しも成長がみられない(苦笑)。
俺の力では、これが限界です。今井百夏バージョン、早川愛香バージョン、諏訪野亮子バージョン、逆に椿がもらうバージョン等はする他の方に任せます。次は、謎の彼女Xロボに挑戦したいなぁ。
0580 ◆URBRTbKUxc 2016/01/17(日) 14:43:42.71ID:/n9Pgf2X
乙乙
そのうち長編も見てみたいなぁ
0581 ◆URBRTbKUxc 2016/01/27(水) 20:14:10.96ID:+G+JmdQx
久々でもないけど投下します。酔っ払いハサミにあやかってみました。

【謎の酔っ払いハサミ partV】

「明ー?これから買い物へ行くけど何か要る物ある?」
日曜の昼、昼食を食べ終えて漫画を読んでいた俺、椿明は明日の家庭科の授業の事を思いだして階下の姉に叫んだ。
「適当に酒買っておいてよ、明日の調理実習で使うんだよーう」
「はいはい、日本酒でいい?」
「もっと強いヤツだって、菓子作りに使うんだから」
「りょうかーい」
俺は姉さんが買い物へ出掛けた事を確認すると、レシピを開いて軽くメモをとった。
俺達の班はジェラートを作る予定だったので、何らかの蒸留酒が必要だったのだ。
暫くして姉が帰って来たので、俺は1階へと降りた。
「明、買ってきたものはこれでいいかしら?」
姉さんが手渡した酒はホワイトラムの小瓶だった。
「うん、これでいいよ」
「そう、ならよかった」
俺はラム酒を受け取ると自分の部屋へ向かい、リュックサックにメモと一緒に詰め込んだ。

--
0582 ◆URBRTbKUxc 2016/01/27(水) 20:16:13.62ID:+G+JmdQx
今日の授業は早く終わった。
放課後、いつもの白いコンクリ橋で待っていると程なくして卜部が来た。
「椿君、一緒に帰ろ」
「おう」
二人はいつものルートで家路についた。

「もう九月なのに暑いな、卜部……」
「本当、見上げたしつこさね……」
俺達は公園に寄っていき、少し木陰のベンチで休む事にした。
蝉の音はもう聞こえないが、まだまだ陽射しが眩しい。
「……椿君の班はジェラートだったわね」
先に静寂を破ったのは卜部だった。
「卜部の班は……確かスコーンだっけ」
「丘さんの提案なの」
成程、丘らしい提案だな……しかも紅茶まで淹れてしまうのだから本格的だな。
「……喉乾いちゃった」
「へ?」
「椿君、何か持ってない?」
突然、卜部は俺のリュックサックをひったくるとガサゴソと中身を探り、酒瓶を取り出すと口をつけようとした。
「う、卜部!それはマズい!」
「大丈夫よ、これくらい……」
目の前で卜部は半分程残ったラム酒を一気に飲み干してしまった。
後に残ったのは空瓶ひとつ。卜部は暫くぼんやりと何かを眺めていた。
「……卜部、卜部?」
何の反応もない。再び暫しの静寂が訪れた。
「……ぷっ……くくっ…………」
え?
「……はははっ、あはははははははは!」
まさかの大怪笑である。また変な声でも聞こえたのだろうか。
「お、おい!卜部大丈夫か!?」
「あはははははっ、おい椿ィ、これから一杯やるぞ!」
またかよ。どうやら卜部は酒には強いが酒乱気味らしい。
一度スイッチが入ってしまうと彼女が倒れるまで切れる事はないだろう。
「……卜部、帰るぞ」
「なァーに言ってンだよ、これからだろォーがよ!」
俺は卜部に無理矢理引き摺られて近くの繁華街へと向かう。

「お、おい!何処まで行くんだよ!?」
卜部に訊いても答えない。暫く歩くと一軒の地下にある洒落たバーに着いた。
看板には「洋風居酒屋 Pannonica」とある。

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0583 ◆URBRTbKUxc 2016/01/27(水) 20:20:00.63ID:+G+JmdQx
カウンター席に座らされた俺は異質な空気に包まれた。
厨房の中で燃え盛る炎の音、回転するジャズのレコード、疎らに聞こえる人声。
此処が大人の空間であるという事実に、一抹の不安が薄らよぎる。
しかし酒乱の卜部はそのような事意に介せず、渡されたお通しをバクバクと食べてしまい、挙句ピザまで注文してしまった。
……正直な所、卜部の胃袋は一体どうなっているのか不思議であるのだが。
俺はジンジャーエールを注文してチマチマと啜っていると、不意にすぐ横に座っていた気のよさ気なお兄さんが卜部に声を掛けた。
「いい食いっぷりだね、お隣さんは彼氏?」
「アハハ、こんなんでも私の彼氏だよーん」
卜部は相変わらずの上機嫌である。流石にこれ以上飲むつもりではなさそうだが。
すると突然、隣のお兄さんがマスターらしき女性に声を掛けた。
「隣の元気いっぱいなお嬢さんにシャーリー・テンプルを」
「かしこまりました」マスターのお姉さんはニコリと笑って応えた。
何やら、生姜のツンと鼻を刺す匂いがカウンター越しに伝わり、更に何やら赤いシロップがステイされた。
出来上がったカクテルがカウンターに置かれると、卜部は美味しそうにグビグビと飲んでいる。
「お、おいおい!そんなに飲んだら悪酔いするって!」俺は慌てて制止をかける。
「あら、大丈夫ですよ」マスターから一声が掛かる。
「このカクテルはアルコールが入ってないんです」
次いでマスターが俺に耳打ちした。成程、それで隣のお兄さんはあれを注文したワケだ。
「それよりも彼氏君、お腹空いてない?一杯料理もあるからお好きなモノをどうぞ?」
マスターは、少し上機嫌そうだ。卜部の事を気に入ったのだろうか。
俺はほうれん草とベーコンの和風おろしパスタを注文すると、ジンジャーエールをくいっと飲み干した。
「あはは、ははっ……」次第に卜部も酔いが回ってきたのか、今度はカウンターに突っ伏して寝てしまった。

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0584 ◆URBRTbKUxc 2016/01/27(水) 20:21:31.16ID:+G+JmdQx
「……卜部?おーい、うーらーべー?」
俺は卜部に話しかけるが、何の反応もない。すっかり眠ってしまったようだ。
肩を揺すってみるが、卜部が起きる気配もない。
万事休す、か……そう思っていると突然、隣に座っていた紳士な老人がすっくとカウンター席から立ち上がった。
暫しその老人はマスターと料理長らしき人に話し掛けると、ピアノの前に座って蓋を開いた。
レコードの音量が絞られ、暫しの静寂が俺達を包む。
老人は静かにピアノのキイに触れ、そっと一小節を弾いた。
すると卜部はむくりと半身を起こし、伴奏に併せて口ずさんだ。
此処には英語が読めない自分が、後々適当に訳した意訳を記す事にしよう。

    あなたって気まぐれね
    夏の夕立のようにいきなりね
    どうしてそうなのかしら
    時々甘酸っぱくて 不意に優しくて
    私はあなたの言いなりね

    男の人には夢があるの
    でもそれは秘密の内
    誰かに打ち明けるまで
    全てが内緒の話
    かくれんぼにはちょっと
    私はついていけないわ

卜部、歌うの上手いなぁ……
カラオケに入っているような曲以外にも、卜部は色んな曲を知っているのか。
それにしても、バーの雰囲気にピッタリだ。歌詞の意味まではよく分からなかったが。

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0585 ◆URBRTbKUxc 2016/01/27(水) 20:22:15.47ID:+G+JmdQx
彼女の唄に夢中になって聴いていると、料理長が俺のすぐ真横に来ていた。
「君が彼氏さんかい?」
「あ、はい」俺はそうだと答えた。
「歌が上手くて元気一杯の彼女さんが居るって、とても羨ましいよ」
「本当ですか?」確かに卜部は万能型と言っても差し支えないのだが。
「この曲は、きっと君に宛てた曲だと思うんだ」
「えっ?」
「あ、いや……少しばかり羨ましくってね、しかしこれ以上君の彼女に言及すると僕の家内にカミナリを落とされそうだなぁ」
料理長は苦笑しながら、俺の座っているカウンターに小さなショットグラスを置いて厨房に戻った。
置かれたグラスの匂いをそっと嗅ぐと、それは高級品の白ワインだった。
俺は人の優しさを痛感しながらくいっと飲み干す。
うん、美味い。甘酸っぱい恋の味だ。

    あなたって気まぐれね
    他の女(ひと)に目移りしてるんじゃないかしら
    どうしてそうなのかしら
    急に躍起になったり イタズラしたり
    まだあなたは子供じみてるわ

    僕達は常にかくれんぼして
    次第にうまいこと考えなくちゃね
    そして女の子について感じて
    手籠めにしたがっているのさ
    愛はそういうものだって、ヘンな話だけど
    間違った道に行っちゃったら、って臆病なんだよ

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0586 ◆URBRTbKUxc 2016/01/27(水) 20:24:30.24ID:+G+JmdQx
すっかり酔いから覚めた卜部はお冷を啜りながら、会計を済ませていた。
俺は電話を借りて、「友達の家にいるからもう暫くしたら帰る」と姉さんに連絡を入れた。
帰り道、繁華街を抜けると漸くいつもの帰り道に差し掛かった。
「なあ卜部、さっき歌ってた曲って……」
「ああ、あの曲?お父さんのレコードで聴いた曲なんだけどね」
「それ、どういう曲?」
「そうね……」
急に卜部は立ち止まると目を瞑って何かを空想するような仕草をとるとその場で自分のよだれを口から掻き取り、俺に差し出した。
「……舐めて?」
彼女のお願いに応じて俺はそっと指先の雫を口に含んだ。
すると、どうだろうか。
マーマレードのように甘くて仄かに酸っぱいよだれの味と共に突然俺達二人が一面の花畑に包まれている情景が脳裏に浮かんだのだった。
「う、卜部!何だよこの情景は!?」
「……あなたにも視えたのね?」
卜部は澄まし顔をしていたが次第に顔を綻ばせて笑顔になった。
……どうやら、あの情景は俺達二人が追いかけっこしていた様子を描写したものだったらしい。
不意に、卜部が此方に寄り掛かってきたので、俺はそっと両腕で彼女を包み込んだ。
……そうか、こういう意味だったんだ。
二人の鼓動がドキドキと大きく速くなる。俺達はこんなに甘い絆で結ばれていたんだ。
いつも何を考えているのか分からない彼女だけれど、こういうアプローチをしてくれた卜部を、もっともっと好きになった気がする。
「……卜部、俺いつかは―」
「いつかじゃダメよ……」不意に卜部が言葉を遮った。
「私は今か今かとずっと待ってるんだから、ね?」
卜部は顔を上げると、また赤面しつつも笑顔で俺にもう一歩をねだった。
「……分かったよ、美琴」
その一言を告げただけで、ニコリと笑った卜部の口角からは甘い雫が滴り落ちた。

    あなたって気まぐれね
    夕立のように激しくて
    でもあなたって不思議で好きよ
    時折魅せる優しさで胸がいっぱいなの

【謎の酔っ払いハサミ partV -Fin-】
0587 ◆URBRTbKUxc 2016/01/27(水) 20:24:54.59ID:+G+JmdQx
【謎の酔っ払いハサミ partV あとがき】
どうしても皆様の酔っ払いハサミネタに便乗したくて作ってみました。
今回は、現在◆URBRTbKUxcが通っている洋風居酒屋、もといジャズバーの宣伝のために実際の店名を入れてみました。場所は岐阜県岐阜市の徹明町通りにありますのでお近くの方は是非お越し下さいませ。
原作で卜部はかなり歌が上手いそうなので、敢えて私の好きなアーティストのナンバーから一つ歌わせてみようと考えて誰も知らないが隠れた名曲を挙げてみました。
THE STYLISTICSより"You're as right as rain"です。
ttps://youtu.be/3euaLp_H9kw
意訳は◆URBRTbKUxcのオリジナルです。もし原文を知りたいのであれば検索して頂ければ出るかもしれません。(少し長いので此処には載せないでおきます)
皆様はジャズやシャンソンはお好きですか?もし聴いたことないという方でもこういう楽しみ方もあると一つ頭の片隅にでも留めて頂ければ幸いです。
ところで、恋人に振り回し振り回される関係の二人も可愛いと思いませんか?
とまあ今回はそういうお話でした。
0589名も無きヤンデラー2016/01/27(水) 22:42:19.25ID:F/PR6kqw
>>587
乙です!よし、俺も執筆活動(笑)を頑張ろう!(笑)がとれるようになるまで!
ジャズかぁ、あんまり馴染みがないけど聞かず嫌いや敬遠せずに聴いてみようかな
0590 ◆URBRTbKUxc 2016/01/28(木) 00:02:15.88ID:j4XoSXb4
>>589
重鎮だとハービー・ハンコック、軽いモノだとボブ・ジェームス辺りがツボだったりします。
You're as right as rainもボブ・ジェームスによってアレンジされてます。
実はこの曲も"Bob James: Two"というアルバムから知りました。
0591 ◆URBRTbKUxc 2016/02/02(火) 14:45:52.81ID:pFQdU4LL
思いつきでショートショート第二弾です、御笑納下さい。
【謎の「血の」絆】
俺、椿明は今眠れぬ夜を過ごしている。
あろうことに数日前の晩から奇妙な夢を観るのである。
卜部の裸体を好き勝手する夢を。
今夜もそんな夢で目覚めた俺はなす術もなく、途方に暮れていた。
「……そうだ」俺はある事を思いついて行動に移した。多少睡眠時間を犠牲にしつつ。
二時間とかからず、それは完成した。

あくる日の夕方、いつものようにコンクリ橋の上で俺は卜部と一緒に出会って帰路につく。
その途中、不意に卜部が声を掛けた。
「……どうしたの?椿君顔赤いよ」
「ええっ?ああ、実は……」また変な夢のせいでもあるのだが、今回はまたちょっと違う。
俺は勇気を出して口の中を指で軽く掻き回し、よだれをそっと差し出した。
「え?こ、これ……」卜部は一瞬戸惑いつつも差し出されたよだれを舐める。
その直後、ヌルッとした生暖かい真紅の雫が滴り落ち、俺の手の甲に伝う。
「椿君……これって」
「あ、ああ……実は昨晩、どうしても寝付けなくて……」
俺はリュックサックから一冊のノートを取り出すと卜部に見せた。その一ページにはお世辞にも上手くないが卜部がアッカンベーをしたまま座っているヌードが描かれていた。
それを見た卜部は顔を赤く染めて、モゾモゾとスカートの中のハサミを取り出そうとした。
が、ハサミは地面に落ちてしまい卜部はその場所にへたり込んでしまった。
「あのね椿君……いくら私の夢を見たからって、そういうモノを描くのは彼氏としてどうかとは思うわ……」
座ったまま固まってしまった卜部の口からは、トロリと一筋のよだれが溢れていた。
「う、卜部……でも……」俺は手に付いた卜部の鼻血をそっと舐め取った。心なしか甘く、ヌルッと……って俺まで鼻血が出てきたじゃないか!?
「っっていうか卜部!夢とはいえ彼氏でそういう妄想してるのは彼女としてどうかと思うんだが!?」おまけにそういう事をしているシーンが一瞬脳裏をよぎった。
「どうって、言われても私……私はそういう人だから!」
卜部は立ち上がると駆け足で一目散に逃げてしまった。
「卜部、どうして逃げるんだよーう!?」
俺は走って卜部の後を追いかける。
とまあ、今日も明日も、ずっと素性の知れない卜部は……謎の彼女、である。
【謎の「血の」絆 -fin-】

【謎の「血の」絆 あとがき】
ショートショート第二弾は鼻血ネタをやりたくて今日も元気ださんにあやかってみました。
本来なら椿はどエロチックなイタズラはあまりしないだろうと思いながらも時にはこういう二人も良いかなと思いついた結果こうなりました。
卜部の鼻血ネタで印象深いのはアニメ化された「謎の絆」ですが、頭に人形括り付けてするプレイは正直自分も羨ましいなどと思っていたり。
ところで、あらぬ妄想をしてる女の子って可愛いと思いませんか?
とまあ今回はそういうお話でした。
追伸: 鼻風邪からの副鼻腔炎にはくれぐれもお気を付け下さい……

https://www.dropbox.com/s/zwmil095j3a3egm/URBRTbKUxc__Urabe_nude.png?dl=0

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0593 ◆URBRTbKUxc 2016/02/26(金) 22:41:43.94ID:J20fLR7s
第三弾!3のつく数字だけにアホ丸出しで書いてみました。

【なぞのかのぢょ×(ペケ)】
「……どうしたの?椿くん目にクマができてるよ」
帰り道。俺、椿明は彼女である卜部に寝不足を指摘される。
それもその筈だ。如何せん最近観る夢といえばすぐ真横の彼女とああいう事をする夢ばかりなのだから。
「最近夢見が悪くてさあ……卜部は寝る時そういう夢って観る?」
「私は夢観なくなっちゃった……でも少しなら手伝ってあげられるかも」
「そ、それって特効薬か何か?」俺は思わず言い寄った。
「みたいなモノね」卜部は鞄から試験管を取り出すと暫く口を閉じてからその中へよだれを流しこんだ。
「はいこれ、また寝る前に舐めてね……それと、寝る前に枕元に漫画かゲームでも置いておくといいかもしれないわ」
「サンキュ、卜部」俺は礼を言うと卜部は帰っていった。

その日の晩、俺は押入れの中を探るととあるゲームを取り出して枕元に置いた。懐かしいな、中学の頃に全クリして以来ずっと遊んでなかったっけ。
そしてそのソフトを枕元に置いて言われた通りに卜部のよだれを舐めた。
さあて、どんな夢が観れるだろうか……。

暗い背景に謎の街が見えた。何処からか不気味な音楽も聞こえる。暫しそんな状況が続いた後に何やらタイトルらしきものが見えた。
「なぞのかのぢょ……×(ペケ)?」
曲調がファンシーになる。目が慣れてくると、其処に少し長い道とサブタイトルが視えた。
『彼氏の欲望は パンツ・ハサミでしか断てない』
「……なんじゃこりゃぁあ!!(CV:松田優作)」怪しさ爆発であったが、取り敢えず前に進む事にした。
暫く前に進んでいると前方から何かがやってきた。ゾンビだ、やたらデフォルメされているがゾンビのようだ。
「取り敢えず殴ってみるか」俺は普通に右ストレートを繰り出した。ポカッとな。お、倒れた。取り敢えずはこれで進めそうだ。
更に進んでいくと何やら看板らしきモノが視えた。真っ黒な看板だ。その前に立つと、突然上の方から卜部がスピンしながら降りてきた。
「う、卜部!?」
ジャキジャキジャキッ!!卜部は落下しながらパンツハサミを発動させた。そして切り裂かれた看板は上の方から次々と崩れ、その看板の下から何やら文字が……。
『ざんねんでした☆
 夢の中でも椿くんは
 私のモノだからねっ!』
ええ〜〜っ!?俺は永遠に囚われの身ってワケかよ?しかも卜部のフキダシからは「ゴメンネ」の一言って……。
それにしても、卜部って独占欲強いよな。そんな事を想いつつ、目が覚めた俺は……今夜も、眠れぬ夜を過ごしている。

【なぞのかのぢょ×(ペケ) -fin-】

【なぞのかのぢょ×(ペケ) あとがき】
ショートショート第三弾はファンシー路線です。元ネタはかの有名な「悪魔城ドラキュラX 血の輪廻」から「あくまぢょおどらきゅらペケ」のパロディに挑戦してみました。
「なぞのかのぢょ」だけにファンシーな路線を目指したかったのですが、如何だったでしょうか。
ところで、夢の中にまで出てくる女の子って可愛いと思いませんか?
とまあ今回はそういうお話でした。
0595 ◆URBRTbKUxc 2016/03/09(水) 04:08:58.00ID:isDXyPQY
とある事情で作りました。短いのはご勘弁を。

【謎の失恋】

俺、椿明は今絶望の最中に居る。
早川の誘いに乗って文化祭に来たはいいが、早川には既に意中の人が居たのだ。
あろうことに卜部まで巻き込んで。最悪だ、俺って。
あの日から数日経った尚も、俺は早川の想い出と卜部への罪悪感の板挟みにされ、苛まれていた。
夢にすら、早川の泣き顔がハッキリと視え、そして消える―そんな日が続いた。
そんなある日の帰り道。
「……椿君、椿君?」
「……っ、な、何?」
「椿君の顔、すごく青ざめてるよ?」
「お、俺……?そうかな……」まあ、心当たりがない訳じゃないが。
暫し歩いていると、公園の前で卜部が立ち止まる。
「……椿君、今日の分―」
「待ってくれ、卜部!」俺は制止をかける。
「今、俺に卜部のよだれを舐める権利はないと思うんだ、だって―」
「……早川さんの事で胸が痛いの?」
完璧に見透かされていた。俺は仕方なくそうだ、と答える。
「……椿君、あなたの両目は前を見る為にあるのよ?」
卜部は言葉を矢継ぎ早に紡ぎ出す。
「私もそう、私は今の椿君が好きだし、過去に何があったかを咎める権利は私にはないわ」
「卜部……」
「だから、気にしないで……今日までの椿君も、これからの椿君も、ずっと大好きだよ!」
う、卜部……俺の為に……。ふと涙が溢れる。
「何も、泣かなくったっていいのに……」
卜部はそっと俺を抱き締めた。優しく背中を撫でて、卜部は笑っている。
「さ、もう泣かないで」卜部はそっとハンカチで涙を拭う。
何時しか、卜部がずっと大人に見えた。
胸に抱かれる感触は、卜部のよだれよりも、ずっとずっと甘かった。

【謎の失恋 -Fin-】

【謎の失恋 あとがき】
仮に早川にまだ恋していたら、というネタで作りたかったのでショートショートにしてみました。
つい最近◆URBRTbKUxcが彼女と別れたので例の洋風居酒屋で酒を飲みつつ閃いたネタでもあります。
思い出せば胸が痛いあの日をお持ちの方は、どうかあの日に帰るのではなく前を向いて歩いて欲しかったり。
そんな想いで軽く筆を執りました。
ところで、大人な彼女って可愛いと思いませんか?
とまあ今回はそういうお話でした。
0597名無しさん@ピンキー2016/04/05(火) 14:41:59.95ID:jKJ7wlTu
謎の心情

担任の先生に促され、教室に入る。
ガヤガヤしていた生徒たちは次第に静かになり、視線をわたしに向けた。
先生は私の名前を黒板に書くと、さざめく生徒たちにわたしの名前を告げた。
「今日からこのクラスに転校してきた、卜部美琴君、だ。…じゃあ卜部、クラスのみんなに、何かひとこと!」
先生が何を言っているのか理解するのに、ほんの少しの時間を要した。
わたしは、自然とほほえみ、目の前の新しいクラスメイト達に向かって、挨拶を述べた。
「よろしく」

わたしは、両親の仕事の都合でこの学校に転校してきた。
新しい学校、新しいクラスメイト。
学校は勉強のために必要だし、クラスメイトも別にいてもいい。
でも、友達はいらないと思っている。
仲良く振る舞うことはできても、それは表面的なものだ。
真にわたしを理解できるわけではないし、そんな関係には意味がない。
わたしのことを理解してくれるのは、わたしのことを好きになってくれて、かつ私と特別な繋がり、「絆」がある人だけだ。
そんな人、今までわたしにいたことはないけれど…。
でも、それはクラスメイトが悪いわけではない。
誰も悪くない。
きっとわたしも。
さっきもクラスメイトの女子数人が、一緒にお昼を食べようと誘ってくれた。
彼女達には悪いとは思ったが、眠いから、と言って断った。
これでもう誘ってはこないだろう。
友達はいらないのだ。
でも、とわたしは思った。
隣の席の、椿くんと言ったっけ。
先生に促されて席に着くとき、自分の名前を名乗り彼は私に言った。
「何かわかんないことがあったら、なんでもきいてくれよ」
思いがけず話しかけられわたしはどきりとし、
「はあ…」
おぼつかない返事をした。
そして、なぜか、少し安心した。
実際にそうすることはないにしても、何かあれば彼にきけば、彼はわたしを助けてくれるのか。
自分では自覚してはいなかったけれど、新しい環境に緊張していたのかも知れない。
彼の言葉をまた反芻しながら、私は真昼のまどろみに身を委ねた。
0598名無しさん@ピンキー2016/04/05(火) 18:41:57.31ID:TH4tsGr3
午後の授業、教室内は漫然とした空気に満ちていた。
クラスメイト達には先生の話に集中する様子はなく、うつらうつらとしている人も何人かいる。
午後の日差しは柔らかく、まだ春先の空気がふわりと舞っていた。
わたしも授業から気をそらし、何とは無しに窓の方向を見やる。
窓からの光が何かを語りかけるように感じた。
光の前には彼の横顔があった。
眠そうな眼をしながら、頬杖をつく彼。
わたしは、彼の姿をなんとなく見ていた。
ただ、ぼんやりと。
突然、わたしの中に、何かが起こった。
何かが起こり、自分では思いもつかないような、突拍子もない考えが浮かんだ。
風がわたしにそれを吹き込んだのだろうか。
誰かの声が聞こえたのかも知れない。
少なくともわたしにはそう感じられた。
その声はこう言った。
彼が、そうだと。
彼が、わたしの…。
わたしの心は、それを理解した。
そして心がふわりと舞った。
目の前が拓けたように感じて、わたしは自分自身、それがとても可笑しくて、笑った。


わたしは、なぜ椿くんの事を好きなのか。
それを考えるとき、わたしはこのときのことを思い出す。
なぜ、彼を好きになったのか。
結局のところ、自分でもなぜかはわからない。
ただ、好きなのだ。
理由もなく、ただ、どうしようもなく。
この不思議な出来事を思うと、心が震える。
わたしに起こった小さな変化は、愛おしい小さな奇跡になったから。
だけど最近になって、わたしは自分の気持ちにひとつの説明をつけることに成功した。
つまり、わたしは、椿くんの人生の一部になりたいと、そう思ってるんだわ。

本当は、人が人を好きになるのに理由なんてないのかも知れない。
正解なんてないんだと思う。
絆を結ぶ理由にも、そのカタチにも、きっと。


<あとがき>
作品への愛を昇華させるため、初めて2次創作に手を出してみました。
謎カノは基本椿くん視点なので、物語冒頭をみっこん視点で表現してみました。
この作品で、誰かの心が潤ったならとても嬉しいです。
感想をお待ちしています。
0600名無しさん@ピンキー2016/04/08(金) 01:08:45.40ID:9R6PN7h1
>>598
GJ!

丁寧で優しい文章だと思います。

ただ、個人的にはもう少し改行が多い方が
読みやすいと思います。
0601597-5982016/04/10(日) 18:11:28.87ID:UTl83EtL
読んでいただきありがとうございました。
またいずれ書いてみたいと思います。
その時はよろしくお願いします。
0602 ◆URBRTbKUxc 2016/05/25(水) 00:03:30.33ID:XGQo5IrF
お久しぶりです。
>>597-598氏の「第一話導入」を美しくお書きになられたのですね。
同じく丁寧だと思いました。
0603名無しさん@ピンキー2016/11/18(金) 09:24:28.29ID:+2lU1nPk
久しぶりに来たけども半年近く書き込みが無いのは寂しいね
0604名無しさん@ピンキー2016/11/22(火) 01:14:07.12ID:WL+uc7yB
しょうがないね、管理人さん東方のSS書いてるみたいだし
0605 ◆URBRTbKUxc 2017/01/09(月) 20:36:01.92ID:daNluOMO
お久しぶりです。大分間が空いてしまいましたが新作出来ました。

【謎のお月見どろぼう】

今日は十五夜。中秋の名月とも呼ばれるこの日、俺、椿は卜部の誘いに乗り放課後いつものコンクリ橋の前で待ち合わせをしていた。
まだ残暑厳しいながらも風が心地よい。さながら風流、とでも言うべきだろうか。こういう日にデートするというのは全国の少年少女からしてもなんとも羨ましい話だろう。
「お待たせ、椿君」
振り返ると其処には卜部がいた。摩訶不思議な幾何学模様をシャツやスカートに纏い、大きなリュックを背負って肩掛け鞄にはラムネ菓子のおまけにありそうなファンシーな玩具やカンバッジを山ほど付けている。
こういう彼女って、何処か新鮮だ。そんな想いに浸っていると卜部が手を引く。
「行きましょう、椿君」
「おう、でも何処に行くんだ?」
卜部に聞いても答えない。彼女はスタスタ歩いて行ってしまった。
俺は慌てて後を追うと、其処には少し大きめのマーケットがあった。
俺達二人は、中に入ることにした。

--
0606 ◆URBRTbKUxc 2017/01/09(月) 20:36:28.07ID:daNluOMO
中に入ると、卜部は真っ先にお菓子コーナーに入っていった。買い物カゴにはこまごました駄菓子やファミリーサイズ菓子の類を入れている。
「そんなに買って、どうするんだ?」俺は不思議に思って尋ねる。
「ヒミツ。でもきっと楽しい事だから」
卜部はお菓子コーナーで買い物を済ませると安い缶ジュースを山ほどカゴに取り、カートに載せた。
俺はそんな彼女を不安気に見つめながら彼女の後を追い、レジに進んだ。果たしてリュックの中は一杯になってしまった。
次に俺達が向かった先はいつもの公園だった。
卜部は先程の菓子を小さな袋に詰め込んでいる。小さな子供達に手渡すような袋だが……これが卜部の言っていた楽しい事、なのか?
袋に菓子を詰め終わった卜部は不思議な模様のビニルシートを広げ、そこに座り、更にはプラカードらしきものを取り出した。カードには『お月見どろぼう 一人一つまで』と書かれている。
「卜部、お月見どろぼうって……何?」
卜部は答えない。やれやれと頭を掻きながら遠くで遊ぶ子供達を眺めていると、ぽつりと卜部が口を開いた。
「今夜、私達は不思議な体験をするわ」
不思議な体験?何だろう。突然俺達が空を飛んだりするわけじゃなさそうだが。
しばらくすると幾人かの子供達がこちらに集まり卜部に声をかけた。
「お姉ちゃん、これ貰っていいの?」
「いいよ!タダだから仲良く取っていってね」
卜部は笑顔で答える。続いて卜部は奇妙な事を口走った。
「その代わり、君のポケットに入ってるものをちょうだい?」
子供達は、ぎょっとした様子で恐る恐るポケットに手を入れた。
ポケットに何が入っているんだ?怪訝にその様子を眺めていると子供達はそっとポケットに入れた手を抜き、握った手をほどいた。
その掌には小さな光る石があった。
「ありがとう」卜部はそう言うと小さなバケツにその石を入れた。
石……?これが不思議な体験とどう関係するんだ?
しばらく眺めていると、お月見どろぼうに参加した子供達は皆、ポケットやポーチ、肩掛けカバン、卜部が言い当てたあちこちの場所に小さな光る石があった。
日が暮れる頃には全ての菓子がなくなり、バケツの中も石で一杯になっていた。
「卜部、この石……何?」
俺は卜部の行動全てが謎で仕方なかった。
卜部はその場を片付けながら不思議な事を告げた。
「今夜零時に、神社の前に来てね」
それが不思議な体験なのか?卜部の言う不思議な体験とは一体何だろうか?
「じゃ、また今晩ね」
卜部はそのまま紫に暮れる路地にフェードアウトした。
俺は卜部を見送ると、仕方なく帰路についた。
家につく頃には、既に夜の帳が降りていた。

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0607 ◆URBRTbKUxc 2017/01/09(月) 20:36:49.96ID:daNluOMO
夕食を食べ終え、夜をぼやぼや過ごし、風呂にも入ると問題の時間が近づいてきた。
俺は父親と姉に気付かれないよう抜き足差し足で鍵をポケットに忍ばせ家を出た。
風一つない月の輝く夜。神社へと路地を抜け長い道を進み続けると街灯が疎らになる。
次第に漆黒に包まれ、足元も見えなくなる程に暗くなると神社の鳥居が見えてきた。
人影が見える。卜部だ。そう確信する以前に卜部以外に考えられなかった。
「よう卜部、お待たせ」
「大丈夫、今来たところ」
俺はふと自分の左腕を見る。腕時計は23時58分を指していた。例の時間まであと僅かである。
「此処で、何が起こるんだ?」
「シッ、そろそろくる頃よ」
卜部が暗い路地の向こうを見つめる。その時、突然冷たい風が吹き荒れ、街灯から光が消え、ぞっとするような不安感に襲われた。
暫くすると路地の遠くに明かりが見えた。提灯?しかも行列だ。
誰なんだろう、と思っているとその大柄な人達は卜部の前にやって来た。恐ろしい顔の男、紙のお面をした細長い男、姿がよく見えないが大柄な男の影もあった。
やがてその行列が卜部の前で止まると、一番先頭にいた男が口を開いた。
「ワシ等を呼んだのは、お前さんかい」
卜部は「うん!」と元気よく返事をした。
「頼まれてた物はこれでいい?」
卜部は先程の光る石が詰まったバケツを手渡した。バケツの中の石は、不思議な淡い光を放っている。
「スマンのう、ほんじゃあこれ持って行きなよ」
バケツの代わりに渡された包みは何処か古めかしく、怪しげな雰囲気を漂わせていた。
「では、さらばじゃ」男達はそのまま去ると風は止み、やがて街灯に光が戻った。
後に残るは、俺達二人と何も変わらない神社前の路地だった。

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0608 ◆URBRTbKUxc 2017/01/09(月) 20:37:13.33ID:daNluOMO
「今の……なんだったんだ?」
俺は恐る恐る口を開いた。卜部は嬉々としながら先程の包みを大切そうに抱えている。
「神様よ、それも異形の神々」
卜部は踵(きびす)を返して歩き出した。俺も慌てて卜部の後を追う。
「あの神様達は流れ着いた神様だったり、忘れ去られた神様だったりするの」
卜部は説明を続ける。流れ着いた……漂着神というのは昔聞いた事があったが、関係あるのだろうか?
「あの神様達は鬼門を通じて旅を続けているの、今日偶然にも鬼門が開いて、私達に会える事となったってわけ……神様は子供達が大好きだから、十五夜というイベントには恰好の旅日和って事になるわね」
神様の好きなものは子供達……そうだったのか。
「ねえ椿君、今晩あなたの部屋に行ってもいい?」
「えっ、俺の部屋?う、うん……」
卜部は包みを持ち上げて俺に見せた。
「この包みの中身、気になるでしょ?」
「あ、ああ」
そういえばあの包みは何だったのだろうか。そんな事を考えながら歩き続けていると果たして俺の家の前に辿り着いた。明かりは既に消えている。
俺は鍵を開けると卜部を中に誘い、二人でゆっくりと階段を上がって俺の部屋へとやってきた。

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0609 ◆URBRTbKUxc 2017/01/09(月) 20:37:33.10ID:daNluOMO
「で、何なんだそれ?」
「これ?」卜部は包みの封を破いて慎重に中身を取り出した。
高さ20センチ位の、中心に目玉の様な物を埋め込まれたその怪しげな置物には、頂上に大きな水晶球が嵌め込まれている。
「幻燈機よ」卜部はその置物を嬉々としながら眺めている。
「げん……何それ?」俺はその置物を眺めながら首を傾げている。
「これはね、繋がれた人の意識や昔観た夢を映像として視れる装置ね、これを使えば私達の未来もある程度垣間見れるかと思ってね?神様にお願いしたの」
「この装置で俺達の未来が……」俺は一抹の不安と期待を感じた。
「さあ、始めましょう……椿君、スクリーンある?」
「おう、あるぜ」
俺は押入れから映写機用のスクリーンを取り出して壁に掛けた。
卜部はその間に幻燈機からホースを取り出して、中の皿に炭の塊の様な物と何かの乾燥した葉を詰め込んだ。
「準備出来たよ」卜部はホースの端のキセルの吸口にも似た物を咥えながら俺に手招きをする。
俺が卜部のすぐ横に座ると、卜部はマッチを擦って火を点けた。
「椿君、私の手を握ったら絶対に離さないでね」
「おう」俺は手が汗ばむ程に卜部の手をしっかり握った。
卜部の震える手がマッチで炭に火を灯す。
スクリーンが次第に白け、冥い中にノイズが入った。
やがて幻燈機からは幻燈の始まりを報せるカウントダウンが映し出された。

『3』

『2』

『1』

突然の爆発的な閃光と共に幻燈機は真昼間の如く輝きを放った。
俺達は突然の閃光に瞼を瞑る。
無限に続くかの様な光の膨張。重なりゆく二人の意識。
ざわめきの中に俺達は誰かの声を聞いたような気がした。
声は無数の風となり、頭の中を突き抜けていく。
雑多な思念。

静寂。

--
0610 ◆URBRTbKUxc 2017/01/09(月) 20:37:52.97ID:daNluOMO
原初、俺達は小さな受精卵から始まった。
全く違う遺伝子から織り成された1つずつの奇跡。
次第に細胞分裂を続けるそれからはやがて胚が生まれ、人の形を成す。
緑。新緑の匂いと共に俺達は都立風見台高校で出会った。駆け出しの道は真っさらの白。
二人で歩けば歩く程に景色に色がつき、やがて大都市となった。
ガラクタを継ぎ接ぎした様な不思議な街には大勢の人々が集う。
山高帽子を被った人。狐の面を被った人。眼鏡をかけてバッグに人形を吊るした人。
人の形をしているのかすら怪しい者もいた。
看板の絵、大きな客寄せ人形、全てが此方を見つめている様な錯覚すら覚える。
ラスタスクロールする様な雲が風に流されると、すぐ横を路面電車がゆっくりと走っていく。
上野。丘。諏訪野。クラスメイト達が此方に手を振っている。
それでも俺達は真っ直ぐに進んでいく。道は、今出来たばかりの様に綺麗に舗装されていた。
これが俺達の道。俺達にしか作れない道。
そして道の終わりが近づくと、俺達は息を合わせて脚に力を込めた。

今、俺達は大きな翼で羽ばたいている。
最早道など必要無くなった俺達は自由な風に乗って脚で走るよりも高速に空を飛んでいる。
次第に街が遠くなる。街中の人々の意識が此方に手を振っている気がした。
俺達を光が心地良く包んだ。

『TO BE CONTINUED』

--
0611 ◆URBRTbKUxc 2017/01/09(月) 20:38:10.82ID:daNluOMO
瞼を静かに開くと、既に幻燈は終わっていた。
「お、終わり?」俺は怪訝そうに卜部に尋ねた。
「終わり」卜部はそれだけ言うとそっと握った手を離した。
「ただの玩具にしてはよく出来ているんじゃないかしら」卜部は何も映っていないスクリーンを眺めている。
暫しの静寂。俺は何が起こったのかすら理解できず卜部を見つめていた。
「……本当は、こんな幻燈機要らなかったのかもね」
「え?ど、どうして?」
「そうじゃない?だって、私達の道が約束されている事なんて分かりきった事じゃない」
慥かにそうだけれど。だからと言ってそんな大切な物……。
「で、その幻燈機は捨てちゃうのか?」俺は卜部に尋ねた。
「捨てないわ、この幻燈機は宝物だし」卜部は大切そうに幻燈機を片付け、リュックにしまった。
「それに、あの幻燈を観た時、椿君がとっても嬉しそうにしていたから」
嬉しい……そうか、あの時俺は嬉しかったんだ。
ふと、卜部が俺の口に指を突っ込んだ。掻き出されたよだれを卜部が舐めた時、卜部が紅潮したのが暗がりの中でも分かった。
「すごく……甘い」卜部はぽつりと声を漏らした。
卜部はすっくと立ち上がるとそっと俺の手を握った。
「椿君……もしまた観たくなったら私に教えて」
「おう」
次はどんな夢が観れるのだろうか。
二人の恋路は、十五夜に輝く満月のみが知るのかもしれない。

【謎のお月見どろぼう -Fin-】
0612 ◆URBRTbKUxc 2017/01/09(月) 20:38:39.19ID:daNluOMO
【謎のお月見どろぼう -あとがき-】
お久しぶりです。タバコの消費量が増えた◆URBRTbKUxcです。
つい1年前に、新装版ディスコミュニケーションを全巻買いました。内容としてはアングラに近い何かを感じ、思わず読み耽ってしまった程でした。
植芝先生はつげ義春やYMOがお好きだったんですね。意外にも趣味がマッチした事も読み進めやすかった事とある程度関与しているのではないでしょうか。
今回登場したキーアイテム、幻燈機もやはりディスコミから引っ張ってきたものです。
原初、子供というのは神様の使いだったそうですね。その為お月見どろぼうというイベントを通じて神々と触れ合う機会を与えてみようと発案しました。
ところで、素敵な夢を観る女の子って可愛いと思いませんか?
とまあ今回はそういうお話でした。
0614名無しさん@ピンキー2017/01/10(火) 22:33:16.80ID:sQu+JHBy
GJ

まさかまだ謎カノのssを読めるとは思わなかったので嬉しいです。
0615597-5982017/02/16(木) 21:44:08.81ID:XG0/hk6b
ナゾカノってよりむしろディスコミ
でもGJ
0616 ◆URBRTbKUxc 2017/05/12(金) 18:54:47.33ID:dPeSixci
お久しぶりです。もう此処では2年目ですね。
ちょっと変わった事をしてみます。

【謎の色迷日記】

PREAMBLE:
KONO NIKKI HA ORE TSUBAKI AKIRA GA KOJIN NO KENGEN DE
HISOYAKA NI YOGOTO NO 'YUME' NI TSUITE WO SHIRUSHITA
MONO DE ARU.
MADA NARENAI PERSONAL COMPUTER... IWAYURU 'PASOKON' TO
NIHONGO DE SHITASHIMARETE IRU BUNMEI NO RIKI NITE
KAKITSUDURU RIYUU, SORE HA:

1.KONO NIKKI NO ARIKA WO TANIN NI SHIRARETAKU NAI KARA.
KONO COMPUTER NIHA LOGIN SURU TAMENO 'PASSWORD' GA
HISSU DE ARI, SORE NASHI NI HA NAKAMI WO NOZOKU KOTO NADO
TOUTEI MURI NA HANASHI DE ARU.
MATA, NOTE NADO NI SHIRUSHITA BAAI NIHA, ANE YOUKO GA
SOUJICHUU NI MITSUKETE SHIMAU, KANOJO URABE MIKOTO GA
HASAMI DE KIRIKIZANDE SHIMAU, NADO ONORE WO KIKEN NI
SARASHITE SHIMAU KOTO TO NARU NODA.

2.KONO NIKKI HA NIDOTO YOMIKAESHITAKU NAI KARA.
WAZAWAZA JIBIKI(EIWA OYOBI WAEI JISHO, HYAKKA JITEN, etc...)
WO TSUKATTE MADE SHITE, KONO KIKKAI NARU BUNSHOU NI
OTOSIKOMU RIYUU, SOREHA ONORE NO LIBIDO GA AMARINIMO
SHIGEKITEKI SUGIRU UENI, OMOIKAESHITE MONZETU SURU
KOTO NI NARIKANENAI TAME DE ARU.
YUME TOHA MAKOTO OSOROSHII MONO DE ARI, MARE NI YUME DE
OKOTTA DEKIGOTO GA SOUMATOU NO YOUNI TOTSUJO TO SHITE
GANZEN NI ARAWARERU, SOUNAREBA ONORE NO MI NI SEIDOU WO
KAKERU KOTO GA HIJOUNI MUZUKASHII.

SHIKASHI TATOE 'RO-MAJI' NITE KONO NIKKI WO TUDUTTA
TOKORODE SUGU NI YOMARETE SHIMAU KOTO NADO MIETE IRU.
MASHITEYA IKOKU NO KOTOBA NADO ORE NIHA TOUTEI RIKAI
DEKINAI TAME, KAKU KOTO SURA MAMANARANAI.

SHIKASHI, KORE NARA DOUDAROU KA.

"]{173]{! 1zz[-1 $]-[!/v84$]-[! vv0"
KITE-KI ISS-EI S-H-I-NBAS-H-I WO
(*鉄道唱歌より)

|<0/v0 `/<>L| /|/! |X!60[_] @12[_]1 ]-[4 5L|L|_/! [v]@_]!/21 /|/!
KO-NO- Y-O-U N-I KIGO-U A-R-U-I H-A S-U-U-JI M-A-JI-RI N-I
|x4!73 $#![v]@v X07<> [)3 74703 |<0/|/0 /V1|<|<1 /|/0
KAITE SHI-M-AU KOT-O DE TATOE KO N-O NI-K-KI N-O
@12!|x4 vv0 $]-[1/2@/23+3 [v]0, <#!$#!]{! /v45]-[1 /|/!
A-RI-KA WO S-H-I RA-RETE M-O, CHISHI-KI NAS-H-I N-I
^/4|<@[v]! [v]4[>3 `/0|v|@/23|2L| X070 }{4 ]{!`/[_][_] /|/1
NA-KA-M-I M-A-DE YO-M-A-RE-R-U KOTO HA KI-Y-U--U N-I
0vv412L| 70 !|_| ]{0+0 [)4.
O-WA-R-U TO I-U KOTO DA.
(|<0/|/0 ]{!}{0[_] vv0 'l33t' 70 ![_] 1245}{11.)
KO-N-O KI-HO-U WO 'leet' TO I-U RAS-HII.

--
0617 ◆URBRTbKUxc 2017/05/12(金) 18:57:51.97ID:dPeSixci
26th, April

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--
0618 ◆URBRTbKUxc 2017/05/12(金) 19:02:21.76ID:dPeSixci
3rd, MAY

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#@635#!XL| +4641 vv0 [v]0+0[v]3......

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0619 ◆URBRTbKUxc 2017/05/12(金) 19:04:46.31ID:dPeSixci
11th, MAY

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0620 ◆URBRTbKUxc 2017/05/12(金) 19:05:34.81ID:dPeSixci
乱丁発覚。

7th, MAY

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[_]12@/3[- [)4X3 }{4 ]-[!7012! $3X! vv0 ]-[@_L|$]-[!7@.
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0621 ◆URBRTbKUxc 2017/05/13(土) 19:15:39.69ID:2KHi85cs
あれ?もうスレ一杯?
0622 ◆URBRTbKUxc 2017/05/14(日) 23:11:24.03ID:xNub5Uut
1st, JUN

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0623 ◆URBRTbKUxc 2017/05/14(日) 23:15:37.88ID:xNub5Uut
定期試験も終わり、暑苦しい夏がやって来た。そんなある日の事。
その日は答案が返されるだけの時間割だったので、午後からは皆思い思いの形で羽を伸ばす。
俺も荷物を片付けてさあ帰ろうと席を立とうとした矢先の事である。
「椿君、今日は時間空いてるかしら」
「え、今日?どうして?」
声の主は卜部だった。俺は彼女の方を振り向いて「空いてるけど、何?」と要件を尋ねた。
「今日、家に誰も居ないから椿君の家に行っちゃおうかと思って」
「ああ、そういう事なら」
俺は卜部と一緒に教室を出て何時もの帰路についた。
夏の蒸し暑さが俺達を包んだが、寄り道せずに真っ直ぐ俺の家へと向かった。

「んじゃ、上がって」
「お邪魔します」
俺は卜部を部屋まで連れて行くとエアコンのスイッチを入れた。
「何か飲む物取ってくるから少し待ってて」
「うん……あら?これは……」
卜部は俺を引き止めた。新調したパソコンに目が行ったらしい。
「ああ、少し前に部品を買ってきて組んだんだけどね」
「へぇ……」
「暇潰しに動画でも観てていいよ」
俺はログインパスワードを入力して卜部にパソコンを貸すと階下へと降りた。

--
0624 ◆URBRTbKUxc 2017/05/14(日) 23:17:36.28ID:xNub5Uut
暫く俺達は動画を観たり漫画を読んだりしていた。卜部は俺の知らないゲームや漫画が好きだとばかり思っていたが、意外にも有名所もしっかり押さえていた。
そんな卜部の新鮮な所を眺めていると、階下から玄関の開く音がした。
「明ー?ちょっといいかしら?」
「はーい、今行く!」
俺は卜部にちょっと行ってくると伝え階段を降り、暫し姉の手伝いをした。

「……あら?何かしらこのファイル」
一人になった卜部はふとファイル履歴に目を遣ると怪しげなテキストファイルを開く。
「え、こ、これ……」
卜部はその文字列に目を見開いた。
「ただいま!」
それとほぼ同時に椿が戻ってきた。
そして椿が見たのは、パソコンの画面を見ながら赤面する卜部の姿だった。
彼女は口元を押さえながら、鼻血を指の隙間から垂らしていた。
「あ、あの……卜部……?」
俺はその場で固まってしまった。卜部は物言いたげに瞳を潤わせじっと俺を見つめている。
「あのね、その……」
「……見ちゃった?」
「……うん」
卜部は吃ってしまい、俺の妄想に関して言及する気も失せてしまったらしい。
「……でもね椿君、私もなの」
俯いた卜部はモソモソとポケットから封筒を手渡した。
「え、これ……ごふっ!」
その封筒を受け取り、突如頭に血が上る感覚に陥った俺は盛大に鼻血を噴き出した。
「……私達、似たような夢を観ていたのね」
成程。どうやら封筒の中身は大体察しがついた。
「そんなに溜まってるなら私……オカズにされたって構わないから」
俺は言葉を失う。されど俯き姿勢の卜部は満更でもなさそうだった。
「椿君……また夢の内容教えてね」
「あ、ハイ」
謎めいた取引になってしまったが、これが恐らく恋という物なのかもしれない気がした。
色に迷い狂い果てた青春、そんな爛れた世界でも、卜部はずっと卜部として、俺の彼女としてあり続けるのだろうか。
そんなこんなで、卜部は今日も明日もこの先も、「謎の彼女」なのだろう。

【謎の色迷日記 -Fin-】
0625 ◆URBRTbKUxc 2017/05/14(日) 23:18:36.73ID:xNub5Uut
【謎の色迷日記 -あとがき-】
2周年ですね。あまり大した作品も出来ず皆様には申し訳ない気持ちであります。
夏も近づく八十八夜。皆様は五月病でさぞかし大変だろうとお見受けしますが、いかがお過ごしですか。
私◆URBRTbKUxcは持病の悪化で物忘れが酷く、今のところ対処療法も難しい最中です。
さて今回は新たな試みを試してみました。言葉遊びの一環と云いますか、アンダーグラウンドの雰囲気と云いますか。そんな目論見が成功したなら何よりです。
本当であれば去年の内に完成したかったのですが、如何せん夢の内容を事細かに書こうとすると膨大な量になってしまいました。スレに入りきるか心配です。
タイトルの「色迷」とは即ち性的な煩悩に惑わされるという意味であり、中国語ではショオミと呼ばれます。
解答編は別途うpさせて頂きますので是非悩みながら読んでみて下さい。
ところで、色づいた空想に悩む思春期の子供達って可愛いと思いませんか?
とまあ今回はそういうお話でした。
0626 ◆URBRTbKUxc 2017/05/14(日) 23:20:46.85ID:xNub5Uut
保管庫管理人様へ一言: ごめん!
【Leet原文】
ttps://www.dropbox.com/s/qaep1ve3pz1nmb1/%E8%AC%8E%E3%81%AE%E5%BD%BC%E5%A5%B3X_SS%E3%80%90%E8%AC%8E%E3%81%AE%E8%89%B2%E8%BF%B7%E6%97%A5%E8%A8%98%E3%80%91_L33t.txt?dl=0
【Leet+ローマ字】
ttps://www.dropbox.com/s/u52g4txn3f86tnm/%E8%AC%8E%E3%81%AE%E5%BD%BC%E5%A5%B3X_SS%E3%80%90%E8%AC%8E%E3%81%AE%E8%89%B2%E8%BF%B7%E6%97%A5%E8%A8%98%E3%80%91_L33t%2BRoma-ji.txt?dl=0
0629 ◆URBRTbKUxc 2017/05/27(土) 00:17:11.97ID:qE1e+dp/
>>628
しかもディスコミみたいな世界観らしいですね。読みたい!
0630 ◆URBRTbKUxc 2017/06/06(火) 15:43:28.88ID:rdDgjibz
このスレの皆様方に暑中見舞い申し上げます。
ご笑納ください。
ttps://www.dropbox.com/s/dsuiogxa4tid5xc/Shochumimai_Nazo_20170606_%E8%BA%AB%E5%86%85%E7%94%A8.png?dl=0
0631名無しさん@ピンキー2017/06/12(月) 12:10:37.00ID:0JvTYZh0
すごいな。
絵上手いんですね。
0632 ◆URBRTbKUxc 2017/06/14(水) 15:40:10.15ID:vxQuwYSu
空梅雨らしいので一本どうぞ。

【謎のサマーアプローチ】

止まない雨はないのだと人は言う。

雨はいつか虹を架けるのだとも言う。

日曜日。俺、椿明は窓から視える部屋の外をじっと見つめていた。
雨。しかも梅雨前線がもたらす雨は風情すら感じられない。
何の気無しにスイッチを捻ったラジオは梅雨入りを報せ、各地では雨がどうこう、洪水に注意せよだの。いくらチューニングダイヤルを廻しても同じような内容ばかりである。
俺はラジオのスイッチを切り枕元に投げ捨てると、居間へと降りて行った。
居間では姉の陽子が商店街の帰りだったらしく、一人季節外れの桜餅と柏餅をつまみながら渋茶を飲んでいた。
「あの、姉さん……また買ってきたの?」
「美味しいからついね、明も食べる?」
「あ、うん」
俺は姉の差し出した柏餅を食べる事にした。
しかし柏餅ひとつ食べたところで気が晴れるわけでもなければ、時計の針が素早く進むわけでもない。
やがて興醒めした俺はすぐに自分の部屋へと戻り、先週読み終えた雑誌をまた捲りながらぼやぼやと夕方までの時間を過ごす事にした。

--
0633 ◆URBRTbKUxc 2017/06/14(水) 15:41:28.78ID:vxQuwYSu
明くる日の朝、朝食も程々に俺はトボトボと雨の道を進む。
赤、青、黒、色とりどりの傘の花が咲く中、白い校舎は煤けて物哀しさを見せる。
2-Aの教室は何時もと変わらぬ気怠さが広がり、男子達は猥談に励み、女子達は流行に胸をときめかせる。
その中で唯一、机に寝そべり一言も語らぬ存在があった。
卜部だ。彼女だけは最早他人などどうでもいい存在なのだろう。
程なくしてHRの時間が始まり、人混みは整然と席に戻る。

1時限目が終わると、雨脚は一層強まった。
校庭に降り注ぐ雨は川の様に流れ、ぞっとする不安を与えた。
「あちゃー、これ帰れるかな……」
声の主はすぐ隣の上野だった。
上野の自宅は少し離れている様だが、まあ帰れないわけではなさそうだ。
「上野、今日の2限目は移動教室じゃ?」
「おっと、そうだった!じゃあ椿も早く行けよ」
上野はそそくさと準備をして教室を出た。ほぼ同時に卜部も教室を出たので、俺も2限目の用意をして彼女を追いかけた。

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0634 ◆URBRTbKUxc 2017/06/14(水) 15:48:59.98ID:vxQuwYSu
昼食の時間。
果たして俺は無事に帰れるのだろうかという心配だけがあった。
丘と卜部が仲良く大きな弁当をつついているのを尻目に俺は一人小さな弁当を食べていた。
仲がいいのは兎も角、内心少し羨ましい感じもする。
「俺も料理作れたらなぁ……。」他人の才能を此処まで大きく感じながら、俺は溜息をつく。

5限目が終わり、掃除も済ませると雨は小降りになってきた。なんとか希望は持てそうだ。
さて帰ろう、とした時に卜部がいない。一足お先に帰ったのかと下駄箱へと向かうと其処に卜部がいた。丘と何やら話している。
俺は下駄箱の影で二人の会話を聞こうとしたが、あまりにも騒がしいので聞きそびれてしまった。
直ぐに二人は別れた。そこで俺は靴を履き替えて卜部と一緒に帰ることにした。

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0635 ◆URBRTbKUxc 2017/06/14(水) 15:49:55.42ID:vxQuwYSu
帰り道。公園前まで来た二人に再び容赦なく強い雨脚と強風が襲い掛かる。
「きゃっ!すごい風……」
「仕方ない、雨宿りだな……」
俺達は急いで公園に駆け込み、大きな木の下の梢に身を寄せた。
容赦なく殴りかかる雨という雨は、梢すら突き抜ける。それを傘で防いではいるが如何せん風もある。
「……卜部、震えてるぞ」
俺は思わず卜部を抱きしめた。今日はハサミは飛んでこないだろうか、それだけは心配だったが。
「……ありがと」
卜部は安心した様子で俺に身体を預けた。良かった、ハサミは飛んで来なかった。
「……椿君、あったかいね」
卜部の声が弾む感じがした。心なしか、嬉しい。
そっと肩を抱いて暫くすると、雨脚が弱まった。強い風と共に、雲の裂け目が見えた。
「椿君、あれ見て!」
俺は卜部の指差す先を見た。其処には、大きな虹が掛かっていた。
綺麗だな……やはり雨宿りって、いいものなんだな。
「はい、椿君」
俺は彼女が差し出したよだれを舐めた。しゅわわ、と甘酸っぱい味が広がった。
「椿君、一緒に帰りましょう」
卜部は傘を畳むと足取り軽く砂地の公園をスキップした。
俺も小走りで、虹をバックに彼女を追いかけた。

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0636 ◆URBRTbKUxc 2017/06/14(水) 15:51:26.40ID:vxQuwYSu
1週間が経ったその日は奇跡的に晴れていた。
朝、テレビでニュースを観ていた姉、陽子は俺を見るなり小銭を渡した。
「明、今日は食中毒が心配だから何か買ってきなさい」
「とかいって姉さんも作りたくないんでしょー?」
俺はまだ寝癖の残る姉を見ながら笑う。
「しょうもない事言わないの、今日は例年を上回る暑さなんだから」
「へいへい」
俺は小銭を受け取り朝食を食べると手早く支度をして学校へと向かった。

白い風見台高校の壁は夏らしい陽射しに輝いていたが、今朝からやたらと蒸す事もあって其処まで意気揚々と入る気にはならなかった。
2-Aの教室に何時も通り入る。卜部は自分の机に突っ伏して眠っていた。
俺も自分の机に腰掛けると程無くしてHRが始まった。

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0637 ◆URBRTbKUxc 2017/06/14(水) 15:53:12.36ID:vxQuwYSu
昼休み、俺は机に散らばった教科書やノートを片付けて購買へと向かおうと教室の外に出た。
其処に卜部が教室から出て来た。何故か手提げ袋を持っている。
「椿君、ちょっといいかしら」
「え?ああ、うん」
俺は卜部の後を歩いて追い、下駄箱でスニーカーに履き替えて体育館脇のベンチまでやって来た。陽射しが梢に掻き乱され、風が心地いい。
「今日は、私と一緒に昼食にしましょう」
そう微笑いつつ卜部は弁当箱と水筒を出して俺の膝に弁当箱を置いた。
俺は恐る恐る弁当箱を開くと、其処には色とりどりのおかずがあった。
何よりも目を引いたのが、チキンライスだった。その上に乗っかったチーズに海苔で卜部の切り絵が施されている。
「わあ、すごい……でも卜部、今日は丘との弁当いいのか?」
「今日は丘さんは上野君と食べるらしいから、たまにはと思って」
卜部は自分の弁当を開けながら、答えた。
「そうなんだ……でも卜部、いいのか?」
「私は椿君の笑顔が見れるなら、それでいいわ」
卜部はそう言うなり黙ってしまい、弁当を食べ始めてしまった。
俺も恐る恐る卜部が作った弁当に箸を伸ばす。
う、美味い。こんなに美味しい弁当は初めてだった。
そして気がつく頃には、俺は卜部の弁当を空にしていた。

--
0638 ◆URBRTbKUxc 2017/06/14(水) 15:54:53.08ID:vxQuwYSu
放課後、俺達はいつもの道を渡って二人が別れる交差点にまで辿り着いた。
「卜部、今日は弁当ありがとう!」
「……あれ位大した事じゃないわ、また作って欲しかったら何時でも言ってね」
そう言うと卜部は指先によだれを掻き出した。
俺はその甘い雫を舐めると、妙にニヤけたような笑顔になった気がした。
「じゃあ、また明日!」
「おう!」
俺は足取り軽く自宅へと戻った。
「ただいま!」
「おかえり明……その顔何よ」
「え、この顔?何か変かな?」
「とてもしまりのない顔してる」
「そ、そう……」
俺はスニーカーを脱ぐと洗面所に向かった。手を洗いながら鏡を覗くと、其処にはとてもしまりのない自分の顔があった。
「ああ、本当だ……」
俺はくすぐったい気持ちのまま、今日の弁当の事を想い出しながら部屋へと向かった。

--
0639 ◆URBRTbKUxc 2017/06/14(水) 16:03:32.81ID:vxQuwYSu
また埋め立てですかあ→あと*****秒待て!になってしまいました
続きはまた次回という事で。
0640 ◆URBRTbKUxc 2017/06/16(金) 02:26:53.39ID:vV3yjQpS
3週間後には梅雨も何処かに消え、風見台は炎天下の夏になった。そんな或る日の放課後である。
俺が卜部を捜しながら下駄箱まで歩いていると、急に上野から声を掛けられた。
「よっす椿!お前今年の夏はどうすんのさ?」
「俺?……ノープラン」
俺は適当に返事をするとそそくさと上履きを脱ごうとした。
「おめー暑中見舞い位送ってこいよなー?」
「暑中……見舞い?」
「ああ、俺もちょっくら旅行でもして来ようかとな……」
上野が何か目論むような顔で頭を掻く。
「……丘と、だろ?」
「げエッ!バレた!?」
そんな顔してりゃ誰だって察するだろ。と言いたかったが敢えて黙っておく事にした。
「俺はどーせお一人様ですよーだ」
俺はそそくさと帰ってしまう事にした。
「おーい!何か進展あったら連絡しろよなー!心の友だろー!?」
……俺は聞こえないフリをした。
「……卜部と、か」
俺はぼやぼやとこの夏行く場所について考えていた。
「海は卜部の家族が帰省で行くだろうから……山?それとも温泉街?」
あれこれ考えているうちに果たしてコンクリ橋の前に着くと、其処で卜部が待っていた。

--
0641 ◆URBRTbKUxc 2017/06/16(金) 02:30:18.25ID:vV3yjQpS
俺達は暑い中をゆっくりと歩き、やがて公園前までやって来た。
「椿君、少し休みましょう」
「おう」
俺達は公園の中の日陰になっているベンチに座った。
蝉時雨が遥か、炎天下越しに聞こえる。
俺は思い切って、卜部に話しかけた。
「なあ卜部、この夏……旅行でも行かない?」
「旅行……そうね、そういえば今年はお父さんも忙しくて帰省できないと言ってたから」
おおっ、食らいついた!もうひと押しか、手応えがあった。
「何処がいい?山なんかどう?それとも温泉街?」
「そうね……それは椿君に任せるわ」
やった!これでこの夏は先取りしたも当然だ!
「じゃ、じゃあ、また連絡するから―」
「椿君、じゃあ先にこれあげるね」
手渡されたのは切手も宛名もない葉書だった。その裏には卜部がパソコンで描いたであろう卜部の水着姿の絵があった。
「写真をなぞって描いてみたんだけど、どうかな?」
卜部、そんな事出来たんだ……俺は暫しその絵葉書に見とれていた。
「う、うん、上手だね!」
「……ありがとう」
卜部は照れながら眩しい笑顔を見せた。

--
0642 ◆URBRTbKUxc 2017/06/16(金) 02:32:42.92ID:vV3yjQpS
「ただいま!」
いつもの交差点で日課を済ませた俺は意気揚々と帰宅した。
「おかえり……明ー、まただらしない顔して」
「え?そ、そう?」
俺の顔はまたしまりのない顔になってしまっていたらしい。
洗面所に行き、手を洗っている最中に鏡を覗くと、やはり其処にはしまりのない顔があった。
「ああ、まただ……」
俺はニヤついた顔のまま、自分の部屋に戻った。
ベッドの上で少しばかり気の早い暑中見舞いを眺め、近づく夏休みの事を考えて。
俺は彼女の暑中見舞いを小さな額に入れて、意気揚々と家を出た。
全てはこの夏を卜部と楽しく過ごす為に。

よし、まずは旅行代理店に行ってみるか。大体の相場が掴めたら次は書店……ああ、夕方までにで回れるかな?
俺は先走る気持ちをなんとか抑えつつ、卜部の喜ぶ顔を空想した。
「今、俺達の夏が始まったんだ!」
青空に向かって叫びたいこの気持ち。その新鮮なスタートにたった今到達したばかりだ。

【謎のサマーアプローチ -Fin-】
0643 ◆URBRTbKUxc 2017/06/16(金) 02:37:34.95ID:vV3yjQpS
【謎のサマーアプローチ -あとがき-】
夏ですね。タバコが足りません。安タバコが美味しいこの夏です。
本作は元々2つの作品の予定でしたが、作っている段階であまりにも短くなる事が予想されたので、繋ぎました。
さて世間は空梅雨となり暑い陽射しが降り注ぐ今日此の頃ですが、皆さん如何お過ごしでしょうか。
私めの事を申せば、今年はカオス極まる深夜アニメの数々、避暑地の憩い、皆さん思い思いの夏が来る事を祈りつつ筆を進める時分であります。
酷暑のみぎりくれぐれもご自愛のほど申し上げます。
ところで、夏を制する女の子って可愛いと思いませんか?
とまあ今回はそういうお話でした。
0644名無しさん@ピンキー2017/06/18(日) 23:16:07.71ID:bK/OoUMl
GJ
0645 ◆URBRTbKUxc 2017/08/29(火) 23:11:17.58ID:f74HWXdS
これまでの集大成っぽい作品です。相変わらず混沌としているのはご愛嬌で。

【謎の悶絶彼女】

「全く、なんでこうなるかなぁ……」
今、俺椿明はとても無様な格好で2-Aの教室に居る。
今朝から鼻血の止まらぬ俺は家からティッシュボックスを持ってきて、鼻にティッシュを詰め込んだまま今日一日を過ごしている。
幸いにも今朝ほど出血はしていないものの、隣の卜部を見る度にまた大量に出血するのではないかという一抹の不安がある。
全く、昨日上野に変な事を吹き込まれなければこんな事態に陥る事もなかったのに。俺は友を恨んだ。
「おはよーぅ椿ィ、あれ……なんだお前?鼻血か?」
「ああ、本当お前のせいだよ……っ!」俺はヤケを起こして彼の鳩尾に拳を一発食らわせた。上野はその場にもんどり打って悶えた。
さて、事の発端は昨日の上野の会話である。あの時上野はずっと頭を押さえてうんうん唸っていたが……。

--
0646 ◆URBRTbKUxc 2017/08/29(火) 23:17:20.53ID:f74HWXdS
「どうした上野?頭痛そうにして、丘と失恋でもしたか?」
「ち、違うんだ椿……実はな、この前丘が俺を夕食に誘ってくれたんだ……そしたらなんと丘の兄さんが帰ってきてたんだ」
「丘に兄さん……?で、それがどう頭痛と関係があるんだ?」
「……一杯、盛られた」
盛られた?それってもしかして……。
「う、上野お前酒飲んだのか!?」
「ば、馬鹿!声がでかいぞ……ああ〜〜またイタイ……」上野は頭を押さえながら悶絶した。
つまり事を整理するとこうである。
丘兄妹は二人とも酒が強い体質だった。ビール、酎ハイ、あれこれチャンポンしながらメートルを上げて収拾つかぬ状況に陥った時、丘の両親が席を外したのが運の尽き。
「上野君、もし歩子を貰いたいならこの一杯を飲み給え」
「え、ええっ!?しかしお義兄さん、それは……」
「貴様は歩子が欲しくないのか?」
この言葉に完敗した上野は仕方なく酒を一杯貰い、二人の目の前で一気に飲み干した。
「はっはっは、それでこそ漢というものだよ上野君」
すっかり調子に乗った二人に勧められるがまま上野はベロンベロンになるまで飲んでしまい、帰り道の記憶すら喪って気が付くとベッドの上で二日酔いを起こしながら目覚めたというわけである。
……正直、上野には向こう見ずな所があるのだが、これは流石に酷いものである。

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0647 ◆URBRTbKUxc 2017/08/29(火) 23:20:48.80ID:f74HWXdS
俺は更に記憶の糸を少しずつ手繰っていく。
昨日も日照りの強い残暑日であった。青春を謳歌する多くの少年少女達の紅蓮の情念を封じ込めた様な白いコンクリ橋の上で辛辣なる太陽に炙られながら俺と卜部は落ち合い、帰路についた。
「ああ、暑い……椿君、また公園で休んでいいかしら」
「ああ、いいよ」
俺達は、公園の木陰のベンチに逃げ込んだ。
暫し、佇む。すると卜部がぽつりと口を開いた。
「丘さん……お兄さんと羽目を外して上野君を酔わせたらしいわね」
「ああ、上野から聞いた……」
「……椿君は、私が羽目を外した事知ってるよね」
「ああ、そんな事もあったな……」
羽目を外したとは何時かの帰省の話である。あの時の奇妙な夢は未だに俺の脳裏に強く焼き付いている。

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0648 ◆URBRTbKUxc 2017/08/29(火) 23:27:18.04ID:f74HWXdS
「……ねえ、私が羽目を外した時、椿君はどう思った?」
「え?」突然の彼女の質問に俺は戸惑った。暫し黙り、決心した俺は答える。
「そりゃあ、あんな卜部見た時は驚いたし、気難しいものを感じたけど……」
卜部は暫し黙り、何か思いついた様に通学鞄の中からまた試験管を取り出しその中に自分のよだれを流し込んだ。
「……また、今夜も舐めて欲しいんだけど」
「う、うん」
卜部の意図は汲めなかったが、俺は大事そうにその試験管を受け取った。
俺達は再び帰路につくと、いつもの交差点で別れた。

その晩、俺はベッドの上で卜部の事について考えていた。
あのよだれにはどんな意図があったのだろうか。
羽目を外した卜部は、俺の考える彼女の可愛い面だったのだろうか、それとも……。
……駄目だ、答えが見つからない。こうなったら成すがままだ。あのよだれを舐めるしかない。
俺は枕元に置いていた試験管の栓を抜いて一気によだれを飲み干した。
「!? っは!」
変な味がする、腐ったわけじゃなさそうだが、頭を揺さぶられる味……これって……。
既に、意識は俺の手元から無くなっていた。
記憶の中の卜部はまた奇妙な夢の世界へと手招きして……。

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0649 ◆URBRTbKUxc 2017/08/29(火) 23:33:02.80ID:f74HWXdS
熱帯夜の中の何処か知らない一室。
粗末な造りの和室の様な六畳間に俺と卜部が居た。部屋には卜部が座っているシングルのベッドがひとつと小さな古めかしいテレビが置かれ、そして小さな扇風機が廻転していた。
何故か卜部は黒のネグリジェを着ている。透けた布地から時折チラチラ視える曲線美が悩ましい。
「う、卜部……?」
俺はまじまじと卜部を見つめる。空き缶などのゴミが散らばった部屋に卜部が一層美しく視えた。
そしてあろうことに卜部の手指には煙草が挟まれていた。
「う、卜部!なんで煙草なんか吸ってんだよ!?」
「あら、私が煙草吸ってたら悪いかしら?」
卜部は顔色一つ変えず紫煙を空中に吐き出した。更に卜部は床の上に置いてあった缶酎ハイにも口をつけた。
「椿君……あなたが私にあらぬ感情を抱いて悶えるより、私は大人になりたくてもっともっと悶えているのかもしれないわ」
今の卜部と、大人の卜部……?俺は今どちらの卜部と向き合えばいいんだ?
……駄目だ、考えがまとまらない。
その時、突然卜部は咥え煙草のまま顔を近づけ、俺の口に煙草を咥えさせると両手でそっと頬を包んで、煙草の火を俺の煙草の先端に押し当てた。俺は思わず息を呑んだ。
『これが、大人のキスの味……』
その甘くて苦い味を感じ取った時、急に世界がゆらゆらと揺れ始めて……。

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0650 ◆URBRTbKUxc 2017/08/29(火) 23:39:37.63ID:f74HWXdS
俺は、気が付くと自分のベッドの上で目を覚ました。
意味不明な程に混沌とした夢を観るのは最早何時もの事だが、今回ばかりは流石に色々と考えさせられる夢だった。
あの夢に出てきた卜部は本当に悶絶していたのだろうか。
いや、もしかしたらあの時悶絶していたのは本当は俺だったのか。
そんな事を考えているうちに妙にのぼせた様な感覚に陥り、ヌルっと……!?
「げ、鼻血!?」俺は鼻を押さえ、机の上のティッシュを取って拭き取った。
慌てて鼻に詰めたティッシュも数秒経てば真っ赤に染まり、ポタポタと血が垂れてくる。
「姉さん、鼻血が止まらないんだけど!?」俺は急いで階下に降りると姉を呼んだ。
「明、まずは座って鼻をつまんで!」
俺は言われた通り椅子に座って鼻をつまみ、暫くうつむいた。
間もなく鼻血は収まったが、数分に一度じわりと出てくる事に変わりはなかった。
俺は仕方なくティッシュを鼻に詰めて、ティッシュボックスを持って登校する事になり……今に至るというわけである。

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0651 ◆URBRTbKUxc 2017/08/29(火) 23:42:32.61ID:f74HWXdS
放課後。恐る恐る鼻に詰めたティッシュを抜くともう鼻血は止まっていた。
俺は安堵し、いつもの様に卜部を捜してコンクリ橋の前までやって来た。はたして其処に居た。
「よう、卜部」
「あら……もう鼻血はいいの?」
「んー……何故かもう治っちゃったよ」
「……それならいいんだけど、それじゃあ一緒に帰りましょう」
……随分とあっさりだなあ。俺は仕方なく彼女と一緒に帰る事にした。

帰り道。今日の卜部を時折横目で眺めていたが、特に変わった気配はなかった。
「……卜部、公園に寄ってもいい?」
途中、俺は話をする為に休憩を打診した。
「そうね、寄って行きましょう」
またもやあっさりOKを出した。やれやれ、と俺は公園の中に入りベンチに腰掛けた。
卜部もすぐ横に腰掛け、俺達は蝉の鳴かない残暑日の中暫し風の気持ちよさに身を任せた。

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0652 ◆URBRTbKUxc 2017/08/29(火) 23:50:27.32ID:f74HWXdS
今日は此処まで。
ひろゆき氏はよう規制緩めてくれや。
0653 ◆URBRTbKUxc 2017/08/30(水) 23:58:01.53ID:nm6HUg1P
「……卜部、話があるんだけど」
「……何?椿君」
卜部は虚空を見つめたままだ。こんな状況で話が出来るのか不安だったが、俺は決心して話を続けた。
「あの夢……本当に卜部が思ってた事なのか?」
「夢……?」卜部は少し怪訝そうに此方を向いた。
「えっと……もし卜部が大人になりたい事を望んでいるなら、それを咎める事は出来やしない……だけど」
「……もしかしてその事で悩んだあまり鼻血が止まらなかったの?」
「えっ、あ、ああ……」
言い当てられてしまった。
「……嘘だよ」
「え?」
「う・そ」
嘘……?一体どういう事なんだ、何故嘘をつく必要があったんだ?
「ごめんね椿君……私はあの時丘さんと上野君がとても羨ましくて、椿君の夢の中であらぬ妄想を植え付けたのよ」
……そうだったのか。じゃあ俺は一体何を悩んでいたんだろうか。こんな純粋な気持ちに気が付いてあげられないなんて。
「椿君……もしあなたが気分を害したなら私、ぶたれたって構わないから」
俺は意外な一言に吃驚して目を見開いた。駄目だ。俺にそんな事は出来ない。
「……もし私を叩きたくないなら、他のどんな事でも耐えてあげる」

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0654 ◆URBRTbKUxc 2017/08/30(水) 23:58:44.70ID:nm6HUg1P
どんな事でも?卜部、まさか……。
俺はこの幼気(いたいけ)な彼女に何を仕出かそうというのだろうか。
何をしてやればいいんだ?俺はない頭であれこれ思考する。
……そうだ。
俺はある決心をして立ち上がると暫し目を瞑り、口からよだれを掻き出した。
「え?これ……?」
「ああ、舐めてくれ」
「……うん」
卜部は恐る恐る俺の指からよだれを舐めた。
直後、雷に打たれたかの如く硬直した彼女はがくりと俯いて鼻血をポタポタと垂らした。
「あのね椿君……確かにどんな事でも耐えられるとは言ったけれど、私に縄の痕を付けるのは正直逆効果だと思うわ」
そう。俺は制服姿の卜部を天井から吊るしてやりたいと思ったのだ。
俺が思い描いた情景は正中線に菱型を描く紅い縄、自由の利かない手足、そして……。
「……それと私、体中に人形を括りつけられてもどうしたらいいか分からないわ」
効果覿面である。我ながら理不尽な程意味不明な事を相手に望んだのかもしれないが、それでも卜部は「悶絶」したのだ。
「……椿君、そろそろ帰りましょう」
「ああ」
俺は立ち上がった卜部の肩を優しく抱き、歩幅を揃えて帰路についた。
「……これで、良かったんだな」
ふとそんな事を考えつつ、今日も俺は「謎の彼女」に恋をしている。

【謎の悶絶彼女 -Fin-】
0655 ◆URBRTbKUxc 2017/08/30(水) 23:59:59.25ID:nm6HUg1P
【謎の悶絶彼女 あとがき】
夏もそろそろ終わってしまいますね。私は9月に内視鏡検査が待っています。コワイヨー
さて大分間が空いてしまいました。正直申し訳ない気持ちです。
近頃何もかも思い通りにいかず、自棄食い自棄飲みという爛れた日々を過ごしていました。
この作品は、ある昼まだ缶の中に残っていたぬるい酎ハイを口にした時閃いたものです。
正直カオス過ぎて意味不明な事になっていますが、原作でもこれ位ぶっ飛んだ話があった様に感じたのでそのまま思いついた内容をアウトプットしてみました。
皆さんが彼女に望む事、それは極めて猟奇的であり、極めて清純な事なのかもしれません。
ところで、縄化粧した彼女って可愛いと思いませんか?
とまあ今回はそういうお話でした。

追伸:植芝先生に例の暑中見舞いをお送りしたところお返事を頂きました。
https://www.dropbox.com/s/c1egmqmz6rkbtfh/Ueshiba_Hensho_20170821%28%E8%A4%87%E8%A3%BD%E5%8D%B0%29.jpg?dl=0
0656 ◆URBRTbKUxc 2017/08/31(木) 00:04:55.84ID:FqqP583U
保管庫様へ、そっと保存しておいて下されば幸いです。

【謎のサマーアプローチ】
ttps://www.dropbox.com/s/x1sq4gwkzol6yke/%E8%AC%8E%E3%81%AE%E5%BD%BC%E5%A5%B3X_SS%E3%80%90%E8%AC%8E%E3%81%AE%E3%82%B5%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%81%E3%80%91.txt?dl=0

【謎の悶絶彼女】
ttps://www.dropbox.com/s/f3b6yg41ntuyg1y/%E8%AC%8E%E3%81%AE%E5%BD%BC%E5%A5%B3X_SS%E3%80%90%E8%AC%8E%E3%81%AE%E6%82%B6%E7%B5%B6%E5%BD%BC%E5%A5%B3%E3%80%91.txt?dl=0
0658 ◆URBRTbKUxc 2017/09/17(日) 07:49:24.52ID:oqqbJWgX
【URBRTbKUxcの独り事】
内視鏡検査はポリープが一切見つからない良い結果に終わりました。ご心配おかけしました。
本題ですが最近小生以外にエロパロを執筆してくださる方が居ないのは誠に遺憾に存じます。
私としては話の通じ合う知人を経由して宣伝を行ったつもりでありますが、如何せん此の作品が極めて
マイナーであるが故に衰退の一途を辿っている事をひどく痛感しております。
本来であれば皆が青春時代に抱えたリビドーを此処で吐き出していくのが筋なのかもしれませんが、
私なりに良かれと作った作品達が何か問題を抱えているのではないかと自責の念にかられているのも
又事実であります。
名も無きヤンデラー様を含めた皆様がまた此処で作品を紡げる事が、今の私の望みであります。
秋の夕暮れは釣瓶落とし、気温もぐっと低くなりましたがどうか皆様方体調にご自愛下さいませ。

敬具
URBRTbKUxc
0659名無しさん@ピンキー2017/09/21(木) 22:34:13.41ID:p4YsoqNp
いや、あなたの作品は素晴らしいけど。
単純に作品がマイナー過ぎるだけだと思います。

自分は新作も好きなので、新作が人気が出れば、ここも変わるかもしれませんね。
0660 ◆URBRTbKUxc 2017/10/05(木) 03:38:36.98ID:jnu8GS92
またしても投下してみます。

【謎の青春唱歌】

「暑い……もう九月終わりなのにな」
「本当……陽射しが強いね」
いつもの通学路。アスファルトは陽に灼けてチリチリと俺達を炙るかの如く火照っていた。
俺、椿明と彼女卜部美琴は、交わす言葉も程々にゆっくりと坂を登って行く。真夏日の様な紅蓮の感情は其処にはなく、ただ夏の終わりという白い燃えカスとなった木炭が燻ぶるかの様な虚しさが其処にあった。
2-Aの教室には夏服と冬服の生徒達が五分五分で入り混じっていた。生徒達は薄ら涼しく吹き続ける秋風の中、気怠さを風に流す。
話題といえば8月の夏祭り、甲子園、帰省先、まるで彼らの中では夏の延長線上のまま時が過ぎていないかの様であった。
程無くしてHRの点呼が掛かる。俺は涼しい秋風とは対称的な日照りの強さに多少しょっぱい想いを抱きつつ黒板をぼんやりと眺めていた。

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0661 ◆URBRTbKUxc 2017/10/05(木) 04:14:58.17ID:jnu8GS92
帰り道。今日一日はまるで締まりのない一日だったと改めて思う。
まだ少しばかり眠気の残る頭のまま、俺は卜部と連れ立ってゆっくりと歩みを進める。
『……暑いな』
立秋の太陽が俺をまた燃え上がらせ、隣の卜部に対して筆舌に尽くし難い感情を抱かせる。
「……どうしたの?椿君顔赤いよ?」
おっと、卜部に感付かれてしまった。此処は正直に話してしまわないとハサミが飛んできそうだ。
「なんかさ、こうもまだ暑いと卜部と過ごした夏休みの事を考えちゃって……ほら、映画にもあっただろ?一生夏休みの続く世界の中で過ごす話がさ」
「そうね……椿君、また少し休んでいいかしら?」
「ああ、いいよ」
俺は卜部に手を引かれて公園の中の木陰のベンチで休む事にした。
『……夏は蝉の声が響いてたっけ』
ふとそんな事を想い出しつつ俺は梢のざわめきに耳を澄まし、遠くから風が運ぶ甘酸っぱい金木犀の香りに心を漂わせる。

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0662 ◆URBRTbKUxc 2017/10/05(木) 04:39:43.35ID:jnu8GS92
「―君、椿君?」
「えっ?」
放心状態のまま座っていた俺に卜部が声を掛けた。
「椿君……大丈夫?なんだか疲れた顔してるよ」
「ああ、それは……」
俺は暫く俯いて黙っていたが、淀んだ海の様に黒くうねる心の中からある想いを伝えるのに然程時間はかからなかった。
「……叫びたい、かな」
「叫ぶ?大声出してすっきりしたいの?」
卜部は俺の返答に少し戸惑った。
「そうだ卜部……カラオケ、行きたい」
「カラオケ?うーん……私、あの時以来二人で歌うのはちょっと」
卜部は申し訳なさそうに俯いた。
『ああ、あの時か……あの時香水なんか借りなけりゃな』 (*単行本12巻 第87話参照)
……出鼻を挫かれた。卜部に迷惑かけたかな?背中が重い。
「あ、でも椿君……ヒトカラ、って知ってる?」
「ヒトカラ?一人でカラオケに入るあれ?」
「うん……もし椿君が私の歌声で元気になってくれるなら、カセットテープに自分の歌を録音してあげるけど」
卜部の生歌入りテープ!?ほ、欲しいに決まってるだろ!
「で、でも本当にいいの?」
「うん、それだったら私もなんとか」
「ありがとう卜部!」
やった、卜部の歌声が俺だけの物になるなんて!
俺達は交差点まで歩くと日課を済ませ、足取り軽く帰路についた。

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0663 ◆URBRTbKUxc 2017/10/05(木) 06:09:16.22ID:jnu8GS92
月曜日、少しばかり秋風が強く感じる日に俺はいつものコンクリ橋の上で卜部を待っていた。
『そういえば卜部も今日は夏服だったな……』
俺はそんな事をぼやぼや考えながら待っていると、果たして卜部の姿が見えた。
「お待たせ」
卜部は澄まし顔ですぐ横にまで駆けて来た。
「よし、帰ろう」
俺達は雲の裂け目から射す陽を受けて帰り道をゆっくり歩いた。

やがていつもの交差点で俺達は立ち止まった。
「椿君、約束の物持ってきたよ」
卜部は鞄から小さな箱を取り出し俺の手に置いた。それは卜部の歌声が吹き込まれたカセットテープだった。
「ありがとう、卜部!」
「あとそれと……」
卜部は自分のよだれを指で掻き出して俺に舐めさせた。
心なしか、頬が熱くなってきた様だ。
俺は受け取ったカセットテープをポケットにしまい込み足取り軽く家に帰った。
帰宅してまたしまりのない顔を姉さんに指摘されたが、そんな事は最早どうでも良かった。

--
0664 ◆URBRTbKUxc 2017/10/05(木) 07:07:35.09ID:jnu8GS92
俺は自分の机の前にラジカセとヘッドフォンを用意してカセットテープの箱を開いた。
どれどれ……テープの長さが46分という事は片面23分、即ち片面4〜5曲入っている計算になる。
俺は早速ラジカセにテープのA面をセットしてヘッドフォンを掛け、再生ボタンを押し込んだ。
1曲目は「恋のオーケストラ」……のっけからこの選択とは俺にとっても嬉しい。こんな可愛い声で歌うんだ、と俺は浮かれ気味に聴いていた。
2曲目からは俺の知らない曲が3曲程入っていた。
年代を推測するに90年代の曲なんだろうが、卜部は滅茶苦茶楽しそうに歌っている。明るくハキハキした感じのボーカルが心地良い。
そして暫しの無音の後、ラジカセのオートリバースがカチリと音を立てた。
B面の最初には……えっと、これはMISIAの「つつみ込むように…」?
ハイトーンボイスを完全に歌いきれる卜部の歌唱力に俺は驚いた。
『卜部、こんなハイセンスな曲も歌えたんだ……』
2曲目には少しばかり古い曲が入っていたが、これはもしかしたら姉さんが知ってる曲かもしれない。
3曲目はヒャッキーの曲だ。ラップの様に次々と紡がれる歌詞をそつなく歌っている。
そしてテープは残り少なくなり、最後の曲が聞こえてきた。
「放課後の約束」この曲を締めの曲に選んだ辺り卜部のセンスの良さが垣間見れる。
ああ、出来れば生で聴きたかったなあ……そんな事を考えているうちに曲も終わり、再生ボタンがカツンと飛び出してテープは止まった。B面の終わりである。
『卜部、ありがとう……』
このテープは大切にしないとな。俺はカセットテープを取り出して箱にしまうと使っていない本棚に置いた。

--
0665 ◆URBRTbKUxc 2017/10/05(木) 07:39:31.91ID:jnu8GS92
その晩、俺はまた不思議な夢を観た。
知らない街の風景が俺の視界に突き刺さる。
俺と卜部は喫茶店らしき場所に二人、向かい合わせでテーブルに座っていた。
浮かんでは弾けて消えるソーダ水の泡。
歌ってくれる誰かを独り待つかの様に今月のヒット曲を次々表示するカラオケセット。
仮面を被ったオーナーの脇で泡を立てている冷たい金魚鉢。
ぬるくなったアイスコーヒーを飲みながら卜部を眺めていると、不意に卜部はこんな事を口走った。
「ねえ、椿君も歌ってくれないかしら」
え、俺?本当に俺なんかが歌っていいのだろうか?
「卜部、で、でも……」
「どんな形であれ応えてくれるなら、私絶対に大切にするから」
奇妙な夢は此処で途切れ、やがて俺の部屋に朝が来た。
「どんな形であれ、か……」
まだ眠い頭で俺はどう応えるべきか考えた。
……そうだ、押入れにしまい込んであるカセットデンスケは使えるだろうか。
俺は起き上がって押入れの中を隅々まで探す。果たして其処にデンスケとマイクがあった。
俺はデンスケに電池を入れてボタンを押す。よし、動いた。
押入れには一緒に生のカセットテープも幾つかあった、これで良いな。
俺は取り敢えず押入れにデンスケを戻して学校へ行く支度を整えた。

放課後、俺は手早く片付けを済ませてリュックを背負う。
上野は中島、西田と何やら話をしていたがすぐに終わったらしく片付けを始めた。
「上野、済まないが今日は暇か?」
「お、俺?そうだな……今日は両親とも帰りが遅いって言ってたが」
「そうか、ならちょっと話があるんだがいいか?いつもの場所で頼む」
「お、おう」
上野は怪訝な顔をしながら俺と一緒に体育館裏まで足を運んだ。

--
0666 ◆URBRTbKUxc 2017/10/05(木) 08:09:23.56ID:jnu8GS92
「上野、実は頼みがあるんだが」
「どっどうした急に?金なら貸せないぞ!」
上野は何が起こったと言わんばかりに困惑している。
「そんな簡単な問題じゃない、これは俺のメンツにも関わる事なんだ」
「お、おう?まあ……とにかく言ってみろ」
上野は困惑していたが話を聞いてくれる気にはなった様だ。
「実は、俺には好きな人が居るんだ……」
「椿、彼女いたのか!?」
上野は仰天して軽くバックステップを踏んだ。
「最後まで聞け!」
俺は上野に詰め寄り話を続けた。
「……そいつは成績も運動も優秀で歌も上手い奴なんだが、ある日俺の為だけに態々一人でカラオケに行ってその歌声まで録音してくれたんだ」
「お、おう?そんなに進展してたのか……でも何故、一人なんだ?」
「それは言えない、彼女のメンツにも関わるし教えたら俺が殺される」
「おう……それで、頼みってなんだ?」
上野は頭に大量のハテナを浮かべながら詰め寄った俺の話を微動だにせず聞いている。
「上野……お前、ギター弾けたよな?」
「まあ、簡単な譜面があればなんとか弾けるが……まさか、俺の伴奏で椿が歌うのか?」
「そういう事だ!頼む、お前だけが頼りだ」
俺は上野に飛び掛かった。上野は俺に揺さぶられるままである。
「ちょ、ちょっと待て椿!何故俺が伴奏するんだよ!?」
「話すと長いが、それが俺から彼女へ出来る唯一のアプローチなんだ……頼む、助けてくれ!」
「おう……よし分かった椿、今からリハーサルだ」
「おう!」
俺達は真剣な面持ちのまま上野宅へと向かった。

--
0667 ◆URBRTbKUxc 2017/10/06(金) 09:10:08.73ID:oaHT1hvP
え?ホスト規制された?
0668 ◆URBRTbKUxc 2017/10/06(金) 09:17:08.42ID:oaHT1hvP
「よし、上がってってくれ」
「お邪魔します」
俺は二階の上野の部屋に通された。机の傍らにはアコースティックギターが置かれていた。
「適当に見て、何か歌えそうなのがあったら教えてくれ」
上野は本棚から幾つか楽譜を取り出した。有名な歌手の譜面ばかりだったが、その中に特に目を引くものがあった。
「……なあ上野、この曲弾けるか?」
俺は手にした楽譜を開いてそのページを見せた
「ええと……これか、結構古い歌だな……進行はG、D、Em、C……」
上野はその楽譜を手にして譜面台に載せるとギターを持ち軽く弾いてみた。
「でもこれ、お前の姉さんか親御さん位の年代の曲じゃないか?」
「ああ、でも俺が昔よく聴いてた曲なんだ」
「成程……まぁいいや、ちょっと伴奏無しで歌ってみろ」
「お、おう」
俺は下手くそなりにも1番だけ歌ってみた。
「ふむ……まあ、其処まで歌えてりゃ大丈夫だな」
「本当か?」
「ああ、次は俺の伴奏に合わせてくれ」
上野はギターを掻き鳴らした。俺もそれに併せてなんとか歌ってみた。

気が付くと練習は2時間半に及んでいた。
「上野、悪いが今日はもう帰るよ」
「おうお疲れさん!で、何時録音出来そうだ?」
「えーと……今週の土曜でもいいか?」
「ああ大丈夫だ、じゃあ、また明日も頑張ろうな」
「おう、またな!」
俺は上野に礼を言った後に上野宅を後にした。
その翌日も、翌々日も、練習は続いた。

--
◆URBRTbKUxc(回避用)
0669 ◆URBRTbKUxc 2017/10/06(金) 09:47:40.45ID:oaHT1hvP
土曜日。この日の為に俺は上野と練習を重ねた。
俺は上野宅に生テープの入ったカセットデンスケを持ち込み、上野の部屋でマイクを俺と上野のギターの前にセットした。幸いにもその日は上野の両親は居なかった。
「よし、準備いいか椿?」
上野は真剣な眼差しでネックに掛けた指に力を僅か込めた。
「おう!」
俺は威勢よく合図をしてカセットデンスケの録音ボタンを強く押し込んだ。
「せーの、1、2、3、ハイ!」
俺は手拍子で上野のギターを合わせ、マイクに向かってありったけの想いを吹き込んだ。

      どしゃぶりの雨の中で 傘もささずに歩いてた
      俺は最後のタバコを今 明日に叩きつけた
      重くたれこめた暗闇の中 稲妻が俺を突き刺す
      半パな俺の覚悟を 情け容赦なくはじく

      しがない街に生まれて やっとここまでたどり着き
      だけどのっけからこの様さ 心が寒くて死にそうだ

      裸足のまんまで笑われても
      裸足のまんまで立たされても
      裸足のまんまで責められても
      俺は俺を信じてやる

ギターの音が止むと俺は暫しの沈黙の後停止ボタンを押し込み、ガッツポーズをした。
「椿、お前歌上手くなったじゃないか!」
緊張から解かれた上野も俺をベタ褒めしてくれた。
ああ、ついに出来たぞ。俺の歌声が卜部に届く!
「上野、本当にありがとう!」
「ああいいぞ、礼なんて……彼女に届くといいな!」
「おう!」
俺は礼も程々に上野宅から猛ダッシュで家に帰り、学校へ持って行くいつものリュックに録音したカセットテープを詰め込んだ。

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0670 ◆URBRTbKUxc 2017/10/06(金) 10:13:34.48ID:oaHT1hvP
また月曜日。俺はそわそわしながら卜部をコンクリ橋で待っていた。
秋風の涼しさが一層心地良く、空のうろこ雲の美しさも一層俺を夢心地にさせた。
程無くして卜部がやってきた。頬が妙に色づいて見える。
「椿君、一緒に帰ろう」
鈍色した空と彼女の色鮮やかな姿との対比が美しい。思わず見惚れてしまう程だった。
ああ、秋もいいものだな……おっと、今日は卜部に渡す物があるんだった。どうにか卜部が帰ってしまう前に渡さないとな。まずは話を切り出そう。
「なあ卜部、また公園寄っていいか?」
「……どうして?」
卜部はきょとんとした顔で首を傾げた。卜部はあの時吹き込んでくれたカセットテープの事を忘れてしまったのだろうか。
「ま、まず話をしたい事がある、それと渡したい物があるんだ」
「……いいよ」
卜部は怪訝な顔で俺を見つめていたが、次の瞬間快諾の笑顔に変わった。
俺は卜部と一緒に公園の中に入ると、何時ものベンチに腰掛けた。

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0671 ◆URBRTbKUxc 2017/10/06(金) 10:39:47.82ID:oaHT1hvP
「それで、話って何?」
「ああ、この前のカラオケの件なんだけどさ」
俺は緊張して卜部の顔を直視出来なかった。俺はたどたどしく言葉を紡ぐ。
「……また、卜部と歌いたいなって思ってさ」
静寂が二人を包む。気まずい空気になってしまった。
「で、でも卜部が嫌なら別にいいんだ……それに、まだ俺も気持ちの整理がついてないしさ」
愛想笑い。我ながら情けないと毎度思う。こういう時に卜部の発する空気は張り詰めて俺を悩ませるのだ。
「……椿君、私もまた二人で歌いたいなって思ってるし、椿君の歌声もまた聴きたいと思ってるからね」
「え?ほ、本当にそう思ってる?」
俺は思わず卜部の顔をまじまじと見つめた。
「うん」
卜部は笑っていた。
「あ、でもお互い無理のない程度にね?」
「う、うん……それじゃあ卜部、この前のお返し!」
俺も思わず笑顔になった。俺は急いでリュックの中をまさぐりカセットテープを取り出して卜部に握らせた。
「え、これ……椿君の歌?」
「ああ、上野がギターを弾いてくれたから録ったんだ!」
「椿君……ありがとう」
卜部はにこやかに立ち上がった。
俺もゆっくりと立ち上がると二人で帰路につき、いつもの交差点で日課を済ませた。
「それじゃあ、帰ったらすぐ聴くから!」
「おう、またな!」

--
0672 ◆URBRTbKUxc 2017/10/06(金) 10:49:49.39ID:oaHT1hvP
1008号室。
私は急ぎ足で帰宅すると誰もいないこの一室に安堵して、靴を脱ぐと自分の部屋へと戻った。
すっきりとした部屋の壁にはクリーニングされた冬服が掛けてある。
あと何日でこの夏服とは暫しのお別れなのかしら、なんてセンチメンタルな事を考えながら私は背もたれのある古い椅子に腰掛けた。
「椿君の歌……ね」
私は引き出しからヘッドフォンステレオを取り出すとヘッドフォンを耳に掛けてテープを挿し込み、再生ボタンを押した。
……椿君、最近日課をすっぽかしていたと思っていたらずっと練習してたのね。
あの時よりもずっと私の心に響く歌声。私を真っ直ぐに好きと思ってくれている。
「……陽子さんにまた怒られちゃうな」
次私達が歌った時には、一体どんな不謹慎な事が待っているのかしら。
なんて、考える度に私の心は甘くて薄らしょっぱい気分で満たされるのだった。

興奮冷め切らぬまま俺は駆け足で帰宅した。
「ただいま!」
「おかえり明……やだ、またしまりのない顔してる」
「え、また?」
「今度は彼女と何があったのかしら?」
姉、陽子は少しばかり不満気に炊事場へと向かった。
俺も洗面所に向かい手を洗う。鏡に映るはとてもデレデレした俺の顔だった。
「卜部、聴いてくれたかな?」
卜部に貰ったカセットテープといい、今日の告白といい、このニヤけは当分収まりそうになかった。

【謎の青春唱歌 -Fin-】
0673 ◆URBRTbKUxc 2017/10/06(金) 10:50:38.97ID:oaHT1hvP
【謎の青春唱歌 -あとがき-】
マニアのみなさんこんばんは。もう十月ですか、早いものですね。
さて植芝理一総合スレでご覧になった方もいらっしゃると思いますが、私は卜部の夢を観ました。
場所はかつての母校の写真部の部室……の筈なのですが、私の脳内カオス世界ではかなり位置が変わっておりまして、ちょくちょく探検しに行っていた機械科棟(私は電気科出身です)の一室に部室がありました。行くとよくジャンク部品をくれたものです。
暗室のとばっ口まで卜部と探検した私は急に筆舌に尽くし難い気分に襲われて、そのまま壁に押し倒して胸を揉みながら口から直によだれを舐めてしまいました。
味はサッカリンをそのまま口に放り込んだ様な(舐めた事はありませんが)強烈な甘さでした。ごめんね卜部、甘かったよ。
もしかしたらこの後、ルート分岐によっては暗室に連れ込んでとても不謹慎な事をしていたのかもしれません。
その後はすぐ近くの駄菓子屋に行って卜部と買い物をしている最中に目が覚めました。本当に「醒めないで」という言葉が刺さる程でした。
この夢がもし卜部からのメッセージだとしたら、これは一生掛けてでも解読したい所存です。
ところで、不謹慎な気分に心を揺らめかせる女の子って可愛いと思いませんか?
とまあ今回はそういうお話でした。
0674 ◆URBRTbKUxc 2017/10/07(土) 05:44:45.92ID:pngwrcFe
こっそり微修正
ttps://www.dropbox.com/s/mwr0x0vh7ov5ba4/%E8%AC%8E%E3%81%AE%E5%BD%BC%E5%A5%B3X_SS%E3%80%90%E8%AC%8E%E3%81%AE%E9%9D%92%E6%98%A5%E5%94%B1%E6%AD%8C%E3%80%91.txt?dl=0
0676 ◆URBRTbKUxc 2017/10/16(月) 22:47:59.41ID:Hh5WC9Jz
久々に大作が出来ました。
【謎の夏旅行】

入道雲を割る様に飛び立つ飛行機。
蝉時雨は遥か熱波の彼方。
父は葦簀越しの太陽光で新聞を読む。
これぞ我が夏季休業といったところだろうか。
午前11時23分、俺は宿題をそこそこに旅行会社のパンフレットを開いて書き込まれたチェックマークを確認しながら旅館のホームページを巡回する事にした。
「熱海、か……」
果たして俺は一つの旅館に目が留まった。リーズナブルで口コミの評判もいい。
「よし、此処にするか!」
俺は思い立つと部屋を飛び出し階下へと降りて卜部の自宅にダイヤルした。
暫しの発信音に心を踊らせていると受話器から電話を取る音がした。
「もしもし、椿ですが……」
「……椿君?」
声の主は卜部だった。
「ああ、卜部……旅行の件だけど、何時なら空いてる?」
「えっとね……8月なら10日から何日でもいいけど、椿君は?」
「8月10日……予算的には1泊2日かな?」
「ええ、それでいいわ」
「……他には?」
「そうね……お母さんの実家の法事を挟むと21日から……かしら」
「21日?分かった!予約を取れるか訊いてみるよ」
「あ、でも……何処にするの?」
「えっと……今のところ熱海だけど」
「うーん……熱海は少し前に行っちゃったから、他には何がある?」
出鼻をくじかれた。俺は再びパンフレットを開いた。
「……青森はどう?」
「青森……一度行ってみたかったのよね、電車代は出すから」
「分かった、すぐ探すよ!」
「あら、ありがとう……それじゃあ、また連絡してね?」
会話の後、電話は切れた。
0677 ◆URBRTbKUxc 2017/10/16(月) 22:54:16.23ID:Hh5WC9Jz
俺は再び部屋に戻ると青森の宿を片っ端から捜した。
「……オオタケ屋旅館?」
最近新装されたらしい小ぢんまりとした旅館が目に留まった。
聞けばコアな層に受けがいいらしい。
俺は電話番号をメモすると再び部屋を抜けてオオタケ屋に電話する事にした。
「はい、オオタケ屋でございます」
声はかなりお年を召されたお婆さんの声だった。
「もしもし、椿ですがお部屋は予約出来ますか?」
「ありがとうございます、当旅館は何時でも空いておりますが……」
「それでは、8月10日に1泊2日で……」
「いえいえ予約なんて要りませんよ……うちはお若い人達にはてんで受けが悪いので、何時でもお越しください」
「で、でも……」
「あなた東京の人ね……珍しい、珍しい」
クックッと笑われてしまった。
結局俺は軽くあしらわれながらも8月10日に予約を済ませる事が出来た。
俺は再び卜部に電話をして、10日に青森のオオタケ屋に宿を取ることが出来たと伝えた。
0678 ◆URBRTbKUxc 2017/10/16(月) 23:12:58.24ID:Hh5WC9Jz
8月10日、午前6時21分。
眠気のある身体を引き摺って風見台駅に着いた俺は卜部を待っていた。
ガランとして人も疎らな駅前で待っていると卜部が少し大きなリュックを背負って、更に小さな肩掛け鞄も掛けてやって来た。
「おはよう!早かったな」
「私は大丈夫……ふぁ」
卜部は欠伸をした。つられて俺も欠伸をした。
「お互い大変だな、じゃあ行くか」
俺は先程買っておいた大宮駅までの切符を一枚渡し、二人で改札をくぐった。
電車で揺られること30分少々、車窓からはパステルで描いた様な淡く青い空が視えた。
次に大宮駅で乗り換え口に向かう。大宮駅からは新青森駅まで新幹線が通っているのだが、その分含めて青森駅までの乗車券は卜部が金券ショップで用意してくれていた。
「卜部、すまないな」
「いいのよ、二人きりの旅行だもの」
俺は彼女から乗車券を受け取り、乗り換えの改札に通した。
東の空の太陽は、かなり高くまで昇っていた。

新幹線、隣二席の指定席の中で暫し揺られながら俺はぼんやりと虚空を眺めていた。
隣の卜部は既に眠っていた。する事もないので俺はリュックの中の文庫本を取り出して読み始めた。
車内販売の売り子が俺達のすぐ横を通り過ぎようとしている。貧乏人である俺は文庫本を顔に載せて狸寝入りを決め込む事にした。
0679 ◆URBRTbKUxc 2017/10/16(月) 23:34:33.52ID:Hh5WC9Jz
青森に到着後、まず驚いたのは目の前の広さだった。
東京は非常に雑多なる建物が猥雑と存在しているのに対し、此方は整然とした道路を挟んで疎らにあるといった感じであった。
俺はふと空を見上げた。駅前の時計は10時08分を指していた。
「卜部、大丈夫か」
「私は大分寝たから大丈夫だけど、椿君はお腹空いてない?」
そうだな……此処は軽く摘んでおくか。此の先大分歩く事になりそうだからな。
「うーん……じゃあ卜部、コンビニ入ってみる?」
「いいよっ」
俺達は駅前にあった小さなコンビニに入る事にした。

中はガランとして人の出入りも少ないが、スナック菓子コーナーに一段と目を引くものがあった。
「りんごチップス」……そうか、青森といえば陸奥りんごだからな。
俺は二人分のスポーツドリンクとりんごチップスをカゴに入れて、レジで会計を済ますと二人で外に出た。
「それで、何処に行くの?」
「そうだな……まずは軽く探索してみますか」
俺は小さなノートを取り出すと近場の商店街を探した。昨日、オススメのスポットをメモしておいたのだ。
事前調査では駅前の「しんまち商店街」なら色々な店があるそうだ。
俺達はりんごチップスを齧りながらしんまち商店街を暫しぶらつく。
……少し陽射しが強いが、東京ほど暑くはないな。
暫く歩いて店の位置をある程度把握すると、卜部が声をかけた。
「椿君、少し早いけどお昼にしよう」
「そうだな……卜部、此処はどうかな?」
俺はそう言うと、とある建物を指した。
「あら、素敵ね」
「よし、決まりだな」
俺達は建物の二階にある喫茶店に入った。
0680 ◆URBRTbKUxc 2017/10/17(火) 00:01:42.54ID:AYqnC1o/
中はとても洒落た造りの店になっており、落ち着いた雰囲気だった。
「いらっしゃいませ、お好きなお席をどうぞ」
若く品のいい店員が声をかけた。俺達はまだ人の少ない中テーブル席へと腰掛けた。
俺達はメニューを眺める。此処は喫茶店というより定食屋に近いのだろう。
ふと時計を確認すると11時少し前だったが、これから先沢山歩くだろうと思いモーニングは選ばなかった。
「決まった?」
「ああ」
メニューから目を離すと、卜部が店員を呼んでくれた。
「すいません、豚バラ焼き定食を」
「じゃあ、焼きスパゲッティーのソース味を」
「ご一緒にドリンクが100円で付けられますが?」
「じゃあ、アイスコーヒーを」
「俺は、ソフトドリンクで」
オーダーが終わり、店員が厨房へと向かった。
暫くすると醤油や調味料の焼ける様な匂いが漂い、料理が二人分運ばれてきた。
0681 ◆URBRTbKUxc 2017/10/17(火) 00:20:39.78ID:AYqnC1o/
俺がスパゲッティーを一目見て驚いたのは具材にソーセージだけではなくハムも散らされている事だった。
そして付けあわせのキャベツとトマトは胃もたれをさせない為の秘策なのだろうか。不思議な付けあわせである。
「いただきます」
俺は試しにスパゲッティーを一口フォークに絡めて食べる。
……成程。ソースの焦げた風味が青臭いピーマンによく合う。初めて此処に来た筈なのに何故か懐かしい味だった。
そして間に挟むキャベツの千切り。これは仲々相性が良い。ハムやソーセージの蛋白質を見事中和してくれるから胃にもたれない。
さて、半分程食べ尽くしたところで卜部が食べているバラ焼きが気になるな。此処は交渉といくか。
「なあ卜部、そのバラ焼き少し貰っていい?」
「いいよっ」
「じゃあこれ、一口どうぞ」
「ありがと」
俺はスパゲッティーを一口分フォークに絡め卜部に食べさせると、彼女が箸に摘んだバラ焼きを口にした。
『……!!』
美味い。爽快なる味の暴力そのものだ。
これこそ、青森県民の力の源なのだろうか。
何時かニュースで観たぶつかり合う筋肉、街中を駆け巡るねぶた、それらがはっきりと脳裏に現れた。
しかしやけに絡みつく様な味だ。俺はバラ焼きを咀嚼し終えると水で流そうとした。
『あれ!?思ってたよりしつこくない!』
成程、味付けはタレだったのか。甘く塩辛いタレの味はいとも簡単に水と一緒に流れていった。
「椿君、このスパゲッティー美味しいね」
ああ。本当に、いい店に来たものだ。
俺達は料理を全て平らげるとドリンクで口直しを済ませ、喫茶店を出る事にした。
0682 ◆URBRTbKUxc 2017/10/17(火) 00:27:44.81ID:AYqnC1o/
さて……食べ終えてあちらこちらの店を見て回ったが、俺達の期待しているような品はあまり無かった。
それにゲーセンやカラオケなら何時でも行けるだろう。俗っぽい物から離れるには……そうだ、宿をとってあるからその周囲を探してみよう。
「卜部、そろそろ宿に行こう」
「そうね」
時計を見ると15時半を回っていた。俺達はバス停から路線バスに乗り、宿のある温泉街へと向かった。
暫しバスに揺られると、やっと温泉街に辿り着いた。
「わあ……こういう所、初めて」
多少古臭さを残す峠の集落には料亭や釣りの名所、カフェ、キャンプ場、温泉が所狭しと並んでいた。所々に小さな商店もあり、コンビニの代わりを担っている。
「この店はなんだろう……?」
ふと目に留まった商店を覗くと、其処は駄菓子屋だった。品のいいお婆さんが店番をしている。
「いらっしゃいませ、何にしましょうか」
銀玉鉄砲、ローセキ、オハジキ、飴玉やきなこ棒、ラムネといった懐かしい商品の他、ニッキの根やメンコといった時代錯誤的な物まで置かれている。
10円クジにはしゃぐ子供達を尻目にあれこれ目で追っていると、其処に異様な空気を漂わせている面があった。狐の面と天狗の面である。
「この狐のお面と、ニッキを一束ください」
「じゃあ俺は天狗の面と、詰め合わせ1パックとラムネ一箱を」
「毎度ありがとう御座います」
俺達はそれぞれ代金を支払って、商品を受け取った。
するとお婆さんはこんな事を口走った。
0683 ◆URBRTbKUxc 2017/10/18(水) 01:08:22.38ID:fVzeD10E
またLandfill規制……
0684 ◆URBRTbKUxc 2017/10/19(木) 01:26:36.41ID:anyGVil8
「それにしても珍しいですね、あなた達は何処からいらっしゃったのですか」
「東京からです」
「そういやこの前もあなた達位のお年のお客様が東京から遥々いらして、同じくお面をお買い上げになったのですよ」
「え?」
俺はぞっとした。暗く立ち籠めた雰囲気を醸し出すこの鄙びた村の中で今夜何かが起こる予感がした。
非日常を日常の薄皮で塗り固めた様なこの青森という辺鄙な土地は、ある種特異点として存在しうる物なのだ。
そして非日常と日常の境目にある駄菓子屋は、今日に限らず常に俺の中の魂に何かを呼び掛けていたに違いない。
天狗の面も偶然その場にあったのではなく、俺達が此処に来る事を予測して存在しているのだろう。
『きっと彼らに会うかもしれない』
直感的に俺の魂が論理的根拠の裏付けを全く超越して己の中で告げた。
彼らに会った時、きっと何かが起こる。

「そういえばお客様、今晩はねぶたがありますが、いっぺんご覧になっては?」
「はい、そうします」
俺達は、駄菓子屋を出た。
駄菓子屋から1キロメートル程先に、俺達が泊まるオオタケ屋旅館があった。
改装されてひときわ綺麗に見えたが、写真で見るよりも少し寂れた感じが否めない。
俺は歓迎されているのか将亦拒絶されているのか、疑心暗鬼な気分でオオタケ屋の暖簾をくぐった。
0685 ◆URBRTbKUxc 2017/10/19(木) 01:38:56.25ID:anyGVil8
「いらっしゃいませ、ようこそオオタケ屋へ」
中には数人の若い女中と、やや腰曲がりな女将さんがいた。
「本日予約した、椿ですが」
俺は女将さんに名乗り、部屋まで通して貰う事にした。
「本日お泊りいただくのは此方でございます」
女将さんの後をついて行くと、部屋の中は綺麗な和装だった。
ざっと10畳程ある雰囲気のいい部屋と続き部屋があり、窓の外は河原も見えた。
「夕食は食事処にて18時から提供させて頂いておりますので、どうぞごゆっくり……」
「ありがとうございます」
女将は、部屋を離れた。
荷物を置いた後、特に何もする事もない俺達は駄菓子をつまみながらあれこれ話をする事にした。
「上野、今頃何してるんだろうな」
「丘さんと一緒だったっけ」
卜部も駄菓子の合間にニッキを齧りながら外を眺めていた。
「それ、美味しいの?」
「結構いける味よ」
卜部はそう言うと束からニッキを抜いて手渡してくれた。
俺は恐る恐るニッキを齧ってみた。
うわっ、ツーンとくる……でもこの味はなんとなく癖になりそうだ。
俺も卜部も無心でニッキを齧りながら、夕食までの時間を過ごした。
0686 ◆URBRTbKUxc 2017/10/19(木) 02:06:30.68ID:anyGVil8
夕食の時間になり、俺達は食堂に向かうと既に料理が用意されていた。傍らのプレートには『予約席 椿様二名様』と書かれている。
席につくと女中さんがやって来て、ガスマッチで小さな釜の載った焜炉に火を点けてくれた。今日のメニューは煮魚と鶏のすき焼きだった。
気になる味は……うん、格別に美味しい。
こういった鄙びた旅館の食事は非常に簡素な物を連想させるのだが、此処はそうではないらしい。
無心で少しずつ食べ進めていると、不意に卜部が声を掛けた。
「椿君……今日のねぶたは少し下の神社の近くで開催されるみたいよ」
「えっ、どうして分かったの?」
「此処に来ている人の会話を聞いてたの」
卜部、そんな特技があったのか……新鮮な彼女の様子を眺めつつ食を進めていると、御膳は既に空になっていた。
「ごちそうさまでした」
「私もごちそうさま」
俺達は席を立ち、食堂を後にした。
「じゃあ卜部、ねぶたを観に行こうか」
「そうね」
卜部は肩掛け鞄を掛け、俺は小さいリュックを背負い、二人は部屋を出た。
そして一階のカウンターに鍵を預けて、俺達は坂を下ってねぶた祭りへと足を運んだ。
0687 ◆URBRTbKUxc 2017/10/19(木) 02:41:50.66ID:anyGVil8
ラッセーラ、ラッセーラ。不思議な力のこもった掛け声が夜の青森に谺(こだま)する。
交通規制の敷かれた幅広の道路の上を大きなねぶたが屈強な男達の手で押されて動いている。
蒸される様な熱気の中繰り広げられる躍動を俺達は歩道から眺めている。ねぶたは背筋を反り返らせる程大きく見えた。
現地の子供達は提灯を持って、ねぶたの後を追いかけている。
「素敵……」
「卜部、こっちに行くみたいだよ」
俺は卜部の手を引いてゆっくりと動くねぶたの後を追いかけた。
「さーァさァさァみんな大好き金太郎飴だよ、死んだ筈だよ金太郎サン」
「まーむしー、まむーしー、まむし焼きはいらんかねェー」
テキ屋の喧騒が俺達を包み込む。
「椿君、私欲しい物があるんだけど」
「おう、じゃあ何か一個は出すよ」
卜部が止まったのはあんず飴屋だった。俺はあんず飴を二人分買い、ゆっくり齧りながら歩いた。
「……美味しい」
「本当?良かった」
ねぶたはやがて交差点で止まった。今にもぶつかり合いそうである。
その時、突然人の波が俺達に押し寄せた。
「う、卜部!」
「椿君!」
人の波は俺を強く押し、握っていた手は離れてしまった。
「ああ、こりゃあ参った……」
俺は為す術もなく卜部から離れ、流されていった。
0688 ◆URBRTbKUxc 2017/10/19(木) 03:25:04.81ID:anyGVil8
かなりの人集りが私達を分かつ。
椿君はすっかり人の波に流されて行ってしまった。
「困ったわ……どうしたら良いのかしら」
私は取り敢えずその場で待ち続ける事にした。
もしかしたら椿君が来てくれるかもしれない、そう願いつつ。
その時である。
「――――」
『え?』
不意に誰かが私を呼ぶ様な声がした。
「――――さん」
『だ、誰なの?』
確かに誰かが私を呼んでいる。
「――卜部さん」
『!!』
目の前に眼鏡を掛けた一人の少女が居た。年は私と同じ位である。
「さあ、始めましょう」
私は目に見えぬ力で引き寄せられるのを感じ、気が付くと走っていく彼女を追いかけていた。

「卜部、何処だ!?卜部ー!」
やっとの事で卜部とはぐれた場所にまでやって来た。しかし卜部の姿はない。
俺は人混みをかき分けながら卜部の名を呼び続けた。
「あ、あれ……卜部?」
不意に素早く駆けて行く人影を見た。間違いない、今のは卜部だ。
俺はその人影を走って追いかけた。向かった先は神社の方角だ。
神社の石段を登ると、目の前に異質な小屋があった。
見世物小屋だろうか。それにしても気味の悪い小屋である。
俺は恐る恐るその中へと入って行った。
0689 ◆URBRTbKUxc 2017/10/19(木) 03:47:07.07ID:anyGVil8
『なんだよ、此処は……』
中は薄暗く、得体の知れぬ仏像のような置物があちこちに並んでいる。
暗くてよく判らなかったが、注意して見るとあちこちの像の根本には見たこともない文字で経文らしき物が書かれている。
生きているかの様な置物に睨まれながら薄ら明るい光の筋を辿って行くと、何故か狐の置物を左右にあしらった観音開きの扉があった。
俺は腕に少し力を込めて、扉を開く。
「卜部!!」
その時目に飛び込んできたのは、裸に縄化粧を施し、狐の面を被った姿で玉座らしき台の上で俯いている卜部だった。
「騒々しいなあ、誰だい君は?」
すぐ下には、俺達とほぼ年齢の違わぬ少年と少女が白布を纏って立っていた。
「お前、卜部をどうするつもりだ!」
「僕の質問に答えないのなら僕に答える義務はないね」
少年はふてぶてしい態度で俺を睨む。すぐ横の少女も怪訝そうに俺を眺めている。
「あ、あのな……其処に卜部が居るだろ?俺、椿はその……彼氏なんだよ」
ここぞという時に俺は頼りなくなってしまう。今、圧倒的な彼等の威圧感に俺は圧されている。
「椿君だね?では紹介しよう……僕は松笛、すぐ横の戸川は僕の彼女だ」
「これから私達は大事な儀式を行うの、其処のお嬢さん、貴方の彼女はその御神体を司るのよ」
続けてすぐ横の少女、戸川もその大筋を説明した。
「ぎ、ギシキ……?ゴシンタイ……?」
俺は何を説明されているのか全く理解できなかった。
「歓喜天(カンギテン)というのを聞いた事がないのかい?尤も、印度ではガネーシャと呼ばれているけどね」
「この神様は因を沢山集めた者に良き縁をもたらすのよ、古くはバラモンの教えからその考えが持ち込まれたとされ―」
「御託はいい、卜部を返せ」
俺は説明を続けようとする二人に叫んだ。
「出来ない、僕達の『解脱』が終わるまでは」
「あら、何も悪い様にはしないわよ?もし椿さんが承諾してくれるならの話だけど」
0690 ◆URBRTbKUxc 2017/10/19(木) 04:13:10.51ID:anyGVil8
「ど、どういう意味だ?卜部をどうするつもりなんだ!?」
「まずは君の持っている天狗の面を被ってみたまえ」
俺は松笛の言う通りに恐る恐る天狗の面を被ってみた。
すると、どうだろうか。
裸の卜部の身体には無数の経文が浮かび出て、更に二人の姿は輝く卜部の影になってよく見えなかったが裸であると分かった。
更に松笛は天狗の面を、戸川は狐の面を被っているのが影ながら分かった。
「理解出来たかい?」
「つまり私達はこの儀式で肉体の関係を初めて持つ事になる」
「だから君も目の前のお嬢さんと交わればいいのさ」
「私達はそれに続き交わる」
「この一連の流れこそが『解脱』であり」
「私達にも縁が齎される」
「椿君、僕達と手を組まないかい」
「全てはこの世界を満ち足りた物にする為よ」
俺は目を見開いたままひどく怯えて卜部をじっと見つめていた。その時だった。
「椿君、だめ!私から離れて……!!」
卜部は息も絶え絶え、俺にこの場を去る様命じた。
「それにしても貴女、いい身体してるのにこのチャンスをみすみす逃すなんて奥手なのね……?」
戸川は卜部に近づいて、その肢体に触れようとした。
「触るな!!」
俺は卜部に駆け寄ろうとした。
「呀(ヤ)!」
次の瞬間、俺は叫んだ松笛に目に見えぬ力で弾かれた。
0691 ◆URBRTbKUxc 2017/10/19(木) 04:38:35.39ID:anyGVil8
ここまでの放送は

  提 供
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……ひきつづき
「謎の夏旅行」を
お楽しみください……
0692 ◆URBRTbKUxc 2017/10/20(金) 17:29:11.37ID:inwwiaqV
「いてて……」
俺はゆっくりと起き上がった。松笛と戸川は、不気味な像と蝋燭に囲まれた丸い寝台の上に居た。
「さあ、始めようか」
「ええ」
異質な声が部屋に響き、やがて二人は各々の面をくいと持ち上げて唇を重ねた。
陰鬱とした空気に一層艶めかしく水音が響く。
万事休すか、他にどうにかして二人を食い止める方法はないのか?
俺は卜部の方を向いた。よく見ると縄は全て不気味な像に繋がれており、その一端が胸の辺りから飛び出していた。
「卜部、その縄を噛め!」
「椿くん……っ」
卜部は身を捩り、一瞬跳ねて縄の端を強く噛んだ。
次の瞬間、縄は強く輝き、手前の像の一端へと光が届いた。
俺は僅かな望みを託してその像へと飛び掛かり、縄を強く噛み締めた。
「無駄な事は止めたまえ……」
松笛が、また何か力を放とうとした。その時である。
バチバチバチィッ!!
突如俺は雷に撃たれたかの様な衝撃を受け、身体が沸騰するかの如く熱くなった。
無限に続くかの様な空間の膨張と熱気を感じる。
罅割れる様な空気の震動が奥歯を鳴らす。俺は負けじと縄を噛み締め続ける。
轟く地響きと共に俺の身体は宙に浮いて、爆風に吹き飛ばされた。
0693 ◆URBRTbKUxc 2017/10/20(金) 18:42:26.25ID:inwwiaqV
気が付くと寝台は其処にはなく、其処にあるのは崩れかかった玉座と散らかった像、そして寝台の残骸があった。
卜部、卜部は何処だ。俺は慌てて辺りを見回した。
卜部は俺のすぐ真横に服を着た姿でいた。狐の面は紙製だったらしく鼻の辺りが潰れている。
俺はすぐ横に転がっていた天狗の面を拾い上げた。鼻の途中に罅が入っていた。
「いやあ、凄いモノを見せて貰ったよ」
「あなた達を見くびってごめんなさい」
松笛と戸川は見たことのない学校の制服姿で俺達の前に立っていた。
「僕達が思っていたよりも君達の愛は強く結ばれていたみたいだね」
「解脱は失敗しちゃったけど、私達はもっと実のある物を得られたって事ね」
「それじゃあ」
「お帰りはあちらです」
「どうぞお気をつけて」
「さようなら!」
俺達はゆっくりと起き上がると二人に見送られながら、後ろの出口をくぐってこの場所を後にした。
0694 ◆URBRTbKUxc 2017/10/20(金) 19:15:37.15ID:inwwiaqV
二人は去った。今、後に残されたのは此の夢の跡と松笛君、そして私だけである。
「ねえ、今のは本当に失敗だったのかしら」
私は肩越しに松笛君に尋ねた。
「いいや、失敗したわけじゃない」
松笛君は残された残骸を見つめながら答えた。
「戸川、慥かにあの娘は歓喜天様の転生だと思うよ」
「えっ?じゃあ、どうして失敗したの?」
「簡単さ、彼氏の想う力が強かったのさ」
「そんな簡単な事で?」
「ああ」
松笛君は残骸を片付け始めた。
「で、でも私―」
「まだまだ先がある」
「え?」
不意に松笛君は片付ける手を止めて此方を向いた。
「今はその時じゃなかったんだよ戸川、だから急ぐ事はなかったんだ……だから今回の一件に失敗も成功もなかったというわけさ」
「松笛君……」
私は思わず松笛君に駆け寄り抱きしめていた。
「松笛君、私達いつかは不謹慎な事するのかな」
「そりゃあするさ、僕達の仲は既に不謹慎なのだから」
そう、私の松笛君は唯一の不思議な彼氏。私を受け止めてくれた人。
こんな人と不謹慎な事が出来るなら、私とても幸せなのかもしれない。
「戸川、また涙舐めていいかい」
「……うん」
私は今回の失敗を悔やむ想いで涙を浮かべた。
ぺろり、と松笛君の生暖かい舌が目尻を撫でる。
「……今流した涙、甘かったよ」
「……そう」
私は松笛君の背中に身体を預け、少しくすぐったい気分になった。
0695 ◆URBRTbKUxc 2017/10/20(金) 19:37:17.42ID:inwwiaqV
「ねぶた、終わっちゃったな」
「そうね……」
俺達は重く垂れ込めた暗闇の中、夜風に当たりながら二人でニッキを齧りつつ旅館への道を歩いていた。
「でも……楽しかったよ、本当に」
満点の星が照らす卜部の笑顔が美しい。卜部の明るい笑顔を撫でるかの如く、漆黒の空には天の川が光っていた。
「あっ、流れ星……」
卜部が指差す先に星が流れる。こういう時に気の利いた台詞でもあればなあと己の不甲斐なさを自嘲する。
「なあ、卜部……あの時不謹慎な事してたら、どうしてた?」
俺は卜部の顔を見るのが怖くなり、星空を眺めながら尋ねた。
「そうね……私、悲しくなって泣いちゃってたかも」
恐る恐る卜部の顔を横目で見る。怒ってはいなかったが、悲しい顔をしていた。
『しかし……卜部の裸、綺麗だったなぁ』
俺は少しばかり俯き、筆舌に尽くし難い想いを殺す事で精一杯だった。
「……俺達、本当に不謹慎な事するのかな」
「いつかは、ね」
卜部は励ますかの様に俺の肩に腕を回し、密着した。その時である。
遠くでドン、と野太い轟音がした。山肌越しに花火が幾つか上がった。
「……椿君」
卜部は華麗にステップを踏んで俺の前に立つと、口から指先によだれを掻き出した。
俺は指先の雫を恐る恐る口に含み、舐めた。
……いつも以上に甘酸っぱい味がした。
そして俺達の関係を祝福するかの如く花火が次々と撃ち出され、夜空を彩った。
「あっ」
「どうした卜部?」
「椿君、ズボンのポケットに何か入ってる」
俺はズボンのポケットの中をまさぐると中には小さな封筒が入っていた。
0696 ◆URBRTbKUxc 2017/10/20(金) 19:47:34.97ID:inwwiaqV
「なんだこれ……」
俺は恐る恐る封筒を開く。中の便箋にはこんな事が書かれていた。

      椿君

      一筆啓上。
      君が今回経験した事は幻ではない事を予め断っておく。
      あの時天狗の面越しに君が観た世界、それは君の内面の世界なのだ。
      内面の世界とは夢の世界であり、それは同時に真実の世界でもある。
      君は此の先お嬢さん相手に不謹慎な想いを抱き、その内容に悶絶する
      事が多々あるだろう。
      しかし怯えてはならない。迷いは判断を鈍らせる。
      己の信ずる道を征け。
      お嬢さんにも宜しく。
      頓首再拝。

      松笛タカヲミ

難解な辞で綴られた手紙に俺はしどろもどろな気分になったが、何となく卜部を此の先大切にしろという事は分かった。
「あっ、私にも手紙……」
卜部も封筒を鞄から取り出すと、中の便箋を読んだ。

      卜部さんへ

      プレゼントは縁結びのお守りです♪
      歓喜天様に毎日お祈りしたから御利益ありますよ!
      ふたつ入れておいたので、もうひとつは椿くんにつけてあげてください。
      二人の仲が進展する事をお祈り申し上げます。
      それじゃあ、またね!

      戸川安里香(はぁと)

お守りは赤い紐で、手紙の通り二本封筒に入れてあった。
「成程ね……素敵なプレゼント貰っちゃった」
卜部は嬉しそうにそのお守りを腕に括りつけると、俺の腕にも括りつけてくれた。
「椿君、私……何時でも不謹慎な事してあげるから!」
すっかり元気になった卜部は俺の前を駆け出して、俺も慌てて後を追いかけた。

その晩は二人で貸切の混浴風呂に浸かり床に就いたが、不謹慎な事を考えようとする度に心の中でちょっとばかり甘酸っぱい様な甘じょっぱい様な気持ちになるのであった。

【謎の夏旅行 -Fin-】
0697 ◆URBRTbKUxc 2017/10/20(金) 19:55:25.67ID:inwwiaqV
【謎の夏旅行 -あとがき-】
マニアの皆さんこんばんは。
今回は卜部の夢から活力を得て不謹慎度120%以上でお送りします。
本来であれば此方を先に作るべきであったのでしょうが、すっかり秋になってしまいました。
さて本作ではOVA「謎の夏祭り」に肖ってディスコミの二人を登場させました。
ラフの段階では椿君が卜部に犯されるシーンを書いてやろうかと画策していましたが、
「この二人にはまだ早いな」と謎の納得をして今の形に書き上げました。
結果寺山修司氏、京極夏彦氏、つげ義春氏、そして植芝理一先生のごった煮を自家製秘伝のソースで味付けした様な作品となりました。
主要キャラが四人という豪華な作品の中でどう粒立たせるかが難所ではありましたが、本作は私のお気に入りの一つでもあります。もう一つは小奏鳴曲(ソナチネ)です。
大人びた松笛とまだ子供っぽさを残す戸川。
大人になれなくても現状を楽しめている椿と大人になりたくて悶える卜部。
その対比を是非お楽しみ下さい。そして悶絶して下さい。
ところで、歪んだ性癖を愉しむ彼女って可愛いと思いませんか?
とまあ今回はそういうお話でした。
0698 ◆URBRTbKUxc 2017/10/20(金) 19:57:30.00ID:inwwiaqV
またしても保管用リンク投下
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